JPH10314162A - 放射線断層撮影方法および装置 - Google Patents
放射線断層撮影方法および装置Info
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- JPH10314162A JPH10314162A JP9125255A JP12525597A JPH10314162A JP H10314162 A JPH10314162 A JP H10314162A JP 9125255 A JP9125255 A JP 9125255A JP 12525597 A JP12525597 A JP 12525597A JP H10314162 A JPH10314162 A JP H10314162A
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- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 能率の良い撮影と画質の良い撮影とが両立す
る放射線断層撮影方法および装置を実現する。 【解決手段】 被検体8を挟んで互いに対向する放射線
源20および放射線検出器24の被検体の体軸に沿った
相対的運動を含む螺旋運動を行うとともに、この螺旋運
動の体軸方向Aの速度を変化させて放射線透過信号を測
定する。
る放射線断層撮影方法および装置を実現する。 【解決手段】 被検体8を挟んで互いに対向する放射線
源20および放射線検出器24の被検体の体軸に沿った
相対的運動を含む螺旋運動を行うとともに、この螺旋運
動の体軸方向Aの速度を変化させて放射線透過信号を測
定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線断層撮影方
法および装置に関し、特に、放射線照射・検出系を被検
体に関して相対的に螺旋運動させて放射線透過信号を測
定し、それに基づいて断層像を生成する放射線断層撮影
方法および装置に関する。
法および装置に関し、特に、放射線照射・検出系を被検
体に関して相対的に螺旋運動させて放射線透過信号を測
定し、それに基づいて断層像を生成する放射線断層撮影
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線断層撮影装置の一例として、例え
ば、X線CT(computed tomography)装置がある。X線
CT装置においては、放射線としてはX線が利用され
る。そして、X線照射・検出系を被検体の周りで回転
(スキャン(scan))させて、被検体の周囲の複数のビュ
ー(view)方向でそれぞれX線による放射線透過信号(投
影像)を測定し、それら投影像データ(data)に基づい
て、断層像を生成(再構成)するようになっている。
ば、X線CT(computed tomography)装置がある。X線
CT装置においては、放射線としてはX線が利用され
る。そして、X線照射・検出系を被検体の周りで回転
(スキャン(scan))させて、被検体の周囲の複数のビュ
ー(view)方向でそれぞれX線による放射線透過信号(投
影像)を測定し、それら投影像データ(data)に基づい
て、断層像を生成(再構成)するようになっている。
【0003】スキャン形式の1つに、螺旋スキャンがあ
る。これはX線照射・検出系を被検体に関して相対的に
螺旋運動させて投影像の測定を行うものであり、ヘリカ
ルスキャン(helical scan)とも呼ばれる。
る。これはX線照射・検出系を被検体に関して相対的に
螺旋運動させて投影像の測定を行うものであり、ヘリカ
ルスキャン(helical scan)とも呼ばれる。
【0004】ヘリカルスキャンは、被検体の体軸に沿う
領域を連続的にスキャンできるという特徴がある。この
特徴に着目して、ヘリカルスキャンは、例えば、肺癌検
診等のために肺野全体を連続撮影するのに利用される。
領域を連続的にスキャンできるという特徴がある。この
特徴に着目して、ヘリカルスキャンは、例えば、肺癌検
診等のために肺野全体を連続撮影するのに利用される。
【0005】ヘリカルスキャンは、具体的には、例え
ば、X線照射・検出系を被検体の体軸の周りで連続的に
回転させ、その間に、被検体を載置した撮影テーブル(t
able)を体軸方向に連続的に移動させることにより行わ
れる。
ば、X線照射・検出系を被検体の体軸の周りで連続的に
回転させ、その間に、被検体を載置した撮影テーブル(t
able)を体軸方向に連続的に移動させることにより行わ
れる。
【0006】X線照射・検出系が回転している間、撮影
テーブルは一定の速度で移動するようになっている。す
なわち、被検体に関するX線照射・検出系の相対的な螺
旋運動は、軸方向に一定速度で進行する。
テーブルは一定の速度で移動するようになっている。す
なわち、被検体に関するX線照射・検出系の相対的な螺
旋運動は、軸方向に一定速度で進行する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】螺旋運動の軸方向の進
行速度、すなわち、例えば撮影テーブルの移動速度は、
撮影の目的に応じて適宜の速度に設定される。例えば、
肺癌検診等において、能率重視の撮影を行う場合は、高
速に設定される。これによって、螺旋のピッチ(pitch)
が大きくなり撮影時間が短縮される。しかし、螺旋のピ
ッチが粗いため、肺の上端部および下端部の、空気領域
と組織実質とが隣接するCT値変化の大きい部分では、
その部分の画像再構成に関与するビューデータ間の食い
違いが大きくなる。このため、パーシャルボリューム・
アーチファクト(partial volume artifact) 等が発生
し、再構成画像の品質(画質)が低下する。
行速度、すなわち、例えば撮影テーブルの移動速度は、
撮影の目的に応じて適宜の速度に設定される。例えば、
肺癌検診等において、能率重視の撮影を行う場合は、高
速に設定される。これによって、螺旋のピッチ(pitch)
が大きくなり撮影時間が短縮される。しかし、螺旋のピ
ッチが粗いため、肺の上端部および下端部の、空気領域
と組織実質とが隣接するCT値変化の大きい部分では、
その部分の画像再構成に関与するビューデータ間の食い
違いが大きくなる。このため、パーシャルボリューム・
アーチファクト(partial volume artifact) 等が発生
