JPH10127619A - X線断層撮影方法及びx線断層撮影装置 - Google Patents

X線断層撮影方法及びx線断層撮影装置

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JPH10127619A
JPH10127619A JP8292484A JP29248496A JPH10127619A JP H10127619 A JPH10127619 A JP H10127619A JP 8292484 A JP8292484 A JP 8292484A JP 29248496 A JP29248496 A JP 29248496A JP H10127619 A JPH10127619 A JP H10127619A
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JP8292484A
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Natsuko Satou
夏子 佐藤
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GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数列のX線検出素子列で検出するX線断層
撮影において、検出データが冗長になることがないX線
断層撮影方法及びX線断層撮影装置を実現する。 【解決手段】 各列の各検出素子が1/nずつ互いにず
れるように配置された複数n列の検出素子列31,32
と、このn列の検出素子列の回転軌道が一致するスキャ
ンにより得られた各列の検出素子列の検出出力を用いて
画像再構成を実行する再構成手段10とを備え、測定空
間にX線を照射し、この測定空間に載置された被検体を
透過して入射するX線をn列のX線検出素子列で検出す
る際、複数列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそ
れぞれを一致させるように、一致した回転軌道における
X線検出素子列の検出素子が互いに1/nずつずれた位
置になるようにしてX線の照射及び検出を行い、異なる
X線検出素子列の螺旋状の回転軌道が一致した検出結果
を用いて画像再構成を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線断層撮影方法及びX
線断層撮影装置に関し、特に、複数のX線検出素子列を
備えた場合のX線断層撮影方法及びX線断層撮影装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】X線断層撮影装置においては、X線源か
ら扇状のX線ビーム(beam)を被検体に照射し、その透
過X線を扇状X線ビームの広がりに合わせて配列された
複数個の検出素子からなる1次元アレイ(array )のX
線検出素子列で測定する。
【0003】そして、透過X線の測定は、X線源とX線
検出素子列を被検体の周囲を回転させながら複数のビュ
ー(view)方向で行なわれる。このような透過X線の測
定はスキャン(scan)と呼ばれている。そして、スキャ
ンによって得られた複数ビューの測定データに基づい
て、被検体の断層像が再構成される。
【0004】ところで、スキャンの一形態として、例え
ば特公平2−60332号公報に記載されているよう
に、被検体を体軸方向に連続的に移動させながら複数回
のスキャンを連続的に行う、いわゆるヘリカルスキャン
(helical scan)がある。
【0005】このヘリカルスキャンにおけるX線の焦点
(X線源)の回転軌道は図6に示したようなものであ
る。この図6に示したものはガントリを6回転させた状
態を示している。この場合、ガントリ1回転あたりのテ
ーブル移動距離(テーブル移動速度)yとスライス厚t
とを等しくすることで、隙間や重なりのないスキャンを
実行することができる。
【0006】また、X線検出素子列を複数列にしてスキ
ャンを高速に行う装置も存在している。図7は2列のX
線検出素子列を備えたガントリとスライス厚との関係を
示している。
【0007】尚、ここではX線管2とX線検出素子列3
1,32とを示しており、テーブル上の被検体との相対
的な動きを示している。また、図8はガントリを回転さ
せた場合の回転軌道を示している。この場合、スライス
厚tは前述の図6のものと同じであるが、テーブル移動
速度yを2tにすることができる。従って、ガントリ3
回転で上述の場合の6回転と同じスキャンを完了するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テーブル移
動速度yをtにした場合ではX線検出素子列31と32
との回転軌道が一致することになるが、それぞれのX線
検出素子列から得られる検出データが一致することにな
る。
