JPH09313478A - 画像再構成方法及び放射線ct装置 - Google Patents

画像再構成方法及び放射線ct装置

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JPH09313478A
JPH09313478A JP8139830A JP13983096A JPH09313478A JP H09313478 A JPH09313478 A JP H09313478A JP 8139830 A JP8139830 A JP 8139830A JP 13983096 A JP13983096 A JP 13983096A JP H09313478 A JPH09313478 A JP H09313478A
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Japan
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scan
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JP8139830A
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English (en)
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Haruhiro Akeda
晴広 明田
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャンに同期して確認モードの画像再構成
処理及び画像表示を行うことができ、確認モードから通
常モードの画像再構成処理及び画像表示装置に迅速に移
ることが可能な画像再構成方法及びX線CT装置を実現
することである。 【解決手段】 放射線撮影(S1)により得られたビュ
ー単位の生データを保存し(S2)、この保存された生
データを読み出して画像再構成する画像再構成方法であ
って、放射線撮影に同期してビュー単位の生データを読
み出し、読み出されたビュー単位の生データについて、
ビュー数若しくはマトリクス数の少なくとも一方を減じ
た状態で画像再構成を行ってイメージデータを生成し
(S3)、放射線撮影の後にビュー単位の生データを読
み出し、読み出されたビュー単位の生データについて、
ビュー数及びマトリクス数を減じない状態で画像再構成
する(S5)ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する利用分野】本発明は放射線CT(Comput
ed Tomography )装置の画像再構成の改良に関し、特
に、画像再構成結果をリアルタイムで表示できる画像再
構成方法及び放射線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線CT装置は放射線を被検体の全周
に亘って照射し、これを検出装置により検出し、断層像
を画像再構成して診断の用に供する装置であり、なかで
もX線照射を行うX線CT装置が最も良く知られてい
る。
【0003】そのX線断層撮影装置の概略構成を図5に
示す。この図5において、1はX線断層撮影を行うため
のX線を放射するX線管で、その放射X線はコリメータ
等によって扇状に整形され、画像再構成領域内の被検体
2を照射する。
【0004】3はX線管1から照射されたX線を検出し
てX線エネルギーに比例した電気信号を生成するX線検
出器で、多数の検出素子から構成されている。4はX線
検出器3で生成された電気信号を収集するデータ収集装
置(DAS)であり、X線検出器3からのX線のエネル
ギーに比例した信号(生データ(RawData))を収集す
るものである。
【0005】5はデータ収集装置4からの生データを記
憶する生データ記憶装置であり、後述する制御部により
生データの書き込み及び読み出しの制御がなされるもの
である。
【0006】10はX線CT装置全体を制御する制御部
であり、各部に対して必要な指示を制御信号として与え
るものである。20は画像再構成装置であり、ビュー単
位の処理を行った生データを逆投影処理することで画像
を再構成し、更に再構成されたデータからイメージデー
タを生成するものである。
【0007】この画像再構成装置20は、ビュー単位で
の処理を行うビュー単位処理装置21と、逆投影により
画像再構成する逆投影処理装置22と、逆投影されたデ
ータからイメージデータを生成するイメージ処理装置2
3とから構成されている。
【0008】30はイメージデータ記憶装置であり、イ
メージ処理装置23で生成されたイメージデータを格納
するためのものである。40は画像表示装置であり、再
構成された画像を表示するための画像表示手段である。
【0009】このようなX線CT装置においては、X線
管1から扇状のX線ビーム(beam)を被検体2に照射
し、その透過X線を扇状X線ビームの広がりに合わせて
配列された複数個の検出素子からなる1次元アレイ(ar
ray )のX線検出器3で測定する。
【0010】そして、透過X線の測定は、X線管1とX
線検出器3とを被検体2の周囲を回転させながら複数の
ビュー(view)方向で行なわれる。このような透過X線
の測定はスキャン(scan)と呼ばれている。
【0011】以上のようなX線CT装置において、一般
的なものでは、スキャンを行うことにより一周約100
0ビュー程度のデータを生データとして生データ記憶装
