JP2003102714A - X線ctシステム、ガントリ装置、操作コンソールおよびその処理方法 - Google Patents

X線ctシステム、ガントリ装置、操作コンソールおよびその処理方法

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JP2003102714A
JP2003102714A JP2001294998A JP2001294998A JP2003102714A JP 2003102714 A JP2003102714 A JP 2003102714A JP 2001294998 A JP2001294998 A JP 2001294998A JP 2001294998 A JP2001294998 A JP 2001294998A JP 2003102714 A JP2003102714 A JP 2003102714A
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Shunichiro Tanigawa
俊一郎 谷川
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間分解能の向上を低コストで実現できるX
線CTシステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 X線管421とX線検出部431とが一
体となって被検体の周りを回転し、異なる投影角度での
該被検体を透過したX線をX線検出部431で検出する
ガントリ装置420と、ガントリ装置420から受信し
たデータに基づき被検体のX線断層像を再構成する操作
コンソール400とで構成されるX線CTシステムであ
って、X線検出部431は、前記回転の方向に沿う第1
の向きにX線検出素子を連接した検出器を回転面の垂直
方向に沿う第2の向きに複数列有し、前記複数列の検出
器のうち、前記第2の向きに隣接する2つの検出器は、
前記第1の向きに互いにオフセットして設けられている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線照射によって被
検体の断層像を得るX線CT(Computerized Tomograph
y )システム、ガントリ装置、操作コンソールおよびそ
の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線CTシステムは、被検体(患者)に
X線を照射し、臓器、血液、灰白質等の人体組織のX線
吸収率の差をX線検出器により検出し、これをコンピュ
ータ処理することによって撮影対象部位の断層面(スラ
イス位置における面、すなわちスライス面)の画像(X
線断層像)を得るものである。
【0003】図1は、X線CTシステムにおけるスキャ
ンの様子を示す模式図である。被検体106の撮影領域
を覆うファンビームX線101(一般に30°から60°の
ファン角度を有する)を放射するX線管102と、ファ
ンの広がり方向に配された多数(例えば1000個)の
X線検出素子(以下、「チャネル」という。)を有し、
X線管102に対向して設けられたX線検出器103
と、が一体となって被検体106の周りを回転中心10
4を中心として矢印107の方向に回転運動する(10
5はX線管102の軌跡を表す)。
【0004】この回転運動中に、X線管からX線を所定
角度ごとに照射し、被検体106を透過したX線をX線
検出器103で検出することによって投影データの収集
が行われる。収集された投影データは図示しない操作コ
ンソールに転送され、所定の再構成演算によりX線断層
像が提供されることになる。
【0005】ファンビームに収まるX線検出器103の
チャネル数をいくつにするかは、確保できる空間分解能
に大きな影響を及ぼす。チャネル数を増やす(すなわ
ち、各チャネルを小型化する)と、投影データの空間サ
ンプリング間隔を狭くすることになるため、空間分解能
が向上し、より精細なX線断層像を得ることができる。
【発明が解決しようとする課題】しかし、チャネルの小
型化には物理的限界があり、更なる小型化・チャネル数
増加には多大なコストがかかるという問題がある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、空間分解能の向上を低コストで実現するこ
とができるX線CTシステムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、例えば本発明のX線CTシステムは以下の構成を備
える。すなわち、X線を発生するX線発生源が被検体の
周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
X線をX線検出部で検出するガントリ装置と、該ガント
リ装置から受信したデータに基づき被検体のX線断層像
を再構成する操作コンソールとで構成されるX線CTシ
ステムであって、前記X線検出部は、前記回転の方向に
沿う第1の向きにX線検出素子を連設した検出器を回転
面の垂直方向に沿う第2の向きに複数列有し、前記複数
列の検出器のうち、前記第2の向きに隣接する2つの検
出器が、前記第1の向きに互いにオフセットして設けら
れ、各列の前記検出器で検出された、該検出器が有する
X線検出素子数に従うサンプル数の第1の投影データに
基づいて、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数
の第2の投影データを生成する生成手段を備えることを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
かかる実施形態を詳細に説明する。
【0009】(第1の実施形態) <システム構成>図4は、本発明の第1の実施形態にか
かるX線CTシステムのシステム構成図である。
【0010】図4に図示の如く、システムは、被検体
(患者)へのX線照射と載置された被検体を透過したX
線を検出するためのガントリ装置420と、ガントリ装
置420に対して指示信号を送信し各種設定を行うとと
もに、ガントリ装置420から出力されてきた投影デー
タに基づいてX線断層像を再構成し、表示する操作コン
ソール400、および被検体を載置し、ガントリ装置内
部へ搬送する搬送装置440とにより構成されている。
【0011】420に示すガントリ装置は、その全体の
制御を司るメインコントローラ422を始め以下の構成
を備える。
【0012】421は操作コンソール400との通信を
行うためのインターフェース、432はガントリ回転部
であり、内部には、X線を発生するX線管424(X線
管コントローラ423により駆動制御される)、X線の
照射範囲を規定するコリメータ427、コリメータ42
7のX線照射範囲を規定するスリット幅の調整、及びコ
リメータ427のZ軸(図面に垂直な方向)の位置を調
整するコリメータモータ426が設けられている。かか
るコリメータモータ426の駆動はコリメータコントロ
ーラ425により制御される。
【0013】また、432に示すガントリ回転部は、被
検体を透過したX線を検出するX線検出部431、及び
X線検出部431より得られた投影データを収集するデ
ータ収集部430も備える。X線検出部431は矢印4
35の向きにX線検出素子(以下、チャネル)が連設さ
れ、かつZ軸方向(被検体の体軸方向であり、回転面の
垂直方向、すなわち後述する天板の搬送方向)に複数の
検出器を備えた多列型X線検出器であり、X線管424
及びコリメータ427と、X線検出部431とは互いに
空洞部分433をはさんで対向する位置に設けられ、そ
の関係が維持された状態でガントリ回転部432が矢印
435の向きに回転するようになっている。この回転
は、回転モータコントローラ428からの駆動信号によ
り所定の制御周期で回転速度制御される回転モータ42
9によって行われる。
【0014】また、搬送装置440は、被検体を実際に
載置する天板442と天板442を保持するテーブル4
43とを有し、天板442は天板モータ441によって
Z軸方向に駆動され(すなわち、天板の搬送方向=Z軸
方向)、天板モータ441の駆動は天板モータコントロ
ーラ434からの駆動信号に基づいて所定の制御周期で
搬送速度制御される。
【0015】メインコントローラ422は、I/F42
1を介して受信した各種指示信号の解析を行い、それに
基づいて上記のX線管コントローラ423、コリメータ
コントローラ425、回転モータコントローラ428、
天板モータコントローラ434、そして、データ収集部
430に対し、各種制御信号を出力することになる。ま
た、メインコントローラ422は、データ収集部430
で収集された投影データを、I/F421を介して操作
コンソール400に送出する処理も行う。
【0016】操作コンソール400は、所謂ワークステ
ーションであり、図示に示す如く、装置全体の制御を司
るCPU405、ブートプログラム等を記憶しているR
OM406、主記憶装置として機能するRAM407を
はじめ、以下の構成を備える。
【0017】HDD408は、ハードディスク装置であ
って、ここにOS、ガントリ装置420に各種指示信号
を与えたり、ガントリ装置420より受信した投影デー
タに基づいてX線断層像を再構成するための診断プログ
ラムが格納されている。また、VRAM401は表示し
ようとするイメージデータを展開するメモリであり、こ
こにイメージデータ等を展開することでCRT402に
表示させることができる。403および404は各種設
定を行うためのキーボードとマウスである。また、40
9はガントリ装置420と通信を行うためのインターフ
ェースである。
【0018】<X線検出部>図5は、本発明の第1の実
施形態にかかるX線CTシステムの多列型X線検出器4
31の詳細の一例を示す図である。図5の(A)におい
て、500は多列型X線検出器の平面図であり、説明の
便宜上、1列あたりのチャネルの数を5つ(501−1
乃至501−5、502−1乃至502−5)とし、Z
軸方向の検出器の列数は2列としている。
【0019】各列の検出器は互いにチャネル幅vの1/
2だけx軸方向(ガントリ回転部432の回転する向
き、すなわち矢印435の向き。以下同じ)にオフセッ
トして設けられ、かかる特徴的な検出器配置により空間
分解能の向上を実現している。
【0020】図5の(B)において503は被検体のZ
軸方向(被検体の体軸方向)の断面図であり、504−
1乃至504−5は被検体503を透過するX線の空間
サンプリング間隔を示す。すなわち、例えばチャネル5
01−1は被検体503を透過したX線のうち、x軸方
向に対して503−1に示す位置の透過X線を検出する
こととなる。同様にチャネル501−2乃至501−5
およびチャネル502−1乃至502−5はそれぞれ、
503−2乃至503−5、504−1乃至504−5
に示す位置の透過X線を検出することとなる。
【0021】したがって、多列型X線検出器500のx
軸方向の空間分解能は503−1乃至504−5の各間
隔の示すところとなり、オフセットのない従来の多列型
X線検出器に比べて2倍の空間分解能を実現する。
【0022】図5の(C)、(D)はそれぞれ多列型X
線検出器500の各列のチャネルごとのx軸方向のX線
量検出感度分布を示す。すなわち、X線量検出感度分布
507−1乃至507−5はチャネル501−1乃至5
01−5に、X線量検出感度分布505−1乃至505
−5はチャネル502−1乃至502−5にそれぞれ対
応する。
【0023】チャネルごとのX線量検出感度分布は中央
部において最も高く、周辺部において低くなる。このた
