JP3333493B2 - コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

コンピュータ断層撮影装置

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JP3333493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ断層
撮影装置(以下、CTと略称する)に係り、特にスキャ
ン動作を連続的に実行可能なCTに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CTにおいては、スキャン、画
像再構成、画像表示の3つの処理が時系列的に行なわれ
る。X線管の回転、またはX線管と検出器アレイの一体
的な回転により収集された多方向の投影データはディジ
タル化され、キャリブレーション等の前処理を受けた
後、生データとして磁気ディスク等の大容量記憶装置に
一旦格納される。
【0003】再構成の際は、磁気ディスクから生データ
が読出され、メモリを介して再構成部に送り込まれる。
再構成部で再構成された断層画像データは、磁気ディス
クに格納されると共に、表示用メモリを介してビデオ信
号としてCRTモニタに転送され表示される。
【0004】ところで、スリップリングの導入により連
続スキャンが可能になった。この連続スキャンにより、
同一又は複数のスライスに関する複数の多方向の投影デ
ータが時系列的に収集できるようになった。これらの多
方向の投影データは、上述したように磁気ディスクを介
して任意のタイミングで再構成部に読出され、再構成に
供されていた。この再構成処理に要する時間はスキャン
時間より長く、しかも磁気ディスクは格納及びアクセス
時間が長い。したがって、連続スキャンを実行しなが
ら、リアルタイムで断層画像をシネ映像のように連続的
に表示させることはできなかった。
【0005】近年、再構成の高速処理が検討され、実用
化の域に達しようとしている。これにより、連続スキャ
ンを実行しながら、リアルタイムで断層画像をシネ映像
のように連続的に表示させることが期待されているが、
磁気ディスクの格納及びアクセス時間が長いことが障害
となって実用に至っていない。さらに、磁気ディスクへ
の格納及びアクセスの際の待ち時間が不規則に発生する
ので、スキャン動作から断層画像の表示までの時間間隔
が不規則になって、被検体の実際の動きを再現すること
ができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に対処すべくなされたもので、その目的は、コンピュー
タ断層撮影装置において、リアルタイムで被検体の実際
の動きを表示することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1局面による
コンピュータ断層撮影装置は、X線を曝射するX線管及
び被検体を透過したX線を検出する検出器のうち少なく
とも一方を前記被検体の周囲を回転させながら、投影デ
ータを収集するためのスキャンを連続的に繰り返すスキ
ャン手段と、前記スキャンによって収集された投影デー
タに基づいて、断層画像データを再構成する手段と、前
記再構成された断層画像データを表示する手段と、前記
X線管からのX線の曝射のオン/オフを選択的に操作す
るための操作手段と、前記スキャン動作中に前記操作手
段により前記X線の曝射がオフに操作された場合、前記
回転及び前記X線管のプレヒート状態を継続させるよう
前記スキャン手段を制御する制御手段とを具備する。本
発明の第2局面によるコンピュータ断層撮影装置は、1
枚の断層画像の生成に必要な角度範囲の投影データを収
集するためのスキャンを連続的に繰り返す手段と、前記
スキャンの連続的な動作と並行して、前記スキャンに要
する時間よりも短時間で、前記スキャンによって収集さ
れた投影データに基づいて、断層画像データを再構成
し、これを繰り返す手段と、前記スキャンの連続的な動
作と並行して、前記再構成された断層画像データを各々
対応するスキャンから一定時間後に表示する手段と、前
記スキャン動作中に、前記X線管からのX線の曝射のオ
ン/オフを選択的に操作するための操作手段とを具備す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
