JPH09308627A - 画像撮像方法および装置 - Google Patents

画像撮像方法および装置

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JPH09308627A
JPH09308627A JP8128228A JP12822896A JPH09308627A JP H09308627 A JPH09308627 A JP H09308627A JP 8128228 A JP8128228 A JP 8128228A JP 12822896 A JP12822896 A JP 12822896A JP H09308627 A JPH09308627 A JP H09308627A
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image
data
reconstructing
pixel
dimensional image
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JP8128228A
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English (en)
Inventor
Makoto Gono
誠 郷野
Shiyougo Azemoto
将吾 畦元
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元画像を能率良く撮像する画像撮像方法
および装置を実現することである。 【解決手段】 X線照射手段XSと、X線による撮像対
象の投影データを収集するデータ収集手段DASと、デ
ータ収集手段が収集した投影データに基づいて画像再構
成を行う画像再構成手段COMとを有する撮像装置にお
いて、X線照射手段とデータ収集手段と画像再構成手段
とを制御して先ず最初に撮像対象の3次元画像を撮像す
る撮像制御手段COMを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像撮像方法およ
び装置に関し、特に、撮像対象について3次元画像を撮
像しその後に撮像対象の断面像を求めるようにした画像
撮像方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばX線CT装置のような画像撮像装
置においては、被検体を扇状のX線ビームでスキャン
し、その測定データに基づいて被検体の断層像を再構成
するようになっている。断層像は表示装置に表示されあ
るいはフィルムに記録されて診断に供される。
【0003】また、連続する複数のスライスの断層像デ
ータを利用して3次元画像が作成される。この3次元画
像は被検体の内部構造を立体的に把握するのに利用され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】断層像の撮像は断層像
が最も良い状態で得られるようにスキャン条件および画
像再構成条件を設定して行われる。例えば、スライス厚
は5ないし10mmに設定され、画像再構成用のフィル
タ関数は空間周波数の低域ないし中域を重視して設定さ
れる。
【0005】そのような条件で撮像された複数スライス
の断層像から3次元画像を作成した場合、スライス面内
の2軸方向(xy方向)とスライス厚方向(z方向)と
では画像の空間分解能が極端に違うので、得られる3次
元画像は空間分解能のバランスが悪く品質の悪いものに
なる。
【0006】品質の良い3次元画像を得ようとすれば、
あらためて複数の断層像をスライスの薄いものに再構成
し直したり、あるいは目的とする3次元画像に合わせて
煩雑な画像処理を行う等の余分な作業を必要とし、3次
元画像を得るまでの時間が長くなる。
【0007】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、3次元画像を能率良く撮像
する画像撮像方法および装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔1〕課題を解決するための第1の発明は、撮像対象の
投影データを収集し、前記投影データに基づいて前記撮
像対象の画像を再構成する画像撮像方法であって、前記
撮像対象の3次元画像を撮像するための投影データを収
