JP2001292991A - コーンビーム型x線ct装置 - Google Patents

コーンビーム型x線ct装置

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JP2001292991A
JP2001292991A JP2000112908A JP2000112908A JP2001292991A JP 2001292991 A JP2001292991 A JP 2001292991A JP 2000112908 A JP2000112908 A JP 2000112908A JP 2000112908 A JP2000112908 A JP 2000112908A JP 2001292991 A JP2001292991 A JP 2001292991A
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Yoshihiro Inoue
芳浩 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再構成位置を最適な位置に設定できるコーン
ビーム型X線CT装置を提供する。 【解決手段】 この発明は、コーン状X線ビームを被検
体Mに照射するX線照射部1と2次元状に広がるX線検
出面2aを有するX線検出器2とが、被検体Mを挟んで
その体軸周りに回転するよう構成され、コーン状X線ビ
ーム照射に伴ってX線検出器2からCT像再構成用の透
過像が取得され被検体Mをその体軸周りに走査するよう
構成されたコーンビーム型X線CT装置において、被検
体Mの体軸周りのうちで指定された複数個の角度の被検
体Mの透過像を再構成位置設定用として表示させる透過
像処理部23を備え、再構成位置設定用の多方向からの
透過像に再構成位置が設定可能で、適切な位置に再構成
位置が設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーン状X線ビ
ームが被検体に照射されるとともに、被検体を通り抜け
た透過X線が2次元に広がるX線検出面によって検出さ
れるよう構成された医療用あるいは産業用のコーンビー
ム型X線CT装置に係り、特に、再構成位置を設定する
ための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線CT装置と言えば、扇状X線
ビーム(ファンビーム)と1次元X線検出器を用いた装
置が汎用的に用いられているが、最近、図7に示すよう
に、扇状X線ビームの代わりにコーン状X線ビームXB
を用いるとともに、1次元X線検出器の代わりにイメー
ジインテンシファイアなどの2次元に広がるX線検出面
XDaを有するX線検出器XDを用いたコーンビーム型
X線CT装置が使われ出している。
【0003】従来のコーンビーム型X線CT装置は、X
線管51から出るX線ビームがコーン状に整形された状
態で被検体Mに照射されるとともに、被検体Mを透過し
たコーン状X線ビームXBはX線検出器XDの2次元の
X線検出面XDaに投影されてX線検出が行われる構成
になっているのに加えて、X線管51とX線検出器XD
が被検体Mを挟んで被検体Mの体軸周りに回転すると同
時に、被検体Mを載置した天板52が左側(体軸Zの方
向とは反対方向)へ移動してX線管51とX線検出器X
Dが被検体Mの体軸Zの方向に相対的に直進する構成と
なっている。
【0004】つまり、従来の装置の場合、全体として見
れば、図7に曲線mで示すように、X線管51とX線検
出器XDが被検体Mの体軸Zの方向へ向けて被検体Mの
体軸周りを相対的に螺旋状に前進しながら撮影対象領域
Maに対するX線の照射・検出が行われてX線断層撮影
が進行するのである。また、従来の装置では、X線検出
器XDから出力されるX線検出信号に基づき、X線検出
器XDの後段で撮影対象領域Maについて画像再構成が
行われて、最終的に必要なCT像(断層像)が得られ
る。
【0005】このコーンビーム型X線CT装置では、図
8に示すように、扇状X線ビームよりも遙に幅のあるコ
ーン状X線ビームXBを用いるとともに、1次元X線検
出器よりも遙に広い2次元のX線検出面XDaを持つX
線検出器XDを用いるので、1回の回転で多量のX線検
出信号が得られるようになり、撮影効率の向上が見込め
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコーンビーム型X線CT装置の場合は、被検体Mの
撮影対象領域Maを一方向から撮影して透過像を取得
し、取得したこの透過像にCT像(断層像)を再構成す
る位置としての再構成位置が設定されてから、被検体M
をその体軸周りに走査(CTスキャン)してCT像再構
成用の透過像を取得し、前記の設定された再構成位置の
