JPH09314550A - ワイヤソーの被加工物切断方法 - Google Patents

ワイヤソーの被加工物切断方法

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JPH09314550A
JPH09314550A JP14177096A JP14177096A JPH09314550A JP H09314550 A JPH09314550 A JP H09314550A JP 14177096 A JP14177096 A JP 14177096A JP 14177096 A JP14177096 A JP 14177096A JP H09314550 A JPH09314550 A JP H09314550A
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wire
ingot
cutting
wire saw
feed table
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Masashi Nagatsuka
真史 永塚
Shinji Shibaoka
伸治 芝岡
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率的に被加工物の切断を行うことができるワ
イヤソーの被加工物切断方法の提供。 【解決手段】ワークフィードテーブル28に着脱自在な
チルチングユニット30を用いてインゴット32の水平
角度調整と垂直角度調整をあらかじめワイヤソー10の
装置外で行ったのち、前記チルチングユニット30を介
して前記インゴット32を前記ワークフィードテーブル
28に取り付けてインゴット32の切断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーの被加工
物切断方法に係り、特にシリコン、ガラス、セラミック
ス等の脆性材料を切断するワイヤソーの被加工物切断方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン等の単結晶材料をワイヤソーで
切断する場合、その切断面が所定の結晶方位となるよう
に、単結晶材料をワイヤ列面に対して所定角度傾斜させ
て切断する必要がある。従来、この種のワイヤソーで
は、被加工物の結晶方位合わせは、ワークフィードテー
ブルに一体形成されたチルチング装置で行っていた。こ
のチルチング装置は、被加工物をワイヤ列面に対して水
平、垂直方向に揺動自在に支持するものであり、作業者
は、あらかじめ求められた結晶方位のデータを基に手動
で結晶方位合わせを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ソー装置本体でのチルチング作業は、場所的な制約を受
けるため、その作業が極めて困難であるとともに、その
作業に時間がかかり効率的な切断を行うことができない
という欠点があった。本発明は、このような事情に鑑み
てなされたもので、効率的に被加工物の切断を行うこと
ができるワイヤソーの被加工物切断方法を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、走行するワイヤを複数の溝付ローラに巻き
掛けてワイヤ列を形成し、該ワイヤ列に対して垂直に進
退移動するワークフィードテーブルに被加工物を取り付
け、該ワークフィードテーブルを前記ワイヤ列に向けて
送り出すことにより前記被加工物をワイヤ列に押し当
て、前記被加工物を多数のウェーハに切断するワイヤソ
ーの被加工物切断方法において、前記ワイヤソーの装置
外で、あらかじめ前記被加工物の水平角度調整及び垂直
角度調整を行ったのち、前記被加工物を前記ワークフィ
ードテーブルに取り付けて、前記被加工物の切断をする
ことを特徴とする。
【0005】本発明によれば、ワイヤソーの装置外で、
あらかじめ前記被加工物の水平角度調整及び垂直角度調
整を行ったのち、前記被加工物を前記ワークフィードテ
ーブルに取り付けて被加工物の切断をする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤソーの被加工物切断方法の好ましい実施の形態
について詳説する。図1は、本発明に係る切断方法が適
用されたワイヤソーの実施の形態の透視図である。
【0007】同図に示すように、ワイヤリール12に巻
かれたワイヤ14は、多数のガイドローラ16、16、
