JP3247468B2 - 皮膚保護剤組成物 - Google Patents
皮膚保護剤組成物Info
- Publication number
- JP3247468B2 JP3247468B2 JP00684693A JP684693A JP3247468B2 JP 3247468 B2 JP3247468 B2 JP 3247468B2 JP 00684693 A JP00684693 A JP 00684693A JP 684693 A JP684693 A JP 684693A JP 3247468 B2 JP3247468 B2 JP 3247468B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- carbon atoms
- oil
- group
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
詳しくは皮膚を柔軟化及び平滑化し、界面活性剤や乾燥
による手荒れや肌荒れから保護する効果に優れる皮膚保
護剤組成物に関する。
皮膚を柔軟及び平滑にし、肌荒れを防止する目的で、パ
ラフィン、エステル、高級アルコール、グリセライド等
の油脂類、乳化剤及び水性液からなる皮膚化粧料が用い
られている。
してジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)を含
む皮膚化粧料も知られている。ジメチルポリシロキサン
は、これを使用することにより更に優れた平滑性と撥水
性を与えるという利点を有しており、多くの皮膚化粧料
に利用されている。しかしながら、上記の皮膚化粧料は
使用後の油性残留感、すなわち油っぽいべたつき感又は
油性感を有し、更に、皮膚に対する密着性が充分でない
ために皮膚保護効果の持続性が不充分であるという欠点
がある。
で変性シリコーンを配合した皮膚化粧料が提案されてい
る。例えば、特公昭48−19941号公報には、分子
中にヒドロキシル基又はポリオキシアルキレン基を有す
る側鎖を持つアルコキシ変性シリコーンを基礎原料又は
添加剤として含む皮膚化粧料が開示されている。この変
性シリコーンは油っぽい感じを与えないため、使用感上
の問題点は改善される。しかしながら、この変性シリコ
ーンは分子中に親水基を有しているため、角質層内に水
分を保持させる性能、いわゆる閉塞性に欠け、皮膚乾燥
防止効果が不充分である。また、洗浄や発汗等によって
容易に流れ落ちてしまうという欠点をも有し、皮膚保護
の目的には適さないものであった。
界面活性剤による肌荒れを予防・改善し、しかも皮膚科
学的に優れた美肌作用を有し、かつ感触の良好な皮膚保
護剤組成物の開発が望まれていた。
情に鑑み鋭意検討した結果、分子中に炭素数7以上の炭
化水素基を有する特定の変性ポリシロキサンと揮発性油
剤とを組み合わせて用いれば、上記課題を解決できるこ
とを見出し、本発明を完成した。
(b) (a)分子中に
ルキル基を示し、R3は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖
もしくは環状のアルキル基又はアルケニル基を示し、R
4は炭素数7〜40の直鎖、分岐鎖もしくは環状のアル
キル基又はアルケニル基を示し、lは2以上の数を示
し、mは3以上の数を示し、更にl+m=200〜30
00である)を有するポリシロキサン (b)後記一般式(2)又は(3)で表わされる直鎖状
又は環状の低分子シリコーン油及び炭素数8〜20のイ
ソパラフィン系炭化水素から選ばれる揮発性油剤を含有
することを特徴とする皮膚保護剤組成物を提供するもの
である。
リシロキサン(a)は、1分子中に少なくとも1個の炭
素数7〜40の炭化水素基を有するものである。ポリシ
ロキサン(a)の分子形態は直鎖状、分岐鎖状又は環状
のいずれでもよい。
で示されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基等が挙
げられるが、就中メチル基が好ましい。また、R3及び
R4で示されるアルキル又はアルケニル基は、直鎖状、
分岐鎖状及び環状のいずれであってもよいが、R3が炭
素数1〜4のアルキル基であり、かつR4が炭素数7〜
40(より好ましくは12〜22、特に16〜18)の
アルキル又はアルケニル基であることが好ましい。R4
の具体例としてはオクチル、ノニル、デシル、ウンデシ
ル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシ
ル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナ
デシル、エイコシル、ヘンエイコシル、ドコシル、テト
ラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシ
ル、オクタコシル、トリアコンチル、テトラトリアコン
チル、オクタトリアコンチル、テトラコンチル、2−ヘ
プチルウンデシル、2−ウンデシルペンタデシル、2−
デシルテトラデシル、2−デシルペンタデシル、2−エ
チルヘキシル、2−オクチルドデシル、2−ウンデシル
テトラデシル、メチル分岐イソステアリル、メチル分岐
ドデシル(プロピレンテトラマー)、メチル分岐ノニル
(プロピレントリマー)基等が挙げられる。また、l+
mは、200〜3,000であるが、更に、l=m=1
50〜1000でl+mが300〜2000であるのが
好ましい。
在してもよいが、製造の容易性の観点から、非末端部に
