JP2001145621A - コーンビーム型放射線ct装置 - Google Patents

コーンビーム型放射線ct装置

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JP2001145621A JP33009799A JP33009799A JP2001145621A JP 2001145621 A JP2001145621 A JP 2001145621A JP 33009799 A JP33009799 A JP 33009799A JP 33009799 A JP33009799 A JP 33009799A JP 2001145621 A JP2001145621 A JP 2001145621A
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    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検体における非撮影対象領域への不必要な放
射線曝射を抑制する。 【解決手段】この発明のコーンビーム型X線CT装置
は、X線ビーム整形用のリーフ片5A,5Bの位置制御
により、撮影開始の際はX線ビームを後側半角分が欠如
した前側半角コーンビームCBaから欠如した後側半角
分が拡がって全角コーンビームCBへ移行させるととも
に、撮影終了の際はX線ビームを全角コーンビームCB
から拡がっている前側半角分が縮まって前側半角分を欠
如した後側半角コーンビームCBbへ移行させる構成を
備え、半角コーンビームと全角コーンビームとの間の移
行期間中に制限されるX線ビームの分に応じて非撮影対
象領域Mbに対する不必要な放射線曝射が従来よりも抑
制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーン状放射線
ビームが被検体に照射されるとともに、被検体を通り抜
けた透過X線が2次元に広がる放射線検出面によって検
出されるよう構成された医療用あるいは産業用のコーン
ビーム型放射線CT装置に係り、特に、被検体の非撮影
対象領域に対する不必要な放射線曝射を抑制するための
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線CT装置と言えば、扇状X線
ビーム(ファンビーム)と1次元X線検出器を用いた装
置が汎用的に用いられているが、最近、図10に示すよ
うに、扇状X線ビームの代わりコーン状X線ビームXB
を用いるとともに、1次元X線検出器の代わりにイメー
ジインテンシファイアなどの2次元に広がるX線検出面
XDaを有するX線検出器XDを用いたコーンビーム型
X線CT装置が使われ出している。
【0003】従来のコーンビーム型X線CT装置は、X
線管51から出るX線ビームがコーン状に整形された状
態で被検体Mに照射されるとともに、被検体Mを透過し
たコーン状X線ビームXBはX線検出器XDの2次元の
X線検出面XDaに投影されてX線検出が行われる構成
になっているのに加えて、X線管51とX線検出器XD
が被検体Mを挟んで被検体Mの体軸回りに回転すると同
時に、被検体Mを載置した天板52が左側へ移動してX
線管51とX線検出器XDが被検体Mの体軸Zの方向に
相対的に直進する構成となっている。
【0004】つまり、従来の装置の場合、全体として見
れば、図10に曲線mで示すように、X線管51とX線
検出器XDが被検体Mの体軸Zの方向へ向けて被検体M
の体軸回りを相対的に螺旋状に前進しながら撮影対象領
域Maに対するX線の照射・検出が行われてX線断層撮
影が進行するのである。また、従来の装置では、X線検
出器XDから出力されるX線検出信号に基づき、X線検
出器XDの後段で撮影対象領域Maについて画像再構成
が行われて、最終的に必要なCT像(断層像)が得られ
る。
【0005】このコーンビーム型X線CT装置では、図
11に示すように、扇状X線ビームよりも遙に幅のある
コーン状X線ビームXBを用いるとともに、1次元X線
検出器よりも遙に広い2次元のX線検出面XDaを持つ
X線検出器XDを用いるので、1回の回転で多量のX線
検出信号が得られるようになり、撮影効率の向上が見込
める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコーンビーム型X線CT装置の場合、被検体Mの非
撮影対象領域Mbに対して不必要なX線が曝射されると
いう問題がある。従来のコーンビーム型X線CT装置の
場合、X線管51およびX線検出器XDと被検体Mとの
間の相対的な直進の開始の際は、図12に示すように、
コーン状X線ビームXBの後側半角コーンビームXBa
が被検体Mの非撮影対象領域Mbに不必要に当たるだけ
でなく、X線管51およびX線検出器XDと被検体Mと
の間の相対的な直進の終了の際も、図13に示すよう
に、コーン状X線ビームXBの前側半角コーンビームX
