JP2007236502A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1列のX線検出器,多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置のコンベンショナルスキャン等のスキャンの各部位,各臓器または各組織ごとにセグメンテーションされた領域ごとの画質を最適化して画質改善を実現する。
【解決手段】1列のX線検出器,多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置のコンベンショナルスキャン,シネスキャン,ヘリカルスキャン,可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンの各部位,各臓器または各組織の領域として認識されたセグメンテーションされた領域ごとに再構成関数や画像フィルタを最適化することで、画質の最適化が実現できる。
【選択図】図27

Description

本発明は、医療用X線CT(Computed Tomography)装置におけるコンベンショナルスキャン(conventional scan;アキシャルスキャンとも称する)またはシネスキャン(cine scan)またはヘリカルスキャン(helical scan)または可変ピッチヘリカルスキャン(variable pitch helical scan)またはヘリカルシャトルスキャン(helical shuttle scan)の断層像、またはz方向に連続な断層像による3次元画像において、各部位または各臓器または各組織ごとにセグメンテーション(segmentation)された領域ごとの画質を最適化し、画質改善を実現するX線CT画像再構成方法、X線CT画像撮影方法に関する。
従来は多列X線検出器X線CT装置またはフラットパネル(flat panel)に代表されるマトリクス(matrix)構造の2次元X線エリア(area)検出器によるX線CT装置においては、図16のように被検体のz方向の範囲ごとに再構成関数は設定され、そのz方向の範囲の各部位または各臓器または各組織は全て、そのz方向の範囲の再構成関数で画像再構成されていた(例えば、非特許文献1参照)。この場合に、各部位または各臓器または各組織ごとに最適な再構成関数にならない場合が存在し、つまり最適な画像ノイズ(noise)、空間分解能にならない場合があり、1回の撮影で全ての各部位または各臓器または各組織が最適な画質にならないという観点で問題があった。
山下康行著、「極めるマルチスライスCT」株式会社中外医学社、2001年4月15日、p44―47
しかし、1列のX線検出器のX線CT装置または多列X線検出器X線CT装置またはフラットパネルに代表される2次元X線エリア検出器によるX線CT装置において、今後は、可変ピッチヘリカルスキャンなどにより、z方向のある範囲ごとに異なるヘリカルピッチでデータ(data)収集をしたり、ヘリカルピッチが変化する加速、減速中も可変ピッチヘリカルスキャンの開始時または終了時の加速、減速中もデータ収集を行う場合が出てくる。
これらの場合は、z方向の各範囲ごとにヘリカルピッチのみならず、X線管電流や断層像のスライス(slice)厚などの撮影条件が変化することが考えられ、z方向の画質が各範囲ごとに異なることになり、画質の不均一さが問題になる。この点からz方向に全範囲で均一な画質を実現する必要がある。またはz方向のある範囲ごとに均一な画質を実現する必要がある。
また、更なる要求としては、各部位または各臓器または各組織ごとに最適な画質が異なる場合は、各部位または各臓器または各組織ごとに最適な画質を実現すれば、複数種類の撮影条件の断層像や3次元画像を見ることなく1種類の断層像、1種類のz方向に連続な断層像からなる3次元画像を診断するだけで済む。
また、得られた断層像はCAD(Computer Aided Diagnose)または、CAR(Computer Aided Reading)と呼ばれる自動診断支援システムなどで処理される場合が今後増えてくると思われる。この場合に、1枚の断層像または1つのz方向に連続した断層像からなる3次元画像における各部位または各臓器または各組織の単位で画質を最適化する必要がある。
そこで、本発明の目的は、多列X線検出器または、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置のコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンまたはヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンの各部位または各臓器または各組織の領域として認識されたセグメンテーションされた領域ごとに画質の最適化を実現するX線CT装置を提供することにある。
本発明は、z方向に広い範囲をヘリカルスキャンや可変ピッチヘリカルスキャンなどでX線CT撮影を行う場合に、各部位または各臓器または各組織において最適な画像再構成を行い、最適な画質にすることができる。
この画像再構成の画質の最適化を行うには、投影データ上のz方向フィルタ(filter)、投影データ上のビュー(view)方向フィルタ、再構成関数の最適化、逆投影処理後の画像フィルタの最適化を用いて実現することが考えられる。
投影データ上のビュー方向フィルタをかけることにより、1列のX線検出器を用いたX線CT装置または多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置において、断層像のz方向空間分解能であるスライス厚の制御、画像ノイズの制御、アーチファクト(artifact)量の制御が行える。
また、投影データ上のz方向フィルタをかけることにより、多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置において、断層像のz方向空間分解能であるスライス厚の制御、画像ノイズの制御、アーチファクト量の制御が行える。
また、再構成関数によると、1列のX線検出器を用いたX線CT装置または多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置において、xy平面である断層像上の空間分解能を制御、画像ノイズの制御を行える。
また、逆投影処理後の画像フィルタのうち、2次元画像フィルタでは画像ノイズの制御が行える。また、3次元画像フィルタでは画像ノイズの制御の他に、断層像のz方向空間分解能であるスライス厚の制御、およびアーチファクト量の制御が行える。
これらの断層像を制御できる投影データ上のz方向フィルタ、投影データ上のビュー方向フィルタ、再構成関数、逆投影処理後の画像フィルタのうち再構成関数と画像フィルタを用いて、断層像またはz方向に連続な断層像による3次元画像の上にある各部位または各臓器または各組織の領域としてセグメンテーションされた領域ごとに画質の最適化を行うことができる。この方法は、以下に紹介するハイブッリド・カーネル(hybrid kernel)に応用されている。
従来のハイブリッド・カーネルと呼ばれる再構成関数においては、例えばCT値のような1つの局所画像特徴量に依存させて各部位または各臓器または各組織を区別できる画質になるように画像再構成を行っていた。例えば骨と軟部組織が存在している場合に、骨に軟部組織を区別して異なる画質になるように画像再構成を行う。
しかし、例えば骨をCT値のみで区別していると、骨と言ってもCT値の範囲が広いため骨と造影剤が区別できない場合もある。このため、複数の局所画像特徴量を用いる、つまりその画素の属する領域のテキスチャ(texture)の特徴を表現している局所画像特徴量を用いることで、より正しく各部位または各臓器または各組織に対応付けることができる。これにより、複数の局所画像特徴量に依存させて各部位または各臓器または各組織を区別できる画質になるように画像再構成を行うことができる。
また、各部位または各臓器または各組織の領域抽出であるセグメンテーションについては、従来は、CT値を基に、断層像内の2次元連続領域または3次元連続領域を抽出していたが、各画素の局所画像特徴量はCT値だけでなく、その各画素が属している領域のテキスチャを示すような局所画像特徴量により、断層像内の2次元連続領域または3次元連続領域を抽出する方がより正しく各部位または各臓器または各組織に対応した2次元連続領域または3次元連続領域を抽出できる。
また、従来はCT値という1つの局所画像特徴量のみを用いて断層像内の2次元連続領域または3次元連続領域を抽出していたが、複数の局所画像特徴量を用いて断層像内の2次元連続領域または3次元連続領域を抽出する方が、より正しく各部位または各臓器または各組織に対応した2次元連続領域または3次元連続領域を抽出できる。
このように、セグメンテーションされた領域ごとに画質を最適化することを特徴とするX線CT装置、またはそのX線CT画像再構成方法、X線CT撮影方法を提供することで上記課題を解決する。