CT像を表示するようになっている。すなわち、X線管
51とX線検出器XDとを回転させずに所望の撮影位置
(例えば、図9に示すように被検体Mを横から撮影する
位置)に固定したままで、被検体Mを載置した天板52
のみを紙面から手前方向(Z方向とは反対方向)へ直進
移動させて、被検体Mの撮影対象領域Maを一方向から
撮影した透過像(例えば、図10に示すように被検体M
の撮影対象領域Maを横方向から撮影した透過像)を取
得している。使用者は、被検体Mの撮影対象領域Maの
一方向からの透過像に対して、所望の位置に再構成位置
を設定している。
【0007】したがって、被検体Mの撮影対象領域Ma
の一方向からの透過像に対して、再構成位置を設定する
ことになるので、再構成位置を最適な位置に設定できな
いという問題があり、再構成位置の設定に限界があると
いう問題がある。具体的には、図10に示すように、被
検体Mの撮影対象領域Maの横方向からの透過像に対し
て再構成位置を設定することになるので、Y方向あるい
はZ方向に対して傾きを持つ直線a1〜a3で示すよう
な再構成位置を適宜設定することはできるが、X方向に
対して傾きを持つような再構成位置を設定することはで
きない。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑み、コーン状
X線ビーム方式の断層撮影において再構成位置を最適な
位置に設定できるコーンビーム型X線CT装置を提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係るコーンビーム型X線CT装置
は、コーン状X線ビームを被検体に照射するX線照射手
段と、2次元状に広がるX線検出面を有するX線検出手
段とが、被検体を挟んでその体軸周りに被検体に対し相
対的に回転するよう構成されているとともに、コーン状
X線ビームの照射に伴って前記X線検出手段からCT像
再構成用の透過像が取得され被検体をその体軸周りに走
査するよう構成されたコーンビーム型X線CT装置にお
いて、被検体の体軸周りのうちで指定された複数個の角
度の被検体の透過像を表示させる透過像処理手段を備え
ていることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のコーンビーム型X線CT装置において、前記透過像処
理手段は、被検体の体軸周りのうちで指定された複数個
の角度の被検体の透過像を、前記走査で取得済みの透過
像からピックアップして再構成位置設定用として表示さ
せるよう構成されていることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2に記載のコーンビーム型X線CT装置におい
て、再構成位置設定用として表示される透過像に対して
設定された複数の再構成位置ごとのCT像を算出する制
御手段を備えていることを特徴とするものである。
【0012】〔作用〕請求項1に記載の発明によれば、
透過像処理手段は、被検体の体軸周りのうちで指定され
た複数個の角度の被検体の透過像を表示させる。したが
って、表示されるこれらの多方向からの透過像を用いて
被検体を診断することができる。さらに、上述したこれ
らの多方向からの透過像を再構成位置設定用として表示
させる場合には、再構成位置設定用として表示される多
方向からの透過像の中から所望の透過像を選択すること
ができ、その選択した透過像に対して、CT像(断層
像)を再構成する位置としての再構成位置が設定でき、
適切な位置に再構成位置が設定できる。
【0013】また、請求項2に記載の発明によれば、被
検体をその体軸周りに走査することで、CT像再構成用
の透過像が被検体の体軸周りの所定ピッチ角度ごとにそ
れぞれ取得される。透過像処理手段は、被検体の体軸周
りのうちで指定された複数個の角度の被検体の透過像
を、前記走査で取得済みの透過像からピックアップして
再構成位置設定用として表示させる。したがって、前記
走査とは別に被検体にコーン状X線ビームを照射して再
構成位置設定用の透過像を取得するような必要はなく、
余分な曝射が削減される。再構成位置設定用として表示
される多方向からの透過像の中から所望の透過像を選択
することができ、その選択した透過像に再構成位置が設
定でき、適切な位置に再構成位置が設定できる。
【0014】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、再構成位置設定用として表示される透過像に
対する複数の再構成位置の設定を受け付ける。制御手段
は、設定された複数箇所の再構成位置に対応するそれぞ
れのCT像を画像再構成して算出する。したがって、再
構成位置設定用として表示される透過像に対して所望の
複数箇所に再構成位置が設定され、設定されたその複数