【0009】従って、X線検出素子列が複数設けられて
いるにもかかわらず、検出データが冗長になるという問
題を有している。本発明は上記の点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、測定空間にX線を照射し、この測定
空間に載置された被検体を透過して入射するX線を複数
列のX線検出素子列で検出するX線断層撮影において、
検出データが冗長になることがないX線断層撮影方法及
びX線断層撮影装置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)すなわち、課題を解決する手段としての本発明は
以下の〜に説明するようなものである。
【0011】 請求項1記載の発明は、測定空間にX
線を照射し、この測定空間に載置された被検体を透過し
て入射するX線を複数n列のX線検出素子列で検出する
X線断層撮影方法であって、所定のスライス厚のX線源
を被検体の回りで回転させながら被検体の体軸方向に一
定の移動速度で移動させて、複数列のX線検出素子列の
螺旋状の回転軌道のそれぞれを一致させ、一致した回転
軌道におけるX線検出素子列の検出素子が互いに1/n
ずつずれた位置になるようにしてX線の照射及び検出を
行い、異なるX線検出素子列の螺旋状の回転軌道が一致
した検出結果を用いて画像再構成を実行することを特徴
とするX線断層撮影方法である。
【0012】この請求項1の発明では、測定空間にX線
を照射し、この測定空間に載置された被検体を透過して
入射するX線をn列のX線検出素子列で検出する。この
際、複数列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれ
ぞれを一致させるように、一致した回転軌道におけるX
線検出素子列の検出素子が互いに1/nずつずれた位置
になるようにしてX線の照射及び検出を行う。そして、
異なるX線検出素子列の螺旋状の回転軌道が一致した検
出結果を用いて画像再構成を実行する。
【0013】この結果、一致した回転軌道においては検
出素子が1/nずつずれた位置で各検出データが得られ
ることになるので、分解能をn倍に高めることが可能に
なる。従って、検出データが冗長になることがなくな
る。
【0014】 請求項2記載の発明は、各列の各検出
素子が1/nずつ互いにずれるように配置された複数n
列の検出素子列と、所定のスライス厚のX線源を被検体
の回りで回転させながら被検体の体軸方向に一定の移動
速度で移動させて、複数n列のX線検出素子列の螺旋状
の回転軌道のそれぞれを一致させてX線の照射及び検出
を制御するスキャン制御手段と、このn列の検出素子列
の回転軌道が一致するスキャンにより得られた各列の検
出素子列の検出出力を用いて画像再構成を実行する再構
成手段と、を備えたことを特徴とするX線断層撮影装置
である。
【0015】この請求項2の発明では、測定空間にX線
を照射し、この測定空間に載置された被検体を透過して
入射するX線をn列のX線検出素子列で検出する。この
際、複数列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれ
ぞれを一致させるように、一致した回転軌道におけるX
線検出素子列の検出素子が互いに1/nずつずれた位置
になるようにしてX線の照射及び検出を行う。そして、
異なるX線検出素子列の螺旋状の回転軌道が一致した検
出結果を用いて画像再構成を実行する。
【0016】この結果、一致した回転軌道においては検
出素子が1/nずつずれた位置で各検出データが得られ
ることになるので、分解能をn倍に高めることが可能に
なる。従って、検出データが冗長になることがなくな
る。
【0017】 請求項3記載の発明は、各列の各検出
素子が1/2ずつ互いにずれるように配置すると共に、
回転部の回転中心が中央の検出素子の基準位置を3:1
若しくは1:3に内分した点に存在する2列の検出素子
列と、所定のスライス厚のX線源を被検体の回りで回転
させながら被検体の体軸方向に一定の移動速度で移動さ
せて、2列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれ
ぞれを一致させてX線の照射及び検出を制御するスキャ
ン制御手段と、この2列の検出素子列の回転軌道が一致
するスキャンにより得られた各列の検出素子列の検出出
力を用いて画像再構成を実行する再構成手段と、を備え
たことを特徴とするX線断層撮影装置である。
【0018】この請求項3の発明では、測定空間にX線
を照射し、この測定空間に載置された被検体を透過して
入射するX線を2列のX線検出素子列で検出する。この
際、複数列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれ
ぞれを一致させるように、一致した回転軌道におけるX
線検出素子列の検出素子が互いに1/2ずつずれた位置