集して3次元画像を再構成し、その後に前記撮像対象の
断面についての2次元画像を再構成することを特徴とす
る画像撮像方法である。
【0009】課題を解決するための第1の発明によれ
ば、先ず最初に撮像対象の3次元画像を撮像するように
したので、3次元画像を能率良く撮像する画像撮像方法
を実現することができる。
【0010】〔2〕課題を解決するための第2の発明
は、撮像対象の投影データを複数のビュー方向で複数の
スライスで収集し、前記投影データを前記スライス毎の
画像再構成マトリクス上でそれぞれ前記複数のビュー方
向から逐次逆投影することによって前記撮像対象の画像
を再構成する画像撮像方法であって、前記画像再構成マ
トリクスにおける画素データが所定値以上になったと
き、前記画像再構成マトリクスにおける前記所定値以上
になった画素データの位置を記憶するとともに以降のビ
ューにおいては前記所定値以上になった画素データの画
素位置を除いて逆投影を行い、前記所定値以上になった
画素データの位置の記憶値に基づいて前記撮像対象の3
次元画像を作成することを特徴とする画像撮像方法であ
る。
【0011】課題を解決するための第2の発明によれ
ば、画像再構成マトリクスにおいて画素データが所定値
以上になったものについてはその画素位置を除いて逆投
影するようにしたので、逆投影処理の時間が短縮され3
次元画像を能率良く作成する画像撮像方法を実現するこ
とができる。
【0012】〔3〕課題を解決するための第3の発明
は、撮像対象の投影データを収集するデータ収集手段
と、前記データ収集手段が収集した前記投影データに基
づいて前記撮像対象の画像を再構成する画像再構成手段
とを有する画像撮像装置であって、前記データ収集手段
と前記画像再構成手段とを制御して先ず最初に前記撮像
対象の3次元画像を撮像するための投影データを収集し
て3次元画像を再構成し、その後に前記撮像対象の断面
についての2次元画像を再構成する撮像制御手段を具備
することを特徴とする画像撮像装置である。
【0013】課題を解決するための第3の発明によれ
ば、データ収集手段と画像再構成手段とを撮像制御手段
により制御して先ず最初に撮像対象の3次元画像を撮像
するようにしたので、3次元画像を能率良く撮像する画
像撮像装置を実現することができる。
【0014】課題を解決するための第3の発明による画
像撮像装置は、X線CT装置であることが撮像対象をX
線吸収値に基づいて画像化する点で好ましい。 〔4〕課題を解決するための第4の発明は、撮像対象の
投影データを複数のビュー方向で複数のスライスで収集
するデータ収集手段と、前記投影データを前記スライス
毎の画像再構成マトリクス上でそれぞれ前記複数のビュ
ー方向から逐次逆投影することによって前記撮像対象の
画像を再構成する画像再構成手段とを有する画像撮像装
置であって、前記画像再構成マトリクスにおける画素デ
ータが所定値以上になったとき、前記画像再構成マトリ
クスにおける前記所定値以上になった画素データの位置
を記憶するとともに以降のビューにおいては前記所定値
以上になった画素データの画素位置を除いて逆投影を行
い、前記所定値以上になった画素データの位置の記憶値
に基づいて前記撮像対象の3次元画像を作成する3次元
画像生成手段を具備することを特徴とする画像撮像装置
である。
【0015】課題を解決するための第4の発明によれ
ば、画像再構成マトリクスにおいて画素データが所定値
以上になったものについてはその画素位置を除いて逆投
影するようにしたので、逆投影処理の時間が短縮され3
次元画像を能率良く作成する画像撮像装置を実現するこ
とができる。
【0016】課題を解決するための第4の発明による画
像撮像装置は、X線CT装置であることが撮像対象をX
線吸収値に基づいて画像化する点で好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1にX線CT装置のブロ
ック図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例であ
る。なお、本装置の構成によって本発明の装置に関する
実施の形態の一例が示される。また、本装置の動作によ
って本発明の方法に関する実施の形態の一例が示され
る。
【0018】図1において、X線照射器XSとX線検出
器DTが支持枠FMによって支持されている。X線照射
