JPH09312772A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH09312772A
JPH09312772A JP8150206A JP15020696A JPH09312772A JP H09312772 A JPH09312772 A JP H09312772A JP 8150206 A JP8150206 A JP 8150206A JP 15020696 A JP15020696 A JP 15020696A JP H09312772 A JPH09312772 A JP H09312772A
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speed
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decoding
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JP8150206A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Sato
信行 佐藤
Hiroshi Ueno
博 上野
Takashi Koitabashi
敬 小板橋
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 受信バッファ21に受信された画像デー
タはいったん復号化された後、再び高速復号化のできる
形式に符号化される。中間バッファ24には1ページ分
以上の画像データが格納される。その後、高速復号化部
25により印刷速度以上の速度で復号化を行い、プリン
トバッファ26を経由して印刷部27に供給される。 【効果】 受信した画像データをいったん高速復号化が
可能な形式で圧縮符号化するので、小容量の中間バッフ
ァ24に1ページ分以上のデータが格納できる。更に、
高速復号化により印刷を妨げることなくデータを供給で
きるため、プリントバッファ26を小容量にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮符号化された
画像データを受け入れ、これを復号化しながら印刷をす
る印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ファクシミリ装置を用いて画像
データを送受信する場合には、予め原稿画像を読み取っ
て得たイメージデータを所定のアルゴリズムを用いて圧
縮符号化する。この圧縮符号化された画像データが通信
回線を経て受信側のファクシミリ装置に受信されると、
符号圧縮伸長器を用いて復号化される。こうした符号化
のためのアルゴリズムとしては、ITU−T勧告のT.
4/T.6に定めるMH/MR/MMR/符号化処理等
が知られている。ファクシミリ装置は、通常、印刷用紙
数ページ〜数十ページ分の符号化された画像データを受
信し、受信バッファに格納する。そして、復号化処理を
行ったイメージデータは、少なくとも印刷用紙1ページ
分プリントバッファに蓄積され印刷が開始される。パー
ソナルコンピュータに接続された印刷装置も同様に、受
信した符号化された画像データをいったん復号化処理し
てから印刷を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の印刷装置には次のような解決すべき課題があっ
た。例えば、電子写真式プリンタのように、いったん印
刷を開始すると印刷用紙を一定の速度で搬送し、1ペー
ジ分の印刷が終了するまでその動作を中断することがで
きないものが少なくない。万一、印刷中に一時停止をす
ると、現像、転写、定着プロセス等において正常な動作
を妨げ、印刷出力の品質を維持できない。このために、
プリントバッファには少なくとも印刷用紙1ページ分の
画像データを格納し、印刷部への画像データの供給が中
断しないようにしている。ここで、例えば、A4版用紙
を用いて印刷をする場合に、プリントバッファは、20
0DPI(ドット/インチ)の記録密度では600キロ
バイト、300DPIの記録密度では1メガバイト、4
00DPIの記録密度では2メガバイト、600DPI
の記録密度では4メガバイトの記憶容量が必要になる。
即ち、印刷の解像度向上と共に飛躍的にプリントバッフ
ァの記憶容量が大きくなり、コストが高くなるという問
題があった。
【0004】プリントバッファの容量を少なくするため
には、画像データの復号化を高速で行い、次の印刷に必
要な画像データを常に前もってプリントバッファに格納
できるようにするとよい。しかしながら、上記MH/M
