JP2620467B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2620467B2
JP2620467B2 JP4213597A JP21359792A JP2620467B2 JP 2620467 B2 JP2620467 B2 JP 2620467B2 JP 4213597 A JP4213597 A JP 4213597A JP 21359792 A JP21359792 A JP 21359792A JP 2620467 B2 JP2620467 B2 JP 2620467B2
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    • G21K1/043Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diaphragms, collimators using variable diaphragms, shutters, choppers changing time structure of beams by mechanical means, e.g. choppers, spinning filter wheels

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被検体の周回方向か
らX線を照射して被検体の断層像を得るX線CT装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のX線CT装置では、天板に仰臥
した被検体を挟んで配置されたX線照射装置とX線検出
器とを被検体に対してスキャニングさせることにより、
被検体内のX線吸収に関する被検体の周回方向からの投
影データを収集し、そのデータを逆投影することによっ
て被検体内の断層面におけるX線吸収係数の分布像を再
構成して、被検体内の断層像を得るように構成してい
る。また、1枚分の断層像が得られると、次の断層像を
得るために、被検体の次の関心部位の断層面をX線照射
手段から照射されるX線の照射方向に合わせるように天
板をスライドさせ、上述と同様にその断層面の断層像を
得る。
【0003】ところで、断層面のスライス厚さが厚すぎ
ると、例えば、脳底部の骨の多い部分等では、再構成画
像にパーシャルボリュームアーティファクトと呼ばれる
偽像が生じ易い。そこで、例えば、特開昭61-109551 公
報に開示されているように、薄いスライス厚さで多数枚
の断層面のデータを収集し、それらのデータを加算する
等のデータ処理を施して、厚い断層面についての鮮明な
断層像を得ることが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、天板上には被検体が仰臥している関係
で、関心部位の断層面とX線照射装置等との位置ずれを
防止するために、天板のスライドは比較的低速(約2
秒)で行なわれる。これに対して、X線照射装置等によ
るスキャニングは高速(約1秒)で行なわれる。このよ
うな条件の下、多数枚の断層面のデータを収集するため
には、被検者を載置した天板のスライドをX線照射装置
等によるスキャニングと交互に、多数回行なう必要があ
り、全断層面のデータ収集に要する時間は、特に天板の
スライド動作のために長くなるという問題がある。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、多数枚の断層面のデータ収集を行な
う場合において、全断層面のデータ収集に要する時間を
短縮するX線CT装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、被検体を挟んで配置された単焦点の
線照射手段と、X線検出手段とを前記被検体に対してス
キャニングさせることにより、前記被検体の周回方向か
ら収集された前記被検体の断層面内のX線吸収に関する
投影データに基づいて、前記被検体内の断層像を得るX
線CT装置において、前記X線照射手段から照射される
X線の照射方向を少なくともコリメータの変位により
検体の体軸に沿って切り替えるX線照射方向切替え手段
と、前記被検体を体軸方向に移動させる被検体移動手段
と、ある断層面に対するスキャニングが完了すると、そ
の断層面に隣接する断層面に対してスキャニングを行な
うように、前記X線照射方向切替え手段を駆動して前記
X線照射手段から照射されるX線の照射方向を切り替え
る制御を、初期位置にある断層面から予め設定した最終
断層面まで順次行なうとともに、前記最終断層面に対す
るスキャニングが完了すると、前記初期位置にある断層
面に対してスキャニングを行なうように、前記X線照射
方向切替え手段を駆動して前記X線照射手段から照射さ
