JPH09315715A - エレベータ調速機の速度試験治具 - Google Patents

エレベータ調速機の速度試験治具

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JPH09315715A
JPH09315715A JP12943896A JP12943896A JPH09315715A JP H09315715 A JPH09315715 A JP H09315715A JP 12943896 A JP12943896 A JP 12943896A JP 12943896 A JP12943896 A JP 12943896A JP H09315715 A JPH09315715 A JP H09315715A
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JP
Japan
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speed
governor
test jig
speed test
measuring device
Prior art date
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Pending
Application number
JP12943896A
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English (en)
Inventor
Shoichi Hashimoto
昭一 橋本
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】速度試験における調速機の持ち上げ並びに持ち
上げ状態の維持を容易且つ安全に行うことができるばか
りでなく、速度測定器の設置を容易に行い得て、作業時
間の短縮化を実現することができる調速機の速度試験治
具を提供する。 【解決手段】案内軸12に調速機3を支持する調速機支
持具13が上下変位可能に装着され、案内軸12に速度
測定器8を保持する速度測定器保持具14が装着されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータに使用
されている調速機の速度試験を行う際に使用される速度
試験治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、エレベータに使用されて
いるピット内ボトム式調速機の速度試験を行う場合、調
速機ロープの張力と調速機シーブとをフリーにするため
の調速機の持ち上げ作業、この持ち上げ状態の維持作
業、速度測定器の調速機への固定作業を人力によって行
っていた。
【0003】図6は、このような速度試験の一例を示
し、1はピット床、2,2は誘導レール、3は調速機で
ある。この調速機3は、調速機ロープ4の張力を保ちつ
つ自重により誘導レール2,2に沿って下方へと誘導さ
れている。
【0004】速度試験を行う場合には、調速機3の下枠
3aを作業者が上方に持ち上げて調速機ロープ4の張力
と調速機シーブ6とをフリーとした後、保持具5,5を
誘導レール2,2に取り付けることにより所定位置での
調速機3の持ち上げ状態が維持される。
【0005】そして、速度測定器保持具7と速度測定器
8とを組み立てた後、調速機3の側枠3bに速度測定器
保持具7を固定し、電気ドリル等の工具を用いて調速機
シーブ6に回転を与えることにより速度試験が開始され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、速度測定器
保持具7と速度測定器8とからなる速度試験治具を用い
た場合には、上述したように、調速機3の持ち上げ作
業、持ち上げ状態の維持作業、速度測定器8の固定作業
の全てを人力によって行っていた。
【0007】このため、狭い作業空間で重い調速機3を
持ち上げなければならないばかりでなく、調速機3が低
い位置にあるということから、調速機3の持ち上げ体勢
が不安定で作業性に欠けるという問題が生じていた。
【0008】また、速度測定器保持具7と速度測定器8
との組み立て、並びに速度測定器保持具7の調速機3へ
の固定を必要とするため、手間を要し、作業時間を長く
必要としていた。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、速度試験における調速機の持ち上げ並びに持ち
上げ状態の維持を容易且つ安全に行うことができるばか
りでなく、速度測定器の設置を容易に行い得て、作業時
間の短縮化を実現することができるエレベータ調速機の
速度試験治具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、調速機を支持する調速機