め、例えばチャネル502−1の平均的なX線量検出感
度は506−1に示すレベルとなる。すなわち、X線量
検出感度分布505−1に示す曲線とグラフの横軸との
間に囲まれた領域の面積をチャネルの幅vで割った値と
なる。
【0024】このことは、他のすべてのチャネル(50
2−2乃至502−5、501−1乃至501−5)に
おいても同様であり(506−2乃至506−5、50
8−1乃至508−5)、多列型X線検出器500全体
としては、図5の(E)に示すように従来のオフセット
のない多列型X線検出器と同等の(従来のオフセットの
ない多列型X線検出器をマスク化したものに対しては2
倍の)X線量検出感度を得ることができる。
【0025】<スキャン方式>上述の多列型X線検出器
500を有するX線CTシステムの場合、Z軸方向の所
定の検査範囲において、所定枚数の断層像を得るために
以下のようにスキャンを行う。
【0026】図6は本発明の第1の実施形態にかかるX
線CTシステムにおける多列型X線検出器500のスキ
ャン方式について説明するための図で、従来の多列型X
線検出器200のスキャン方式と比較することで、その
差異を明確化している。なお、図6の従来の多列型X線
検出器200の説明にあたり、図2と共通する部分につ
いては、図2において用いた符号と同じ符号を用いるこ
ととする。
【0027】図6の(A)は従来の多列型X線検出器2
00のスキャン方式を示す図で、同図において、203
は被検体で、天板に載置された状態を側面から見た様子
を簡易的に表したものである。また、200は従来の多
列型X線検出器(列数=2)を側面から見た様子を示し
たものである。
【0028】被検体203に対して、Z軸方向において
図6(A)に示す検査範囲を検査するにあたり、多列型
X線検出器200がZ軸方向をi)からiii)に向か
って移動し、それぞれの位置(スライス位置)において
スキャンした結果をX線断層像205−1乃至205−
6として再構成する。
【0029】すなわち、205−1は、多列型X線検出
器200がZ軸方向i)の位置において被検体203の
周囲を1回転した場合に、チャネル201−1乃至20
1−5において検出された透過X線に基づいて再構成さ
れたX線断層像である。同様に、205−2は、チャネ
ル202−1乃至202−5において検出された透過X
線に基づいて再構成されたX線断層像である。
【0030】205−3および205−4は、多列型X
線検出器200がi)の状態から、天板が移動し、Z軸
方向ii)の位置において被検体203の周囲を1回転
することで得られたX線断層像で、205−3はチャネ
ル202−1乃至202−5に基づいて、205−4は
チャネル202−1乃至202−5に基づいてそれぞれ
再構成されたX線断層像である。同様に、205−5、
205−6はさらにiii)の位置において再構成され
た断層像である。
【0031】このように、従来の多列型X線検出器20
0(列数=2)の場合、被検体203の周囲を1回転す
ることで2枚のX線断層像が得られるため、図のように
3回転すると6枚のX線断層像が得られる。
【0032】一方、図6の(B)は本発明の第1の実施
形態にかかるX線CTシステムの多列型X線検出器50
0のスキャン方式を示す図で、同図において、503は
被検体で、天板442に載置された状態を側面から見た
様子を簡易的に表したものである。また、500は本発
明の第1の実施形態にかかる多列型X線検出器(列数=
2)を側面から見た様子を示したものである。
【0033】被検体503に対して、Z軸方向において
図6(B)に示す検査範囲において図6の(A)と同様
のスライス位置においてX線断層像を得るためには、6
回のスキャンを行う。
【0034】601−1は多列型X線検出器500がZ
軸方向i)に示す位置で、被検体503の周囲を1回転
することで再構成されるX線断層像である。上述のよう
に多列型X線検出器500はチャネル501−1乃至5
01−5と、チャネル502−1乃至502−5とが、
x軸方向にv/2オフセットして配列されているため、
検出された投影データはx軸方向において互いに異なる
領域から得られたものである。すなわち、列数に応じた
倍数の(従来の2倍の)投影データが得られたことにな
る)。したがって、図15に示すようにチャネル501
−1乃至501−5と、チャネル502−1乃至502
−5により検出された投影データを合成したデータ(D
501-1乃至D502-5)に基づいてX線断層像を再構成する
ことで、従来の2倍の空間分解能を有するX線断層像が
得られる。このため、多列型X線検出器500の場合、
1回のスキャンで得られるX線断層像は1枚のみであ
る。
【0035】したがって、従来の多列型X線検出器20
0と同じスライス位置でX線断層像(601−1乃至6
01−6)を得るためには、2倍のスキャンが必要で
(状態i乃至状態vi)、Z軸方向のスライス位置と、
2列の検出器の中心位置とが一致するよう、天板442
の移動が制御される。
【0036】かかる制御は操作コンソール400におい
て行われる。図16は操作コンソール400での処理フ
ローを示したもので、ステップS1601でキーボード
403またはマウス404より入力されたスライス面の
位置を読み込み、ステップS1602で検出器のZ軸方
向の中心位置とが合致するために必要な天板442の移
動量を算出し、ステップS1603で該算出結果をガン
トリ装置420に送信する。
【0037】ガントリ装置420では、操作コンソール
400より送信された指示信号(移動量)をI/F42
1を介してメインコントローラ422において受信し、
該移動量を天板モータコントローラ434に送信する。
天板モータコントローラ434では該移動量に基づいて
天板442を動作させる。
【0038】以上述べたとおり、本実施形態によれば、
X線検出感度レベルを維持したまま、空間分解能を2倍
に向上させることができる。
【0039】なお、上記説明において、投影データの合
成を実施する箇所を明示しなかったが、ガントリ装置4
20において実施しても、操作コンソールにおいて実施
しても構わない。また、以下に述べる実施形態において
も同様である。
【0040】(第2の実施形態)上記第1の実施形態に
おいては、2列の多列型X線検出器の場合について述べ
たが、4列の多列型X線検出器であっても同様である。
本実施形態では、4列の検出器およびその場合のスキャ
ン方式について以下に述べる。なお、システム構成につ
いては、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略
する。
【0041】<X線検出部>図7は、本発明の第2の実
施形態にかかるX線CTシステムの多列型X線検出器
(列数=4)の詳細の一例を示す図である。図7の
(A)において、700は多列型X線検出器の平面図で
あり、説明の便宜上、1列あたりのチャネルの数を5つ
(701−1乃至701−5、702−1乃至702−
5、703−1乃至703−5、704−1乃至704
−5)としている。
【0042】各列の検出器は互いにチャネル幅vの1/
4だけx軸方向にオフセットして設けられ、かかる特徴
的な検出器配置により空間分解能の向上を実現してい
る。
【0043】図7の(B)において705は被検体のZ
軸方向(被検体の体軸方向)の断面図であり、706−
1乃至709−5は被検体705を透過するX線の空間
サンプリング間隔を示す。すなわち、例えばチャネル7
01−1は被検体705を透過したX線のうち、x軸方
向に対して706−1に示す位置の透過X線を検出する
こととなる。同様にチャネル701−2乃至701−5
およびチャネル702−1乃至702−5、703−1
乃至703−5、704−1乃至704−5はそれぞ
れ、706−2乃至706−5、707−1乃至707
−5、708−1乃至708−5、709−1乃至70
9−5に示す位置の透過X線を検出することとなる。
【0044】したがって、多列型X線検出器700のx
軸方向の空間分解能は706−1乃至709−5の各間
隔の示すところとなり、オフセットのない従来の多列型
X線検出器に比べて4倍の空間分解能を実現する。
【0045】図7の(C)、(D)、(E)、(F)は
それぞれ多列型X線検出器700の各列のチャネルごと
のx軸方向のX線量検出感度分布を示す。すなわち、X
線量検出感度分布710−1乃至710−5はチャネル
701−1乃至701−5に、X線量検出感度分布71
2−1乃至712−5はチャネル702−1乃至702
−5に、X線量検出感度分布714−1乃至714−5
はチャネル703−1乃至703−5に、X線量検出感
度分布716−1乃至716−5はチャネル704−1
乃至704−5にそれぞれ対応する。
【0046】チャネルごとのX線量検出感度分布は中央
部において最も高く、周辺部において低くなる。このた
め、例えばチャネル701−1の平均的なX線量検出感
度は711−1に示すレベルとなる。すなわち、X線量
検出感度分布710−1に示す曲線と横軸との間に囲ま
れた領域の面積をチャネルの幅vで割った値となる。
【0047】このことは、他のすべてのチャネル(70
1−2乃至701−5、702−1乃至702−5、7
03−1乃至703−5、704−1乃至704−5)
においても同様であり(711−2乃至711−5、7
13−1乃至713−5、715−1乃至715−5、
717−1乃至717−5)、多列型X線検出器700
全体としては、図7の(E)に示すように従来のオフセ
ットのない多列型X線検出器と同等の(従来のオフセッ
トのない多列型X線検出器にマスク化したものに対して
は2倍の)X線量検出感度を得ることができる。
【0048】<スキャン方式>上述の多列型X線検出器
700を有するX線CTシステムの場合、Z軸方向の所
定の検査範囲において、所定枚数のX線断層像を得るた
めに以下のようにスキャンを行う。
【0049】図8は本発明の第2の実施形態にかかるX
線CTシステムにおける多列型X線検出器700のスキ
ャン方式について説明するための図で、従来の多列型X
線検出器800のスキャン方式と比較することで、その
差異を明確化している。
【0050】図8の(A)は従来の多列型X線検出器の
スキャン方式を示す図で、同図において、805は被検
体で、天板に載置された状態を側面から見た様子を簡易
的に表したものである。また、800は従来の多列型X
線検出器(列数=4)を側面から見た様子を示したもの
である。なお、従来の多列型X線検出器800の各列
は、紙面奥行き方向に5つのチャネル(801−1乃至
801−5、802−1乃至802−5、803−1乃
至803−5、804−1乃至804−5)を有してい
るものとする。
【0051】被検体805に対して、Z軸方向において
図8(A)に示す検査範囲を検査するにあたり、多列型
X線検出器800がZ軸方向にi)からii)に向かっ
て移動し、それぞれの位置(スライス位置)においてス
キャンした結果をX線断層像806−1乃至806−8
として再構成する。
【0052】すなわち、806−1は、多列型X線検出
器800がZ軸方向i)の位置において被検体805の
周囲を1回転した場合に、チャネル801−1乃至80
1−5において検出された透過X線に基づいて再構成さ
れたX線断層像である。同様に、806−2は、チャネ
ル802−1乃至802−5において検出された透過X
線に基づいて、806−3は、チャネル803−1乃至
803−5において検出された透過X線に基づいて、8
06−4は、チャネル804−1乃至804−5におい
て検出された透過X線に基づいて、それぞれ再構成され
たX線断層像である。