るコンピュータ断層撮影装置の第1実施例を説明する。
図2は第1実施例の構成を示す概略図である。本実施例
のコンピュータ断層撮影装置は、架台1、寝台2、操作
卓3から構成される。架台1の中心部には、被検体が挿
入される開口部4が設けられている。架台1の前面に
は、寝台2が配置される。寝台2は電動で高さが調節で
きるように構成されている。寝台2の上面には被検体が
載置される天板5が設けられ、天板5は寝台2の上面か
ら架台1の方へ電動でスライドできるように構成されて
いる。なお、図示していないが、架台1の下部にキャス
ター等が取り付けられ、架台1が寝台2に向かって手動
でスライド可能となっている。これは、手術と併用して
CT透視が用いられることがあり、この場合、天板5を
動かすことよりも、架台1を動かすことによってスライ
ス位置を変えることが安全性の点から好ましいからであ
る。もちろん、天板5のスライドによりスライス位置を
変えることもできる。なお、撮影モードにおいては、天
板5のスライドのみによってスライス位置を変えること
が一般的である。
【0009】操作卓3上にはキーボード(マウスを含ん
でいてもよい)6、CRTモニタ7が配置され、操作卓
3内には制御部が収納されている。この制御部は架台
1、寝台2のいずれにも接続される。
【0010】架台1内には、図3に示すように、天板5
上に載置された被検体10に扇状のX線ビームを曝射す
るX線管12と、X線管12の焦点を中心として複数の
検出器が円弧状に配列されてなり、被検体10を透過し
たX線を多チャンネルで検出する検出器アレイ16と
が、被検体10を挟んで対向したまま一体として被検体
10の周囲を連続回転することができるように回転部に
支持されている。さらに、このX線管12と検出器アレ
イ16は、固定部に対してスリップリングを介して電気
的に接続されている。これにより、X線管12と検出器
アレイ16とが被検体10の周囲を連続回転しながら、
1枚の断層画像の再構成に要する被検体10に関する多
方向の投影データを連続的に収集することができ、同一
スライス位置で連続して回転する場合は、例えば造影剤
の流入、流出による断層画像の変化を追跡するいわゆる
ダイナミックスキャンが可能となり、また回転に同期し
てスライス位置を変える場合は、いわゆるヘリカルスキ
ャンが可能となる。なお、このタイプのCTは、いわゆ
る第3世代(R/R方式)と称される。なお、架台1と
しては、このタイプに限定されず、360゜にわたって
検出器が被検体の周囲に配列され、X線管12のみが回
転するいわゆる第4世代(R/S方式)でもよいし、検
出器に加えてX線管12も360゜にわたって被検体の
周囲に配置されるいわゆる第5世代(S/S方式)でも
よい。
【0011】架台1の固定部には、X線を発生させるた
めにX線管12に管電流、管電圧を連続的又はパルス状
に供給するX線発生装置14が設置され、スリップリン
グを介してX線管12に接続されている。また、架台1
の固定部には、データ収集システム(DAS;Data Acqu
isition System)18が設置され、スリップリングを介
して検出器アレイ16に接続されている。このデータ収
集システム18は、検出器アレイ16の各検出器からの
出力信号を時間的に積分する積分器と、この積分器の出
力をチャンネル単位で高速且つシリアルに取り込むため
のマルチプレクサと、このマルチプレクサの出力信号を
ディジタルに変換するアナログディジタルコンバータ等
から構成され、X線パス毎のX線透過率に反映した投影
データを収集し出力する。
【0012】図4は操作卓3内の制御部20のブロック
図である。ホストコントローラとしてのCPU22が設
けられ、コントロールバス24とデータバス26とがこ
のCPU22に接続される。CPU22はクロック回路
42を内蔵し、このクロック回路42からのクロックを
用いて各部の動作及び時間を管理し、またこのクロック
を共通クロックとして制御部20内の各部に供給するよ
うになっている。コントロールバス24には、前処理部
28、ディスクインターフェース(ディスクI/F)3
0、再構成部32、表示メモリ34が接続される。この
コントロールバス24には、上述したキーボード6、X
線発生装置14が接続される。データバス26には、前