し、再構成画像の品質(画質)が低下する。
【0008】肺の上下端部を正確に撮影したい場合は、
撮影テーブルの移動速度は低速に設定される。これによ
って螺旋のピッチが細かくなり、ビューデータ間の食い
違いが小さくなるのでパーシャルボリューム・アーチフ
ァクト等が少ない撮影が行える。しかし、その反面で撮
影能率が低下する。
撮影テーブルの移動速度は低速に設定される。これによ
って螺旋のピッチが細かくなり、ビューデータ間の食い
違いが小さくなるのでパーシャルボリューム・アーチフ
ァクト等が少ない撮影が行える。しかし、その反面で撮
影能率が低下する。
【0009】すなわち、能率の良い撮影と画質の良い撮
影とは相互にトレードオフ(trade off) の関係にあり両
立は困難である。本発明は上記の問題点を解決するため
になされたもので、その目的は、能率の良い撮影と画質
の良い撮影とが両立する放射線断層撮影方法および装置
を実現することである。
影とは相互にトレードオフ(trade off) の関係にあり両
立は困難である。本発明は上記の問題点を解決するため
になされたもので、その目的は、能率の良い撮影と画質
の良い撮影とが両立する放射線断層撮影方法および装置
を実現することである。
【0010】
(1)上記の課題を解決する第1の発明は、被検体を挟
んで互いに対向する放射線源および放射線検出器を被検
体のまわりに旋回運動させるとともに、前記放射線源お
よび前記放射線検出器と前記被検体との間に当該被検体
の体軸方向に相対運動させて螺旋運動を実現し、前記放
射線検出器からの放射線透過信号に基づいて画像を生成
する放射線断層撮影方法であって、前記相対運動の速度
を変化させることを特徴とする。
んで互いに対向する放射線源および放射線検出器を被検
体のまわりに旋回運動させるとともに、前記放射線源お
よび前記放射線検出器と前記被検体との間に当該被検体
の体軸方向に相対運動させて螺旋運動を実現し、前記放
射線検出器からの放射線透過信号に基づいて画像を生成
する放射線断層撮影方法であって、前記相対運動の速度
を変化させることを特徴とする。
【0011】第1の発明において、前記放射線がX線で
あることが、その発生および制御等に関し実用的な手段
が最も充実している点で好ましい。 (2)上記の課題を解決する第2の発明は、第1の発明
において、前記相対運動は、前記被検体を体軸方向に移
動させることによって実現されることを特徴とする。
あることが、その発生および制御等に関し実用的な手段
が最も充実している点で好ましい。 (2)上記の課題を解決する第2の発明は、第1の発明
において、前記相対運動は、前記被検体を体軸方向に移
動させることによって実現されることを特徴とする。
【0012】(3)上記の課題を解決する第3の発明
は、第1の発明において、前記相対運動は、前記放射線
源および前記放射線検出器を前記被検体の体軸方向に移
動させることによって実現されることを特徴とする。
は、第1の発明において、前記相対運動は、前記放射線
源および前記放射線検出器を前記被検体の体軸方向に移
動させることによって実現されることを特徴とする。
【0013】(4)上記の課題を解決する第4の発明
は、被検体を挟んで互いに対向する放射線源および放射
線検出器を被検体のまわりに旋回運動させるとともに、
前記放射線源および前記放射線検出器と前記被検体との
間に当該被検体の体軸方向に相対運動させて螺旋運動を
実現する螺旋運動手段と、前記相対運動の速度を制御す
る制御手段と、前記放射線検出器からの放射線透過信号
に基づいて画像を生成する画像生成手段と、を具備する
ことを特徴とする。
は、被検体を挟んで互いに対向する放射線源および放射
線検出器を被検体のまわりに旋回運動させるとともに、
前記放射線源および前記放射線検出器と前記被検体との
間に当該被検体の体軸方向に相対運動させて螺旋運動を
実現する螺旋運動手段と、前記相対運動の速度を制御す
る制御手段と、前記放射線検出器からの放射線透過信号
に基づいて画像を生成する画像生成手段と、を具備する
ことを特徴とする。
【0014】第4の発明において、前記放射線がX線で
あることが、その発生および制御等に関し実用的な手段
が最も充実している点で好ましい。 (5)上記の課題を解決する第5の発明は、第4の発明
において、前記相対運動は、前記被検体を体軸方向に移
動させることによって実現されることを特徴とする。
あることが、その発生および制御等に関し実用的な手段
が最も充実している点で好ましい。 (5)上記の課題を解決する第5の発明は、第4の発明
において、前記相対運動は、前記被検体を体軸方向に移
動させることによって実現されることを特徴とする。
【0015】(6)上記の課題を解決する第6の発明
は、第4の発明において、前記相対運動は、前記放射線
源および前記放射線検出器を前記被検体の体軸方向に移
動させることによって実現されることを特徴とする。
は、第4の発明において、前記相対運動は、前記放射線
源および前記放射線検出器を前記被検体の体軸方向に移
動させることによって実現されることを特徴とする。
【0016】(作用)螺旋運動の軸方向の速度を変化さ
せて、螺旋のピッチをスキャン部分ごとに適正に変化さ
せる。これによって、螺旋運動のピッチが粗い高能率ス
キャンと螺旋運動のピッチが細かい高密度スキャンを連
続的に行う。
せて、螺旋のピッチをスキャン部分ごとに適正に変化さ
せる。これによって、螺旋運動のピッチが粗い高能率ス
キャンと螺旋運動のピッチが細かい高密度スキャンを連
続的に行う。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
【0018】図1にX線CT装置のブロック(block) 図
を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。な
お、本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施
の形態の一例が示される。また、本装置の動作によっ
て、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示され
る。
を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。な