【0053】806−5乃至806−8は、多列型X線
検出器800がi)の状態から、天板が移動し、Z軸方
向ii)の位置において被検体805の周囲を1回転す
ることで得られたX線断層像で、806−5は、チャネ
ル801−1乃至801−5に基づいて再構成されたX
線断層像である。同様に、806−6は、チャネル80
2−1乃至802−5に基づいて、806−7はチャネ
ル803−1乃至803−5に基づいて、806−8は
チャネル804−1乃至804−5に基づいてそれぞれ
再構成されたX線断層像である。
【0054】このように、従来の多列型X線検出器80
0(列数=4)の場合、被検体805の周囲を1回転す
ることで4枚のX線断層像が得られるため、図のように
2回転すると8枚のX線断層像が得られる。
【0055】一方、図8の(B)は本発明の第2の実施
形態にかかるX線CTシステムの多列型X線検出器70
0のスキャン方式を示す図で、同図において、705は
被検体で、天板442に載置された状態を側面から見た
様子を簡易的に表したものである。700は本発明の第
2の実施形態にかかる多列型X線検出器(列数=4)を
側面から見た様子を示したものである。
【0056】被検体705に対して、Z軸方向において
図8(B)に示す検査範囲において図8の(A)と同様
のスライス位置においてX線断層像を得るためには、8
回のスキャンを行う。
【0057】807−1は多列型X線検出器800がZ
軸方向i)に示す位置で、被検体705の周囲を1回転
することで再構成されるX線断層像である。上述のよう
に多列型X線検出器700はチャネル701−1乃至7
01−5、チャネル702−1乃至702−5、チャネ
ル703−1乃至703−5、チャネル704−1乃至
704−5のうち、互いに隣り合う検出器がx軸方向に
v/4オフセットして配列されているため、検出された
投影データはx軸方向において互いに異なる領域から得
られたものである。そして、両者を重ね合わせることで
空間分解能が従来の4倍のX線断層像が得られる。すな
わち、多列型X線検出器700の場合、1回のスキャン
で得られるX線断層像は1枚のみである。
【0058】このため、従来の多列型X線検出器800
と同じスライス位置でX線断層像(807−1乃至80
7−8)を得るためには、4倍のスキャンが必要で(状
態i乃至状態viii)、Z軸方向のスライス位置と、
4列の検出器の中心位置とが一致するよう、天板442
の移動が制御される(かかる制御は操作コンソールにお
いて行われ、詳細は上記第1の実施形態において述べた
ので省略する)。
【0059】なお、上記第1の実施形態においては2列
の多列型X線検出器の場合について、本実施形態では4
列の多列型X線検出器の場合についてそれぞれ述べた
が、上記説明より明らかなように、検出器の列数はこれ
に限らない。つまり、n列の多列型X線検出器(n≧
2)であれば、どのような場合であっても、同様に空間
分解能の向上が実現できる。
【0060】また、上記第1および第2の実施形態にお
いては、オフセット量は、各チャネルの幅vを検出器の
列数でわった値で決定していたがこれに限らない。すな
わち、空間サンプリング間隔を均一にしない場合には、
オフセット量は任意に決定することができる。
【0061】(第3の実施形態)上記第1および第2の
実施形態においては、多列型X線検出器を形成する複数
の検出器が、互いにオフセットを有している場合につい
て述べたが、オフセットを有している検出器からなる検
出器群をZ軸方向に複数有していてもよい。
【0062】以下に検出器群を有する多列型X線検出器
とそのスキャン方式について説明する。
【0063】<X線検出部>図9は本発明の第3の実施
形態にかかるX線CTシステムの多列型X線検出器の詳
細の一例を示す図である。図9の(A)において、90
0は多列型X線検出器の平面図であり、説明の便宜上、
1列あたりのチャネルの数を5つ(901−1乃至90
1−5、902−1乃至902−5、903−1乃至9
03−5、904−1乃至904−5)とし、列数は4
列としている。
【0064】多列型X線検出器900は、2つの検出器
群(905、906)を有している。すなわち、チャネ
ル901−1乃至901−5(検出器905−1)とチ
ャネル902−1乃至902−5(検出器905−2)
とは互いにx軸方向にチャネル幅vの1/2だけオフセ
ットして設けられ、同様にチャネル903−1乃至90
3−5(検出器906−1)とチャネル904−1乃至
904−5(検出器906−2)も互いにx軸方向にチ
ャネル幅vの1/2だけオフセットして設けられている
関係にある。さらに、チャネル901−1乃至901−
5(検出器905−1)とチャネル903−1乃至90
3−5(検出器906−1)とはx軸方向に同一の位置
に配されており、また、チャネル902−1乃至902
−5(検出器905−2)とチャネル904−1乃至9
04−5(検出器906−2)とはx軸方向に同一の位
置に配されている。かかるチャネル配置により、空間分
解能の向上を実現している。
【0065】図9の(B)において907は被検体のZ
軸方向(被検体の体軸方向)の断面図であり、908−
1乃至909−5は被検体907を透過するX線の空間
サンプリング間隔を示す。すなわち、例えばチャネル9
01−1は被検体907を透過したX線のうち、x軸方
向に対して908−1に示す位置の透過X線を検出する
こととなる。同様にチャネル901−2乃至901−5
は、908−2乃至908−5に、チャネル902−1
乃至902−5は、909−1乃至909−5に示す位
置の透過X線を検出することとなる。したがって、多列
型X線検出器500のx軸方向の空間分解能は908−
1乃至909−5の各間隔の示すところとなり、オフセ
ットのない従来の多列型X線検出器に比べて2倍の空間
分解能を実現する。なお、検出器群906についても、
検出器群905と同様に2倍の空間分解能を実現してい
る。
【0066】図9の(C)、(D)はそれぞれ多列型X
線検出器900の各列のチャネルごとのx軸方向のX線
量検出感度分布を示す。すなわち、X線量検出感度分布
911−1乃至911−5はチャネル901−1乃至9
01−5(または903−1乃至903−5)に、X線
量検出感度分布910−1乃至910−5はチャネル9
02−1乃至902−5(または904−1乃至904
−5)にそれぞれ対応する。
【0067】チャネルごとのX線量検出感度分布は中央
部において最も高く、周辺部において低くなる。このた
め、例えばチャネル901−1の平均的なX線量検出感
度は913−1に示すレベルとなる。すなわち、X線量
検出感度分布911−1に示す曲線と横軸との間に囲ま
れた領域の面積をチャネルの幅vで割った値となる。
【0068】このことは、他のすべてのチャネル(90
1−2乃至901−5、902−1乃至902−5、9
03−1乃至903−5、904−1乃至904−5)
においても同様であり(913−2乃至913−5、9
12−1乃至912−5)、多列型X線検出器900全
体としては、図9の(E)に示すように従来のオフセッ
トのない多列型X線検出器と同等の(従来のオフセット
のない多列型X線検出器にマスク化したものに対しては
2倍の)X線量検出感度を得ることができる。
【0069】<スキャン方式>上述の多列型X線検出器
900を有するX線CTシステムの場合、Z軸方向の所
定の検査範囲において、所定枚数のX線断層像を得るた
めに以下のようにスキャンが行う。
【0070】図9は本発明の第3の実施形態にかかるX
線CTシステムにおける多列型X線検出器900のスキ
ャン方式について説明するための図で、従来の多列型X
線検出器1000のスキャン方式と比較することで、そ
の差異を明確化している。
【0071】図10の(A)は従来の多列型X線検出器
のスキャン方式を示す図で、同図において、1005は
被検体で、天板に載置された状態を側面から見た様子を
簡易的に表したものである。1000は従来の多列型X
線検出器(列数=4)を側面から見た様子を示したもの
である。なお、従来の多列型X線検出器1000の各列
は、紙面奥行き方向に5つのチャネル(1001−1乃
至1001−5、1002−1乃至1002−5、10
03−1乃至1003−5、1004−1乃至1004
−5)を有しているものとする。
【0072】被検体1005に対して、Z軸方向におい
て図10(A)に示す検査範囲を検査するにあたり、多
列型X線検出器1000がZ軸方向をi)からii)に
向かって移動し、それぞれの位置(スライス位置)にお
いてスキャンした結果をX線断層像1006−1乃至1
006−8として再構成する。
【0073】すなわち、1006−1は、多列型X線検
出器1000がZ軸方向i)の位置において被検体10
05の周囲を1回転した場合に、チャネル1001−1
乃至1001−5において検出された透過X線に基づい
て再構成されたX線断層像である。同様に、1006−
2は、チャネル1002−1乃至1002−5におい
て、1006−3はチャネル1003−1乃至1003
−5において、1006−4はチャネル1004−1乃
至1004−5においてそれぞれ検出された透過X線に
基づいて再構成されたX線断層像である。
【0074】1006−5乃至1006−8は、多列型
X線検出器1000がi)の状態から、天板が移動し、
Z軸方向ii)の位置において被検体1005の周囲を
1回転することで得られたX線断層像で、1006−5
はチャネル1001−1乃至1001−5に基づいて、
1006−6はチャネル1002−1乃至1002−5
に基づいて、1006−7はチャネル1003−1乃至
1003−5に基づいて、1006−8はチャネル10
04−1乃至1004−5に基づいてそれぞれ再構成さ
れたX線断層像である。
【0075】このように、従来の多列型X線検出器10
00(列数=4)の場合、被検体1005の周囲を1回
転することで4枚のX線断層像が得られるため、図のよ
うに2回転すると8枚のX線断層像が得られる。
【0076】一方、図10の(B)は本発明の第3の実
施形態にかかるX線CTシステムの多列型X線検出器9
00のスキャン方式を示す図で、同図において、907
は被検体で、天板442に載置された状態を側面から見
た様子を簡易的に表したものである。900は本発明の
第3の実施形態にかかる多列型X線検出器(列数=4)
を側面から見た様子を示したものである。
【0077】被検体907に対して、Z軸方向において
図10(B)に示す検査範囲において図10の(A)と
同様のスライス位置においてX線断層像を得るために
は、4回のスキャンを行う。
【0078】1007−1は多列型X線検出器900が
Z軸方向i)に示す位置で、被検体907の周囲を1回
転することで再構成されるX線断層像である。上述のよ
うに多列型X線検出器900はチャネル901−1乃至
901−5(検出器905−1)と、チャネル902−
1乃至902−5(検出器905−2)とがx軸方向に
v/2オフセットして配列されているため、検出された
投影データはx軸方向において互いに異なる領域から得
られたものである。また、チャネル903−1乃至90
3−5(検出器906−1)と、チャネル904−1乃
至904−5(検出器906−2)とがx軸方向にv/
2オフセットして配列されているため、検出された投影
データはx軸方向において互いに異なる領域から得られ
たものである。そして、それぞれ両者を重ね合わせるこ
とで空間分解能が従来の2倍のX線断層像が得られる。
すなわち、多列型X線検出器900(列数=4)の場
合、1回のスキャンで得られるX線断層像は2枚であ