Bbが被検体Mの非撮影対象領域Mbに不必要に当た
る。
【0007】すなわち、コーンビーム型X線CT装置で
は、画像再構成のための信号処理を行う際に被検体Mの
体軸Zに対して垂直方向に照射されるX線に対応するX
線検出信号を基準にして処理が進められる。そうしない
と、最終的なCT像が不鮮明になるからである。したが
って、図12および図13に示すように、コーン状X線
ビームXBの照射中心が被検体Mの撮影対象領域Maの
各端面に達する位置まで、X線管51およびX線検出器
XDと被検体Mとの間の相対的な直進を行って、被検体
Mの撮影対象領域Maの各端面に被検体Mの体軸Zに対
して垂直方向からX線を照射して処理に必要なX線検出
信号を得ることになる。しかし、撮影対象領域Maの各
端面の撮影の際、コーン状X線ビームXBの各半角コー
ンビームXBa,XBbの部分が非撮影対象領域Mbに
まで入り込んで非撮影対象領域Mbに不必要なX線を照
射してしまう。不必要なX線曝射は極力避けなければな
らないことは言うまでもない。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑み、コーン状
放射線ビーム方式の断層撮影において被検体の非撮影対
象領域に対する不必要な放射線曝射を抑制することので
きるコーンビーム型放射線CT装置を提供することを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係るコーンビーム型放射線CT装
置は、コーン状放射線ビームを被検体に照射する放射線
照射手段と、2次元に広がる放射線検出面を有する放射
線検出手段とが、被検体を挟んで被検体の体軸回りの向
きへは被検体に対し相対的に回転し、被検体の体軸方向
へは被検体に対し相対的に直進するよう構成されている
とともに、コーン状放射線ビームの照射に伴って放射線
検出手段からCT像再構成用の放射線検出信号が出力さ
れるよう構成されたコーンビーム型放射線CT装置にお
いて、被検体の体軸方向に往復移動可能なようにして配
設された放射線ビーム整形用のリーフ片と、放射線照射
手段および放射線検出手段と被検体との間の相対的な直
進の開始の際は放射線ビームが、後側半角分を欠如した
前側半角コーンビームから欠如した後側半角分が拡がっ
て全角コーンビームへと変化するとともに、相対的な直
進の終了の際は放射線ビームが全角コーンビームから拡
がっている前側半角分が縮まって前側半角分を欠如した
後側半角コーンビームへと変化するよう相対的な直進と
連動して放射線ビーム整形用のリーフ片の位置を制御す
るリーフ片位置制御手段とを備えている。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のコーンビーム型放射線CT装置において、放射線ビー
ム整形用のリーフ片として、被検体の体軸方向に向かい
合った一対のリーフ片が独立して移動可能に配設されて
いて、リーフ片位置制御手段が、相対的な直進の開始の
際は後側のリーフ片の先端を放射線照射手段の照射中心
位置から全角コーンビームの後側外縁に対応する位置へ
徐々に移動させるとともに前側のリーフ片の先端は全角
コーンビーム時の前側外縁に対応する位置に留め置く一
方、相対的な直進の終了の際は、前側のリーフ片の先端
を全角コーンビームの前側外縁に対応する位置から放射
線照射手段の照射中心位置へ徐々に移動させるととも
に、後側のリーフ片の先端は全角コーンビーム時の後側
外縁に対応する位置に留め置くようリーフ片の位置制御
を行う構成となっている。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
のコーンビーム型放射線CTにおいて、放射線ビーム整
形用のリーフ片として、配設位置に対応する全角コーン
ビーム幅以上の距離を隔てて被検体の体軸方向に向かい
合う一対のリーフ片が一体的に移動可能に配設されてい
て、リーフ片位置制御手段が、相対的な直進の開始の際
は後側のリーフ片の先端を放射線照射手段の照射中心位
置から全角コーンビームの後側外縁に対応する位置へ徐
々に移動させる一方、相対的な直進の終了の際は、前側
のリーフ片の先端を全角コーンビームの前側外縁に対応
する位置から放射線照射手段の照射中心位置へ徐々に移
動させるようリーフ片位置の制御を行う構成となってい
る。
【0012】〔作用〕次に、この発明に係るコーンビー
ム型放射線CT装置により断層撮影(CT撮影)を行う
際の作用を説明する。請求項1のコーンビーム型放射線
CT装置による断層撮影では、放射線照射手段と放射線
検出手段とが被検体を挟んで被検体の体軸回りの向きへ
被検体に対し相対的に回転し、被検体の体軸方向へは被
検体に対し相対的に直進するとともに、放射線照射手段
による被検体へのコーン状放射線ビームの照射に伴って
放射線検出手段における2次元に広がる放射線検出面に
被検体のX線透過像が投影されてCT像再構成用の放射
線検出信号が出力される。