お、本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施
の形態の一例が示される。また、本装置の動作によっ
て、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示され
る。
【0019】(構成)本装置の構成を説明する。図1に
示すように、本装置は、走査ガントリ(gantry)2と、撮
影テーブル4と、操作コンソール(console) 6を備えて
いる。
示すように、本装置は、走査ガントリ(gantry)2と、撮
影テーブル4と、操作コンソール(console) 6を備えて
いる。
【0020】走査ガントリ2は、放射線源としてのX線
管20を有する。X線管20は、本発明における放射線
源の実施の形態の一例である。X線管20から放射され
たX線は、コリメータ(collimeter)22により例えば扇
状のX線ビーム(beam)となるように成形され、検出器ア
レイ(array) 24に照射される。検出器アレイ24は、
本発明における放射線検出器の実施の形態の一例であ
る。検出器アレイ24は、扇状のX線ビームの広がりの
方向にアレイ状に配列された複数のX線検出器を有す
る。検出器アレイ24の構成については後にあらためて
説明する。
管20を有する。X線管20は、本発明における放射線
源の実施の形態の一例である。X線管20から放射され
たX線は、コリメータ(collimeter)22により例えば扇
状のX線ビーム(beam)となるように成形され、検出器ア
レイ(array) 24に照射される。検出器アレイ24は、
本発明における放射線検出器の実施の形態の一例であ
る。検出器アレイ24は、扇状のX線ビームの広がりの
方向にアレイ状に配列された複数のX線検出器を有す
る。検出器アレイ24の構成については後にあらためて
説明する。
【0021】X線管20、コリメータ22および検出器
アレイ24は、X線照射・検出系を構成する。X線照射
・検出系の構成については後にあらためて説明する。検
出器アレイ24にはデータ収集部26が接続されてい
る。データ収集部26は、検出器アレイ24の個々のX
線検出器の検出データを収集するようになっている。
アレイ24は、X線照射・検出系を構成する。X線照射
・検出系の構成については後にあらためて説明する。検
出器アレイ24にはデータ収集部26が接続されてい
る。データ収集部26は、検出器アレイ24の個々のX
線検出器の検出データを収集するようになっている。
【0022】X線管20からのX線の照射は、X線コン
トローラ(controller)28によって制御されるようにな
っている。なお、X線管20とX線コントローラ28と
の接続関係については図示を省略する。
トローラ(controller)28によって制御されるようにな
っている。なお、X線管20とX線コントローラ28と
の接続関係については図示を省略する。
【0023】コリメータ22のX線通過開口(アパーチ
ャ(aperture))は、コリメータコントローラ30によっ
て調節されるようになっている。なお、コリメータ22
とコリメータコントローラ30との接続関係については
図示を省略する。
ャ(aperture))は、コリメータコントローラ30によっ
て調節されるようになっている。なお、コリメータ22
とコリメータコントローラ30との接続関係については
図示を省略する。
【0024】以上のX線管20乃至コリメータコントロ
ーラ30が、走査ガントリ2の回転部32に搭載されて
いる。回転部32の回転は、回転コントローラ34によ
って制御されるようになっている。なお、回転部32と
回転コントローラ34との接続関係については図示を省
略する。
ーラ30が、走査ガントリ2の回転部32に搭載されて
いる。回転部32の回転は、回転コントローラ34によ
って制御されるようになっている。なお、回転部32と
回転コントローラ34との接続関係については図示を省
略する。
【0025】撮影テーブル4は、図示しない被検体を載
置して走査ガントリ2のX線照射空間に進退するように
なっている。被検体とX線照射空間との関係については
後にあらためて説明する。
置して走査ガントリ2のX線照射空間に進退するように
なっている。被検体とX線照射空間との関係については
後にあらためて説明する。
【0026】操作コンソール6は、中央処理装置60を
有している。中央処理装置60は、例えばコンピュータ
(computer)等によって構成される。中央処理装置60に
は、制御インタフェース(intereface)62が接続されて
いる。制御インタフェース62には、走査ガントリ2と
撮影テーブル4が接続されている。
有している。中央処理装置60は、例えばコンピュータ
(computer)等によって構成される。中央処理装置60に
は、制御インタフェース(intereface)62が接続されて
いる。制御インタフェース62には、走査ガントリ2と
撮影テーブル4が接続されている。
【0027】中央処理装置60は制御インタフェース6
2を通じて走査ガントリ2および撮影テーブル4を制御
するようになっている。走査ガントリ2内のデータ収集
部26、X線コントローラ28、コリメータコントロー
ラ30および回転コントローラ34が制御インタフェー
ス62によって制御される。なお、それら各部と制御イ
ンタフェース62との個別の接続については図示を省略
する。
2を通じて走査ガントリ2および撮影テーブル4を制御
するようになっている。走査ガントリ2内のデータ収集
部26、X線コントローラ28、コリメータコントロー
ラ30および回転コントローラ34が制御インタフェー
ス62によって制御される。なお、それら各部と制御イ
ンタフェース62との個別の接続については図示を省略
する。
【0028】中央処理装置60による制御の下で、ヘリ
カルスキャンが行われるようになっている。すなわち、
走査ガントリ2の回転部32を1方向に連続的(エンド
レス(endless) )に回転させ、その間に撮影テーブル4
を1方向に連続的に移動させて、被検体に関するX線照
射・検出系の相対的な螺旋運動を行わせる。走査ガント
リ2の回転部32および撮影テーブル4は、本発明にお
ける螺旋運動手段の実施の形態の一例である。
カルスキャンが行われるようになっている。すなわち、