第1の観点では、本発明は、X線発生装置、並びに、前記X線発生装置に相対してX線を検出する多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を、前記相対の中間位置にあたる回転中心のまわりに回転運動をさせながら、前記中間位置に存在する被検体を透過したX線投影データを収集するX線データ収集手段と、前記収集された投影データを画像再構成する画像再構成手段と、前記被検体を配置するクレードル(cradle)の進行方向であるz方向に連続する前記画像再構成された断層像を、2次元画像または3次元画像として画像表示する画像表示装置と、前記収集および前記表示を行う際の撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、を備えるX線CT装置であって、前記画像再構成手段は、前記断層像を構成する画素のCT値以外の局所画像特徴量に依存して、前記画素または複数の前記画素から構成される領域の画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第1の観点におけるX線CT装置では、各画素の局所画像特徴量により、ある程度その画素がどのような各部位または各臓器または各組織に属しているかが推測できる。このため、各画素の局所画像特徴量を見て、各部位または各臓器または各組織を最適な画質にすることができる。
第2の観点では、本発明は、X線発生装置、並びに、前記X線発生装置に相対してX線を検出する多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を、前記相対の中間位置にあたる回転中心のまわりに回転運動をさせながら、前記中間位置に存在する被検体を透過したX線投影データを収集するX線データ収集手段と、前記収集された投影データを画像再構成する画像再構成手段と、前記被検体を配置するクレードルの進行方向であるz方向に連続する前記画像再構成された断層像を、2次元画像または3次元画像として画像表示する画像表示装置と、前記収集および前記表示を行う際の撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、を備えるX線CT装置であって、前記画像再構成手段は、前記断層像内の均等な画質を有する各連続領域または前記z方向に連続した断層像からなる3次元画像内の均等な画質を有する連続領域の画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第2の観点におけるX線CT装置では、断層像内の3次元連続領域またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像の各連続領域が、各部位または各臓器または各組織に対応すると考えられる。このため、断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第3の観点では、本発明は、第1または2の観点に記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、局所画像特徴量の各連続領域に依存して、前記画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第3の観点におけるX線CT装置では、断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像の各連続領域の抽出においては、各部位または各臓器または各組織の領域のテキスチャを表現する1つまたは複数の局所画像特徴量を用いて、2次元または3次元の連続領域を抽出する方が、より正確に各部位または各臓器または各組織と連続領域を対応づけることができる。これにより、断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第4の観点では、本発明は、第1ないし3の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画質は、前記画像再構成で用いられる再構成関数により変化されることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第4の観点におけるX線CT装置では、断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像の各連続領域の画質の最適化においては、各連続領域ごとに最適な再構成関数を用いることにより、断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第5の観点では、本発明は、第1ないし4の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画質は、画像フィルタにより変化されることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第5の観点におけるX線CT装置では、断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像の各連続領域の画質の最適化においては、各連続領域ごとに最適な画像フィルタを用いることにより、断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第6の観点では、本発明は、第5の観点に記載のX線CT装置において、前記画像フィルタは、適応型画像フィルタであることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第6の観点におけるX線CT装置では、断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像の各連続領域の画質の最適化においては、各連続領域ごとに最適な適応型画像フィルタを用いることにより、断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第7の観点では、本発明は、第6の観点に記載のX線CT装置において、前記適応型画像フィルタは、局所画像特徴量に依存した適応型画像フィルタであることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第7の観点におけるX線CT装置では、断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像の各連続領域の画質の最適化においては、各連続領域ごとに最適な局所画像特徴量に依存した適応型画像フィルタを用いることにより、断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第8の観点では、本発明は、第1ないし7の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続した断層像の画素、前記領域または前記連続領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第8の観点におけるX線CT装置では、特にz方向に連続した断層像からなる3次元画像を用いて、3次元画像表示としてボリュームレンダリング(Volume Rendering)3次元画像表示、MPR(Multi Plain Reformat)画像表示、MIP(Maximum Intensity Projection)画像表示、再投影表示を行う場合に、各部位または各臓器または各組織に対応した各3次元連続領域の画質を最適化しておくことにより3次元画像も改善される。このために、上記第1の観点から第7の観点までの方法により、断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第9の観点では、本発明は、第1ないし8の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続しているが、前記z方向の各範囲において画質の異なる断層像の画素または領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第9の観点におけるX線CT装置では、可変ピッチヘリカルスキャンや、複数のヘリカルスキャンを組合わせたスキャンにより得られたz方向に連続した断層像からなる3次元画像においては、z方向の範囲ごとにヘリカルスキャンのピッチや撮影条件が異なっている。このz方向の各範囲内において各々画質を最適化しておくことも、またはz方向の全範囲においてほぼ同一の画質になるように画質を最適化しておくことも、上記第1の観点から第8の観点までの方法によりできる。
第10の観点では、本発明は、第1ないし8の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続しているが、複数の撮影条件から構成された断層像群の画素または領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第10の観点におけるX線CT装置では、z方向に連続しているが、複数の撮影条件から構成された断層像群を含むz方向に連続した断層像からなる3次元画像においては、z方向の範囲ごとに撮影条件が異なっている。このz方向の各範囲内において各々画質を最適化しておくことも、またはz方向の全範囲においてほぼ同一の画質になるように画質を最適化しておくことも、上記第1の観点から第8の観点までの方法によりできる。
