JPH09315371A - 自動二輪車の前輪ブレーキ装置 - Google Patents

自動二輪車の前輪ブレーキ装置

Info

Publication number
JPH09315371A
JPH09315371A JP13859696A JP13859696A JPH09315371A JP H09315371 A JPH09315371 A JP H09315371A JP 13859696 A JP13859696 A JP 13859696A JP 13859696 A JP13859696 A JP 13859696A JP H09315371 A JPH09315371 A JP H09315371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front wheel
calipers
pads
motorcycle
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13859696A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Yamada
郁夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP13859696A priority Critical patent/JPH09315371A/ja
Publication of JPH09315371A publication Critical patent/JPH09315371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車の走行中にパッドがディスクの表
面に摺接した状態のままになることに起因した不具合を
防止することを解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、ディスク14に対してキャ
リパ20f,20rを一対設け、かつ前輪12の車軸1
6を中心としてこれら一対のキャリパ20f,20rを
互いに点対称となる位置に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前輪とともに回転
するディスクと、該前輪を支承するフロントフォークに
取り付けたキャリパとを備え、前記ディスクを前記キャ
リパに内蔵したパッドで押圧挟持することにより、前記
前輪に制動を加える自動二輪車の前輪ブレーキ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は、この種の前輪ブレーキ装置を適
用した自動二輪車を示したもので、円板状のディスク1
と、摩擦材であるパッド2を内蔵したキャリパ3とを備
えて成るブレーキ装置を適用した自動二輪車を例示して
いる。
【0003】この自動二輪車では、上述したディスク1
の軸心と前輪4における車軸5の軸心とを互いに合致さ
せた状態で該ディスク1を前輪4に固定し、このディス
ク1を前輪4とともに回転可能に配設するとともに、上
述したキャリパ3をディスク1の周縁部に位置する部位
においてフロントフォーク6に取り付け、キャリパ3に
内蔵したピストン7(図4(a)に示す)の作動によっ
てディスク1をパッド2間に押圧挟持することにより、
回転状態にある前輪4に制動を加えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した自
動二輪車では、図4(a)に示すように、回転するディ
スク1とフロントフォーク6の軸心6aとを互いに同一
の平面上に配置させることができないため、該ディスク
1を押圧挟持するパッド2を内蔵したキャリパ3と、上
記フロントフォーク6の軸心6aとの間にも距離が確保
されてしまうことになり、前輪4に対して制動を加える
べく、パッド2間にディスク1を押圧挟持した場合、キ
ャリパ3をフロントフォーク6の軸心6a回りに変位さ
せようとする力が発生する。たとえば、先に図3に例示
したように、フロントフォーク6よりも後方側にキャリ
パ3を配設したブレーキ装置では、前輪4に対して制動
を加えた場合に該キャリパ3をフロントフォーク6の軸
心6a回りに内方に向けて変位させようとする力が発生
する。
【0005】一般に、キャリパ3、並びにこのキャリパ
3をフロントフォーク6に取り付けるためのブラケット
8に関しては、それぞれが鋳造等の成形方法を適用して
堅牢なブロック状に構成されているため、上述した力が
作用した場合にも大きく変形する虞れがない。
【0006】しかしながら、フロントフォーク6に関し
ては、細長い中空の円筒状を成すものであり、しかも互
いの下端部間に前輪4を支承するものであるため、上端
部がトップブリッジ9によって互いに連結され、かつ下
端部が車軸5によって互いに連結されてはいるものの、
個々の軸心6a回りの捩れに対しては十分な剛性を確保
することが困難である。
【0007】したがって、上記自動二輪車においては、
前輪4に制動を加えた場合にフロントフォーク6がその
軸心6a回りに捩れ、この結果、図4(b)に示すよう
に、フロントフォーク6の捩れに起因して当該キャリパ
3がディスク1に対して大きく変位する虞れがある。
【0008】ここで、前輪4の制動中においては、キャ
リパ3に内蔵したパッド2が継続してディスク1を押圧
挟持した状態にあるから、上述したようにディスク1に
対してキャリパ3が大きく変位すると、同図4(b)か
らも明らかなように、相対的には、キャリパ3に対して
パッド2が大きく傾斜した事態を招来していることにな
る。
【0009】さて、上記のような状態から前輪4に対す
る制動を解除すると、フロントフォーク6が元の姿勢に
戻るため、図4(c)に示すように、このフロントフォ
ーク6に取り付けたキャリパ3も元の位置に復帰する。
【0010】しかしながら、キャリパ3が元の位置に復
帰した状態においても、パッド2に対しては何等の力も