【0013】そして、請求項1のコーンビーム型放射線
CT装置の場合、リーフ片位置制御手段により、被検体
の体軸方向に往復移動可能に配設された放射線ビーム整
形用のリーフ片の位置が放射線照射手段および放射線検
出手段と被検体との間の相対的な直進と連動して制御さ
れ、相対的な直進の開始の際(つまり撮影開始の際)
は、放射線ビームが後側半角分を欠如した前側半角コー
ンビームから全角コーンビームへと変化するとともに、
相対的な直進の終了の際(つまり撮影終了の際)は、放
射線ビームが全角コーンビームから前側半角分を欠如し
た後側半角コーンビームへと変化する。
【0014】すなわち、この発明の装置の場合、相対的
な直進の開始の際、放射線ビームが前側半角コーンビー
ムから全角コーンビームへと変化する間は、放射線ビー
ムの後側半角分の未拡張分だけ被検体の非撮影領域に当
たる放射線ビームが従来に比べて制限されるとともに、
相対的な直進の開始の際も、放射線ビームが全角コーン
ビームから後側半角コーンビームへと変化する間は、放
射線ビームの前側半角分の既縮小分だけ被検体の非撮影
領域に当たる放射線ビームが従来に比べて制限される。
そして、このように非撮影領域に当たる放射線ビームが
制限される分に応じて非撮影対象領域への放射線曝射量
が抑えられる。
【0015】また、請求項2のコーンビーム型放射線C
T装置では、リーフ片位置制御手段によって、相対的な
直進の開始の際は、独立移動可能な一対の放射線ビーム
整形用のリーフ片のうち後側のリーフ片の先端が放射線
照射手段の照射中心位置から全角コーンビームの後側外
縁に対応する位置へ徐々に移動させられるとともに、前
側のリーフ片の先端が全角コーンビーム時の後側外縁に
対応する位置に留め置かれることにより、放射線ビーム
が後側半角分を欠如した前側半角コーンビームから全角
コーンビームへと徐々に変化する一方、相対的な直進の
終了の際は、一対の放射線ビーム整形用のリーフ片のう
ち前側のリーフ片の先端が全角コーンビームの前側外縁
に対応する位置から放射線照射手段の照射中心位置へ徐
々に移動させられるとともに、後側のリーフ片の先端は
全角コーンビーム時の後側外縁に対応する位置に留め置
かれることにより、放射線ビームが全角コーンビームか
ら後側半角コーンビームへと徐々に変化する。つまり、
請求項2のコーンビーム型放射線CT装置の場合、前後
両側のリーフ片が独立して移動しながら、コーン状放射
線ビームの被検体の体軸方向については、前側半角分お
よび後側半角分のビーム整形のみならず全角コーンビー
ムのためのビーム整形も全て行うのである。
【0016】また、請求項3のコーンビーム型放射線C
T装置では、リーフ片位置制御手段によって、相対的な
直進の開始の際は、一体的に移動する一対の放射線ビー
ム整形用のリーフ片のうち後側のリーフ片の先端が放射
線照射手段の照射中心位置から全角コーンビームの後側
外縁に対応する位置へ徐々に移動させられることによ
り、欠如した後側半角分が徐々に拡がって(形成され
て)ゆき全角コーンビームとなる一方、相対的な直進の
開始の際は、一対のリーフ片のうち前側のリーフ片の先
端が全角コーンビームの前側外縁に対応する位置から放
射線照射手段の照射中心位置へ徐々に移動させられるこ
とにより、拡がっている前側半角分が徐々に縮まって
(欠けて)ゆき後側半角コーンビームとなる。つまり、
請求項3のコーンビーム型放射線CT装置の場合、前後
両側のリーフ片が一体的に移動しながら、コーン状放射
線ビームの被検体の体軸方向についての前側半角分およ
び後側半角分のビーム整形を行うのである。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1は実施例に係るコーン
ビーム型X線CT装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【0018】図1に示す実施例のX線CT装置は、被検
体Mにコーン状X線ビームを照射するX線照射部1と、
2次元に広がるX線検出面2aを有するX線検出器2
と、被検体Mを載置したままで被検体Mの体軸Zの方向
へ往復移動可能な天板3とを備えていて、X線照射部1
およびX線検出器2が被検体Mを挟んで被検体Mの体軸
Z回りの向きに回転するとともに、被検体Mの体軸Zの
方向に相対的に直進するよう構成されているのに加え、
コーン状X線ビームの照射に伴ってX線検出器2から出
力されるX線検出信号に基づきX線CT像(X線断層
像)用の画像再構成が行われる構成となっている。以
下、実施例のX線CT装置の各部の構成をより具体的に
説明する。
【0019】X線照射部1は、図2に示すように、X線
ビームを放射するX線管4と、X線管4の前方に配置さ
れたX線ビーム整形用のコリメータ5とを備えている。
X線検出器2はイメージインテンシファイア(I・I
管)2AとI・I管2Aの後部に付設されたTVカメラ
2Bを備え、コーン状X線ビームの照射により生じた被