…で形成されるワイヤ走行路を経て3本の溝付きローラ
18A、18B、18Cに巻き掛けられ、水平なワイヤ
列20を形成する。ワイヤ列20を形成したワイヤ14
は、ワイヤ列20を挟んで左右対称に形成された他方側
のワイヤ走行路を経て図示しないワイヤリールに巻き取
られる。
【0008】前記ワイヤ列20の両側に形成されるワイ
ヤ走行路には、それぞれワイヤ案内装置22、ダンサロ
ーラ24及びワイヤ洗浄装置26が配設されており(一
方側のみ図示)、ワイヤ案内装置22は、ワイヤリール
12からワイヤ14を一定ピッチでガイドする。また、
ダンサローラ24は、所定重量のウェイト(図示せず)
が架設されていて、走行するワイヤ14にこのウェイト
で一定の張力を付与する。ワイヤ洗浄装置26は、洗浄
液タンク29から供給される洗浄液をワイヤ14に噴射
して、ワイヤ14に付着したスラリをワイヤ14から除
去する。
【0009】前記一対のワイヤリール12及び溝付ロー
ラ18Cには、それぞれ正逆回転可能なモータ(図示せ
ず)が連結されており、前記ワイヤ14は、このモータ
を駆動することにより、前記ワイヤリール12間を高速
で往復走行する。前記ワイヤ列20の上方には、ワイヤ
列20に対して垂直に昇降移動するワークフィードテー
ブル28が設置されている。ワークフィードテーブル2
8にはセッティングベース31を介してチルチングユニ
ット30が備えられており、インゴット32は、このチ
ルチングユニット30の下部に保持され、任意の傾斜角
度に設定される。なお、このチルチングユニット30及
びセッティングベース31の構成については、後に詳述
する。
【0010】以上のように構成されたワイヤソー10に
おいて、インゴット32の切断は、ワークフィードテー
ブル28を前記ワイヤ列20に向けて下降させ、高速走
行するワイヤ列20にインゴット32を押し当てること
により行う。この際、前記ワイヤ列20には、スラリタ
ンク34から図示しないノズルを介してスラリが供給さ
れ、インゴット32は、このスラリ中に含有される砥粒
のラッピング作用でウェーハに切断される。
【0011】前記インゴット32の加工に供したスラリ
は、前記ワイヤ列20の下方に設置されたオイルパン3
8を介して前記スラリタンク34に回収され、不足分を
補給されながら循環利用される。この際、スラリは加工
時に発生する熱を吸熱して温度上昇するので、回収した
スラリは、熱交換機36で一定温度に冷却される。次
に、セッティングベース31とチルチングユニット3
0、及び、チルチングユニット30とインゴット32と
の取り付け関係について図2、図3を参照しながら説明
する。
【0012】図2は、インゴット32の取付状況を示す
正面図であり、図3は、インゴット32の取付状況を示
す斜視図である。図3に示すように、前記チルチングユ
ニット30は、セッティングベース31の下面に形成さ
れたアリ溝42に、チルチングユニット30の上面に形
成されたアリ部44を挿入することにより、セッティン
グベース31に装着される。
【0013】前記アリ溝42とアリ部44との間には、
図4に示すように、断面楔形状の押圧板46が配置され
ている。この押圧板46はネジ棒48の端部に枢支され
ており、また、このネジ棒48はセッティングベース3
1に形成されたネジ孔50に螺合されている。このネジ
棒48の他端には、レバー52が固着されており、前記
押圧板46は、このレバー52を回動させることによ
り、前記アリ部44に対して進退移動する。
【0014】したがって、前記レバー52を回転させて
押圧板46を図4中矢印方向に移動させることにより、
前記アリ部44は、前記アリ溝42と押圧板46との間
で挟持される。これにより、チルチングユニット30は
セッティングベース31に固定される。図3に示すよう
に、前記インゴット32は、マウンティングプレート5
8の下面にスライスベース60を介して固定されてい
る。このマウンティングプレート58は、チルチングユ
ニット30の下面に形成されたアリ溝54に、マウンテ
ィングプレート58の上面に形成されたアリ部56を挿
入することにより、前記チルチングユニット30に装着
される。
【0015】また、前記アリ溝54とアリ部56との間
には断面楔形状の押圧板62が配置されおり、この押圧
板62は、レバー64の回動操作によって前記アリ部5
6を挟持、又は挟持解除する。なお、詳細は図4に示し
た機構と同一なので説明は省略する。次に、前記チルチ
ングユニット30の構造について図5、図6を参照しな