箇所の再構成位置に対応するそれぞれのCT像が算出さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1は実施例に係るコーン
ビーム型X線CT装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【0016】図1に示す実施例のX線CT装置は、被検
体Mにコーン状X線ビームを照射するX線照射部1と、
2次元に広がるX線検出面2aを有するX線検出器2
と、被検体Mを載置したままで被検体Mの体軸Zの方向
へ往復移動可能な天板3とを備えていて、X線照射部1
およびX線検出器2が被検体Mを挟んで被検体Mの体軸
Z周りに回転するとともに、被検体Mの体軸Zの方向に
相対的に直進するよう構成されているのに加え、コーン
状X線ビームの照射に伴ってX線検出器2から出力され
るX線検出信号(CT像再構成用の透過像)に基づいて
CT像(X線断層像)の画像再構成が行われる構成とな
っている。以下、実施例のX線CT装置の各部の構成を
より具体的に説明する。
【0017】X線照射部1は、図1に示すように、X線
ビームを放射するX線管4と、このX線管4の前方に配
置されたX線ビーム整形用のコリメータ5とを備えてい
る。コリメータ5は、円環形状のガントリGの内部に配
設されている。X線検出器2は、イメージインテンシフ
ァイア(I・I管)2Aと、このI・I管2Aの後部に
付設されたTVカメラ2Bとを備えている。このX線検
出器2は、コーン状X線ビームの照射により生じた被検
体の透過X線像がI・I管2Aに投影されて検出される
とともに、TVカメラ2Bから映像信号が出力される通
常の構成の検出器である。
【0018】そして、実施例装置の場合、X線照射部1
およびX線検出器2は、モータ6の回転力がプーリ7お
よびベルト8を介して伝達されるのに伴って回転する回
転リング9に固定されていて、回転駆動部10のコント
ロールによるモータ6の回転により回転リング9が連動
して矢印RA,RBの示す方向に回転するのに従って、
X線照射部1とX線検出器2が被検体Mの体軸Zの周り
を対向配置状態を保ったまま回転するよう構成されてい
る。さらに、X線照射部1に関しては、高電圧発生器1
2などを含む照射制御部11のコントロールにより、管
電圧・管電流等の設定照射条件に従ってコーン状X線ビ
ームを照射する構成にもなっている。
【0019】また、被検体載置用の天板3に関しては、
撮影中、天板駆動部13のコントロールにより、被検体
Mを乗せたままで被検体Mの体軸Zの方向に天板3が正
逆のいずれの方向にも直進するよう構成されている。し
たがって、X線照射部1およびX線検出器2の回転と天
板3の直進との組み合わせにより、X線照射部1および
X線検出器2は、X線断層撮影の実行中、被検体Mの体
軸Zの方向へ向けて被検体Mの体軸周りを相対的に螺旋
状に前進しながらX線の照射・検出を行う(螺旋スキャ
ンを行う)ことにより撮影が進行することになる。普
通、X線照射部1およびX線検出器2が1回転する間の
螺旋状の前進ピッチは、特定の寸法に限られるものでは
ないが、例えばX線検出面2aの体軸Zの方向の寸法の
半分程度である。
【0020】その他、ガントリGの開口側縁には、被検
体Mの位置決めなどに使われる投光器14およびハンド
スイッチ15も設けられている。これらは、撮影対象領
域Maの先端Ms・後端Me(図4参照)に相当する位
置と天板3の位置との対応関係を求めて保持させる構成
として用いられる。すなわち、被検体Mを天板3に載せ
てから天板3を移動させて被検体MをガントリGに進ま
せ、被検体Mの撮影対象領域Maの先端Ms・後端Me
とする各位置へ順に投光器14の光を当てるとともにハ
ンドスイッチ15を押すことにより、ハンドスイッチ1
5が押された時の天板3の角位置を撮影対象領域Maの
先端Ms・後端Meの各位置として制御部17にそれぞ
れ取り込んで保持するようにしている。
【0021】なお、回転駆動部10によるX線照射部1
およびX線検出器2の回転コントロールや、照射制御部
11によるX線ビームの照射コントロール、或いは、天
板駆動部13による天板3の移動コントロールなどは、
操作卓16からの入力操作等や撮影進行状況に応じて制
御部17から適時に送出される指令信号に従って行われ
る構成となっている。
【0022】さらに実施例のX線CT装置は、X線ビー
ムの照射に伴ってX線検出器2から出力される映像信号
を適当な段階でAD変換したX線検出信号(CT像再構
成用の透過像)を記憶する検出信号メモリ18と、この
検出信号メモリ18に記憶されるX線検出信号(CT像
再構成用の透過像)に基づき3次元画像再構成処理を行
う画像再構成部19と、3次元画像再構成結果に従って
得られたCT像を一時的に記憶するCT像メモリ20を
