JP2002541897A - 最適化ctプロトコル - Google Patents
最適化ctプロトコルInfo
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Abstract
Description
ついて走査手順を最適化するために、分解能、走査速度、アキシャル方向の撮像
範囲(患者の撮像されている広さ)、及びエリア型検出器に関連するその他のパ
ラメータを変化させることを可能にする立体式(volumetric)CT走査システム
用の装置及び方法に関する。
ジタルX線投影データを取得し、該ディジタルX線投影データを処理すると共に
逆投影して画像を形成した後に、画像をCTシステムの表示モニタ上に表示する
ことを一般に含んでいる手法である。CTシステムは典型的には、ガントリ、テ
ーブル、X線管、X線検出器アレイ、コンピュータ及び表示モニタを含んでいる
。コンピュータはガントリの制御器に命令を送って、制御器が特定の回転速度で
X線管及び/又は検出器アレイを回転させるようにする。
を巡る相対的な回転運動が発生される。この相対的な回転運動が発生されている
間に、コンピュータは、X線管及び検出器アレイによって実行されるデータ取得
処理を制御してディジタルX線画像を取得する。次いで、コンピュータは、再構
成アルゴリズムを実行することによりディジタルX線画像データを処理すると共
に逆投影して、再構成されたCT画像を表示モニタに表示する。
の行から成る検出器を用いており、この検出器を通常、検出器素子のリニア型ア
レイと呼ぶ。先進的なCTシステムは、検出器の2つ乃至4つのリニア型アレイ
を用いて多数行(multi-row) 型検出器を構成している。両検出器構成とも螺旋走
査プロトコルと共に用いることができるが、多数行型検出器であればCTシステ
ムの螺旋ピッチを増大させることにより相対的に短い時間で患者の所定のアキシ
ャル方向撮像範囲を走査することができるので、患者の走査が容易になる。螺旋
ピッチは典型的には、ガントリの1回転の間での患者を支持しているテーブルの
変位の検出器ピッチに対する比として定義されている。例えば、1の螺旋ピッチ
は、CTシステムのCTガントリの1回転中に検出器のピッチに等しい量だけ患
者テーブルを並進させることを指す。
患者の部分の運動を最小化するように走査中に患者が呼吸を止めていられる時間
)で全器官走査を達成することが可能になることにより、走査プロトコルに変革
がもたらされる。
ctor) と呼ばれるディジタル式検出器アレイが出現している。エリア型検出器は
、数百ミクロン程度の寸法を有する個々の検出器素子(ピクセル)から成る矩形
の格子である。矩形の検出器格子は、1辺当たり数千のピクセルを有し得る。C
Tシステムにおいてエリア型検出器が用いられている場合には、CTシステムは
典型的には、立体式CTシステム又はVCTシステムと呼ばれる。このエリア型
検出器技術は、平面放射線撮像法について最新の施設での臨床環境においてはX
線フィルムに取って代わりつつあり、これにより、X線管及び検出器の何らかの
配向において患者を通過したX線ビームの減衰に対応する患者の単一の2次元画
像を作成している。結果として、これらの施設は「フィルムレス(filmless)」
放射線医学部門へ移行しつつある。
である。完全な器官に相当するアキシャル方向撮像範囲をガントリの1回転で得
ることができる。対照的に、同じアキシャル方向撮像範囲を達成するためには、
多数行型CTシステムを利用したガントリでは多数回の回転が必要になる。当業
界で広く知られていることとして、エリア型検出器技術を用いると、追加のデー
タを取得して数学的に完全なデータ集合を形成する必要がある。しかしながら、
この追加のデータは、典型的にはスカウト走査と呼ばれる患者の単一の線形走査
で取得することができる。一般的に述べると、患者のスカウト走査は典型的には
、アキシャル・スキャンが開始する前に取得されて、患者がVCTスキャナ内で
適正に配置されていることを保証する。これにより、患者の適当なアキシャル方
向撮像範囲が走査されるものと保証される。従って、一般に、エリア型検出器技
術を用いると1乃至2のオーダーの大きさで患者の走査時間を短縮することが可
能になる。
は画像の空間分解能であり、この空間分解能を典型的には画像の平面内分解能と
呼んでいる。平面内分解能は、検出器の分解能及びCTイメージング・システム
の物理的な幾何形状からの影響を受ける。多数行型検出器技術を用いて収集され
るデータのCT再構成の平面内分解能は0.5ミリメートル程度である。分解能
を実効的に高めるためのオーバスキャン手法を用いていないと仮定して、アキシ
ャル分解能は1.25mmといった高分解能にすることができる。エリア型検出
器アレイ内の個々の検出器素子は、同等の多数行型検出器アレイよりも大きさの
オーダーとして小さい分解能を有し得る。結果として、エリア型検出器技術を用
いて収集されたデータから再構成されるCTデータの平面内分解能もまた、多数
行型検出器技術を用いて収集されたデータから算出される再構成よりも大きさの
オーダーとして小さくすることができる。
構成される容積(ボリューム)は等方的なボクセル分解能を有し、すなわち、C
T再構成の平面内分解能が再構成のアキシャル分解能に一致する(すなわち、C
T再構成の実効的なスライス厚が検出器の有限の寸法に正比例的に関係する。)
。換言すると、検出器素子が正方形であるので、再構成される容積での個々のア
キシャルCT画像の平面内分解能とスライス厚とが等しくなる。この再構成され
たデータの特性から、データを編成し直して、幾つかのアキシャル平面上で再構
成されていたデータのサジタル・ビュー及びコロナル・ビューを、編成し直した