器XSから放射されるX線は扇状のX線ビームBMとし
てX線検出器DTに照射される。X線ビームBMの厚み
(z方向の厚み)は図示しないスリット機構によって所
定の厚みになるように調節される。X線照射器XSは例
えばX線管等を利用するものである。
【0019】X線検出器DTはX線ビームBMの広がり
の方向(x方向)に配列された多数(例えば1000
個)のX線検出素子を有する多チャンネルのX線検出器
である。
【0020】扇状のX線ビームBMの開き角の範囲内に
被検体OBが配置される。被検体OBは本発明における
撮像対象の実施の形態の一例である。被検体OBは支持
板TB上に載置される。支持板TBは上下方向(y方
向)に移動できるようになっており、これによって被検
体OBの上下方向の位置が調節できるようになってい
る。支持板TBは、また、紙面に垂直な方向(z方向)
に進退できるようになっており、それによって被検体O
BをX線照射領域に搬入およびそこから搬出できるよう
になっている。
【0021】X線ビームBMは被検体OBと支持板TB
を透過してX線検出器DTに照射される。なお、支持板
TBは例えばカーボンファイバー等のX線吸収率の極め
て小さい物質で構成されている。
【0022】X線制御部XCはX線照射器XSを制御す
るものである。これによってX線の強度、照射タイミン
グ等が制御される。回転制御部RCは支持枠FMの回転
を制御するものである。これによって支持枠FMの回転
の起動、停止および回転速度等が制御される。
【0023】支持板制御部TCは支持板TBを制御する
ものである。これによって支持板TBのy方向およびz
方向の移動が制御される。支持板TBのz方向の移動に
ついてはその位置と速度を調節できるようになってい
る。
【0024】データ収集部DASはX線検出器DTから
出力される多チャンネルX線検出信号を収集するもので
ある。X線検出信号(X線データ)の収集は支持枠FM
の1回転につき多数(例えば1000)のX線照射位置
(ビュー)において行われる。多チャンネルX線検出信
号は本発明における投影データの実施の形態の一例であ
る。X線検出器DTとデータ収集部DASは本発明にお
けるデータ収集手段の実施の形態の一例である。
【0025】データ収集部DASの1チャンネル分の構
成を図2に示す。図2に示すように、X線検出素子DT
eの出力信号が積分器INTによって積分され、積分器
INTの出力信号がマルチプレクサMXを通じてA/D
(analog-to-digital) 変換器ADCに与えられ、ディジ
タル信号に変換されてメモリMEMに記憶される。
【0026】マルチプレクサMXの入力側には他のチャ
ンネルの積分器が複数個接続されており、それらが逐次
切り換えられてA/D変換器ADCに接続される。制御
装置CNTは積分器INTの動作を制御し、所定の周期
で積分とリセットを行なわせる。すなわち、例えば図3
に示すように、周期TsのうちTi時間で積分を行なわ
せTr時間でリセットを行なわせる。
【0027】制御装置CNTはマルチプレクサMXを制
御し、積分器INTがTi時間の積分を完了したタイミ
ングでそれをA/D変換器ADCに接続する。制御装置
CNTは、また、メモリMEMの書込アドレスを制御し
てA/D変換器ADCの出力信号をチャンネル番号およ
びビュー番号に対応したアドレスに記憶する。
【0028】コンピュータCOMはX線制御部XC、回
転制御部RCおよび支持板制御部TCを管制して所定の
シーケンスに基づくスキャンを遂行する。コンピュータ
COMは本発明における撮像制御手段の実施の形態の一
例である。
【0029】スキャンの1つの形態としてヘリカルスキ
ャン(helical scan)が行われる。これは、X線照射器X
SからX線を照射しながら支持枠FMを連続的に回転さ
せ、その間に被検体OBをz方向に連続的に送ってX線
データを収集するものである。このとき、被検体OBが
X線ビームBMによって螺旋状(helical) にスキャンさ
れることによりヘリカルスキャンと呼ばれる。
【0030】ヘリカルスキャンの他に、被検体OBを止
めてスキャンする通常のスキャンも必要に応じて行える
ようになっている。コンピュータCOMはデータ収集部
DASが収集したデータに基づいて被検体OBの画像を
再構成する。画像の再構成については後にあらためて説
明する。コンピュータCOMは本発明における画像再構