R/MMR符号化処理のような圧縮符号化処理を行った
場合、画像データを1ビット単位で複雑な復号化処理を
行うことから印刷速度に追従することは容易でない。復
号化処理の高速化のために、ファクシミリ装置等ではハ
ードウェアによる復号化のための回路を備えるものもあ
るが、これでも例えば4〜8PPM(ページ/分)の印
刷速度に追従できる復号化処理速度を得ることはできな
かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉所定のアルゴリズムで圧縮符号化された画像
データを受信して復号化する復号化部と、復号化された
画像データを高速復号化が可能なアルゴリズムで再び圧
縮符号化する再符号化部と、再圧縮符号化された画像デ
ータを少なくとも印刷用紙1ページ分以上格納する中間
バッファと、この中間バッファから読み出した画像デー
タを印刷速度以上の速度で復号化する高速復号化部と、
高速復号化部により復号化された画像データを一時格納
する印刷用紙1ページ分より少ない容量のプリントバッ
ファと、このプリントバッファから画像データを読み出
して印刷を行う印刷部とを備えたことを特徴とする印刷
装置。
【0006】〈説明〉所定のアルゴリズムというのは、
汎用の画像データ転送のために採用されている任意の圧
縮符号化方法をいう。いったん受信データを復号化して
から再び符号化するのは、高速復号化できるデータ形式
に変換するためである。高速復号化の高速というのは、
印刷速度以上の速度をいう。印刷速度よりも復号化速度
が遅いと、復号化後の画像データを少なくとも1ページ
分以上一時保存するプリントバッファが必要になってし
まうからである。以上というから等速であってもよい。
なお、再符号化速度は任意である。再符号化後の画像デ
ータは印刷用紙1ページ分以上格納できる中間バッファ
に格納されるからである。再符号化後の画像データは十
分に圧縮されているのでデータ量が少なく、中間バッフ
ァの容量は小容量ですむ。これにより、再復号化後の画
像データを印刷直前で一時保存するためのプリントバッ
ファの容量を1ページ分以下の小容量にできる。
【0007】〈構成2〉高速復号化が可能なアルゴリズ
ムで圧縮符号化された画像データを、上位装置から受信
して、その画像データを一時格納する中間バッファと、
この中間バッファから読み出した画像データを印刷速度
以上の速度で復号化する高速復号化部と、高速復号化部
により復号化された画像データを一時格納する印刷用紙
1ページ分より少ない容量のプリントバッファと、この
プリントバッファから画像データを読み出して印刷を行
う印刷部とを備えたことを特徴とする印刷装置。
【0008】〈説明〉上位装置の指示により印刷を実行
するプリンタに、構成1のような高速復号化機能があれ
ば、上位装置側でその復号化が可能な符号化を行ってい
れば、受信バッファのためのメモリが不要になり、か
つ、プリンタ側の信号処理が容易になる。上位装置から
プリンタに符号化されたデータを送るのは、インタフェ
ースのデータ転送能力が小さくてすむからである。な
お、この構成の装置では、中間バッファはプリンタ側に
あって、受信バッファ的に使用される。
【0009】〈構成3〉所定のアルゴリズムで圧縮符号
化された画像データを受信して上位装置に転送し、保存
を要求するデータ転送部と、上位装置側で保存した画像
データを上位装置側でいったん復号化し、高速復号化が
可能なアルゴリズムで再び圧縮符号化したものを受信し
て、一時格納する中間バッファと、この中間バッファか
ら読み出した画像データを印刷速度以上の速度で復号化
する高速復号化部と、高速復号化部により復号化された
画像データを一時格納する印刷用紙1ページ分より少な
い容量のプリントバッファと、このプリントバッファか
ら画像データを読み出して印刷を行う印刷部とを備えた
ことを特徴とする印刷装置。
【0010】〈説明〉高速復号化のできないアルゴリズ
ムにより圧縮符号化された多量の画像データを受信する
ための受信バッファが無いとき、その受信データをいっ
たん上位装置に転送して保存を要求する。これにより、
受信バッファの容量を削減できる。また、印刷を行う場
合には、上位装置の側で再圧縮をしてからデータの転送
を受けて高速復号化するので、印刷直前のデータを受信
して一時格納するプリントバッファの容量も少なくでき
る。
【0011】〈構成4〉所定のアルゴリズムで圧縮符号
化された画像データを受信して復号化する復号化部と、
復号化された画像データを高速復号化が可能なアルゴリ
ズムで再び圧縮符号化する再符号化部と、再符号化され
た画像データを上位装置に転送して保存を要求するデー
タ転送部と、上位装置の側で保存していた画像データを