れるX線の照射方向を切り替えるリセット制御を行な
い、さらに、前記リセット制御に同期して、前記最終断
層面に隣接する新たな断層面を前記初期位置に設定する
ように、前記被検体移動手段を駆動して被検体を移動さ
せる制御を行なう制御手段を備えたものである。
【0007】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。初期位置
にある被検体の断層面に対してスキャニングが行なわ
れ、そのスキャニングが完了すると、制御手段は少なく
ともコリメータの変位によりX線の照射方向を切り替え
X線照射方向切替え手段を駆動して、スキャニングが
完了した断層面に隣接する断層面のスキャニングを行な
うように単焦点のX線照射手段から照射されるX線の照
射方向を切替え、その断層面のスキャニングが完了する
と、さらに、制御手段はX線照射方向切替え手段を駆動
して、その断層面に隣接する断層面のスキャニングを行
なえるようにX線照射手段から照射されるX線の照射方
向を切り替える。以後、所定数の断層面のスキャニング
を行なうように、制御手段は、体軸方向に互いに隣接す
る断層面のスキャニングを順次行なうように、X線照射
方向切替え手段を駆動して、単焦点のX線照射手段から
照射されるX線の照射方向を順次切り替えていく。そし
て、最終断層面のスキャニングが完了すると、制御手段
はX線照射昇降切替え手段を駆動して、リセット制御を
行なうとともに、このリセット制御に同期して、被検体
移動手段を駆動して、最終断層面に隣接する被検体の新
たな断層面を初期位置に設定するために被検体を移動さ
せる。すなわち、被検体の所定枚の断層面については、
被検体を移動させず、制御手段がX線照射方向切替え手
段を駆動して、X線照射手段から照射されるX線の照射
方向を切り替えることにより、各々の断層面に対してス
キャニングを行なう。そして、その所定枚の断層面のス
キャニングが完了すると、次にスキャニングする被検体
の断層面を初期位置に設定するために、制御手段は被検
体移動手段を駆動して、被検体を移動させるとともに、
X線照射方向切替え手段を駆動して、リセット制御を行
なうことにより、初期位置に設定された断層面に対する
スキャニングを行う。以後、同様の動作を、被検体の断
層面のデータ収集が全て完了するまで繰り返す。従っ
て、被検体の移動を(1/所定数)回に減らすことがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1はこの発明の一実施例に係るX線CT装
置の概略構成を示した図であり、図2はその内部構造と
制御系を示した図である。
【0009】X線照射手段としての単焦点のX線管1と
X線コリメータ2とから構成されるX線照射装置3と、
透過X線を検出して電気信号に変換するX線検出手段と
してのX線検出器4とが、図示しないガントリの開口部
に設けられた回転架台の内周面に対向して配置されて取
り付けられている。また、その開口部内に天板9上に仰
臥した状態で搬入された被検体Mのまわりを、回転架台
を回転させることにより、X線照射装置3とX線検出器
4とを対向して回転させ、その被検体Mの関心部位の断
層面に対してスキャニングを行なうように構成されてい
る。
【0010】X線管1には、X線発生に必要な高電圧を
供給する高電圧発生部30が接続されており、X線検出
器4には、その検出信号を収集してデジタル信号に変換
するデータ収集システム(DAS)31、収集されたデ
ジタル信号に基づいて断層像を再構成する画像再構成部
32、再構成された断層像を表示するCRT33等が備
えられている。
【0011】X線コリメータ2は、X線管1からの照射
X線のスライス厚さと広がり角度を調整するために、X
線管1に近接配置されている。このX線コリメータ2
は、真鍮や鉛等のX線遮蔽材料で円柱形の形状に形成さ
れ、照射X線の広がり方向であるX方向(このX方向に
直交するY方向は被検体Mの体軸方向と一致する)に延
びたスリット5aが形成されている。このスリット5a
の照射X線の出射口にあたる長孔6aの円周方向の寸法
がスライス厚さtを、X方向の寸法が照射X線の広がり
角αをそれぞれ形成するように設計され、照射X線の入
射口にあたる長孔6bの円周方向の寸法は長孔6aの円
周方向の寸法よりも広く、X方向の寸法は長孔6aのX
方向の寸法と同じにして、楔状のスリット5aを形成し
ている。従って、X線管1から照射されたX線は、この
スリット5aの長孔6bに入射し、長孔6aでX線束が
絞られて、所望の形状のX線ビームBが形成される。な
お、スライス厚さを可変にするために、X線コリメータ
2の円周方向にはスリット5a以外にも円周方向の開口
寸法が異なる複数個のスリット5b、5cが形成されて
いる。
【0012】また、X線コリメータ2は軸線方向をX方