処理部28、ディスクI/F30、再構成部32、表示
メモリ34、メモリ36が接続される。ディスクI/F
30には大容量記憶装置としての磁気ディスク装置38
が接続される。このデータバス26には、データ収集シ
ステム18が接続される。データ収集システム18から
の投影データは、前処理部28でキャリブレーション等
の前処理を受けた後、生データとしてデータバス26を
介して、読み書き可能なDRAM等のメモリ36に一旦
書き込まれ、さらにここから読み出されて再構成部32
に送られる。再構成部32は、多方向の投影データに基
づいて断層画像データを再構成する。この断層画像デー
タは、読み書き可能なDRAM等の表示用メモリ34に
一旦書き込まれ、さらにここからCRTモニタ7に読み
出され、断層画像として表示される。また、この断層画
像データは、表示用メモリ34から読み出され、ディス
クI/F30を介して磁気ディスク装置38に格納され
る。
【0013】次に、本実施例の動作を説明する。図1
は、透視モードのフローチャートである。図5は透視モ
ードのスキャンから表示までの概略的な流れを示す図で
ある。。本実施例では、上述したように動作モードとし
て、透視モードと撮影モードとを有し、キーボード6を
介して入力されたオペレータの指示により、一方のモー
ドが選択的に設定される。動作が開始されると、ステッ
プ#10でX線管12、検出器アレイ16の連続回転が
開始され、連続スキャンが開始される。連続スキャンと
は、スキャン動作を連続的に繰り返すことで定義され
る。スキャン動作とは、X線管12と検出器アレイ16
とが回転しながら、1枚の断層画像を再構成するのに要
する多方向の投影データを収集することで定義される。
連続スキャンの間、スライス位置は固定されていてもよ
いし、変化してもよい。後述するように、本実施例によ
れば、データ収集、画像再構成、表示が一連の動作とし
て高速に行なわれるとともに、1枚分の投影データを収
集するスキャン動作時間から、再構成処理を経て、断層
画像を表示するまでの時間間隔(時間差)が全てのスキ
ャン動作に対して一定であるので、スキャン動作から断
層画像の表示までの時間間隔がメモリ34,36への書
き込み、読み出し時の待ち時間の有無等に起因して不規
則になって被検体10の実際の動きを実時間で再現する
ことができなくなることなく、ほぼリアルタイムで断層
画像をシネ映像のように表示することができる。この透
視モードは、例えば、穿刺治療中に穿刺針の先端の腫瘍
部への到達を、連続スキャンしながら断層画像の連続表
示により確認するために行なわれる。この場合は、連続
スキャン中のスライス位置は固定である。また、通常の
撮影を行なうスライス位置の位置決めのために使用され
ることもできるが、この場合はスライス位置を自由に変
えることが必要になると考えられる。このスライス位置
の変化は天板5のスライドによってもよいが、手術中に
透視モードを使う場合は、種々の管や器材が取り付けら
れている患者を動かすことは好ましくないので、架台1
のスライドによりスライス位置を代えることが望まし
い。なお、この場合、架台1にパワーアシスト機構を備
えておいて、医師が軽快に手動で移動できる構成が好ま
しい。さらに、透視モードの場合のスライス位置の変化
は通常のヘリカルスキャンのように、一定速度である必
要はなく、不規則に停止と移動を繰り返したり、速度を
変化させてもよい。
【0014】スキャン動作中、データ収集装置18で収
集され出力される投影データは、前処理部28でキャリ
ブレーション等の前処理を受けた後、生データとしてメ
モリ36に順次書込まれる。例えば、X線管12と検出
器アレイ16の回転速度が1秒/1回転とし、1回の連
続スキャンはX線管12と検出器アレイ16が50回転
する期間(50秒)が決められる。この期間は、X線管
12の耐熱性及び被検体10の被曝に対する安全性との
観点から決められる許容時間を越えないように設定され
ている。1回の連続スキャン分の全ての生データを格納
できるように、1回転で2MBの生データが収集される
として、約100MBの記憶容量をメモリ36は保有し
ている。また、表示用メモリ34は、1回の連続スキャ
ンで得られる複数の断層画像データを格納できる記憶容
量を保有している。
【0015】ステップ#12で、1枚の断層画像データ