になるようにしてX線の照射及び検出を行う。そして、
異なるX線検出素子列の螺旋状の回転軌道が一致した検
出結果を用いて画像再構成を実行する。
【0019】この結果、一致した回転軌道においては検
出素子が1/2ずつずれた位置で各検出データが得られ
ることになるので、分解能を2倍に高めることが可能に
なる。従って、検出データが冗長になることがなくな
る。
【0020】また、ガントリ回転部の回転中心が中央の
検出素子の基準位置を3:1に内分した点に存在してい
るので、それぞれのX線検出素子列で対向ビューで、1
/2素子ずつずれた状態になって、対向ビューで投影経
路の間を補間する状態になって分解能を更に高めること
が可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の原理的な
X線断層撮影方法の処理手順を示すフローチャート、図
2は本発明のX線断層撮影方法を実現するX線断層撮影
装置の一例としてX線CTスキャナを用いた場合の全体
構成を示す構成図である。また、図3は図2におけるガ
ントリ周囲の要部構成を示す構成図である。そして、図
4以降は本実施の形態例によって制御されたX線断層撮
影によるX線検出素子の検出位置の様子を模式的に示す
説明図である。
【0022】<X線断層撮影装置の構成>まず、図2及
び図3を用いてX線CTスキャナを用いた場合のX線断
層撮影装置の全体構成を説明する。
【0023】ガントリ1はX線CTの機構部分であり、
X線管2と検出器3とを被検体の周囲で各種のスキャン
方式に応じた動作を機械的若しくは電気的に行わせるも
のである。
【0024】テーブル4は被検体5が載置された状態で
ガントリ1の内部に送り込まれるものである。この際、
ガントリ1のティルト(tilt)並びにテーブル4の移動等
はテーブル・ガントリ制御装置6によって制御される。
【0025】また、X線管2はX線管駆動発生制御装置
7の制御により回転/停止及びX線の発生/休止を行う
よう制御される。従って、テーブル・ガントリ制御装置
6及び後述するシステム制御装置が、駆動制御手段を構
成している。
【0026】検出器3は検出器駆動装置8の制御により
被検体5の周囲をX線管2と一体になって回転するもの
であり、本実施の形態例では複数n列のX線検出素子列
を構成するものである。
【0027】X線管2の照射により被検体5を透過した
X線は検出器3で検出され、データ収集装置(DAS)
9でデータが収集される。収集されたデータは画像再構
成装置10に転送される。画像再構成装置10は入力さ
れたデータを画像再構成してイメージデータを表示装置
11に表示し、同時にデータ格納装置12に格納する。
【0028】尚、この検出器3は複数のn列のX線検出
素子列から構成されたものであり、ここでは、図3に示
すようにX線検出列31及び32の2列のX線検出素子
列から構成されたものを例示している。すなわち、この
実施の形態例ではn=2の場合を用いて説明を行う。
【0029】この2列の検出器3では、従来のものとは
異なり、図3に示すように各列の検出素子が1/2ずつ
ずれるように配置されたことを特徴としている。また、
それぞれのX線検出列31及び32から検出されたデー
タは、DAS9a及びDAS9bで収集されるようにな
っている。そして、画像再構成装置10内の前処理部1
0a及び10bにおいてX線検出列31及び32のそれ
ぞれの特性に応じた前処理が行なわれた後に、再構成処
理部10cで画像再構成が行なわれるようになってい
る。
【0030】データ格納装置12に格納されたイメージ
データは読み出されて画像処理装置13において以下に
説明する投影イメージが形成され、その投影イメージは
表示装置11に表示される。
【0031】操作部14は各種指示が入力される入力手
段であり、この操作部14からの各種指示及び予め定め
られた動作プログラム,スキャン計画に従ってシステム
制御装置15が装置全体を制御する。
【0032】<X線断層撮影方法>次に上述のX線断層
撮影装置の行うX線断層撮影方法を図1のフローチャー
トを参照して説明する。
【0033】[初期設定]まず、初期設定が行われる。
この初期設定では、操作者によって操作部14から必要
な各種のパラメータが設定され、また、設定されたパラ
メータに応じてテーブル移動速度yの設定が行なわれる
(図1S1)。
【0034】[スキャン実行]以上の初期設定により設
定された各種パラメータに基づいてヘリカルスキャンが
実行される。
【0035】すなわち、X線オンとされ、X線管2から
X線の照射が行われる(図1S2)。そして、ヘリカル
スキャンによるデータ収集がX線検出素子列31及び3
2により行われる。
【0036】ここでは、X線管2からX線ビームが照射
され、ガントリの回転部が回転し、テーブル4が直線移
動してその上に載置された被検体5がヘリカルスキャン
される。検出器3が測定した透過X線データはデータ収
