JP3292375B2 - 刃物研削方法および装置 - Google Patents

刃物研削方法および装置

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JP3292375B2
JP3292375B2 JP21785391A JP21785391A JP3292375B2 JP 3292375 B2 JP3292375 B2 JP 3292375B2 JP 21785391 A JP21785391 A JP 21785391A JP 21785391 A JP21785391 A JP 21785391A JP 3292375 B2 JP3292375 B2 JP 3292375B2
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blade
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cooling medium
grinding
longitudinal direction
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嘉幸 笠原
一 瀬川
幹夫 山内
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Meinan Machinery Works Inc
Taihei Machinery Works Ltd
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Meinan Machinery Works Inc
Taihei Machinery Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベニヤレース、ベニヤ
スライサ等の各種の長尺(3尺から10尺位)な刃物を
研削する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記刃物を研削するに際して
は、刃物の表刃或いは裏刃に砥石を適宜押圧させ、砥石
を支持する軸を回転させ、刃物の長手方向へ任意回数往
復動させていた。この研削時においては、刃物はベニヤ
レース、ベニヤスライサ等の機械に装着されたまま、或
いは機械から刃物単体を取り外して別途設置された研削
装置に、各々刃物自体が振動しないようにその表側或い
は裏側をその長手方向に亘って固定させていた。
【0003】この刃物固定時には、研削すべき刃先の長
手方向の真直面の精度を確保するため、機械に装着され
る場合、例えばベニヤレースにおいては鉋台の前部に位
置する刃物取付部分を、また研削装置においては刃物台
を、共に平滑面に形成して刃物の長手方向の全面を密着
するように載置或いは押圧させていた。
【0004】また、刃物研削時には、刃物面に砥石が高
速回転して作用することになり、研削に基づく発熱が著
しいので、この熱による研削焼け、研削割れ等の変質を
防止すべく、特に後者の研削装置においては、刃物の長
手方向に亘る砥石走行面に研削液(通常、水若しくは研
削油が使用される)を注入しながら作業している。
【0005】従って、長尺な刃物であっても、その長手
方向の全面を前記刃物取付部分或いは刃物台の平滑面に
対して密着させ、また真直となる刃先線に対して砥石を
平行に往復動させ、且つ研削時の発熱に対しても研削液
の注入により刃物の変質を防止しているので、研削後の
刃物は長手方向に亘って真直となる筈である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして研削された刃物を機械に装着する場合、例えば
図9に示すように、ベニヤレース1の鉋台2の載置部3
に、背面に刃物4の刃先に向かって傾斜面5を有してな
る刃物保持体6に、刃物4を取付ボルト7によって螺締
して装着する場合、現状においては、刃物4の下部を押
圧する押しボルト8と、刃物4の下部を引っ張る引きボ
ルト9の各一組を螺装する取着孔を、刃物保持体6の下
部の長手方向に亘って任意間隔を置いて複数組設け、刃
物4の刃先線が真直線となるように各組の押しボルト8
並びに引きボルト9のうち、任意の組において押したり
或いは引いたりして長手方向に亘る調整を行い、ベニヤ
レース1の刃口10と刃物4の刃先の間隔を同一とすべ
く設定しなければならなかった。
【0007】しかして、刃物研削時、砥石は刃物台の長
手方向と平行に走行しているので、刃物台に対して押圧