第11の観点では、本発明は、第1ないし8の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続した可変ピッチヘリカルスキャンの断層像の画素または領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第11の観点におけるX線CT装置では、特に可変ピッチヘリカルスキャンにおける加速部分、減速部分における断層像と一定速度部分の断層像が異なる場合には一様にして、このz方向の各範囲内において各々画質を最適化しておくことも、またはz方向の全範囲においてほぼ同一の画質になるように画質を最適化しておくことも、上記第1の観点から第8の観点までの方法によりできる。
第12の観点では、本発明は、第1ないし8の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続したヘリカルシャトルスキャンの断層像の画素または領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第12の観点におけるX線CT装置では、特にヘリカルシャトルスキャンにおける加速部分、減速部分における断層像と一定速度部分の断層像が異なる場合、またはヘリカルシャトルスキャンの行きと帰りで速度が異なる場合には一様にして、断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第13の観点では、本発明は、第1ないし12のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記連続領域を抽出する局所的画像特徴量として、前記画素のCT値の標準偏差を含むことを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第13の観点におけるX線CT装置では、断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像の各連続領域を抽出する局所画像特徴量には、断層像の各画素のCT値の標準偏差を含むことにより、有効に断層像内の各連続領域または3次元画像の連続領域ごとに各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質にすることができる。
第14の観点では、本発明は、第1ないし13の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、局所画像特徴量の複数の連続領域ごとの画像特徴量に基いて、各部位または各臓器または各組織の認識を行い、各部位または各臓器または各組織ごとに画質を変化させることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第14の観点におけるX線CT装置では、局所画像特徴量に基いて抽出された各連続領域ごとに画像特徴計測を行い、画像特徴量を求め、この画像特徴量により各部位または各臓器または各組織を認識させることができる。この各部位または各臓器または各組織ごとにあらかじめ最適な画質の条件を定めておくことで、各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質の断層像が得られる。
第15の観点では、本発明は、第14の観点に記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記各部位または前記各臓器または前記各組織の認識を行う画像特徴量に、体積、表面積、平均CT値、1次モーメント、2次モーメント、球形率、x方向フェレ径、y方向フェレ径、z方向フェレ径のいずれか1つを含むことを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第15の観点におけるX線CT装置では、各部位または各臓器または各組織の認識を行う画像特徴量には、体積、表面積、平均CT値、1次モーメント、2次モーメント、球形率、x方向フェレ径、y方向フェレ径、z方向フェレ径のいずれか1つを用いることで、効率良く各部位または各臓器または各組織を認識させることができ、各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質の断層像が得られる。
第16の観点では、本発明は、第14ないし15の観点のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、画像特徴量より前記各部位または前記各臓器または前記各組織の認識を行う際に、あらかじめ定めた各部位または各臓器または各組織の画像特徴量のマハラノビス空間上の位置において、近傍にある領域を各部位または各臓器または各組織として認識して画質を各部位または各臓器または各組織に最適にさせることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第16の観点におけるX線CT装置では、画像特徴量より各部位または各臓器または各組織の認識を行う際は、あらかじめ定めた各部位または各臓器または各組織の画像特徴量のマハラノビス空間上の位置において、近傍にある領域を各部位または各臓器または各組織として認識して画質を各部位または各臓器または各組織に最適にさせることにより、効率良く各部位または各臓器または各組織を認識させることができ、各部位または各臓器または各組織に対応した最適な画質の断層像が得られる。
本発明のX線CT装置によれば、多列X線検出器または、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置のコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンまたはヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンの各部位または各臓器または各組織の領域として認識されたセグメンテーションされた領域ごとに画質の最適化を実現できる効果がある。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態にかかるX線CT装置の構成ブロック(block)図である。このX線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル(table)10と、走査ガントリ(gantry)20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、前処理、画像再構成処理、後処理などを実行する画像再構成手段である中央処理装置3と、走査ガントリ20で収集したX線検出器データを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、X線検出器データを前処理して求められた投影データから画像再構成した断層像を表示する画像表示手段であるモニタ(monitor)6と、プログラム(program)やX線検出器データや投影データやX線断層像を記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影条件の入力は、この撮影条件入力手段である入力装置2から入力され、記憶装置7に記憶される。図14に撮影条件入力画面の例を示す。
撮影テーブル10は、被検体を乗せて走査ガントリ20の開口部に出し入れするクレードル12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータで昇降およびテーブルの直線移動が行われる。
走査ガントリ20は、X線発生装置であるX線管21と、X線コントローラ(controller)22と、コリメータ(collimator)23と、ビーム(beam)形成X線フィルタ28と、多列X線検出器24と、DAS(Data Acquisition System)25と、被検体の体軸の回りに回転しているX線管21などを制御する回転部コントローラ26と、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10とやり取りする制御コントローラ29とを具備している。
ここで、X線管21、コリメータ23、ビーム形成X線フィルタ28、X線コントローラ22、DAS25、回転部コントローラ26および制御コントローラ29は、X線データ収集手段をなす。
ビーム形成X線フィルタ28は、撮影中心である回転中心に向かうX線の方向にはフィルタの厚さが最も薄く、周辺部に行くに従いフィルタの厚さが増し、X線をより吸収できるようになっているX線フィルタである。このため、円形または楕円形に近い断面形状の被検体の体表面の被曝を少なくできるようになっている。また、走査ガントリ傾斜コントローラ27により、走査ガントリ20はz方向の前方および後方に±約30度ほど傾斜できる。