走査ガントリ2の回転部32を1方向に連続的(エンド
レス(endless) )に回転させ、その間に撮影テーブル4
を1方向に連続的に移動させて、被検体に関するX線照
射・検出系の相対的な螺旋運動を行わせる。走査ガント
リ2の回転部32および撮影テーブル4は、本発明にお
ける螺旋運動手段の実施の形態の一例である。
【0029】中央処理装置60には、また、データ収集
バッファ(buffer)64が接続されている。データ収集バ
ッファ64には、走査ガントリ2のデータ収集部26が
接続されている。データ収集部26で収集されたデータ
がデータ収集バッファ64に入力される。データ収集バ
ッファ64は、入力データを一時的に記憶する。中央処
理装置60には、また、記憶装置66が接続されてい
る。記憶装置66は、各種のデータや再構成画像および
プログラム(program) 等を記憶する。
バッファ(buffer)64が接続されている。データ収集バ
ッファ64には、走査ガントリ2のデータ収集部26が
接続されている。データ収集部26で収集されたデータ
がデータ収集バッファ64に入力される。データ収集バ
ッファ64は、入力データを一時的に記憶する。中央処
理装置60には、また、記憶装置66が接続されてい
る。記憶装置66は、各種のデータや再構成画像および
プログラム(program) 等を記憶する。
【0030】中央処理装置60には、また、表示装置6
8と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装置
68は、中央処理装置60から出力される再構成画像や
その他の情報を表示するようになっている。操作装置7
0は、操作者によって操作され、各種の指令や情報等を
中央処理装置60に入力するようになっている。中央処
理装置60、制御インタフェース62および操作装置7
0は、本発明における制御手段の実施の形態の一例であ
る。
8と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装置
68は、中央処理装置60から出力される再構成画像や
その他の情報を表示するようになっている。操作装置7
0は、操作者によって操作され、各種の指令や情報等を
中央処理装置60に入力するようになっている。中央処
理装置60、制御インタフェース62および操作装置7
0は、本発明における制御手段の実施の形態の一例であ
る。
【0031】図2に、検出器アレイ24の模式的構成を
示す。検出器アレイ24は、多数(例えば1000個)
のX線検出器24(i)を円弧状に配列した多チャンネ
ルの検出器アレイを形成している。iはチャンネル番号
であり例えばi=1〜1000である。
示す。検出器アレイ24は、多数(例えば1000個)
のX線検出器24(i)を円弧状に配列した多チャンネ
ルの検出器アレイを形成している。iはチャンネル番号
であり例えばi=1〜1000である。
【0032】図3に、X線照射・検出系を構成するX線
管20とコリメータ22と検出器アレイ24の相互関係
を示す。なお、図3の(a)は正面図、(b)は側面図
である。同図に示すように、X線管20から放射された
X線は、コリメータ22により扇状のX線ビーム40と
なるように成形され、検出器アレイ24に照射されるよ
うになっている。
管20とコリメータ22と検出器アレイ24の相互関係
を示す。なお、図3の(a)は正面図、(b)は側面図
である。同図に示すように、X線管20から放射された
X線は、コリメータ22により扇状のX線ビーム40と
なるように成形され、検出器アレイ24に照射されるよ
うになっている。
【0033】X線ビーム40の扇面に体軸が交叉するよ
うに被検体が搬入される。その状態を図4に示す。同図
に示すように、X線ビーム40によってスライス(slic
e) された被検体8の投影像が検出器アレイ24に投影
される。被検体8のアイソセンタ(isocenter) における
X線ビーム40の厚みが、被検体8のスライス厚thを
与える。スライス厚thはコリメータ22のアパーチャ
によって定まる。
うに被検体が搬入される。その状態を図4に示す。同図
に示すように、X線ビーム40によってスライス(slic
e) された被検体8の投影像が検出器アレイ24に投影
される。被検体8のアイソセンタ(isocenter) における
X線ビーム40の厚みが、被検体8のスライス厚thを
与える。スライス厚thはコリメータ22のアパーチャ
によって定まる。
【0034】X線照射・検出系を構成するX線管20と
コリメータ22と検出器アレイ24は、それらの相互関
係を保ったまま被検体8の体軸の周りを連続的に回転
(スキャン)する。X線照射・検出系を回転させつつ、
被検体8が載置されている撮影テーブル4を体軸方向
(例えば矢印Aの方向)に連続的に送り、相対的なヘリ
カルスキャンを実現する。
コリメータ22と検出器アレイ24は、それらの相互関
係を保ったまま被検体8の体軸の周りを連続的に回転
(スキャン)する。X線照射・検出系を回転させつつ、
被検体8が載置されている撮影テーブル4を体軸方向
(例えば矢印Aの方向)に連続的に送り、相対的なヘリ
カルスキャンを実現する。
【0035】X線照射・検出系の1回転当たり、複数
(例えば1000)のビュー角度で放射線透過信号が測
定される。すなわち被検体の投影データが収集される。
投影データの収集は、検出器アレイ24−データ収集部
26−データ収集バッファ62の系統によって行われ
る。
(例えば1000)のビュー角度で放射線透過信号が測
定される。すなわち被検体の投影データが収集される。
投影データの収集は、検出器アレイ24−データ収集部
26−データ収集バッファ62の系統によって行われ
る。
【0036】データ収集バッファ62に収集された投影
データに基づいて、中央処理装置60により断層像の生
成すなわち画像再構成が行われる。中央処理装置60
は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一例で
ある。
データに基づいて、中央処理装置60により断層像の生
成すなわち画像再構成が行われる。中央処理装置60
は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一例で
ある。
【0037】画像再構成は、体軸上に設定した画像再構