固定された刃物も平行に、即ち真直に研削される筈であ
るが、研削後の上記結果を検討すれば、研削時には真直
に研削され、研削直後においても刃先は真直線を維持し
ているのであるが、その後に長手方向並びに上下方向に
対しての捻りが発生することになる。
【0008】研削時と研削後において上記記載のように
刃物が変質することは、研削時に、長手方向においては
刃物が刃物台に密着固定され、長手方向への発熱に伴う
膨張が両端部によって規制されているため、中央部分が
前面にせり出した状態となり、また上下方向において
は、刃物の上部である刃先の温度と刃物の下部となる刃
元の温度に発熱に伴う差が生じ、刃物全体が刃元側を要
として上部があたかも扇型に捻った状態となっているか
らである。さらに、刃物の研削すべき面が等厚ではな
く、刃先の先端に向かって肉厚が薄くなっていることに
も起因しており、この肉厚が均一ではないことにより、
研削中の発熱に伴って刃物自体が熱膨張して長手方向並
びに上下方向の中央部分が膨らんだ状態となると共に、
この熱が刃物の背面より刃物台側へ熱伝導することにな
る。
【0009】通常、この刃物台は刃物を密着固定する前
部定盤と、この前部定盤の上部と直交する方向に上部定
盤が位置し、その直交箇所を溶接すると共に、適宜間隔
を置いて補強板にて溶接補強されているので、刃物台側
においても刃物自体が受けた熱応力と同様な応力を受
け、刃物からの伝導熱により、刃物背面に接触する側と
その反対側においては温度差が生じ、刃物背面に接触す
る側が反対側に比してより一層熱膨張し、刃物台の刃物
背面に接触する側の長手方向並びに上下方向の中央部分
が膨らんだ状態となり、この状態が再び刃物に対してフ
ィードバックされ、刃物を強固に拘束する結果にもなっ
ている。
【0010】従って、刃物は長手方向並びに上下方向の
中央部分が膨らんだ状態のまま、機械的に往復動する砥
石に研削されるため、刃物の長手方向並びに上下方向の
中央部分が余計に研削され、研削後、熱膨張による応力
が解消されて常温に至った時、刃物の刃先部分は中央部
分から両端部分に至るほど厚く且つ高くなっており、厚
み方向並び上下方向においても両端部から中央部分へ窪
んだ状態に捻っていることになる。
【0011】一旦捻った状態の刃物を、前記記載した如
く、刃物保持体へ押しボルト或いは引きボルトによる押
し引き調整したとしても、この押圧力或いは引張力が刃
物保持体の剛性を越えるものであれば、刃物保持体自体
がこれらの力に抗することができずに刃物の捻りに追従
することになり、刃物の捻りを刃物保持体によって解消
することはできず、装着に際して多大の時間と労力を費
やすばかりで、実効が上がらず、ベニヤレースの刃口と
刃物の刃先の間隔を同一に設定することは実質上、不可
能であった。
【0012】本発明は叙上に鑑み、ベニヤレース、ベニ
ヤスライサ等の各種の長尺な刃物を研削時の発熱を防止
することにより、研削後の刃物においても、刃先部分の
厚み方向並び上下方向に亘る両端部から中央部分への捻
り状態を解消して、刃先の真直線を保証することを目的
としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の従来技術の有する
問題点を解決するために、 この発明は、ベッドに隣接し
て配置された刃物台の前部に、刃物の長手方向全体を覆
う貯留部を介して刃物を長手方向に亘って固定し、前記
刃物台と平行に往復動自在とした走行体に刃物を研削す
る砥石を取着する。砥石による刃物研削時、前記貯留部
に冷却媒体を供給すると共に、前記刃物台の上部に刃先
部分を斜め上向きに固定される刃物に対し、前記刃物の
長手方向全体を覆う貯留部は、上方が刃物の刃先高さに
位置し、下方が刃物の下部もしくは刃物全体を収納する
刃物の下端に位置し、側方が刃物の長手方向の両端に位
置した堰板によって囲われて形成され、かつ、前記貯留
に供給される冷却媒体が刃物研削時に刃物を冷却して
いることを特徴とする。
【0014】 また別の発明は、ベッドに隣接して配置
された刃物台の前部に任意間隔をおいてリブを複数個突
出取着し、各リブの前面を刃物の長手方向に亘る背面側
の支持部とする。この支持部に対して刃物をその長手方
向に亘って固定すると共に、前記刃物台と平行に往復動
自在とした走行体に取着して、砥石による刃物研削時、
各リブ間隔内に冷却媒体を供給する可撓管を各々配置
し、各可撓管から各リブ間隔内に冷却媒体を供給するこ
とを特徴とする。
【0015】さらに別の発明では、刃物台及びその刃物