X線管21と多列X線検出器24は、回転中心ICの回りを回転する。鉛直方向をy方向とし、水平方向をx方向とし、これらに垂直なテーブルおよびクレードル進行方向をz方向とするとき、X線管21および多列X線検出器24の回転平面は、xy平面である。また、クレードル12の移動方向は、z方向である。
図2および図3は、X線管21と多列X線検出器24の幾何学的配置をxy平面またはyz平面から見た説明図である。
X線管21は、コーンビームCB(cone beam)と呼ばれるX線ビームを発生する。コーンビームCBの中心軸方向がy方向に平行なときを、ビュー角度0度とする。
多列X線検出器24は、z方向に例えば256列のX線検出器列を有する。また、各X線検出器列はチャネル(channel)方向に例えば1024チャネルのX線検出器チャネルを有する。
図2では、X線管21のX線焦点を出たX線ビームがビーム形成X線フィルタ28により、再構成領域Pの中心ではより多くのX線が、再構成領域Pの周辺部ではより少ないX線が照射されるようにX線線量を空間的に制御した後に、再構成領域Pの内部に存在する被検体にX線が吸収され、透過したX線が多列X線検出器24でX線検出器データとして収集される。
図3では、X線管21のX線焦点を出たX線ビームはコリメータ23により断層像のスライス厚方向に制御されて、つまり、回転中心軸ICにおいてX線ビーム幅がDとなるように制御されて、回転中心軸IC近辺に存在する被検体にX線が吸収され、透過したX線は多列X線検出器24でX線検出器データとして収集される。X線が照射されて、収集された投影データは、多列X線検出器24からDAS25でA/D変換され、スリップリング(slip ring)30を経由してデータ収集バッファ5に入力される。データ収集バッファ5に入力されたデータは、記憶装置7のプログラムにより中央処理装置3で処理され、断層像に画像再構成されてモニタ6に表示される。
図4は、本実施形態のX線CT装置の動作の概要を示すフロー図である。
ステップP1では、被検体をクレードル12に乗せ、位置合わせを行う。クレードル12の上に乗せられた被検体は各部位の基準点に走査ガントリ20のスライスライト(slice light)中心位置を合わせる。
ステップP2では、スカウト(scout)像収集を行う。スカウト像は通常0度,90度で撮影するが部位によっては例えば頭部のように、90度スカウト像のみの場合もある。スカウト像撮影の詳細については後述する。
ステップP3では、撮影条件設定を行う。通常撮影条件はスカウト像上に撮影する断層像の位置、大きさを表示しながら撮影を行う。この場合に、ヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンまたはコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャン1回分の全体としてのX線線量情報の表示を行う。また、シネスキャンにおいては、回転数または時間を入れるとその関心領域における入力された回転数分、または入力された時間分のX線線量情報が表示される。
ステップP4では、断層像撮影を行う。断層像撮影およびその画像再構成の詳細については後述する。
ステップP5では、画像再構成された断層像を表示する。
ステップP6では、z方向に連続に撮影された断層像を3次元画像として用いて、図15のように3次元画像表示を行う。3次元画像表示方法にはボリュームレンダリング3次元画像表示方法、MIP(Maximum Intensity Projection)画像表示方向、MPR(Multi Plain Reformat)画像表示方法、3次元再投影画像表示方法などがあるが、診断用途により適宜使い分けることができる。
図5は、本発明のX線CT装置100の断層像撮影およびスカウト像撮影の動作の概略を示すフロー図である。
ステップS1では、ヘリカルスキャンでは、X線管21と多列X線検出器24とを被検体の回りに回転させ、かつ撮影テーブル10上のクレードル12をテーブルを直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行ない、ビュー角度viewと、検出器列番号jと、チャネル番号iとで表わされるX線検出器データD0(view,j,i)にテーブル直線移動z方向位置Ztable(view)を付加させて、X線検出器データを収集するヘリカルスキャンにおいては、一定速度の範囲のデータ収集を行う。
また、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンにおいては、一定速度の範囲のデータ収集に加えて、加速時、減速時においてもデータ収集を行うものとする。
また、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンでは撮影テーブル10上のクレードル12をあるz方向位置に固定させたまま、データ収集系を1回転または複数回転させてX線検出器データのデータ収集を行う。必要に応じて、次のz方向位置に移動した後に、再度データ収集系を1回転または複数回転させてX線検出器データのデータ収集を行う。
また、スカウト像撮影では、X線管21と多列X線検出器24とを固定させ、撮影テーブル10上のクレードル12を直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行うものとする。
ステップS2では、X線検出器データD0(view,j,i)に対して前処理を行い、投影データに変換する。前処理は図6のようにステップS21オフセット補正,ステップS22対数変換,ステップS23X線線量補正,ステップS24感度補正からなる。
スカウト像撮影の場合は、前処理されたX線検出器データをチャネル方向の画素サイズ(size)およびクレードル直線移動方向であるz方向の画素サイズをモニタ6の表示画素サイズに合わせて表示すればスカウト像として完成である。
ステップS3では、前処理された投影データD1(view,j,i)に対して、ビームハードニング(beam hardening)補正を行なう。ステップS3ビームハードニング補正では前処理S2の感度補正S24が行なわれた投影データをD1(view,j,i)とし、ステップS3ビームハードニング補正の後のデータをD11(view,j,i)とすると、ステップS3ビームハードニング補正は以下の数式(1)のように、例えば多項式形式で表わされる。
Figure 2007236502
この時、検出器の各j列ごとに独立したビームハードニング補正を行なえるため、撮影条件で各データ収集系の管電圧が異なっていれば、各列ごとの検出器のX線エネルギー(energy)特性の違いを補正できる。
ステップS4では、ビームハードニング補正された投影データD11(view,j,i)に対して、z方向(列方向)のフィルタをかけるzフィルタ重畳処理を行う。すなわち、各ビュー角度、各データ収集系における前処理後、ビームハードニング補正された多列X線検出器D11(view,j,i)(ここで、i=1〜CH,j=1〜ROW)の投影データに対し、列方向に例えば下記の数式(2),数式(3)に示すような、列方向フィルタサイズが5列のフィルタをかける。
Figure 2007236502
ただし、
Figure 2007236502
とする。
補正された検出器データD12(view,j,i)は以下の数式(4)のようになる。
Figure 2007236502
なお、チャネルの最大値はCH,列の最大値はROWとすると、以下の数式(5),数式(6)のようになる。
Figure 2007236502
Figure 2007236502
また、列方向フィルタ係数を各チャネルごとに変化させると画像再構成中心からの距離に応じてスライス厚を制御できる。一般的に断層像では再構成中心に比べ周辺部の方がスライス厚が厚くなるので、列方向フィルタ係数を中心部と周辺部で変化させて、列方向フィルタ係数を中心部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅を広く変化させると、周辺部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅をせまく変化させると、スライス厚は周辺部でも画像再構成中心部でも一様に近くすることもできる。
このように、多列X線検出器24の中心部チャネルと周辺部チャネルの列方向フィルタ係数を制御してやることにより、スライス厚も中心部と周辺部で制御できる。列方向フィルタでスライス厚を弱干厚くすると、アーチファクト、ノイズともに大幅に改善される。これによりアーチファクト改善具合、ノイズ改善具合も制御できる。つまり、3次元画像再構成された断層像つまり、xy平面内の画質が制御できる。また、その他の実施形態として列方向(z方向)フィルタ係数を逆重畳(deconvolution;デコンボリューション)フィルタにすることにより、薄いスライス厚の断層像を実現することもできる。
ステップS5では、再構成関数重畳処理を行う。すなわち、フーリエ(Fourier)変換し、再構成関数を掛け、逆フーリエ変換する。再構成関数重畳処理S5では、zフィルタ重畳処理後のデータをD12、再構成関数重畳処理後のデータをD13、重畳する再構成関数をKernel(j)、重畳演算を*とすると、再構成関数重畳処理は以下の数式(7)のように表わされる。