備えている他、CT像メモリ20に記憶されたCT像を
画面表示する表示モニタ21やフィルムに焼き付けて画
像写真として出力する画像焼付け器(レーザ式イメージ
ャー)22なども備えている。なお、検出信号メモリ1
8と画像再構成部19とCT像メモリ20と表示モニタ
21と画像焼付け器22などは、制御部17からの指示
に従って動作する。
【0023】さらに実施例のX線CT装置は、被検体M
を体軸周りに走査(CTスキャン)することで取得済み
である透過像の中から、被検体Mの体軸周りのうちで指
定された複数個の角度の被検体Mの透過像を、ピックア
ップして再構成位置設定用として表示モニタ21に表示
させる透過像処理部23を備えている。具体的には、被
検体Mを体軸周りに走査(CTスキャン)することでそ
の体軸周りの全方位分のCT像再構成用の透過像が取得
され、取得されたそれらのCT像再構成用の透過像は、
検出信号メモリ18に記憶される。透過像処理部23
は、制御部17によって被検体Mの体軸周りにおける所
定の複数個の角度が予め指定されており、その指定され
た複数個の角度の透過像を検出信号メモリ18からピッ
クアップして再構成位置設定用として表示モニタ21に
表示させる。制御部17から透過像処理部23に指定さ
れる複数個の角度は、制御部17に記憶されており、使
用者が操作卓16を操作することなどによって適宜変更
することができる。なお、上述した透過像処理部23
は、本発明における透過像処理手段に相当する。
【0024】また、制御部17は、再構成位置設定用と
して表示される透過像に対して設定された複数の再構成
位置ごとのCT像を算出する機能も備えている。具体的
には、制御部17は、再構成位置設定用として表示モニ
タ21に表示される透過像に対する複数の再構成位置
(例えば、図6に示すA1〜A7)の設定を受け付け、
設定されたこれらの複数の再構成位置ごとのCT像を算
出するよう画像再構成部19などを制御し、算出したこ
れらのCT像を、表示モニタ21に表示させたり、画像
焼付け器22でフィルムに焼き付けたりさせている。な
お、上述した制御部17は、本発明における制御手段に
相当する。
【0025】続いて、以上に述べた構成を有する実施例
のX線CT装置によるX線断層撮影の進行プロセスを、
図面を参照しながら説明する。図2は実施例装置による
X線断層撮影の進行状況を示すフローチャートである。
【0026】〔ステップS1〕被検体Mを天板3に載せ
た後、天板3を移動させて被検体MをガントリGの方へ
進ませ、投光器14およびハンドスイッチ15を用いて
被検体Mの撮影対象領域Maの先端Ms・後端Meの各
位置を天板3の位置と対応付けて制御部17へ取り込
む。
【0027】〔ステップS2〕X線照射部1の照射中心
へ撮影対象領域Maの先端Msが来るように天板3を調
整(撮影初期位置にセット)しておいてから、操作卓1
6の入力操作によりX線断層撮影を始める。
【0028】〔ステップS3〕被検体Mの撮影対象領域
Maをその体軸周りに走査(CTスキャン)してCT像
再構成用の透過像を取得する。具体的には、図3に示す
ように、X線照射部1とX線検出器2が被検体Mを挟ん
でこの被検体Mの体軸Zの周りを対向配置状態を保った
ままそのX線照射部1とX線検出器2とが所定ピッチ角
度Δdずつ進んで360°回転するとともに、天板3上
に被検体Mを載置したままでこの天板3を被検体Mの体
軸Zの方向に相対的に直進していくのに加え、前記の所
定ピッチ角度Δd毎にコーン状X線ビームが被検体Mに
照射されることに伴ってX線検出器2からその所定ピッ
チ角度Δd毎にX線検出信号(CT像再構成用の透過
像)が出力される。これらはAD変換されて検出信号メ
モリ18に記憶される。
【0029】〔ステップS4〕前記の走査が終了する
と、透過像処理部23は、被検体Mの体軸周りのうちで
制御部17から指定された複数個の角度Eの被検体Mの
透過像を、前記の走査により取得されて検出信号メモリ
18に記憶されているCT像再構成用の透過像の中から
ピックアップする。なお、図3に示すように、前述した
ようにX線照射部1とX線検出器2とは被検体Mを挟ん
で対向配置状態を維持しておりX線照射部1のX線管4
が天頂に位置している状態を角度0 °としている。ま
た、角度Eとピッチ角度Δdとは、例えば、角度E>ピ
ッチ角度Δdの関係を有しており、この角度Eは0 °以
外についてはピッチ角度Δdの倍数で表せるものとして
いる。この角度Eは、例えば、0 °,22.5°,45°,6
7.5°,90°,112.5 °,135 °,157.5 °,180 °と
しており、0 °から始まり、180 °以下で22.5の倍数と
なる角度としている。よって、検出信号メモリ18に記
憶されている0 °,22.5°,45°,・・・・,157.5