を再構成するに必要な生データが収集されたか否かがC
PU22で判定される。収集された場合は、ステップ#
14でこの生データがメモリ36から再構成部32へ転
送される。なお、スキャン動作は、連続して続行され
る。データ収集装置18からメモリ36を介して再構成
部32に生データを送り込むようにしたので、アクセス
時間の長い磁気ディスクを介するよりも、スキャン動作
から再構成処理を開始するまでの時間を著しく短縮する
ことが可能となった。従来は、全ての生データを磁気デ
ィスク一旦へ格納してから、空いた時間に読出して再構
成していたので、スキャン動作から再構成処理を開始す
るまでに長時間を要して、リアルタイム性を得ることが
できなかった。
【0016】また、再構成部32の処理時間は、スキャ
ン動作(データ収集時間)より短縮された高速処理が採
用されている。これによりスキャン動作に対する断層画
像の再構成完了の時間的なずれ、具体的には1枚の断層
画像を再構成するのに必要な投影データの収集を完了し
た時点からそのデータを用いた再構成完了の時点までの
時間差が、スキャン動作を繰り返す毎に累積的に増加す
ることが回避される。この高速処理は、再構成部32は
複数のプロセッサを並列接続し、ビュー毎、あるいはチ
ャンネル(1検出器が1チャンネルに対応することが一
般的である)毎に生データを分割して再構成処理を並列
で進行する。この並列処理数を増加することによって、
処理スピードを上げることができる。また、クロックを
高速化することによっても、処理スピードを上げること
ができる。
【0017】再構成の高速処理を実現するために、本実
施例ではさらに360゜(1回転)当りのビュー数を減
らす(間引く、もしくは束ねる)ことも採用される。例
えば、通常の撮影の際には、900ビュー/1回転の投
影データを収集する、つまり1回転する間にデータ収集
装置18で900サイクルでデータ収集を繰り返すが、
透視モードの場合は450ビュー/1回転でデータ収集
を繰り返す。こうすると、断層画像の空間分解能の低下
が見られるが、連続スキャンによる透視モードの目的は
被検体10の動きをリアルタイムに近い状態で即時的に
見ることであり、空間分解能の高い断層画像は撮影モー
ドで撮影すればよいので、空間分解能の低下から波及す
るような問題は生じない。さらに、再構成時間の短縮の
ために、再構成の際の画素数(ピクセル数)を減らすこ
とが行なわれてもよい。通常の撮影モードの際は、1枚
の断層画像を512×512画素のサイズで再構成し、
そのサイズで表示するが、透視モードの際には、256
×256画素のサイズで再構成し、表示の際に補間して
画素数を512×512画素に増やすことで時間の短縮
が図れる。
【0018】さらに、連続スキャンにおいては断層画像
が繰り返し再構成されるが、これを1回転で1枚の断層
画像を再構成し、次の1回転で次の1枚の断層画像を再
構成するとし、さらにX線管12と検出器アレイ16の
回転速度が1秒/1回転とれば、断層画像は1毎/1秒
のレートで再構成される。本実施例では、この再構成レ
ートを高めるために、特開平4−266744号公報に
既述した技術を採用してもよい。これは、X線管12と
検出器アレイ16とが微小角度α°(例えばα°=10
°)回転する毎に、10°分の投影データから部分画像
を次々に再構成する。そして、360°分の36枚の部
分画像を加算することで、360°分の完全な1枚の断
層画像を作成する。さらに一旦、1枚の断層画像が作成
された後は、最新の部分画像をこの断層画像に加算し、
且つ最古の部分画像を当該断層画像から減算することを
繰り返す。これにより、10°回転する毎に新しい断層
画像が次々と作成されることになり、高い再構成レート
で断層画像を連続的に獲得することができる。また、再
構成レートを高めるために、特公平1−23136号公
報の技術を採用してもよい。この技術とは、1画像分の
一群のプロジェクションデータから再構成画像情報をバ
ックプロジェクションにより得る。そして、この一群の
プロジェクションデータの直後に得た最新のプロジェク
ションデータと、この直後のプロジェクションデータと
位置的に対応する一群の中のプロジェクションデータと
の差分データを、再構成画像情報に対してさらにバック
プロジェクションする。これにより時間的にずれた次の