成手段の実施の形態の一例である。
【0031】再構成された画像は画像出力部IMを通じ
て出力される。画像出力部IMは例えばCRT(cathod-
ray tube) 等を用いた画像表示装置やフィルム等に画像
を撮影する写真撮影装置である。
【0032】コンピュータCOMには表示部DISおよ
び操作部OPが接続される。これらは操作者のためのマ
ンマシン・インタフェイス(man-machine interface) を
構成する。操作者はこれらマンマシン・インタフェイス
を駆使して所望の撮像を遂行する。
【0033】次に、本装置の動作について説明する。本
装置は3次元画像撮像のためのスキャンを先ず最初に行
うことを特徴とする。図4に本装置の動作のフロー図を
示す。図4において、先ずステージST11で撮像部位
の指定が行われる。この指定は操作者により操作部OP
を通じて行なわれる。これによって、例えば頭部、頸
部、肺野、腹部等の部位の中から操作者の所望の部位が
指定される。
【0034】次に、ステージST12において撮像条件
の選択が行われる。撮像条件はコンピュータCOMの図
示しないメモリに撮像部位毎に予め記憶されており、指
定された撮像部位に応じて読み出され撮像制御情報とし
て利用される。
【0035】撮像条件は、各部位について品質の良い3
次元画像を撮像するための条件がそれぞれ予め求められ
ている。そのような撮像条件は理論的に求まる条件に経
験に基づくノウハウ(know-how)を加味して構成される。
【0036】そのような撮像条件の代表例を図5に示
す。図5においては本装置による撮像条件を従来の撮像
条件と対比して示す。なお、従来の撮像条件は品質の良
い断層像を撮像することを主眼として設定されている。
【0037】図5に示すように、例えば頭部の撮像につ
いては、スキャンの態様はヘリカルスキャンとされ、ス
ライス厚は1〜3mm、テーブル(支持板TB)送りは
支持枠FMの1回転当たり1〜3mm、X線管(X線照
射器XS)の管電流は200mAsとされる。これらは
スキャン条件を与える。
【0038】また、フィルタ特性すなわち画像再構成の
ための逆投影用フィルタの特性は高域強調型、再構成間
隔すなわち再構成される画像(断層像)のスライス間隔
は1mmとされる。これらはリコン(reconstruction)条
件を与える。
【0039】これらの撮像条件を従来の撮像条件と比較
すると、スキャンの態様は従来の非ヘリカルスキャンに
対して本装置はヘリカルスキャンとされ、スライス厚は
従来の5mmまたは10mmに対して1〜3mmとさ
れ、テーブル送りは従来の送り停止に対してスライス厚
に相当するピッチの送りとし、管電流は従来の300m
Asに対して200mAsに低減される。
【0040】また、リコン条件は、フィルタ特性が従来
の標準特性から高域強調型とされ、再構成間隔はヘリカ
ルスキャンに合わせて1mm間隔とされる。なお、標準
特性低・中域を強調する特性となっている。
【0041】肺野および腹部についても図5に示すよう
に本装置における撮像条件は従来の撮像条件とは顕著に
相違するものとなっている。総じて、本装置における撮
像条件は、スキャン条件においては、ヘリカルスキャン
を全面的に採用し、スライス厚を薄くするとともにそれ
に合わせてテーブル送りのピッチを細かくしかつ管電流
を低減させるようにしている。また、リコン条件におい
ては、フィルタ特性を標準型ないし高域強調型としかつ
再構成間隔を細かくしている。
【0042】図4に戻って、ステージST13におい
て、選択されたスキャン条件に基づくスキャンが行われ
る。このとき、例えば被検体OBの頭部が、スライス厚
1mm、テーブル送りピッチ1mm、管電流200mA
sでヘリカルスキャンされ、X線データがデータ収集部
DASによって収集される。
【0043】次に、ステージST14においてX線デー
タに基づいて画像再構成が行われる。画像再構成は上記
により選択されたリコン条件に従って行われる。すなわ
ち、例えば、高域強調型のフィルタを用いた逆投影によ
りスライス間隔1mmの画像再構成が行われる。これに
よって、空間分解能の高いスライス厚の薄い断層像が再
構成される。
【0044】ステージST14における画像再構成は、
画像再構成マトリクスの各画素位置にフィルタ処理済の
X線データを、それを収集した複数のビュー方向から逐