受信して、一時格納する中間バッファと、この中間バッ
ファから読み出した画像データを印刷速度以上の速度で
復号化する高速復号化部と、高速復号化部により復号化
された画像データを一時格納する印刷用紙1ページ分よ
り少ない容量のプリントバッファと、このプリントバッ
ファから画像データを読み出して印刷を行う印刷部とを
備えたことを特徴とする印刷装置。
【0012】〈説明〉通常、ファクシミリ装置と一体に
なったプリンタは、専用のハードウエアを備えているた
め画像データの符号化復号化処理は速い。一方、上位装
置は、メモリ等の容量がプリンタに比較すると十分にあ
るが、符号化復号化処理はソフトウエアによるため、遅
い場合もある。そこで、この構成では、受信データの復
号化と再符号化とは、プリンタ側で行うようにした。印
刷開始前の画像データの保存は、構成4と同様に上位装
置に要求して、データ保存のためのメモリ容量を削減し
ている。
【0013】〈構成5〉構成1から4において、高速復
号化が可能なアルゴリズムでは、固定長の符号を用いて
画像データを圧縮符号化することを特徴とする印刷装
置。
【0014】〈説明〉一般に画像データの圧縮符号化の
際には、画像データの一部の参照データとその繰り返し
回数を示す情報とを所定の符号に置き換えるようにして
いる。この置き換えのための符号を固定長にすると、簡
単なハードウエアや簡単なアルゴリズムのプログラムに
よる処理が可能で、可変長にした場合に比べて高速処理
ができる。これにより、印刷速度以上の復号化処理が実
現する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明の具体例1の印刷装置ブロ
ック図である。なお、この図の説明の前に、まず本発明
の装置を利用するシステム全体の概略を説明する。図2
は、本発明の装置を利用するシステム概略例ブロック図
である。このシステムは、例えば上位装置1やネットワ
ーク2に対し印刷装置3が接続された構成となってい
る。印刷装置3は、いわゆるパーソナルコンピュータ用
のプリンタでもよいし、またネットワーク2のみと接続
されたファクシミリ送受信装置であってもよい。
【0016】印刷装置3には、インタフェース(I/
F)4、モデム5、CPU6、メモリ7、符号圧縮/伸
長器8、RLEデコーダ9、RLEエンコーダ10及び
プリントエンジン11が設けられている。インタフェー
ス4は、上位装置1との間で画像データや各種の命令を
送受信する制御のための回路である。モデム5は、ネッ
トワーク2との間で例えばファクシミリの送受信等を行
うための回路である。CPU6は印刷装置3を制御する
ためのプロセッサから構成される。メモリ7は画像デー
タを格納するためのもので、後で説明するような受信バ
ッファや中間バッファやプリントバッファ等に使用され
る。
【0017】符号圧縮/伸長器8は、既に説明したMH
/MR/MMR符号化処理等の既知の圧縮符号化処理を
行うための回路である。RLEデコーダ9は、後で説明
する高速復号化の可能な符号化処理を行うための回路で
ある。また、RLEエンコーダ10は、後で説明する高
速復号化を行うための回路である。また、プリントエン
ジン11は、最終的に要求される画像データの印刷を行
う部分で、例えば電子写真プリンタ機構から構成され
る。なお、上位装置1には、後で説明する具体例2や具
体例3の動作を行うために、画像データを記憶するハー
ドディスク(HDD)12が接続されている。
【0018】再び、図1に戻って、本発明の印刷装置の
具体的な機能ブロックを説明する。この図1には、本発
明の印刷装置を構成するために必要な機能ブロックのみ
を図示している。即ち、ここには受信バッファ21、復
号化部22、再符号化部23、中間バッファ24、高速
復号化部25、プリントバッファ26及び印刷部27が
設けられている。受信バッファ21と中間バッファ24
とプリントバッファ26とは、図2に示したメモリ7の
内部に設定される。また、復号化部22は、図2に示し
た符号圧縮/伸長器8等により構成される。再符号化部
23は、図2を用いて説明したRLEエンコーダ10に
より構成され、高速復号化部25は、図2に示したRL
Eデコーダ9により構成される。印刷部27は、図2に
示したプリントエンジン11により構成される。
【0019】図の装置は、次のように動作する。まず、
例えば図2に示したネットワーク2等から画像データを
受信すると、受信バッファ21に一時格納され、復号化
部22によって復号化処理される。受信バッファ21に
は、例えば印刷用紙の数ページ分に相当する画像データ
が格納できるものとする。復号化部22は、受信バッフ
