JPH09313704A - 遊技媒体供給システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】遊技媒体を取り出せないようにして、偽造カー
ドから遊技媒体に交換する不正行為を阻止する。 【解決手段】遊技媒体を用いた遊技装置２と代金精算用
のカードの書込み及び読取りを行うカードリーダ１ａ
と、遊技媒体の供給を指令する供給指令ボタン２ａと、
カードリーダの出力残高が所定の値以上であるか否かを
検知し、所定の値以上であるとき供給指令ボタンからの
指令に基づき、予め設定された所定量づつ遊技媒体を遊
技装置に供給する遊技媒体供給手段とを具備してなる遊
技媒体供給システムにおいて、経過時間を計時する計時
手段１ｃと計時手段の出力に基づき、供給指令ボタンが
押されてから次に供給指令ボタンが押される迄の経過時
間が所定の値以下であるか否かを判断し、所定の値以下
である時に供給不可であると判断する判断手段と、供給
不可と判断したときに遊技媒体供給手段の駆動を阻止し
遊技媒体供給指令を無効にする手段１ｄを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

【０００２】

【発明の技術分野】本発明は、遊技媒体を供給する遊技
媒体供給システムに関し、特に不正行為を阻止するため
の機能を具備した遊技媒体供給システムに関する。

【０００３】

【従来の技術】従来、パチンコ台・スロットマシン台等
の遊技装置１台毎にカードリーダユニットを設置して、
プリペイドカード等の代金精算用のカードにより遊技媒
体の供給を行う遊技媒体供給システムが提案されてい
る。このような遊技媒体供給システムでは、カードを挿
入するためのカード挿入口がカードリーダユニット側に
設けられると共に、遊技媒体の供給を指令する供給指令
ボタンがカードリーダユニットまたは遊技装置に設けら
れている。このシステムでは、遊技者が遊技中に供給指
令ボタンを押すと、予め設定された金額単位分の数量づ
つの遊技媒体が遊技装置に供給される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のシステムでは、
供給指令ボタンを押して、遊技媒体の放出がなされ、続
いてまた押すとまた遊技媒体が放出される。そこで現行
のプリペイドカードシステムでは、カードの磁気情報の
偽造、変造または、改ざんをおこなった場合には手っ取
り早く、カードから遊技をすることなく遊技媒体に交換
して、交換した遊技媒体を景品に交換するといった不正
が行われてもこれを阻止することができないのが現状で
あった。

【０００５】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
であり、遊技者側で連続して遊技媒体を取り出すことは
できないようにして、短時間の内に偽造カードから遊技
媒体に交換する不正行為を阻止することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、遊技媒体を用
いた遊技装置と、代金精算用のカードの書き込みおよび
読み取りを行うカードリーダと、前記遊技媒体の供給を
指令する供給指令ボタンと、前記カードリーダの出力残
高が所定の値以上であるか否かを検知し、所定の値以上
であるとき、前記供給指令ボタンからの指令に基づき、
あらかじめ設定された所定量づつ、前記遊技媒体を前記
遊技装置に供給する遊技媒体供給手段とを具備してなる
遊技媒体供給システムにおいて、経過時間を計時する計
時手段と、前記計時手段の出力に基づき、前回前記供給
指令ボタンが押されてから、今回供給指令ボタンが押さ
れるまでの経過時間が所定の値以下であるか否かを判断
し、所定の値以下である時に、供給不可であると判断す
る判断手段と、前記判断手段が供給不可であると判断し
たとき、前記遊技媒体供給手段の駆動を阻止し遊技媒体
供給指令を無効にする無効化手段とを具備したことを特
徴とする。

【０００７】また、本発明では、遊技媒体供給システム
において、前記供給指令ボタンが押されてからの経過時
間を計時する計時手段と、前記計時手段の出力に基づ
き、前回前記供給指令ボタンが押され、前記遊技媒体の
供給がなされてから、今回供給指令ボタンが押されるま
での経過時間が所定の値以下であるか否かを判断し、所
定の値以下である時に、供給不可であると判断する判断
手段と、前記判断手段が供給不可であると判断したと
き、前記遊技媒体供給手段の駆動を阻止し遊技媒体供給
指令を無効にする無効化手段とを具備したことを特徴と
する。