結合しているのが好ましい。また、ポリシロキサン
(a)の両末端の残基はR1R2R5SiO−(ここでR5
は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R1 及びR2 は前
記と同じ)であることが好ましい。
の一般式(1)で表わされるものが挙げられる。
3以上の数を示し、l′+m′=200〜3,000で
あり、R4は前記と同じ)
は、本発明組成物中に通常0.01〜20重量%、好ま
しくは0.1〜10重量%配合される。
性油剤(b)としては、例えば揮発性シリコーン油及び
炭素数8〜20のイソパラフィン系炭化水素等が挙げら
れる。就中、ポリシロキサン(a)との相溶性、使用感
等の観点より揮発性シリコーン油を配合し、必要に応じ
てイソパラフィン系炭化水素を併用するのが好ましい。
一般式(2)又は(3)で表わされる直鎖状又は環状の
低分子シリコーン油が挙げられる。
炭化水素の具体例としてはアイソゾール200、アイソ
ゾール300、アイソゾール400(以上、日本石油社
製)等が挙げられる。
成物中に通常0.1〜99.9重量%配合され、特に好
ましくは0.5〜50重量%配合される。
(a)及び(b)のほかに、必要に応じて本発明の効果
を損なわない範囲で、水性成分、乳化剤、防腐剤、酸化
防止剤、香料、粉体等の任意成分を適宜配合し、液状、
固形状、ペースト状、油中水型あるいは水中油型の乳化
物等の種々の形態とすることができる。
分(a)及び(b)以外の油脂類も適宜配合することが
できる。その場合、油脂類としては全て固形パラフィン
等の固形脂又はワセリン等の半固形脂を用いるのが好ま
しい。液体油も同時に用いることができる。
℃以下の油脂類をさし、その具体例としては流動パラフ
ィン、スクワラン等の炭化水素油、オリーブ油、ホホバ
油などの植物油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチ
ン酸イソプロピル等のエステル油、一般式(2)におい
てx=4〜500であるジメチルポリシロキサン等が挙
げられる。また、ここでモノステアリン酸ポリオキシエ
チレンソルビタン等の乳化を目的として配合される両親
媒性物質は、液体油には含めない。
ば、皮膚を柔軟及び平滑にし、乾燥又は界面活性剤等に
よる肌荒れを予防及び改善することができる。また、油
性感が少なく、自然な肌の感触を得ることもできる。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
製し、それぞれについて、下記方法に従い荒れ肌での保
護効果の評価を行なった。
れたガラス製カップ(内径2cm)を装着し、10分間脱
脂処理を行ない、荒れ肌を誘発させた。荒れ肌部に表1
及び2に示す皮膚保護剤溶液を均一に塗布(20μl/
3.14cm2 )し、10分間かけて乾燥させた。次いで
以下の試験(イ)、(ロ)を行ない、荒れ肌での保護効
果を評価した。
度カップを装着し、界面活性剤溶液(0.1%ポリオキ
シエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油)1.0mlを入
れ、テフロン棒で1分間皮膚表面をこする。処理液を回
収後、はがれてきた角質細胞を塩基性フクシン−クリス
タルバイオレットを用いて染色し、顕微鏡で細胞数を測
定した。比較として脱脂処理を行なっていない部位(健
常肌)についても同様の測定を行なった。
水溶液(0.03%)を一滴滴下し、5秒後にふき取っ
た。ニコチン酸メチルは皮膚内に浸透すると血管を拡張
させ、肉眼で観察したところニコチン酸メチル水溶液の
滴下部位に数分後発赤のみられるものがあった。滴下1
0分後に発赤の程度を下記の基準で評価し、ニコチン酸
メチルの皮膚浸透抑制効果の評価を行なった。
膚保護剤組成物は、化学物質(界面活性剤等)や機械的
刺激等による肌荒れを予防及び改善することができる。
リーム)を、下記の製造方法により調製し、上記の方法
により荒れ肌での保護効果について、更に下記の方法に
より皮膚の柔軟性、平滑性、油性感について官能評価を
行なった。その結果を表3及び4に示す。
分(1)〜(12)の混合物中に同温度に加熱した精製
水を加え、ホモジナイズして乳化させた。その後撹拌し
ながら室温まで冷却しW/O型クリームを得た。
オルを用いて乾燥し、更に室温で10分間乾燥させた人
前腕内側の約50cm2に0.05mlの皮膚保護剤組成物
を均一に塗布し、柔軟性、平滑性及び油性感の各項目に
ついて下記の基準で官能評価を行なった。 (評価基準) A:非常に良好である。 B:良好である。 C:やや悪い。 D:悪い。
社製) *15 ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン
・ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体(東レ・
ダウ・コーニング・シリコーン社製、BY−22−01
2) *16 荒れ肌未塗布部位では5.0、健常部位では0.5
W/O型クリームは、皮膚に適用したときの柔軟性、平
滑性に優れ、かつ油性感が少なく、良好な使用感を与え
るものであった。また界面活性剤や機械的刺激等による
肌荒れを防止及び改善する効果においても優れるもので
あった。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(a)及び(b)(a)分子中
