JP3434545B2 - X線ctスキャナ - Google Patents
X線ctスキャナInfo
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Description
リカルスキャンにて撮影するX線CTスキャナに係り、
特に、撮影範囲を自動設定する技術に関する。
中で、X線CTスキャナが多く用いられている。X線C
Tスキャナは、周知のように被検体の撮影領域を挾んで
対向配置されたX線管、X線検出器を回転させながらX
線を曝射し、被検体を透過して得られる検出信号を再構
成して断層画像を作るものである。
今では、肺ガン集団検診への応用が検討されている。こ
の検診は一定時間内に多数の被検者を診断しなければな
らないので、通常はヘリカルスキャン(被検体に対して
螺旋状にスキャンする方法)にて断層像撮影を行なって
いる。
うな従来の撮影方法では被検者毎にオペレータがスキャ
ン計画を立てる必要がある。即ち、被検者はそれぞれ身
長や体格が異なるので、胸部位置やこの大きさが異な
り、被検者毎に撮影位置を決めなければならない。
タが手動にて行なっており、撮影に多くの時間を使うと
いう欠点があった。また、この問題を解決するために、
予め各被検者で適用できる広い範囲をスキャン範囲と決
めて、この範囲で撮影を実行する方法もあるが、この方
法では必要以上のスキャンが行なわれることが多いの
で、被検者に不要な被曝を与えてしまうという問題点が
あり実用的ではない。
るためになされたもので、その目的とするところは、被
検者の撮影範囲を容易かつ迅速に決め、更にこの範囲に
ついてスキャンを行なうことのできるX線CTスキャナ
を提供することにある。
本発明は、被検体をスキャンして得られた多方向の投影
データを再構成演算して前記被検体のCT像を求めるX
線CTスキャナにおいて、前記被検体のスキャノ撮影を
行い、スキャノデータを収集するスキャノ撮影手段と、
このスキャノ撮影手段により得られたスキャノデータに
基づいて前記被検体の体軸方向の撮影範囲を決定する撮
影範囲決定手段と、この撮影範囲決定手段により決定さ
れた撮影範囲に従って、前記被検体に対してヘリカルス
キャンを実行するヘリカルスキャン手段と、前記スキャ
ノデータに基づいて前記被検体の体径方向の再構成領域
を決定する再構成領域決定手段と、この再構成領域決定
手段により決定された再構成領域に従って、前記ヘリカ
ルスキャンにより収集された投影データに基づいて前記
CT画像を再構成する再構成手段とを具備したことを特
徴とするものである。
前記設定手段は、前記被検体の体軸方向の撮影範囲及び
前記被検体の体径方向の撮影範囲の少なくとも一方を自
動的に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2
記載のX線CTスキャナをもって解決手段とする。ま
た、請求項4に記載の本発明によれば、前記設定手段に
より撮影範囲を設定した後に、前記被検体に対して前記
スキャンのための準備を促す警告を行う警告手段を更に
具備したことを特徴とする請求項1記載のX線CTスキ
ャナをもって解決手段とする。
れたスキャノデータに基づいて被検体の体軸方向の撮影
範囲を決定し、決定された撮影範囲に従ってヘリカルス
キャンを実行することにより、撮影時間を短縮すること
ができる。またスキャノデータに基づいて被検体の体径
方向の再構成領域を決定するので再構成時間を短縮する
ことができる。
する。図2は本発明に係るヘリカルスキャンが実施可能
なX線CTスキャナの外観図である。図示のように、こ
のX線CTスキャナはガントリ1内に、X線を曝射する
X線管2と、このX線管とは相対峙して配置され透過X
線を検出するX線検出器(図には示されていない)とを
有しており、図中矢印3方向に回転しながらX線を曝射
してドーム内に侵入される被検体に対してスキャンを実
行する。
され、スキャン時には所定の速度でガントリ1のドーム
内に送り出される。つまり、スキャン軌道は符号7の如
く螺旋状となり、ヘリカルスキャンの軌道が得られる。
すブロック図である。図示のように、このX線CTスキ
ャナはX線管2に管電圧を出力するX線制御部9と、X
線管2,天板5及びX線検出器8の動作を制御する機構
制御部11とを有しており、これらの制御部9,11は
システム制御部16の制御下で動作する。
出するものであり、この検出信号はデータ収集部10に
出力される。メモリ12は、データ収集部10にて収集
された検出データを一旦記憶しこの記憶内容を中央制御
部14及び自動設定演算部13とに出力する。
の制御中枢として動作するものであり、記憶装置15,
システム制御部16及び画像再構成処理部18と接続さ
れている。
び記憶装置15に格納された胸部のプロフィールデータ
よりスキャノ撮影の終了及びヘリカルスキャン範囲の解
除、設定を行ないシステム制御部16に出力する。
当該X線CTスキャナを制御する際のタイミング信号を
出力する。記憶装置15は、後述するように被検体6の
胸部のプロフィールデータを格納するとともに、スキャ
ンデータ、画像データ等をも格納する。
ンによって収集されたデータに基づいて被検体6の断層
像を再構成するものであり、この画像は表示・操作部1
7にて画面表示される。
チャートを基に説明する。まず、天板5上に被検体6を
載置し(ステップST1)、スキャノ像を撮影する(ス
テップST2)。これは、X線管2及びX線検出器8を
回転させずに連続してX線を曝射しながら被検体6を移
動させながら透過データを収集することで行なわれる。
そして、この操作はシステム制御部16の指令により機
構制御部11の制御下で動作する。
することにより、撮影領域を決める(ステップST
3)。図4は被検体6の撮影領域21を示す説明図であ
り、スキャノ像の撮影は例えば撮影領域21全体を含む