台に固定される刃物に対し刃物台の外部から冷却媒体を
刃物に供給する可撓管が設けられる。他方、前記刃物が
前部の平滑面に取付けられた刃物台は熱伝導性の高い素
材で形成し、前記刃物台の刃物が取付けられた平滑面の
背面側へ外部から冷却媒体を供給する別の可撓管の先端
が届いており、かつ、前記刃物台の全長に亘って冷却後
の冷却媒体の受槽が設置され、可撓管を流れる冷却媒体
は刃物台の背面側に沿って受槽に流れる時に刃物台を冷
却して、刃物台が前部の平滑面に取付けられた刃物を冷
却することを特徴とする。
【0016】さらにまた別の発明では、ベッドに隣接し
て配置され、内部を中空として密閉状態とした刃物台の
前部に任意間隔をおいてリブを複数個突出取着し、各リ
ブの前面を刃物の長手方向に亘る背面側の支持部とし、
この支持部に対して刃物をその長手方向に亘って固定す
ると共に、各リブの下端間に桟を横架して取着し、前記
刃物台と平行に往復動自在とした走行体に刃物を研削す
る砥石を取着して、砥石による刃物研削時、刃物台外部
より各可撓管を介して各リブ間隔内に冷却媒体を供給
し、かつ前記中空の刃物台の中空内部へ可撓管を介して
冷却媒体が常時給排され、その中空部の冷却媒体が刃物
台に形成された媒介通路を通って刃物台の内部より前記
各リブ間の刃物背面に供給されることを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【作用】ベッドに隣接して配置された刃物台に刃物を固
定し、砥石による刃物研削時には、冷却媒体が刃物全
体、または刃物並びに刃物の背面を支持する前部平滑面
或いは各リブ、または刃物台の背面に供給され、刃物の
研削に伴う発熱を防止して、刃物の長手方向並びに上下
方向における各部位の温度をほぼ均一に維持し、その長
手方向に亘る平行度を保証している。
【0024】
【実施例】 以下にその実施例を添付図面に基づき、まず
構成より説明する。
【0025】少なくとも研削される刃物4の長さを有す
るベッド11上に、案内棒、或いはレール等によって走
行体12を長手方向へ移動自在に載架している。前記ベ
ッド11の一端には原動機13が設置され、ベッド11
の両端に支承されたチエンホイール14の一方へその駆
動を伝達させ、前記走行体12の前後に取着されたチエ
ン15をこのチエンホイール14間に懸回して、前記走
行体12をベッド11と平行に摺動し得る構成としてい
る。
【0026】前記走行体12には案内棒或いは図示の如
くアリ溝16を介して摺動台17が載架され、走行体1
2の後端に支承された送り軸18を摺動台17の後部に
取着し、この送り軸18をハンドル19操作によって摺
動台17を刃物4方向へ進退自在としている。この摺動
台17上には丸座20を介して砥石回転用のモータ21
を螺着して、このモータ軸22の先端に刃物4の刃先部
を研削するカップ状の砥石23を取着している。また、
丸座20は摺動台17に対して水平面内においてストッ
パピン等の脱着によって回転し、また固定し得る構成と
され、刃先に対する振り角、砥石23の周面が刃先に対
して当接する角度を調整自在とされている。
【0027】前記ベッド11の下方には、前記ベッド1
1と同長のフレーム24が設置され、このフレーム24
の両端部に形成された軸受部25に支軸を支受けし、こ
の支軸26に前記ベッド11と平行とした刃物台27を
固着している。前記刃物台27は、支軸26の一端部に
固着されたウオームホイール28がウオーム29に歯合
し、このウオーム29を回動させることによって、刃物
台27の角度を変位できるよう構成され、またこの刃物
台27には、適宜間隔を置いて油圧、空圧等の流体動或
いは螺動によって刃物4を固定する刃物押さえ30が取
り付けられている。
【0028】
【0029】図3に例示する第1実施例並びに図4に例
示する第2実施例の刃物台27の前部には、刃物4の長
手方向全体を覆う貯留部32を介して刃物4を長手方向
に亘って固定し、刃物4研削時、前記貯留部32に冷却
媒体を供給するものである。図3は刃物台27の上部に
刃物4の刃先部分を若干上向きに固定した場合を例示し
ており、この場合の貯留部32は少なくとも刃物4の刃
先部分で足りるため、前記刃物4の長手方向両端と、前
記刃物4の下部もしくは全体を収納する下端位置とを堰
板によって囲われて形成され、且つ、前記貯留部32の
高さを刃物4の刃先の位置と同一としている。また、
は刃物台27の前部に刃物4全体を格納する状態の貯
留部32を例示し、この貯留部32への冷却媒体の供給
は、図3の如くその上部より可撓管31によるか、或い