集装置9を通じて収集され、画像再構成装置10内の記
憶部若しくはデータ格納装置12に記憶される。
【0037】尚、本実施の形態例では、スキャン計画で
設定されたテーブル移動速度yに基づいて、システム制
御装置15からの指示によりテーブル・ガントリ制御装
置6がテーブル移動速度yでテーブル4を移動させつつ
スキャンを実行する(図1S3,S4)。
【0038】[回転軌道の判定]システム制御装置15
において、複数列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道
のそれぞれが一致しているか否かが判定される(図1S
5)。
【0039】テーブル移動速度yがスライス厚tと一致
するようなスキャン計画が立案された場合には検出器3
のn列のX線検出素子列の回転軌道が一致することにな
る。また、テーブル移動速度yがスライス厚のn倍であ
れば回転軌道が一致しないことになる。
【0040】このように、システム制御装置15はスキ
ャン計画を参照して回転軌道の一致の有無を判定する。
そして、判定された回転軌道の一致の有無により、異な
る画像再構成が実行される。
【0041】[画像再構成]画像再構成装置10は、収
集された検出データについて、以下のような画像再構成
を実行してイメージデータを生成する。
【0042】 螺旋状の回転軌道がそれぞれ一致して
いない場合:通常の場合と同様に、検出器3の各X線検
出素子列のデータを用いて画像再構成処理を行う(図1
S6)。
【0043】 螺旋状の回転軌道がそれぞれ一致して
いる場合:螺旋状の回転軌道が一致した異なるX線検出
素子列のデータを用いて画像再構成を実行する(図1S
7)。この場合、一致した回転軌道におけるn列のX線
検出素子列の検出素子が互いに1/nずつずれた位置に
なるようにしてX線の照射及び検出が行われるため、実
質的にガントリ回転部の1回転においてn倍のデータが
得られることになる。
【0044】[表示,記憶]必要に応じて、画像再構成
により生成されたイメージデータを表示装置11に表示
し、また、データ格納装置12に記憶させる(図1S
8)。また、所望の画像が得られた段階で、操作者はフ
ィルミング装置に画像を記録させる(図1S9)。
【0045】この段階で操作者が撮像終了を指令する
と、終了判定(図1S10)により本装置の動作は終了
する。終了指令がないときは、データ収集と画像再構成
とを続行する。
【0046】<本実施の形態例により得られる効果> (1)第1の効果:図4は4素子×2列の検出器3がス
ライス厚tに等しいテーブル移動速度yでスキャンを行
った場合の様子を模式的に示す説明図である。
【0047】ここで、2列の検出器3の各列をAチャネ
ルとBチャネルと呼ぶことにする。また、ここではガン
トリ回転部の回転角度が0°である場合の状態を示して
いる。
【0048】従って、この図4において、実線で示した
A−1−0°はAチャネルの1回転目の0°の状態を示
し、B−1−0°はBチャネルの1回転目の0°の状態
を示している。また、破線で示したA−2−0°はAチ
ャネルの2回転目の0°の状態を示し、B−2−0°は
Bチャネルの2回転目の0°の状態を示している。そし
て、1点鎖線で示したA−3−0°はAチャネルの3回
転目の0°の状態を示し、B−3−0°はBチャネルの
3回転目の0°の状態を示している。
【0049】この図からも明らかなように、2列の検出
器3で各列の検出素子が1/2ずつずれるように配置し
たことにより、ガントリ1回転あたりのテーブル移動距
離(テーブル移動速度)yとスライス厚tとを等しくし
て回転軌道を一致させた場合には、B−1−0°とA−
2−0°とで回転軌道が一致すると共に、1/2素子ず
つずれた位置でX線の検出を行っている。
【0050】従って、この図4に示す場合には、A−2
とB−1,A−3とB−2のように回転軌道が一致した
X線検出素子列で得られたデータを用いて画像再構成を
行うことにより、2倍のデータで画像再構成を行うこと
ができるようになる。
【0051】同様にして、n列のX線検出素子列の検出
素子が互いに1/nずつずれた位置になるようにしてX
線の照射及び検出を行うことにより、ガントリ回転部の
1回転においてn倍のデータが得られるようになる。
【0052】この結果、一致した回転軌道においてはn
倍の検出データが得られることになるので、分解能をn
倍に高めることが可能になり、検出データが冗長になる
ことがなくなる。
【0053】(2)第2の効果:図5はAチャネルの1
回転目の0°の状態(実線)とAチャネルの1回転目の
180°の状態(破線)とを、0°におけるX線管2の
位置から見た状態を模式的に示している。
【0054】すなわち、ガントリ回転部の回転中心は、
中央の検出素子の基準位置を3:1に内分した点に存在
している。この構成によれば、ガントリ回転部が180