【０００８】望ましくは、前記計時手段は、前記判断手
段の出力が所定の値を越えたとき、計時動作を停止し、
供給指令ボタンの指令を有効にするリセット手段を具備
したことを特徴とする。

【０００９】また望ましくは、前記遊技媒体はパチンコ
玉であり、前記遊技装置はパチンコ台であることを特徴
とする。

【００１０】また望ましくは、前記遊技媒体はメダルで
あり、前記遊技装置はスロットマシンであることを特徴
とする。

【００１１】なお、ここで判断手段においてあらかじめ
設定される経過時間のしきい値については、遊技装置の
種類および１回の供給動作における遊技媒体の供給量に
応じて適宜設定される。

【００１２】本発明によれば、計時手段の出力に基づき
前回前記供給指令ボタンが押されてから今回供給指令ボ
タンが押されるまでの経過時間が所定の値以下であるか
を判断し、所定の値以下である時、遊技媒体供給手段の
駆動を阻止し遊技媒体供給指令を無効にするようにして
いるため、遊技者自身によって短時間の操作で多くの遊
技媒体を引出すことはできず、景品交換のみを目的とす
る遊技媒体の供給を行うというような不正行為を阻止す
ることができる。

【００１３】望ましくは、前記判断手段の出力が所定の
値を越えたとき、計時動作を停止し、供給指令ボタンの
指令を有効にするリセット手段を配設することにより、
常に前回の供給からの経過時間を検知することができ、
処理時間が短縮される。また、不正行為目的ではなく間
違って供給指令ボタンの押下をくり返し、供給指令ボタ
ンを押した場合には、時間のみが経過すれば遊技媒体の
供給を実行させることができる。

【００１４】例えば、本発明のシステムでは、遊技者が
カードリーダにカードを挿入する。そして、度数更新手
段は、店で設定記憶されている所定単位量に相当する引
出し度数をカードに記憶している金額から引き出せるか
否かをチェックし、貸し出し（供給）可能なら可能の信
号を供給指令ボタン無効化手段に出力する。一方、供給
指令ボタン無効化手段では度数更新手段のチェック結果
の信号と、供給指令ボタンの信号と、計時手段の出力信
号とにもとづき、前回の遊技媒体の貸し出しから所定の
時間経過しているか否かを判断して遊技媒体の貸し出し
が可能なら貸出度数データ出力手段に信号を送り、遊技
媒体供給装置に遊技媒体の供給を指令する。この時、度
数更新手段は、供給指令ボタンからの貸出信号を受けて
カードに記憶されていた金額及び度数データが減算更新
される。

【００１５】遊技媒体数データ出力手段は、予め設定さ
れている引出度数に応じた遊技媒体数データを出力す
る。このように、所定の時間経過することなしには、次
の単位量の遊技媒体を遊技装置に供給しないように、供
給指令ボタン無効化手段は貸出数データ制御手段に貸出
信号を与えない。

【００１６】このように、遊技者自身によって短時間の
操作で多くの玉を引き出すことができないようになって
いるため、偽造したカードから短時間に連続して遊技媒
体を供給するのを阻止することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照しつつ詳細に説明する。図１は本発明の遊技媒体供
給システムの一実施例であるパチンコ台ユニットの機能
の概念を示す図である。カードリーダユニット１および
遊技装置としてのパチンコ台２は、パチンコ台ユニット
として一対になっている。このパチンコ台２には、遊技
媒体である貸し玉の供給を指令する供給指令ボタン２ａ
が配設されており、カードリーダユニット１は、代金精
算用のカードの書き込みおよび読み取りを行うカードリ
ーダ１ａと、前記カードリーダ１ａの出力残高が所定の
値以上であるか否かを検知し、所定の値以上であると
き、前記供給指令ボタンからの指令に基づき、あらかじ
め設定された所定量づつ、前記貸し玉をパチンコ台２に
供給する貸し玉供給装置４と、経過時間を計時する計時
手段１ｃと、前記計時手段１ｃの出力に基づき前回前記
供給指令ボタン２ａが押されてから今回供給指令ボタン
２ａが押されるまでの経過時間が所定の値以下であるか
を判断し、所定の値以下である時、供給不可であると判
断し、前記遊技媒体供給装置４の駆動を阻止し遊技媒体
供給指令を無効にする供給指令ボタン無効化手段１ｄ
と、前記供給指令ボタン無効化手段１ｄの出力信号が供
給可能信号である時、貸し玉供給指令を出力する貸し出
し数データ出力手段１ｅとを具備したことを特徴とす
る。