成スライスごとに行われる。画像再構成スライスとして
は、例えば、体軸方向に連続する複数のスライスが選ば
れる。各スライスのスライス厚は例えばthとされる。
成スライスごとに行われる。画像再構成スライスとして
は、例えば、体軸方向に連続する複数のスライスが選ば
れる。各スライスのスライス厚は例えばthとされる。
【0038】そのようなスライスごとに、例えば100
0ビューの投影データを、例えばフィルタード・バック
プロジェクション(filtered back-projection)処理する
こと等により、画像(断層像)が再構成される。
0ビューの投影データを、例えばフィルタード・バック
プロジェクション(filtered back-projection)処理する
こと等により、画像(断層像)が再構成される。
【0039】なお、ヘリカルスキャンによるデータ収集
であることにより、投影データの採取位置がビューごと
に異なるので、画像再構成スライス位置でのビューデー
タに相当するデータが、その前後のスライス位置で収集
された実データから補間演算によって求められる。
であることにより、投影データの採取位置がビューごと
に異なるので、画像再構成スライス位置でのビューデー
タに相当するデータが、その前後のスライス位置で収集
された実データから補間演算によって求められる。
【0040】(動作)本装置の動作を説明する。図5
に、本装置の動作の一例のフロー(flow)図を示す。操作
装置70を通じて操作者から中央処理装置60に与えら
れる指令等に基づいて、本装置の動作が開始する。
に、本装置の動作の一例のフロー(flow)図を示す。操作
装置70を通じて操作者から中央処理装置60に与えら
れる指令等に基づいて、本装置の動作が開始する。
【0041】先ず、ステップ100により、位置決めス
キャンが行われる。位置決めスキャンは、例えば、X線
照射・検出系を回転させず、被検体8を載置した撮影テ
ーブル4のみを一方向に連続的に送って、X線による被
検体の透視像を体軸の所望の範囲にわたって撮影する。
このような透視像はスカウト(scout) 画像と呼ばれる。
キャンが行われる。位置決めスキャンは、例えば、X線
照射・検出系を回転させず、被検体8を載置した撮影テ
ーブル4のみを一方向に連続的に送って、X線による被
検体の透視像を体軸の所望の範囲にわたって撮影する。
このような透視像はスカウト(scout) 画像と呼ばれる。
【0042】次に、ステップ102により、スキャン計
画が作成される。スキャン計画の作成は、操作者によ
り、表示装置68と操作装置70を介し、中央処理装置
60との対話形式で行われる。すなわち、位置決めスキ
ャンで撮影したスカウト画像を表示装置68に表示さ
せ、その表示画像上で、ヘリカルスキャンを行う範囲と
撮影テーブル4の送り速度が操作者により設定される。
また、スライス厚、X線強度およびその他の撮影条件が
設定される。
画が作成される。スキャン計画の作成は、操作者によ
り、表示装置68と操作装置70を介し、中央処理装置
60との対話形式で行われる。すなわち、位置決めスキ
ャンで撮影したスカウト画像を表示装置68に表示さ
せ、その表示画像上で、ヘリカルスキャンを行う範囲と
撮影テーブル4の送り速度が操作者により設定される。
また、スライス厚、X線強度およびその他の撮影条件が
設定される。
【0043】ここでは、一例として、肺野全体を撮影す
るものとすると、例えば、図6に示すように、表示装置
68に表示された肺野のスカウト画像上で、ヘリカルス
キャンの開始位置P1と終了位置P4がそれぞれ設定さ
れる。また、ヘリカルスキャン領域中に、速度変更位置
P2とP3がそれぞれ設定される。
るものとすると、例えば、図6に示すように、表示装置
68に表示された肺野のスカウト画像上で、ヘリカルス
キャンの開始位置P1と終了位置P4がそれぞれ設定さ
れる。また、ヘリカルスキャン領域中に、速度変更位置
P2とP3がそれぞれ設定される。
【0044】速度変更位置P2は、肺の上端部を切り分
けるように設定される。速度変更位置P3は、肺の下端
部を切り分けるように設定される。これら肺の上端部お
よび下端部は、空気部分と体内組織の実質部分との境界
を含むので、パーシャルボリューム・アーチファクト等
が生じやすい部分となる。
けるように設定される。速度変更位置P3は、肺の下端
部を切り分けるように設定される。これら肺の上端部お
よび下端部は、空気部分と体内組織の実質部分との境界
を含むので、パーシャルボリューム・アーチファクト等
が生じやすい部分となる。
【0045】このような切り分けによって、ヘリカルス
キャン領域を3つの部分領域に分割し、これら部分領域
ごとに撮影テーブル4の送り速度を操作者が設定する。
すなわち、開始位置P1から速度変更位置P2までの領
域については、低速の送り速度を設定する。速度変更位
置P2から速度変更位置P3までの領域については、高
速の送り速度を設定する。速度変更位置P3から終了位
置P4までの領域については、低速の送り速度を設定す
る。
キャン領域を3つの部分領域に分割し、これら部分領域
ごとに撮影テーブル4の送り速度を操作者が設定する。
すなわち、開始位置P1から速度変更位置P2までの領
域については、低速の送り速度を設定する。速度変更位
置P2から速度変更位置P3までの領域については、高
速の送り速度を設定する。速度変更位置P3から終了位
置P4までの領域については、低速の送り速度を設定す
る。
【0046】これによって、撮影テーブル4の送り速度
のパターン(pattern) が、例えば図7に示すように設定
される。低速の送り速度v1は、ヘリカルスキャンが所
望の細密ピッチで行える速度に設定される。そのような
速度v1として、例えば5mm/sが選ばれる。高速の
送り速度v2は、ヘリカルスキャンが能率良く行える速
度に設定される。そのような速度として、例えば10m
m/sが選ばれる。なお、スライス厚としては例えば1
0mmが選ばれる。
のパターン(pattern) が、例えば図7に示すように設定
される。低速の送り速度v1は、ヘリカルスキャンが所
望の細密ピッチで行える速度に設定される。そのような
速度v1として、例えば5mm/sが選ばれる。高速の
送り速度v2は、ヘリカルスキャンが能率良く行える速
度に設定される。そのような速度として、例えば10m