ァ21に格納された画像データを伸長してイメージデー
タに変換する。
【0020】なお、受信バッファ21に格納された画像
データは、例えば先に説明したMH/MR/MMR符号
化法のような方法で可変長圧縮符号化されたデータとす
る。その1ライン分の画像データが復号化され、これが
復号化部22から出力されると、再符号化部23は今度
は固定長圧縮符号化を行って、その出力を中間バッファ
24に格納する。中間バッファ24には、少なくとも印
刷用紙1ページ分の画像データが格納されるようにす
る。中間バッファ24に格納された画像データを高速で
復号化し印刷処理を行った場合に、再符号化が間に合わ
ないで画像データが不足して印刷が中断することのない
ようにするためである。高速復号化部25は、中間バッ
ファ24に格納された画像データを再び伸長しイメージ
データ形式にしてプリントバッファ26に向け出力す
る。プリントバッファ26の容量は印刷データ数ライン
分〜数十ライン分でよい。
【0021】この高速復号化部25は、印刷部27の印
刷速度以上の速度で画像データの復号化処理を行う。従
って、常にプリントバッファ26には、印刷部27で読
み出されるべき画像データが前もって用意されるように
動作する。再符号化部23は、即ち、印刷部27の印刷
速度よりも速い速度で復号化できるような形式で、画像
データを圧縮符号化する。この圧縮符号化処理の例とし
て、図には固定長圧縮符号化処理を挙げている。具体的
には、ランレングス圧縮、TIFF(TAGGED I
MEGE FILE FORMAT)、デルタロウとい
ったアルゴリズムが知られている。このような圧縮処理
は、可変長圧縮符号化処理と比べて必ずしも圧縮率が高
くない。従って、低速通信回線を介して画像データを送
受信するのには適しない。しかしながら、数分の一から
数十分の一の圧縮比率が得られるため、中間バッファ2
4の記憶容量を削減するには十分な効果を発揮する。し
かも、復号化処理が簡単で、数百ゲートのLSI(集積
回路)を用いて可変長符号化形式の伸長処理に比べて数
倍速い速度で処理できる。これにより、高速復号化部2
5を用いて印刷部27の印刷速度以上の復号化処理が可
能となる。なお、可変長符号化形式の伸長処理をハード
ウェアで行おうとすると、10KゲートのLSIが必要
となり高価になるばかりか、処理が複雑なため、十分な
スピードアップは望めない。
【0022】従って、プリントバッファ26は、例えば
画像データ1ライン単位で先入れ先出し処理のできる数
ライン分〜数十ライン分のメモリで十分となる。具体例
として、32ライン分のメモリにより構成した。1ライ
ンは216バイト(1728ビット)により構成され、
32ライン分の場合、216×32即ち6912バイト
あればよく、いわゆるバンドバッファ形式でこのような
プリントバッファを4バンド用意したとしても2767
8バイトとなり、極めて小容量とすることができる。
【0023】図3に、再符号化復号化処理の具体例を示
す説明図を図示した。ここには、具体的に高速復号化が
可能なアルゴリズムの一例を図示した。図の(a)は符
号化データの構成を示し、(b)はそのサンプルデータ
を示す。図の(a)に示すように、画像データ31を符
号化処理する場合に、画像データ31をライン方向に見
て、画像データの一部を構成する参照データ1バイトと
その繰り返し回数とを組み合わせて符号化データ32を
構成する。繰り返し回数もここでは例えば1バイトのデ
ータで表現する。従って、2バイトの符号で最長256
バイトまでの連続イメージデータを表現することができ
る。
【0024】例えば、この図に示す(b)のように、画
像データ31が“AAAAAABBBC”であった場合
に、Aを参照データとすると、その繰り返し回数は次に
続くAの数を数えることによって得られる。従って、符
号化後は5Aとなる。同様にして、B,Cの符号化を行
うと、“5A2B0C”という符号化データ32が得ら
れる。この例では圧縮率が10分の6である。このよう
な処理は1ラインの画像データの先頭から順に参照デー
タを決め、続いて参照データの繰り返し回数をカウント
し、参照データと異なるデータが現れた場合に参照デー
タと繰り返し回数との組合せを符号化するように実行さ
れる。
【0025】一方、復号化処理では、繰り返し回数をカ
ウンタにセットし、参照データを画像データの先頭に書
き込み、繰り返し回数分その参照データをコピーする。
この処理を繰り返すことによって実現できる。このよう
な処理は、ソフトウェアを用いても十分高速に実行でき
るし、カウンタやレジスタ等を用いた簡単なハードウェ
アでも容易に実現できる。しかもその処理速度は可変長