【００１８】すなわち、カードリーダユニット１には、
カードリーダ１ａが設けられており、遊技者個人のカー
ド３が挿入される。遊技者がカードリーダ１ａにカード
３を挿入することにより、カードに記憶されたデータは
度数更新手段１ｂに複写される。

【００１９】一方、パチンコ台２には、遊技媒体として
の貸し玉の供給指令ボタン２ａが設けられている。遊技
者がこの供給指令ボタン２ａを押すことによる貸し玉の
供給指令信号は計時手段１ｃと供給指令ボタン無効化手
段１ｄに伝達される。あらかじめ設定され、記憶されて
いる引出し金額単位に相当する度数が、当該カード３か
ら引き出し可能であるならば、度数更新手段１ｂから許
可信号が供給指令ボタン無効化手段１ｄに出力される。
また、カード挿入時には、計時手段１ｃがリセットされ
ており、１回目に供給指令ボタン２ａを押した場合に
は、前回の遊技媒体の払い出しがないので払い出し許可
信号が計時手段から出力される。これらの３つの信号が
供給指令ボタン無効化手段１ｄに入力されたときに貸出
データ出力手段１ｅに信号が与えれる。それと共に度数
更新手段１ｂに度数更新信号が送られる。計時手段１ｃ
には供給時間に記憶信号が出力される。このように、供
給指令ボタン２ａにより貸し玉の供給指令が行われる
と、貸し玉数データ出力手段１ｅは、記憶されている引
出し度数に応じた数の貸出遊技媒体数データを出力す
る。これを受けた貸し玉供給装置４は、対応する数の貸
し玉をパチンコ台２に供給する。

【００２０】続いて、供給指令ボタン２ａが押された場
合には、更新された度数による貸し出し許可信号と計時
手段から所定時間が過ぎたことにより出力される許可信
号とがあるかどうかを供給指令ボタン無効化手段１ｄに
て判断しＯＫであれば貸出数データ出力手段１ｅに出力
信号を与える。

【００２１】なお、カード３内に１度数以上の残金額が
ない場合には、度数更新手段１ｂは、供給指令ボタン無
効化手段１ｄに対して貸し玉許可信号の出力を停止させ
る。

【００２２】次に、本発明実施例のパチンコ台ユニット
について説明する。図２は図１に示した概念を実際に装
置として構成したパチンコ台ユニットの外観を示す正面
図である。本発明実施例のパチンコ台ユニットは、カー
ドリーダユニット１０およびパチンコ台２０によって構
成されている。カードリーダユニット１０およびパチン
コ台２０は一対で設けられており、カードリーダユニッ
ト１０からパチンコ台２０に対して遊技媒体としての貸
し玉が供給される。カードリーダユニット１０は、手前
側に引出すことができるようになっている。

【００２３】そしてカードリーダユニット１０の正面に
は、カード利用可能ランプ１１およびカード挿入口１３
が上から順に設けられている。カード利用可能ランプ１
１は、カードが使用可能なときに点灯する。カード挿入
口１３には、遊技者個人のカードが挿入される。なお、
この挿入されるカードとしては、プリペイドカードとし
て販売される磁気カード等がある。ここでは、このうち
磁気カードタイプのプリペイドカードを使用する例を示
す。

【００２４】遊技面２１の下部には玉受け皿２３が設け
られ、この玉受け皿２３には、パチンコ台２０の裏面に
設けられた貸し玉供給装置からの貸し玉が玉供給口２２
を介して供給される。玉受け皿２３の下には予備皿２４
が設けられており、その横にはハンドル２５が設けられ
ている。

【００２５】また、玉受け皿２３には、供給指令ボタン
２６が設けられている。この供給指令ボタン２６を押す
ことにより、予め設定された引出し度数に応じた数の貸
し玉が玉受け皿２３に供給される。