m/sが選ばれる。なお、スライス厚としては例えば1
0mmが選ばれる。
【0047】次に、ステップ104により、スキャンが
開始される。これによって、回転部32が定速回転を始
める。次に、ステップ106により、撮影テーブル4が
加速される。これによって、撮影テーブル4は速度v1
で移動を開始する。
開始される。これによって、回転部32が定速回転を始
める。次に、ステップ106により、撮影テーブル4が
加速される。これによって、撮影テーブル4は速度v1
で移動を開始する。
【0048】次に、ステップ108により、開始位置P
1においてX線の照射が開始(X線オン(on))される。
これによって、被検体8について、開始位置P1からヘ
リカルスキャンによる投影データの収集が始まる。
1においてX線の照射が開始(X線オン(on))される。
これによって、被検体8について、開始位置P1からヘ
リカルスキャンによる投影データの収集が始まる。
【0049】次に、ステップ110により、速度v1で
の撮影テーブル4の定速送りが行われる。これによっ
て、体軸方向の送り速度をv1としたヘリカルスキャン
が遂行される。
の撮影テーブル4の定速送りが行われる。これによっ
て、体軸方向の送り速度をv1としたヘリカルスキャン
が遂行される。
【0050】次に、ステップ112により、速度変更位
置P2において撮影テーブル4の送り速度がv2に加速
される。次に、ステップ114により、速度v2での撮
影テーブル4の定速送りが行われる。これによって、体
軸方向の送り速度をv2としたヘリカルスキャンが遂行
される。
置P2において撮影テーブル4の送り速度がv2に加速
される。次に、ステップ114により、速度v2での撮
影テーブル4の定速送りが行われる。これによって、体
軸方向の送り速度をv2としたヘリカルスキャンが遂行
される。
【0051】次に、ステップ116により、速度変更位
置P3において撮影テーブル4の送り速度がv1に減速
される。次に、ステップ118により、速度v1での撮
影テーブル4の定速送りが行われる。これによって、体
軸方向の送り速度をv1としたヘリカルスキャンが遂行
される。
置P3において撮影テーブル4の送り速度がv1に減速
される。次に、ステップ118により、速度v1での撮
影テーブル4の定速送りが行われる。これによって、体
軸方向の送り速度をv1としたヘリカルスキャンが遂行
される。
【0052】次に、ステップ120により、終了位置P
4においてX線照射が停止(X線オフ(off) )される。
次に、ステップ122により、撮影テーブル4を停止さ
せ、スキャン終了となる。
4においてX線照射が停止(X線オフ(off) )される。
次に、ステップ122により、撮影テーブル4を停止さ
せ、スキャン終了となる。
【0053】以上の動作により、開始位置P1から速度
変更位置P2までの領域すなわち肺の上端部が含まれる
領域と、速度変更位置P3から終了位置P4までの領域
すなわち肺の下端部が含まれる領域については、体軸方
向の進行速度が低速なヘリカルスキャンが行われ、その
途中の領域については体軸方向の進行速度が高速なヘリ
カルスキャンが行われる。
変更位置P2までの領域すなわち肺の上端部が含まれる
領域と、速度変更位置P3から終了位置P4までの領域
すなわち肺の下端部が含まれる領域については、体軸方
向の進行速度が低速なヘリカルスキャンが行われ、その
途中の領域については体軸方向の進行速度が高速なヘリ
カルスキャンが行われる。
【0054】言い換えれば、肺の両端部についてのみ細
かいピッチでヘリカルスキャンが行われ、肺野の大部分
を占める肺本体部については能率を重視した粗いピッチ
でヘリカルスキャンが行われることになる。
かいピッチでヘリカルスキャンが行われ、肺野の大部分
を占める肺本体部については能率を重視した粗いピッチ
でヘリカルスキャンが行われることになる。
【0055】このようなヘリカルスキャンにより、肺の
両端部に関しては体軸方向における距離の差が小さいビ
ューデータが得られる。このため、画像再構成に用いら
れる複数のビューデータ間の食い違い等が少ない。した
がって、そのようなビューデータから再構成される画像
は、パーシャルボリューム・アーチファクト等が少ない
ものとなる。
両端部に関しては体軸方向における距離の差が小さいビ
ューデータが得られる。このため、画像再構成に用いら
れる複数のビューデータ間の食い違い等が少ない。した
がって、そのようなビューデータから再構成される画像
は、パーシャルボリューム・アーチファクト等が少ない
ものとなる。
【0056】なお、ある画像再構成部分に関してより食
い違いの少ないビューデータを得るためには、補間演算
に用いるデータとして、ビュー方向が180°異なるい
わゆる対向ビューデータ同士をその画像再構成部分に関
して採用するのが良い。
い違いの少ないビューデータを得るためには、補間演算
に用いるデータとして、ビュー方向が180°異なるい
わゆる対向ビューデータ同士をその画像再構成部分に関
して採用するのが良い。
【0057】肺本体部に関しては、スキャンピッチが粗
いことにより体軸方向の距離の差が大きいデータが得ら
れるが、同じ組織内のデータなのでそれらの値の相違は
小さく、データ間の食い違いは生じにくい。したがっ
て、再構成画像にパーシャルボリューム・アーチファク
ト等は生じない。なお、画像再構成に当たっては高域強
調型のリコン関数(reconstruction function) を用いる
のが、肺の本体部について細部の描写性の良い断層像を
得る点で好ましい。
いことにより体軸方向の距離の差が大きいデータが得ら
れるが、同じ組織内のデータなのでそれらの値の相違は
小さく、データ間の食い違いは生じにくい。したがっ
て、再構成画像にパーシャルボリューム・アーチファク
ト等は生じない。なお、画像再構成に当たっては高域強
調型のリコン関数(reconstruction function) を用いる
のが、肺の本体部について細部の描写性の良い断層像を
得る点で好ましい。
【0058】このようにして、肺野に関し、その両端部
をも含めた全体について、画質の良い複数の断層像を得
ることができる。その際、肺野の大部分を占める肺本体
部に関してはピッチの粗いヘリカルスキャンを行い、ピ
ッチの細かいヘリカルスキャンは肺の両端部のみで行う
ので、スキャンの能率はさほど損なわれない。これによ