再構成画像情報を高速で作成することが可能になる。い
ずれの技術も一旦再構成した断層画像を順次更新してい
くという考え方がその根本に存在しており、この考え方
から波及する他の技術を採用して、再構成レートを高め
てもよい。
【0019】再構成が終了すると、ステップ#16で断
層画像データが表示用メモリ34に書込まれる。次の断
層画像が再構成されて、表示されるタイミングまで、C
RTモニタ7に現の断層画像をフリーズの状態で表示す
るように、表示用メモリ34から現の断層画像データを
一定周期で繰り返し読出し、読出したデータをCRTモ
ニタ7に転送している。このような表示方式はX線撮影
装置におけるシネ表示と同じである。なお、表示用メモ
リ34の読出し中に次の断層画像データの書込みを行な
うと、画像の上下で情報が異なってしまうので、読出し
中は書込みを待機させることが必要になる。
【0020】ステップ#18で、1回の連続スキャンが
完了したか否か、すなわちスキャンを開始してから50
秒が経過したか否かがCPU22により判定される。否
の場合は、ステップ#12に戻り、次の1枚の断層画像
の再構成に必要なデータの収集が完了するまで待機す
る。1回の連続スキャンが終了した場合は、ステップ#
20でメモリ36内の生データを磁気ディスク38へ格
納する。なお、生データの保存の必要が無い場合は、ス
テップ#20は省略しても構わない。ステップ#22で
次の連続スキャンを行なうか否か判定し、行なう場合は
ステップ#10へ戻り、行なわない場合は終了する。
【0021】なお、少なくとも最後の1回の連続スキャ
ン分の生データはメモリ36に記憶されているので、連
続スキャン終了後、再び断層画像を表示したい場合は、
メモリ36から読出した生データを再構成すればよい。
上述したように透視モードでは、ほぼリアルタイムで断
層画像を観察できるので、穿刺等の手術の最中に、手術
の支援画像として使われることがある。ただし、術者は
手術中にモニタを観察できないことも多く、助手が見な
がら、術者(医者)に種々の指示を与える。しかし、医
者が1回の連続スキャンの終了後、穿刺の経過を見たい
ことがあり、連続スキャン終了後、最後の断層画像はフ
リーズしておき、医者が指示を与えると、メモリ36か
ら読出した生データを再構成し、画像をコマ送り表示す
ることで見ることができる。
【0022】次に1枚の断層画像データのデータ収集か
ら表示までの動作を詳細に説明する。図6はこの動作を
示すタイムチャートである。X線管12と検出器アレイ
16とが被検体10の周囲を回転しながら微小角度毎に
データ収集システム18から投影データが出力される。
この投影データは、前処理部28を介して生データとし
てメモリ36に次々と書き込まれていく。1枚の断層画
像を再構成するのに必要な全角度分( 0°〜 360°)の
投影データが全てメモリ36に書き込まれた後、投影デ
ータはメモリ36から読み出され、再構成部32に転送
される。再構成部32では、断層画像データが高速、つ
まりデータ収集時間よりも短時間で再構成され、表示用
メモリ34に書込まれる。この間、磁気ディスク38へ
のアクセスは行なわない。表示用メモリ34から断層画
像データが読み出され、表示のためにCRTモニタ7へ
送られる。上述したように表示用メモリ34からの断層
画像データの読み出しは、次の断層画像を表示するまで
繰り返される。
【0023】ここで、リアルタイムのシネ表示(動画像
表示)にとって重要なのは、スキャン動作から断層画像
表示までの時間短縮の他に、動きの速度を忠実に再現す
ることがある。例えば、1秒間隔でデータ収集した2枚
の断層画像を、1.1秒間隔で切替えて表示すること
は、実際の動きを再現しているものではない。本実施例
では、図7(a)に示すように、1枚の断層画像のため
のスキャン動作完了時点(データ収集完了時点)から、
断層画像の表示開始までの時間差△tを、全ての断層画
像I1 ,I2 ,I3 …について一定とすることで、換言
すると、図7(b)に示すように、断層画像I1 ,I2
を各々のスキャン動作の間隔△t1 に等しい間隔で表示
し、断層画像I2 ,I3 を各々のスキャン動作の間隔△
t2 に等しい間隔で表示し、以降同様にスキャン動作の
間隔に等しい時間差をもって断層画像を順次切替え表示