置5に格納するようになっている。
【0012】そして、スキャンによって得られた複数ビ
ューの測定データに基づいて、画像再構成装置20にお
いて被検体2の断層像が再構成される。そして、再構成
されたイメージデータはイメージデータ記憶装置30に
格納されると共に、画像表示装置40に表示される。一
般的な装置では、画像再構成するマトリクスとして、5
12×512ピクセルが用いられている。
【0013】ところで、スキャンの一形態として、例え
ば特公平2−60332号公報に記載されているよう
に、被検体を体軸方向に連続的に移動させながら複数回
のスキャンを連続的に行う、いわゆるヘリカルスキャン
(helical scan)がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなX線CT
装置では、1秒〜3秒程度のスキャンを行った場合に、
画像再構成には最低でも3秒の処理時間を必要としてい
る。すなわち、スキャン時間より画像再構成処理時間が
長いものが一般的である。
【0015】従って、ヘリカルスキャンにより間断なく
スキャンを行う場合には、画像再構成処理時間の遅れが
累積されて、全てのスキャンが終了してからしばらくし
て最終のイメージデータが表示されることになる。
【0016】特に、画像再構成装置の処理能力は製品の
価格にも対応するものであるため、廉価なX線CT装置
の場合には、このような表示の遅れが顕著に表れること
になる。
【0017】この種の再構成処理及び表示の遅れの問題
を解決するために、最終画像を優先的に再構成して表示
するものや、途中の画像をスキップして再構成して表示
するものなどが提案されている。
【0018】しかし、造影検査などの場合に途中経過を
知りたいような場合には、途中の画像をスキップした
り、最終画像のみを優先的に表示するものでは、対処す
ることができない。
【0019】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、スキャンに同期して確認モードの画像
再構成処理及び画像表示を行うことができ、確認モード
から通常モードの画像再構成処理及び画像表示装置に迅
速に移ることが可能な画像再構成方法及びX線CT装置
を実現することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】課題を解決する手段であ
る本発明は以下の(1)〜(5)に説明するようなもの
である。
【0021】(1)第1の発明は、放射線撮影により得
られたビュー単位の生データを保存し、この保存された
生データを読み出して画像再構成する画像再構成方法で
あって、放射線撮影に同期してビュー単位の生データを
読み出し、読み出されたビュー単位の生データについ
て、ビュー数若しくはマトリクス数の少なくとも一方を
減じた状態で画像再構成し、放射線撮影の後にビュー単
位の生データを読み出し、読み出されたビュー単位の生
データについて、ビュー数及びマトリクス数を減じない
状態で画像再構成することを特徴とする画像再構成方法
である。
【0022】第1の発明である画像再構成方法において
は、まず、放射線撮影に同期してビュー単位の生データ
を読み出し、読み出されたビュー単位の生データについ
て、ビュー数若しくはマトリクス数の少なくとも一方を
減じた状態で画像再構成を行ってイメージデータを生成
する。
【0023】そして、放射線撮影の後にビュー単位の生
データを読み出し、読み出されたビュー単位の生データ
について、ビュー数及びマトリクス数を減じない状態で
画像再構成を行ってイメージデータを生成する。
【0024】このようにした結果、スキャンに同期(対
応)した画像再構成処理及び画像表示を行うことが可能
であり、スキャンに同期してビュー数やマトリクス数を
減じた状態の画像再構成処理結果の画像表示を参照し
て、スキャンを適切な範囲で行って完了させることがで
きる。そして、スキャンの完了後に、迅速にビュー数や
マトリクス数を減じていない通常の画像再構成を行うこ
とができる。
【0025】また、スキャンの際中に迅速に他の撮影モ
ードに移ることもでき、例えば、造影剤の効果が表れて
いる期間中に、造影剤を追加することなく撮影モードを
変更するようなことも可能である。
【0026】(2)第2の発明は、放射線撮影により得
られたビュー単位の生データを保存し、この保存された
生データを読み出して画像再構成する放射線CT装置で
あって、放射線撮影により得られたビュー単位の生デー
タについて所定の指示に従ってビュー単位で間引いて若
しくは間引かずに出力するビュー間引き処理手段と、ビ
ュー間引き処理手段からのビュー単位の生データについ
て所定のマトリクス数に従って画像再構成を行う画像再
構成手段と、スキャンモニタモードではビュー数又はマ
トリクス数の少なくとも一方を減じた状態で、通常モー
ドではビュー数及びマトリクス数を減じない状態で、前
記画像再構成手段に画像再構成を行わせる制御手段と、
を備えたことを特徴とする放射線CT装置である。
【0027】第2の発明である放射線CT装置において
は、制御手段の指示により、まず、放射線撮影に同期し
てビュー単位の生データを読み出し、読み出されたビュ
ー単位の生データについて、ビュー数若しくはマトリク
ス数の少なくとも一方を減じた状態で画像再構成を行っ
てイメージデータを生成する(スキャンモニタモー
ド)。
【0028】そして、放射線撮影の後にビュー単位の生
データを読み出し、読み出されたビュー単位の生データ