データに分解能の損失を生ずることなく形成することが可能になる。
される画像のスライス厚又はアキシャル分解能は、平面内分解能よりも粗い。一
般に好ましい配向である患者のアキシャル画像を観察すると、両次元での分解能
は同一である。しかしながら、サジタル断面又はコロナル断面でデータを編成し
直すことにより、観察者は画像の水平分解能と垂直分解能とが等しくないことに
気付く。臨床医学界は高分解能撮像の可能性及び柔軟性を予見していなかったた
め、エリア型検出器技術を用いて得られる放射線画像から再構成されるデータの
等方的なボクセル分解能の肯定的な効果は未だ認識されていない。
又は空間分解能等のパラメータの間の代償関係(trade-off)を活用してエリア
型検出器技術の効用を最適化し得るような態様を考慮に入れていない。走査時間
は、患者がX線で照射されている時間である。アキシャル方向撮像範囲は、CT
検査中に撮像されている患者にX線源によって投射される範囲の広さである。空
間分解能は、再構成される画像におけるピクセル素子の寸法であり、ここでは平
面内分解能及び/又はアキシャル分解能を表わすものとして用いる。空間分解能
は、検出器素子の寸法及びCTガントリの幾何構成からの影響を受ける。
ついてエリア型検出器技術の最適な動作モードを選択するために上述のような代
償関係を考慮に入れている方法及び装置に対する必要性が存在している。これら
のような代償関係を考慮に入れると共に、最も適切な代償関係に対応する動作モ
ードを選択することにより、所与の応用について走査手順を最適化することがで
き、このことについて以下で詳述する。
装置を提供する。VCTシステムは、X線源、エリア型検出器、並びに特定の走
査時間中に物体とX線源及びエリア型検出器との間に相対的な回転運動を発生す
るガントリを含んでいる。VCTシステムはまた、データ取得構成要素及び読み
出し電子回路を含んでいる。X線源は、物体上にX線の特定のアキシャル方向撮
像範囲が生ずるような方式でガントリが回転している間に物体にX線を投射する
。検出器素子は、素子に入射したX線に応答して電気信号を発生する。検出器素
子と連絡している切り換え装置が選択的に制御されて、検出器の幾つかの検出器
素子によって発生されるいずれの電気信号が任意の特定の時刻に検出器素子から
出力されて、電気信号をディジタル信号へ変換する幾つかのアナログ・ディジタ
ル変換器(ADC)へ送られるかを選択する。この態様で切り換え装置を選択的
に制御することにより、再構成される画像の空間分解能を、まとめてADCへ送
られる検出器素子信号の数を変化させるのを可能にすることにより選択的に制御
することができる。また、例えばアキシャル方向撮像範囲、走査時間、及びガン
トリが回転している間にエリア型検出器によって取得されるビューの数等のよう
なその他の走査パラメータも同様に変化させることができる。これらの走査パラ
メータのうち幾つかのものの間に代償関係を成立させることにより、患者の走査
を所与の撮像応用について最適化することができる。
図面及び特許請求の範囲から当業者には明らかとなろう。
、従来技術の幾つかをここで議論する。例えば、リニア型検出器アレイを用いた
シングル・スライス式CTスキャナは、患者のアキシャル方向で可変のスライス
厚が得られるようにプリ・ペイシェント・コリメータを設けている。しかしなが
ら、このようなスキャナの平面内分解能は一般的には、構成設定(configuration
) が可能でない。マルチ・スライス式CTスキャナは、幾つかの列を成すリニア
型検出器を組み合わせてガントリの各々のビュー角度においてX線投影データを
取得し、幾つかのスライスを再構成する。これらのシステムの殆どのものは、特
殊化されたサーキットリを含んでおり、利用者がアキシャル方向のスライス厚を
変化させることを可能にしている。この場合にも、これらのシステムの平面内分
解能を変化させることは一般的には可能でない。
より、特定の撮像応用についてデータ取得プロトコルを最適化することが可能に
なる。より明確に述べると、例えば、患者の走査時間と、平面内分解能と、アキ
シャル分解能と、アジマス方向サンプリングと、当該VCTスキャナによって達
成可能な撮像範囲との間の代償関係を選択する又は決定することができる。これ
らのような代償関係は、現在までのところ具現化されていない。従って、当業者
には理解されるように、未だエリア型検出器技術の全ての利点が発見され具現化
され尽くしている訳ではない。
ており、この技術は一般的には、検出器寸法が通常対称であるため等方的な画像
再構成を可能にしている。検出器素子は対称である方が望ましいが、この要件が
本発明に必須である訳ではない。
多数行型検出器アレイを用いてX線投影データを取得する際のアキシャル方向の
スライス厚を指定する、すなわち変化させることが可能である。しかしながら、
平面内分解能は一般的には調節可能でない。従って、等方的なボクセル寸法で3
次元(3D)再構成を生成することは可能でない。これらの技術は幾つかの制限
を有しており、その最も重要なものは、患者のコロナル平面及びサジタル平面に
沿って、再構成されたデータを編成し直すと、編成し直された2次元データの分
解能が変化することである。再構成された3次元データ集合を利用するサーフェ
ス・レンダリング手法及びボリューム・レンダリング手法もまた、データのこの
性質によって制限される。
既存のシングル・スライス式スキャナ又はマルチ・スライス式スキャナと比較し
た場合に、遥かに短い時間で患者の広い領域にわたってX線投影データを取得す
ることが可能になる。エリア型検出器技術の空間分解能は、リニア型検出器技術
又は多数行型検出器技術によって得られるものよりも大きさのオーダーとして良