符号化処理のデータを復号化する場合の数十倍にするこ
とができる。
【0026】なお、この符号化処理はRLE符号化処理
と呼ぶが、CCITTのNO.1チャートによれば、中
間バッファの容量は約30キロバイト程度で十分であ
る。従って、プリントバッファを7キロバイトに選定し
たとしても合計37キロバイトの容量のメモリで十分に
対応が可能である。即ち、従来、プリントバッファのた
めに200DPIの解像度で600キロバイトのメモリ
が必要であったが、その16分の1程度のメモリで十分
になる。
【0027】以上のように、具体例1によれば、1ペー
ジ分の受信データを実際の印刷用のイメージデータと比
較して数十分の一に圧縮して中間バッファに格納すると
共に、印刷速度より速い速度で高速に復号化し印刷部に
送れるので、プリントバッファの容量を十分に削減でき
る。また、こうした高速復号化のための再符号化部や高
速復号化部は、例えば固定長で1バイト単位に簡便に圧
縮伸長処理を行うことができるため、簡単な回路で構成
できコストアップとならない。
【0028】〈具体例2〉図4には、具体例2の印刷装
置ブロック図を示す。パーソナルコンピュータには、通
常、印刷装置が接続されるが、その印刷データはポスト
スクリプトのエミュレーションによるポストスクリプト
言語で記述される。従って、例えばファクシミリ装置に
よって印刷装置を制御する場合には、ファクシミリ装置
の側にポストスクリプトのエミュレーションを搭載する
必要がある。これではファクシミリ装置のコストアップ
の原因になる。また、パーソナルコンピュータ等からフ
ァクシミリ装置に印刷データを送信する場合には、既に
説明したようなMH/MR/MMR符号化データ等を送
る必要があるが、パーソナルコンピュータ側にこのよう
な符号化装置を搭載するのはコストアップの原因にな
る。
【0029】そこで、具体例1で説明したような印刷装
置の機能を利用して、パーソナルコンピュータその他の
上位装置から簡便に画像データを供給する構成とした。
即ち、図4に示す印刷装置3には、具体例1で説明した
ような装置に対し入力バッファ28を設けている。この
入力バッファ28は、高速復号化部25の入力側に接続
されている。一方、上位装置1には、アプリケーション
プログラムやその他の装置によって生成されたコードデ
ータ39を印刷すべき画像データに変換するビットマッ
プ変換部37が設けられている。その出力は固定長圧縮
符号化部33を経て出力バッファ34に送り込まれるよ
うに構成されている。
【0030】即ち、ここではアプリケーションプログラ
ム等が生成したコードデータによる印刷情報をいったん
イメージデータに展開し、これを印刷装置3に設けられ
た再符号化部23と同一の機能を持つ固定長圧縮符号化
部33により符号化する。これは出力バッファ34に一
時格納された後、インタフェース38を通じて印刷装置
3に送り込まれる。その画像データは入力バッファ28
に一時格納された後、高速復号化部25により復号化処
理され印刷される構成となっている。なお、インタフェ
ース38は、例えばよく知られたパラレルインタフェー
ス等により構成すればよい。また、比較的高速で画像デ
ータを伝送できるシリアルインタフェース等も利用可能
である。
【0031】また、上記出力バッファ34は、上位装置
1から印刷装置3に対して転送される画像データのタイ
ミングを制御する程度の容量でよい。また、入力バッフ
ァ28は中間バッファ24と同程度のメモリ容量でよ
い。その役割も中間バッファ24と同一である。従っ
て、ハードウェア的に問題がなければ入力バッファ28
と中間バッファ24とを同一のメモリにより兼用するこ
とが可能である。
【0032】なお、インタフェース38によるデータ転
送速度が印刷部27によって印刷される速度よりも高速
であれば、入力バッファ28は画像データ転送の際のわ
ずかな速度調整程度の小容量で差し支えなく、実質的に
固定長圧縮符号化部33で符号化された画像データがそ
のまま高速復号化部25に入力し復号化されて印刷され
るといった構成にすることができる。入力バッファ28
は速度調整程度の小容量で差し支えないので、その容量
は一ページ分より数分の1で済む。更に、印刷部27が
600dpi等の高位印刷解像度の画像データを印刷で
きる場合、上位装置1のビットマップ変換部37が60
0dpiの画像データを生成して、入力バッファ28に
送ってくる場合でも、入力バッファの容量は600dp
iの一ページ分の画像データ4メガバイトより遥かに少
なくて済む。
【0033】この例の場合でも、1ページ分のイメージ
データを十分の一あるいは数十分の一に圧縮してインタ