Figure 2007236502
つまり、再構成関数kernel(j)は検出器の各j列ごとに独立した再構成関数重畳処理を行なえるため、各列ごとのノイズ特性、分解能特性の違いを補正できる。
ステップS6では、再構成関数重畳処理した投影データD13(view,j,i)に対して、3次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y,z)を求める。画像再構成される画像はz軸に垂直な面、xy平面に3次元画像再構成される。以下の再構成領域Pはxy平面に平行なものとする。この3次元逆投影処理については、図5を参照して後述する。
ステップS7では、逆投影データD3(x,y,z)に対して画像フィルタ重畳、CT値変換などの後処理を行い、断層像D31(x,y)を得る。後処理の画像フィルタ重畳処理では、3次元逆投影後の断層像をD31(x,y,z)とし、画像フィルタ重畳後のデータをD32(x,y,z)、断層像平面であるxy平面において重畳される2次元の画像フィルタをFilter(z)とすると、以下の数式(8)のようになる。
Figure 2007236502
つまり、検出器の各j列ごとに独立した画像フィルタ重畳処理を行なえるため、各列ごとのノイズ特性、分解能特性の違いを補正できる。または、この2次元の画像フィルタ重畳処理の後に、下記に示す画像空間z方向フィルタ重畳処理を行ってもよい。また、この画像空間z方向フィルタ重畳処理は2次元画像フィルタ重畳処理の前に行ってもよい。さらには、3次元の画像フィルタ重畳処理を行って、この2次元の画像フィルタ重畳処理と、画像空間z方向フィルタ重畳処理の両方を兼ねるような効果を出してもよい。
画像空間z方向フィルタ重畳処理では、画像空間z方向フィルタ重畳処理された断層像をD33(x,y,z)、2次元の画像フィルタ重畳処理された断層像をD32(x,y,z)とすると、以下の数式(9)のようになる。ただし、v(i)はz方向の幅が2l+1の画像空間z方向フィルタ係数で以下の数式(10)のような係数列となる。
Figure 2007236502
Figure 2007236502
ヘリカルスキャンにおいては、画像空間フィルタ係数v(i)はz方向位置に依存しない画像空間z方向フィルタ係数であってよいが、特にz方向に検出器幅の広い2次元X線エリア検出器34、多列X線検出器24を用いた場合に、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいては、画像空間z方向フィルタ係数v(i)はz方向のX線検出器の列の位置に依存した画像空間z方向フィルタ係数であれば、各断層像の列位置に依存した詳細な調整ができるので更に効果的である。得られた断層像はモニタ6に表示される。
図7は、3次元逆投影処理(図5のステップS6)の詳細を示すフロー図である。本実施形態では、画像再構成される画像はz軸に垂直な面、xy平面に3次元画像再構成される。以下の再構成領域Pはxy平面に平行なものとする。
ステップS61では、断層像の画像再構成に必要な全ビュー(すなわち、360度分のビュー又は「180度分+ファン角度分」のビュー)中の一つのビューに着目し、再構成領域Pの各画素に対応する投影データDrを抽出する。
図8(a),図8(b)に示すように、xy平面に平行な512×512画素の正方形の領域を再構成領域Pとし、y=0のx軸に平行な画素列L0,y=63の画素列L63,y=127の画素列L127,y=191の画素列L191,y=255の画素列L255,y=319の画素列L319,y=383の画素列L383,y=447の画素列L447,y=511の画素列L511を例にとると、これらの画素列L0〜L511をX線透過方向に多列X線検出器24の面に投影した図9に示す如きライン(line)T0〜T511上の投影データを抽出すれば、それらが画素列L0〜L511の投影データDr(view,x,y)となる。ただし、x,yは断層像の各画素(x,y)に対応する。
X線透過方向は、X線管21のX線焦点と各画素と多列X線検出器24との幾何学的位置によって決まるが、X線検出器データD0(view,j,i)のz座標z(view)がテーブル直線移動z方向位置Ztable(view)としてX線検出器データに添付されて判っているため、加速・減速中のX線検出器データD0(view,j,i)でもX線焦点、多列X線検出器のデータ収集幾何学系の中において、X線透過方向を正確に求めることができる。
なお、例えば画素列L0をX線透過方向に多列X線検出器24の面に投影したラインT0のように、ラインの一部が多列X線検出器24のチャネル方向の外に出た場合は、対応する投影データDr(view,x,y)を「0」にする。また、z方向の外に出た場合は投影データDr(view,x,y)を補外して求める。このように、図10に示すように、再構成領域Pの各画素に対応する投影データDr(view,x,y)を抽出できる。
図7に戻り、ステップS62では、投影データDr(view,x,y)にコーンビーム再構成加重係数を乗算し、図11に示す如き投影データD2(view,x,y)を作成する。ここで、コーンビーム再構成加重係数w(i,j)は以下の通りである。ファンビーム(fan beam)画像再構成の場合は、一般に、view=βaでX線管21の焦点と再構成領域P上(xy平面上)の画素g(x,y)とを結ぶ直線がX線ビームの中心軸Bcに対してなす角度をγとし、その対向ビューをview=βbとするとき、以下の数式(11)のようになる。
Figure 2007236502
再構成領域P上の画素g(x,y)を通るX線ビームとその対向X線ビームが再構成平面Pとなす角度を、αa,αbとすると、これらに依存したコーンビーム再構成加重係数ωa,ωbを掛けて加算し、逆投影画素データD2(0,x,y)を求める。この場合、数式(12)のようになる。
Figure 2007236502
なお、コーンビーム再構成加重係数の対向ビーム同士の和は、数式(13)のようになる。
Figure 2007236502
コーンビーム再構成加重係数ωa,ωbを掛けて加算することにより、コーン角アーチファクトを低減することができる。例えば、コーンビーム再構成加重係数ωa,ωbは、次数式により求めたものを用いることができる。なお、gaはビューβaの加重係数、gbはビューβbの加重係数である。
ファンビーム角の1/2をγmaxとするとき、以下の数式(14)から数式(19)のようになる。
Figure 2007236502
Figure 2007236502
Figure 2007236502
Figure 2007236502
Figure 2007236502
Figure 2007236502
(例えば、q=1とする)
例えば、ga,gbの1例として、max[…]を値の大きい方を採る関数とすると、以下の数式(20),数式(21)のようになる。
Figure 2007236502
Figure 2007236502
また、ファンビーム画像再構成の場合は、更に距離係数を再構成領域P上の各画素に乗算する。距離係数はX線管21の焦点から投影データDrに対応する多列X線検出器24の検出器列j,チャネルiまでの距離をr0とし、X線管21の焦点から投影データDrに対応する再構成領域P上の画素までの距離をr1とするとき、(r1/r0)2である。また、平行ビーム画像再構成の場合は、再構成領域P上の各画素にコーンビーム再構成加重係数w(i,j)のみを乗算すればよい。
ステップS63では、図12に示すように、予めクリア(clear)しておいた逆投影データD3(x,y)に、投影データD2(view,x,y)を画素対応に加算する。
ステップS64では、断層像の画像再構成に必要な全ビュー(すなわち、360度分のビュー又は「180度分+ファン角度分」のビュー)について、ステップS61〜S63を繰り返し、図12に示すように、逆投影データD3(x,y)を得る。
なお、図13(a),図13(b)に示すように、再構成領域Pを512×512画素の正方形の領域とせずに、直径512画素の円形の領域としてもよい。
以下の実施形態においては、上記の画像再構成によるコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンまたはヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャン、またはこれらの複合によるスキャンにより得られたz方向に連続な断層像またはその一部の断層像について説明する。
本実施形態においては以下のように、実施形態1において、複数の局所画像特徴量による各画素の画質の最適化の形態を示す。
また、実施形態2においては、複数の局所画像特徴量による断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像からの2次元連続領域、または3次元連続領域の抽出の形態を示す。