向に一致させ、その一方の軸心部には正逆回転可能な駆
動モータ7の出力軸が取り付けられ、他方の軸心部は図
示しない軸受によって回動可能にガントリの開口部の回
転架台に取り付けられている。従って、X線コリメータ
2は駆動モータ7の回転により、軸心を中心として回動
可能となり、スリット5a〜5cの選択はもちろんのこ
と、例えば、スリット5aを微小回転変位させることに
より、長孔6aで絞られたX線ビームBをY方向に振ら
せることができる。このとき、長孔6bは円周方向に広
くとっているので、微小回転変位してもX線管1から照
射されたX線をスリット5aに導くことができる。この
X線コリメータ2の回動、すなわち、駆動モータ7の正
逆回転は、制御部8によって制御されるように構成され
ている。このX線コリメータ2は、この発明におけるX
線照射方向切替え手段に相当する。
【0013】制御部8では、X線コリメータ2の回動制
御以外にも、被検体Mを載置する天板9の移動制御も行
なう。すなわち、天板9の長手方向にはラック10が取
り付けられていて、このラック10に噛合するピニオン
ギア11が設けられている。また、このピニオンギア1
1には、正逆回転可能な駆動モータ12の出力軸が取り
付けられている。この駆動モータ12の回転により、ピ
ニオンギア11が回転し、ラック10を介して天板9が
長手方向(Y方向と一致する)にスライドするように構
成されている。そして、この駆動モータ12の正逆回転
は、制御部8によって制御されるように構成されてい
る。なお、この天板9は、この発明における被検体移動
手段に相当する。
【0014】この制御部8は、例えば、CPU(中央処
理装置)やCPUメモリ、ROM(読み出し専用メモ
リ)等からなるマイクロコンピューターで構成されてお
り、後述する断層像のデータ収集手順等(プログラム)
はROMに予め記憶されており、そのプログラムに従っ
てCPUが処理を実行する。なお、CPUメモリは処理
中のデータの一時記憶等に使用される。また、この制御
部8は、この発明における制御手段に相当する。
【0015】X線検出器4は、上述したようにガントリ
の開口部内の回転架台に取り付けられた湾曲した帯状の
形状を有し、そのX方向の寸法は、スリット5a(5
b、5c)によってX方向に広がった照射X線ビームB
が被検体Mを透過した透過X線を全て検出できる寸法で
ある。また、Y方向の寸法は、X線コリメータ2が微小
回転変位されることにより、n枚分の断層像の撮影を行
なうように制御したときに、照射されるX線を全て検出
できる寸法を有するように構成されている。なお、n
は、後述するように、制御部8が照射X線の照射方向を
Y方向にずらすことによって、スキャニングする断層面
の数である。
【0016】次に、上述の構成のX線CT装置による断
層像のデータ収集手順を図3に示すフローチャートに従
って説明する。なお、ここでは、図1に示すように、被
検体Mの断層面#1〜#4をその順でスキャニングする
場合について説明する。#1、#2、#3、#4は互い
に隣接しており、それぞれ2mmのスライス厚さを有して
いる。
【0017】最初の断層面#1を照射X線ビームBがX
線コリメータ2から垂直に照射される位置(このときの
X線コリメータ2のスリット5aの位置を初期位置とい
う)に合わせるために、制御部8は被検体Mを載置した
天板9を移動させる(ステップS1)。この状態で、X
線照射装置3とX線検出器4とを対向させたまま、被検
体Mのまわりを回転させ、#1のスキャニングを行なう
(ステップS2)。#1のスキャニングが完了したら、
制御部8はX線コリメータ2から照射されるX線を次の
断層面#2に照射するように、X線の照射方向がY方向
に2mmずれるだけX線コリメータ2を微小回転変位させ
る(ステップS3)。その状態で、X線照射装置3とX
線検出器4とを対向させたまま、被検体Mのまわりを回
転させ、#2のスキャニングを行なう(ステップS
4)。このとき、照射X線は断層面に対して垂直ではな
いが、スキャニングは断層面を1回転して行なわれ、X
線の断層面に対する照射中心は、断層面に対して略垂直
となるので、画像再構成上、特に問題はない。#2のス
キャニングが完了したら、#3、#4のスキャニングを
行なうために、制御部8はX線コリメータ2を初期位置
に戻す(リセットする)ように逆方向に回転させること
により、X線の照射方向をY方向に−4mmずらせる。ま
た、そのリセット動作と同時に、断層面#3を初期位置
に合わせるために、天板9を移動させる動作を開始させ
る(ステップS5、S6)。そして、上述のステップS
2〜S4と同様の手順で、#1、#2の代わりに#3、
#4の断層面のスキャニングを行なう。全断層面(#1
〜#4)のデータ収集が完了すれば、被検体Mをガント