【００２６】さらに、玉受け皿２３の右上部には、表示
部２７、玉貸し可能ランプ２８、および返却ボタン２９
が設けられている。表示部２７は、ＬＥＤまたは液晶で
構成されており、カードリーダユニット１０で設定され
ている引出し度数や、カード挿入口１３に挿入されたプ
リペイドカード内の残度数や端数の金額等が切り換え表
示される。玉貸し可能ランプ２８はＬＥＤで構成されて
おり、プリペイドカードの残高度数が１度数以上ある場
合等に点灯する。返却ボタン２９は、遊技終了時等にプ
リペイドカードを返却するときに押すボタンである。

【００２７】また、カード挿入中であることを表示する
ために、カードリーダユニット１０は、さらに図３に要
部拡大図を示すようにカード挿入中ランプ１２７を具備
しており、図２で示したカード挿入口１３にプリペイド
カードが挿入されているときに点灯する。また端数表示
ボタン１２６を具備し、端数表示ボタン１２６がおされ
た場合、１度数に満たない金額がプリペードカードに残
っている場合には表示部２７に金額の単位で表示する。

【００２８】次に、本発明実施例のパチンコ台ユニット
または、スロットマシンユニットの各機能を実行するた
めの制御回路の一例について説明する。この制御回路は
図４に示すように、カードリーダユニット１０の制御装
置３０は、プロセッサを中心とする構成になっており、
図示されていないＲＯＭに格納されたプログラムに従っ
て動作する。制御装置３０には、カードリーダ１３０が
接続されている。そしてカードリーダ１３０のカード挿
入口１３にはプリペイドカード３３が挿入される。

【００２９】プリペイドカード３３がカードリーダ１３
０に引き込まれると、制御装置３０は、プリペイドカー
ド３３の現在の残金データを読み取り記憶する。また、
遊技中は、必要に応じて記憶した残金データから度数を
減算し更新する。さらに、カードリーダ１３０側で、プ
リペイドカード３３の真贋等を判定し、適正なものでな
ければ自動的に返却する。

【００３０】制御装置３０は、図示されていないターミ
ナルコンピュータと接続されており、各種データの授受
を行う。制御装置３０には、図示されていない手動の設
定スイッチによって遊技場側の引出し度数が予め入力さ
れている。この引出し金額は、メモリ３１の第１領域３
１ａに格納される。引出し金額の単位の１度数は１００
円とする。そして、１回のボタン押下に対しては単位は
３度数で、ここでは３００円とする。なお、遊技場側の
引出し度数は、電源投入時等にターミナルコンピュータ
から送るようにしたり、予めＲＯＭ等の不揮発性のメモ
リに格納しておいてもよい。また、メモリの第２領域３
１ｂにはプリペイドカードを読み込んだときに記録され
ている金額を記憶すると共に度数にも変換して記憶す
る。遊技媒体が払い出される度にその金額と度数が減算
されて記憶される。カードの返却ボタンが押された場合
にはメモリの第２領域３１ｂに記憶されているこの金額
データがプリペイドカード３３に書き込まれる。

【００３１】また、メモリの第２領域３１ｂに記憶して
いる度数が０であった場合には、端数表示ボタン１２６
が押されると金額データが表示部２７に表示されること
になる。さらに、供給指令ボタン２６が遊技媒体を貸出
す時の時間がメモリの第３領域３１ｃに記憶されるとと
もに、計時手段である時計３４が備えられている。

【００３２】制御装置３０は、プリペイドカード３３が
利用可能な状態であればカード利用可能ランプ１１を点
灯させる。また、制御装置３０は、プリペイドカード３
３がカード挿入口１３に挿入されているときには、カー
ド挿入中ランプ１２７を点灯させる。