支持具が上下変位可能に案内部に装着され、速度測定器
を保持する速度測定器保持具が前記案内部に装着されて
いることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の調速機の速度試験
治具の実施の形態を、図1乃至図5に基づいて説明す
る。
【0012】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1に係わるエレベータ調速機の速度試験治具の斜視
図、図2は調速機の速度試験治具を設置した状態の説明
図、図3は調速機持ち上げ作用の説明図である。
【0013】図1において、速度試験治具10は、台座
11に立設された案内部としての案内ねじ軸12と、案
内軸12上を進退動する調速機支持具13と、台座11
と調速機支持具13との間に位置し且つ案内軸12上を
進退動する速度測定器保持具14とを備えている。
【0014】調速機支持具13は、図2に示すように、
調速機3の下枠3aと当接する当接金具13aと、案内
軸12のねじ部12aと螺合して当接金具13aの昇降
並びに位置決めを行う位置決めナット13bとを有す
る。
【0015】速度測定器保持具14は、案内軸12に係
合する昇降プレート15、昇降プレート15の上下に位
置し且つねじ部12aと螺合して昇降プレート15の昇
降並びに位置決めを行う位置決めナット16,17、昇
降プレート15の先端に蝶ナット18を介して一端が連
結された連結プレート19、連結プレート19の他端に
蝶ナット20を介して連結された保持プレート21、保
持プレート21に略中央が固定された保持ベルト22を
備えている。
【0016】昇降プレート15と連結プレート19の一
端とには、昇降プレート15の延出方向に伸びる長孔1
5a,19aが形成されており、この長孔15a,19
aに蝶ナット18を係合させることにより昇降プレート
15の延出方向に対する連結プレート19の位置調節並
びに昇降プレート15と連結プレート19とのなす角の
角度調節が可能となっている。
【0017】連結プレート19の他端と保持プレート2
1とには、長孔15a,19aと直行する方向に伸びる
長孔19b,21aが形成されており、長孔19b,2
1aに蝶ナット20を係合させることにより連結プレー
ト19の他端の延出方向に対する保持プレート21の位
置調節が可能となっている。
【0018】保持ベルト22の両端には、例えば、雌雄
の異なる面ファスナ等のような係合手段(図示せず)が
設けられており、この係合手段を係合させることにより
速度測定器8が速度測定器保持具14に緊締保持され
る。
【0019】上記の構成において、速度試験治具10を
用いて速度試験を行う場合には、調速機3の下方に位置
するようにピット床1上に速度試験治具10を載置した
後、位置決めナット13bを回転操作し、図3に示すよ
うに、調速機3の下枠3aに当接金具13aが当接する
まで当接金具13aを上方に変位させる。
【0020】この状態から、さらに位置決めナット13
bを回転操作することにより調速機3が当接金具13a
と一体に上方へと変位され、調速機ロープ4の張力並び
に調速機シーブ6とがフリー状態となった所定位置で位
置決めナット13bの回転操作を停止する。
【0021】調速機3は、従来で示した保持具5,5の
ような部材を誘導レール2,2に取り付けることなく、
位置決めナット13bとねじ部12aとの螺合状態によ
り持ち上げ状態が維持される。
【0022】次に、位置決めナット16,17によるね
じ部12aに対する螺合位置調節並びに蝶ナット18,
20による長孔15a,19a及び長孔19b,21a
に対する締め付け位置調節を行うことにより調速機3と
保持プレート21との相対位置が調節される。
【0023】そして、保持プレート21に速度測定器8
をセットした状態で保持ベルト22との共同によって速
度測定器8を速度測定器保持具14に保持させた後、電
気ドリル等の工具を用いて調速機シーブ6に回転を与え
ることにより速度試験が開始される。
【0024】この様に、本発明の速度試験治具10にあ
っては、調速機3を当接金具13aに当接させた状態で
位置決めナット13bを回転操作させるだけで調速機3
を持ち上げることができ、狭い作業空間での持ち上げ作
業を容易且つ安全に行うことができる。
【0025】また、ねじ部12aに対する位置決めナッ
ト13bの螺合により、調速機3の持ち上げ操作の終了
と同時に持ち上げ状態を維持することができる。
【0026】さらに、速度測定器8は、予め案内軸12
に設けられた速度測定器保持具14に保持させれば良
く、従来のように、速度測定器保持具7と速度測定器8
との組み立てや、速度測定器保持具7の調速機3への固