る。
【0079】このため、従来の多列型X線検出器100
0と同じスライス位置でX線断層像(1001−1乃至
1007−8)を得るためには、2倍のスキャンが必要
で(状態i乃至状態iv)、Z軸方向のスライス位置
と、2列の検出器を有する検出器群の中心位置とが一致
するように天板442の移動が制御される(かかる制御
は操作コンソールにおいて行われ、詳細は上記第1の実
施形態において述べたので省略する)。
【0080】なお、本実施形態においては4列の多列型
X線検出器の場合について述べたが、上記説明より明ら
かなように、検出器の列数はこれに限らない。つまり、
n列の多列型X線検出器(n≧2)であれば、どのよう
な場合であっても、本実施形態と同様に空間分解能の向
上が実現できる。
【0081】また、本実施形態においては、オフセット
量は、各チャネルの幅vを検出器の列数でわった値で決
定していたがこれに限らない。すなわち、空間サンプリ
ング間隔を均一にしない場合には、オフセット量は任意
に決定することができる。
【0082】(第4の実施形態)さらに、Q−Qオフセ
ットと組み合わせて実施することも可能である。本実施
形態においては、2列の多列型X線検出器とQ−Qオフ
セットとを組み合わせた場合について説明する。なおQ
−Qオフセットとは、空間分解能を向上させるための従
来技術でQ−Qオフセットの一般的な説明を図11また
は図12を用いて行う。
【0083】この技術の特徴は、通常X線検出部は、X
線管Tと回転中心cとを通る直線qが当該X線検出部の
中央位置を貫くように配置されるところ、図示のごと
く、X線検出部Kを1/4ピッチ(すなわちd/4)だ
けオフセットして配置するところにある。そうすると、
例えば投影角度βにおけるX線検出部Kの各チャネル境
界に入射するX線ビームが、投影角度β+πにおける各
チャネル中心位置に入射するX線ビームの180°対向
ビームとして対応するような位置関係をもたらす。すな
わち、互いの対向ビームは1/2ピッチ(d/2)だけ
ずれた位置に現れることになる。
【0084】図12(a)は、図11に示した回転中心
cを通る直線m(直線qと直交している)における投影
角度βでのX線ビームと対向角度β+πでのX線ビーム
との関係を模式的に表した図である。破線で示された矢
印は投影角度βにおいて、図10におけるピッチdの4
つの各チャネルに入射することになるX線ビームを表
し、実線で示された矢印は対向角度β+πにおいて、各
チャネルに入射することになるX線ビームを表してい
る。X線検出部を1/4ピッチ(すなわちd/4)だけ
オフセットして配置すると、上記したように、互いの対
向ビームが1/2ピッチずれて現れる結果、図示のごと
く、回転中心cからみて対称に、投影角度βでサンプリ
ングされるX線ビームと対向角度β+πでサンプリング
されるX線ビームとが等間隔に並んだ状態となる。X線
検出部を1/4ピッチオフセットして配置したことによ
るこのようなX線ビームの位置関係を「Q−Qオフセッ
トの関係」とよぶ。
【0085】Q−Qオフセットの関係が維持される場合
には、投影角度βにおける投影データに対向角度β+π
における投影データを合成すれば、見かけ上、空間分解
能を2倍に向上させた倍密度のデータを作成することが
できる。
【0086】かかる技術と本発明とを組み合わせた実施
した場合の実施形態について以下に説明する。なお、Q
−Qオフセットとの組み合わせに際しては、回転中心か
らのオフセット量は1/8ピッチとすることで、本発明
における空間分解能の向上との重複を避けている。図1
3は、本発明の第4の実施形態にかかるX線CTシステ
ムの多列型X線検出器の詳細の一例を示す図である。図
13(A)のi)において、1300は投影角度βにお
ける多列型X線検出器の平面図であり、説明の便宜上、
1列あたりのチャネルの数を5つ(1301−1乃至1
301−5または1302−1乃至1302−5)と
し、列数は2列としている。また、図13(A)のii
i)は投影角度β+πにおける多列型X線検出器130
0の平面図を表す。
【0087】各列の検出器は互いにチャネル幅vの1/
2だけx軸方向にオフセットして設けられ、かつチャネ
ル1302−1乃至1302−5を備える検出器は、回
転中心cを通る直線qに対してv/8だけオフセットし
ている。かかる特徴的な検出器配置により空間分解能の
向上を実現している。
【0088】図13(A)のii)の1303は被検体
のZ軸方向(被検体の体軸方向)の断面図であり、13
04−1乃至1307−5は被検体1303を透過する
X線の空間サンプリング間隔を示す。すなわち、例えば
チャネル1301−1は投影角度βの位置において、被
検体1303を透過したX線のうち、x軸方向に対して
1304−1に示す位置の透過X線を検出することとな
る。同様にチャネル1301−2乃至1301−5およ
びチャネル1302−1乃至1302−5はそれぞれ、
1304−2乃至1304−5、1306−1乃至13
06−5に示す位置の透過X線を検出することとなる。
【0089】さらに、投影角度β+πの位置において、
チャネル1301−1乃至1301−5は1305−1
乃至1305−5に示す位置の透過X線を、チャネル1
302−1乃至1302−5は1307−1乃至130
7−5に示す位置の透過X線をそれぞれ検出することと
なる。
【0090】したがって、多列型X線検出器1300の
x軸方向の空間分解能は1304−1乃至1307−5
の各間隔の示すところとなり、オフセットのない従来の
多列型X線検出器に比べて4倍の空間分解能を実現す
る。
【0091】図13の(C)、(D)、(E)、(F)
はそれぞれ多列型X線検出器1300の各列のチャネ
ル、各投影角度(βまたはβ+π)ごとのx軸方向のX
線量検出感度分布を示す。すなわち、X線量検出感度分
布1308−1乃至1308−5は投影角度βにおける
チャネル1301−1乃至1301−5に、X線量感度
分布1309−1乃至1309−5は投影角度βにおけ
るチャネル1302−1乃至1302−5にそれぞれ対
応する。
【0092】さらに、X線量検出感度分布1311−1
乃至1311−5は投影角度β+πにおけるチャネル1
301−1乃至1301−5に、X線量検出感度分布1
310−1乃至1310−5は投影角度β+πにおける
チャネル1302−1乃至1302−5にそれぞれ対応
する。
【0093】チャネルごとのX線量検出感度分布は中央
部において最も高く、周辺部において低くなる。このた
め、例えば、投影角度βにおけるチャネル1301−1
の平均的なX線量検出感度は1312−1に示すレベル
となる。すなわち、X線量検出感度分布1308−1に
示す曲線と横軸との間に囲まれた領域の面積をチャネル
の幅vで割った値となる。
【0094】このことは、他のすべてのチャネルおよび
投影角度β+π(1301−2乃至1301−5、13
02−1乃至1302−5)においても同様であり(1
312−2乃至1312−5、1313−1乃至131
3−5、1315−1乃至1315−5、1314−1
乃至1314−5)、多列型X線検出器1300全体と
しては、図13の(E)に示すように従来のオフセット
のない多列型X線検出器と同等の(従来のオフセットの
ない多列型X線検出器にマスク化したものに対しては2
倍の)X線量検出感度が得ることができる。
【0095】以上のように、本発明と従来のQ−Qオフ
セットの技術とを応用して組み合わせることで、2列の
多列型X線検出器において、従来の4倍の空間分解能を
得ることができる。
【0096】なお、本実施形態においては、2列の多列
型X線検出器と組み合わせた場合(すなわち、第1の実
施形態と組み合わせた場合)について述べたが、n列の
多列型X線検出器と組み合わせても(すなわち、第2の
実施形態と組み合わせても)、検出器群を有する多列型
X線検出器と組み合わせても(すなわち、第3の実施形
態と組み合わせても)よい。
【0097】(第5の実施形態)上記第1乃至第4の実
施形態においては、検出器を互いにオフセットすること
で空間分解能を向上させる場合について述べたが、オフ
セットさせることなくチャネルにマスクを施す方法を用
いてもよい。
【0098】図2は、多列型X線検出器においてチャネ
ルにマスクを施した場合に空間分解能が向上することを
端的に示した図である。図2の(A1)において、20
0はマスク前の多列型X線検出器の平面図であり、説明
の便宜上、1列あたりのチャネルの数を5つ(201−
1乃至201−5、202−1乃至202−5)とし、
Z軸方向の列数は2列としている。
【0099】図2の(A2)において203は被検体の
Z軸方向の断面図であり、204−1乃至204−5は
被検体203を透過するX線の空間サンプリング間隔を
示す。すなわち、チャネル201−1および202−1
は被検体203を透過したX線のうち、x軸方向におけ
る204−1に示す位置の透過X線を検出することとな
る。同様にチャネル201−2乃至201−5およびチ
ャネル202−1乃至202−5はそれぞれ、204−
2乃至204−5に示す位置の透過X線を検出すること
となる。したがって、多列型X線検出器200のx軸方
向の空間分解能は204−1乃至204−5の各間隔の
示すところとなる。
【0100】一方、図2の(B1)において、205は
X線透過率の極めて低い材質からなる部材(206−1
乃至206−5および207−1乃至207−5)によ
り、多列型X線検出器200の各チャネル(201−1
乃至201−5および202−1乃至202−5)の半
分の領域をマスクした状態を示す図である。チャネル2
01−1乃至201−5と、チャネル202−1乃至2
02−5とでは、x軸方向においてマスク領域が交互に
なっている。
【0101】かかるマスク化によりチャネル201−1
乃至201−5および202−1乃至202−5は、そ
れぞれ208−1乃至208−5および209−1乃至
209−5に示す領域で透過X線を検出することとな
る。
【0102】このため、図2の(B2)に示すように、
被検体203を透過するX線の空間サンプリング間隔
は、210−1乃至210−10に示すようになり、空
間分解能がマスク前に比べて2倍になる。
【0103】ただし、本実施形態において述べた多列型
X線検出器におけるチャネルのマスク化による空間分解
能の向上には以下のような問題点がある。
【0104】図3はチャネルをマスクした多列型X線検
出器と各チャネルの透過X線量の検出感度分布との関係
について示した図である。図3の(A)はマスク化され
た多列型X線検出器の平面図(図2の(B2)に示した
205と同じ)であり、図3の(B)、(C)はそれぞ
れ多列型X線検出器205の各列のチャネルごとのx軸
方向のX線量検出感度分布を示す。すなわち、X線量検
出感度分布301−1乃至301−5はチャネル201
−1乃至201−5に、X線量検出感度分布302−1
乃至302−5はチャネル202−1乃至202−5に
それぞれ対応する。
【0105】チャネルごとのX線量検出感度分布は中央
部において最も高く、周辺部において低くなる(301
−1乃至301−5、302−1乃至302−5)。こ
のため、例えば、チャネル201−1において、左側領
域(206−1)がマスクされ透過X線が検出されず、
右側領域(208−1)のみでX線を検出する場合、、
チャネル201−1の平均的なX線量検出感度は303
−1に示すレベルとなる。すなわち、X線量検出感度分
布301−1に示す曲線とグラフの横軸との間に囲まれ
た領域の面積の半分をチャネルの幅wで割った値とな
る。
【0106】このことは、他のすべてのチャネル(20