について、ビュー数及びマトリクス数を減じない状態で
画像再構成を行ってイメージデータを生成する(通常モ
ード)。
【0029】このようにした結果、スキャンに同期(対
応)した画像再構成処理及び画像表示を行うことが可能
であり、スキャンに同期してビュー数やマトリクス数を
減じた状態のスキャンモニタモードの画像表示を参照し
て、スキャンを適切な範囲で行って完了させることがで
きる。そして、スキャンの完了後に、迅速にビュー数や
マトリクス数を減じていない通常モードの画像再構成を
行うことができる。
【0030】また、スキャンの際中に迅速に他の撮影モ
ードに移ることもでき、例えば、造影剤の効果が表れて
いる期間中に、造影剤を追加することなく撮影モードを
変更するようなことも可能である。
【0031】(3)第3の発明は、画像再構成により生
成されたイメージデータを記憶するイメージデータ記憶
手段を備え、前記制御手段はスキャンモニタモードにお
いては画像再構成により生成されたイメージデータを前
記イメージデータ記憶手段に記憶させないことが可能な
ことを特徴とする請求項2記載の放射線CT装置であ
る。
【0032】第3の発明である放射線CT装置は、前記
第2の発明において、制御手段の指示により、スキャン
モニタモードにおいては画像再構成により生成されたイ
メージデータをイメージデータ記憶手段に記憶させない
ことが可能である。
【0033】従って、スキャンを適切な範囲で行なうよ
うにするためのスキャンモニタモードのイメージデータ
については、スキャンと同期して表示されるのみであっ
て、イメージデータ記憶手段に記憶されないようにでき
る。このため、資源を有効に活用することが可能にな
る。
【0034】(4)第4の発明は、画像再構成により生
成されたイメージデータを記憶するイメージデータ記憶
手段を備え、前記制御手段はスキャンモニタモードと通
常モードとにおいて画像再構成により生成されたイメー
ジデータを前記イメージデータ記憶手段に記憶させ、通
常モードの画像再構成が完了した後に、イメージデータ
記憶手段に記憶されたスキャンモニタモードについての
イメージデータを消去可能な放射線CT装置である。
【0035】第4の発明である放射線CT装置は、前記
第2の発明において、制御手段の指示により、スキャン
モニタモードにおいては画像再構成により生成されたイ
メージデータをイメージデータ記憶手段に記憶させてお
き、通常モードの画像再構成が完了した後に、イメージ
データ記憶手段に記憶されたスキャンモニタモード時の
イメージデータを消去することが可能である。
【0036】従って、スキャンを適切な範囲で行なうよ
うにするためのスキャンモニタモードのイメージデータ
については、スキャンと同期して表示,記憶されるが、
通常モードのイメージデータが記憶された後には不要と
なるため、イメージデータ記憶手段から消去される。こ
のため、資源を有効に活用することが可能になる。
【0037】(5)第5の発明は、放射線撮影により得
られたビュー単位の生データを保存し、この保存された
生データを読み出して画像再構成する放射線CT装置で
あって、放射線撮影により得られたビュー単位の生デー
タについて所定の指示に従ってビュー単位で間引いて若
しくは間引かずに出力するビュー間引き処理手段と、ビ
ュー間引き処理手段からのビュー単位の生データについ
て所定のマトリクス数に従って画像再構成を行う画像再
構成手段と、スキャンモニタモードではマトリクス数を
減じ、このマトリクス数を減じた割合に応じた範囲の生
データについて前記画像再構成手段に画像再構成を行わ
せ、通常モードではビュー数及びマトリクス数を減じな
い状態で、前記画像再構成手段に画像再構成を行わせる
制御手段と、を備えたことを特徴とする放射線CT装置
である。
【0038】第5の発明である放射線CT装置において
は、制御手段の指示により、まず、放射線撮影に同期し
てビュー単位の生データを読み出し、読み出されたビュ
ー単位の生データについて、ビュー数を変えずにマトリ
クス数を減じた状態で、かつ、マトリクス数を減じた割
合に応じた範囲の生データについて画像再構成を行って
イメージデータを生成する(スキャンモニタモード)。
【0039】そして、放射線撮影の後にビュー単位の生
データを読み出し、読み出されたビュー単位の生データ
について、ビュー数及びマトリクス数を減じない状態で
画像再構成を行ってイメージデータを生成する(通常モ
ード)。
【0040】このようにした結果、スキャンモードモー
ドでは、減じたマトリクス数に応じた小さな範囲の生デ
ータの領域について、スキャンに同期(対応)した画像
再構成処理及び画像表示を行うことが可能である。
【0041】この場合、減じたマトリクス数に応じた小
さな範囲の生データの領域について、必要な領域のみ画
像再構成されるので、スキャンモニタモードでも解像度
が低下することがない。
【0042】この場合も、スキャンに同期してマトリク
ス数を減じた状態のスキャンモニタモードの画像表示を
参照して、スキャンを適切な範囲で行って完了させるこ
とができる。そして、スキャンの完了後に、迅速にビュ
ー数やマトリクス数を減じていない通常モードの画像再
構成を行うことができる。
【0043】また、スキャンの際中に迅速に他の撮影モ
ードに移ることもでき、例えば、造影剤の効果が表れて
いる期間中に、造影剤を追加することなく撮影モードを