がら説明する。図5はチルチングユニット30の縦断面
図であり、図5はチルチングユニット30の平面図であ
る。
【0016】図5に示すように、前記チルチングユニッ
ト30は、取付ブロック66、水平揺動ブロック68及
び垂直揺動ブロック70を主要構成部材として構成さ
れ、各々がボルト72で連結されて一体的に構成されて
いる。前記取付ブロック66は矩形状に形成され、その
上面にアリ部44が形成されている。この取付ブロック
66には、図6に示すように、円弧状に形成されたガイ
ド孔74、74が前記ボルト72を中心として左右対称
に形成されている。前記ガイド孔74、74には、ガイ
ド部材76、76が挿入されており、該ガイド部材7
6、76は、前記ガイド孔74、74に沿って摺動可能
な形状に形成されている。前記ガイド部材76、76の
中央部には、ボルト穴が形成されており、該ボルト穴に
は、ボルト78、78が挿通されている。このボルト7
8、78は、前記水平揺動ブロック68の貫通孔80、
80を介してナット82、82に螺合されている。
【0017】したがって、前記水平揺動ブロック68
は、取付ブロック66の下面に沿って摺動し、前記ボル
ト78、78を締めつけることにより前記取付ブロック
66に固定され、緩めることによりボルト72を中心と
して水平方向に揺動する。前記水平揺動ブロック68の
下部には、凹状の湾曲面84が形成されている。一方、
前記垂直揺動ブロック70の上部には、この湾曲面84
の形状に沿った凸状の湾曲面86が形成されている。ま
た、垂直揺動ブロック70の上部中央には、前記湾曲面
86の形状に沿った円弧状の長孔88が形成されてい
る。この長孔88には、前記ボルト72が挿通されてお
り、該ボルト72は、ナット90に螺合されている。
【0018】したがって、前記垂直揺動ブロック70
は、水平揺動ブロック68の凹状の湾曲面84上を摺動
し、前記ボルト72を締めつけることにより取付ブロッ
ク66に固定され、緩めることにより垂直方向に揺動す
る。前記垂直揺動ブロック70の下部には、前述したア
リ溝54が形成されている。
【0019】次に、前記チルチングユニット30によっ
てインゴット32の切断方向を合わす手順について説明
する。前記インゴット32は、X線照射装置によって結
晶方位が、あらかじめ確認されている。その結晶方位に
沿って切断するために、ワイヤ列20に対するインゴッ
ト32の水平方向及び垂直方向の傾斜角度をチルチング
ユニット30によって設定する。
【0020】先ず、インゴット32が固着されたマウン
ティングプレート58のアリ部56を、チルチングユニ
ット30側のアリ溝54に挿入する。そして、レバー6
4、64を回動してインゴット32をチルチングユニッ
ト30に固定する。次に、ボルト72とボルト78、7
8を緩め、水平揺動ブロック68と垂直揺動ブロック7
0とを取付ブロック66に対して揺動可能な状態にす
る。
【0021】そして、まず、水平揺動ブロック68を水
平方向に揺動させて、インゴット32の水平方向の結晶
方位がワイヤ列20に合致したところで、ボルト78、
78を締結して、水平揺動ブロック68を取付ブロック
66に固定する。次に、垂直揺動ブロック70を水平揺
動ブロック68に対して垂直方向揺動させて、インゴッ
ト32の垂直方向の結晶方位がワイヤ列20に合致した
ところでボルト72を締結し、垂直揺動ブロック70を
取付ブロック66に固定する。
【0022】これによって、インゴット32の切断方向
の位置合わせ作業が終了する。次に、この結晶方位合わ
せを行ったインゴット32を図1に示したワークフィー
ドテーブル28に取り付ける手順について説明する。先
ず、図3に示したように、インゴット32の方位合わせ
が終了したチルチングユニット30をセッティングベー
ス31に固定する。
【0023】次に、図2に示すように、このセッティン
グベース31をワークフィードテーブル28の位置まで
移送し、セッティングベース31の両端に形成された肩
部31A、31Aを、ワークフィードテーブル28のフ
ック28A、28A上に載置する。そして、ワークフィ
ードテーブル28に設けられた油圧シリンダ92、92
のロッド94、94を伸長させて、セッティングベース
31の肩部31A、31Aを前記フック28A、28A
とロッド94、94の先端とで固定する。これによっ
て、インゴット32の取り付け作業が終了する。
【0024】前記インゴット32を切断する場合は、ワ
ークフィードテーブル28をワイヤ列20に向けて送り