検体の透過X線像がI・I管2Aに投影されて検出され
るとともに、TVカメラ2Bから映像信号が出力される
通常の構成の検出器である。
【0020】そして、実施例装置の場合、X線照射部1
およびX線検出器2は、図1に示すように、モータ6の
回転力がプーリ7およびベルト8を介して伝達されるの
に伴って回転する回転リング9に固定されていて、回転
駆動部10のコントロールによるモータ6の回転により
回転リング9が連動して矢印RA,RBの示す方向に回
転するのに従って、X線照射部1とX線検出器2が被検
体Mの体軸Zの周りを対向配置状態を保ったまま回転す
るよう構成されている。さらに、X線照射部1に関して
は、高電圧発生器12などを含む照射制御部11のコン
トロールにより、管電圧・管電流等の設定照射条件に従
ってコーン状X線ビームを照射する構成にもなってい
る。
【0021】また、被検体載置用の天板3に関しては、
撮影中、天板駆動部13のコントロールにより、被検体
Mを乗せたままで被検体Mの体軸Zの方向に天板3が正
逆のいずれの方向にも直進するよう構成されている。し
たがって、X線照射部1およびX線検出器2の回転と天
板3の直進との組み合わせにより、X線照射部1および
X線検出器2は、X線断層撮影の実行中、被検体Mの体
軸Zの方向へ向けて被検体Mの体軸回りを相対的に螺旋
状に前進しながらX線の照射・検出を行う(螺旋スキャ
ンを行う)ことにより撮影が進行することになる。普
通、X線照射部1およびX線検出器2が1回転する間の
螺旋状の前進ピッチは、特定の寸法に限られるものでは
ないが、例えばX線検出面2aの体軸Zの方向の寸法の
半分程度である。
【0022】その他、ガントリGの開口側縁には、被検
体Mの位置決めなどに使われる投光器14およびハンド
スイッチ15も設けられている。なお、回転駆動部10
によるX線照射部1およびX線検出器2の回転コントロ
ールや、照射制御部11によるX線ビームの照射コント
ロール、或いは、天板駆動部13による天板3の移動コ
ントロールなどは、操作卓16からの入力操作等や撮影
進行状況に応じて撮影制御部17から適時に送出される
指令信号に従って行われる構成となっている。
【0023】さらに実施例のX線CT装置は、X線ビー
ムの照射に伴ってX線検出器2から出力される映像信号
を適当な段階でAD変換したX線検出信号(X線画像信
号)を記憶する検出信号メモリ18と、検出信号メモリ
18に記憶されるX線検出信号に基づき3次元画像再構
成処理を行う画像再構成部19と、3次元画像再構成結
果に従って得られたX線CT像を一時的に記憶するCT
像メモリ20を備えている他、CT像メモリ20に記憶
されたX線CT像を画面表示する表示モニタ21やフィ
ルムに焼き付けて画像写真として出力する画像焼付け器
(レーザ式イメージャー)22なども備えている。
【0024】続いて、実施例のX線CT装置を特徴づけ
ているX線ビームを整形する機能を持つコリメータ5ま
わりの構成について詳しく説明する。コリメータ5は円
環形状のガントリGの内部に配設されており、図2に示
すように、被検体Mの体軸Zの方向に向かい合うととも
に体軸Zの方向に独立して往復移動可能な一対のリーフ
片5A,5Bを有する。リーフ片5A,5Bが円筒曲面
形状であるのは、ガントリGの内に無理なく納まるよう
にするためである。これら両リーフ片5A,5Bは先端
縁両側に体軸Zの方向へ伸びる突出ピース5a,5bが
それぞれ付設されている一方、後端側にはモータ5C,
5Dで回転するピニオン5E,5Fによって体軸Zの方
向に往復移動させられるラック5G,5Hの先端が取り
付けられていて、各モータ5C,5Dの回転によりラッ
ク5G,5Hが移動するのに伴ってリーフ片5A,5B
の位置が独立して変化する構成となっている。
【0025】一方、両リーフ片5A,5Bの間には四角
形の開口が形成される。この四角形の開口の大きさ・形
は両リーフ片5A,5Bの位置に従って変わる。他方、
リーフ片5A,5Bは突出ピース5a,5bも含めてX
線遮蔽材料で形成されていて、X線管4から放射された
X線ビームは両リーフ片5A,5Bの間に生じる四角形
の開口を通過できるだけであるので、両リーフ片5A,
5Bの位置を制御して四角形の開口を必要なコーン状X
線ビームの断面形状に対応した大きさと形に変化させる
ことにより、X線ビームを後側半角分が欠如した前側半
角コーンビームCBaや前側半角分が欠如した後側半角
コーンビームCBbまたは未欠如の全角コーンビームC
Bなどに整形する構成になっている。
【0026】したがって、各リーフ片5A,5Bはコー
ン状X線ビームの体軸Zの方向の形を規定し、各突出ピ
ース5a,5bがコーン状X線ビームの体軸Zの方向と
直角の方向の形を規定することになる。このように、実
施例装置の場合、前側半角分および後側半角分のビーム
整形のみならず全角コーンビームのためのビーム整形も
全て行えるので、全角コーンビームのためのビーム整形