また、実施形態3においては、断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像から3次元領域をセグメンテーションし、そのセグメンテーションされた領域について画質の最適化を行う形態を示す。
また、実施形態4においては断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像から3次元領域をセグメンテーションし、そのセグメンテーションされた領域についてスライス厚の最適化を行うことで、画質の最適化を行う形態を示す。
(実施形態1)
実施形態1においては、複数の局所画像特徴量による適応型画像フィルタを用いたハイブリッド・カーネルを用いた画質の最適化の形態を示す。図17にその処理の流れを示す。
ステップH1においては、ハイブリッド・カーネルの再構成関数KerHで断層像を画像再構成する。この場合においては、2次元画像の断層像またはz方向に連続した断層像の3次元画像の全領域を再構成関数KerHでまず画像再構成を行う。
ステップH2においては、再構成関数KerHで画像再構成されたz方向に連続した断層像からなる3次元画像を入力する。
ステップH3においては、局所画像特徴量である断層像上の注目画素の近傍領域3×3×3画素のCT値標準偏差および注目画素のCT値のベクトル(vector)画像V1(x,y,z)を求める。画像のCT値をG(x,y,z)とし、その注目画素の近傍領域3×3×3画素のCT値標準偏差をSD(x,y,z)とすると、ベクトル画像は以下のようになる。
V1(x,y,z)=(G(x,y,z),SD(x,y,z))
ステップH4においては、ベクトル画像の各領域ごとの適応型画像フィルタをかける。図18にCT値とCT値標準偏差からなるベクトル画像における各部位または各臓器または各組織の各領域の1例を示す。これにより、ベクトル画像値よりどこの各部位または各臓器または各組織かがわかり、その各領域ごとにあらかじめ各領域ごとに定められた画像フィルタを再構成関数KerHで画像再構成された断層像にかける。
図19に上記の適応型画像フィルタの処理の流れを示す。
ステップH41では、SD≦a1・CT+b1かを判断し、YESならばステップH42へ、NOならばステップH43へ行く。
ステップH42では、SD≦a2・CT+b2かを判断し、YESならばステップH44へ、NOならばステップH45へ行く。
ステップH43では、肺野領域であるため肺野用画像フィルタをかける。
ステップH44では、SD≦a3・CT+b3かを判断し、YESならばステップH46へ、NOならばステップH47へ行く。
ステップH45では、軟部組織領域であるため軟部組織用画像フィルタをかける。
ステップH46では、造影剤領域であるため軟部組織用画像フィルタをかける。
ステップH47では、骨部領域であるため骨部用画像フィルタをかける。
このような、IF,Then,Else型の論理で再構成関数をかけて行っても良い。または、(CT値,SD値)空間において、肺野用画像フィルタは、SD≧a1・CT+b1において加重係数が大きくなる。
軟部組織用画像フィルタは、(SD≦a1・CT+b1かつSD≧a2・CT+b2またはSD≦a2・CT+b2かつSD≦a3・CT+b3)において加重係数が大きくなる。骨部用画像フィルタは、(SD≦a2・CT+b2かつSD≧a3・CT+b3)において加重係数が大きくなる。
上記のように、加重係数で各画像フィルタの作用を制御してもよい。または、ベクトル画像値に適応した適応型画像フィルタまたは適応型3次元画像フィルタをあらかじめ用意しておき、そのベクトル画像値を変数として適応型画像フィルタまたは適応型3次元画像フィルタが働くようにする。例えば、この適応型画像フィルタまたは適応型3次元画像フィルタは、肺野領域では細い血管をシャープ(sharp)に見えるように高周波強調フィルタとして働き、軟部組織領域ではソフト(soft)にスムーズ(smooth)に見えるように平滑化フィルタとして働き、骨部領域では細かい構造もわかるために、シャープに見えるように高周波強調フィルタとして働き、造影剤領域では元々細かい構造は存在しないのでスムーズに見えるように平滑化フィルタとして働くようにする。
また、この適応型画像フィルタまたは適応型3次元画像フィルタは平滑化フィルタとして働く時に、空間分解能特性を悪くさせないように注目画素と同じ傾向の画素を選択的に選び出して、その画素とのみ平滑化をかけるような画素選択的な平滑化フィルタであると効果的である。
図20に、注目画素と同じ傾向の画素を選択的に選び出し、空間分解能を劣化させない適応型画像フィルタの例を示す。なお、空間分解能を劣化させない適応型画像フィルタの例はこれのみにとどまらず、この他の例が存在しうる。図20では、以下のような流れで処理を行う。
ステップF1では、注目画素の近傍領域M×M画素またはM×M×M画素を読込む。ステップF2では、注目画素の近傍領域のヒストグラムを求める。ステップF3では、注目画素の近傍領域のヒストグラムの標準偏差を求める。ステップF4では、標準偏差は小かを判断し、YESであればステップF5へ、NOならばステップF6へ行く。
ステップF5では、その近傍画素は均一な領域として平滑化フィルタをかける。ステップF6では、ヒストグラムの平均から離れた画素N個を捨てる。ステップF7では、注目画素の近傍領域に画素は残っているかを判断し、YESであればステップF2へ戻り、NOならば平滑化フィルタをかけずに終了する。ステップF4でヒストグラム(histogram)の標準偏差を見て、注目画素の近傍領域が均一か否かを判断する。
図21(a)は、ヒストグラムの標準偏差SDが充分に小さい場合を示す。図21(b)は、ヒストグラムの標準偏差SDが大きく片側に広がっている場合を示す。図21(c)は、ヒストグラムの標準偏差SDが大きく両側に広がっている場合を示す。図21(b)は、片側に広がっている部分に属する画素N個を捨てる。図21(c)は、両側に広がっている部分に属する画素N個を捨てる。図21(b),図21(c)の場合は画素をN個捨てた後に、再度N個の画素を除いた近傍画素のヒストグラムを求めて、そのN個の画素を除いた近傍画素が均一な領域かを調べる。近傍画素が均一になったら残っている近傍画素に平滑化フィルタをかける。近傍画素がなくなったら終了する。
なお、標準偏差SDの閾値Th1,近傍画素の大きさM×M画素(2次元画像の場合)、M×M×M画素(3次元画像の場合)、捨てる画素Nは適宜調整して使用する。なお、この場合の2例を以下に示す。
(例1) M=3
Th1=10
N=2
(例2) M=5
Th1=15
N=4
ステップH5においては、断層像画像表示または3次元画像表示を行う。
(実施形態2)
実施形態2においては、複数の局所画像特徴量による断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像からの2次元連続領域または3次元連続領域を抽出する実施形態としてセグメンテーションの例を示す。
以下に、z方向に連続な断層像から作られる3次元画像から、各部位または各臓器または各組織の領域に相当する領域をセグメンテーションするフローの1例を図23に示す。
ステップD1においては、z方向連続断層像による3次元画像入力を行う。
ステップD2においては、局所画像特徴パラメータ(parameter)測定を行う。局所画像特徴パラメータ測定を行う際は、3次元画像G(x,y,z)に対して、例えば、以下のような局所領域画像特徴パラメータを用いる。ここで、局所領域画像特徴パラメータは、注目画素の近傍5×5×5の標準偏差、注目画素の近傍3×3×3の平均画素値(CT値)、注目画素の近傍5×5×5の中央値、注目画素の近傍3×3×3の最大差分絶対値等である。ここで、最大差分絶対値は、注目画素をP(x,y,z)とするとき、以下の数式の最大値として定義される。
|p(x,y,z)−p(x+a、y+b、z+c)|
ただし、a,b,c=±1とする。つまり、近傍領域3×3×3画素の範囲内にある近傍画素と注目画素との絶対値差の最大値になる。このような、局所画像特徴パラメータF1(G(x,y,z)),F2(G(x,y,z)),F3(G(x,y,z)),……FN(G(x,y,z))をN種類求める。なお、局所画像特徴パラメータの種類、近傍画素サイズの大きさ、近傍画素の次元数は本実施形態を変形しても同様の効果は得られる。特に近傍画素の次元数は3次元でなくても、2次元でも1次元でも良い。
ステップD3では、2値化を行う。例えば、骨の候補の3次元領域を2値化して出すとすると以下のように定められる。
(F1min≦F1(G(x,y,z))≦F1maxの3次元領域)かつ
(F2min≦F2(G(x,y,z))≦F2maxの3次元領域)かつ
(F3min≦F3(G(x,y,z))≦F3maxの3次元領域)かつ

(FNmin≦FN(G(x,y,z))≦FNmaxの3次元領域)
これを各部位または各臓器または各組織ごとに閾値FXmin,FXmax(ただし、Xは整数)を定めて領域検出を行い、各部位または各臓器または各組織の候補の3次元領域を2値化領域として求める。
ステップD4では、3次元連続領域番号付(labeling;ラベリング)を行う。ステップD3において求められた、各部位または各臓器または各組織ごとの候補の3次元領域について各々、3次元連続領域番号付(3次元ラベリング)を行う。図22に3次元連続領域(3次元ラベリング)された各領域の例を示す。