図4に示す如くその下部よりとする。
【0030】図5に例示する第3実施例の刃物台27に
は、その前部平滑面33に任意間隔を置いてリブ34を
複数個突出取着し、各リブ34の前面を刃物4の長手方
向に亘る背面側の支持部として長手方向の平行度を維持
し、また、各リブ34間隔内には冷却媒体を供給する可
撓管31のノズルが各々配置されている。この時、前記
ベッド11とフレーム24との間には、この刃物台27
の全長に亘って冷却媒体の受槽35が設置され、この受
槽35より冷却セクションを経て前記可撓管31へ還流
されている。尚、図示例におけるリブ34は連続状とし
ているが、これを断続的、即ち、上下方向に亘って複数
個に分割したリブ34としても良い。
【0031】
【0032】図6に例示する第4実施例の刃物台27に
は、その前部平滑面33を構成する素材を熱伝導性の高
い金属、例えば銅、アルミニウム等を用い、刃物台27
の前部平滑面33の背面側へ冷却媒体を供給する可撓管
31が配置されて、その先端が刃物台27の背面に届い
ており、可撓管31から流出する冷却媒体は刃物台27
の背面側を冷却している。
【0033】図7に例示する第5実施例の刃物台27に
は、その前部の平滑面33に取着した刃物4の背面へ連
通する媒体通路36が複数個穿孔されており、この媒体
通路36の後部へは冷却媒体を供給する可撓管31が接
続され、冷却媒体は刃物台27の背面側を冷却するだけ
でなく、一部は媒体通路36から刃物4の背面に届いて
刃物4を直接冷却している。また、前記第4実施例と同
様、刃物台27の全長に亘って流下する冷却媒体を受け
止める受槽35が設置されており、この受槽35より冷
却セクションを経て可撓管31へ還流されている。
【0034】さらに、前記第4、第5実施例では可撓管
31の先端を刃物台27の背面側に直接伸ばして刃物台
27の背面側に冷却媒体を流出させているが、図8に例
示する第6実施例の刃物台27は箱型状に密閉して構成
され、その中空内部へは可撓管31を介して冷却媒体が
任意圧力によって常時給排する構成になっており、冷却
媒体は刃物台27の背面側を常に冷却して、刃物台27
の長手方向並びに上下方向に亘る各部の温度をほぼ均一
としている。また、刃物台27の前部に取着した刃物4
の背面と刃物台27の中空内部とを連通する媒体通路3
6が複数個穿孔されると共に、前記第3実施例の如く、
前部平滑面33に任意間隔を置いてリブ34を複数個突
出して形成し、前記刃物4は各リブ34の前面が刃物4
の長手方向に亘る背面側の支持部として刃物台27に取
着され、更に、各リブ34の下端間に桟37を横架取着
している。
【0035】尚、前記第1、第2、第5実施例において
は、刃物4の背面は刃物台27の前部平滑面33に密着
する構成としているが、第3、第6実施例の如くリブ3
4を介する構造としても良く、また、上記各実施例にお
いて刃物4は刃物押さえ30によって固定する場合を予
定しているが、これに限らず、刃物台27の前部平滑面
33、リブ34、格子体、補強部材等を電磁石とし、磁
力による吸着、吸着解除として刃物4を固定しても良
い。
【0036】次に作用を説明する。まず、研削すべき刃
物4を刃物台27上へ流体或いは螺動によって刃物押さ
え30を介して固定し、また、ウオーム28、ウオーム
ホイール29によって刃物台27を所要角度に保持す
る。次いで、丸座20を適宜回転させ、摺動台17上に
設置された砥石23の刃先に対する振り角を調整し、ま
た、ハンドル20操作により、走行体12の後部の送り
軸18を駆動させて摺動台17を前進させ、砥石23を
刃物4の刃先位置へ当接させる。
【0037】上記初期設定が完了した後、刃物台27の
刃物4に向けて取付けた可撓管31より冷却媒体を供給
させながら、走行体12を往動、或いは復動させれば、
刃物4研削時には、砥石23と刃物4の刃先部分に冷
媒体が供給されることになり、研削中の刃物4の発熱は
この冷却媒体によって防止される。
【0038】ところで、図3に例示する第1実施例
は、刃物4の刃先の位置と同じ高さで両端と下端が刃物
4の両端と下端に位置している堰板によって、刃物4の
全体が囲まれており、また、図4に例示する第2実施例
の堰板は、上端が刃物4の刃先部分に届き両端と下端で
刃物4の全体を覆っており、いずれも、冷却媒体が供給
される堰板で構成する貯留部32内に刃物4の全体が
納されており、この冷却媒体によって刃物4研削時には
刃物4全体が冷却されることになる。尚、研削による発
熱に伴って、貯留された冷却媒体が吸熱して急速に温暖