好なものとすることができる。加えて、エリア型検出器は、マルチ・スライス型
検出器よりも多い行を成す検出器素子を有しており、殆どの場合に、2乃至3の
オーダーの大きさで多い行を有している。エリア型検出器における相対的に高い
分解能及び相対的に多い行を成す検出器素子は多くの利点を有しているが、また
、検出器素子の数が多いため所与の走査時間でガントリの各々のビュー角度にお
いてエリア型検出器内の各々のセルの信号をディジタル化する場合には大きな困
難を来す。このことについて以下に詳述する。
るように記憶ダイオード(storage diode) 技術を利用している。各々の検出器
素子は、この特定の素子に入射したX線エネルギに関係する信号を積分して、こ
の情報を記憶する。次いで、本発明によれば、検出器素子の信号は、マルチプレ
クサ及びアナログ・ディジタル変換器(ADC)を用いて順にディジタル化され
る。この構成によって、検出器アレイ全体の信号をディジタル化するのに必要な
データ取得システム6の読み出し電子回路の複雑さがかなり抑えられる。アナロ
グ・スイッチを用いて特定のADCに向けて多重化される素子の数を変化させる
ことにより、特定の応用に合わせてディジタル検出器の分解能を構成設定するこ
とが可能になる。
)、データ取得システム6によって取得される投影データの各々のビューについ
てのパネルの読み出し時間が短縮し(可変走査時間)、これらのことは例えば患
者又は器官の運動が問題となるような撮像応用には必須であり得る。加えて、X
線ビームが適切にコリメートされていれば、ガントリの各々のビュー角度におい
て検出器アレイの一部のみがX線に照射される(すなわち可変撮像範囲)。分解
能、走査時間及び/又はスキャナのアキシャル方向撮像範囲を特定の走査プロト
コルの目的に合うように変化させることが可能である。しかしながら、本発明の
方法及び装置を達成し得る態様を説明する前に、図1を参照しながら本発明のV
CTシステムの一般的な説明を行なう。
ムのブロック図である。この立体式CT走査システムは、患者の解剖学的な特徴
の画像を再構成する際の利用に関して説明されるが、本発明は如何なる特定の物
体の撮像にも限定されていないことを理解されたい。当業者であれば理解される
ように、本発明を工業的プロセスに用いてもよい。加えて、本発明は医用CT設
備に限定されている訳ではなく、走査時間中に物体を回転させながらX線源及び
検出器の幾何的関係は固定されているような工業的システムも含んでいる。
影データを取得する。コンピュータ1がこの立体式CT走査システムの動作を制
御している。ガントリの回転についてここで参照する場合には、この文言は、X
線管2の回転、及び/又は好ましくは高分解能エリア型検出器である検出器3の
回転を指すものとする。X線管2及びエリア型検出器3は、ガントリに含まれて
いる。制御器4A及び4Bは、立体式CT走査システムのコンピュータ1によっ
て制御され、X線管2及び検出器3にそれぞれ結合されている。制御器4A及び
4Bは、X線管2及び/又は検出器3に対して適当な相対的な回転運動が付与さ
れるようにする。尚、個別の制御器が必要な訳ではない。単一の制御器構成要素
を用いてガントリを回転させてもよい。また、コンピュータ1は、本発明の方法
を具現化するための画像走査時間、画像分解能及び/又はアキシャル方向撮像範
囲の変化を制御することにも留意されたい。
システム6に指示を与えると共にガントリの速度を制御することによりデータ取
得処理を制御する。加えて、コンピュータ1はデータ取得システム6に指示を与
えて、エリア型検出器3によって得られる放射線画像の分解能を構成設定し、こ
れにより、システムの分解能を変化させることを可能にする。データ取得システ
ム6は、図示のように読み出し電子回路を含んでおり、システムの分解能を変化
させ得るような方式で読み出し電子回路を制御することができる。このことにつ
いては後に詳述する。
いる。各々の検出器素子が、該検出器素子に入射したX線エネルギの量に関係す
る強度値を該検出器素子に関連付けて測定する。本発明の装置及び方法が立体式
CT走査システムに組み込まれる場合には、新規の立体式CT走査システムが形
成される。従って、本発明はまた、新規の立体式CT走査システムを提供するも
のでもある。
何なる特定のコンピュータにも限定されていないことに留意されたい。ここで用
いる場合の「コンピュータ」という用語は、本発明の目的業務を実行するのに必
要な演算すなわち計算を実行することが可能な任意の機械を指すものとする。従
って、本発明の制御アルゴリズム10を実行するのに用いられるコンピュータは
、必要な目的業務を実行することが可能な任意の機械であってよい。
明するために幾つかの撮像シナリオについて議論する。例えば、検出器パネル全
体を用いて患者の高分解能走査が取得される場合には、この動作モードは、2次
元アレイ内の各々の検出器素子の信号をアナログ・ディジタル変換器(ADC)
によってディジタル化する必要があるので、VCTシステムの走査速度を相対的
に低速にすることを要求する。好ましくは、この目的のために複数のADCを利
用するので、各々の検出器素子からの信号をディジタル化するのに必要な時間は
極端には長くならない。
信号をディジタル化すればよくなるので、走査時間すなわち患者の目標領域を走
査するのに必要な時間を短縮することが可能になる。同じアキシャル方向撮像範
囲を仮定すると、幾つかの検出器素子をADCに向けて多重化することにより患
者の走査時間は更に短縮する。しかしながら、この場合には、幾つかの検出器素
子の出力がまとめて多重化されてADCへ出力されるので、取得される投影デー
タの分解能もまた低下する。
走査されている間に取得されるX線投影の数を減少させることにより)、患者の