作用しないため、同図4(c)に示すように、該パッド
2がキャリパ3に対して大きく傾斜した状態に保持され
る。この結果、制動を解除したにも関わらず、自動二輪
車の走行中においてパッド2の一部がディスク1の表面
に摺接した状態のままとなり(図4(c)中の符号Xで
示す部位)、ノイズの発生やパッド2の偏摩耗等の不具
合を来す虞れがある。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みて、自動二輪車
の走行中にパッドがディスクの表面に摺接した状態のま
まになることに起因した不具合を防止することを解決課
題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、前輪ととも
に回転するディスクと、該前輪を支承するフロントフォ
ークに取り付けたキャリパとを備え、前記ディスクを前
記キャリパに内蔵したパッドで押圧挟持することによ
り、前記前輪に制動を加える自動二輪車の前輪ブレーキ
装置において、前記ディスクに対してキャリパを偶数個
設け、かつ前記前輪の車軸を中心としてこれら偶数個の
キャリパを互いに点対称となる位置に配置している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係
る前輪ブレーキ装置の一実施形態を適用した自動二輪車
を概念的に示したもので、フロントフォーク10の下端
部間に支承させた前輪12の一側方にディスク14を備
えている。
【0014】ディスク14は、円板状を成し、その軸心
を上記前輪12における車軸16の軸心に合致させた状
態で該前輪12に固定したもので、図2に示すように、
フロントフォーク10の軸心10aよりも内方(図2中
において上方)に位置する部位に配置している。
【0015】また、この自動二輪車は、上記ディスク1
4の周縁部に位置する部位に一対のキャリパ20f,2
0rを備えている。キャリパ20f,20rは、それぞ
れが鋳造等の成形方法を適用して堅牢なブロック状に構
成したもので、互いに対向する一対のパッド22と、該
パッド22を作動させるための油圧ピストン24とを内
蔵しており、対向するパッド22間にディスク14を介
在させた状態で、それぞれブラケット26を介してフロ
ントフォーク10に取り付けられている。
【0016】図1からも明らかなように、上述した一対
のキャリパ20f,20rは、前輪12の車軸16を中
心としてそれぞれの位置が互いに点対称であり、ディス
ク14においてパッド22が作用する位置と、フロント
フォーク10の軸心10aとの間が互いに等距離となっ
ている。
【0017】上記のように構成した自動二輪車では、図
示していないブレーキレバーを操作すると、図示せぬマ
スタシリンダに油圧が発生し、この油圧がブレーキホー
ス(図示せず)を通じてそれぞれのキャリパ20f,2
0rに伝達される。
【0018】キャリパ20f,20rに油圧が加えられ
ると、内蔵した油圧ピストン24の作動によってディス
ク14がパッド22間に押圧挟持されることとなり、こ
れらパッド22とディスク14との摩擦によって、回転
状態の前輪12に制動が加えられることになる。
【0019】ここで、この自動二輪車においても、図2
(a)に示すように、回転するディスク14とフロント
フォーク10の軸心10aとを互いに同一の平面上に配
置させることができないため、該ディスク14を押圧挟
持するパッド22を内蔵したキャリパ20f,20r
と、上記フロントフォーク10の軸心10aとの間にも
距離が確保されてしまうことになり、前輪12に対して
制動を加えるべく一対のパッド22間にディスク14を
押圧挟持した場合、キャリパ20f,20rをフロント
フォーク10の軸心10a回りに変位させようとする力
が発生することには変わりない。
【0020】しかしながら、上記自動二輪車によれば、
図2(b)に示すように、前輪12に制動を加えた場合
に一対のキャリパ20f,20rのそれぞれに上述した
力が作用し(図中の矢印F)、しかもこれらの力が互い
に同一で、かつフロントフォーク10の軸心10a回り
に互いに逆向きであるから相互に相殺されることにな
り、フロントフォーク10に捩れが招来されない。
【0021】この結果、キャリパ20f,20rの変位
が可及的に抑えられ、キャリパ20f,20rに対して
パッド22が大きく傾斜する事態を招来する虞れもない
ため、上述した状態から前輪12に対する制動を解除す
れば、再び図2(a)に示すような状態、つまりパッド
22とディスク14の表面との摺接状態が確実に解除さ
れることになり、ノイズの発生やパッド22の偏摩耗等
の不具合を防止できるようになる。
【0022】また、上記自動二輪車では、キャリパ20
f,20rを一対設けてブレーキ装置を構成しているた
め、キャリパを唯一設けたブレーキ装置と同等の制動力
を得る場合において、これらキャリパ20f,20rの
小型化を図ることが可能であり、キャリパ20f,20
rの剛性を容易に向上させることができるとともに、上
述した制動時に発生する力、つまりキャリパ20f,2
0rをフロントフォーク10の軸心10a回りに回転さ
せようとする力そのものを低減させることができるよう
になる。
【0023】なお、上述した実施の形態では、キャリパ
を一対備えたブレーキ装置を例示しているが、偶数個で
あればキャリパを4以上備えるようにしても構わない。
また、前輪の一側方にのみディスクを備えたブレーキ装
置を例示しているが、前輪の両側方にそれぞれディスク
を備えたブレーキ装置にももちろん適用することが可能
である。ただし、この場合には、それぞれのディスクに
関してキャリパを偶数個設け、かつこれら偶数個のキャ
リパをそれぞれのディスクに関して前輪の軸心を中心と
した点対称位置に配置する必要がある。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制動時においてキャリパに発生する力を互いに相殺する