出して前記インゴット32をワイヤ列20に押し当てる
ことによりウェーハに切断する。このように、本実施の
形態のワイヤソーの被加工物切断方法によれば、ワイヤ
ソー10の装置外で、あらかじめインゴット32の水平
角度調整及び垂直角度調整を行ったのち、前記インゴッ
ト32をワークフィードテーブル28に取り付けて切断
をするようにしたので、ワイヤソー10の稼働効率が向
上する。すなわち、インゴットの切断中に、次に切断す
るインゴットの軸方位合わせを行っておくことができる
ので、従来要していたインゴット32装着後のチルチン
グ作業を省略することができ、ワイヤソー10を極めて
効率的に稼働させることができる。
【0025】また、ワイヤソー10の装置外でチルチン
グ作業を行なうことができるので、従来の高所、狭所で
の作業に比べ安全かつ容易に作業を行なうことができ
る。さらに、ワイヤソー10にチルチング装置を別途設
ける必要がなくなるので、ワイヤソー10の装置構造を
簡素化することができる。なお、着脱自在なチルチング
ユニットは、本実施の形態のものに限らず、次のような
構成のものを用いてもよい。
【0026】図7は、他のチルチングユニットの構成を
示す側面図である。同図に示すように、前記チルチング
ユニット96は、円柱体からなり、該円柱体は軸線Lに
対して垂直な面F1 及び軸線Lに対して所定角度傾斜し
た2つの面F2 、F3 によって4分割されている。この
4分割された円柱体の各分割体98、100、102、
104は、各々の結合面F1 〜F3 に沿って相互に回動
自在に連結されている。
【0027】チルチング操作は、水平面F1 上を回転す
る分割体100で水平方向の角度調整を行い、傾斜面F
2 、F3 上を回転する分割体102、104で垂直方向
の角度調整を行う。この2方向の傾斜の組み合わせによ
り、インゴット32をワイヤ列20に対して任意の角度
に傾斜させることができる。次に、本発明に係るワイヤ
ソーの被加工物切断方法の第2の実施の形態について詳
説する。
【0028】第2の実施の形態の切断方法では、インゴ
ット32がワイヤ列20に対して平行な状態で切断され
るとともに、その切断されたウェーハが所定の結晶方位
を有するようにインゴット32をスライスベース60及
びセッティングベース31にあらかじめ位置決めしたの
ち固定し、そのセッティングベース31をワークフィー
ドテーブル28に固定する。
【0029】インゴット32がワイヤ列20に対して平
行な状態で切断され、かつ切断されたウェーハが所定の
結晶方位を有するようにするためには、インゴット32
を軸芯lを中心として円周方向に所定角度回転させるこ
と、及び、インゴット32をインゴット32の中心Oを
中心としてワイヤ列20に対して平行に所定角度回転さ
せることにより結晶方位合わせを行なえばよい。
【0030】ここで、インゴット32の水平、垂直基準
(インゴット32のオリフラ面を水平基準、インゴット
32の軸線を含み前記オリフラ面を直交する面を水平基
準とする)が、ワイヤ列20の水平、垂直基準(ワイヤ
列面を水平基準、ワイヤ列面の中心線を含みワイヤ列面
に直交する面を垂直基準とする)と一致した状態にある
と仮定する。
【0031】インゴット32が、ワイヤ列20に対して
平行な状態で切断されるように、かつその切断されたウ
ェーハが所定の結晶方位を有するように、 インゴット32を軸芯lを中心として円周方向に回転
させる角度をθ インゴット32をインゴット32の中心Oを中心とし
て回転させる角度をλとする。
【0032】一方、X線照射装置によってあらかじめ確
認されたインゴット32の軸線の垂直、水平方向の傾斜
角度をそれぞれα、βとすると、θとα、βとの間に
は、次式の関係が成り立ち、
【0033】
【数1】θ=tan-1(tanβ/tanα) 更に、λとα、θとの間には、次式の関係が成り立つ。
【0034】
【数2】λ=tan-1(tanα/cosθ) したがって、前記インゴット32がワイヤ列20に対し
て平行な状態で切断され、かつ、その切断されたウェー
ハの切断面が所定の結晶面を有するようにするために
は、インゴット32の垂直、水平基準がワイヤ列20の
垂直、水平基準と平行状態にあると仮定した状態で、あ
らかじめインゴット32を軸芯を中心に円周方向にθ回
転させるとともに、インゴット32の軸芯と直交し、ワ
イヤ列20により形成される平面に直行する軸線を中心
としてワイヤ列20と平行にλ回転させてスライスベー
ス60及びセッティングベース31に位置決め固定し、