フェース38を介して転送することができ、インタフェ
ース38による転送速度を十分に高速に維持できる。し
かも、印刷装置3に設けられた高速復号化部25によっ
て印刷速度より高速で復号化ができるため印刷を中断さ
せるようなことがない。
【0034】以上の具体例2によれば、印刷装置側に高
価なポストスクリプト印刷言語エミュレート回路等が不
要になり、あるいは上位装置側でMH/MR/MMR符
号化処理等による時間のかかる符号化復号化処理を実行
する必要がないため、大容量のバッファメモリが不要
で、高速にアプリケーションにより作成された文書等の
印刷が可能となる。
【0035】〈具体例3〉図5には、具体例3の印刷装
置ブロック図を示す。この例は、例えば印刷装置3にフ
ァクシミリ装置が接続されているような場合に、ファク
シミリ装置の受信データを例えばパーソナルコンピュー
タ等の上位装置に一時保存できるような構成にしたもの
である。これによって、印刷装置3がファクシミリ装置
である場合に、メモリ代行受信等に必要なメモリ容量を
削減し、上位装置に設けられたハードディスク12等を
利用して大量の画像データ受信が可能になる。
【0036】この図5に示した装置は、このために図4
に示したと同様の印刷装置3に対し、画像データを上位
装置側に送信しあるいは上位装置から画像データを受信
するための切換え用のスイッチ29を設けている。これ
は請求項においてデータ転送部と表現している。また、
上位装置1には印刷装置3から画像データを受信しこれ
を格納するための入力バッファ35と、ハードディスク
12及び画像データの送受信切換えのためのスイッチ3
6が設けられている。図に示す装置は、受信バッファ2
1によって受信された画像データを具体例1と同様の動
作で復号化部22により復号化し、再符号化部23を用
いて復号化処理する。これがスイッチ29と36を介し
て上位装置1に転送され、入力バッファ35に一時格納
された後ハードディスク12に格納される。即ち、この
ようなルートで代行受信が可能となる。なお、入力バッ
ファ35に格納された画像データは上位装置1のオペレ
ーティングシステム等によってハードディスク12に格
納される。これには、例えばマイクロソフト社のDOS
ファイルシステム関数等を利用すればよい。
【0037】上位装置1のマイクロプロセッサは受信デ
ータに自動的にFAX01,FAX02といったファイ
ル名を付ける。なお、そのファイルを格納するディレク
トリを例えばHDDというように設定し、そこにデータ
が順次格納されるようにする。なお、このファイルの属
性データとして、ファイルを格納するエリアの先頭アド
レスや受信した文書の解像度、受信文書を印刷したかど
うかを示すフラグビット、送信先の電話番号、エラーコ
ード等を付加する。なお、このような代行受信は印刷装
置3の印刷用紙が不足した場合等に実行される。従っ
て、印刷装置3において印刷用紙を新たに補給した場合
にはその旨の信号が上位装置1に伝えられる。このと
き、上位装置1のマイクロプロセッサはハードディスク
12のファイルディレクトリを検索し、印刷されていな
い受信文書が残っているかどうかを調べる。そして、印
刷していない文書を検出すると、その文書の格納されて
いる先頭アドレスを認識し、受信データを読み出して出
力バッファ34に一時格納する。このようなデータの読
み出しも例えばマイクロソフト社のDOS読み出し関数
を利用する。そして、スイッチ36を出力方向に切り換
え、印刷装置3のスイッチ29を受信用に切り換えて出
力バッファ34から入力バッファ28を経由して画像デ
ータが送り込まれる。その後の処理は図4で説明した動
作と全く同様である。
【0038】〈具体例4〉なお、図5の回路では、受信
した画像データをいったん再符号化処理をした後に上位
装置1に転送し、代行受信を要求した。しかしながら、
受信データをそのまま上位装置に送り込み代行受信させ
ることが可能である。図6にはその具体例4のブロック
図を示す。この場合には、受信バッファ21の出力をス
イッチ29と36を経由して上位装置1に送り込み、上
位装置1から読み出された画像データは、これまでの例
で印刷装置3の側にあったものと同様の復号化部22と
再符号化部23により符号化する。その出力が出力バッ
ファ34を通じて入力バッファ28に入力するような構
成にすればよい。
【0039】以上の具体例3や具体例4によれば、ファ
クシミリ装置等が内部に大容量の代行受信用メモリを持
たなくても、上位装置1に対してデータの格納を要求
し、安価に高機能の処理を行うことが可能になる。ま
た、この場合にも具体例1と同様にして中間バッファ2