1−2乃至201−5、202−1乃至202−5)に
おいても同様であり(303−2乃至303−5、30
4−1乃至304−5)、多列型X線検出器205全体
としては、図3の(D)に示すようにマスク化を施さな
い場合(305)と比べてX線量検出感度が半分となる
(306)。
【0107】かかるX線量検出感度の低下は、再構成さ
れた断層像の画質の低下をまねくこととなる。このた
め、本実施形態にかかるX線CTシステムではマスク化
により空間分解能を上げた場合、画質の低下が発生する
という問題が残る。
【0108】なお、かかる問題については、上記第1乃
至第4の実施形態において述べたオフセットを有する検
出器と組み合わせることで回避でき、詳細は第6の実施
形態において述べることとする。
【0109】(第6の実施形態)上記第1乃至第4の実
施形態において述べたオフセットを有する検出器に上記
第5の実施形態において述べたマスク(X線透過率の低
い部材)を組み合わせる場合について以下に述べる。
【0110】図14は、本発明の第6の実施形態にかか
るX線CTシステムの多列型X線検出器の詳細の一例を
示す図である。図14の(A)において、1400は多
列型X線検出器の平面図であり、説明の便宜上、1列あ
たりのチャネルの数を5つ(1401−1乃至1401
−5または1402−1乃至1402−5)とし、列数
は2列としている。
【0111】各列の検出器は互いにチャネル幅vの1/
2だけx軸方向にオフセットして設けられ、各チャネル
の周縁部分のうち、オフセット量に相当する幅分だけマ
スクが被装されている。例えばチャネル1401−1は
その周縁部分にマスク1403−1およびマスク140
3−1がかけられており、マスク1403−1およびマ
スク1403−2でマスクされた領域の総面積は、チャ
ネル1401−1の面積の半分に相当する。同様に、チ
ャネル1401−2乃至1401−5およびチャネル1
402−1乃至1402−5についても、マスク140
3−3乃至1403−10およびマスク1404−1乃
至マスク1404−10がかけられている。かかる構成
により、チャネル1401−1乃至1401−5とチャ
ネル1402−1乃至1402−5とが、x軸方向に互
いに重複することなく透過X線を検出することができ
る。
【0112】図14の(B)において1405は被検体
のZ軸方向(被検体の体軸方向)の断面図であり、14
06−1乃至1407−5は被検体1405を透過する
X線の空間サンプリング間隔を示す。すなわち、例えば
チャネル1401−1は被検体1405を透過したX線
のうち、x軸方向に対して1406−1に示す位置の透
過X線を検出することとなる。同様にチャネル1401
−2乃至1401−5およびチャネル1402−1乃至
1402−5はそれぞれ、1406−2乃至1406−
5、1407−1乃至1407−5に示す位置の透過X
線を検出することとなる。したがって、多列型X線検出
器1400のx軸方向の空間分解能は1406−1乃至
1407−5の各間隔の示すところとなり、オフセット
のない従来の多列型X線検出器に比べて2倍の空間分解
能を実現する。
【0113】図14の(C)、(D)はそれぞれ多列型
X線検出器1400の各列のチャネルごとのx軸方向の
X線量検出感度分布を示す。すなわち、X線量検出感度
分布1409−1乃至1409−5はチャネル1401
−1乃至1401−5に、X線量感度分布1408−1
乃至1408−5はチャネル1402−1乃至1402
−5にそれぞれ対応する。
【0114】チャネルごとのX線量検出感度分布は中央
部において最も高く、周辺部において低くなる。このた
め、例えばチャネル1401−1の平均的なX線量検出
感度は1411−1に示すレベルとなる。すなわち、X
線量検出感度分布1409−1に示す曲線と横軸との間
に囲まれた領域の面積のうち、マスク領域に相当する領
域の面積を引いた後、チャネルの幅vで割った値とな
る。
【0115】このことは、他のすべてのチャネル(14
01−2乃至1401−5、1402−1乃至1402
−5)においても同様であり(1411−2乃至141
1−5、1410−1乃至1410−5)、多列型X線
検出器1400全体としては、図14の(E)に示すよ
うになる。オフセットのない多列型X線検出器にマスク
を配したもの(第5の実施形態)と比較して、マスク領
域の面積は同じでも、X線検出感度の高い部分を使用す
るため全体のX線検出感度分布が向上する。
【0116】なお、本実施形態においては、2列の多列
型X線検出器と組み合わせた場合(すなわち、第1の実
施形態と組み合わせた場合)について述べたが、n列の
多列型X線検出器と組み合わせても(すなわち、第2の
実施形態と組み合わせても)、検出器群を有する多列型
X線検出器と組み合わせても(すなわち、第3の実施形
態と組み合わせても)よい。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
X線CTシステムにおける空間分解能の向上を低コスト
で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のX線CTシステムにおけるスキャンの様
子を示す模式図である。
【図2】本発明の第5の実施形態にかかるX線CTシス
テムの多列型X線検出器において、チャネルにマスクを
施した場合に空間分解能が向上することを端的に示した
図である。
【図3】本発明の第5の実施形態にかかるX線CTシス
テムの多列型X線検出器におけるチャネルのマスク化と
透過X線量の検出感度分布との関係について示した図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施形態にかかるX線CTシス
テムのシステム構成図である。
【図5】本発明の第1の実施形態にかかるX線CTシス
テムの多列型X線検出器の詳細を示す図である
【図6】本発明の第1の実施形態にかかるX線CTシス
テムにおける多列型X線検出器のスキャン方式について
説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかるX線CTシス
テムの多列型X線検出器(列数=4)の詳細を示す図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかるX線CTシス
テムにおける多列型X線検出器のスキャン方式について
説明するための図である。
【図9】本発明の第3の実施形態にかかるX線CTシス
テムの多列型X線検出器の詳細を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態にかかるX線CTシ
ステムにおける多列型X線検出器のスキャン方式につい
て説明するための図である。
【図11】一般的なQ−Qオフセットについて説明する
ための図である。
【図12】一般的なQ−Qオフセットについて説明する
ための図である。
【図13】本発明の第4の実施形態にかかるX線CTシ
ステムの多列型X線検出器の詳細を示す図である。
【図14】本発明の第6の実施形態にかかるX線CTシ
ステムの多列型X線検出器の詳細を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施形態にかかるX線CTシ
ステムにおいて検出された投影データの合成について示
した図である。
【図16】本発明の第1の実施形態にかかるX線CTシ
ステムにおける操作コンソールの処理フローを示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 俊一郎 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 CA02 EA11 EB18 EB19

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を発生するX線発生源が被検体の周
    りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過したX
    線をX線検出部で検出するガントリ装置と、該ガントリ
    装置から受信したデータに基づき被検体のX線断層像を
    再構成する操作コンソールとで構成されるX線CTシス
    テムであって、 前記X線検出部は、前記回転の方向に沿う第1の向きに
    X線検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿
    う第2の向きに複数列有し、前記複数列の検出器のう
    ち、前記第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第
    1の向きに互いにオフセットして設けられ、 各列の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線
    検出素子数に従うサンプル数の第1の投影データに基づ
    いて、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数の第
    2の投影データを生成する生成手段を備えることを特徴
    とするX線CTシステム。
  2. 【請求項2】 前記隣接する2つの検出器のオフセット
    量は、前記X線検出素子の前記第1の向きの長さを、前
    記検出器の列数で除した長さであることを特徴とする請
    求項1に記載のX線CTシステム。
  3. 【請求項3】 前記検出器を構成する前記各X線検出素
    子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低い
    部材で被装されていることを特徴とする請求項1または
    2に記載のX線CTシステム。
  4. 【請求項4】 X線を発生するX線発生源が被検体の周
    りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過したX
    線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転の
    中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回転
    の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセットし
    て設けられたガントリ装置と、該ガントリ装置から受信
    したデータに基づき被検体のX線断層像を再構成する操
    作コンソールとで構成されるX線CTシステムであっ
    て、 前記X線検出部は、前記回転の方向に沿う第1の向きに
    X線検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿
    う第2の向きに複数列有し、前記複数列の検出器のう
    ち、前記第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第
    1の向きに互いに前記ピッチに応じたオフセットを有
    し、 所定の投影角度において各列の前記検出器で検出され
    た、該検出器が有するX線検出素子数に従うサンプル数
    の第1の投影データと、対向する投影角度において各列
    の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出
    素子数に従うサンプル数の第2の投影データとに基づい