することで、スキャン動作と表示の時間スケールを等価
させて、実際の動きを忠実に再現することを実現する。
一般に、スキャン動作から、表示用メモリ34への断層
画像データの書き込み終了するまでの時間△t´は、C
PU22にかかる負荷状況によって、例えばスキャン中
は長く、スキャンしていないときは短くなるように、変
動する。したがって、表示用メモリ34へ断層画像デー
タの書き込みが終了した後、直ちに読み出しを開始する
と、実際の動きを再現することはできない。本実施例で
は、スキャン動作から断層画像データ読み出し開始(表
示開始)までの時間差を、少なくともCPU22が最大
負荷を受けているときの時間(最長時間)以上に固定
し、実際の動きを再現することを実現する。この時間制
御は、周知技術で実現可能であり、図4に示すように、
CPU22で各部28,32,34,36の動作を統括
的に時間制御してもよいし、図8に示すように再構成部
32と表示用メモリ34のクロックを共通化してもよい
し、また図示しないが、前処理部28と表示用メモリ3
4にタイマ回路を装備させて、前処理部28から表示用
メモリ34内のコントローラに1枚分の投影データが到
着完了した時刻を通知し、この時刻から一定時間経過し
た時刻に表示用メモリ34から断層画像データを読み出
すようにしてもよい。
【0024】以上説明したように、本実施例によれば、
連続スキャンしながら対象の動きをシネ映像のようにほ
ぼリアルタイムに観察することができる。したがって、
血流(造影剤の流れ)を観察したり、この透視下で最適
なタイミングで撮影を実行したり、カテーテルの動き、
血種の変化を見ることでバイオプシー等の支援も可能と
なる。
【0025】なお、データ収集スピードを高速化する変
形例として、第3世代のCT装置の場合は多管球(例え
ば、3管球)のX線管を用いたり、X線の回転速度を高
速化したり、第5世代のCT装置を用いることにより達
成できる。第5世代のCT装置とは、多数のX線管を被
検体の周囲に配置する、あるいは被検体を囲む円環状の
陰極を有する釣鐘状X線管を用いて電子ビームを走査す
ることにより高速回転を実現する。
【0026】さらに、データ収集スピード及び再構成時
間を高速化する変形例として、360゜分の投影データ
から再構成を行なうのではなく、360゜より少ない例
えば180°分の投影データから再構成を行なういわゆ
るハーフスキャン再構成方式を採用する。
【0027】また、連続スキャンに伴う被曝量の増大を
防止する変形例として、低管電流でX線を発生できるX
線発生装置、パルスX線を発生できるX線発生装置を採
用する。X線の線量は管電流mAと曝射時間t(秒)の
積であるmAsに大きく依存する。そのため、線量を低
減するには、管電流を下げればよい。しかし、通常のC
T装置は数百mAの管電流でX線を出力するように設計
されているため、数十mAという低い管電流でもX線を
出力できるように管電圧、管電流の制御方法を変える。
【0028】また、被曝量を低減するためには、現在C
T装置で主流となっている連続X線の代わりにパルスX
線を使用する方法がある。例えば、図9に示すように、
デューティ比50%(全時間の1/2の時間だけX線を
曝射する)のパルスX線を使用すると、連続X線に比べ
て線量を1/2とすることができる。また、操作卓3内
の制御部にX線の曝射を高速にオン/オフ制御する回路
を設け、X線管12、検出器アレイ16の回転の継続、
及びX線管12のプレヒート状態を継続させつつ、高速
にオペレータが意図した時にX線をオンしたり、オフす
ることができるようにしてもよい。これにより、X線の
頻繁なオン/オフを容易に高速に行なうことができ、被
検体の被曝量を減らすことができる。
【0029】さらに、図10に示すように、X線管12
のX線出口、もしくは上部スリット42付近にアルミニ
ウム、もしくは銅からなるフィルタ40を設けることに
より被検体の被曝量を低減させることもできる。フィル
タ40の材質としてはテフロン(登録商標)、モリブデ
ン等もある。また、フィルタ40やウェッジ43の厚さ
を撮影中に可変できる構成とすることにより、撮影中に
被曝量を調整することができる。
【0030】さらに、上述の説明では、断層画像データ
は磁気ディスク38には保存しないが、CRTモニタ7
で表示されている断層画像を必要に応じてビデオレコー