に 【化1】 (R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R3は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖もしくは環状
のアルキル基又はアルケニル基を示し、R4は炭素数7
〜40の直鎖、分岐鎖もしくは環状のアルキル基又はア
ルケニル基を示し、lは2以上の数を示し、mは3以上
の数を示し、更にl+m=200〜3000である)を
有するポリシロキサン (b)一般式(2)又は(3)で表わされる直鎖状又は
環状の低分子シリコーン油及び炭素数8〜20のイソパ
ラフィン系炭化水素から選ばれる揮発性油剤 【化2】 (xは0〜3を、yは4〜6を示す) を含有することを特徴とする皮膚保護剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00684693A JP3247468B2 (ja) | 1992-01-20 | 1993-01-19 | 皮膚保護剤組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-7401 | 1992-01-20 | ||
JP740192 | 1992-01-20 | ||
JP00684693A JP3247468B2 (ja) | 1992-01-20 | 1993-01-19 | 皮膚保護剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05262637A JPH05262637A (ja) | 1993-10-12 |
JP3247468B2 true JP3247468B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=26341047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00684693A Expired - Fee Related JP3247468B2 (ja) | 1992-01-20 | 1993-01-19 | 皮膚保護剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247468B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20060039885A1 (en) * | 2002-11-01 | 2006-02-23 | Kao Corporation | Liquid skin protective composition |
-
1993
- 1993-01-19 JP JP00684693A patent/JP3247468B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05262637A (ja) | 1993-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0616524A (ja) | クレンジング用組成物 | |
EP2438905A1 (en) | Transparent multi-layered liquid cosmetic | |
JP7502489B2 (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
JP2000327529A (ja) | クレンジング化粧料 | |
JP3247468B2 (ja) | 皮膚保護剤組成物 | |
JP2023033464A (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
JP3276724B2 (ja) | 皮膚保護剤組成物 | |
JP3881953B2 (ja) | 液状油性皮膚洗浄料 | |
JP7291929B2 (ja) | 非水系皮膚保護化粧料 | |
JP3220294B2 (ja) | 皮膚保護剤組成物 | |
JP7169047B2 (ja) | 皮膚用乳化組成物 | |
JP3234659B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP3002793B2 (ja) | 油性クレンジング料 | |
JP3251719B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JPH09175936A (ja) | クレンジング用組成物 | |
JPH07110807B2 (ja) | 皮膚保護剤組成物 | |
WO2024095920A1 (ja) | 油性汚れを対象表面上から除去する方法 | |
KR100777592B1 (ko) | 워셔블 클렌징 화장료 | |
JP4990616B2 (ja) | 油性クレンジング料 | |
EP1199311A1 (en) | Cellobiose octanonanoate | |
JP2008247846A (ja) | 油中水乳化型メイクアップ除去料 | |
JPH04348162A (ja) | シリコーンオイル含有ゲル組成物 | |
JP3645853B2 (ja) | 水性化粧料 | |
JP3220293B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
KR20000006132A (ko) | 색조화장제거조성물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |