JPH0622951A - X線ct装置 - Google Patents
X線ct装置Info
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- JPH0622951A JPH0622951A JP4178604A JP17860492A JPH0622951A JP H0622951 A JPH0622951 A JP H0622951A JP 4178604 A JP4178604 A JP 4178604A JP 17860492 A JP17860492 A JP 17860492A JP H0622951 A JPH0622951 A JP H0622951A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】被検体部位の形状がヘリカルスキャン中に変化
する場合でも高画質の画像を短時間に得ることができる
X線CT装置を提供する。 【構成】本発明のX線CT装置は、X線を被検体21に
向けて照射するX線管11と、被検体21を透過したX
線を検出するX線検出器14と、X線検出器14に入射
するX線の強度が所定の分布になるように、断面を被検
体21の形状に応じて所定の形状に形成したウエッジ2
5とを備える。ウエッジ25は、形状の異なる少なくと
も2以上の被検体部位にそれぞれ対応した断面を有す
る。本発明のX線CT装置は、X線照射面28に対して
ウエッジ25を駆動するウエッジ駆動部26と、ウエッ
ジ25の断面のうち、撮影対象となる被検体部位の形状
に対応した断面がX線照射面28に位置合わせされるよ
うにウエッジ駆動部26を制御するウエッジ制御部27
とを備える。
する場合でも高画質の画像を短時間に得ることができる
X線CT装置を提供する。 【構成】本発明のX線CT装置は、X線を被検体21に
向けて照射するX線管11と、被検体21を透過したX
線を検出するX線検出器14と、X線検出器14に入射
するX線の強度が所定の分布になるように、断面を被検
体21の形状に応じて所定の形状に形成したウエッジ2
5とを備える。ウエッジ25は、形状の異なる少なくと
も2以上の被検体部位にそれぞれ対応した断面を有す
る。本発明のX線CT装置は、X線照射面28に対して
ウエッジ25を駆動するウエッジ駆動部26と、ウエッ
ジ25の断面のうち、撮影対象となる被検体部位の形状
に対応した断面がX線照射面28に位置合わせされるよ
うにウエッジ駆動部26を制御するウエッジ制御部27
とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線CT装置に係り、
特に、ヘリカルスキャン方式のX線CT装置に関する。
特に、ヘリカルスキャン方式のX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン方式のX線CT装置
は、被検体の体軸方向に沿って所定の範囲にわたり連続
的にX線投影データを収集し、データ収集後、所望のス
ライス位置での画像を自在に再構成することができる装
置である。
は、被検体の体軸方向に沿って所定の範囲にわたり連続
的にX線投影データを収集し、データ収集後、所望のス
ライス位置での画像を自在に再構成することができる装
置である。
【0003】ヘリカルスキャン方式の従来のX線CT装
置は、X線管およびX線検出器を被検体の回りに回転さ
せながら所定のサンプリング位置でX線を照射するとと
もに、被検体が横たわった寝台を上述の回転に応答して
横移動させるようになっており、被検体からみれば、X
線管およびX線検出器は被検体の回りを螺旋状に回転す
るようになっている。
置は、X線管およびX線検出器を被検体の回りに回転さ
せながら所定のサンプリング位置でX線を照射するとと
もに、被検体が横たわった寝台を上述の回転に応答して
横移動させるようになっており、被検体からみれば、X
線管およびX線検出器は被検体の回りを螺旋状に回転す
るようになっている。
【0004】ここで、被検体中心部を透過してX線検出
器に入射するX線は、被検体で吸収される割合が大きい
のでX線強度が小さくなる。
器に入射するX線は、被検体で吸収される割合が大きい
のでX線強度が小さくなる。
【0005】一方、被検体周辺部を透過したあるいは被
検体周囲の空気部分を通過してきたX線は、ほとんど吸
収されないのでX線強度は大きいままである。
検体周囲の空気部分を通過してきたX線は、ほとんど吸
収されないのでX線強度は大きいままである。
【0006】そのため、X線検出器に入射するX線の強
度がチャンネルごとに大きく異なり、結果的に再構成画
像の画質が劣化する原因となる。
度がチャンネルごとに大きく異なり、結果的に再構成画
像の画質が劣化する原因となる。
【0007】このような画質劣化を回避するため、従来
のX線CT装置は、X線管の照射出口近傍にX線吸収材
で構成されたウエッジを備え、X線検出器に入射するX
線強度を均一にするようになっている。
のX線CT装置は、X線管の照射出口近傍にX線吸収材
で構成されたウエッジを備え、X線検出器に入射するX
線強度を均一にするようになっている。
【0008】ウエッジは、例えばアルミニウムで構成し
てあり、被検体中心部に向かうX線方向では薄く、被検
体周辺部に向かうX線方向では厚くなるような形状に断
面を形成してある。
てあり、被検体中心部に向かうX線方向では薄く、被検
体周辺部に向かうX線方向では厚くなるような形状に断
面を形成してある。
【0009】そのため、X線管から照射されたX線がウ
エッジを透過すると、被検体中心部に向かう方向では、
わずかに強度が低下するだけであるが、被検体周辺部に
向かう方向では強度が大きく低下する。
エッジを透過すると、被検体中心部に向かう方向では、
わずかに強度が低下するだけであるが、被検体周辺部に
向かう方向では強度が大きく低下する。
【0010】このように、被検体を透過する前に予めX
線強度に重みを付けてから、被検体を透過させると、被
検体を透過した後では、X線強度はほぼ均一になり、上
述の画質劣化を回避することができる。
線強度に重みを付けてから、被検体を透過させると、被
検体を透過した後では、X線強度はほぼ均一になり、上
述の画質劣化を回避することができる。
【0011】図4は、従来のウエッジ1を斜視図で示し
たものである。
たものである。
【0012】同図でわかるように、従来のウエッジ1
は、X線照射面に沿った断面(紙面に平行な面)を、被
検体中心部に向かう方向Aでは薄く被検体周辺部に向か
う方向B,Cでは厚くなるような形状に形成してある。
は、X線照射面に沿った断面(紙面に平行な面)を、被
検体中心部に向かう方向Aでは薄く被検体周辺部に向か
う方向B,Cでは厚くなるような形状に形成してある。
【0013】また、ウエッジ1は、例えば3つの断面
2、3、4を形成しており、被検体の形状に応じた断面
を選択可能になっている。
2、3、4を形成しており、被検体の形状に応じた断面
を選択可能になっている。
【0014】図5は、従来のウエッジの作用を説明した
ものであり、被検体部位の形状に応じてウエッジの断面
を選択してある。
ものであり、被検体部位の形状に応じてウエッジの断面
を選択してある。
【0015】すなわち、撮影対象となる被検体部位が例
えば頭部12のときには、X線管11から照射されたX
線を断面3に入射させてX線ファンビームの角度を小さ
くし(図5(a) )、被検体部位が例えば腹部13のとき
には、X線を断面2に入射させてX線ファンビームの角
度を大きくする(図5(b) )。
えば頭部12のときには、X線管11から照射されたX
線を断面3に入射させてX線ファンビームの角度を小さ
くし(図5(a) )、被検体部位が例えば腹部13のとき
には、X線を断面2に入射させてX線ファンビームの角
度を大きくする(図5(b) )。
【0016】このように、被検体部位の形状に応じて、
ウエッジの断面を選択することにより、X線検出器14
に入射するX線の強度を均一にし、画質を良好に保つこ
とができる。
ウエッジの断面を選択することにより、X線検出器14
に入射するX線の強度を均一にし、画質を良好に保つこ
とができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ウエッジの断
面は、所望の撮影範囲のなかで最も大きな被検体部位に
合わせて選択せざるをえないため、例えば腹部から頭部
にかけて撮影する場合には、ウエッジの断面を腹部に合
わせて選択し、同じウエッジの断面で頭部を撮影するこ
とになる。
面は、所望の撮影範囲のなかで最も大きな被検体部位に
合わせて選択せざるをえないため、例えば腹部から頭部
にかけて撮影する場合には、ウエッジの断面を腹部に合
わせて選択し、同じウエッジの断面で頭部を撮影するこ
とになる。
【0018】しかしながら、腹部用の大断面を用いて頭
部を撮影すると、X線検出器での入射強度が均一となら
ないために画質が低下する原因となるのみならず、被曝
量が増えたり、撮影時間が長くなったりする。
部を撮影すると、X線検出器での入射強度が均一となら
ないために画質が低下する原因となるのみならず、被曝
量が増えたり、撮影時間が長くなったりする。
【0019】このような事態を回避するため、被検体部
位の形状が変化するところでスキャンを中断し、次いで
ウエッジの固定位置を調整することによってウエッジの
断面を選択し直し、次いでスキャンを再開するという方
法が考えられる。
位の形状が変化するところでスキャンを中断し、次いで
ウエッジの固定位置を調整することによってウエッジの
断面を選択し直し、次いでスキャンを再開するという方
法が考えられる。
【0020】しかし、このような方法では、所定の領域
のスキャンを終えるまでの全体撮影時間が非常に長くな
ってしまう。
のスキャンを終えるまでの全体撮影時間が非常に長くな
ってしまう。
【0021】また、スキャンの中断により、造影剤の流
れに合わせた撮影ができなくなるため、そのたびに余分
な造影剤を投入しなければならず、必要な造影剤の量が
増えてしまう。
れに合わせた撮影ができなくなるため、そのたびに余分
な造影剤を投入しなければならず、必要な造影剤の量が
増えてしまう。
【0022】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、被検体部位の形状がヘリカルスキャン中に変
化する場合でも高画質の画像を短時間に得ることができ
るX線CT装置を提供することを目的とする。
たもので、被検体部位の形状がヘリカルスキャン中に変
化する場合でも高画質の画像を短時間に得ることができ
るX線CT装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のX線CT装置は請求項1に記載したよう
に、X線を被検体に向けて照射するX線管と、被検体を
透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線検出器
に入射するX線の強度が所定の分布になるように、断面
を被検体の形状に応じて所定の形状に形成したウエッジ
とを備えたX線CT装置において、前記ウエッジは、形
状の異なる少なくとも2以上の被検体部位にそれぞれ対
応した断面を有する一方、前記装置は、X線照射面に対
して前記ウエッジを駆動するウエッジ駆動部と、前記ウ
エッジの断面のうち、撮影対象となる被検体部位の形状
に対応した断面がX線照射面に位置合わせされるように
前記ウエッジ駆動部を制御するウエッジ制御部とを備え
たものである。
め、本発明のX線CT装置は請求項1に記載したよう
に、X線を被検体に向けて照射するX線管と、被検体を
透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線検出器
に入射するX線の強度が所定の分布になるように、断面
を被検体の形状に応じて所定の形状に形成したウエッジ
とを備えたX線CT装置において、前記ウエッジは、形
状の異なる少なくとも2以上の被検体部位にそれぞれ対
応した断面を有する一方、前記装置は、X線照射面に対
して前記ウエッジを駆動するウエッジ駆動部と、前記ウ
エッジの断面のうち、撮影対象となる被検体部位の形状
に対応した断面がX線照射面に位置合わせされるように
前記ウエッジ駆動部を制御するウエッジ制御部とを備え
たものである。
【0024】
【作用】本発明のX線CT装置によれば、ヘリカルスキ
ャン中にどの被検体部位を撮影しているときでも、その
ときの被検体部位の形状に応じたウエッジ断面が常にX
線照射面に位置合わせされる。
ャン中にどの被検体部位を撮影しているときでも、その
ときの被検体部位の形状に応じたウエッジ断面が常にX
線照射面に位置合わせされる。
【0025】そのため、ヘリカルスキャン中に被検体部
位の形状が変化しても、X線検出器に入射するX線の強
度はほぼ均一になる。
位の形状が変化しても、X線検出器に入射するX線の強
度はほぼ均一になる。
【0026】
【実施例】以下、本発明のX線CT装置の実施例につい
て、添付図面を参照して説明する。
て、添付図面を参照して説明する。
【0027】なお、従来技術で説明した部品と実質的に
同一の部品については同一の符号を付してその説明を省
略する。
同一の部品については同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0028】図1は、本実施例のX線CT装置をブロッ
ク図で示したものである。
ク図で示したものである。
【0029】本実施例のX線CT装置は、X線を被検体
21に向けて照射するX線管11と、被検体21を透過
したX線を検出するX線検出器14と、X線検出器14
で検出されたX線投影データを収集するデータ収集部
(図示せず)と、収集されたデータを画像として再構成
する画像再構成部(図示せず)とを備える。
21に向けて照射するX線管11と、被検体21を透過
したX線を検出するX線検出器14と、X線検出器14
で検出されたX線投影データを収集するデータ収集部
(図示せず)と、収集されたデータを画像として再構成
する画像再構成部(図示せず)とを備える。
【0030】また、本実施例のX線CT装置は、被検体
21が横たわった寝台22を矢印に沿ってスライドさせ
る寝台駆動部23と、寝台駆動部23を制御する寝台制
御部24とを備える。
21が横たわった寝台22を矢印に沿ってスライドさせ
る寝台駆動部23と、寝台駆動部23を制御する寝台制
御部24とを備える。
【0031】また、本実施例のX線CT装置は、X線検
出器14に入射するX線の強度がチャンネル方向に所定
の分布になるように、被検体部位の形状に応じて断面形
状を形成したウエッジ25を備える。
出器14に入射するX線の強度がチャンネル方向に所定
の分布になるように、被検体部位の形状に応じて断面形
状を形成したウエッジ25を備える。
【0032】ウエッジ25は、断面形状が変化する方向
を、被検体21の体軸方向に平行になるように配置して
ある。
を、被検体21の体軸方向に平行になるように配置して
ある。
【0033】ウエッジ25は、形状の異なる少なくとも
2以上の被検体部位にそれぞれ対応した断面を有し、好
ましくは、さまざまな被検体部位の形状に対応できるよ
うに多数の断面を有するのがよく、さらに好適には、断
面形状が連続的に変化するように構成するのがよい。
2以上の被検体部位にそれぞれ対応した断面を有し、好
ましくは、さまざまな被検体部位の形状に対応できるよ
うに多数の断面を有するのがよく、さらに好適には、断
面形状が連続的に変化するように構成するのがよい。
【0034】図2は、ウエッジ25を斜視図で示したも
のである。
のである。
【0035】ウエッジ25は、所定の方向(z´軸)に
沿って断面形状が連続的に変化するように形成してあ
り、その断面形状は、z´=0近傍では大きな被検体部
位、例えば腹部に対応し、z´=z´1 ,z´2 ,z´
3 は例えばそれぞれ胸部、頭部、首部に対応する。
沿って断面形状が連続的に変化するように形成してあ
り、その断面形状は、z´=0近傍では大きな被検体部
位、例えば腹部に対応し、z´=z´1 ,z´2 ,z´
3 は例えばそれぞれ胸部、頭部、首部に対応する。
【0036】再び図1を参照して、本実施例のX線CT
装置は、白抜き矢印で示すようにX線照射面28に対し
てウエッジ25を駆動するウエッジ駆動部26と、ウエ
ッジ25の断面のうち、撮影対象となる被検体部位の形
状に対応した断面がX線照射面28に位置合わせされる
ようにウエッジ駆動部26を制御するウエッジ制御部2
7とを備える。
装置は、白抜き矢印で示すようにX線照射面28に対し
てウエッジ25を駆動するウエッジ駆動部26と、ウエ
ッジ25の断面のうち、撮影対象となる被検体部位の形
状に対応した断面がX線照射面28に位置合わせされる
ようにウエッジ駆動部26を制御するウエッジ制御部2
7とを備える。
【0037】すなわち、ウエッジ25は、図2で示した
z軸(体軸)に沿ってウエッジ駆動部26によって駆動
される。
z軸(体軸)に沿ってウエッジ駆動部26によって駆動
される。
【0038】再び図1を参照して、本実施例のX線CT
装置は、撮影対象となる被検体部位の形状を検出する形
状検出部29を備える。
装置は、撮影対象となる被検体部位の形状を検出する形
状検出部29を備える。
【0039】形状検出部29は、X線検出器14からデ
ータ収集部を介して受け取ったスキャノ像データを用い
て、寝台22の位置と被検体部位の形状との関係を認識
し、認識した形状に対応するウエッジ25の断面位置を
例えば図2のz´軸上の位置として特定するようになっ
ている。
ータ収集部を介して受け取ったスキャノ像データを用い
て、寝台22の位置と被検体部位の形状との関係を認識
し、認識した形状に対応するウエッジ25の断面位置を
例えば図2のz´軸上の位置として特定するようになっ
ている。
【0040】形状検出部29は、寝台22の位置および
その位置に対応するウエッジ25の断面位置を、入力部
30を介してあるいは直接、ウエッジ制御部27に送
り、ウエッジ制御部27は、寝台駆動部23に内蔵した
エンコーダからの寝台位置情報を用いて、寝台22の位
置に対応するウエッジ25の断面位置がX線照射面28
に位置合わせされるようにウエッジ駆動部26を制御す
るようになっている。
その位置に対応するウエッジ25の断面位置を、入力部
30を介してあるいは直接、ウエッジ制御部27に送
り、ウエッジ制御部27は、寝台駆動部23に内蔵した
エンコーダからの寝台位置情報を用いて、寝台22の位
置に対応するウエッジ25の断面位置がX線照射面28
に位置合わせされるようにウエッジ駆動部26を制御す
るようになっている。
【0041】次に、本実施例のX線CT装置の作用を説
明する。
明する。
【0042】まず、ヘリカルスキャンによる断層撮影を
行う前に、X線管11およびX線検出器14を被検体2
1の回りに回転させずに寝台22だけを移動させてX線
投影データを収集することにより、スキャノ像データを
得る。
行う前に、X線管11およびX線検出器14を被検体2
1の回りに回転させずに寝台22だけを移動させてX線
投影データを収集することにより、スキャノ像データを
得る。
【0043】次いで、得られたスキャノ像データをX線
検出器14から形状検出部29に送る。
検出器14から形状検出部29に送る。
【0044】次いで、形状検出部29でスキャノ像デー
タを分析して被検体部位の形状を認識し、認識された被
検体部位の形状に対応するウエッジ25の断面位置を寝
台位置ごとに特定する。
タを分析して被検体部位の形状を認識し、認識された被
検体部位の形状に対応するウエッジ25の断面位置を寝
台位置ごとに特定する。
【0045】被検体部位の形状とウエッジ25の断面位
置との関係は、例えばテーブルの形で形状検出部29に
予め記憶してある。
置との関係は、例えばテーブルの形で形状検出部29に
予め記憶してある。
【0046】次いで、得られた寝台位置ごとのウエッジ
25の断面位置をウエッジ制御部27に送る。
25の断面位置をウエッジ制御部27に送る。
【0047】ここで、断面位置に関する情報は、オペレ
ーターが入力部30で入力してもよい。
ーターが入力部30で入力してもよい。
【0048】次いで、ヘリカルスキャン方式による断層
撮影を開始する。
撮影を開始する。
【0049】ウエッジ制御部27は、予め入力された上
述のウエッジ断面位置に関する情報、およびヘリカルス
キャン中、寝台駆動部23に内蔵したエンコーダによっ
て送られてくる寝台位置情報を用いて、各時刻における
寝台位置に対応するウエッジ25の断面位置がX線照射
面28に一致するようにウエッジ駆動部26をリアルタ
イムに制御する。
述のウエッジ断面位置に関する情報、およびヘリカルス
キャン中、寝台駆動部23に内蔵したエンコーダによっ
て送られてくる寝台位置情報を用いて、各時刻における
寝台位置に対応するウエッジ25の断面位置がX線照射
面28に一致するようにウエッジ駆動部26をリアルタ
イムに制御する。
【0050】図3は、X線照射面28に位置合わせされ
るウエッジ25の断面位置z´を、被検体の部位を横軸
として示したものである。
るウエッジ25の断面位置z´を、被検体の部位を横軸
として示したものである。
【0051】同図でわかるように、ウエッジ25の断面
位置z´は、胸部周辺ではz´=z´1 、首部周辺では
z´3 、頭部周辺ではz´2 となっている。
位置z´は、胸部周辺ではz´=z´1 、首部周辺では
z´3 、頭部周辺ではz´2 となっている。
【0052】このように、本発明のX線CT装置によれ
ば、被検体部位の形状がスキャン中に変化しても、その
変化に合わせてウエッジを移動させ、変化する被検体部
位の形状に対応するウエッジの断面をリアルタイムにX
線照射面に位置合わせすることができるので、常に最適
な照射方式でスキャンを行うことができる。
ば、被検体部位の形状がスキャン中に変化しても、その
変化に合わせてウエッジを移動させ、変化する被検体部
位の形状に対応するウエッジの断面をリアルタイムにX
線照射面に位置合わせすることができるので、常に最適
な照射方式でスキャンを行うことができる。
【0053】また、スキャンを中断する必要がなくなる
ので、全体の撮像時間を短縮することができるととも
に、造影剤の使用を最小限度にとどめることができる。
ので、全体の撮像時間を短縮することができるととも
に、造影剤の使用を最小限度にとどめることができる。
【0054】また、従来のように、大きなウエッジの断
面を小さな被検体部位に用いるという不合理が解消され
るので、撮像時間を延ばすことなく、小さな被検体部
位、例えば頭部の断層画像の画質を向上させることがで
きるとともに、無駄な被曝を減少させることができる。
面を小さな被検体部位に用いるという不合理が解消され
るので、撮像時間を延ばすことなく、小さな被検体部
位、例えば頭部の断層画像の画質を向上させることがで
きるとともに、無駄な被曝を減少させることができる。
【0055】本実施例では、被検体部位の形状を検出す
るのにスキャノ像データを用いたが、これに限定される
ものではなく、形状検出部を、X線検出器で検出したX
線量の増減から被検体部位の形状を検出可能に構成して
もよい。
るのにスキャノ像データを用いたが、これに限定される
ものではなく、形状検出部を、X線検出器で検出したX
線量の増減から被検体部位の形状を検出可能に構成して
もよい。
【0056】また、本実施例では、ウエッジの断面形状
を連続的に変化する構成としたが、段階的に変化する構
成としてもよい。
を連続的に変化する構成としたが、段階的に変化する構
成としてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のX線CT装
置は、X線を被検体に向けて照射するX線管と、被検体
を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線検出
器に入射するX線の強度が所定の分布になるように、断
面を被検体の形状に応じて所定の形状に形成したウエッ
ジとを備えたX線CT装置において、前記ウエッジは、
形状の異なる少なくとも2以上の被検体部位にそれぞれ
対応した断面を有する一方、前記装置は、X線照射面に
対して前記ウエッジを駆動するウエッジ駆動部と、前記
ウエッジの断面のうち、撮影対象となる被検体部位の形
状に対応した断面がX線照射面に位置合わせされるよう
に前記ウエッジ駆動部を制御するウエッジ制御部とを備
えたことにより、被検体部位の形状がヘリカルスキャン
中に変化する場合でも高画質の画像を短時間に得ること
ができる。
置は、X線を被検体に向けて照射するX線管と、被検体
を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線検出
器に入射するX線の強度が所定の分布になるように、断
面を被検体の形状に応じて所定の形状に形成したウエッ
ジとを備えたX線CT装置において、前記ウエッジは、
形状の異なる少なくとも2以上の被検体部位にそれぞれ
対応した断面を有する一方、前記装置は、X線照射面に
対して前記ウエッジを駆動するウエッジ駆動部と、前記
ウエッジの断面のうち、撮影対象となる被検体部位の形
状に対応した断面がX線照射面に位置合わせされるよう
に前記ウエッジ駆動部を制御するウエッジ制御部とを備
えたことにより、被検体部位の形状がヘリカルスキャン
中に変化する場合でも高画質の画像を短時間に得ること
ができる。
【図1】本実施例のX線CT装置のブロック図。
【図2】本実施例のX線CT装置に用いるウエッジの斜
視図。
視図。
【図3】ウエッジの断面位置を被検体部位の形状に合わ
せて変化させる様子を示したグラフ。
せて変化させる様子を示したグラフ。
【図4】従来のウエッジの斜視図。
【図5】従来のウエッジの作用を示す図。
11 X線管 14 X線検出器 23 寝台駆動部 24 寝台制御部 25 ウエッジ 26 ウエッジ駆動部 27 ウエッジ制御部 29 形状検出部 30 入力部
Claims (3)
- 【請求項1】 X線を被検体に向けて照射するX線管
と、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、前
記X線検出器に入射するX線の強度が所定の分布になる
ように、断面を被検体の形状に応じて所定の形状に形成
したウエッジとを備えたX線CT装置において、前記ウ
エッジは、形状の異なる少なくとも2以上の被検体部位
にそれぞれ対応した断面を有する一方、前記装置は、X
線照射面に対して前記ウエッジを駆動するウエッジ駆動
部と、前記ウエッジの断面のうち、撮影対象となる被検
体部位の形状に対応した断面がX線照射面に位置合わせ
されるように前記ウエッジ駆動部を制御するウエッジ制
御部とを備えたことを特徴とするX線CT装置。 - 【請求項2】 前記ウエッジの断面形状が連続的に変化
する請求項1記載のX線CT装置。 - 【請求項3】 撮影対象となる被検体部位の形状を検出
する形状検出部を備えた請求項1記載のX線CT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4178604A JPH0622951A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | X線ct装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4178604A JPH0622951A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | X線ct装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622951A true JPH0622951A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16051362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4178604A Pending JPH0622951A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | X線ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622951A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007267783A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Toshiba Corp | X線ct装置 |
JP2008012229A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-24 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | X線ct装置 |
JP2010075553A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Toshiba Corp | X線コンピュータ断層撮影装置 |
JP2012139534A (ja) * | 2012-03-22 | 2012-07-26 | Toshiba Corp | X線ct装置 |
JP2012152545A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-16 | Toshiba Corp | X線ct装置 |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP4178604A patent/JPH0622951A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008012229A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-24 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | X線ct装置 |
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JP2012152545A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-16 | Toshiba Corp | X線ct装置 |
US9724053B2 (en) | 2011-01-07 | 2017-08-08 | Toshiba Medical Systems Corporation | X-ray CT apparatus |
JP2012139534A (ja) * | 2012-03-22 | 2012-07-26 | Toshiba Corp | X線ct装置 |
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