ダを用いて保存してもよい。スキャン終了後に、ビデオ
レコーダから断層画像を再生して表示することにより、
コマ送り、逆送りも可能となり、診断が容易となる。ま
た、再構成された画像データや付帯情報をそのままディ
ジタルの形式で録画してもよい。録画されたデータを表
示する場合は、表示34を経由してCRTモニタ7上に
転送される。ディジタルデータとして録画すると、削除
等の後処理を容易に行なうことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明により、リアルタイムで被検体の
実際の動きを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンピュータ断層撮影装置の一実
施例における透視モードの動作を示すフローチャート。
【図2】本発明によるコンピュータ断層撮影装置の外観
図。
【図3】図2の架台内部の構造図。
【図4】制御部のブロック図。
【図5】CT透視の際のスキャン、前処理、再構成、表
示の各処理の経過を示す図。
【図6】1枚の断層画像に関するデータ収集から表示ま
での動作手順を示す図。
【図7】連続スキャンによる複数枚の断層画像のデータ
収集と表示のタイミングを示す図。
【図8】図4の変形を示す図。
【図9】被曝量低減のために使用されるパルスX線を示
す図。
【図10】被曝量低減のために使用されるフィルタを示
す図。
【符号の説明】
1…架台、 2…寝台、 3…操作卓、 5…天板、 6…キーボード、 7…CRTモニタ、 10…被検体、 12…X線管、 14…X線発生装置、 16…検出器、 18…データ収集システム、 20…制御部、 22…CPU、 24…コントロールバス、 26…データバス、 28…前処理部、 30…ディスクI/F、 32…再構成部、 34…表示用メモリ、 36…メモリ、 38…磁気ディスク。
フロントページの続き (72)発明者 尾嵜 真浩 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式 会社東芝那須工場内 審査官 安田 明央 (56)参考文献 特開 平7−194588(JP,A) 特開 平2−172446(JP,A) 特開 平7−323027(JP,A) 特開 平5−31105(JP,A) 特開 平7−194592(JP,A) 特開 昭60−66729(JP,A) 実開 昭61−82605(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を曝射するX線管及び被検体を透過
    したX線を検出する検出器のうち少なくとも一方を前記
    被検体の周囲を回転させながら、投影データを収集する
    ためのスキャンを連続的に繰り返すスキャン手段と、 前記スキャンによって収集された投影データに基づい
    て、断層画像データを再構成する手段と、 前記再構成された断層画像データを表示する手段と、 前記X線管からのX線の曝射のオン/オフを選択的に操
    作するための操作手段と、 前記スキャン動作中に前記操作手段により前記X線の曝
    射がオフに操作された場合、前記回転及び前記X線管の
    プレヒート状態を継続させるよう前記スキャン手段を制
    御する制御手段とを具備したことを特徴とするコンピュ
    ータ断層撮影装置。
  2. 【請求項2】 1枚の断層画像の生成に必要な角度範囲
    の投影データを収集するためのスキャンを連続的に繰り
    返す手段と、 前記スキャンの連続的な動作と並行して、前記スキャン
    に要する時間よりも短時間で、前記スキャンによって収
    集された投影データに基づいて、断層画像データを再構
    成し、これを繰り返す手段と、 前記スキャンの連続的な動作と並行して、前記再構成さ
    れた断層画像データを各々対応するスキャンから一定時
    間後に表示する手段と、 前記スキャン動作中に、前記X線管からのX線の曝射の
    オン/オフを選択的に操作するための操作手段とを具備
    することを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
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