って、画質と撮影能率が両立するヘリカルスキャンを行
うことができる。
をも含めた全体について、画質の良い複数の断層像を得
ることができる。その際、肺野の大部分を占める肺本体
部に関してはピッチの粗いヘリカルスキャンを行い、ピ
ッチの細かいヘリカルスキャンは肺の両端部のみで行う
ので、スキャンの能率はさほど損なわれない。これによ
って、画質と撮影能率が両立するヘリカルスキャンを行
うことができる。
【0059】以上は、肺野についてヘリカルスキャン行
う例であるが、肺野に限らず、例えば肝臓や膵臓等が含
まれる腹部についてヘリカルスキャンを行う場合に、可
変ピッチのヘリカルスキャンを行うようにしても良い。
すなわち、肺の下端部が含まれる上腹部については細密
ピッチ、肝臓本体が含まれる中腹部については粗ピッチ
となるように、撮影テーブル4の送り速度のパターンを
設定することにより、パーシャルボリューム・アーチフ
ァクト等が出やすい上腹部を含めた腹部全体について、
能率と画質とを両立させた撮影を行うことができる。
う例であるが、肺野に限らず、例えば肝臓や膵臓等が含
まれる腹部についてヘリカルスキャンを行う場合に、可
変ピッチのヘリカルスキャンを行うようにしても良い。
すなわち、肺の下端部が含まれる上腹部については細密
ピッチ、肝臓本体が含まれる中腹部については粗ピッチ
となるように、撮影テーブル4の送り速度のパターンを
設定することにより、パーシャルボリューム・アーチフ
ァクト等が出やすい上腹部を含めた腹部全体について、
能率と画質とを両立させた撮影を行うことができる。
【0060】また、回転部32の連続回転と撮影テーブ
ル4の連続送りとの組み合わせによってヘリカルスキャ
ンを行う例について説明したが、回転部32を回転軸方
向に移動可能に構成し、回転部32のみで螺旋運動を行
うようにしても良い。この方式は被検体を動かさないで
済む点で好ましい。それに対して、上記のように回転部
32の連続回転と撮影テーブル4の連続送りとの組み合
わせで螺旋運動を実現する場合は、直線運動機構がより
簡素化される点で好ましい。
ル4の連続送りとの組み合わせによってヘリカルスキャ
ンを行う例について説明したが、回転部32を回転軸方
向に移動可能に構成し、回転部32のみで螺旋運動を行
うようにしても良い。この方式は被検体を動かさないで
済む点で好ましい。それに対して、上記のように回転部
32の連続回転と撮影テーブル4の連続送りとの組み合
わせで螺旋運動を実現する場合は、直線運動機構がより
簡素化される点で好ましい。
【0061】また、放射線としてX線を用いる例につい
て説明したが、放射線はX線に限定するものではなく、
γ線等の他の種類の放射線を利用するようにしても良
い。もっとも、現時点では、発生手段、検出手段および
制御手段等の調達が容易である点で、X線を採用するの
が好ましい。
て説明したが、放射線はX線に限定するものではなく、
γ線等の他の種類の放射線を利用するようにしても良
い。もっとも、現時点では、発生手段、検出手段および
制御手段等の調達が容易である点で、X線を採用するの
が好ましい。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、被検体を挟んで互いに対向する放射線源および放射
線検出器を被検体のまわりに旋回運動させるとともにそ
れらを被検体に関して体軸方向に相対運動させて螺旋運
動を行う場合に、相対運動の速度を変化させるようにし
たので、能率の良い撮影と画質の良い撮影とが両立する
放射線断層撮影方法および装置を実現することができ
る。
は、被検体を挟んで互いに対向する放射線源および放射
線検出器を被検体のまわりに旋回運動させるとともにそ
れらを被検体に関して体軸方向に相対運動させて螺旋運
動を行う場合に、相対運動の速度を変化させるようにし
たので、能率の良い撮影と画質の良い撮影とが両立する
放射線断層撮影方法および装置を実現することができ
る。
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線
検出器アレイの模式的構成図である。
検出器アレイの模式的構成図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線
照射・検出系の模式的構成図である。
照射・検出系の模式的構成図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線
照射・検出系と被検体の関係を示す模式図である。
照射・検出系と被検体の関係を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置の動作を示す
フロー図である。
フロー図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置によるヘリカ
ルスキャン範囲の一例を示す模式図である。
ルスキャン範囲の一例を示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置によるヘリカ
ルスキャンの軸方向の進行速度のパターンの一例を示す
グラフである。
ルスキャンの軸方向の進行速度のパターンの一例を示す
グラフである。
2 走査ガントリ 20 X線管 22 コリメータ 24 検出器アレイ 26 データ収集部 28 X線コントローラ 30 コリメータコントローラ 32 回転部 34 回転コントローラ 4 撮影テーブル 6 操作コンソール 60 中央処理装置 62 制御インタフェース 64 データ収集バッファ 66 記憶装置 68 表示装置 70 操作装置 40 X線ビーム 8 被検体
Claims (6)
- 【請求項1】 被検体を挟んで互いに対向する放射線源
および放射線検出器を被検体のまわりに旋回運動させる
とともに、前記放射線源および前記放射線検出器と前記
被検体との間に当該被検体の体軸方向に相対運動させて
螺旋運動を実現し、 前記放射線検出器からの放射線透過信号に基づいて画像
を生成する放射線断層撮影方法であって、 前記相対運動の速度を変化させることを特徴とする放射
線断層撮影方法。 - 【請求項2】 前記相対運動は、前記被検体を体軸方向
に移動させることによって実現されることを特徴とする
請求項1に記載の放射線断層撮影方法。 - 【請求項3】 前記相対運動は、前記放射線源および前