4やプリントバッファ26の記憶容量を削減し、コスト
アップを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1の印刷装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の装置を利用するシステム概略図であ
る。
【図3】再符号化復号化処理説明図である。
【図4】具体例2の印刷装置ブロック図である。
【図5】具体例3の印刷装置のブロック図である。
【図6】具体例4の印刷装置のブロック図である。
【符号の説明】
21 受信バッファ 22 復号化部 23 再符号化部 24 中間バッファ 25 高速復号化部 26 プリントバッファ 27 印刷部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のアルゴリズムで圧縮符号化された
    画像データを受信して復号化する復号化部と、 復号化された画像データを高速復号化が可能なアルゴリ
    ズムで再び圧縮符号化する再符号化部と、 再圧縮符号化された画像データを少なくとも印刷用紙1
    ページ分以上格納する中間バッファと、 この中間バッファから読み出した画像データを印刷速度
    以上の速度で復号化する高速復号化部と、 高速復号化部により復号化された画像データを一時格納
    する印刷用紙1ページ分より少ない容量のプリントバッ
    ファと、 このプリントバッファから画像データを読み出して印刷
    を行う印刷部とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 高速復号化が可能なアルゴリズムで圧縮
    符号化された画像データを、上位装置から受信して、そ
    の画像データを一時格納する中間バッファと、 この中間バッファから読み出した画像データを印刷速度
    以上の速度で復号化する高速復号化部と、 高速復号化部により復号化された画像データを一時格納
    する印刷用紙1ページ分より少ない容量のプリントバッ
    ファと、 このプリントバッファから画像データを読み出して印刷
    を行う印刷部とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 所定のアルゴリズムで圧縮符号化された
    画像データを受信して上位装置に転送し、保存を要求す
    るデータ転送部と、 上位装置側で保存した画像データを上位装置側でいった
    ん復号化し、高速復号化が可能なアルゴリズムで再び圧
    縮符号化したものを受信して、一時格納する中間バッフ
    ァと、 この中間バッファから読み出した画像データを印刷速度
    以上の速度で復号化する高速復号化部と、 高速復号化部により復号化された画像データを一時格納
    する印刷用紙1ページ分より少ない容量のプリントバッ
    ファと、 このプリントバッファから画像データを読み出して印刷
    を行う印刷部とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 所定のアルゴリズムで圧縮符号化された
    画像データを受信して復号化する復号化部と、 復号化された画像データを高速復号化が可能なアルゴリ
    ズムで再び圧縮符号化する再符号化部と、 再符号化された画像データを上位装置に転送して保存を
    要求するデータ転送部と、 上位装置の側で保存していた画像データを受信して、一
    時格納する中間バッファと、 この中間バッファから読み出した画像データを印刷速度
    以上の速度で復号化する高速復号化部と、 高速復号化部により復号化された画像データを一時格納
    する印刷用紙1ページ分より少ない容量のプリントバッ
    ファと、 このプリントバッファから画像データを読み出して印刷
    を行う印刷部とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4において、 高速復号化が可能なアルゴリズムでは、固定長の符号を
    用いて画像データを圧縮符号化することを特徴とする印
    刷装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002279363A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Nippon Signal Co Ltd:The 表示機能付きカード処理装置およびそれを用いたシステム

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