【００３３】制御装置３０には、パチンコ台２０の供給
指令ボタン２６、表示部２７、玉貸し可能ランプ２８、
および返却ボタン２９が電気的に接続されている。供給
指令ボタン２６および返却ボタン２９からは、押下信号
が送られる。供給指令ボタン２６からの押下信号を受け
ると、制御装置３０は、予め設定された引出し度数に応
じた数の貸し玉を供給できるかどうかを判断し、度数チ
ェックと計時チェックの結果ＯＫであれば遊技媒体を供
給するように遊技媒体（貸し玉）供給装置３２に指令を
送る。貸し玉供給装置３２は、パチンコ台２０の裏側等
に設けられており、制御装置３０から貸し玉の供給指令
が送られると、遊技場の図示されていない遊技媒体供給
経路から送られる貸し玉をパチンコ台２０の遊技媒体受
け皿２３に供給する。それとともに、時計３４の時刻を
メモリの第３領域３１ｃに記憶する。さらに、メモリの
第２領域３１ｂに記憶している残度数及び残金額を更新
する。

【００３４】また、制御装置３０は、遊技媒体の貸出動
作が可能なときは、常時玉貸し可能ランプ２８にドライ
ブ信号を送り点灯させる。さらに、制御装置３０は、プ
リペイドカード３３の使用後の残度数データを表示部２
７に送り、その内容を表示させる。このとき、端数表示
ボタン１２６がおされた場合には１度数に満たない金額
が表示される。一方、プリペードカード３３に残ってい
る場合にも表示部２７に金額の単位で表示される。

【００３５】次に、このような構成を有する本実施例の
遊技媒体供給システムの動作を図４に基づいて説明す
る。まず、パチンコ台２０で遊技を行おうとする遊技者
は、遊技者個人のプリペイドカード３３をカードリーダ
ユニット１０のカード挿入口１３に挿入する。

【００３６】プリペイドカード３３がカード挿入口１３
内に引き込まれると、遊技可能状態となる。この状態で
は、引出し度数は予め設定された度数、例えば３度数で
３００円になっている。遊技者は、パチンコ台２０の供
給指令ボタン２６を押す。これにより、引出しが３度数
である３００円に応じた数の貸し玉が玉受け皿（図示せ
ず）に供給される。以後も、供給指令ボタン２６を押す
度に、同じ引出し度数に応じた数の貸し玉が玉受け皿に
供給される。

【００３７】このように、貸し玉の供給を行っていく途
中で、プリペイドカード３３内の残高度数が引出し度数
よりも少なくなった場合には、供給指令ボタン２６を押
すと、残りの度数分の貸し玉が供給される。例えば、設
定度数が３で３００円ならば、２度数分が少なくとも有
れば２度数減算され、２００円分の貸し玉が供給され
る。貸し玉の投出が終わると自動的に残度数が表示部２
７に表示される。投出が終わりカードの残度数が０にな
ると自動的にカードは返却される。

【００３８】また、操作パネルの端数表示ボタン１２６
を押すと、パチンコ台２０の表示部２７には、プリペイ
ドカード３３内の端数金額が表示される。端数金額が例
えば５０円ならば、遊技者は、供給指令ボタン２６を押
しても引出し単位度数の１００円よりも少ない金額なの
で貸し玉供給は行えない。この場合、つまりカードの残
度数が引出し度数の最低単位（１度数）よりも少なくな
った場合には、新たなプリペイドカードの使用が必要と
なる。

【００３９】一方、端数が生じることなくプリペイドカ
ード３３内の残金が０になった場合には、カード挿入口
１３からプリペイドカード３３が返却される。あるい
は、カードリーダユニット１０を介して図示されていな
い回収経路によって回収することもできる。これによ
り、偽造カードの製造防止のみならず、遊技場内の清掃
の手間が省けるとともに、リサイクル等にも利用でき
る。一方、残高がありながら遊技を終了する場合には、
遊技者は、パチンコ台２０の返却ボタン２９を押す。こ
れにより、カード挿入口１３からプリペイドカード３３
が返却される。

【００４０】図５はこのような操作を行うための制御装
置３０側の処理手順を示すフローチャートである。 〔Ｓ１〕プリペイドカード３３がカード挿入口１３に挿
入されたか否かを判断し、挿入されればステップＳ２に
進み、挿入されなければステップＳ１を繰り返す。

【００４１】〔Ｓ２〕メモリ３１内の作業用のレジスタ
等を初期化する。

【００４２】［Ｓ３］メモリ３１ｂに記憶している残度
数を表示部２７に表示する。カードが読めない場合は表
示できない。

【００４３】〔Ｓ４〕残度数があるか否かの判断を行
う。真偽判定の結果偽となった場合若しくは残度数が無
い或いは足りない場合にはプリペイドカード３を返却す
る。Ｓ１４へ。