ことにより、フロントフォークの捩れを防止してキャリ
パの変位を可及的に抑えるようにしているため、制動を
解除した場合にパッドとディスクの表面との摺接状態を
確実に解除することができるようになり、ノイズの発生
やパッドの偏摩耗等の不具合を防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る前輪ブレーキ装置を適用した自動
二輪車を概念的に示す側面図である。
【図2】図1に示した前輪ブレーキ装置の要部を概念的
に示したもので、(a)は非制動状態を示す拡大図、
(b)は制動状態を示す拡大図である。
【図3】従来の前輪ブレーキを適用した自動二輪車を概
念的に示す側面図である。
【図4】図3に示した前輪ブレーキ装置の要部を概念的
に示したもので、(a)は非制動状態を示す拡大図、
(b)は制動状態を示す拡大図、(c)は制動状態から
非制動状態に復帰した状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
10…フロントフォーク 12…前輪 14…ディスク 16…車軸 20f,20r…キャリパ 22…パッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪とともに回転するディスクと、該前
    輪を支承するフロントフォークに取り付けたキャリパと
    を備え、前記ディスクを前記キャリパに内蔵したパッド
    で押圧挟持することにより、前記前輪に制動を加える自
    動二輪車の前輪ブレーキ装置において、 前記ディスクに対してキャリパを偶数個設け、かつ前記
    前輪の車軸を中心としてこれら偶数個のキャリパを互い
    に点対称となる位置に配置したことを特徴とする自動二
    輪車の前輪ブレーキ装置。
JP13859696A 1996-05-31 1996-05-31 自動二輪車の前輪ブレーキ装置 Pending JPH09315371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13859696A JPH09315371A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 自動二輪車の前輪ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13859696A JPH09315371A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 自動二輪車の前輪ブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09315371A true JPH09315371A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15225796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13859696A Pending JPH09315371A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 自動二輪車の前輪ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09315371A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050810A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Nissin Kogyo Co Ltd バーハンドル車両用連動ブレーキ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050810A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Nissin Kogyo Co Ltd バーハンドル車両用連動ブレーキ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6218148Y2 (ja)
JP3848525B2 (ja) 自動二輪車の制動装置
JPH09315371A (ja) 自動二輪車の前輪ブレーキ装置
JPH05196068A (ja) ディスクブレーキ装置
JP4294098B2 (ja) ハイブリッド多板式ディスクブレーキ装置
JPS6145590B2 (ja)
JPH0730800B2 (ja) 車両用デイスクブレ−キ装置
JP4485128B2 (ja) 自動二輪車のブレーキ装置
JPH0645066Y2 (ja) 反力式ディスクブレーキ
JPH0726582Y2 (ja) ディスクブレーキ
JPH05116668A (ja) 車両用デイスクブレーキ
JP2875386B2 (ja) 自動二輪車のディスクブレーキ装置
JPS6017545Y2 (ja) 車輌用デイスクブレ−キ装置
JPS6054534B2 (ja) デイスクブレ−キ装置
JPH06280905A (ja) ディスクブレーキ
JPS6319630Y2 (ja)
JPH01131335A (ja) ディスクブレーキキャリバ支持・取付け装置及びホイールブレーキ
JPH0134631Y2 (ja)
JPH08135695A (ja) 車両のディスクブレーキ装置
JPH04138988A (ja) 自動二輪車のディスクブレーキ配置構造
JP2590230Y2 (ja) 反力式ディスクブレーキ
JPS6027856B2 (ja) デイスクブレ−キ
JPS6035801Y2 (ja) 車輌用デイスクブレ−キ装置
JPH0288381A (ja) 自動二輪車のリヤブレーキ
JPH05240271A (ja) ディスクブレーキ装置のブレーキキャリパ