走査時間を短縮することも可能である。換言すれば、ガントリが患者の周りを回
転している間に取得されるビューの数を減少させる。このアプローチは画質の問
題を引き起こす。言うまでもなく、画質の低下を許容し得る撮像応用もあれば、
許容しない撮像応用もある。
兼ね合いを取ることが可能である。換言すれば、所与の走査時間内に、アキシャ
ル方向撮像範囲を狭めて高分解能のデータを取得することが可能である。代替的
には、相対的に広いアキシャル方向撮像範囲にわたって低分解能のデータを取得
することも可能である。これらの例では、ディジタル化されるべきチャネルの実
効的な数は不変のままであるので走査時間を一定に保つことができる。本質的に
、必要なだけ多数の信号をまとめて多重化して、ディジタル化されるべき信号の
総数を一定に保つようにする。このシナリオを図2に示す流れ図によって表わす
。ブロック12で示すように、一旦、走査時間が選択されたら、ブロック13で
示すように、特定の走査時間及び応用に必要とされる分解能及びアキシャル方向
撮像範囲を決定することができる。分解能とアキシャル方向撮像範囲との間の代
償関係を成立させ得る態様については後に詳述する。
うに、VCTシステムによって取得された投影データを再構成する。この形式の
投影データを再構成し得る態様は当業界で公知である。当業者であれば理解され
るように、再構成を実行するのに適した様々なアルゴリズムが公知である。例え
ば、Feldkampのアルゴリズムはこの目的に適い、当業界で周知である。
定のパラメータを変化させずに成立させ得る基本的な代償関係の幾つかを説明す
る。
キシャル方向撮像範囲を代償にすることができ、すなわち換言すればアキシャル
方向撮像範囲を狭めることができる。逆に、アキシャル方向撮像範囲を広げるこ
とを優先させて空間分解能を代償にすることができ、すなわち換言すれば空間分
解能を低くすることができる。
ら走査時間を一定に保つこともできるが、このようにする場合には、ガントリが
患者の周りを回転している間に取得されるビューの数を減少させる必要がある。
更に、ガントリが患者の周りを回転している間に取得されるビューの数を増大さ
せながら走査時間を一定に保つこともできるが、このようにする場合には、空間
分解能を低くし且つ/又はアキシャル方向撮像範囲を狭める必要がある。
を維持することができる。逆に、走査時間を短縮し且つ空間分解能を低くすれば
一定のアキシャル方向撮像範囲を維持することができる。
方向撮像範囲を一定に保つこともできるが、このようにする場合には、ガントリ
が患者の周りを回転している間に取得されるビューの数を減少させる必要がある
。更に、空間分解能を低くし且つ/又は走査時間を延長する場合には、ガントリ
が患者の周りを回転している間に取得されるビューの数を増大させながらアキシ
ャル方向撮像範囲を一定に保つことができる。
は、空間分解能を変化させずにアキシャル方向撮像範囲を広げることもできる。
逆に、所与の空間分解能について、走査時間を短縮する場合には、アキシャル方
向撮像範囲を狭めて、ADCによってディジタル化される検出器信号が一定に保
たれるようにすることができる。
ら空間分解能を一定に保つこともできるが、このようにする場合には、ガントリ
が患者の周りを回転している間に取得されるビューの数を減少させる必要がある
。更に、アキシャル方向撮像範囲を狭め且つ/又は走査時間を延長するならば、
ガントリが患者の周りを回転している間に取得されるビューの数を増大させなが
ら空間分解能を一定に維持することもできる。
トリが回転している間に取得されるビューの数は一定に保たれるものと仮定する
。但し、上の3つのシナリオから分かるように、ガントリが回転している間に取
得されるビュー角度の数は、前述の代償関係の決定を下すときに考慮に入れるこ
とのできるもう1つのパラメータとなる。
ック12で示すように、空間分解能を高めることができるが、同じ時間でデータ
を取得するためにアキシャル方向撮像範囲を狭めなければならないことを示して
いる。代替的には、走査時間が一定に保たれている、すなわち何らかの理由で可
変でない場合(例えば、肺のように運動が存在する部位を走査する場合)に、ア
キシャル方向撮像範囲を広げることができるが、このようにすると、空間分解能
は低くなる。幾つかの状況の下では両方の状態とも有用である。このシナリオを
全体的に図2によって示す。図2は、走査時間を選択し、投影ビューの数が一定
である場合には、ブロック13で示すように、アキシャル方向撮像範囲及び空間
分解能を決定しなければならないことを示している。走査時間が一定の場合には
、空間分解能及びアキシャル方向撮像範囲は、互いに対して反比例的に関係する
。従って、これらの変数のうちいずれか1つの変数を変更する場合には、走査時
間を一定に保つために変数の間で適正な代償関係を成立させなければならない。
これらの決定は、VCTシステムを操作する操作者が下してもよいし、又は制御
アルゴリズム10を実行するコンピュータ1等のコンピュータが下してもよい。
一旦、適正な代償関係が成立したら、ブロック14で示すように、決定された分
解能で画像が再構成される。
望ましい場合には、走査時間を延長することによりこれを達成することができ、
すると、読み出し電子回路は検出器素子信号を読み出すための相対的に長い時間
を有するので、空間分解能を高め得ることを示している。逆に、走査時間を短縮
することにより特定のアキシャル方向撮像範囲を得ることができ、すると、同じ
ADCに向けて多重化される検出器素子信号が相対的に多くなる。この結果、相
対的に低い分解能の画像が得られる。このシナリオを全体的に図3によって示す
。図3に示すように、ブロック18で示すように特定のアキシャル方向撮像範囲