次逆投影することによって行われる。したがって、画像
再構成マトリクスの各画素位置にはフィルタ処理済のX
線データが逐次積算されて行く。
【0045】このような画像再構成の過程で、各画素デ
ータは所定の閾値に基づいて判定され、閾値以上になっ
たときその画素位置がコンピュータCOM内の図示しな
いメモリ(3D計算用メモリ)に記憶される(ステージ
ST15)。これによって、3D計算用メモリには薄い
スライスの画像について、画像再構成マトリクスにおけ
る閾値以上の画素の位置が記憶される。
【0046】画素位置を記憶する方法としては、例えば
3D計算用メモリ中に再構成画像の画素マトリクスと対
をなす画素マトリクスを形成し、この画素マトリクス上
で閾値以上の画素の位置に相当する位置にフラグ(flag)
を立てる方法が利用される。この方法はフラグによって
自ずと2値画像が3D計算用メモリ内に形成される点で
好ましい。
【0047】その他の方法としては、画素位置を示すア
ドレスそのものを記憶するようにしても良い。この方法
は画素位置が数値で表現され計算処理に適する点で好ま
しい。
【0048】閾値は注目する組織を他の組織から切り分
ける基準値となる値が設定される。例えば骨については
CTナンバー500〜1000が閾値として設定され
る。画像再構成はX線データの収集と並行して行われ
る。1つのスライスの再構成画像が完成する度に、その
画像は図示しない例えば磁気ディスク装置のような大容
量記憶装置に保存される(ステージST16)。このと
き3D計算用メモリにおいては1つのスライスの再構成
画像における閾値以上の全ての画素のマトリクス上の位
置が記憶される。
【0049】以後、最後のスライスの処理が済むまで同
様な動作を繰り返す(ステージST14〜ST17)。
これによって、3D計算用メモリには複数のスライスの
各々について画素マトリクスにおける閾値以上の画素の
位置が記憶される。すなわち、閾値以上の画素の3次元
位置すなわち3次元マトリクス中の位置が記憶されるこ
とになる。
【0050】スライス厚が薄いので3次元マトリクスは
スライス厚方向すなわちz方向に細かい(例えば1m
m)格子間隔を有するものとなる。この格子間隔は断面
像のマトリクスの格子間隔すなわちxy方向の格子間隔
に匹敵する。したがって、3軸方向すなわちx,y,z
方向に格子間隔のほぼ均等な3次元マトリクスとなる。
【0051】また、大容量記憶装置には空間分解能が高
くスライス厚が薄い複数の断層像が逐次記憶される。大
容量記憶装置に記憶された複数の断層像を積層したもの
は被検体OBの3次元画像データとなる。この3次元画
像データはスライス厚の薄い断層像を積層したものであ
るから、積層方向(z方向)にも細かい(例えば1m
m)空間分解能を有する。このz方向の空間分解能は断
層像の面内(xy方向)の空間分解能に匹敵する。すな
わち、x,y,zの3軸方向においてほぼ均等な空間分
解能を持つ3次元画像データが得られる。
【0052】最後のスライスについてステージST14
〜ST16の処理が済んだら、ステージST18におい
て3D計算用メモリに格納された閾値以上の画素の3次
元位置に基づいて3次元画像の作成が行われる。3次元
画像の作成には例えばサーフェイスレンダリング(surfa
ce rendering) の技術が利用される。コンピュータCO
Mは本発明における3次元画像作成装置の実施の形態の
一例である。
【0053】3D計算用メモリにおける3次元マトリク
スがx,y,zの3軸方向において均等な細かい格子間
隔を有することにより、作成された3次元画像はx,
y,zの3軸方向において均等で精細な空間分解能を有
するものとなる。これによって、3軸方向で空間分解能
のバランスのとれた精細な3次元画像を得ることができ
る。
【0054】作成された3次元画像は画像出力部IMま
たは表示部DISに表示される(ステージST19)。
表示された3次元画像は上記のように3軸方向において
均等な精細な画像となる。
【0055】このようにして、最初から精細な3次元画
像が得られる。この3次元画像を得るのに、従来のよう
に薄いスライスの複数の断層像をあらためて再構成し直
したり、目的とする3次元画像を得るための煩雑な画像
処理を行うようなことは必要なく、極めて能率良く3次
元画像を得ることができる。
【0056】3次元画像は操作部OPの操作により操作