を行うためのリーフ片を別途に設ける必要がない。な
お、図2はリーフ片5A,5BがX線ビームを前側半角
分が欠如した後側半角コーンビームCBbに整形した時
の状態を示している。
【0027】また、コリメータ5の場合、各リーフ片5
A,5Bの位置の制御は、撮影制御部17から適時に送
出される指令信号に従ってリーフ位置制御部23が行う
よう構成れている。以下、X線断層撮影の進行に伴って
リーフ位置制御部23により行われるリーフ片5A,5
Bの位置制御を、図3ないし図5を参照しながら具体的
に説明する。なお、図3および図4においては、撮影の
際には被検体Mが体軸Zの方向とは逆に右から左へ直進
してゆくので、撮影対象領域Maに対するX線ビームの
走査(スキャン)は左から右へ進むことから、以下の説
明ではX線ビームにとっては左側が後側となり、右側が
前側となる。
【0028】先ず被検体Mの直進の開始の際は、図3
(a)に示すように、後側のリーフ片5Aの先端がX線
照射部1の照射中心CNの位置まで進出させられるとと
もに、前側のリーフ片5Bの先端が前側半角分を全く遮
蔽しない位置まで後退させられていて、コーン状X線ビ
ームは、後側半角分が全て遮蔽されて欠如した前側半角
コーンビームCBaに整形されている。続いて、図3
(b)に示すように、被検体Mが右に直進するのと連動
して、コーン状X線ビームの後側外縁が撮影対象領域M
aの先端上縁に常に一致するようにして、後側のリーフ
片5Aの先端だけが徐々に後退させられるので、欠如し
た後側半角分が拡がってゆく。やがて後側半角分が拡が
り切って無欠如の完全な全角コーンビームCBに整形さ
れると、後側のリーフ片5Aは停止する。その間、前側
のリーフ片5Bは停止したままである。したがって、X
線ビームが前側半角コーンビームCBaから全角コーン
ビームCBへと変化する間は、X線ビームの後側半角分
の未拡張分だけ被検体Mの非撮影領域Mbに当たるX線
ビームが従来に比べて制限されるので、X線ビームが制
限された分に応じて非撮影対象領域MbへのX線曝射量
が従来よりも減少する。
【0029】そして、全角コーンビームCBの状態で撮
影が進み、被検体Mの直進の終了の際は、図4(a)に
示すように、コーン状X線ビームの前側外縁が撮影対象
領域Maの後端上縁に達した後は、図4(b)に示すよ
うに、被検体Mが右に直進するのと連動して、コーン状
X線ビームの前側外縁が撮影対象領域Maの後端上縁に
常に一致するようにして、前側のリーフ片5Bの先端だ
けが徐々に進出させられるので、拡がっている前側半角
分が縮まってゆく。そして、前側のリーフ片5Bの先端
がX線照射部1の照射中心CNの位置まで進出すると、
コーン状X線ビームは前側半角分を欠如した後側半角コ
ーンビームCBbへ変化すると同時に撮影は終了するこ
ととなる。その間、後側のリーフ片5Aは停止したまま
である。したがって、X線ビームが全角コーンビームC
Bから後側半角コーンビームCBbへと変化する間は、
X線ビームの前側半角分の縮小分だけ被検体Mの非撮影
領域Mbに当たるX線ビームが従来に比べて制限される
ので、やはりX線ビームが制限された分に応じて非撮影
対象領域MbへのX線曝射量が従来よりも減少する。
【0030】なお、各リーフ片5A,5Bの移動速度
は、コリメータ5の設置位置に応じて被検体Mの移動速
度よりも遅くするのが好ましい。仮に、各リーフ片5
A,5Bの移動速度を被検体Mの移動速度と同じにする
と、X線の一部が非撮影対象領域Mbにも及んで好まし
くない。すなわち、図3(b)に示すように、X線管4
からコリメータ5までの距離をr1 、X線管4から被検
体Mまでの距離をr2 、被検体Mの単位時間あたりの移
動距離をd1 、リーフ5Aの単位時間あたりの移動距離
をd2 とすると、幾何学的にd1 :d2 =r1 :r2
関係が成立する。したがって、リーフ5Aの移動距離d
2 は次式で表される。 d2 =d1 (r2 /r1 ) 同様に、被検体Mの移動速度をv1 、リーフ5Aの移動
速度をv2 とすると、次の関係が成立する。 v2 =v1 (r2 /r1 ) つまり、各リーフ片5A,5Bの速度v2 は、被検体M
の移動速度v1 に対して、r2 /r1 に設定しておくの
が好ましい。
【0031】なお、上に説明したリーフ位置制御部23
によるリーフ片の位置制御は撮影対象領域Maの先端・
後端の各位置と連動して行う必要があるが、リーフ位置
制御部23の場合、撮影対象領域Maの先端・後端の各
位置は天板3の位置に対応しているので、撮影対象領域
Maの先端・後端に相当する位置と天板3の位置の対応
関係を予め求出して撮影制御部17に保持するととも
に、撮影制御部17によって、天板3の現在位置と撮影
対象領域Maの先端・後端の各位置の関係を監視しなが
ら必要な指令信号をリーフ位置制御部23へ送出するよ
う構成されている。
【0032】また、撮影対象領域Maの先端・後端に相
当する位置と天板3の位置の対応関係を求出して保持さ