変更するようなことも可能である。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。 <第1の実施の形態例>図1は本発明の一実施の形態例
の画像再構成方法の処理手順を示すフローチャートであ
る。また、図2は本発明の一実施の形態例の画像再構成
方法に用いる装置(放射線CT装置)及び本発明の一実
施の形態例の放射線CT装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0045】<放射線CT装置の構成>まず、本発明の
一実施の形態例である画像再構成方法に使用する放射線
CT装置、また、本発明の一実施の形態例である放射線
CT装置の構成について図2を用いて説明を行なう。
【0046】3はX線管1から照射されたX線を検出し
てX線エネルギーに比例した電気信号を生成するX線検
出器で、多数の検出素子から構成されている。4はX線
検出器3で生成された電気信号を収集するデータ収集装
置(DAS)であり、X線検出器3からのX線のエネル
ギーに比例した信号(生データ(RawData))を収集す
るものである。
【0047】5はデータ収集装置4からの生データを記
憶する生データ記憶装置であり、後述する制御部により
生データの書き込み及び読み出しの制御がなされるもの
である。
【0048】10はX線CT装置全体を制御する制御部
であり、各部に対して必要な指示を制御信号として与え
るものである。30はイメージデータ記憶装置であり、
イメージ処理装置23で生成されたイメージデータを格
納するためのものである。40は画像表示装置であり、
再構成された画像を表示するための画像表示手段であ
る。
【0049】50は画像再構成装置であり、ビュー単位
の処理を行った生データを逆投影処理することで画像を
再構成し、再構成されたデータからイメージデータを生
成するものであり、ビュー数やマトリクス数を変更して
画像再構成することが可能なものである。
【0050】この画像再構成装置50は、制御部10の
指示によって間引き係数Kに従ってビュー単位の生デー
タの間引きを行うビュー間引き処理装置51と、ビュー
単位での処理を行うビュー単位処理装置52と、制御部
10の指示によって後述する2つの逆投影処理装置への
振り分けを行うスイッチ53と、通常モードのマトリク
ス数(M×Mピクセル:512×512ピクセル等)に
よって逆投影により画像再構成する逆投影処理装置54
Aと、確認モード(以下、スキャンモニタモードと言
う)のマトリクス数(N×Nピクセル:256×256
ピクセル等)によって逆投影により画像再構成する逆投
影処理装置54Bと、制御部10の指示によって2つの
逆投影処理装置からのデータを選択するスイッチ55
と、逆投影されたデータからイメージデータを生成する
イメージ処理装置56とから構成されている。
【0051】尚、ここでは画像再構成の処理を中心に説
明するため、ガントリの回転制御やX線照射の制御など
のブロックは省略して示している。また、逆投影処理装
置54A,54Bとの2系統の場合を示したが、スイッ
チを設けずに1系統の処理装置が制御部10からの指示
で所定のマトリクス数の逆投影処理を行う構成でも良
い。
【0052】そして、以上の構成において、画像再構成
装置の各部は各種の処理プロセッサ等のハードウェアや
処理プログラム等またはこれらが組み合わされたファー
ムウェアにより構成されている。
【0053】このようなX線CT装置においては、X線
管1から扇状のX線ビーム(beam)を被検体2に照射
し、その透過X線を扇状X線ビームの広がりに合わせて
配列された複数個の検出素子からなる1次元アレイ(ar
ray )のX線検出器3で測定する。
【0054】そして、透過X線の測定は、X線管1とX
線検出器3とを被検体2の周囲を回転させながら複数の
ビュー(view)方向で行なわれる。このような透過X線
の測定はスキャン(scan)と呼ばれている。一般的なも
のでは、スキャンを行うことにより一周約1000ビュ
ー程度のデータを生データとして生データ記憶装置5に
格納するようになっている。
【0055】そして、スキャンによって得られた複数ビ
ューの測定データに基づいて、画像再構成装置50にお
いて被検体2の断層像が再構成される。そして、再構成
されたイメージデータはイメージデータ記憶装置30に
格納されると共に、画像表示装置40に表示される。
【0056】<画像再構成方法の処理手順>本発明の実
施の形態例である画像再構成方法の手順、並びに本発明
の実施の形態例である放射線CT装置の動作は、大きく
分けて以下に示したような,,,,の各工程
により構成されている。このステップを順を追って説明
する。また、図3のタイムチャートも参照する。
【0057】スキャン(図1S1):X線管1から扇
状のX線ビーム(beam)を被検体2に照射し、その透過
X線を扇状X線ビームの広がりに合わせて配列された複
数個の検出素子からなるX線検出器3で測定する。
【0058】そして、この透過X線の測定(スキャン)
は、X線管1とX線検出器3とをガントリ回転部により
被検体2の周囲を回転させながら複数のビュー(view)
方向で行なわれる。
【0059】ここでは、ガントリ回転部が複数回転連続
して行なえるものを想定して説明を行う。例えば、図3
(a)のスキャンに示すように、1,2,…というよう
に連続してスキャンする状態について説明する。
【0060】生データ記憶(図2S2):このスキャ
ンを行うことにより一周約1000ビュー程度の生デー
タを生データ記憶装置5に記憶(ストア)する。例え