°,180 °の9個のCT像再構成用の透過像がピックア
ップされ、このピックアップされた多方向からの透過像
を再構成位置設定用として表示モニタ21に表示させ
る。この0 °,22.5°,・・・・,180 °の9個のCT
像再構成用の透過像のうちで、例えば、0 °,22.5°・
・・・,90°の5個のCT像再構成用の透過像を図4に
示す。
【0030】この表示モニタ21には、図5に示すよう
に、例えば、0 °,22.5°,45°,・・・・,180 °の
9個のCT像再構成用の透過像のうちで指示された何れ
かの角度のものが表示されるようになっている。使用者
が制御部17,操作卓16を介して表示モニタ21の表
示画面上のスイッチSW1,SW2を操作するなどによ
って、表示モニタ21に表示されている透過像が回転さ
せられ、所望の角度の透過像が画面上に表示されるよう
になっている。例えば、スイッチSW1を押すと表示中
の透過像がより角度の小さい透過像に切り替えられて表
示され、スイッチSW2を押すと表示中の透過像がより
角度の大きい透過像に切り替えられて表示される。ここ
では、スイッチSW1,SW2が押されるごとに、次の
角度の透過像に表示切り替えされることになるが、スイ
ッチSW1,SW2が押されている間は連続して次の角
度の透過像に表示切り替えが進められ、スイッチSW
1,SW2を離した時点で表示切り替えを終了するよう
にしておいても良い。
【0031】〔ステップS5〕使用者は、スイッチSW
1,SW2を操作することによって、表示モニタ21に
所望の角度の透過像を表示させ、これにCT像(断層
像)を再構成する位置としての再構成位置を設定する。
使用者が操作卓16を操作することで、所望の角度の透
過像が表示されている表示モニタ21の表示画面上に再
構成位置も表示され、その再構成位置を所望の位置に合
わせて決定することで、再構成位置が設定され、制御部
17に指示されることになる。使用者は、例えば、図6
に示すように、0 °のCT像再構成用の透過像に対して
1個の再構成位置A1を設定し、22.5°のCT像再構成
用の透過像に対して2個の再構成位置A2,A3を設定
し、90°のCT像再構成用の透過像に対して4個の再構
成位置A4〜A7を設定したとする。このように再構成
位置の設定については、単一の透過像に複数の再構成位
置を設定しても良いし、複数の透過像に再構成位置をそ
れぞれ設定しても良い。
【0032】〔ステップS6〕前記の再構成位置の設定
が終了すると、画像再構成部19は、制御部17からの
指示に従って、上述の走査によって取得された検出信号
メモリ18に記憶済みのX線検出信号(CT像再構成用
の透過像)に基づく3次元画像再構成処理を行い、前記
の設定された再構成位置A1〜A7におけるCT像を求
める。
【0033】〔ステップS7〕求められたこれらの再構
成位置のCT像は、CT像メモリ20に記憶される。制
御部17は、CT像メモリ20に記憶された再構成位置
A1〜A7におけるCT像を表示モニタ21に表示させ
る。使用者は、表示モニタ21の表示画面に映し出され
たCT像を観察したり、あるいは、画像焼付け器22に
よりフィルムに焼き付けて画像写真として出力したりし
て、被検体Mを診断したりする。
【0034】以上に詳述したとおり、実施例のX線CT
装置においては、被検体Mの体軸周りのうちで指定され
た複数個の角度の被検体Mの透過像を、再構成位置設定
用として表示させる透過像処理部23を備えているの
で、再構成位置設定用として表示される多方向からの透
過像の中から所望の透過像を選択することができ、その
選択された透過像に対して、CT像(断層像)を再構成
する位置としての再構成位置が設定できるので、被検体
の体軸周りの所望の任意方向におけるその被検体の透過
像に対して再構成位置が設定でき、適切な位置に再構成
位置が設定できる。
【0035】また、透過像処理部23は、被検体Mの体
軸周りのうちで指定された複数個の角度の被検体Mの透
過像を、被検体Mを体軸周りに走査(CTスキャン)す
ることで取得済みである透過像からピックアップして再
構成位置設定用として表示モニタ21に表示させるよう
構成されているので、前記走査とは別に被検体Mにコー
ン状X線ビームを照射して再構成位置設定用の透過像を
あらためて取得するような必要はなく、余分な曝射を削
減することができる。再構成位置設定用として表示され
る多方向からの透過像の中から所望の透過像を選択する
ことができ、その選択した透過像に再構成位置が設定で
き、適切な位置に再構成位置が設定できる。
【0036】また、制御部17は、再構成位置設定用と
して表示される透過像に対する複数の再構成位置(例え
ば、A1〜A7)の設定を受け付けるよう構成されてい
るので、使用者による所望の複数箇所への再構成位置の