せる構成としては、例えば、次のようなものが用いられ
る。すなわち、被検体Mを天板3に載せてから天板3を
移動させて被検体MをガントリGに進ませ、被検体Mの
撮影対象領域Maの先端・後端とする各位置へ順に投光
器14の光を当てるとともにハンドスイッチ15を押す
ことにより、ハンドスイッチ15が押された時の天板3
の角位置を撮影対象領域Maの先端・後端の各位置とし
て投撮影制御部17にそれぞれ取り込んで保持する構成
を用いることができる。
【0033】続いて、以上に述べた構成を有する実施例
のX線CT装置によるX線断層撮影の進行プロセスを、
図面を参照しながら説明する。図5は実施例装置による
X線断層撮影の進行状況を示す模式図、図6は実施例装
置によるX線断層撮影の進行状況を示すフローチャート
である。 〔ステップS1〕被検体Mを天板3に載せた後、天板3
を移動させて被検体MをガントリGの方へ進ませ、投光
器14およびハンドスイッチ15を用いて被検体Mの撮
影対象領域Maの先端・後端の各位置を天板3の位置と
対応付けて撮影制御部17へ取り込む。
【0034】〔ステップS2〕X線照射部1の照射中心
へ後側のリーフ片5Aの先端および撮影対象領域Maの
先端が来るようにリーフ片5Aと天板3を調整(撮影初
期位置にセット)しておいてから、操作卓16の入力操
作によりX線断層撮影を始める。
【0035】〔ステップS3〕図5(a)に示すよう
に、前側半角コーンビームCBaにより撮影対象領域M
aの先端の撮影が行われる。
【0036】〔ステップS4〕X線照射部1とX線検出
器2の回転と被検体Mの直進が継続的に行われるととも
に、リーフ片5Aの先端が後退するのに伴って、図5
(b)に示すように、全角コーンビームCBによる撮影
へと移行してゆく。
【0037】〔ステップS5〕両リーフ片5A,5Bは
停止したままで全角コーンビームCBによる撮影が、被
検体Mが図5(c)に示す状態に達するまでは継続す
る。
【0038】〔ステップS6〕被検体Mが図5(c)に
示す状態に達した後は、前側のリーフ片5Bの先端が前
進するのに伴って、後側半角コーンビームCBbによる
撮影へと移行してゆく。
【0039】〔ステップS7〕図5(d)に示すよう
に、X線照射部1の照射中心に前側のリーフ片5Bの先
端が達すると、後側半角コーンビームCBbにより撮影
対象領域Maの後端の撮影が行われて、X線検出信号の
採取が終了して被検体Mは天板3から降ろされる。
【0040】〔ステップS8〕撮影対象領域Maの撮影
と平行して検出信号メモリ18へ記憶されたX線検出信
号に基づき画像再構成部19により3次元画像再構成処
理が行われるとともに、3次元画像再構成処理の結果に
従って希望断面のX線CT像が作成されてCT像メモリ
20へ記憶される。
【0041】〔ステップS9〕CT像メモリ20に記憶
されたX線CT像を表示モニタ21の画面に映し出して
観察したり、あるいは、画像焼付け器22によりフィル
ムに焼き付けて画像写真として出力したりすれば、X線
断層撮影は完全に終わることになる。
【0042】次にこの発明の第2実施例を説明する。図
7は第2実施例に係るコーンビーム型X線CT装置のX
線ビーム整形用のコリメータ5まわりの構成を模式的に
示す斜視図である。第2実施例に係るX線CT装置は、
コリメータ5の両リーフ片5A,5Bが先端両側で結合
片5c,5cにより一つに繋がっていて一体的に移動可
能に配設されているのに加え、コリメータ5の外方(X
線管4の側)に全角コーンビーム整形用のプリコリメー
タ(前置コリメータ)24が別途配設されている他は、
先の実施例と実質的に同一の装置であるので、相違する
点のみを説明し、先の実施例と共通する点についての説
明は省略する。なお、図7もリーフ片5A,5BがX線
ビームを後側半角コーンビームCBbに整形した時の状
態を示している。
【0043】第2実施例装置でも、被検体Mの直進の開
始の際は、後側のリーフ片5Aの先端がX線照射部1の
照射中心CNの位置まで進出させられる一方、被検体M
の直進の終了の際は、前側のリーフ片5Bの先端がX線
照射部1の照射中心CNの位置まで進出させられる。た
だ、両リーフ片5A,5Bは一つに繋がっているので、
両リーフ片5A,5Bの間の四角形の開口の大きさ・形
が不変であるから、両リーフ片5A,5Bが配設位置で
の全角コーンビーム幅以上の距離を隔てて被検体Mの体
軸Zの方向に向かい合うよう設置しなければならない。
リーフ片5A,5Bを全角コーンビーム幅以上の距離を
隔てて設置するのは、そうしないと、全角コーンビーム
CBより幅の狭いX線ビームしか照射することができな
くなるからである。
【0044】ただ、リーフ片5A,5Bを全角コーンビ
ーム幅以上の距離を隔てて設置すると、一方のリーフ片
を照射中心の方へ進出させた場合、他方のリーフ片がコ
ーン状X線ビームの最外縁より外に位置して必要な遮蔽
機能を果たすことが出来ないので、プリコリメータ24