°になった時点では、中央の検出素子を1:3に内分す
る。従って、同一チャネルの0°と180°とでは、1
/2素子ずつずれた状態になって、対向ビューで投影経
路の間を補間する状態になる。
【0055】そして、本実施の形態例のように、2列の
検出器3で各列の検出素子が1/2ずつずれるように配
置した際に、Aチャネルについて中央の検出素子の基準
位置を3:1に内分した点に存在する場合、Bチャネル
について中央の検出素子を1:3に内分した点に存在す
ることになる。
【0056】従って、y=tとして回転軌道を一致させ
た場合にも、A−1−0°とA−1−180°とで投影
経路を補間するだけでなく、B−1−0°とB−1−1
80°とでも投影経路を補間する。
【0057】尚、ここでは0°と180°のみの状態を
示したが、これに限らず対向する位置におけるビュー同
士(対向ビュー)で同じ様に補間の効果を生じる。従っ
て、回転軌道を一致させてデータの分解能を高める上記
第1の効果と共に、対向ビューで補間し合うことによる
第2の効果も得られる。
【0058】尚、2列のX線検出素子列を用いること
が、複数のX線検出素子列のそれぞれで等しく対向ビュ
ーの補間効果を得るために好ましい。また、第1の効果
と第2の効果とを得るためには、ここに示したようにガ
ントリ1回転でスライス厚に等しくなるようなテーブル
移動速度にすることが好ましい。例えば、テーブル移動
速度がスライス厚の2/3になった場合には、B−1−
0°とA−1−180°とで検出素子の位置が一致する
ことになり、データが冗長になる場合がある。
【0059】
【発明の効果】以上実施の形態例と共に詳細に説明した
ように、この明細書記載の各発明によれば以下のような
効果が得られる。
【0060】(1)請求項1記載のX線断層撮影方法の
発明では、測定空間にX線を照射し、この測定空間に載
置された被検体を透過して入射するX線をn列のX線検
出素子列で検出する際、複数列のX線検出素子列の螺旋
状の回転軌道のそれぞれを一致させるように、一致した
回転軌道におけるX線検出素子列の検出素子が互いに1
/nずつずれた位置になるようにしてX線の照射及び検
出を行い、異なるX線検出素子列の螺旋状の回転軌道が
一致した検出結果を用いて画像再構成を実行する。
【0061】この結果、一致した回転軌道においては検
出素子が1/nずつずれた位置で各検出データが得られ
ることになるので、分解能をn倍に高めることが可能に
なる。従って、検出データが冗長になることがなくな
る。
【0062】(2)請求項2記載のX線断層撮影装置の
発明では、各列の各検出素子が1/nずつ互いにずれる
ように配置された複数n列の検出素子列と、所定のスラ
イス厚のX線源を被検体の回りで回転させながら被検体
の体軸方向に一定の移動速度で移動させて、複数n列の
X線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれぞれを一致さ
せてX線の照射及び検出を制御するスキャン制御手段
と、このn列の検出素子列の回転軌道が一致するスキャ
ンにより得られた各列の検出素子列の検出出力を用いて
画像再構成を実行する再構成手段と、を備え、測定空間
にX線を照射し、この測定空間に載置された被検体を透
過して入射するX線をn列のX線検出素子列で検出する
際、複数列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれ
ぞれを一致させるように、一致した回転軌道におけるX
線検出素子列の検出素子が互いに1/nずつずれた位置
になるようにしてX線の照射及び検出を行い、異なるX
線検出素子列の螺旋状の回転軌道が一致した検出結果を
用いて画像再構成を実行する。
【0063】この結果、一致した回転軌道においては検
出素子が1/nずつずれた位置で各検出データが得られ
ることになるので、分解能をn倍に高めることが可能に
なる。従って、検出データが冗長になることがなくな
る。
【0064】(3)請求項3記載の発明は、各列の各検
出素子が1/2ずつ互いにずれるように配置すると共
に、回転部の回転中心が中央の検出素子の基準位置を
3:1若しくは1:3に内分した点に存在する2列の検
出素子列と、所定のスライス厚のX線源を被検体の回り
で回転させながら被検体の体軸方向に一定の移動速度で
移動させて、2列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道
のそれぞれを一致させてX線の照射及び検出を制御する
スキャン制御手段と、この2列の検出素子列の回転軌道
が一致するスキャンにより得られた各列の検出素子列の
検出出力を用いて画像再構成を実行する再構成手段と、
を備え、測定空間にX線を照射し、この測定空間に載置
された被検体を透過して入射するX線を2列のX線検出
素子列で検出する際、複数列のX線検出素子列の螺旋状
の回転軌道のそれぞれを一致させるように、一致した回