設定を一度に受け付けることができ、設定された複数箇
所の再構成位置に対応するCT像をそれぞれ算出するよ
う構成されているので、設定された複数箇所の再構成位
置に対応するCT像をそれぞれ算出することができ、算
出したこれらのCT像を表示モニタ21に表示させた
り、画像焼付け器22でフィルムに焼き付けたりさせる
ことができる。
【0037】この発明は、上記実施の形態に限られるこ
とはなく、下記のように変形実施することができる。 (1)実施例の場合、X線照射部1およびX線検出器2
が被検体Mの体軸Zのまわりを回転すると同時に、被検
体Mが体軸Zの方向とは反対に直進するよう天板3を移
動させることにより、螺旋スキャンが行われる構成であ
ったが、被検体Mは不動のままでX線照射部1およびX
線検出器2が被検体Mの体軸Zのまわりを回転しながら
同時に被検体Mの体軸Zの方向に直進することにより、
螺旋スキャンが行われる構成の装置、あるいは、X線照
射部1およびX線検出器2は不動のままで被検体Mが体
軸Zを回転軸として回転しながら同時に体軸Zの方向と
は反対の方向に直進することにより、螺旋スキャンが行
われる構成の装置が、変形例として挙げられる。
【0038】(2)実施例の場合、X線検出器がI・I
管を用いた構成であったが、X線検出器は2次元に拡が
るX線検出面には半導体X線検出素子が縦横にアレイ配
列された所謂フラットパネル型X線センサを用いた構成
の装置が、変形例として挙げられる。フラットパネル型
X線センサは薄型・軽量であるから、X線検出器を回転
させる構成には特に好適である。
【0039】(3)実施例の場合は螺旋スキャンが行わ
れる構成であったが、X線照射部1およびX線検出器2
が被検体Mの体軸Zのまわりを1回転する間は被検体M
が停止しており、X線照射部1およびX線検出器2の1
回転が終わって停止してから、被検体Mが体軸Zの方向
に所定距離だけ直進し、X線照射部1およびX線検出器
2の回転と被検体Mが体軸Zの方向の直進が交互に行わ
れるよう構成された非螺旋スキャン式の装置も、変形例
として挙げられる。
【0040】(4)実施例の場合は、被検体Mの体軸周
りの角度Eが0 °から始まり180 °以下で22.5の倍数と
なる角度である透過像を、再構成位置設定用の透過像と
して、表示できるようにしているが、これらの角度に限
定されるものではなく、この22.5°とした刻み値を、よ
り細かい角度としたり、より大まかな角度としても良い
し、0 °〜180 °としている範囲を、より狭い範囲ある
いは、より広い範囲としても良いし、一定の刻み値で変
化するのではなく不規則の刻み値にして所望の特定方向
の範囲に複数の角度が集中して指定されるようにするな
どしても良い。また、実施例の場合は、指定された角度
と同一角度の透過像を検出信号メモリ18からピックア
ップするようにしているが、指定された角度と同一角度
の透過像が検出信号メモリ18に記憶されていないとき
には、指定された角度に近い角度の透過像を検出信号メ
モリ18からピックアップして代用するようにしても良
い。
【0041】(5)実施例の場合は、指示された単一の
角度に対応する透過像のみを画面に表示し回転指示に応
じてその透過像を回転させて表示を切り換えているが、
指定された複数個の角度の透過像を画面を区分けした領
域にそれぞれ当てはめて同時に表示するようにしても良
い。
【0042】(6)実施例の場合は、被検体の体軸周り
のうちで指定された複数個の角度の被検体の透過像を、
再構成位置設定用として用いているが、透過像診断用と
して被検体を診断するために用いても良い。また、これ
らの複数個の透過像は、例えば、一定の刻み値で変化し
ていく連続した角度(例えば、0 °,1°,2 °, ‥‥
や、0 °,5°,10 °, ‥‥など)の透過像としたりする
など、前述の(4)で説明したように、必要に応じたも
のを採用すると良い。
【0043】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
のコーンビーム型X線CT装置によれば、被検体の体軸
周りのうちで指定された複数個の角度の被検体の透過像
を表示させる透過像処理手段を備えているので、表示さ
れるこれらの多方向からの透過像を用いて被検体を診断
することができる。
【0044】また、請求項2の発明のコーンビーム型X
線CT装置によれば、透過像処理手段は、被検体の体軸
周りのうちで指定された複数個の角度の被検体の透過像
を、被検体をその体軸周りに走査することで取得済みの
透過像からピックアップして再構成位置設定用として表
示させるよう構成されているので、前記走査とは別に被
検体にコーン状X線ビームを照射して再構成位置設定用
の透過像を取得するような必要はなく、余分な曝射を削