が選択されたならば、コンピュータ又はシステム操作者のいずれかによって、ブ
ロック19で示すように分解能及び走査時間を選択するか又は決定することがで
きる。特定の応用に望ましい走査プロトコルを達成するために、分解能と走査時
間との間に代償関係を成立させることができる。一旦、投影データがディジタル
化されたら、ブロック20で示すように画像が再構成される。
わち何らかの理由で一定に保たれる場合に、空間分解能を変化させずに走査時間
を延長し且つアキシャル方向撮像範囲を広げ得ることを示している。但し、走査
時間を特定の量だけ延長する場合には、アキシャル方向撮像範囲の適正な拡大量
を選択するのに注意が必要である。本質的に、走査時間を延長させるならば、ア
キシャル方向撮像範囲を広げ得る量は、走査時間が延長された量によって制限さ
れる。対照的に、アキシャル方向撮像範囲を広げた場合には、選択された空間分
解能を維持するために、走査時間を適正な量だけ延長させなければならない。
撮像範囲を狭めることもできる。この場合には、アキシャル方向撮像範囲を狭め
且つ走査時間を短縮することにより特定の分解能を維持することができる。これ
は、相対的に短い時間で相対的に小さい面積を走査することを意味しており、こ
の結果、前者の場合と同じ分解能を得ることができる。但し、一定の空間分解能
を維持するためには、走査時間の短縮によってアキシャル方向撮像範囲を狭める
量が制限される。同様に、一定の空間分解能を維持するためには、アキシャル方
向撮像範囲の縮小によってやはり走査時間を短縮させる量が制限される。
に、空間分解能が先ず選択される。次いで、ブロック24で示すように、所望の
空間分解能に基づいて走査時間及びアキシャル方向撮像範囲が決定されるか又は
選択される。従って、所望の分解能を達成するために、所望の走査プロトコル及
び特定の応用に従って走査時間とアキシャル方向撮像範囲との間に代償関係を成
立させることができる。一旦、ADCによって投影データがディジタル化された
ら、ブロック25で示すように画像が再構成される。
ナリオから分かるように、殆どの例で、特定の応用について動作モードを最適化
するために幾つかのパラメータを優先させて他のパラメータを代償にしなければ
ならない。以下の実例は、特定の応用について最適な走査シナリオを達成するた
めにこれらの代償関係を如何にして決定し、如何にして最適化し得るかを明らか
にする助けになろう。
態様は公知である。相対的に広いアキシャル方向撮像範囲を得る(例えば、同じ
時間量で胸郭全体の画像を得る等)ことが望ましい場合には、走査時間を一定に
保つならば相対的に大きいスライス厚を得なければならない。より多いデータを
得るのであるから、データ取得システム6の読み出し電子回路は、同じ時間中に
相対的に多くのデータが取得されるのでADCへ検出器素子信号を送る際に相対
的に多くの検出器素子信号をまとめて配合しなければならない。このことはまた
、相対的に多くの検出器素子信号をまとめて結合してADCへ送信するので、相
対的に低い分解能に対応する。従って、コリメータ(図示されていない)は、こ
の相対的に広いアキシャル方向撮像範囲を得るように拡開されるが、空間分解能
は代償にされる。
している場合に、コリメータを狭めて、関心のある領域の相対的に高い分解能の
画像を得て、患者への全照射線量を減少させることができる。相対的に少ないデ
ータを取得すればよいので、検出器素子の信号をADCに向けて多重化する際に
読み出し電子回路は然程多くの検出器素子の信号をまとめなくてもよい。従って
、信号をまとめる多重化は、アキシャル方向撮像範囲の場合と同様に、所望の分
解能を得るように制御される。アキシャル方向撮像範囲を狭めているので走査時
間を延長する必要はなく、シナリオ[1]に整合する。
決定することに留意することが重要である。また、走査時間が一定の場合には、
アキシャル方向撮像範囲のために空間分解能を代償にすることも可能であるし、
逆もまた可能であることに留意することが重要である。このようなシステムの利
点の典型的な実例は、肺の小結節のスクリーニングのような応用である。スクリ
ーニング検査では、最初の走査は、低分解能で胸郭全体を網羅する。この走査は
相対的に広いアキシャル方向撮像範囲を必要とし、また単一回の保息中に患者を
走査することが望ましいことから、走査時間を短縮する必要がある。これら両要
因によって分解能は低下する。
ついて高分解能走査を行なうことができる。高分解能画像を得るためには、特定
のADCに向けて相対的に少ない検出器素子出力がまとめて多重化されるように
、すなわち、読み出し電子回路が個々の検出器素子の出力を読み出すための相対
的に長い時間を有するように、走査時間を延長することができる。但し、アキシ
ャル方向撮像範囲を狭めることでチャネルの読み出しの増大が相殺されるようで
あれば、この場合には走査時間を短縮しても構わない。換言すれば、高分解能デ
ータをディジタル化するのに必要な時間の延長を相殺する分よりも大きい狭めた
アキシャル方向撮像範囲によるディジタル化時間の短縮があるならば、走査時間
を短縮すると同時に分解能を増大させ得る場合もある。
、このときに、何らかの走査時間を維持しながらアキシャル方向撮像範囲を狭め
ることができる。これにより、読み出し電子回路は検出器素子信号を読み出すた
めの相対的に長い時間を有する(同じADCに向けて相対的に少ない量の検出器
素子信号を多重化すれば済む)ので、分解能を高めることが可能になる。
度を代償にすることを可能にする。同様に、走査速度及び/又はアキシャル方向
撮像範囲のために分解能を代償にすることもできる。更に同様に、走査速度及び
/又は分解能のためにアキシャル方向撮像範囲を代償にすることもできる。これ
らの代償関係は、現在までのところ、VCT技術分野では認識されておらず、ま