    て、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数の第3
    の投影データを生成する生成手段を備えることを特徴と
    するX線CTシステム。
  5. 【請求項5】 前記第2の向きに隣接する2つの検出器
    のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向き
    の長さを、前記検出器の列数で除した長さであることを
    特徴とする請求項4に記載のX線CTシステム。
  6. 【請求項6】 前記検出器を構成する前記各X線検出素
    子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低い
    部材で被装されていることを特徴とする請求項4または
    5に記載のX線CTシステム。
  7. 【請求項7】 X線を発生するX線発生源が被検体の周
    りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過したX
    線をX線検出部で検出するガントリ装置と、該ガントリ
    装置から受信したデータに基づき被検体のX線断層像を
    再構成する操作コンソールとで構成されるX線CTシス
    テムであって、 前記X線検出部は、前記回転の方向に沿う第1の向きに
    X線検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿
    う第2の向きに複数列有し、前記複数列の検出器のう
    ち、前記第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第
    1の向きに互いにオフセットして配された該複数列の検
    出器からなる検出器群を、前記第2の方向に複数備え、 前記検出器群を構成する各列の前記検出器で検出され
    た、該検出器が有するX線検出素子数に従うサンプル数
    の第1の投影データに基づいて、前記検出器の列数に応
    じた倍数のサンプル数の第2の投影データを前記検出器
    群ごとに生成する生成手段を備えることを特徴とするX
    線CTシステム。
  8. 【請求項8】 前記第2の向きに隣接する2つの検出器
    のオフセット量は、 前記X線検出素子の前記第1の向きの長さを、前記検出
    器群が備える前記検出器の列数で除した長さであること
    を特徴とする請求項7に記載のX線CTシステム。
  9. 【請求項9】 前記検出器を構成する前記各X線検出素
    子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低い
    部材で被装されていることを特徴とする請求項7または
    8に記載のX線CTシステム。
  10. 【請求項10】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回
    転の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセット
    して設けられたガントリ装置と、該ガントリ装置から受
    信したデータに基づき被検体のX線断層像を再構成する
    操作コンソールとで構成されるX線CTシステムであっ
    て、 前記X線検出部は、前記回転の方向に沿う第1の向きに
    X線検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿
    う第2の向きに複数列有し、該複数列の検出器のうち、
    前記第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第1の
    向きに前記ピッチに応じて互いにオフセットして配され
    た、該複数列の検出器からなる検出器群を、前記第2の
    方向に複数備え、 所定の投影角度において、前記検出器群を構成する各列
    の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出
    素子数に従うサンプル数の第1の投影データと、対向す
    る投影角度において、前記検出器群を構成する各列の前
    記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出素子
    数に従うサンプル数の第2の投影データとに基づいて、
    前記検出器群が有する前記検出器の列数に応じた倍数の
    サンプル数の第3の投影データを前記検出器群ごとに生
    成する生成手段を備えることを特徴とするX線CTシス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記第2の向きに隣接する2つの検出
    器のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向
    きの長さを、前記検出器群が備える前記検出器の列数で
    除した長さであることを特徴とする請求項10に記載の
    X線CTシステム。
  12. 【請求項12】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項10ま
    たは11に記載のX線CTシステム。
  13. 【請求項13】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出するガントリ装置と、該ガント
    リ装置から受信したデータに基づき被検体のX線断層像
    を再構成する操作コンソールとで構成されるX線CTシ
    ステムであって、 前記X線検出部は、 前記回転の方向に沿う第1の向きにX線検出素子を連設
    した検出器を回転面の垂直方向に沿う第2の向きに複数
    列有し、 前記複数列の検出器のうち、前記第2の向きに隣接する
    2つの検出器が、前記第1の向きに互いにオフセットし
    て設けられ、 前記操作コンソールは、 再構成する前記被検体のX線断層像の前記第2の向きに
    おけるスライス位置を入力する入力手段と、 前記入力手段より入力された前記スライス位置と、前記
    複数列の検出器の前記第2の向きの中心位置とが合致す
    る位置を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された位置に前記天板が動作す
    るよう前記ガントリ装置に指示信号を送信する送信手段
    とを備えることを特徴とするX線CTシステム。
  14. 【請求項14】 前記第2の向きに隣接する2つの検出
    器のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向
    きの長さを、前記検出器の列数で除した長さであること
    を特徴とする請求項13に記載のX線CTシステム。
  15. 【請求項15】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項13ま
    たは14に記載のX線CTシステム。
  16. 【請求項16】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回
    転の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセット
    して設けられたガントリ装置と、該ガントリ装置から受
    信したデータに基づき被検体のX線断層像を再構成する
    操作コンソールとで構成されるX線CTシステムであっ
    て、 前記X線検出部は、 前記回転の方向に沿う第1の向きにX線検出素子を連設
    した検出器を回転面の垂直方向に沿う第2の向きに複数
    列有し、 前記複数列の検出器のうち、前記第2の向きに隣接する
    2つの検出器が、前記第1の向きに互いに前記ピッチに
    応じたオフセットを有し、 前記操作コンソールは、 再構成する前記被検体のX線断層像の前記第2の向きに
    おけるスライス位置を入力する入力手段と、 前記入力手段より入力された前記スライス位置と、前記
    複数列の検出器の前記第2の向きの中心位置とが合致す
    る位置を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された位置に前記天板が動作す
    るよう前記ガントリ装置に指示信号を送信する送信手段
    とを備えることを特徴とするX線CTシステム。
  17. 【請求項17】 前記第2の向きに隣接する2つの検出
    器のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向
    きの長さを、前記検出器の列数で除した長さであること
    を特徴とする請求項16に記載のX線CTシステム。
  18. 【請求項18】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項16ま
    たは17に記載のX線CTシステム。
  19. 【請求項19】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出するガントリ装置と、該ガント
    リ装置から受信したデータに基づき被検体のX線断層像
    を再構成する操作コンソールとで構成されるX線CTシ
    ステムであって、 前記X線検出部は、 前記回転の方向に沿う第1の向きにX線検出素子を連設
    した検出器を回転面の垂直方向に沿う第2の向きに複数
    列有し、前記複数列の検出器のうち、前記第2の向きに
    隣接する2つの検出器が、前記第1の向きに互いにオフ
    セットして配された該複数列の検出器からなる検出器群
    を、前記第2の方向に複数備え、 前記操作コンソールは、 再構成する前記被検体のX線断層像の前記第2の向きに
    おけるスライス位置を入力する入力手段と、 前記入力手段より入力された前記スライス位置と、前記
    複数列の検出器の前記第2の向きの中心位置とが合致す
    る位置を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された位置に前記天板が動作す
    るよう前記ガントリ装置に指示信号を送信する送信手段
    とを備えることを特徴とするX線CTシステム。
  20. 【請求項20】 前記第2の向きに隣接する2つの検出
    器のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向
    きの長さを、前記検出器群が備える前記検出器の列数で
    除した長さであることを特徴とする請求項19に記載の
    X線CTシステム。
  21. 【請求項21】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項19ま
    たは20に記載のX線CTシステム。
  22. 【請求項22】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回
    転の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセット
    して設けられたガントリ装置と、該ガントリ装置から受
    信したデータに基づき被検体のX線断層像を再構成する
    操作コンソールとで構成されるX線CTシステムであっ
    て、 前記X線検出部は、 前記回転の方向に沿う第1の向きにX線検出素子を連設