ば、図3(b)に示すように、スキャンと略同時に並行
して、得られた生データを記憶していく。
【0061】スキャンモニタモード画像再構成,表示
(図2S3):ここでは、制御部10の指示により、生
データ記憶装置5に記憶された生データがビュー単位で
順次読み出され、読み出されたビュー単位の生データに
ついて、ビュー数若しくはマトリクス数の少なくとも一
方を減じた状態で画像再構成が行われてイメージデータ
が生成される。このような画像再構成をスキャンモニタ
モードと呼ぶ。
【0062】このスキャンモニタモードの場合、スキャ
ンに同期して画像再構成を行って順次画像表示できるよ
うに、以下のようにしてビュー数とマトリクス数とを予
め決定しておく。
【0063】まず、以下のような仕様の放射線CT装置
についての場合を考える。 1周あたりのスキャン時間Ts :1秒 通常モードの画像再構成時間Tr :3秒 全体の画像再構成処理時間を100%として、これに占
める ビュー単位での処理に要する時間tv :50% 逆投影処理に要する時間tb :40% イメージ処理に要する時間ti :10% また、ここでは、ビュー数とマトリクス数との両方につ
いて、以下のように減じる場合を考える。
【0064】ビュー間引き係数:2(間引きオン),1
(間引きオフ) 通常モードの画像再構成マトリクスM:512 スキャンモニタモードのマトリクスN:256 以上のような条件において、スキャンモニタモードの画
像再構成時間Tsmは、 Tsm=Tr ×{(0.5×1/K)+(0.4×1/K×(N/M)2 )+(0 .1×(N/M)2 )} …(1) となる。
【0065】この(1) 式に上記のパラメータを代入する
と、 Tsm=0.975(秒) となるため、スキャン時間Ts の1秒より小さくするこ
とが可能となる。
【0066】従って、スキャンモニタモードにおいて
は、制御部10からの指示により、間引きをオン(係数
=2)とし、スイッチ53及び55を切換えて逆投影処
理装置54b側に切換えることで、スキャンと同期して
画像再構成,イメージデータのイメージデータ記憶装置
30への記憶,画像表示装置40への画像表示が可能に
なる(図3(c)のスキャンモニタモード)。
【0067】従って、1秒/1回転の螺旋スキャンを行
う放射線CT装置であっても、スキャンを行いながら、
全ての画像再構成結果を遅れ時間が累積することなく表
示できるようになる。
【0068】確認(図1S4):以上のように、スキ
ャンと同期して表示される画像再構成結果を操作者が実
際に確認することで、スキャンをしながら、目的の部位
がスキャンにより全て網羅されたか否かを確認できる。
従って、操作者は必要に応じてスキャンの停止を指示す
る。停止の指示がなければ制御部10はスキャンを続行
させる。
【0069】尚、上記スキャンモニタモードでは、ビュ
ー数若しくはマトリクス数の少なくとも一方を減じた状
態で画像再構成が行われてイメージデータが生成されて
いるので、通常モードでのイメージデータと比較する
と、イメージデータの空間分解能やSN比が若干低下し
ている。しかし、スキャンをしながら、目的の部位がス
キャンにより全て網羅されたか否かを確認するといった
用途では十分である。
【0070】通常モード画像再構成,表示(図2S
5):上述したスキャンモニタモードは、目的の部位が
スキャンにより全て網羅されたか否かを確認するといっ
た用途のものであり、イメージデータの空間分解能やS
N比が若干低下している。
【0071】このため、通常と同じ空間分解能やSN比
が要求される場合(最終診断等)には、生データ記憶装
置5に格納されている生データを読み出して、通常モー
ドとして画像再構成及び画像表示を行う(図3(c)の
通常モード)。
【0072】この通常モードの画像再構成及び表示は、
既に目的の部位が全て網羅されたスキャンが完了してい
るので、画像再構成に多くの時間がかかっても問題はな
い。この場合も、画像再構成により生成されたイメージ
データをイメージデータ記憶装置30に記憶させると共
に画像表示装置40での画像表示を行う。
【0073】<実施の形態例により得られる効果:従来
例との比較>以上説明したように、スキャンモニタモー
ドと通常モードとにより画像再構成及び画像表示を行う
画像再構成方法及び放射線CT装置によれば、以下に説
明するような効果が得られる。
【0074】当初のスキャン計画にかかわらず、スキ
ャンと同期して表示されるスキャンモニタモードの画像
再構成結果を操作者が実際に確認しながら、目的の部位
がスキャンにより全て網羅されたか否かを確認できる。
【0075】そして、この確認によりスキャンを終了
させることで、余分なスキャンを省くことが可能にな
る。例えば、図4に示す場合で、スキャン計画では5回
のスキャンを計画していたような場合でも、スキャンモ
ニタモードでの確認で4回のスキャンで目的の部位が網
羅されたことを確認できた場合などは、スキャン終了の
指示(図4(a))を操作者が与えることで、5回目の
スキャンを終了してスキャンモニタモードから通常モー
ドに迅速に移れる。
【0076】また、この確認によりスキャンを終了さ
せることで、中途半端なスキャンになることを防止する
ことが可能になる。例えば、図4に示す場合で、スキャ
ン計画では3回のスキャンを計画していたような場合で
も、スキャンモニタモードでの確認で4回のスキャンを
続け、この4回目のスキャンによって目的の部位が網羅
されたことを確認できた場合などである。従って、再度