た具現化されてもいない。従って、エリア型検出器技術の利点は完全には理解さ
れておらず、その完全な利点が活用されていない。尚、本明細書において空間分
解能という文言に言及する場合には、平面内分解能及び/又はアキシャル分解能
を意味することを意図していることに留意されたい。
本発明はこれらの実施例に限定されていない。例えば、3つのシナリオを説明し
たが、VCTシステムの適正な動作モードを得るために前述の各パラメータの代
償関係を利用し得る態様の全てを包含している訳ではない。これらのシナリオは
、本発明の概念、及び適正な走査プロトコルを達成するためにこれらの基本的な
パラメータに代償関係を成立させ得る態様を説明するために議論されている。加
えて、これらの代償関係は1つの走査プロトコルに限定されている訳ではなく、
すなわち代償関係はアキシャル・スキャン用プロトコル(患者テーブルが走査時
間中に移動しない)及びヘリカル・スキャン用プロトコルの両方に適用され得る
。当業者は、これらの概念を利用して特定の応用に有用なその他のエリア型検出
器の走査プロトコルを達成するために補外拡張し得る態様を理解されよう。
Claims (28)
- 【請求項1】 物体の投影データを得る立体式計算機式断層撮影(VCT)
システムであって、 特定のアキシャル方向撮像範囲を成すX線が前記物体に入射するようにX線を
投射するX線源と、 各々がそれに入射したX線に応答して電気信号を発生する複数の検出器素子の
アレイを含んでいて、前記物体を通過したX線を受け取るエリア型検出器であっ
て、前記X線源及び当該エリア型検出器が、特定の走査時間中に前記物体と前記
X線源との間及び前記物体と当該エリア型検出器との間に相対的な回転運動を発
生するガントリの一部として構成されており、前記X線は、前記ガントリが前記
物体の周りを回転している間に当該エリア型検出器により所与の数のビューが取
得されるように前記物体に投射される、エリア型検出器と、 前記エリア型検出器の少なくとも複数の検出器素子と連絡しており、幾つかの
検出器素子により発生されるいずれの電気信号が任意の特定の時刻に前記検出器
素子から出力されるかを選択するように選択的に制御される切り換え装置と、 前記切り換え装置と連絡している複数のアナログ・ディジタル変換器(ADC
)であって、前記切り換え装置は、前記検出器素子により発生される電気信号を
ディジタル信号への変換のために特定のアナログ・ディジタル変換器へ選択的に
出力させて、これにより、前記切り換え装置は、前記投影データから再構成され
る画像の空間分解能を制御するように選択的に制御される、複数のアナログ・デ
ィジタル変換器とを備えており、 所与の撮像応用のために前記物体について最適な撮像プロトコルを得るように
、アキシャル方向撮像範囲、走査時間、ビューの数及び空間分解能のうち少なく
とも1つが変化させられる立体式計算機式断層撮影システム。 - 【請求項2】 前記切り換え装置はマルチプレクサ装置であり、該マルチプ
レクサ装置及び前記アナログ・ディジタル変換器は、前記立体式計算機式断層撮
影システムのデータ取得構成要素を構成しており、 前記システムは、制御アルゴリズムを実行するコンピュータを更に含んでおり
、該コンピュータは、前記物体の走査手順中に前記制御アルゴリズムを実行する
ときに、前記所与の撮像応用のために前記物体について前記最適な撮像プロトコ
ルを得るように、アキシャル方向撮像範囲、走査時間、ビュー角度の数及び空間
分解能の前記少なくとも1つのうちのいずれを変化させるべきかを決定する請求
項1に記載の立体式計算機式断層撮影システム。 - 【請求項3】 走査時間が一定に保たれるときに、アキシャル方向撮像範囲
を狭めるならば空間分解能を高めることができ、前記制御アルゴリズムを実行す
る前記コンピュータは、走査時間を一定に保つために、どの程度アキシャル方向
撮像範囲を狭めるべきか、及び/又はどの程度空間分解能を高め得るかを決定す
る請求項2に記載の立体式計算機式断層撮影システム。 - 【請求項4】 走査時間が一定に保たれるときに、空間分解能を低くするな
らばアキシャル方向撮像範囲を広げることができ、前記制御アルゴリズムを実行
する前記コンピュータは、走査時間を一定に保つために、どの程度アキシャル方
向撮像範囲を広げ得るか、及び/又はどの程度空間分解能を低くすべきかを決定
する請求項2に記載の立体式計算機式断層撮影システム。 - 【請求項5】 走査時間が一定に保たれるときに、前記ガントリが前記物体
の周りを回転している間に前記エリア型検出器により前記物体から取得されるビ
ューの数を減少させるならば空間分解能を高め且つアキシャル方向撮像範囲を広
げることができ、前記制御アルゴリズムを実行する前記コンピュータは、走査時
間を一定に保ちながら、どの程度前記ビューの数を減少させるべきか、どの程度
空間分解能を高め得るか、及び/又はどの程度アキシャル方向撮像範囲を広げ得
るかを決定する請求項2に記載の立体式計算機式断層撮影システム。 - 【請求項6】 走査時間が一定に保たれるときに、空間分解能を低くし且つ
/又はアキシャル方向撮像範囲を狭めるならば前記エリア型検出器により取得さ
れるビューの数を増大させることができ、前記制御アルゴリズムを実行する前記
コンピュータは、走査時間を一定に保つために、どの程度前記ビューの数を増大
させ得るか、どの程度空間分解能を低くすべきか、及び/又はどの程度アキシャ
ル方向撮像範囲を狭めるべきかを決定する請求項2に記載の立体式計算機式断層
撮影システム。 - 【請求項7】 アキシャル方向撮像範囲が一定に保たれるときに、走査時間
を延長し且つ空間分解能を高めることができ、前記制御アルゴリズムを実行する