その位置決め固定したインゴット32をワークフィード
テーブル28に固定すればよい。
【0035】図8(a)及び(b)には、前記のように
して求めたθ、λから、インゴット32の垂直、水平基
準がワイヤ列20の垂直、水平基準と平行状態にあると
仮定した状態から、軸芯を中心にθ回転させるととも
に、ワイヤ列20に対して平行にλ回転させたインゴッ
ト32をスライスベース60及びセッティングベース3
1に固定し、更にワークフィードテーブル(図示せず)
に固定した状態が示されている。
【0036】この状態でインゴット32の切断を行なう
ことにより、インゴット32は、ワイヤ列20に対して
平行な状態で切断され、かつ切断されたウェーハが所定
の結晶方位を有するようになる。このように、第2の実
施の形態の切断方法においても、ワイヤソー10の装置
外で、あらかじめインゴット32の水平角度調整及び垂
直角度調整を行ったのち、インゴット32をワークフィ
ードテーブル28に取り付けて切断をするようにしたの
で、前記第1の実施の形態と同様に切断効率が向上す
る。
【0037】また、第2の実施の形態の切断方法によれ
ば、インゴット32をワイヤ列20に対して平行な状態
で切断することができるので、ワイヤ列20を形成する
溝付ローラ18A〜18Cに片寄った熱分布を生じさせ
ることがない。したがって、精度の高い切断を行なうこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワイヤソーの装置外で、あらかじめ前記被加工物の水平
角度調整及び垂直角度調整を行ったのち、前記被加工物
を前記ワークフィードテーブルに取り付けて被加工物の
切断をするようにしたことにより、ワイヤソーの稼働効
率が向上する。また、ワイヤソーの装置外でチルチング
作業を行なうことができるので、従来の高所、狭所での
作業に比べ安全かつ容易に作業を行なうことができる。
さらに、ワイヤソーにチルチング装置を別途設ける必要
がなくなるので、ワイヤソーの装置構造を簡素化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤソーの透視図
【図2】インゴットの取付状況を示す正面図
【図3】インゴットの取付状況を示す斜視図
【図4】セッティングベースとチルチングユニットとの
係合状態を示す一部断面図
【図5】チルチングユニットの側面断面図
【図6】チルチングユニットの平面図
【図7】他のチルチングユニットの構成を実施を示す側
面図
【図8】本発明に係るワイヤソーの被加工物切断方法の
第2の実施の形態の説明図
【符号の説明】
10…ワイヤソー 14…ワイヤ 20…ワイヤ列 28…ワークフィードテーブル 31…セッティングベース 30、96…チルチングユニット 32…インゴット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するワイヤを複数の溝付ローラに巻
    き掛けてワイヤ列を形成し、該ワイヤ列に対して垂直に
    進退移動するワークフィードテーブルに被加工物を取り
    付け、該ワークフィードテーブルを前記ワイヤ列に向け
    て送り出すことにより前記被加工物をワイヤ列に押し当
    て、前記被加工物を多数のウェーハに切断するワイヤソ
    ーの被加工物切断方法において、 前記ワイヤソーの装置外で、あらかじめ前記被加工物の
    水平角度調整及び垂直角度調整を行ったのち、前記被加
    工物を前記ワークフィードテーブルに取り付けて、前記
    被加工物の切断をすることを特徴とするワイヤソーの被
    加工物切断方法。
  2. 【請求項2】 前記被加工物を前記ワイヤ列に対して水
    平、垂直方向にそれぞれ所定角度傾斜可能に保持すると
    ともに、前記ワークフィードテーブルに着脱自在なチル
    チングユニットを用いて前記被加工物の水平角度調整と
    垂直角度調整を行うことを特徴とする請求項1記載のワ
    イヤソーの被加工物切断方法。
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DE19723083A DE19723083A1 (de) 1996-06-04 1997-06-02 Drahtsäge und Schneidverfahren unter Einsatz derselben
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