化する場合には、これを防止すべく、貯留部32内へ冷
却媒体を常時供給してオーバーフローさせて、研削によ
る発熱にともなって吸熱した冷却媒体の温度変化を調節
することが好ましい。
【0039】図5に例示する第3実施例においては、各
リブ34間隔内に配置されたノズルから刃物4、刃物台
27の前部平滑面33、各リブ34へ冷却媒体を噴射さ
せる。
【0040】
【0041】図6に例示する第4実施例においては、刃
物台27の前部平滑面33を構成する銅等の熱伝導性の
高い金属部分へ背面側より冷却媒体を供給しており、冷
却媒体が熱伝導性の高い金属の刃物台27の背面側を冷
却することで、刃物台27の温度は低く維持することが
でき、刃物台27の前部の平滑面33に取付けられた刃
物4を冷却することができる。
【0042】図7に例示する第5実施例においては、刃
物台27の前部の平滑面33に取着した刃物4の背面へ
連通する媒体通路36が複数個穿孔されているから、可
撓管31によって刃物台27の背面側に供給する冷却媒
体の一部はこの媒体通路36内へも流入し、刃物台27
の平滑面33に取着した刃物4に冷却媒体が触れて直接
冷却することができる。
【0043】図8に例示する第6実施例においては、刃
物台27の中空内部へ、可撓管31を介して冷却媒体が
任意圧力によって常時給排することにより、冷却媒体は
刃物台27の背面側を常に冷却し、刃物台27の長手方
向並びに上下方向に亘る各部の温度をほぼ均一としてい
る。また、刃物4はリブ34を介して刃物台27に取着
されており、かつ、刃物台27と刃物4との間隔の各リ
ブ34の下端間には桟37を横架取着すると共に、媒体
通路36より各リブ34間隔内へ冷却媒体を供給し、供
給された冷却媒体を刃物4の背面において下端の桟37
の部分にて滞留させ、刃先部分からオーバーフローさせ
るものであり、斯くすれば、冷却媒体の供給量を大幅に
減少できることになる。また、前記第4・第5実施例の
場合と同様に、刃物台27の全長に亘って流下する冷却
媒体を受け止める受槽35が設置されているから、この
実施例においても可撓管31により供給されて刃物4を
冷却した冷却媒体は、この受槽35で受け止められて冷
却セクションに送られ、再び刃物4を冷却するために可
撓管31へ還流しており、冷却媒体の供給量が更に減少
できる。
【0044】しかして、何れの実施例においても、砥石
23による刃物4研削時には、冷却媒体が砥石23、砥
石23研削面の刃物4のみならず、刃物4全体、または
刃物台27本体及び刃物4の背面を支持する前部平滑面
33或いは各リブ34に供給され、刃物4の研削に伴う
発熱を防止して、刃物4の長手方向並びに上下方向にお
ける各部位の温度をほぼ均一に維持し、刃物4の長手方
向に亘る平行度を維持した状態での研削を保証するもの
である。
【0045】
【効果】以上説明したように、各請求項において前記記
載した作用効果が得られるので、長尺の刃物を研削する
場合においても、刃先部分の厚み方向並び上下方向に亘
る両端部から中央部分への捻り状態を解消して、刃先の
真直線が保証されることになる。
【0046】従って、刃先の真直線が保証された刃物で
あれば、ベニヤレースへ装着するに際して、押し引き調
整をする必要はなくなるので、刃物保持体を不要とする
ことができ、刃口と刃物の刃先の間隔を同一に設定する
ことは容易となる。さらに、刃物はベニヤレースの鉋台
へその表側より直接クランプされることになるので、刃
物保持体を介してのクランプに比して確実性が増し、刃
物の厚みを薄くすることも可能となる。
【0047】また、原木切削時に砂利、金属片を噛んで
その刃先部分に大きな欠けが発生した刃物については、
研削時の多大な発熱に伴って、通常の研削時間に比して
長時間を要することになるが、本発明によれば研削時の
発熱が防止されるため、これを短縮することも可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を直接実施する装置の全体を示す
正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 第1実施例の要部拡大側断面図である。
【図4】 第2実施例の要部拡大側断面図である。
【図5】 第3実施例の要部拡大側断面図である。
【図6】 第4実施例の要部拡大側断面図である。
【図7】 第5実施例の要部拡大側断面図である。
【図8】 第6実施例の要部拡大側断面図である。
【図9】 長尺の刃物を装着する場合の従来例を示す側
断面図である。