前記コンピュータは、アキシャル方向撮像範囲を一定に保つために、どの程度走
査時間を延長すべきか、及びどの程度空間分解能を高めるべきかを決定する請求
項2に記載の立体式計算機式断層撮影システム。 - 【請求項8】 空間分解能を低くし且つ走査時間を短縮するならばアキシャ
ル方向撮像範囲を一定に保つことができ、前記制御アルゴリズムを実行する前記
コンピュータは、アキシャル方向撮像範囲を一定に保つために、どの程度走査時
間を短縮すべきか、及びどの程度空間分解能を低くすべきかを決定する請求項2
に記載の立体式計算機式断層撮影システム。 - 【請求項9】 アキシャル方向撮像範囲が一定に保たれるときに、空間分解
能を高め且つ/又は走査時間を短縮しながら前記エリア型検出器により取得され
る前記ビューの数を減少させることができ、前記制御アルゴリズムを実行する前
記コンピュータは、アキシャル方向撮像範囲を一定に保つために、どの程度前記
ビューの数を減少させるべきか、どの程度空間分解能を高め得るか、及び/又は
どの程度走査時間を短縮すべきかを決定する請求項2に記載の立体式計算機式断
層撮影システム。 - 【請求項10】 アキシャル方向撮像範囲が一定に保たれるときに、空間分
解能を低くし且つ/又は走査時間を延長しながら前記エリア型検出器により取得
される前記ビューの数を増大させることができ、前記制御アルゴリズムを実行す
る前記コンピュータは、アキシャル方向撮像範囲を一定に保つために、どの程度
前記ビューの数を増大させるべきか、どの程度空間分解能を低くし得るか、及び
/又はどの程度走査時間を延長すべきかを決定する請求項2に記載の立体式計算
機式断層撮影システム。 - 【請求項11】 走査時間が延長されるならば空間分解能を一定に保つこと
ができ、走査時間が延長されるならばアキシャル方向撮像範囲を広げることがで
き、前記制御アルゴリズムを実行する前記コンピュータは、空間分解能を一定に
保ちながら、どの程度走査時間を延長すべきか、及びどの程度アキシャル方向撮
像範囲を広げ得るかを決定する請求項2に記載の立体式計算機式断層撮影システ
ム。 - 【請求項12】 走査時間を短縮し且つアキシャル方向撮像範囲を狭めるな
らば空間分解能を一定に保つことができ、前記制御アルゴリズムを実行する前記
コンピュータは、空間分解能を一定に保つために、どの程度走査時間を短縮すべ
きか、及びどの程度アキシャル方向撮像範囲を狭めるべきかを決定する請求項2
に記載の立体式計算機式断層撮影システム。 - 【請求項13】 前記エリア型検出器により取得される前記ビューの数を増
大させると共に、走査時間を延長し且つ/又はアキシャル方向撮像範囲を狭める
ならば空間分解能を一定に保つことができ、前記制御アルゴリズムを実行する前
記コンピュータは、空間分解能を一定に保つために、どの程度前記ビューの数を
増大させるべきか、どの程度アキシャル方向撮像範囲を狭めるべきか、及び/又
はどの程度走査時間を延長し得るかを決定する請求項2に記載の立体式計算機式
断層撮影システム。 - 【請求項14】 アキシャル方向撮像範囲を広げ且つ/又は走査時間を短縮
しながら、また前記エリア型検出器により取得される前記ビューの数を減少させ
ることにより、空間分解能を一定に保つことができ、前記制御アルゴリズムを実
行する前記コンピュータは、空間分解能を一定に保つために、どの程度前記ビュ
ーの数を減少させるべきか、どの程度アキシャル方向撮像範囲を広げ得るか、及
び/又はどの程度走査時間を短縮すべきかを決定する請求項2に記載の立体式計
算機式断層撮影システム。 - 【請求項15】 立体式計算機式断層撮影(VCT)システムを用いて物体
の投影データを得る方法であって、 特定の走査時間にわたって特定のアキシャル方向撮像範囲を成すX線が前記物
体に入射するようにX線源からX線を投射する工程と、 エリア型検出器において前記物体を通過したX線を受け取る工程であって、前
記X線源及び前記エリア型検出器はガントリの一部として構成されている、当該
受け取る工程と、 前記特定の走査時間中に前記物体と前記X線源との間及び前記物体と前記エリ
ア型検出器との間に相対的な回転運動を発生する工程であって、前記X線は、前
記ガントリが前記物体の周りを回転している間に前記エリア型検出器により所与
の数のビューが取得されるように前記物体に投射され、前記エリア型検出器は複
数の検出器素子のアレイを含んでおり、前記検出器素子のうち少なくとも幾つか
の検出器素子がそれらに入射したX線に応答して電気信号を発生するようにした
、当該回転運動を発生する工程と、 幾つかの検出器素子により発生されるいずれの電気信号が任意の特定の時刻に
前記検出器素子から出力されるかを選択的に制御するように切り換え装置を利用
する工程と、 前記少なくとも幾つかの検出器素子から出力された前記電気信号を受け取ると
共に、該受け取った電気信号をディジタル信号へ変換する工程であって、前記切
り換え装置は、幾つかの検出器素子により発生される幾つかの電気信号が特定の
アナログ・ディジタル変換器(ADC)へ出力されてディジタル信号へ変換され
るように選択的に制御されて、これにより、前記投影データから再構成される画
像の空間分解能を制御する、当該受け取ると共に変換する工程と、 所与の撮像応用のために前記物体について最適な撮像プロトコルを得るように
、アキシャル方向撮像範囲、走査時間、ビューの数及び空間分解能のうち少なく
とも1つを変化させる工程と、 を含んでいる方法。 - 【請求項16】 切り換え装置を利用する前記工程は、マルチプレクサ装置
を利用することにより実行され、前記電気信号を受け取ると共に幾つかの検出器
素子により発生される幾つかの電気信号が出力されてディジタル信号へ変換され
るように駆動する前記工程は、前記アナログ・ディジタル変換器と組み合わせて