記放射線検出器を前記被検体の体軸方向に移動させるこ
とによって実現されることを特徴とする請求項1に記載
の放射線断層撮影方法。 - 【請求項4】 被検体を挟んで互いに対向する放射線源
および放射線検出器を被検体のまわりに旋回運動させる
とともに、前記放射線源および前記放射線検出器と前記
被検体との間に当該被検体の体軸方向に相対運動させて
螺旋運動を実現する螺旋運動手段と、 前記相対運動の速度を制御する制御手段と、 前記放射線検出器からの放射線透過信号に基づいて画像
を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴とす
る放射線断層撮影装置。 - 【請求項5】 前記相対運動は、前記被検体を体軸方向
に移動させることによって実現されることを特徴とする
請求項4に記載の放射線断層撮影装置。 - 【請求項6】 前記相対運動は、前記放射線源および前
記放射線検出器を前記被検体の体軸方向に移動させるこ
とによって実現されることを特徴とする請求項4に記載
の放射線断層撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9125255A JPH10314162A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 放射線断層撮影方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9125255A JPH10314162A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 放射線断層撮影方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10314162A true JPH10314162A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14905585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9125255A Pending JPH10314162A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 放射線断層撮影方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10314162A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002541897A (ja) * | 1999-04-15 | 2002-12-10 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 最適化ctプロトコル |
JP2003275200A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-30 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 胸部イメージングのための可変速度テーブルを用いたイメージング・システム及び方法 |
JP2007136190A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | General Electric Co <Ge> | 動的ピッチ式ヘリカルスキャンのための方法及びシステム |
JP2007236502A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | X線ct装置 |
JP2010155019A (ja) * | 2009-01-05 | 2010-07-15 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 画像再構成方法およびx線ct装置 |
US7831291B2 (en) | 2004-08-27 | 2010-11-09 | Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc | Subject moving apparatus and imaging apparatus |
CN103315759A (zh) * | 2012-03-21 | 2013-09-25 | 株式会社东芝 | X射线ct装置及x射线ct装置的控制方法 |
US8897413B2 (en) | 2008-05-21 | 2014-11-25 | Koninklijke Philips N.V. | Dynamic adjustable source collimation during fly-by scanning |
JP2016067687A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | 磁気共鳴装置 |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP9125255A patent/JPH10314162A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7831291B2 (en) | 2004-08-27 | 2010-11-09 | Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc | Subject moving apparatus and imaging apparatus |
JP2007136190A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | General Electric Co <Ge> | 動的ピッチ式ヘリカルスキャンのための方法及びシステム |
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JP2016067687A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | 磁気共鳴装置 |
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