ステップD5では、各連続領域の特徴パラメータ測定を行う。ステップD4において求められた3次元連続領域ごとに下記のような特徴パラメータを求める。
体積(画素数)、表面積、平均画素値、画素値和(CT値和、濃度和)、画素値標準偏差、x,y,z方向フェレ径、楕円体率、球形度、xy平面面積率、yz平面面積率、xz平面面積率、3次元1次モーメント、3次元2次モーメント。
なお、各連続領域の特徴パラメータは上記のものの一部を用いてもよいし、さらに付け加えても同様の効果を出せる。
ステップD6では、各連続領域と各部位または各臓器または各組織の認識を行う。ステップD5において求められた各3次元連続領域の特徴パラメータ値により、ステップD3で選ばれた各部位または各臓器または各組織ごとの条件を満たしているか判断し、ステップD3で選ばれた各部位または各臓器または各組織かを認識する。図22に各部位または各臓器または各組織として認識された各領域の例を示す。
このようにして、3次元画像より複数の局所画像特徴パラメータを用いて、各部位または各臓器または各組織の候補領域である3次元連続領域を抽出し、その3次元領域としての特徴パラメータから、各部位または各臓器または各組織としての判断、認識が行える。
なお、実施形態2においては、2値化するステップD3において複数の特徴パラメータの論理式(ステップD3では論理積になっている)を求めて2値化した後に、ステップD4において3次元連続領域番号付(3次元ラベリング)を行っているが、以下のようにしてもよい。
ステップD3において、各々の局所画像特徴パラメータを定められた閾値の範囲で2値化を行っておく。ステップD4において各々の局所画像特徴パラメータの2値化された3次元画像に対して、3次元連続領域番号付(3次元ラベリング)を行って、各々の局所画像特徴パラメータの3次元連続領域番号付(3次元ラベリング)された3次元領域間で論理式(例えば論理積)を求めてもよい。
以上により、複数の局所画像特徴量による3次元画像のセグメンテーションが行える。通常のCT値のみを用いた3次元画像のセグメンテーションよりも、より正しく行えるようにすることができる。
(実施形態3)
実施形態3においては、断層像またはz方向に連続した断層像からなる3次元画像から各部位または各臓器または各組織として3次元領域をセグメンテーションし、その各々のセグメンテーションされた各部位または各臓器または各組織について画質の最適化を行う実施形態を示す。
図24には、各セグメンテーション領域ごとに異なったハイブリッド・カーネルを用いた最適画像表示の実施形態を示す。
ステップA1では、3次元画像入力を行う。
ステップA2では、各部位または各臓器または各組織としてセグメンテーションを行う。セグメンテーションの方法としては、実施形態2を用いることができる。
ステップA3では、各セグメンテーション領域ごとに異なったハイブリッド・カーネルを用いて画像表示を行う。ハイブリッド・カーネルの方法としては、実施形態1を用いることができる。
または図25に示すような、各セグメンテーション領域ごとに異なった再構成関数で画像再構成を行った最適表示の実施形態の例を示す。
ステップB1では、3次元画像入力を行う。
ステップB2では、各部位または各臓器または各組織としてセグメンテーションを行う。セグメンテーションの方法としては、実施形態2を用いることができる。
ステップB3では、各セグメンテーション領域ごとに異なった再構成関数および画像フィルタを用いて画像再構成を行う。この場合、あらかじめ各部位または各臓器または各組織ごとに最適な画像再構成関数および画像フィルタを定めておく。
ステップB4では、断層像画像表示または3次元画像表示を行う。
図25の実施形態においては、画像再構成を再度やる必要があるが、再度行われた画像再構成の画像を保存しておくことにより、ハイブリッド・カーネルの表示機能のないワークステーション(work station)でも最適な画像を表示することができる。
また、図24の実施形態においても、ハイブリッド・カーネルをかけた断層像または3次元画像を保存しておくことにより、他のハイブリッド・カーネルの表示機能のないワークステーションでも最適な画像を表示することができる。
なお、この実施形態3においては、各セグメンテーション領域において再構成関数および画像フィルタを変えて画像再構成を行ったが、この時に投影データ上のz方向フィルタや投影データ上のビュー方向フィルタを各セグメンテーション領域に設定してもよい。
(実施形態4)
実施形態3においては、ハイブリッド・カーネルによるxy平面内の画質の最適化を行う例を示したが、以下の実施形態4においては、z方向のスライス厚をセグメンテーションされた各領域ごとに制御することにより、最適なスライス厚にする実施形態を示す。
図26には、各セグメンテーション領域ごとに異なった画像空間zフィルタリングを行い、画像再構成した最適画像表示の実施形態を示す。
ステップC1では、3次元画像入力を行う。
ステップC2では、各部位または各臓器または各組織としてセグメンテーションを行う。セグメンテーションの方法としては実施形態2を用いることができる。
ステップC3では、各セグメンテーション領域ごとに異なった画像空間zフィルタリングを用いて最適なスライス厚に画像再構成を行う。この場合、各部位または各臓器または各組織ごとに最適なスライス厚は撮影条件設定手段において指定しておく必要がある。
ステップC4では、断層像画像表示または3次元画像表示を行う。
上記、実施形態3においては、xy平面内の画質を最適化した。実施形態4においては、z方向の画質を最適化した。このように、実施形態3、実施形態4の手法を組合わせることにより、各セグメンテーション領域において3次元方向に画質を調整することができる。
図27に示した例においては、各セグメンテーション領域である各部位または各臓器または各組織領域において、例えば肺野領域、心臓領域、軟部組織骨領域各々について、xy平面内の画質を再構成関数で最適化、z方向の画質(スライス厚)をフィルタリングで最適化を以下のようにしている。
肺野領域 スライス厚5mm、肺野用再構成関数
心臓領域 スライス厚1mm、心臓用再構成関数
軟部組織領域 スライス厚1mm、軟部組織用再構成関数
骨領域 スライス厚1mm、骨用再構成関数
このようにして、各部位または各臓器または各組織ごとに画質を3次元方向に最適化できる。
以上のX線CT装置100において、本発明のX線CT装置、またはX線CT画像再構成方法によれば、多列X線検出器または、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置のコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンまたはヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンの各部位または各臓器または各組織の領域として認識されたセグメンテーションされた領域ごとに画質の最適化を実現できる効果がある。
また、本実施形態における画像再構成法は、従来公知のフェルドカンプ(Feldkamp)法による3次元画像再構成法でもよい。さらに、他の3次元画像再構成方法でもよい。または2次元画像再構成でも良い。
また、本実施形態では、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)の場合で書かれているが、シネスキャンの場合も同様に効果を出すことができる。
また、本実施形態は、ヘリカルスキャンの場合で書かれているが、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンの場合も同様に効果を出すことができる。
また、本実施形態は、走査ガントリ20が傾斜していない場合で書かれているが、走査ガントリ20が傾斜した、いわゆるチルト・スキャン(tilt scan)の場合でも同様な効果を出すことができる。
また、本実施形態は、生体信号に同期しない場合で書かれているが、生体信号、特に心拍信号に同期させても同様な効果を出すことができる。
また、本実施形態では、多列X線検出器または、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置について書かれているが、1列のX線検出器のX線CT装置においても同様の効果を出せる。
また、本実施形態では、各列ごとに係数の異なった列方向(z方向)フィルタを重畳することにより、画質のばらつきを調整し、各列において均一なスライス厚、アーチファクト、ノイズの画質を実現しているが、これには様々なz方向フィルタ係数が考えられるが、いずれも同様の効果を出すことができる。
また、本実施形態では、医用X線CT装置を元に書かれているが、産業用X線CT装置または他の装置と組合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などで利用できる。