【００４４】［Ｓ５］返却ボタン２９の押下があったか
否かのチェックを行う。押されていたのであれば、Ｓ１
４へ。

【００４５】［Ｓ６］玉貸し供給指令ボタン２６が押下
があったか否かのチェックを行う。押されていなければ
Ｓ５へ戻る。押されていれば次ステップへ。

【００４６】〔Ｓ７〕カート゛を入れてからの玉貸しボタン
の押下回数のカウントアップを行う。

【００４７】〔Ｓ８〕押下時刻を時計３４からを読出し
メモリの第３領域３１ｃにａとして記憶する。

【００４８】〔Ｓ９〕最初の玉貸し供給指令ボタンであ
ったかのチェックをCOUNTレジスタにより行い、初回で
あればＳ１１へ進む。

【００４９】〔Ｓ１０〕メモリ３１ｃに記憶している前
回の玉貸し時刻ｂを読出すとともに現在の時刻を時計３
４から読出し前回玉投出からの経過時間をチェックす
る。所定の時間が経過していなければＳ５へ戻り、玉の
貸し出しは行われない。ここで、所定時間ｎは、通常設
定された度数分の遊技媒体を使って遊技をするに必要な
最小時間にほぼ近く設定される。つまり、設定された度
数が３度数と４度数とでは４度数の方が貸し出し数が多
くなるので少し長い時間が設定されるのである。

【００５０】〔Ｓ１１〕玉の貸し出しを行いパチンコ台
に貸し玉を提供する。

【００５１】〔Ｓ１２〕a時間をb時間としてメモリの第
３領域３１ｃに記憶しておく。

【００５２】〔Ｓ１３〕メモリの第２領域３１ｂに記憶
しているカードの持っていた度数を減算して更新記憶し
ておく。Ｓ３へ戻る。

【００５３】〔Ｓ１４〕カードの返却の際には、度数に
変化があれば度数を書き換える。変更無ければ書き換え
はしない。ここでは度数としたが、通常はカードの書き
込みデータは金額データになっている。

【００５４】〔Ｓ１５〕カードを客に返却し、次のカート゛
の挿入されるのを待つことになる。残度数が０の場合に
は回収するようにしてもよい。

【００５５】このように、本実施例では、プリペイドカ
ードを使用するパチンコ台システムにおいて、客が遊技
をしないで偽造カート゛から連続して遊技媒体を取り出そう
としても動作しないのであきらめさせることができる
し、このような不審な挙動が店員の目に留まることにも
なり、心理的にも不正を防止する効果がある。

【００５６】さらに、前記実施例では、遊技装置として
パチンコ台、遊技媒体としてパチンコ玉を使用する例を
示したが、パチンコ台に代えてスロットマシン、パチン
コ玉に代えてメダル（コイン）を使用することも可能で
ある。スロットマシンでは遊技媒体のメダルが直接放出
されるのはなく、遊技媒体供給装置３２は予め設定され
たメダル枚数分をスロットマシンのメダルメモリ部に追
加することになる。この場合、遊技客はメダルを取り出
すためには精算ボタンを押してメダルの排出をさせるこ
とになる。

【００５７】さらにまた、前記実施例では、カードリー
ダユニットとパチンコ台とを別体としたが、カードリー
ダユニットをパチンコ台内に組み込むような構成にして
もよい。また、カードリーダユニットはパチンコ台１台
に付き１つとする必要はなく、複数のパチンコ台に対
し、制御回路を共用してもよい。また制御回路１つでカ
ード挿入部のみを複数形成し、制御回路１つで２枚のカ
ード処理を行うことができるようにしてもよい。

【００５８】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、供給指
令ボタンにより遊技媒体の供給指令を行うと、設定され
た度数に応じた数の遊技媒体を遊技装置に供給するが、
遊技をすることなく短い間隔で連続して供給指令ボタン
がおされた場合には不正行為が行われている恐れがある
ので、これを回避するために供給指令ボタンの押下を無
効とするようにした。このため、プリペードカードから
遊技をしないで遊技媒体に交換することが短時間で行え
ないことになり、不正行為を心理的に抑制するという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の遊技媒体供給システムの一実施例で
あるパチンコ台ユニットの機能の概念を示す図