【符号の説明】
1...ベニヤレース、2...鉋台、3...載置部、4...刃
物、5...傾斜面、6...刃物保持体、7...取付ボル
ト、8...押しボルト、9...引きボルト、10...刃
口、11...ベッド、12...走行体、13...原動機、
14...チエンホイール、15...チエン、16...アリ
溝、17...摺動台、18... 送り軸、19...ハンド
ル、20...丸座、21...モータ、22...モータ軸、
23...磁石、24...フレーム、25...軸受部、2
6...支軸、27...刃物台、28...ウオームホイー
ル、29...ウオーム、30...刃物押さえ、31...可
撓管、32...貯留部、33...前部平滑面、34...リ
ブ、35...受槽、36...媒体通路、37...桟。
フロントページの続き (72)発明者 山内 幹夫 愛知県名古屋市緑区大高町字八幡16番地 (56)参考文献 特開 昭52−151992(JP,A) 特開 昭55−101357(JP,A) 特開 昭52−59393(JP,A) 実開 平2−104962(JP,U) 実公 昭45−19026(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 3/56,3/36,55/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドに隣接して配置された刃物台の前
    部に、刃物の長手方向全体を覆う貯留部を介して刃物を
    長手方向に亘って固定し、 前記刃物台と平行に往復動自在とした走行体に刃物を研
    削する砥石を取着して、砥石による刃物研削時、前記貯
    留部に冷却媒体を供給すると共に、前記 刃物台の上部に刃先部分を斜め上向きに固定される
    刃物に対し、前記刃物の長手方向全体を覆う貯留部は、
    上方が刃物の刃先高さに位置し、下方が刃物の下部もし
    くは刃物全体を収納する刃物の下端に位置し、側方が刃
    物の長手方向の両端に位置した堰板によって囲われて形
    成され、 かつ、前記貯留部に供給される冷却媒体が刃物研削時に
    刃物を冷却していることを特徴とする刃物研削装置。
  2. 【請求項2】 ベッドに隣接して配置された刃物台の前
    部に任意間隔をおいてリブを複数個突出取着し、各リブ
    の前面を刃物の長手方向に亘る背面側の支持部とし、こ
    の支持部に対して刃物をその長手方向に亘って固定する
    と共に、前記刃物台と平行に往復動自在とした走行体に
    刃物を研削する砥石を取着して、砥石による刃物研削
    時、各リブ間隔内に冷却媒体を供給する可撓管を各々配
    置し、各可撓管から各リブ間隔内に冷却媒体を供給する
    ことを特徴とする刃物研削装置。
  3. 【請求項3】 刃物台及びその刃物台に固定される刃物
    に対し刃物台の外部から冷却媒体を刃物に供給する可撓
    管が設けられ、 他方、前記刃物が前部の平滑面に取付けられた刃物台は
    熱伝導性の高い素材で形成し、 前記刃物台の刃物が取付けられた平滑面の背面側へ外部
    から冷却媒体を供給する別の可撓管の先端が届いてお
    り、 かつ、 前記刃物台の全長に亘って冷却後の冷却媒体の受
    槽が設置され 可撓管を流れる冷却媒体は刃物台の背面側に沿って受槽
    に流れる時に刃物台を冷却して、刃物台が前部の平滑面
    に取付けられた刃物を冷却する ことを特徴とする刃物研
    削装置。
  4. 【請求項4】 ベッドに隣接して配置され、内部を中
    空として密閉状態とした刃物台の前部に任意間隔をおい
    てリブを複数個突出取着し、各リブの前面を刃物の長手
    方向に亘る背面側の支持部とし、この支持部に対して刃
    物をその長手方向に亘って固定すると共に、各リブの下
    端間に桟を横架して取着し、前記刃物台と平行に往復動
    自在とした走行体に刃物を研削する砥石を取着して、砥
    石による刃物研削時、刃物台外部より各可撓管を介して
    各リブ間隔内に冷却媒体を供給し、かつ前記中空の刃物
    台の中空内部へ可撓管を介して冷却媒体が常時給排さ
    れ、その中空部の冷却媒体が刃物台に形成された媒介通
    路を通って刃物台の内部より前記各リブ間の刃物背面に
    供給されることを特徴とする刃物研削装置。
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