リから搬出させるために天板9を移動させる(ステップ
S7)。
【0018】なお、断層面が#5、#6、…とある場合
にも、ステップS2〜S5の処理を繰り返し実行するこ
とにより、2枚分の各断層面のスキャニングは、X線コ
リメータ2の微小回転により行ない、2枚分の断層面の
スキャニングが完了するごとに天板9(被検体M)を移
動するようにして、多数枚の断層面のデータ収集を行な
うことができる。また、例えば、#1〜#3の各断層面
のスキャニングをX線コリメータ2の微小回転により行
ない、3枚の各断層面のスキャニングが完了するごとに
天板9を移動するように制御してもよい。但し、その場
合には、X線検出器4のY方向の寸法は、#1〜#3の
スキャニングが行なえるだけの寸法が必要である。これ
は、例えば、10mmのスライス厚さのスキャニングが行
なえるX線CT装置であれば、2mmのスライス厚さに分
割して各断層面をスキャニングし、データ処理で10mm
のスライス厚さの断層像を構成し、パーシャルボリュー
ムアーティファクトを回避した断層像を得る処理等にお
いて、X線コリメータ2の微小回転を2mmずつ5回に分
けてY方向にずらして、スキャニングすることが可能と
なる。
【0019】上述の手順によってデータ収集したときの
処理時間を図4に示すタイムチャートを参照して説明す
る。図4に示すように、ステップS1が完了した時間を
「0」とすると、#1のスキャニング(ステップS2)
に約1秒、次に、X線コリメータ2の回転動作(ステッ
プS3)に約0.05秒、#2のスキャニング(ステッ
プS4)に約1秒かかる。次に、X線コリメータ2のリ
セットのための回転動作(約0.05秒)と、天板9を
移動する動作(約3秒)とは同時に開始する(ステップ
S6)ので、X線コリメータ2のリセットのための回転
動作は天板9を移動する動作の最中に完了する。そし
て、#3のスキャニング(ステップS2)に約1秒、X
線コリメータ2の回転動作(ステップS3)に約0.0
5秒、#4のスキャニング(ステップS4)に約1秒か
かるので、#4のスキャニングが完了するまでの時間
は、1+0.05+1+3+1+0.05+1=約7.
1秒である。なお、天板9の移動時間に約3秒を要する
と算定したのは、#3を#1の位置まで(4mm)を一度
に移動させるので、後述するように、2mm分の移動より
も長くかかると考えられるからである。
【0020】次に、従来装置によってデータ収集したと
きの処理時間を図5に示すタイムチャートを参照して説
明する。図5に示すように、#1がスキャニング位置に
設定されている状態(上述のステップS1に相当する状
態)を「0」とすると、#1のスキャニングに約1秒を
要し、そのスキャニングが完了すると#2をスキャニン
グ位置に設定するために、天板9を移動させ、その移動
時間に約2秒を要する。次に、#2のスキャニングに約
1秒、#3をスキャニング位置に設定するための天板9
の移動に約2秒、#3のスキャニングに約1秒、#4を
スキャニング位置に設定するための天板9の移動に約2
秒、最後に、#4のスキャニングに約1秒を要するの
で、#4のスキャニングが完了するまでに、1+2+1
+2+1+2+1=約10秒かかることになる。なお、
天板9の移動時間に約2秒を要すると算定したのは、2
mm分の移動を行なうからである。
【0021】図4と図5とを比較してもわかるように、
#1〜#4のデータ収集を行なうのに要する時間は約
2.9(10−7.1)秒も速くすることができる。ま
た、例えば、#1〜#6のデータ収集を行なう場合に
は、本実施例で、約12.15秒(7.1+3+1+
0.05+1)、従来装置で、約16秒(10+2+1
+2+1)となり、スキャニングする断層枚数が増えれ
ば、一層の時間の短縮を図ることもできる。
【0022】次に、照射X線をY方向へ振らせるX線コ
リメータを別の構成で実現した第二実施例を図6を参照
して説明する。このX線コリメータ20は、Y方向に平
行な支持軸26に摺動自在に貫通支持されており、支持
軸26はガントリの開口部内の回転架台の内周面に固定
されている。X線コリメータ20は、照射X線の広がり
方向に延びた長孔のスリット21a〜21cを形成した
板状のもので、真鍮や鉛等のX線遮蔽材料で形成されて
いる。各スリット21a〜21cは、照射X線の広がり
角度αとそれぞれのスライス厚さtを形成するように設
計されている。また、例えば、スリット21aは、照射
X線の入射口にあたる長孔22bの寸法は、出射口にあ
たる長孔(図に表れていない)の寸法よりも、Y方向に
広くとられており楔状に形成されている。X線コリメー
タ20は、Y方向に摺動自在に取り付けられているが、
この駆動機構を以下に説明する。
【0023】X線コリメータ20には、そのY方向に沿
ってラック23が取り付けられており、そのラック23
