JP5546828B2 - X線コンピュータ断層撮影装置及びx線コンピュータ断層撮影方法 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置及びx線コンピュータ断層撮影方法 Download PDF

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Description

本発明はX線コンピュータ断層撮影装置及びX線コンピュータ断層撮影方法に関する。
従来、X線コンピュータ断層撮影装置(以下「X線CT(Computed Tomography)装置」)による撮影においては、CT画像を撮影するCT撮影に先立ち、スキャノグラムと呼ばれるX線透視像(以下「透視像」)を撮影するスキャノ撮影が行われる。スキャノ撮影によって取得された透視像は、例えば撮影範囲や撮影間隔を決定するために用いられる。
ところで、近年、CT撮影においては、被検体を中心とする円軌道上でX線管及びX線検出器を連続して高速回転させるとともに、天板を被検体の体軸方向に移動させる撮影手法(以下「ヘリカルスキャン」)が用いられる。一方、スキャノ撮影は、X線管及びX線検出器を回転させずに行われる。このため、スキャノ撮影からCT撮影に移行する際には、架台装置を駆動し、停止中のX線管及びX線検出器を回転させなければならず、時間を要していた。
また、スキャノ撮影がデュアルスキャノ撮影である場合には、スキャノ撮影自体にも時間を要していた。ここで、デュアルスキャノ撮影とは、例えば正面及び側面など、直交する2方向から被検体にX線を照射し、2方向分の透視像を取得する撮影手法である。一般に、デュアルスキャノ撮影においては、X線管の位置を例えば0°に設定し、天板を移動させて被検体の正面を撮影した後に、X線管の位置を例えば90°に変更し、再び天板を移動させて被検体の側面を撮影する。
この点、特許文献1には、スキャノ撮影からCT撮影への移行を迅速に行う技術が開示されている。具体的には、X線CT装置は、スキャノ撮影においてもX線管及びX線検出器を回転させ、X線管が所定の位置(例えば0°)のときにのみ間欠的にX線を照射し、収集された投影データから透視像を生成する。
特開2002−191595号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、スキャノ撮影がデュアルスキャノ撮影である場合には、依然として、スキャノ撮影自体の時間を短縮することができないという課題がある。すなわち、特許文献1の技術によれば、まず、X線管の位置が例えば0°のときにのみ間欠的にX線を照射するように設定し、天板を移動させて撮影した後に、X線管の位置を例えば90°に変更し、再び天板を移動させて撮影することになるからである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スキャノ撮影自体の時間を短縮し、かつ、スキャノ撮影からCT撮影への移行を迅速に行うことが可能なX線コンピュータ断層撮影装置及びX線コンピュータ断層撮影方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、X線照射手段とX線検出手段とを天板に載置された被検体を略中心とする円軌道上で連続して回転させるとともに、該天板を該被検体の体軸方向に移動させるように制御する回転移動制御手段と、前記回転移動制御手段による制御によって前記X線照射手段が前記円軌道上の第一の位置および第二の位置に到達する毎に該X線照射手段によるX線の照射および該X線検出手段によるX線の検出を行い、前記被検体の投影データを収集する投影データ収集手段と、前記投影データ収集手段によって前記第一の位置において収集された投影データから第一の透視像を生成し、および、前記投影データ収集手段によって前記第二の位置において収集された投影データから第二の透視像を生成する透視像生成手段と、前記投影データ収集手段によって前記X線照射手段によるX線の照射が行われる際に、前記第一の位置において収集された投影データの撮影範囲と、前記第二の位置において収集された投影データの撮影範囲とが一致するように、X線照射手段によるX線の体軸方向の照射範囲を調整する照射範囲調整手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項に記載の本発明は、X線コンピュータ断層撮影装置が、スキャノ撮影時に、X線照射手段とX線検出手段とを天板に載置された被検体を略中心とする円軌道上で連続して回転させるとともに、該天板を該被検体の体軸方向に移動させるように制御する第一回転移動制御工程と、前記第一回転移動制御工程による制御によって前記X線照射手段が前記円軌道上の第一の位置および第二の位置に到達する毎に該X線照射手段によるX線の照射および該X線検出手段によるX線の検出を行い、前記被検体の投影データを収集する第一投影データ収集工程と、前記第一投影データ収集工程によって前記第一の位置において収集された投影データから第一の透視像を生成し、および、前記第一投影データ収集工程によって前記第二の位置において収集された投影データから第二の透視像を生成する透視像生成工程と、CT撮影時に、前記第一回転移動制御工程によって制御されたことで回転するX線照射手段とX線検出手段とを継続して回転させるとともに、前記天板を前記被検体の体軸方向に移動させるように制御する第二回転移動制御工程と、前記第二回転移動制御工程による制御によって前記X線照射手段が前記円軌道上を回転する間、該X線照射手段によるX線の照射および該X線検出手段によるX線の検出を行い、前記被検体の投影データを収集する第二投影データ収集工程と、前記第一投影データ収集工程および前記第二投影データ収集工程によって前記X線照射手段によるX線の照射が行われる際に、前記第一の位置において収集された投影データの撮影範囲と、前記第二の位置において収集された投影データの撮影範囲とが一致するように、X線照射手段によるX線の体軸方向の照射範囲を調整する照射範囲調整工程と、を含んだことを特徴とする。
請求項1、5に記載の本発明によれば、スキャノ撮影自体の時間を短縮し、かつ、スキャノ撮影からCT撮影への移行を迅速に行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施例1におけるスキャノ撮影を説明するための図である。 図3は、実施例1におけるスキャノ撮影を説明するための図である。 図4は、実施例1におけるスキャノ撮影を説明するための図である。 図5は、実施例1に係るX線CT装置による処理手順を示すフローチャートである。 図6は、透視像の撮影範囲を説明するための図である。 図7は、実施例2に係るX線CT装置による処理手順を示すフローチャートである。 図8は、実施例3における撮影範囲を説明するための図である。 図9は、スキャノ撮影時の回転速度とCT撮影時の回転速度との関係を説明するための図である。 図10は、スキャノ撮影時の回転速度とCT撮影時の回転速度との関係を説明するための図である。 図11は、実施例4に係るX線CT装置による処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係るX線コンピュータ断層撮影装置及びX線コンピュータ断層撮影方法の実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
[実施例1に係るX線CT装置の構成]
まず、図1を用いて、実施例1に係るX線CT装置100の構成を説明する。図1は、実施例1に係るX線CT装置100の構成を示すブロック図である。図1に例示するように、実施例1に係るX線CT装置100は、架台装置10と、寝台装置20と、コンソール装置30とを備える。
架台装置10は、被検体PにX線を照射するとともに被検体Pを透過したX線を検出し、投影データをコンソール装置30に出力する装置である。具体的には、架台装置10は、架台制御部11、X線照射部12、X線検出器13、データ収集部14、及び回転フレーム15を有する。また、図1に例示するように、架台制御部11は、高電圧発生部11a、コリメータ調整部11b、及び架台回転駆動部11cを有する。また、X線照射部12は、X線管12a及びコリメータ12bを有する。
架台制御部11の高電圧発生部11aは、後述するスキャン制御部33による制御に従い、X線管12aに対して高電圧を供給する。コリメータ調整部11bは、後述するスキャン制御部33による制御に従ってコリメータ12bの開口度を調整することで、X線管12aから被検体Pに照射されるX線の照射範囲を調整する。架台回転駆動部11cは、例えばモータであり、後述するスキャン制御部33による制御に従って回転フレーム15を連続して高速回転させることで、被検体Pを略中心とする円軌道上でX線管12a及びX線検出器13を連続して回転させる。
X線照射部12のX線管12aは、例えば円錐状や角錐状のビームを発生する真空管であり、高電圧発生部11aから供給される高電圧によってX線を発生し、被検体Pに対してX線を照射する。コリメータ12bは、例えばスリットであり、X線管12aから照射されたX線を絞り込む。X線検出器13は、例えば、被検体Pの体軸方向に沿って320列に配列された検出素子列を有する二次元アレイ型検出器(面検出器)であり、X線管12aから照射され被検体Pを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データを検出する。なお、実施例1においては面検出器を用いた事例を説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
データ収集部14は、X線検出器13によって検出されたX線強度分布データに対して増幅処理やA(Analog)/D(Digital)変換処理などを行って投影データを生成し、生成した投影データをコンソール装置30に出力する。回転フレーム15は、例えば円環状のフレームであり、X線管12aとX線検出器13とを被検体Pを挟んで対向するように支持する。ここで、図1においては、説明の便宜上、X線照射部12及びX線検出器13を2組図示するが、架台装置10が有するX線照射部12及びX線検出器13は1組である。すなわち、図1においては、X線照射部12が円軌道上0°の位置に到達している場合、及び、X線照射部12が円軌道上90°の位置に到達している場合をそれぞれ例示する。なお、実施例1においては、架台装置10が有するX線照射部12及びX線検出器13が1組である例を説明するが、本発明はこれに限られるものではない。架台装置10が、X線照射部12及びX線検出器13を2組有する場合(2管球システムなど)にも、本発明を同様に適用することができる。
寝台装置20は、撮影対象の被検体Pを載置する装置である。具体的には、寝台装置20は、寝台駆動部21及び天板22を有する。寝台駆動部21は、例えばモータであり、後述するスキャン制御部33による制御に従い、天板22を被検体Pの体軸方向(Z軸方向)に移動させる。天板22は、被検体Pを載置する板である。
コンソール装置30は、操作者によるX線CT装置100の操作を受け付けるとともに、架台装置10によって収集された投影データから画像を再構成する装置である。具体的には、コンソール装置30は、入力部31、表示部32、スキャン制御部33、前処理部34、投影データ記憶部35、画像生成部36、画像記憶部37、及びシステム制御部38を有する。
入力部31は、例えばマウスやキーボードであり、X線CT装置100に対する指示の入力に用いられる。例えば、入力部31は、スキャノ撮影の開始指示の入力、CT撮影の開始指示の入力を受け付ける。表示部32は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイであり、各種情報を表示する。例えば、表示部32は、画像記憶部37によって記憶された画像や、操作者から各種指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)などを表示する。
システム制御部38は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。具体的には、システム制御部38は、架台装置10、寝台装置20及びコンソール装置30を制御することで、X線CT装置100の全体制御を行う。
例えば、システム制御部38は、スキャン制御部33を制御することでスキャノ撮影及びCT撮影を実行し、スキャノ撮影時の投影データ及びCT撮影時の投影データを架台装置10から収集する。また、例えば、システム制御部38は、前処理部34や画像生成部36を制御することで、収集したスキャノ撮影時の投影データから透視像を生成し、収集したCT撮影時の投影データからCT画像を生成する。
スキャン制御部33は、例えばASICやFPGAなどの集積回路、CPUやMPUなどの電子回路であり、システム制御部38による制御に従い、架台制御部11、データ収集部14、及び寝台駆動部21を制御する。具体的には、スキャン制御部33は、X線管12a及びX線検出器13を天板22に載置された被検体Pを略中心とする円軌道上で連続して回転させるとともに、天板22を被検体Pの体軸方向に移動させるように制御する。
また、スキャン制御部33は、架台制御部11を制御することにより、X線管12aによるX線の照射及びX線検出器13によるX線の検出を制御する。また、スキャン制御部33は、データ収集部14を制御することにより、データ収集部14による投影データの生成を制御する。
前処理部34は、システム制御部38による制御に従い、データ収集部14から出力された投影データに対して、対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正などの補正処理を行い、補正処理が行われた投影データを投影データ記憶部35に格納する。投影データ記憶部35は、例えばハードディスクであり、前処理部34によって補正処理が行われた投影データ(以下「補正済み投影データ」)を記憶する。
画像生成部36は、システム制御部38による制御に従い、投影データ記憶部35によって記憶された補正済み投影データを用いて透視像及びCT画像を生成し、生成した透視像及びCT画像を画像記憶部37に格納する。図1に例示するように、画像生成部36は、透視像生成部36a及びCT画像生成部36bを有する。
透視像生成部36aは、スキャノ撮影によって収集された補正済み投影データに対して、逆投影処理を行うことなく平面化処理を行うことで、CT画像とは異なる被検体Pの断面が描出された透視像を生成する。CT画像生成部36bは、CT撮影によって収集された補正済み投影データに対して、逆投影処理を行い、X線管12a及びX線検出器13の回転面における被検体Pの断面が描出された断層像を再構成することで、CT画像を生成する。画像記憶部37は、例えばハードディスクであり、画像生成部36によって生成された透視像及びCT画像を記憶する。
ところで、実施例1に係るX線CT装置100は、スキャノ撮影自体の時間を短縮し、かつ、スキャノ撮影からCT撮影への移行を迅速に行うことが可能である。以下、この点について、図2〜図4を用いて詳細に説明する。
図2〜図4は、実施例1におけるスキャノ撮影を説明するための図である。まず、スキャン制御部33は、CT撮影時のみならずスキャノ撮影時にも、X線管12a及びX線検出器13を天板22に載置された被検体Pを略中心とする円軌道上で連続して回転させるとともに、天板22を被検体Pの体軸方向に移動させるように制御する。
すなわち、X線管12a及びX線検出器13は、CT撮影時のみならずスキャノ撮影時にも、スキャン制御部33による制御に従って、天板22に載置された被検体Pを略中心とする円軌道上で複数回連続して回転する。また、図2に例示するように、天板22は、スキャン制御部33による制御に従って、被検体Pの体軸方向に移動する。
また、スキャン制御部33は、スキャノ撮影時には、X線管12aが円軌道上の第一の位置及び第二の位置に到達する毎に、X線管12aによるX線の照射及びX線検出器13によるX線の検出を行うように、架台制御部11を制御する。例えば、スキャン制御部33は、X線管12aが円軌道上の0°の位置及び90°の位置に到達する毎に、X線管12aによるX線の照射及びX線検出器13によるX線の検出を行うように制御する。なお、スキャン制御部33は、X線管12aを1回転する間の天板22の移動量が、X線検出器13の体軸方向の開口幅をX線管12aの回転中心軸に投影した長さとなるように、天板22の移動を制御する。
図3に示す矢印は、X線管12aの軌跡を示すものである。X線管12aの軌跡は、スキャノ撮影時及びCT撮影時のいずれにおいても、図3に例示するように、被検体Pに対して螺旋状になる。もっとも、CT撮影時には、X線管12aの軌跡通り、X線は被検体Pに対して螺旋状に照射されるが、スキャン撮影時には、図3に例示するように、X線は円軌道上の特定の位置(例えば0°及び90°)においてのみ、被検体Pに対して照射される。
また、図3に例示する4つの三角形は、それぞれ、円軌道上の0°の位置においてX線管12aによって照射されたX線の照射範囲を例示するものである。また、三角形の底辺は、X線検出器13の体軸方向の開口幅(コリメータ12bの最大開口幅)と一致する。したがって、X線管12aを1回転する間の天板22の移動量は、図3に例示する開口幅をX線管12aの回転中心軸に投影した長さとなる。なお、図3においては例示を省略するが、円軌道上の90°の位置においても同様に、X線管12aは、X線を照射する。
続いて、スキャン制御部33は、スキャノ撮影時には、第一の位置における投影データを複数回分生成し、第二の位置における投影データを複数回分生成するように、データ収集部14を制御する。例えば、スキャン制御部33は、0°の位置における投影データを4回分生成し、90°の位置における投影データを4回分生成するように制御する。こうして生成された投影データは、コンソール装置30の前処理部34に送られる。
一方、システム制御部38は、スキャノ撮影時には、架台装置10から投影データを収集すると、収集した投影データから透視像を生成するように、前処理部34や画像生成部36を制御する。具体的には、システム制御部38は、スキャノ撮影時、透視像生成部36aを制御することで、第一の位置において複数回収集された投影データから第一の透視像を生成させ、第二の位置において複数回収集された投影データから第二の透視像を生成させる。
例えば、図4に例示するように、透視像生成部36aは、投影データ記憶部35から円軌道上の0°の位置において4回収集された投影データを読み出し、読み出した投影データそれぞれから透視像を生成し、生成した4枚の透視像を繋ぐことにより長い透視像を生成する。また、透視像生成部36aは、投影データ記憶部35から円軌道上の90°の位置において4回収集された投影データを読み出し、読み出した投影データそれぞれから透視像を生成し、生成した4枚の透視像を繋ぐことにより長い透視像を生成する。なお、実施例1においては、円軌道上の0°及び90°の位置においてそれぞれ4回投影データを収集する事例を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、投影データを収集する位置や回数は撮影条件やX線CT装置100の設計条件などに応じて任意に変更することができる。
このようなことから、実施例1に係るX線CT装置100によれば、天板22を1回移動するだけで、デュアルスキャノ相当の透視像を取得することができるので、スキャノ撮影自体の時間を短縮することが可能になる。また、実施例1に係るX線CT装置100によれば、スキャノ撮影時に既にX線管12a及びX線検出器13を回転させているので、CT撮影に移行する際に、改めてX線管12a及びX線検出器13を回転させる必要がなく、移行を迅速に行うことが可能になる。すなわち、短時間にデュアルスキャノ相当の透視像を取得し、かつ、継続するCT撮影に待ち時間なく(あるいは短時間で)移行することができる。
[実施例1に係るX線CT装置による処理手順]
次に、図5を用いて、実施例1に係るX線CT装置100による処理手順を説明する。図5は、実施例1に係るX線CT装置100による処理手順を示すフローチャートである。
まず、システム制御部38は、入力部31を介してスキャノ撮影の開始指示を受け付けると(ステップS101肯定)、スキャン制御部33を制御することでスキャノ撮影を開始する。
具体的には、スキャン制御部33は、架台装置10の回転制御及び寝台装置20の移動制御を開始する(ステップS102)。すなわち、スキャン制御部33は、X線管12a及びX線検出器13を天板22に載置された被検体Pを略中心とする円軌道上で連続して回転させるとともに、天板22を被検体Pの体軸方向に移動させるように、制御を開始する。
次に、スキャン制御部33は、X線管12aが円軌道上の所定の位置(トップ、例えば0°)に到達したか否かを判定する(ステップS103)。そして、到達したと判定した場合には(ステップS103肯定)、スキャン制御部33は、X線管12aによるX線の照射及びX線検出器13によるX線の検出を行うように、架台制御部11を制御する(ステップS104)。そして、スキャン制御部33は、所定の位置(トップ)における1ビューの投影データを生成するように、データ収集部14を制御する(ステップS105)。
続いて、スキャン制御部33は、X線管12aが円軌道上の所定の位置(サイド、例えば90°)に到達したか否かを判定する(ステップS106)。そして、到達したと判定した場合には(ステップS106肯定)、スキャン制御部33は、X線管12aによるX線の照射及びX線検出器13によるX線の検出を行うように、架台制御部11を制御する(ステップS107)。続いて、スキャン制御部33は、所定の位置(サイド)における1ビューの投影データを生成するように、データ収集部14を制御する(ステップS108)。
ここで、スキャン制御部33は、スキャノ撮影を終了するか否かを判定する(ステップS109)。例えば、スキャン制御部33は、予めトップ及びサイドそれぞれについて4回分の投影データを収集すべき指示をシステム制御部38から受けている場合には、4回分の投影データを収集したか否かを判定する。
スキャン制御部33は、スキャノ撮影を終了しないと判定すると(ステップS109否定)、再び、ステップS103の処理に戻る。したがって、例えば、スキャン制御部33が、予めトップ及びサイドそれぞれについて4回分の投影データを収集すべき指示をシステム制御部38から受けている場合には、4回分の投影データを収集するまで、ステップS103〜S108の処理が繰り返される。
一方、ステップS109において、スキャノ撮影を終了したと判定すると(ステップS109肯定)、続いて、システム制御部38が、収集した投影データから透視像を生成するように、前処理部34や画像生成部36を制御する(ステップS110)。例えば、システム制御部38は、透視像生成部36aを制御することで、0°の位置において4回収集された投影データからトップの透視像を生成させ、90°において4回収集された投影データからサイドの透視像を生成させる。
続いて、システム制御部38は、入力部31を介してCT撮影の開始指示を受け付けると(ステップS111肯定)、スキャン制御部33を制御することでCT撮影を開始する。なお、この時、架台装置10の回転制御は既に開始されているので、再び開始する必要はない。
したがって、スキャン制御部33は、架台装置10の回転制御を開始することなく、CT撮影を開始する(ステップS112)。なお、ステップS112以降の処理手順については、通常のCT撮影と同様であるので割愛する。
[実施例1の効果]
上述したように、実施例1に係るX線CT装置100は、X線管12a及びX線検出器13を天板22に載置された被検体Pを略中心とする円軌道上で連続して回転させるとともに、天板22を被検体Pの体軸方向に移動させるように制御する。また、X線CT装置100は、X線管12aが円軌道上の第一の位置(例えば0°)及び第二の位置(例えば90°)に到達する毎にX線管12aによるX線の照射及びX線検出器13によるX線の検出を行い、被検体Pの投影データを収集する。そして、X線CT装置100は、第一の位置(例えば0°)において収集された投影データから第一の透視像を生成し、及び、第二の位置(例えば90°)において収集された投影データから第二の透視像を生成する。
このようなことから、実施例1に係るX線CT装置100によれば、天板22を1回移動するだけで、デュアルスキャノ相当の透視像を取得することができるので、スキャノ撮影自体の時間を短縮することが可能になる。また、実施例1に係るX線CT装置100によれば、スキャノ撮影時に既にX線管12a及びX線検出器13を回転させているので、CT撮影に移行する際に、改めてX線管12a及びX線検出器13を回転させる必要がなく、移行を迅速に行うことが可能になる。
上記実施例1では、コリメータ12bの開口度を調整することなくスキャノ撮影を実行した。この点、実施例2では、コリメータ12bの開口度を調整しながらスキャノ撮影を実行することで、被検体Pに照射するX線量を削減することが可能になる。
図6は、透視像の撮影範囲を説明するための図である。図6に例示する(b)は、トップの透視像(図6において「TOP像」と示す)であり、(c)は、サイドの透視像(図6において「SIDE像」と示す)である。(a)と(d)とを対比するとわかるように、トップの透視像の撮影範囲と、サイドの透視像の撮影範囲とには、ずれが生じる。すなわち、図3を用いて説明したように、X線管12aの軌跡は、被検体Pに対して螺旋状になる。このため、例えば円軌道上の0°の位置において収集された投影データから生成された透視像の撮影範囲と、90°の位置において収集された投影データから生成された透視像の撮影範囲との間には、1/4(90°/360°)回転する間の天板22の移動量分のずれが生じる。
このようなことから、透視像として用いられる範囲は、トップの透視像の撮影範囲と、サイドの透視像の撮影範囲とに共通の撮影範囲となり、図6に例示する(e)の範囲となる。そうであるとすると、図6の(f)及び(g)に例示するように、トップの透視像のうち最初に生成された透視像の片側1/4回転相当分、及び、サイドの透視像のうち最後に生成された透視像の反対の片側1/4回転相当分は、透視像として画像化されない部分になる。
このため、このような部分については、被検体PにX線を照射しないことが望まれる。そこで、実施例2に係るX線CT装置100は、スキャン制御部33が、コリメータ調整部11bを制御することで、コリメータ12bの開口度を調整し、X線管12aから被検体Pに照射されるX線の照射範囲をコリメータ12bで一部遮蔽する。
例えば、スキャン制御部33は、図6に例示する(f)及び(g)のように、体軸方向の照射範囲をコリメータ12bで一部遮蔽するように、コリメータ調整部11bを制御する。例えば、最初にトップの透視像を撮影する際には、320列のうち、天板22の進行方向前側80列(80列は、320列の1/4回転分に相当)を遮蔽するように、コリメータ12bの開口度を調整(例えば、コリメータ12bの片側1/2を閉じるなど)する。また、例えば、最後にサイドの透視像を撮影する際には、320列のうち、天板22の進行方向後ろ側の80列を遮蔽するように、コリメータ12bの開口度を調整する(例えば、コリメータ12bの片側1/2を閉じるなど)。
図7は、実施例2に係るX線CT装置100による処理手順を示すフローチャートである。図7に例示する処理手順は、図5に例示した処理手順とほぼ同様であるが、ステップS203とステップS206との間に挿入されたステップS204及びS205の処理手順、及び、ステップS208とステップS211との間に挿入されたステップS209及びS210の処理手順が異なる。
すなわち、実施例1と同様、システム制御部38が、入力部31を介してスキャノ撮影の開始指示を受け付けると(ステップS201肯定)、スキャン制御部33は、架台装置10の回転制御及び寝台装置20の移動制御を開始する(ステップS202)。
次に、スキャン制御部33は、X線管12aが円軌道上の所定の位置(トップ、例えば0°)に到達したか否かを判定する(ステップS203)。そして、到達したと判定した場合には(ステップS203肯定)、スキャン制御部33は、それが初回であるか否かを判定する(ステップS204)。初回であると判定した場合には(ステップS204肯定)、スキャン制御部33は、コリメータ調整部11bを制御することで、コリメータ12bの開口度を調整する(ステップS205)。例えば、スキャン制御部33は、コリメータ12bの片側1/2を閉じる。