のやり直しをすることもなくなり、中途半端で無駄なス
キャンを行うこともなくなる。
【0077】更に、造影剤を使用した検査(造影検
査)で、動脈相を撮影している場合に、スキャンモニタ
モードの画像によって静脈相の撮影も有効か否かの判断
がスキャン中に可能になる。
【0078】そして、静脈相の撮影が有効であると判
断されれば、即座に静脈相の撮影に移ることとが可能で
ある。このようにして、判断及び撮影モードの変更を造
影剤の効果が残っているあいだに行なえるため、造影剤
の再投与が不要になる。
【0079】また、スキャンモニタモードから通常モ
ードへも迅速に移行することができるので、余分なスキ
ャンが省けることも加わり、全体として無駄のない処理
が行なえるようになる。
【0080】<第1の実施の形態例における好ましい例
>尚、スキャンモニタモードのマトリクスNや間引き係
数Kの値は一例であり、他の数値を用いることも可能で
ある。また、スキャン時間や通常モードの画像再構成時
間によっても、NやKの値は異なったものとなる。更
に、いずれか一方のみを減じることも可能であり、上記
の式に従って適切な値を求めれば良い。
【0081】また、ビュー数を減じることなく、マトリ
クス数を減じることで、各ピクセル当りのSN比が向上
し、空間分解能は低下するもののSN比の良い(密度分
解能が高い)イメージデータが得られるようになる。
【0082】逆に、ビュー数を減じて、マトリクス数を
減じないようにしても、空間分解能やSN比が低下する
が、マトリクス数はそのままのイメージデータが得られ
るようになる。
【0083】尚、ビュー数とマトリクス数とに適切な比
率が存在することがわかっている。したがって、その比
率に近づくように、ビュー数とマトリクス数との一方若
しくは両方を適切な比率で減じるようにすれば、最良の
効果が得られる。
【0084】従って、用途や求められるイメージデータ
の画質を考慮して、また、使用する画像再構成装置の性
能を鑑みて、ビュー数やマトリクス数を減じる際の値を
決定することが好ましい。
【0085】<第2の実施の形態例>また、以上の各実
施の形態例の説明以外に、以下に示すような変形例とし
ての実施の形態例も考えられる。
【0086】すなわち、制御部10の指示により、通常
モードにおいてはイメージ処理装置56で生成されたイ
メージデータをイメージデータ記憶装置30に記憶させ
るが、スキャンモニタモードにおいてはイメージ処理装
置56で生成されたイメージデータをイメージデータ記
憶装置30に記憶させるか否かを選択できるようにす
る。
【0087】すなわち、スキャンモニタモードのイメー
ジデータは、スキャンを適切な範囲で行なうようにする
ための確認用のものであるので、スキャンと同期して表
示されるのみであってイメージデータ記憶装置30に記
憶しないように、制御部から選択できるようにしてお
く。
【0088】このように記憶させないことで、資源(イ
メージデータ記憶装置30の記憶容量)を有効に活用す
ることが可能になる。また、必要に応じてスキャンモニ
タモードのイメージデータを記憶させることも可能であ
る。
【0089】<第3の実施の形態例>また、以上の各実
施の形態例の説明以外に、以下に示すような変形例とし
ての実施の形態例も考えられる。
【0090】すなわち、制御部10の指示により、スキ
ャンモニタモードと通常モードとにおいてはイメージ処
理装置56で生成されたイメージデータをイメージデー
タ記憶装置30に記憶させる。
【0091】そして、通常モードでの全ての画像再構成
処理が終了した後に、スキャンモニタモードのイメージ
データを制御部10からの指示で自動的に消去するモー
ドを備えておく。
【0092】すなわち、スキャンモニタモードのイメー
ジデータは、スキャンを適切な範囲で行なうようにする
ための確認用のものであるので、ある撮影に際して残っ
ていれば充分であり、その撮影が完了したときには通常
モードのイメージデータが残っていれば診断には充分で
ある。
【0093】このように自動的にスキャンモニタモード
のイメージデータを消去することで、資源(イメージデ
ータ記憶装置30の記憶容量)を有効に活用することが
可能になる。尚、このようなモードで、消去を行わない
設定にしておくことも可能である。
【0094】<第4の実施の形態例>また、以上の各実
施の形態例の説明以外に、以下に示すような変形例とし
ての実施の形態例も考えられる。
【0095】通常はスキャンFOVに被検体全体が入る
ようにスキャンしているが、関心領域はその中の一部分
に過ぎない。このことを利用して、スキャンモニタモー
ドで画像再構成する範囲を限定することで、空間分解能
の良いイメージデータをスキャンに同期して得ることを
主眼とする。
【0096】まず、ビュー数を減じずにマトリクス数N
のみを減じた状態で、上述の(1) 式によりスキャンモニ
タモードの画像再構成時間が通常モードのスキャン時間
より小さく(Tsm<Ts )なるようなマトリクス数N′
を求めておく。また、このマトリクス数N′で逆投影処
理を行う逆投影処理装置を設けておく。
【0097】そして、スカウトスキャンにより得られた
スカウト画像等を利用して、画像再構成FOV(Field
Of View )を決定し、スキャンモニタモードでは生デー
タのどの部分を画像再構成するかを決めておく。
【0098】すなわち、スカウト画像を参照すること
で、上記マトリクス数N′に相当する範囲で特にスキャ
ンモニタモードにより確認したい部位を決定する。この