減することができる。再構成位置設定用として表示され
る多方向からの透過像の中から所望の透過像を選択する
ことができ、その選択した透過像に再構成位置が設定で
き、適切な位置に再構成位置が設定できる。
【0045】また、請求項3の発明のコーンビーム型X
線CT装置によれば、再構成位置設定用として表示され
る透過像に対して設定された複数の再構成位置ごとのC
T像を算出する制御手段を備えているので、使用者によ
る所望の複数箇所への再構成位置の設定を一度に受け付
けることができ、設定された複数箇所の再構成位置に対
応するCT像をそれぞれ算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコーンビーム型X線CT装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】実施例装置によるX線断層撮影の進行状況を示
すフローチャートである。
【図3】実施例装置によるX線断層撮影の進行状況を模
式的に示す側面図である。
【図4】実施例装置による再構成位置設定用の多方向か
らの透過像を示す模式図である。
【図5】実施例装置の表示モニタに表示された再構成位
置設定用の透過像を示す模式図である。
【図6】実施例装置による再構成位置設定用の複数枚の
透過像に再構成位置を設定する状況を示す模式図であ
る。
【図7】従来装置によるX線断層撮影の実行状況を示す
模式図である。
【図8】従来装置のコーン状X線ビームの照射検出状況
を模式的に示す斜視図である。
【図9】従来装置による再構成位置設定用の透過像を被
検体の横方向から撮影する状況を示す模式図である。
【図10】従来装置による再構成位置設定用の透過像に
再構成位置を設定する状況を示す模式図である。
【符号の説明】
1 …X線照射部 2 …X線検出器 3 …天板 4 …X線管 5 …コリメータ 10 …回転駆動部 11 …照射制御部 13 …天板駆動部 17 …制御部 19 …画像再構成部 23 …透過像処理部 M …被検体 Ma …撮影対象領域 SW1 …スイッチ SW2 …スイッチ Z …体軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーン状X線ビームを被検体に照射する
    X線照射手段と、2次元状に広がるX線検出面を有する
    X線検出手段とが、被検体を挟んでその体軸周りに被検
    体に対し相対的に回転するよう構成されているととも
    に、コーン状X線ビームの照射に伴って前記X線検出手
    段からCT像再構成用の透過像が取得され被検体をその
    体軸周りに走査するよう構成されたコーンビーム型X線
    CT装置において、被検体の体軸周りのうちで指定され
    た複数個の角度の被検体の透過像を表示させる透過像処
    理手段を備えていることを特徴とするコーンビーム型X
    線CT装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコーンビーム型X線C
    T装置において、前記透過像処理手段は、被検体の体軸
    周りのうちで指定された複数個の角度の被検体の透過像
    を、前記走査で取得済みの透過像からピックアップして
    再構成位置設定用として表示させるよう構成されている
    ことを特徴とするコーンビーム型X線CT装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のコーン
    ビーム型X線CT装置において、再構成位置設定用とし
    て表示される透過像に対して設定された複数の再構成位
    置ごとのCT像を算出する制御手段を備えていることを
    特徴とするコーンビーム型X線CT装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004275208A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置
JP2005349096A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Canon Inc 放射線画像処理装置及び画像処理方法
JP2010240257A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置
DE102004020668B4 (de) 2003-04-30 2024-05-29 Nihon University Vorrichtung und Verfahren zur Röntgen-Computertomographie

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