一方、初回でないと判定した場合には(ステップS204否定)、スキャン制御部33は、コリメータ12bの開口度を調整することなく(コリメータ12bは開かれた状態となる)、ステップS206へと移行する。すなわち、スキャン制御部33は、X線管12aによるX線の照射及びX線検出器13によるX線の検出を行うように、架台制御部11を制御する(ステップS206)。この時、ステップS205においてコリメータ12bの開口度が調整されていれば、X線管12aから被検体Pに照射されるX線の照射範囲は、コリメータ12bによって一部遮蔽される。そして、スキャン制御部33は、実施例1と同様、所定の位置(トップ)における1ビューの投影データを生成するように、データ収集部14を制御する(ステップS207)。
続いて、スキャン制御部33は、X線管12aが円軌道上の所定の位置(サイド、例えば90°)に到達したか否かを判定する(ステップS208)。そして、到達したと判定した場合には(ステップS208肯定)、スキャン制御部33は、それが最終回(例えば4回目)であるか否かを判定する(ステップS209)。最終回であると判定した場合には(ステップS209肯定)、スキャン制御部33は、コリメータ調整部11bを制御することで、コリメータ12bの開口度を調整する(ステップS210)。例えば、スキャン制御部33は、コリメータ12bの片側1/2を閉じる。
一方、最終回でないと判定した場合には(ステップS209否定)、スキャン制御部33は、コリメータ12bの開口度を調整することなく(コリメータ12bは開かれた状態となる)、ステップS211へと移行する。すなわち、スキャン制御部33は、X線管12aによるX線の照射及びX線検出器13によるX線の検出を行うように、架台制御部11を制御する(ステップS212)。この時、ステップS210においてコリメータ12bの開口度が調整されていれば、X線管12aから被検体Pに照射されるX線の照射範囲は、コリメータ12bによって一部遮蔽される。そして、スキャン制御部33は、実施例1と同様、所定の位置(サイド)における1ビューの投影データを生成するように、データ収集部14を制御する(ステップS212)。
その後は、実施例1と同様、スキャン制御部33は、スキャノ撮影を終了するか否かを判定する(ステップS213)。そして、スキャン制御部33は、スキャノ撮影を終了しないと判定すると(ステップS213否定)、再び、ステップS203の処理に戻る。一方、ステップS213において、スキャノ撮影を終了したと判定すると(ステップS213肯定)、続いて、システム制御部38が、収集した投影データから透視像を生成するように、前処理部34や画像生成部36を制御する(ステップS214)。
続いて、実施例1と同様、システム制御部38は、入力部31を介してCT撮影の開始指示を受け付けると(ステップS215肯定)、スキャン制御部33を制御することでCT撮影を開始する。なお、この時、架台装置10の回転制御は既に開始されているので、再び開始する必要はない。
したがって、実施例1と同様、スキャン制御部33は、架台装置10の回転制御を開始することなく、CT撮影を開始する(ステップS216)。
なお、上記処理手順においては、撮影が、トップの初回であるか、サイドの最終回であるかをその都度判定し、トップの初回もしくはサイドの最終回であると判定した場合にのみ、コリメータ12bの片側の1/2を閉じるように制御し、その他の場合には、コリメータ12bを閉じる制御を行わない(コリメータ12bは開いた状態となる)ものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。例えば、予め、コリメータ12bの片側の1/2を閉じた状態(初期状態)で撮影を開始し、閉じた状態で初回のX線照射を終了すると、コリメータ12bを閉じた状態から開いた状態となるように制御し、その後、サイドの最終回であると判定した場合に、再び、コリメータ12bの片側(初期状態の反対側)の1/2を閉じるように制御してもよい。すなわち、具体的な制御の処理手順は、装置の運用条件などに応じて任意に変更することができる。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2に係るX線CT装置100において、コリメータ調整部11bは、X線管12aによるX線の照射が行われる際に、体軸方向の照射範囲を調整する。具体的には、コリメータ調整部11bは、第一の位置(例えば0°)において収集された投影データの撮影範囲と、第二の位置(例えば90°)において収集された投影データの撮影範囲とが一致するように、体軸方向の照射範囲を調整する。このようなことから、実施例2によれば、被検体Pに照射するX線量を削減することが可能になる。
上記実施例2では、トップの透視像の撮影範囲とサイドの透視像の撮影範囲とのずれに着目して、コリメータ12bの開口度を調整する手法を説明した。しかしながら、コリメータ12bの開口度の調整は、他の目的においても活用される。
図8は、実施例3における撮影範囲を説明するための図である。図8に例示する(a)は、トップの透視像(図8において「TOP像」と示す)であり、(b)は、サイドの透視像(図8において「SIDE像」と示す)である。(a)及び(b)は、実施例1や2で説明したように、通常の撮影範囲(図8において「撮影範囲(大)」と示す)である。
一方、図8に例示する(c)及び(d)は、撮影範囲が小さい場合である(図8において「撮影範囲(小)」と示す)。すなわち、例えば被検体Pが子供である場合など、対象とする撮影範囲が小さい場合には、X線検出器13の検出素子列全てを用いてスキャノ撮影をするのではなく、X線検出器13の検出素子列の一部を用いてスキャノ撮影をすればよい。