部位については、図示されていない操作部を介して操作
者が中心位置等を指定することで行う。尚、この領域に
ついては、上記マトリクス数N′を満たせば、形状(長
方形,円,楕円)は問わない。
【0099】そして、制御部10からの指示に従って、
ビュー間引き処理装置ではビュー間引きをオフにし、逆
投影処理装置では指定された範囲内(例えば、中心位置
と形状)について上記マトリクス数N′の逆投影投影処
理を行って、スキャンモニタモードのイメージデータを
生成して画像表示を行う。
【0100】このようなスキャンモニタモードの処理を
行うことで、ビュー数は減じられておらず、マトリクス
数は減じられているものの画像再構成FOVも狭められ
ているので、空間分解能については通常モードと同一条
件になる。
【0101】従って、ある特定の部分について、通常モ
ードと同一の空間分解能を有する精細なスキャンモニタ
モードのイメージデータが、スキャンと同期して得られ
るので、確実に確認を行うことができるようになる。
【0102】そして、ここでのスキャンモニタモード
は、画像再構成FOVが限定されたもの(確認用)であ
るので、通常と同じ画像再構成FOVが要求される場合
(最終診断等)には、生データ記憶装置5に格納されて
いる生データを読み出して、通常モードとして画像再構
成及び画像表示を行う。
【0103】従って、この実施の形態例によれば、上述
した第1の実施の形態例での効果〜に加え、スキャ
ンモニタモードのイメージデータの空間分解能が通常モ
ードと同一であり視認性が良いという顕著な効果が得ら
れる。
【0104】尚、画像再構成FOVを狭めて生成したス
キャンモニタモードのイメージデータについては、その
ままのマトリクス数N′で画像表示をおこなっても良い
が、イメージ処理種装置56でイメージデータを補間す
ることでマトリクス数M相当に拡大して表示することも
可能である。
【0105】<第5の実施の形態例>以上の全ての実施
の形態例において、放射線CT装置及び画像再構成装置
50の性能や構成によってTsm<Ts となる条件が決定
されるので、ビュー間引き係数Kやマトリクス数N
(N′)については、予め求めた所定の値とすることが
できる。
【0106】但し、これを可変として用途に応じて変更
することも可能である。また、放射線CT装置を製造す
る際に、複数種類の製品ラインナップに応じて異なるガ
ントリと組み合わされる可能性がある場合には、画像再
構成装置50のビュー間引き係数Kやマトリクス数N
(N′)はガントリの特性に併せて設定できるような構
成にしておくことも可能である。
【0107】<その他の実施の形態例>以上の各実施の
形態例では、画像再構成として逆投影によるものを具体
例として説明してきたが、逆投影以外にも各種の手法
(逐次近似法,フーリエ変換法,フィルタ補正逆投影
法,重畳積分法など)により画像再構成を行うことが可
能である。従って、以上の各実施の形態例の構成や方法
において、各種の画像再構成手法を用いて画像再構成す
るようにしても良い。
【0108】
【発明の効果】以上詳細に説明した画像再構成方法及び
放射線CT装置によれば、以下の(1)〜(3)に示す
ような効果が得られる。
【0109】(1)第1の発明の画像再構成方法では、
まず、放射線撮影に同期してビュー単位の生データを読
み出し、読み出されたビュー単位の生データについて、
ビュー数若しくはマトリクス数の少なくとも一方を減じ
た状態で画像再構成する。そして、放射線撮影の後にビ
ュー単位の生データを読み出し、読み出されたビュー単
位の生データについて、ビュー数及びマトリクス数を減
じない状態で画像再構成する。
【0110】このようにした結果、スキャンに同期(対
応)した画像再構成処理及び画像表示を行うことが可能
であり、スキャンに同期してビュー数やマトリクス数を
減じた状態の画像再構成処理結果の画像表示を参照し
て、スキャンを適切な範囲で行って完了させることがで
きる。そして、スキャンの完了後に、迅速にビュー数や
マトリクス数を減じていない通常の画像再構成を行うこ
とができる。
【0111】また、スキャンの際中に迅速に他の撮影モ
ードに移ることもでき、例えば、造影剤の効果が表れて
いる期間中に、造影剤を追加することなく撮影モードを
変更するようなことも可能である。
【0112】(2)第2の発明の放射線CT装置では、
制御手段の指示により、まず、放射線撮影に同期してビ
ュー単位の生データを読み出し、読み出されたビュー単
位の生データについて、ビュー数若しくはマトリクス数
の少なくとも一方を減じた状態で画像再構成する(スキ
ャンモニタモード)。
【0113】そして、放射線撮影の後にビュー単位の生
データを読み出し、読み出されたビュー単位の生データ
について、ビュー数及びマトリクス数を減じない状態で
画像再構成する(通常モード)。
【0114】このようにした結果、スキャンに同期(対
応)した画像再構成処理及び画像表示を行うことが可能
であり、スキャンに同期してビュー数やマトリクス数を
減じた状態のスキャンモニタモードの画像表示を参照し
て、スキャンを適切な範囲で行って完了させることがで
きる。そして、スキャンの完了後に、迅速にビュー数や
マトリクス数を減じていない通常モードの画像再構成を
行うことができる。
【0115】また、スキャンの際中に迅速に他の撮影モ
ードに移ることもでき、例えば、造影剤の効果が表れて
いる期間中に、造影剤を追加することなく撮影モードを
変更するようなことも可能である。