者が所望する任意の視点から見たものが表示される。視
点は例えば被検体OBの内部に置くこともでき、これに
よって恰も内視鏡で見たかのような3次元画像を表示さ
せることもできる。
【0057】このように高精細な画像を様々な視点から
見た3次元画像を表示させることにより、患部およびそ
の周囲の状態を断層像のみによる場合よりも遙かに豊富
な情報に基づいて詳細に把握することができるような
る。したがって、病状の正確な診断がつけ易くなる等の
大きな利点が生じる。
【0058】3次元画像の観察の結果、所望の断面の像
が必要になったときは、操作者は操作部OPを操作して
3次元画像上で断面を設定してその断面像の作成を指令
する。そうすると、コンピュータCOMは大容量記憶装
置に格納されている多層の断層像データを用いて指定さ
れた断面の像を作成し、画像出力部IMまたは表示部D
ISに表示する。コンピュータCOMは本発明における
撮像制御手段の実施の形態の一例である。
【0059】例えば、指令に応じて被検体OBの体軸に
垂直なスライス(アキシャルスライス(axial slice) )
の断層像を作成するときは、大容量記憶装置に格納され
ている薄いスライスの再構成画像を連続する複数枚(例
えば10枚)にわたって加算平均して作成する。これに
よってノイズが除去された品質の良い断層像が作成され
る。また、薄いスライスの再構成画像を加算して作成す
るためパーシャルボリューム・アーティファクト(parti
al volume artifact) の極めて少ない断層像を得ること
ができる。
【0060】アキシャルスライスに限らず任意の断面に
ついても所望の厚み範囲の画像データを加算平均するこ
とによって上記と同様に品質の良い画像を作成すること
ができる。
【0061】また、操作者は必要に応じて3次元画像上
で指定した断面についてあらためてスキャンを行わせる
ことができる。その際、スキャン条件およびリコン条件
を目的とする断層像の撮像に適合したものとすることに
より所望の品質の断層像を撮像することができる。
【0062】次に、ステージST14における画像再構
成を簡略化し動作時間を短縮する手法について説明す
る。図6にその説明図を示す。図6に示すように、フィ
ルタリング済のビューデータ(投影データ)VDTが画
像再構成マトリクスMTXの各画素位置に逆投影され
る。
【0063】逆投影は複数のビューに対応して画像再構
成マトリクスMTXの周囲の複数(例えば1000)の
方向から逐次行われる。図6にはそのうち1つのビュー
の逆投影を示す。
【0064】逆投影によって各画素位置のデータはそれ
ぞれ漸増し、斜線部で示すようにやがて閾値以上となる
ものが現れる。このとき、それらの画素位置が前述のよ
うに3D計算用メモリに記憶される。画素位置の記憶は
フラグによるものでもアドレスによるものでもどちらで
も良い。
【0065】本手法においては、このように閾値以上と
なった画素が発生したときは、以後のビューのデータの
逆投影はその画素位置を除いて行うようにしている。こ
れによってビューデータを逆投影すべき画素位置が減少
するので、その分だけ逆投影処理に要する時間が削減さ
れる。逆投影の進捗に連れて閾値を越える画素が次第に
増加し、それに応じて逆投影を省略する画素位置が増え
るので時間短縮が加速され、結局画像再構成時間が短縮
される。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、課題を解決
するための第1の発明によれば、先ず最初に撮像対象の
3次元画像を撮像するようにしたので、3次元画像を能
率良く撮像する画像撮像方法を実現することができる。
【0067】また、課題を解決するための第2の発明に
よれば、画像再構成マトリクスにおいて画素データが所
定値以上になったものについてはその画素位置を除いて
逆投影するようにしたので、逆投影処理の時間が短縮さ
れ3次元画像を能率良く作成する画像撮像方法を実現す
ることができる。
【0068】また、課題を解決するための第3の発明に
よれば、データ収集手段と画像再構成手段とを撮像制御
手段により制御して先ず最初に撮像対象の3次元画像を
撮像するようにしたので、3次元画像を能率良く撮像す
る画像撮像装置を実現することができる。
【0069】また、課題を解決するための第4の発明に
よれば、画像再構成マトリクスにおいて画素データが所