【図２】 本発明実施例のパチンコ台ユニットの外観を
示す正面図。

【図３】 カードリーダユニットの操作パネルの要部説
明図。

【図４】 本発明実施例のパチンコ台ユニットの制御回
路部の回路構成の一例を示すブロック図。

【図５】 制御装置側の処理手順を示すフローチャー
ト。

【符号の説明】

１ カードリーダユニット １ａ カードリーダ １ｂ 金額設定手段 １ｃ 引出し金額記憶手段 １ｄ 金額引出し手段 １ｅ 貸し玉数データ出力手段 ２ パチンコ台 ２ａ 供給指令ボタン ３ カード ４ 貸し玉供給装置 １０ カードリーダユニット １１ カード利用可能ランプ １３ カード挿入口 ２０ パチンコ台 ２１ 遊技面 ２２ 玉供給口 ２３ 玉受け皿 ２４ 予備皿 ２５ ハンドル ２６ 供給指令ボタン ２７ 表示部 ２８ 玉貸し可能ランプ ２９ および返却ボタン １２６ 端数表示ボタン １２７ カード挿入中ランプ ３０ 制御装置 ３１ メモリ ３３ プリペイドカード １３０ カードリーダ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技媒体を用いた遊技装置と、 代金精算用のカードの書き込みおよび読み取りを行うカ
   ードリーダと、 前記遊技媒体の供給を指令する供給指令ボタンと、 前記カードリーダの出力残高が所定の値以上であるか否
   かを検知し、所定の値以上であるとき、前記供給指令ボ
   タンからの指令に基づき、あらかじめ設定された所定量
   づつ、前記遊技媒体を前記遊技装置に供給する遊技媒体
   供給手段とを具備してなる遊技媒体供給システムにおい
   て、 経過時間を計時する計時手段と、 前記計時手段の出力に基づき、前回前記供給指令ボタン
   が押されてから、今回供給指令ボタンが押されるまでの
   経過時間が所定の値以下であるか否かを判断し、所定の
   値以下である時に、供給不可であると判断する判断手段
   と、 前記判断手段が供給不可であると判断したとき、前記遊
   技媒体供給手段の駆動を阻止し遊技媒体供給指令を無効
   にする無効化手段とを具備したことを特徴とする遊技媒
   体供給システム。
2. 【請求項２】 遊技媒体を用いた遊技装置と、 代金精算用のカードの書き込みおよび読み取りを行うカ
   ードリーダと、 前記遊技媒体の供給を指令する供給指令ボタンと、 前記カードリーダの出力残高が所定の値以上であるか否
   かを検知し、所定の値以上であるとき、前記供給指令ボ
   タンからの指令に基づき、あらかじめ設定された所定量
   づつ、前記遊技媒体を前記遊技装置に供給する遊技媒体
   供給手段とを具備してなる遊技媒体供給システムにおい
   て、 前記供給指令ボタンが押されてからの経過時間を計時す
   る計時手段と、 前記計時手段の出力に基づき、前回前記供給指令ボタン
   が押され、前記遊技媒体の供給がなされてから、今回供
   給指令ボタンが押されるまでの経過時間が所定の値以下
   であるか否かを判断し、所定の値以下である時に、供給
   不可であると判断する判断手段と、 前記判断手段が供給不可であると判断したとき、前記遊
   技媒体供給手段の駆動を阻止し遊技媒体供給指令を無効
   にする無効化手段とを具備したことを特徴とする遊技媒
   体供給システム。
3. 【請求項３】 前記計時手段は、前記判断手段の出力が
   所定の値を越えたとき、計時動作を停止し、供給指令ボ
   タンの指令を有効にするリセット手段を具備したことを
   特徴とする請求項２記載の遊技媒体供給システム。
4. 【請求項４】 前記遊技媒体はパチンコ玉であり、前記
   遊技装置はパチンコ台であることを特徴とする請求項２
   記載の遊技媒体供給システム。
5. 【請求項５】 前記遊技媒体はメダルであり、前記遊技
   装置はスロットマシンであることを特徴とする請求項２
   記載の遊技媒体供給システム。