このため、必要のない部分については、被検体PにX線を照射しないことが望まれる。そこで、実施例3に係るX線CT装置100は、撮影範囲が決定すると、まず、決定した撮影範囲に基づきコリメータ12bの開口度を計算する。例えば、X線CT装置100は、X線検出器13の検出素子列の何列を用い、何回転撮影するのがよいのか、最適な組み合わせを計算により求める。そして、スキャン制御部33が、計算結果に従ってコリメータ調整部11bを制御することで、コリメータ12bの開口度を調整し、X線管12aから被検体Pに照射されるX線の照射範囲をコリメータ12bで一部遮蔽する。例えば、スキャン制御部33は、図8に例示する(c)及び(d)のように、X線の照射範囲をコリメータ12bで一部遮蔽するようにコリメータ調整部11bを制御するのみならず、図8においては省略するが、トップの透視像全て及びサイドの透視像全てにおいて、コリメータ12bの開口度を調整する。
例えば、事前の計算により、320列のうちの200列のみを用い、4回転撮影するのがよいとの計算結果が得られたとする。すると、320列のうちの200列のみが用いられるように、コリメータ12bの体軸方向の両側(60列ずつ)を遮蔽することになる。例えば、最初にトップの透視像を撮影する際には、320列のうち、天板22の進行方向前側110列(60列+50列、50列は、200列の1/4回転分に相当)を遮蔽するように、また、進行方向後ろ側60列を遮蔽するように、コリメータ12bの開口度を調整する。また、例えば、最後にサイドの透視像を撮影する際には、320列のうち、天板22の進行方向後ろ側の110列(60列+50列)を遮蔽するように、また、進行方向前側60列を遮蔽するように、コリメータ12bの開口度を調整する。また、その他を撮影する際には、天板22の進行方向前側及び後ろ側の両方について、それぞれ60列ずつ遮蔽するように、コリメータ12bの開口度を調整する。
[実施例3の効果]
上述したように、実施例3に係るX線CT装置100において、コリメータ調整部11bは、X線管12aによるX線の照射が行われる際に、体軸方向の照射範囲を調整する。このようなことから、実施例3によれば、被検体Pに照射するX線量を削減することが可能になる。
上記実施例1〜3では、スキャノ撮影時の回転速度とCT撮影時の回転速度との関係について、特に調整を行っていなかった。実施例4に係るX線CT装置100は、CT撮影時の回転速度により迅速に移行できるように、スキャノ撮影時の回転速度を調整する。
図9及び図10は、スキャノ撮影時の回転速度とCT撮影時の回転速度との関係を説明するための図である。図9及び図10において、縦軸は、回転速度を示し、横軸は、時間を示す。図9に例示するように、後続のCT撮影時(図9において「Monitoring scan」、「Main scan」と示す)の回転速度が「0.35s/r」と確定している場合には、スキャン制御部33は、CT撮影時の回転速度と一致するように、スキャン撮影時の回転速度を決定する。例えば、スキャン制御部33は、スキャン撮影時の回転速度を「0.35s/r」に決定する。そして、スキャン制御部33は、決定した回転速度となるように、回転フレーム15を制御する。
一方、図10に例示するように、後続のCT撮影時の回転速度が確定していない場合、例えば、「Monitoring scan」の回転速度と「Main scan」の回転速度との組み合わせが、「0.5s/r」もしくは「0.35s/r」のいずれとなるかが確定していない場合には、スキャン制御部33は、中間的な速度に決定する。例えば、スキャン制御部33は、スキャン撮影時の回転速度を「0.4s/r」に決定する。そして、スキャン制御部33は、決定した回転速度となるように、回転フレーム15を制御する。
図11は、実施例4に係るX線CT装置100による処理手順を示すフローチャートである。図11に例示する処理手順は、図5に例示した処理手順とほぼ同様であるが、ステップS301とステップS305との間に挿入されたステップS302〜S304の処理手順のみが異なる。そこで、以下、ステップS301〜S305までを説明する。
実施例1と同様、システム制御部38が、入力部31を介してスキャノ撮影の開始指示を受け付けると(ステップS301肯定)、スキャン制御部33は、CT撮影時の回転速度が確定済みであるか否かを判定する(ステップS302)。確定済みである場合には(ステップS302肯定)、スキャン制御部33は、CT撮影時の回転速度をスキャン撮影時の回転速度として設定する(ステップS303)。
一方、確定済みでない場合には(ステップS302否定)、スキャン制御部33は、中間的な回転速度をスキャン撮影時の回転速度として設定する(ステップS304)。そして、スキャン制御部33は、架台装置10の回転制御及び寝台装置20の移動制御を開始するが(ステップS305)、架台装置10の回転制御を行う際には、ステップS303やステップS304において設定した回転速度となるように、回転フレーム15を制御する。
[実施例4の効果]
上述したように、実施例4に係るX線CT装置100によれば、スキャン制御部33は、後続のCT撮影時の回転速度に応じてスキャノ撮影時の回転速度を決定するので、スキャノ撮影からCT撮影への移行がよりスムースに行われる。
以上、実施例1〜4を説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
例えば、X線CT装置100は、X線管12aによるX線の照射を行う際に、第一の位置の近傍および第二の位置の近傍それぞれにおいて複数回の照射を行うことで複数回分の投影データを収集してもよい。この場合には、X線CT装置100は、第一の位置の近傍において収集された複数回分の投影データから1枚の第一の透視像を生成し、および、第二の位置の近傍において収集された複数回分の投影データから1枚の第二の透視像を生成する。