【0116】(3)第3の発明の放射線CT装置では、
制御手段の指示により、まず、減じたマトリクス数に一
致するようにして、放射線撮影に同期してビュー単位の
小さな範囲の生データについて、ビュー数を変えずにマ
トリクス数を減じた状態で画像再構成する(スキャンモ
ニタモード)。そして、放射線撮影の後にビュー単位の
生データを読み出し、読み出されたビュー単位の生デー
タについて、ビュー数及びマトリクス数を減じない状態
で画像再構成する(通常モード)。
【0117】このようにした結果、スキャンモードモー
ドでは、減じたマトリクス数に応じた小さな範囲の生デ
ータの領域について、スキャンに同期(対応)した画像
再構成処理及び画像表示を行うことが可能である。
【0118】この場合、減じたマトリクス数に応じた小
さな範囲の生データの領域について、必要な領域のみ画
像再構成されるので、スキャンモニタモードでも解像度
が低下することがない。
【0119】この場合も、スキャンに同期してマトリク
ス数を減じた状態のスキャンモニタモードの画像表示を
参照して、スキャンを適切な範囲で行って完了させるこ
とができる。そして、スキャンの完了後に、迅速にビュ
ー数やマトリクス数を減じていない通常モードの画像再
構成を行うことができる。
【0120】また、スキャンの際中に迅速に他の撮影モ
ードに移ることもでき、例えば、造影剤の効果が表れて
いる期間中に、造影剤を追加することなく撮影モードを
変更するようなことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例の画像再構成方法の手
順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施の形態例の放射線CT装置の構
成例を示す構成図である。
【図3】スキャンと画像再構成の様子を示すタイムチャ
ートである。
【図4】スキャンと画像再構成の様子を示すタイムチャ
ートである。
【図5】従来の放射線CT装置の主要部の構成例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 X線管 2 被検体 3 X線検出器 4 データ収集装置 5 生データ記憶部 10 制御部 30 イメージデータ記憶装置 40 画像表示装置 50 画像再構成装置 51 ビュー間引き処理装置 52 ビュー単位処理装置 53 スイッチ 54A 逆投影処理装置(M×M) 54B 逆投影処理装置(N×N) 55 スイッチ 56 イメージ処理装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線撮影により得られたビュー単位の
    生データを保存し、この保存された生データを読み出し
    て画像再構成する画像再構成方法であって、 放射線撮影に同期してビュー単位の生データを読み出
    し、読み出されたビュー単位の生データについて、ビュ
    ー数若しくはマトリクス数の少なくとも一方を減じた状
    態で画像再構成し、 放射線撮影後にビュー単位の生データを読み出し、読み
    出されたビュー単位の生データについて、ビュー数及び
    マトリクス数を減じない状態で画像再構成することを特
    徴とする画像再構成方法。
  2. 【請求項2】 放射線撮影により得られたビュー単位の
    生データを保存し、この保存された生データを読み出し
    て画像再構成する放射線CT装置であって、 放射線撮影により得られたビュー単位の生データについ
    て所定の指示に従ってビュー単位で間引いて若しくは間
    引かずに出力するビュー間引き処理手段と、 ビュー間引き処理手段からのビュー単位の生データにつ
    いて所定のマトリクス数に従って画像再構成を行う画像
    再構成手段と、 スキャンモニタモードではビュー数又はマトリクス数の
    少なくとも一方を減じた状態で、通常モードではビュー
    数及びマトリクス数を減じない状態で、前記画像再構成
    手段に画像再構成を行わせる制御手段と、を備えたこと
    を特徴とする放射線CT装置。
  3. 【請求項3】 放射線撮影により得られたビュー単位の
    生データを保存し、この保存された生データを読み出し
    て画像再構成する放射線CT装置であって、 放射線撮影により得られたビュー単位の生データについ
    て所定の指示に従ってビュー単位で間引いて若しくは間
    引かずに出力するビュー間引き処理手段と、 ビュー間引き処理手段からのビュー単位の生データにつ
    いて所定のマトリクス数に従って画像再構成を行う画像
    再構成手段と、 スキャンモニタモードではマトリクス数を減じ、このマ
    トリクス数を減じた割合に応じた範囲の生データについ
    て前記画像再構成手段に画像再構成を行わせ、通常モー
    ドではビュー数及びマトリクス数を減じない状態で、前
    記画像再構成手段に画像再構成を行わせる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線CT装置。
JP8139830A 1996-06-03 1996-06-03 画像再構成方法及び放射線ct装置 Pending JPH09313478A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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