に噛合するピニオンギア24が設けられている。ピニオ
ンギア24には、正逆回転可能な駆動モータ25の出力
軸が取り付けられている。この駆動モータ25の回転に
より、ピニオンギア24が回転し、ラック23が噛合し
て、Y方向への往復移動が可能となる。また、この駆動
モータ25の回転の制御は、制御部8により行なわれる
ように構成する。
【0024】他は上述の第一実施例を同じように構成す
れば、図3で説明した手順に従って、ステップS3、S
5のX線コリメータ2の回転をX線コリメータ20のY
方向への往復移動に替えることにより、複数枚の断層面
のデータ収集を行なうことができる。
【0025】なお、上述の第一、第二実施例では、いず
れもX線コリメータ2又は20を回転又は往復移動させ
て、照射X線の照射方向をずらせたが、この発明はこれ
に限らず、例えば、X線管1とX線コリメータ2又は2
0とを同時にY方向にずらすような構成であってもよ
い。このような構成にすれば、スキャニングする断層面
をずらせても、照射されるX線は断層面に対して常に直
角にすることができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、多数枚の断層面のデータ収集を行なう場合
において、互いに隣接した複数枚の断層面を一組とし
て、スキャニングする断層面を分割し、各組に分割され
た各断層面のスキャニングは、照射されるX線の照射方
向をずらすことにより行ない、一組のデータ収集が完了
するごとに、天板の移動を行なうとともに、その天板の
移動と同時にずらせた照射X線の照射方向のリセットを
行なうように構成し、処理時間が長い天板の移動を減ら
したので、全断層面のデータ収集に要する時間を大幅に
短縮することができる。また、データ収集を行なう断層
面の枚数が増えれば、それに比例して、処理時間の一層
の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るX線CT装置の概略
構成を示す図である。
【図2】実施例装置の内部構造と制御系を示す図であ
る。
【図3】実施例装置による断層像のデータ収集手順を示
すフローチャートである。
【図4】実施例装置によってデータ収集したときの処理
時間を示すタイムチャートである。
【図5】従来装置によってデータ収集したときの処理時
間を示すタイムチャートである。
【図6】この発明に係る第二実施例装置のX線コリメー
タの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 … X線管(X線照射手段) 2、20 … X線コリメータ(X線照射方向切替え手
段) 3 … X線照射装置 4 … X線検出器(X線検出手段) 5a〜5c、21a〜21c … スリット 6a、6b、22b … 長孔 7、12、25 … 駆動モータ 8 … 制御部(制御手段) 9 … 天板(被検体移動手段) 10、23 … ラック 11、24 … ピニオンギア

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を挟んで配置された単焦点のX線
    照射手段と、X線検出手段とを前記被検体に対してスキ
    ャニングさせることにより、前記被検体の周回方向から
    収集された前記被検体の断層面内のX線吸収に関する投
    影データに基づいて、前記被検体内の断層像を得るX線
    CT装置において、前記X線照射手段から照射されるX
    線の照射方向を少なくともコリメータの変位により被検
    体の体軸に沿って切り替えるX線照射方向切替え手段
    と、前記被検体を体軸方向に移動させる被検体移動手段
    と、ある断層面に対するスキャニングが完了すると、そ
    の断層面に隣接する断層面に対してスキャニングを行な
    うように、前記X線照射方向切替え手段を駆動して前記
    X線照射手段から照射されるX線の照射方向を切り替え
    る制御を、初期位置にある断層面から予め設定した最終
    断層面まで順次行なうとともに、前記最終断層面に対す
    るスキャニングが完了すると、前記初期位置にある断層
    面に対してスキャニングを行なうように、前記X線照射
    方向切替え手段を駆動して前記X線照射手段から照射さ
    れるX線の照射方向を切り替えるリセット制御を行な
    い、さらに、前記リセット制御に同期して、前記最終断
    層面に隣接する新たな断層面を前記初期位置に設定する
    ように、前記被検体移動手段を駆動して被検体を移動さ
    せる制御を行なう制御手段を備えたことを特徴とするX
    線CT装置。
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