を別途配置することになる。しかし、他方の実施例装置
の場合、リーフ片5A,5Bは一つに繋がっていて一体
的に移動させられるので、先の実施例のように一対のリ
ーフ片5A,5Bが独立して移動する場合に比べて、リ
ーフ片5Aの移動のためのモータ5Cやピニオン5Eお
よびラック5Gのみで両リーフ片5A,5Bの移動が行
えることから、リーフ片5A,5Bの移動を比較的簡単
な機構で行うことができる。
【0045】この発明は、上記実施の形態に限られるこ
とはなく、下記のように変形実施することができる。 (1)実施例の場合、X線照射部1およびX線検出器2
が被検体Mの体軸Zのまわりを回転すると同時に被検体
Mが体軸Zの方向に直進することにより、螺旋スキャン
が行われる構成であったが、図9に示すように、被検体
Mは不動のままでX線照射部1およびX線検出器2が被
検体Mの体軸Zのまわりを回転しながら同時に被検体M
の体軸Zの方向に直進することにより、螺旋スキャンが
行われる構成の装置、あるいは、図10に示すように、
X線照射部1およびX線検出器2は不動のままで被検体
Mが体軸Zを回転軸として回転しながら同時に体軸Zの
方向に直進することにより、螺旋スキャンが行われる構
成の装置が、変形例として挙げられる。
【0046】(2)実施例の場合、X線検出器がI・I
管を用いた構成であったが、X線検出器は2次元に拡が
るX線検出面には半導体X線検出素子が縦横にアレイ配
列された所謂フラットパネル型X線センサを用いた構成
の装置が、変形例として挙げられる。フラットパネル型
X線センサは薄型・軽量であるから、X線検出器を回転
させる構成には特に好適である。
【0047】(3)実施例の場合は螺旋スキャンが行わ
れる構成であったが、X線照射部1およびX線検出器2
が被検体Mの体軸Zのまわりを1回転する間は被検体M
が停止しており、X線照射部1およびX線検出器2の1
回転が終わって停止してから、被検体Mが体軸Zの方向
に所定距離だけ直進し、X線照射部1およびX線検出器
2の回転と被検体Mが体軸Zの方向の直進が交互に行わ
れるよう構成された非螺旋スキャン式の装置も、変形例
として挙げられる。
【0048】(4)実施例の場合は放射線がX線であっ
たが、この発明の場合、放射線はX線に限られることは
なく、放射性同位元素やライナックやその他の短波長電
磁波など被検体の透過が可能な放射線であれば何でも用
いることができる。
【0049】(5)実施例の場合、被検体Mの体軸Zと
直角の方向に対してはX線ビームの整形が行われない構
成であったが、被検体Mの体軸Zと直角の方向に対して
移動可能なリーフ片を設けて、被検体Mの体軸Zと直角
の方向に対してもX線ビームの整形を行える構成とした
装置も、変形例として挙げられる。
【0050】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
のコーンビーム型放射線CT装置によれば、相対的な直
進の開始の際、放射線ビームが前側半角コーンビームか
ら全角コーンビームへと変化して、その間は放射線ビー
ムの後側半角分の未拡張分だけ被検体の非撮影領域に当
たる放射線ビームが制限されるとともに、相対的な直進
の開始の際も、放射線ビームが全角コーンビームから後
側半角コーンビームへと変化し、その間は、放射線ビー
ムの前側半角分の既縮小分だけ被検体の非撮影領域に当
たる放射線ビームが制限される構成を備えているので、
非撮影領域に当たる放射線ビームが制限される分に応じ
て非撮影対象領域に対する不必要な放射線曝射が抑制さ
れる。
【0051】また、請求項2の発明のコーンビーム型放
射線CT装置によれば、被検体の体軸方向に向かい合っ
た一対の放射線ビーム整形用のリーフ片が独立して移動
する構成を備えていて、コーン状放射線ビームの被検体
の体軸方向については、前側半角分および後側半角分の
ビーム整形のみならず全角コーンビームのためのビーム
整形も全て行うことができるので、全角コーンビームの
ためのビーム整形を行うためのリーフ片を別途に設ける
必要がない。
【0052】また、請求項3の発明のコーンビーム型放
射線CT装置によれば、被検体の体軸方向に向かい合っ
た一対の放射線ビーム整形用のリーフ片が一体的に移動
する構成を備えていて、コーン状放射線ビームの被検体
の体軸方向についての前側半角分および後側半角分のビ
ーム整形を行うことができるので、一対のリーフ片が独
立して移動する場合に比べて、一方のリーフ片の移動の
ための機構でもって両方のリーフ片の移動が行えること
から、両リーフ片の移動を比較的簡単な機構で行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコーンビーム型X線CT装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】実施例装置のコリメータまわりの構成を模式的
に示す斜視図である。