定値以上になったものについてはその画素位置を除いて
逆投影するようにしたので、逆投影処理の時間が短縮さ
れ3次元画像を能率良く作成する画像撮像装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置におけるデー
タ収集部のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置におけるデー
タ収集部の動作のタイムチャートである。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロ
ー図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置における撮像
条件を示す表である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置の動作説明図
である。
【符号の説明】
XS X線照射器 BM X線ビーム OB 被検体 TB 支持板 DT X線検出器 FM 支持枠 XC X線制御部 RC 回転制御部 TC 支持板制御部 DAS データ収集部 COM コンピュータ IM 画像出力部 DIS 表示部 OP 操作部 DTe X線検出素子 INT 積分器 MX マルチプレクサ ADC アナログ・ディジタル変換器 MEM メモリ CNT 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像対象の投影データを収集し、前記投
    影データに基づいて前記撮像対象の画像を再構成する画
    像撮像方法であって、前記撮像対象の3次元画像を撮像
    するための投影データを収集して3次元画像を再構成
    し、その後に前記撮像対象の断面についての2次元画像
    を再構成することを特徴とする画像撮像方法。
  2. 【請求項2】 撮像対象の投影データを複数のビュー方
    向で複数のスライスで収集し、前記投影データを前記ス
    ライス毎の画像再構成マトリクス上でそれぞれ前記複数
    のビュー方向から逐次逆投影することによって前記撮像
    対象の画像を再構成する画像撮像方法であって、前記画
    像再構成マトリクスにおける画素データが所定値以上に
    なったとき、前記画像再構成マトリクスにおける前記所
    定値以上になった画素データの位置を記憶するとともに
    以降のビューにおいては前記所定値以上になった画素デ
    ータの画素位置を除いて逆投影を行い、前記所定値以上
    になった画素データの位置の記憶値に基づいて前記撮像
    対象の3次元画像を作成することを特徴とする画像撮像
    方法。
  3. 【請求項3】 撮像対象の投影データを収集するデータ
    収集手段と、前記データ収集手段が収集した前記投影デ
    ータに基づいて前記撮像対象の画像を再構成する画像再
    構成手段とを有する画像撮像装置であって、前記データ
    収集手段と前記画像再構成手段とを制御して先ず最初に
    前記撮像対象の3次元画像を撮像するための投影データ
    を収集して3次元画像を再構成し、その後に前記撮像対
    象の断面についての2次元画像を再構成する撮像制御手
    段を具備することを特徴とする画像撮像装置。
  4. 【請求項4】 撮像対象の投影データを複数のビュー方
    向で複数のスライスで収集するデータ収集手段と、前記
    投影データを前記スライス毎の画像再構成マトリクス上
    でそれぞれ前記複数のビュー方向から逐次逆投影するこ
    とによって前記撮像対象の画像を再構成する画像再構成
    手段とを有する画像撮像装置であって、前記画像再構成
    マトリクスにおける画素データが所定値以上になったと
    き、前記画像再構成マトリクスにおける前記所定値以上
    になった画素データの位置を記憶するとともに以降のビ
    ューにおいては前記所定値以上になった画素データの画
    素位置を除いて逆投影を行い、前記所定値以上になった
    画素データの位置の記憶値に基づいて前記撮像対象の3
    次元画像を作成する3次元画像生成手段を具備すること
    を特徴とする画像撮像装置。
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