    した検出器を回転面の垂直方向に沿う第2の向きに複数
    列有し、該複数列の検出器のうち、前記第2の向きに隣
    接する2つの検出器が、前記第1の向きに前記ピッチに
    応じて互いにオフセットして配された該複数列の検出器
    からなる検出器群を、前記第2の方向に複数備え、 前記操作コンソールは、 再構成する前記被検体のX線断層像の前記第2の向きに
    おけるスライス位置を入力する入力手段と、 前記入力手段より入力された前記スライス位置と、前記
    複数列の検出器の前記第2の向きの中心位置とが合致す
    る位置を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された位置に前記天板が動作す
    るよう前記ガントリ装置に指示信号を送信する送信手段
    とを備えることを特徴とするX線CTシステム。
  23. 【請求項23】 前記第2の向きに隣接する2つの検出
    器のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向
    きの長さを、前記検出器が備える前記検出器の列数で除
    した長さであることを特徴とする請求項22に記載のX
    線CTシステム。
  24. 【請求項24】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項22ま
    たは23に記載のX線CTシステム。
  25. 【請求項25】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出するX線CTシステムにおける
    ガントリ装置であって、 前記X線検出部は、 前記回転の方向に沿う第1の向きにX線検出素子を連設
    した検出器を回転面の垂直方向に沿う第2の向きに複数
    列有し、 前記列複数の検出器のうち、前記第2の向きに隣接する
    2つの検出器が、前記第1の向きに互いにオフセットし
    て設けられ、 各列の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線
    検出素子数に従うサンプル数の第1の投影データに基づ
    いて、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数の第
    2の投影データを生成する生成手段を備えることを特徴
    とするガントリ装置。
  26. 【請求項26】 前記隣接する2つの検出器のオフセッ
    ト量は、前記X線検出素子の前記第1の向きの長さを、
    前記検出器の列数で除した長さであることを特徴とする
    請求項25に記載のガントリ装置。
  27. 【請求項27】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項25ま
    たは26に記載のガントリ装置。
  28. 【請求項28】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回
    転の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセット
    して設けられたX線CTシステムにおけるガントリ装置
    であって、 前記X線検出部は、 前記回転の方向に沿う第1の向きにX線検出素子を連設
    した検出器を回転面の垂直方向に沿う第2の向きに複数
    列有し、前記複数列の検出器のうち、前記第2の向きに
    隣接する2つの検出器が、前記第1の向きに互いに前記
    ピッチに応じたオフセットを有し、 所定の投影角度において各列の前記検出器で検出され
    た、該検出器が有するX線検出素子数に従うサンプル数
    の第1の投影データと、対向する投影角度において各列
    の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出
    素子数に従うサンプル数の第2の投影データとに基づい
    て、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数の第3
    の投影データを生成する生成手段を備えることを特徴と
    するガントリ装置。
  29. 【請求項29】 前記第2の向きに隣接する2つの検出
    器のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向
    きの長さを、前記検出器の列数で除した長さであること
    を特徴とする請求項28に記載のガントリ装置。
  30. 【請求項30】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項28ま
    たは29に記載のガントリ装置。
  31. 【請求項31】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出するX線CTシステムにおける
    ガントリ装置であって、 前記X線検出部は、前記回転の方向に沿う第1の向きに
    X線検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿
    う第2の向きに複数列有し、前記複数列の検出器のう
    ち、前記第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第
    1の向きに互いにオフセットして配された該複数列の検
    出器からなる検出器群を、前記第2の方向に複数備え、 前記検出器群を構成する各列の前記検出器で検出され
    た、該検出器が有するX線検出素子数に従うサンプル数
    の第1の投影データに基づいて、前記検出器の列数に応
    じた倍数のサンプル数の第2の投影データを前記検出器
    群ごとに生成する生成手段を備えることを特徴とするガ
    ントリ装置。
  32. 【請求項32】 前記第2の向きに隣接する2つの検出
    器のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向
    きの長さを、前記検出器群が備える前記検出器の列数で
    除した長さであることを特徴とする請求項31に記載の
    ガントリ装置。
  33. 【請求項33】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項31ま
    たは32に記載のガントリ装置。
  34. 【請求項34】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、当該回転運動中に、異なる投影角度での
    該被検体を透過したX線をX線検出部で検出し、該X線
    検出部が、前記回転の中心と前記X線発生源とを通る直
    線に対して、前記回転の方向に沿う第1の向きに所定ピ
    ッチだけオフセットして設けられたX線CTシステムに
    おけるガントリ装置であって、 前記X線検出部は、前記回転の方向に沿う第1の向きに
    X線検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿
    う第2の向きに複数列有し、該複数列の検出器のうち、
    前記第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第1の
    向きに前記ピッチに応じて互いにオフセットして配され
    た該複数列の検出器からなる検出器群を、前記第2の方
    向に複数備え、 所定の投影角度において、前記検出器群を構成する各列
    の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出
    素子数に従うサンプル数の第1の投影データと、対向す
    る投影角度において、前記検出器群を構成する各列の前
    記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出素子
    数に従うサンプル数の第2の投影データとに基づいて、
    前記検出器群が有する前記検出器の列数に応じた倍数の
    サンプル数の第3の投影データを前記検出器群ごとに生
    成する生成手段を備えることを特徴とするガントリ装
    置。
  35. 【請求項35】 前記第2の向きに隣接する2つの検出
    器のオフセット量は、前記X線検出素子の前記第1の向
    きの長さを、前記検出器群が備える前記検出器の列数で
    除した長さであることを特徴とする請求項34に記載の
    ガントリ装置。
  36. 【請求項36】 前記検出器を構成する前記各X線検出
    素子は、X線検出感度の低い周縁部が、X線透過率の低
    い部材で被装されていることを特徴とする請求項34ま
    たは35に記載のガントリ装置。
  37. 【請求項37】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、当該回転運動中に、異なる投影角度での
    該被検体を透過したX線をX線検出部で検出し、該X線
    検出部が、前記回転の方向に沿う第1の向きにX線検出
    素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿う第2の
    向きに複数列有し、前記複数列の検出器のうち、前記第
    2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第1の向きに
    互いにオフセットして設けられたガントリ装置と通信可
    能に接続されるX線CTシステムにおける操作コンソー
    ルであって、 各列の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線
    検出素子数に従うサンプル数の第1の投影データに基づ
    いて、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数の第
    2の投影データを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された前記第2の投影データに
    基づいてX線断層像を再構成する再構成手段とを備える
    ことを特徴とする操作コンソール。
  38. 【請求項38】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回
    転の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセット
    して設けられ、前記回転の方向に沿う第1の向きにX線
    検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿う第
    2の向きに複数列有し、該複数列の検出器のうち、前記
    第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第1の向き
    に互いに前記ピッチに応じたオフセットを有するガント
    リ装置と通信可能に接続されるX線CTシステムにおけ
    る操作コンソールであって、 所定の投影角度において各列の前記検出器で検出され
    た、該検出器が有するX線検出素子数に従うサンプル数
    の第1の投影データと、対向する投影角度において各列