本発明の一実施形態にかかるX線CT装置を示すブロック図である。 X線発生装置(X線管)および多列X線検出器をxy平面で見た説明図である。 X線発生装置(X線管)および多列X線検出器をyz平面で見た説明図である。 被検体撮影の流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係るX線CT装置の画像再構成の概略動作を示すフロー図である。 前処理の詳細を示すフロー図である。 3次元画像再構成処理の詳細を示すフロー図である。 再構成領域上のラインをX線透過方向へ投影する状態を示す概念図である。 X線検出器面に投影したラインを示す概念図である。 投影データDr(view,x,y)を再構成領域上に投影した状態を示す概念図である。 再構成領域上の各画素の逆投影画素データD2を示す概念図である。 逆投影画素データD2を画素対応に全ビュー加算して逆投影データD3を得る状態を示す説明図である。 円形の再構成領域上のラインをX線透過方向へ投影する状態を示す概念図である。 X線CT装置の撮影条件入力画面を示す図である。 3次元MPR表示・3次元表示の例を示す図である。 z方向の範囲ごとに設定された再構成関数を示す図である。 複数の局所画像特徴量による適応型画像フィルタを用いたハイブリッド・カーネルの処理の流れを示すフロー図である。 CT値とCT値標準偏差からなるベクトル画像における各部位または各臓器または各組織の各領域を示す図である。 ハイブリッド・カーネルにおける適応型画像フィルタのフロー図である。 空間分解能を劣化させない適応型画像フィルタの処理の流れのフロー図である。 (a)ヒストグラムの標準偏差SDが充分小さい場合を示す図である。(b)ヒストグラムの標準偏差SDが大きく片側に広がっている場合を示す図である。(c)ヒストグラムの標準偏差SDが大きく両側に広がっている場合を示す図である。 各部位または各臓器または各組織に認識された3次元連続領域を示す図である。 3次元画像のセグメンテーションのフロー図である。 各セグメンテーション領域ごとに異なったハイブリッド・カーネルを用いた最適画像表示のフロー図である。 各セグメンテーション領域ごとに異なった再構成関数および画像フィルタで画像再構成した最適画像表示のフロー図である。 各セグメンテーション領域ごとに異なった画像空間zフィルタリングを行い画像再構成した最適画像表示のフロー図である。 各セグメンテーション領域ごとに最適化された断層像を示す図である。
符号の説明
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 クレードル
20 走査ガントリ
21 X線管
22 X線コントローラ
23 コリメータ
24 多列X線検出器
34 X線エリア検出器
26 回転部コントローラ
27 走査ガントリ傾斜コントローラ
28 ビーム形成X線フィルタ
29 制御コントローラ

Claims (16)

  1. X線発生装置、並びに、前記X線発生装置に相対してX線を検出する多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を、前記相対の中間位置にあたる回転中心のまわりに回転運動をさせながら、前記中間位置に存在する被検体を透過したX線投影データを収集するX線データ収集手段と、
    前記収集された投影データを画像再構成する画像再構成手段と、
    前記被検体を配置するクレードルの進行方向であるz方向に連続する前記画像再構成された断層像を、2次元画像または3次元画像として画像表示する画像表示装置と、
    前記収集および前記表示を行う際の撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、
    を備えるX線CT装置であって、
    前記画像再構成手段は、前記断層像を構成する画素のCT値以外の局所画像特徴量に依存して、前記画素または複数の前記画素から構成される領域の画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  2. X線発生装置、並びに、前記X線発生装置に相対してX線を検出する多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を、前記相対の中間位置にあたる回転中心のまわりに回転運動をさせながら、前記中間位置に存在する被検体を透過したX線投影データを収集するX線データ収集手段と、
    前記収集された投影データを画像再構成する画像再構成手段と、
    前記被検体を配置するクレードルの進行方向であるz方向に連続する前記画像再構成された断層像を、2次元画像または3次元画像として画像表示する画像表示装置と、
    前記収集および前記表示を行う際の撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、
    を備えるX線CT装置であって、
    前記画像再構成手段は、前記断層像内の均等な画質を有する各連続領域または前記z方向に連続した断層像からなる3次元画像内の均等な画質を有する連続領域の画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  3. 請求項1または2に記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、局所画像特徴量の各連続領域に依存して、前記画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画質は、前記画像再構成で用いられる再構成関数により変化されることを特徴とするX線CT装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画質は、画像フィルタにより変化されることを特徴とするX線CT装置。
  6. 請求項5に記載のX線CT装置において、前記画像フィルタは、適応型画像フィルタであることを特徴とするX線CT装置。
  7. 請求項6に記載のX線CT装置において、前記適応型画像フィルタは、局所画像特徴量に依存した適応型画像フィルタであることを特徴とするX線CT装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続した断層像の画素、前記領域または前記連続領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続しているが、前記z方向の各範囲において画質の異なる断層像の画素または領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  10. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続しているが、複数の撮影条件から構成された断層像群の画素または領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  11. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続した可変ピッチヘリカルスキャンの断層像の画素または領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  12. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記z方向に連続したヘリカルシャトルスキャンの断層像の画素または領域に対して画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記連続領域を抽出する局所的画像特徴量として、前記画素のCT値の標準偏差を含むことを特徴とするX線CT装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、局所画像特徴量の複数の連続領域ごとの画像特徴量に基いて、各部位または各臓器または各組織の認識を行い、各部位または各臓器または各組織ごとに画質を変化させることを特徴とするX線CT装置。
  15. 請求項14に記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、前記各部位または前記各臓器または前記各組織の認識を行う画像特徴量に、体積、表面積、平均CT値、1次モーメント、2次モーメント、球形率、x方向フェレ径、y方向フェレ径、z方向フェレ径のいずれか1つを含むことを特徴とするX線CT装置。
  16. 請求項14ないし15のいずれか1つに記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、画像特徴量より前記各部位または前記各臓器または前記各組織の認識を行う際に、あらかじめ定めた各部位または各臓器または各組織の画像特徴量のマハラノビス空間上の位置において、近傍にある領域を各部位または各臓器または各組織として認識して画質を各部位または各臓器または各組織に最適にさせることを特徴とするX線CT装置。
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