転軌道におけるX線検出素子列の検出素子が互いに1/
2ずつずれた位置になるようにしてX線の照射及び検出
を行い、異なるX線検出素子列の螺旋状の回転軌道が一
致した検出結果を用いて画像再構成を実行する。
【0065】この結果、一致した回転軌道においては検
出素子が1/2ずつずれた位置で各検出データが得られ
ることになるので、分解能を2倍に高めることが可能に
なる。従って、検出データが冗長になることがなくな
る。
【0066】また、ガントリ回転部の回転中心が中央の
検出素子の基準位置を3:1に内分した点に存在してい
るので、それぞれのX線検出素子列で対向ビューで、1
/2素子ずつずれた状態になって、対向ビューで投影経
路の間を補間する状態になって分解能を更に高めること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例のX線断層撮影方法の
処理例を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施の形態例のX線断層撮影装置を
用いたX線CT装置の構成を示す構成ブロック図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態例のX線断層撮影装置を
用いたX線CT装置の主要部の構成を示す構成ブロック
図である。
【図4】2列のX線検出素子列を使用した場合の各素子
の重なりの様子を示す模式図である。
【図5】2列のX線検出素子列を使用した場合の対向ビ
ューの投影経路の重なりの様子を示す模式図である。
【図6】従来の1列のX線検出器を使用した場合のヘリ
カルスキャンの回転軌道の様子を示す説明図である。
【図7】スキャンの際のテーブル・ガントリ駆動とスラ
イスとの関係を示す説明図である。
【図8】従来の2列のX線検出器を使用した場合のヘリ
カルスキャンの回転軌道の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガントリ 2 X線管 3 検出器 4 テーブル 5 被検体 6 テーブル・ガントリ制御装置 7 X線管駆動発生制御装置 8 検出器駆動装置 9 データ収集装置 10 画像再構成装置 11 表示装置 12 データ格納装置 13 画像処理装置 14 操作部 15 システム制御装置 31,32 X線検出素子列

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定空間にX線を照射し、この測定空間
    に載置された被検体を透過して入射するX線を複数n列
    のX線検出素子列で検出するX線断層撮影方法であっ
    て、 所定のスライス厚のX線源を被検体の回りで回転させな
    がら被検体の体軸方向に一定の移動速度で移動させて、
    複数列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれぞれ
    を一致させ、一致した回転軌道におけるX線検出素子列
    の検出素子が互いに1/nずつずれた位置になるように
    してX線の照射及び検出を行い、 異なるX線検出素子列の螺旋状の回転軌道が一致した検
    出結果を用いて画像再構成を実行することを特徴とする
    X線断層撮影方法。
  2. 【請求項2】 各列の各検出素子が1/nずつ互いにず
    れるように配置された複数n列の検出素子列と、 所定のスライス厚のX線源を被検体の回りで回転させな
    がら被検体の体軸方向に一定の移動速度で移動させて、
    複数n列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれぞ
    れを一致させてX線の照射及び検出を制御するスキャン
    制御手段と、 このn列の検出素子列の回転軌道が一致するスキャンに
    より得られた各列の検出素子列の検出出力を用いて画像
    再構成を実行する再構成手段と、 を備えたことを特徴とするX線断層撮影装置。
  3. 【請求項3】 各列の各検出素子が1/2ずつ互いにず
    れるように配置すると共に、回転部の回転中心が中央の
    検出素子の基準位置を3:1若しくは1:3に内分した
    点に存在する2列の検出素子列と、 所定のスライス厚のX線源を被検体の回りで回転させな
    がら被検体の体軸方向に一定の移動速度で移動させて、
    2列のX線検出素子列の螺旋状の回転軌道のそれぞれを
    一致させてX線の照射及び検出を制御するスキャン制御
    手段と、 この2列の検出素子列の回転軌道が一致するスキャンに
    より得られた各列の検出素子列の検出出力を用いて画像
    再構成を実行する再構成手段と、 を備えたことを特徴とするX線断層撮影装置。
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