定等の作業を測定現場にて行う必要がなく、速度測定器
の設置を容易に行い得て、作業時間の短縮化を実現する
ことができる。
【0027】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2に係わる調速機の速度試験治具を設置した状態の説
明図である。
【0028】上記実施の形態1では、案内軸12上を調
速機支持具13が直接進退動する構成であったのに対
し、この実施の形態2では平行リンク部材32を用いた
ものである。尚、図4において、上記実施の形態1と同
一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0029】図4において、速度試験治具30は、台座
31に軸31aを介して装着された案内部としての平行
リンク部材32と、平行リンク部材32に装着された調
速機支持具33と、平行リンク部材32に装着された速
度測定器保持具34と、角度調節用の調節ネジ36とを
備えている。
【0030】平行リンク部材32は、4つのアーム部材
32a,32b,32c,32dを備え、調節ネジ36
を回転操作することによって隣接する各アーム部材32
a,32b,32c,32dのなす角の角度が可変して
台座11と調速機支持具33との相対距離が上下方向に
可変する。
【0031】調速機支持具33は、調速機3の下枠3a
と当接する当接金具33aと、この当接金具33aを平
行リンク部材32に支持させる支持軸33bとを有す
る。
【0032】速度測定器保持具34は、アーム部材32
cに蝶ナット38を介して位置決め保持されるベース部
材35と、ベース部材35に蝶ナット40を介して連結
された保持プレート41と、保持プレート41に略中央
が固定された保持ベルト42とを備えている。
【0033】尚、ベース部材35にはアーム部材32c
の長手方向に沿う長孔(図示せず)が形成されており、
この長孔と蝶ナット38との係合位置を調節することに
よって速度測定器8の高さ調節が行われる。また、蝶ナ
ット40は、速度測定器8の角度を調節する際に使用さ
れる。なお、保持プレート41も実施の形態1で示した
保持プレート31と同様に紙面と直行する方向の調節が
可能となっている。
【0034】保持ベルト42の両端には、例えば、雌雄
の異なる面ファスナ等のような係合手段(図示せず)が
設けられており、この係合手段を係合させることにより
速度測定器8が速度測定器保持具34に保持される。
【0035】上記の構成において、速度試験治具30を
用いて速度試験を行う場合には、調速機3の下方に位置
するようにピット床1上に速度試験治具30を載置した
後、調節ネジ36を回転操作し、調速機3の下枠3aに
当接金具33aが当接するまで当接金具33aを上方に
変位させる。
【0036】この状態から、さらに調節ネジ36を回転
操作することにより調速機3が当接金具33aと一体に
上方へと変位され、調速機ロープ(図示せず)の張力並
びに調速機シーブ6とがフリー状態となった所定位置で
調節ネジ36の回転操作を停止する。
【0037】調速機3は、従来で示した保持具5,5の
ような部材を誘導レール2,2に取り付けることなく、
調節ネジ35と平行リンク部材32との螺合状態により
持ち上げ状態が維持される。
【0038】そして、保持プレート41に速度測定器8
をセットした状態で保持ベルト42との共同によって速
度測定器8を速度測定器保持具34に保持させた後、電
気ドリル等の工具を用いて調速機シーブ6に回転を与え
ることにより速度試験が開始される。
【0039】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3に係わる調速機の速度試験治具を設置した状態の説
明図である。
【0040】上記実施の形態1,2では、手動のネジ回
転操作によって調速機支持具13,33が上下変位する
構成であったのに対し、この実施の形態3では調速機支
持具53の昇降をより容易としたものである。尚、図5
において、上記実施の形態1と同一の構成には同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0041】図5において、速度試験治具50は、台座
を兼ねる油圧ジャッキ51と、油圧ジャッキ51から突
出された案内部として案内軸52と、案内軸52に装着
され且つ調速機3の下枠3aと当接可能な調速機支持具
53と、案内軸52に装着された速度測定器保持具54
とを備えている。
【0042】案内軸52は、油圧ジャッキ51のレバー
51aを操作することによって伸縮し、この伸縮によっ
て調速機支持具53が上下方向に変位する。
【0043】速度測定器保持具54は、案内軸52に係
合する昇降プレート55、昇降プレート55の上下に位