前記マルチプレクサ装置により実行される請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 前記変化させる工程時に、走査時間は一定に保たれ、アキ
シャル方向撮像範囲を狭めるならば空間分解能を高めることができ、制御アルゴ
リズムを実行するコンピュータが、走査時間を一定に保つために、どの程度アキ
シャル方向撮像範囲を狭めるべきか、及び/又はどの程度空間分解能を高め得る
かを決定する請求項16に記載の方法。 - 【請求項18】 前記変化させる工程時に、走査時間は一定に保たれ、空間
分解能を低くするならばアキシャル方向撮像範囲を広げることができ、制御アル
ゴリズムを実行するコンピュータが、走査時間を一定に保つために、どの程度ア
キシャル方向撮像範囲を広げ得るか、及び/又はどの程度空間分解能を低くすべ
きかを決定する請求項16に記載の方法。 - 【請求項19】 前記変化させる工程時に、走査時間は一定に保たれ、前記
ガントリが前記物体の周りを回転している間に前記エリア型検出器により前記物
体から取得されるビューの数を減少させるならば空間分解能を高め且つアキシャ
ル方向撮像範囲を広げることができ、制御アルゴリズムを実行するコンピュータ
が、走査時間を一定に保ちながら、どの程度前記ビューの数を減少させるべきか
、どの程度空間分解能を高め得るか、及び/又はどの程度アキシャル方向撮像範
囲を広げ得るかを決定する請求項16に記載の方法。 - 【請求項20】 前記変化させる工程時に、走査時間は一定に保たれ、空間
分解能を低くし且つ/又はアキシャル方向撮像範囲を狭めるならば前記エリア型
検出器により取得されるビューの数を増大させることができ、制御アルゴリズム
を実行する前記コンピュータが、走査時間を一定に保つために、どの程度前記ビ
ューの数を増大させ得るか、どの程度空間分解能を低くすべきか、及び/又はど
の程度アキシャル方向撮像範囲を狭めるべきかを決定する請求項16に記載の方
法。 - 【請求項21】 前記変化させる工程時に、アキシャル方向撮像範囲は一定
に保たれ、走査時間を延長し且つ空間分解能を高めることができ、制御アルゴリ
ズムを実行するコンピュータが、アキシャル方向撮像範囲を一定に保つために、
どの程度走査時間を延長すべきか、及び/又はどの程度空間分解能を高めるべき
かを決定する請求項16に記載の方法。 - 【請求項22】 前記変化させる工程時に、空間分解能を低くし且つ走査時
間を短縮するならばアキシャル方向撮像範囲を一定に保つことができ、制御アル
ゴリズムを実行するコンピュータが、アキシャル方向撮像範囲を一定に保つため
に、どの程度走査時間を短縮すべきか、及び/又はどの程度空間分解能を低くす
べきかを決定する請求項16に記載の方法。 - 【請求項23】 前記変化させる工程時に、アキシャル方向撮像範囲は一定
に保たれ、空間分解能を高め且つ/又は走査時間を短縮しながら前記エリア型検
出器により取得される前記ビューの数を減少させることができ、制御アルゴリズ
ムを実行するコンピュータが、アキシャル方向撮像範囲を一定に保つために、ど
の程度前記ビューの数を減少させるべきか、どの程度空間分解能を高め得るか、
及び/又はどの程度走査時間を短縮すべきかを決定する請求項16に記載の方法
。 - 【請求項24】 前記変化させる工程時に、アキシャル方向撮像範囲は一定
に保たれ、空間分解能を低くし且つ/又は走査時間を延長しながら前記エリア型
検出器により取得される前記ビューの数を増大させることができ、制御アルゴリ
ズムを実行するコンピュータが、アキシャル方向撮像範囲を一定に保つために、
どの程度前記ビューの数を増大させるべきか、どの程度空間分解能を低くし得る
か、及び/又はどの程度走査時間を延長すべきかを決定する請求項16に記載の
方法。 - 【請求項25】 前記変化させる工程時に、走査時間が延長されるならば空
間分解能を一定に保つことができ、走査時間が延長されるならばアキシャル方向
撮像範囲を広げることができ、制御アルゴリズムを実行するコンピュータが、空
間分解能を一定に保ちながら、どの程度走査時間を延長すべきか、及びどの程度
アキシャル方向撮像範囲を広げ得るかを決定する請求項16に記載の方法。 - 【請求項26】 前記変化させる工程時に、走査時間を短縮し且つアキシャ
ル方向撮像範囲を狭めるならば空間分解能を一定に保つことができ、制御アルゴ
リズムを実行するコンピュータが、空間分解能を一定に保つために、どの程度走
査時間を短縮すべきか、及びどの程度アキシャル方向撮像範囲を狭めるべきかを
決定する請求項16に記載の方法。 - 【請求項27】 前記変化させる工程時に、前記エリア型検出器により取得
される前記ビューの数を増大させると共に、走査時間を延長し且つ/又はアキシ
ャル方向撮像範囲を狭めるならば空間分解能を一定に保つことができ、制御アル
ゴリズムを実行するコンピュータがは、空間分解能を一定に保つために、前記ビ
ューを増大させるべき数、どの程度アキシャル方向撮像範囲を狭めるべきか、及
び/又はどの程度走査時間を延長し得るかを決定する請求項16に記載の方法。 - 【請求項28】 前記変化させる工程時に、前記エリア型検出器により取得
される前記ビューの数を減少させると共に、アキシャル方向撮像範囲を広げ且つ
/又は走査時間を短縮することにより空間分解能を一定に保つことができ、制御
アルゴリズムを実行するコンピュータが、空間分解能を一定に保つために、どの
程度前記ビューの数を減少させるべきか、どの程度アキシャル方向撮像範囲を広
げ得るか、及び/又はどの程度走査時間を短縮すべきかを決定する請求項16に
記載の方法。
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