領域S2の範囲で行なわれる。その結果、図4A,B,
Cの部位での体径方向のプロフィールがそれぞれ図5に
示す(a),(b),(c)に示す如くの特性として得
られれば、頸部と胸部との境界が(A)、胸部と腹部と
の境界が(C)となり、胸部中心では(B)となること
がわかる。つまり、図5(A),(C)に示す如くのプ
ロフィールデータを図1に示す記憶装置15に基準デー
タとして格納し、このプロフィールとスキャノ像から得
られるプロフィールとの一致を見ればスキャン範囲(図
4のS1)を容易に特定することができる。なお、この
際スキャン範囲S1は、撮影ミスやスキャン時の助走部
を確保するため、撮影領域21よりもやや広い範囲とさ
れる。
テップST3)が終了し、スキャノ撮影が自動停止され
ると(ステップST4)、収集されたスキャノデータと
記憶装置に格納された基準データとが比較され、ヘリカ
ルスキャンを実施する範囲が自動設定される(ステップ
ST5)。
吸って止めて下さい」等の指示を装置から出し、これと
同期してヘリカルスキャンを実施する(ステップST
7)。そして、ヘリカルスキャンによって収集されたデ
ータを基に断層画像が再構成され、画面表示されるので
ある。
撮影領域近傍のスキャノデータを収集し、これに基づい
てヘリカルスキャンを実施する際のスキャン範囲を自動
設定している。従って、短時間で正確なスキャン位置を
決めることができ、撮影の高速化を図ることが可能とな
り、スキャノ撮影は上記スキャン範囲の設定のみ行なえ
ば良いため、X線条件は可能な限り下げることができ、
被曝量も少ないので、被検者に不必要な被曝を与えるこ
とはなくなる。
ーチャートである。この例は被検体6の頸部と胸部との
境界部付近、及び胸部と腹部との境界部付近のみのスキ
ャノ撮影を行なうものである。
ップST11)、第1のスキャノ撮影を行なう(ステッ
プST12)。つまり、図4に示した「A」近傍のスキ
ャノ撮影を行なう。その後、胸部中央付近ではスキャノ
撮影を行なわず空送りする(ステップST13)。そし
て、「C」の近傍で第2のスキャノ撮影を行ない、胸部
と腹部との境界部のスキャノデータを得る(ステップ1
4)。
ャン撮影位置の自動設定(ステップST15)、ヘリカ
ルスキャンの実施(ステップ16)を行なって断層画像
を得る。
部分のスキャノ撮影を行なわないので、更に撮影時間を
短縮することができると共に、被曝量を減少させること
ができる。
域S1の様に被検体6の体軸方向の撮影範囲を決める方
法について述べたが、これに限らず体径方向についても
撮影範囲を決めることができる。図7は体径方向の撮影
範囲を決める際の説明図であり、領域S4がスキャンを
実施する範囲、領域S3が必要とする撮影範囲である。
そして、スキャノ撮影によって、例えば図8に示す如く
のスキャノデータが収集されると領域S3はヘリカルス
キャン範囲での最大値をとることにより容易に求めら
れ、図1に示す画像再構成処理部18にてこの領域S3
についてのみ再構成を行なうよう制御すれば、再構成時
間を短縮化することができ、時間の短縮化を図ることが
できるようになる。
影時間及び再構成時間を短縮することができる。
を示すブロック図である。
る。
である。
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 被検体をスキャンして得られた多方向の
投影データを再構成演算して前記被検体のCT像を求め
るX線CTスキャナにおいて、 前記被検体のスキャノ撮影を行い、スキャノデータを収
集するスキャノ撮影手段と、 このスキャノ撮影手段により得られたスキャノデータに
基づいて前記被検体の体軸方向の撮影範囲を決定する撮
影範囲決定手段と、 この撮影範囲決定手段により決定された撮影範囲に従っ
て、前記被検体に対してヘリカルスキャンを実行するヘ
リカルスキャン手段と、 前記スキャノデータに基づいて前記被検体の体径方向の
再構成領域を決定する再構成領域決定手段と、 この再構成領域決定手段により決定された再構成領域に
従って、前記ヘリカルスキャンにより収集された投影デ
ータに基づいて前記CT画像を再構成する再構成手段と
を具備したことを特徴とするX線CTスキャナ。 - 【請求項2】 前記スキャノ撮影手段は、前記ヘリカル
スキャン開始位置近傍で第1のスキャノ撮影を行い、前
記ヘリカルスキャン終了位置近傍で第2のスキャノ撮影
を行い、前記第1のスキャノ撮影と前記第2のスキャノ
撮影との間ではスキャノ撮影を行わないことを特徴とす
る請求項1記載のX線CTスキャナ。 - 【請求項3】 前記ヘリカルスキャン手段は、前記撮影
範囲決定手段により決定された撮影範囲より広い範囲を
ヘリカルスキャンすることを特徴とする請求項1記載の
X線CTスキャナ。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family
ID=17533175
Family Applications (1)
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JP27383293A Expired - Lifetime JP3434545B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | X線ctスキャナ |
Country Status (1)
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-
1993
- 1993-11-01 JP JP27383293A patent/JP3434545B2/ja not_active Expired - Lifetime
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