    の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出
    素子数に従うサンプル数の第2の投影データとに基づい
    て、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数の第3
    の投影データを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された前記第3の投影データに
    基づいてX線断層像を再構成する再構成手段とを備える
    ことを特徴とする操作コンソール。
  39. 【請求項39】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、当該回転運動中に、異なる投影角度での
    該被検体を透過したX線をX線検出部で検出し、該X線
    検出部が、前記回転の方向に沿う第1の向きにX線検出
    素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿う第2の
    向きに複数列有し、該複数列の検出器のうち、前記第2
    の向きに隣接する2つの検出器が、前記第1の向きに互
    いにオフセットして配された該複数列の検出器からなる
    検出器群を、前記第2の方向に複数備えるガントリ装置
    と通信可能に接続されるX線CTシステムにおける操作
    コンソールであって、 前記検出器群を構成する各列の前記検出器で検出され
    た、該検出器が有するX線検出素子数に従うサンプル数
    の第1の投影データに基づいて、前記検出器の列数に応
    じた倍数のサンプル数の第2の投影データを前記検出器
    群ごとに生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された前記第2の投影データに
    基づいて前記検出器群ごとにX線断層像を再構成する再
    構成手段とを備えることを特徴とする操作コンソール。
  40. 【請求項40】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回
    転の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセット
    して設けられ、前記回転の方向に沿う第1の向きにX線
    検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿う第
    2の向きに複数列有し、該複数列の検出器のうち、前記
    第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第1の向き
    に前記ピッチに応じて互いにオフセットして配された該
    複数列の検出器からなる検出器群を、前記第2の方向に
    複数備えるガントリ装置と通信可能に接続されるX線C
    Tシステムにおける操作コンソールであって、 所定の投影角度において、前記検出器群を構成する各列
    の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出
    素子数に従うサンプル数の第1の投影データと、対向す
    る投影角度において、前記検出器群を構成する各列の前
    記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出素子
    数に従うサンプル数の第2の投影データとに基づいて、
    前記検出器群が有する前記検出器の列数に応じた倍数の
    サンプル数の第3の投影データを前記検出器群ごとに生
    成する生成手段と、 前記生成手段により生成された前記第3の投影データに
    基づいて、前記検出器群ごとにX線断層像を再構成する
    再構成手段とを備えることを特徴とする操作コンソー
    ル。
  41. 【請求項41】 再構成する前記被検体のX線断層像の
    前記第2の向きにおけるスライス位置を入力する入力手
    段と、 前記入力手段より入力された前記スライス位置と、前記
    複数列の検出器の前記第2の向きの中心位置とが合致す
    る位置を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された位置に前記天板が動作す
    るよう前記ガントリ装置に指示信号を送信する送信手段
    とを更に備えることを特徴とする請求項37乃至40の
    いずれか1つに記載の操作コンソール。
  42. 【請求項42】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の方向に沿う第1の向きにX線検出素子を連設した検出
    器を回転面の垂直方向に沿う第2の向きに複数列有し、
    該複数列の検出器のうち、前記第2の向きに隣接する2
    つの検出器が、前記第1の向きに互いにオフセットして
    設けられたガントリ装置と通信可能に接続されるX線C
    Tシステムにおける操作コンソールの処理方法であっ
    て、 各列の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線
    検出素子数に従うサンプル数の第1の投影データに基づ
    いて、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数の第
    2の投影データを生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された前記第2の投影データに
    基づいてX線断層像を再構成する再構成工程とを備える
    ことを特徴とする操作コンソールの処理方法。
  43. 【請求項43】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回
    転の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセット
    して設けられ、前記回転の方向に沿う第1の向きにX線
    検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿う第
    2の向きに複数列有し、該複数列の検出器のうち、前記
    第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第1の向き
    に互いに前記ピッチに応じたオフセットを有するガント
    リ装置と通信可能に接続されるX線CTシステムにおけ
    る操作コンソールの処理方法であって、 所定の投影角度において各列の前記検出器で検出され
    た、該検出器が有するX線検出素子数に従うサンプル数
    の第1の投影データと、対向する投影角度において各列
    の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出
    素子数に従うサンプル数の第2の投影データとに基づい
    て、前記検出器の列数に応じた倍数のサンプル数の第3
    の投影データを生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された前記第3の投影データに
    基づいてX線断層像を再構成する再構成工程とを備える
    ことを特徴とする操作コンソールの処理方法。
  44. 【請求項44】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の方向に沿う第1の向きにX線検出素子を連設した検出
    器を回転面の垂直方向に沿う第2の向きに複数列有し、
    該複数列の検出器のうち、前記第2の向きに隣接する2
    つの検出器が、前記第1の向きに互いにオフセットして
    配された該複数列の検出器からなる検出器群を、前記第
    2の方向に複数備えるガントリ装置と通信可能に接続さ
    れるX線CTシステムにおける操作コンソールの処理方
    法であって、 前記検出器群を構成する各列の前記検出器で検出され
    た、該検出器が有するX線検出素子数に従うサンプル数
    の第1の投影データに基づいて、前記検出器の列数に応
    じた倍数のサンプル数の第2の投影データを前記検出器
    群ごとに生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された前記第2の投影データに
    基づいて前記検出器群ごとにX線断層像を再構成する再
    構成工程とを備えることを特徴とする操作コンソールの
    処理方法。
  45. 【請求項45】 X線を発生するX線発生源が被検体の
    周りを回転し、異なる投影角度での該被検体を透過した
    X線をX線検出部で検出し、該X線検出部が、前記回転
    の中心と前記X線発生源とを通る直線に対して、前記回
    転の方向に沿う第1の向きに所定ピッチだけオフセット
    して設けられ、前記回転の方向に沿う第1の向きにX線
    検出素子を連設した検出器を回転面の垂直方向に沿う第
    2の向きに複数列有し、該複数列の検出器のうち、前記
    第2の向きに隣接する2つの検出器が、前記第1の向き
    に前記ピッチに応じて互いにオフセットして配された該
    複列数の検出器からなる検出器群を、前記第2の方向に
    複数備えるガントリ装置と通信可能に接続されるX線C
    Tシステムにおける操作コンソールの処理方法であっ
    て、 所定の投影角度において、前記検出器群を構成する各列
    の前記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出
    素子数に従うサンプル数の第1の投影データと、対向す
    る投影角度において、前記検出器群を構成する各列の前
    記検出器で検出された、該検出器が有するX線検出素子
    数に従うサンプル数の第2の投影データとに基づいて、
    前記検出器群が有する前記検出器の列数に応じた倍数の
    サンプル数の第3の投影データを前記検出器群ごとに生
    成する生成工程と、 前記生成工程により生成された前記第3の投影データに
    基づいて、前記検出器群ごとにX線断層像を再構成する
    再構成工程とを備えることを特徴とする操作コンソール
    の処理方法。
  46. 【請求項46】 再構成する前記被検体のX線断層像の
    前記第2の向きにおけるスライス位置を入力する入力工
    程と、 前記入力工程により入力された前記スライス位置と、前
    記複数列の検出器の前記第2の向きの中心位置とが合致
    する位置を算出する算出工程と、 前記算出工程により算出された位置に前記天板が動作す
    るよう前記ガントリ装置に指示信号を送信する送信工程
    とを更に備えることを特徴とする請求項42乃至45の
    いずれか1つに記載の操作コンソールの処理方法。
  47. 【請求項47】 請求項42〜46のいずれか1つに記
    載の処理方法をコンピュータによって実現させるための
    制御プログラムを格納した記憶媒体。
  48. 【請求項48】 請求項42〜46のいずれか1つに記
    載の処理方法をコンピュータによって実現させるための
    制御プログラム。
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