例えば、X線CT装置100は、回転フレーム15の1回転を「1000」に分割して特定位相を「位置:500」とした場合、同一回転内の位置「499、500および501」にてX線が照射する。そして、X線CT装置100は、特定位相近傍の3つの補正済み投影データを加算し、加算平均から1枚の透視像を生成する。このような手法によれば、例えばX線量が足りない場合に、画質を向上することができる。
上記実施例1〜4では、第一の位置及び第二の位置の一例として、0°及び90°を例示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、1°及び91°、0°及び270°など、X線の照射が行われる位置は、撮影条件やX線CT装置の設計条件などに応じて任意に設定される。
また、上記実施例1〜4では、円軌道上の2箇所でX線の照射が行われる事例を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、0°、90°、及び270°など、円軌道上の3箇所でX線の照射が行われる場合など、2箇所以上の複数の位置でX線の照射が行われる場合にも、同様に適用することができる。
この場合には、X線CT装置100は、X線管12aが円軌道上の所定位置(複数箇所)に到達する毎に、X線管12aによるX線の照射およびX線検出器13によるX線の検出を行い、被検体Pの投影データを収集する。そして、X線CT装置100は、所定位置において収集された投影データから、所定位置ごとに透視像を生成する。例えば、円軌道上の3箇所でX線の照射が行われた場合には、3枚の透視像が生成されることになる。
100 X線CT装置
10 架台装置
11 架台制御部
12 X線照射部
13 X線検出器
14 データ収集部
15 回転フレーム
20 寝台装置
21 寝台駆動部
22 天板
30 コンソール装置
31 入力部
32 表示部
33 スキャン制御部
34 前処理部
35 投影データ記憶部
36 画像生成部
37 画像記憶部
38 システム制御部

Claims (3)

  1. X線照射手段とX線検出手段とを天板に載置された被検体を略中心とする円軌道上で連続して回転させるとともに、該天板を該被検体の体軸方向に移動させるように制御する回転移動制御手段と、
    前記回転移動制御手段による制御によって前記X線照射手段が前記円軌道上の第一の位置および第二の位置に到達する毎に該X線照射手段によるX線の照射および該X線検出手段によるX線の検出を行い、前記被検体の投影データを収集する投影データ収集手段と、
    前記投影データ収集手段によって前記第一の位置において収集された投影データから第一の透視像を生成し、および、前記投影データ収集手段によって前記第二の位置において収集された投影データから第二の透視像を生成する透視像生成手段と
    前記投影データ収集手段によって前記X線照射手段によるX線の照射が行われる際に、前記第一の位置において収集された投影データの撮影範囲と、前記第二の位置において収集された投影データの撮影範囲とが一致するように、X線照射手段によるX線の体軸方向の照射範囲を調整する照射範囲調整手段と、
    を備えたことを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記投影データ収集手段は、前記X線照射手段によるX線の照射を行う際に、前記第一の位置近傍および前記第二の位置近傍それぞれにおいて複数回の照射を行うことで複数回分の投影データを収集し、
    前記透視像生成手段は、前記投影データ収集手段によって前記第一の位置近傍において収集された複数回分の投影データから1枚の第一の透視像を生成し、および、前記投影データ収集手段によって前記第二の位置近傍において収集された複数回分の投影データから1枚の第二の透視像を生成することを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. X線コンピュータ断層撮影装置が、
    スキャノ撮影時に、X線照射手段とX線検出手段とを天板に載置された被検体を略中心とする円軌道上で連続して回転させるとともに、該天板を該被検体の体軸方向に移動させるように制御する第一回転移動制御工程と、
    前記第一回転移動制御工程による制御によって前記X線照射手段が前記円軌道上の第一の位置および第二の位置に到達する毎に該X線照射手段によるX線の照射および該X線検出手段によるX線の検出を行い、前記被検体の投影データを収集する第一投影データ収集工程と、
    前記第一投影データ収集工程によって前記第一の位置において収集された投影データから第一の透視像を生成し、および、前記第一投影データ収集工程によって前記第二の位置において収集された投影データから第二の透視像を生成する透視像生成工程と、
    CT撮影時に、前記第一回転移動制御工程によって制御されたことで回転するX線照射手段とX線検出手段とを継続して回転させるとともに、前記天板を前記被検体の体軸方向に移動させるように制御する第二回転移動制御工程と、
    前記第二回転移動制御工程による制御によって前記X線照射手段が前記円軌道上を回転する間、該X線照射手段によるX線の照射および該X線検出手段によるX線の検出を行い、前記被検体の投影データを収集する第二投影データ収集工程と、
    前記第一投影データ収集工程および前記第二投影データ収集工程によって前記X線照射手段によるX線の照射が行われる際に、前記第一の位置において収集された投影データの撮影範囲と、前記第二の位置において収集された投影データの撮影範囲とが一致するように、X線照射手段によるX線の体軸方向の照射範囲を調整する照射範囲調整工程と、
    を含んだことを特徴とするX線コンピュータ断層撮影方法。
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