【図3】撮影対象領域の先端側でのX線ビームの整形状
況を示す模式図である。
【図4】撮影対象領域の後端側でのX線ビームの整形状
況を示す模式図である。
【図5】実施例装置によるX線断層撮影の進行状況を示
す模式図である。
【図6】実施例装置によるX線断層撮影の進行状況を示
すフローチャートである。
【図7】第2実施例装置のコリメータまわりの構成を模
式的に示す斜視図である。
【図8】変形例による螺旋スキャンの実行状況を示す模
式図である。
【図9】他の変形例による螺旋スキャンの実行状況を示
す模式図である。
【図10】従来装置によるX線断層撮影の実行状況を示
す模式図である。
【図11】従来装置のコーン状X線ビームの照射検出状
況を模式的に示す斜視図である。
【図12】従来装置での撮影対象領域の先端側の撮影状
況を示す模式図である。
【図13】従来装置での撮影対象領域の後端側の撮影状
況を示す模式図である。
【符号の説明】
1 …X線照射部 2 …X線検出器 3 …天板 4 …X線管 5 …コリメータ 5A,5B…リーフ片 10 …回転駆動部 11 …照射制御部 13 …天板駆動部 17 …撮影制御部 19 …画像再構成部 23 …リーフ位置制御部 Ma …撮影対象領域 Mb …非撮影対象領域 CB …全角コーンビーム CBa …前側半角コーンビーム CBb …後側半角コーンビーム Z …体軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コーン状放射線ビームを被検体に照射する
    放射線照射手段と、2次元に広がる放射線検出面を有す
    る放射線検出手段とが、被検体を挟んで被検体の体軸回
    りの向きへは被検体に対し相対的に回転し、被検体の体
    軸方向へは被検体に対し相対的に直進するよう構成され
    ているとともに、コーン状放射線ビームの照射に伴って
    放射線検出手段からCT像再構成用の放射線検出信号が
    出力されるよう構成されたコーンビーム型放射線CT装
    置において、被検体の体軸方向に往復移動可能なように
    して配設された放射線ビーム整形用のリーフ片と、放射
    線照射手段および放射線検出手段と被検体との間の相対
    的な直進の開始の際は放射線ビームが、後側半角分を欠
    如した前側半角コーンビームから欠如した後側半角分が
    拡がって全角コーンビームへと変化するとともに、相対
    的な直進の終了の際は放射線ビームが全角コーンビーム
    から拡がっている前側半角分が縮まって前側半角分を欠
    如した後側半角コーンビームへと変化するよう相対的な
    直進と連動して放射線ビーム整形用のリーフ片の位置を
    制御するリーフ片位置制御手段とを備えていることを特
    徴とするコーンビーム型放射線CT装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のコーンビーム型放射線C
    T装置において、放射線ビーム整形用のリーフ片とし
    て、被検体の体軸方向に向かい合った一対のリーフ片が
    独立して移動可能に配設されていて、リーフ片位置制御
    手段が、相対的な直進の開始の際は後側のリーフ片の先
    端を放射線照射手段の照射中心位置から全角コーンビー
    ムの後側外縁に対応する位置へ徐々に移動させるととも
    に前側のリーフ片の先端は全角コーンビーム時の前側外
    縁に対応する位置に留め置く一方、相対的な直進の終了
    の際は、前側のリーフ片の先端を全角コーンビームの前
    側外縁に対応する位置から放射線照射手段の照射中心位
    置へ徐々に移動させるとともに、後側のリーフ片の先端
    は全角コーンビーム時の後側外縁に対応する位置に留め
    置くようリーフ片の位置制御を行う構成となっているコ
    ーンビーム型放射線CT装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のコーンビーム型放射線C
    T装置において、放射線ビーム整形用のリーフ片とし
    て、配設位置に対応する全角コーンビーム幅以上の距離
    を隔てて被検体の体軸方向に向かい合う一対のリーフ片
    が一体的に移動可能に配設されていて、リーフ片位置制
    御手段が、相対的な直進の開始の際は後側のリーフ片の
    先端を放射線照射手段の照射中心位置から全角コーンビ
    ームの後側外縁に対応する位置へ徐々に移動させる一
    方、相対的な直進の終了の際は、前側のリーフ片の先端
    を全角コーンビームの前側外縁に対応する位置から放射
    線照射手段の照射中心位置へ徐々に移動させるようリー
    フ片位置の制御を行う構成となっているコーンビーム型
    放射線CT装置。
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