置し且つねじ部52aと螺合して昇降プレート55の昇
降並びに位置決めを行う位置決めナット56,57、昇
降プレート55の先端に蝶ナット58を介して一端が連
結された連結プレート59、連結プレート59の他端に
蝶ナット60を介して連結された保持プレート61、保
持プレート61に略中央が固定された保持ベルト62を
備えている。
【0044】尚、蝶ナット58,60は速度測定器8
を、紙面の左右並びに直行する方向の位置決め並びに角
度を調節する際に使用される。
【0045】保持ベルト62の両端には、例えば、雌雄
の異なる面ファスナ等のような係合手段(図示せず)が
設けられており、この係合手段を係合させることにより
速度測定器8が速度測定器保持具54に保持される。
【0046】上記の構成において、速度試験治具50を
用いて速度試験を行う場合には、調速機3の下方に位置
するようにピット床1上に速度試験治具50を載置した
後、レバー51aを操作して案内軸52を伸長させ、調
速機3の下枠3aに調速機支持具53が当接するまで調
速機支持具53を上方に変位させる。
【0047】この状態から、案内軸52をさらに伸長さ
せることにより調速機3が調速機支持具53と一体に上
方へと変位され、調速機ロープ(図示せず)の張力並び
に調速機シーブ6とがフリー状態となった所定位置でレ
バー51aの操作を停止して油圧ジャッキ51の作動を
停止する。
【0048】調速機3は、従来で示した保持具5,5の
ような部材を誘導レール2,2に取り付けることなく、
油圧ジャッキ51により持ち上げ状態が維持される。
【0049】そして、保持プレート61に速度測定器8
をセットした状態で保持ベルト62との共同によって速
度測定器8を速度測定器保持具54に保持させた後、電
気ドリル等の工具を用いて調速機シーブ6に回転を与え
ることにより速度試験が開始される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の調速機の
速度試験治具にあっては、調速機を支持する調速機支持
具が上下変位可能に案内部に装着され、速度測定器を保
持する速度測定器保持具が前記案内部に装着されている
ことにより、速度試験における調速機の持ち上げ並びに
持ち上げ状態の維持を容易且つ安全に行うことができる
ばかりでなく、速度測定器の設置を容易に行い得て、作
業時間の短縮化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる調速機の速度
試験治具を示した斜視図である。
【図2】 調速機の速度試験治具を設置した状態の説明
図である。
【図3】 同じく、調速機持ち上げ作用の説明図であ
る。
【図4】 同じく、本発明の実施の形態2に係わる調速
機の速度試験治具を示し、調速機の速度試験治具を設置
した状態の説明図である。
【図5】 同じく、本発明の実施の形態3に係わる調速
機の速度試験治具を示し、調速機の速度試験治具を設置
した状態の説明図である。
【図6】 従来の調速機の速度試験治具を示し、調速機
の速度試験治具を設置した状態の説明図である。
【符号の説明】
3 調速機、7 速度測定器保持具、10 速度試験治
具、12 案内ねじ軸(案内部)、13 調速機支持
具、14 速度測定器保持具。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調速機を支持する調速機支持具が上下変位
    可能に案内部に装着され、速度測定器を保持する速度測
    定器保持具が前記案内部に装着されていることを特徴と
    するエレベータ調速機の速度試験治具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の速度試験治具において、案
    内部はピット床上に置かれた案内ねじ軸からなることを
    特徴とするエレベータ調速機の速度試験治具。
  3. 【請求項3】請求項1記載の速度試験治具において、前
    記案内部は油圧ジャッキからなることを特徴とするエレ
    ベータ調速機の速度試験治具。
JP12943896A 1996-05-24 1996-05-24 エレベータ調速機の速度試験治具 Pending JPH09315715A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108910651A (zh) * 2018-07-27 2018-11-30 天津市奥瑞克电梯有限公司 限速器支架
CN109850706A (zh) * 2018-12-28 2019-06-07 重庆迈高电梯有限公司 一种别墅电梯运行控制方法

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