JPH1013600A - ファクシミリ装置及びそのデータ処理方法 - Google Patents

ファクシミリ装置及びそのデータ処理方法

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JPH1013600A
JPH1013600A JP8167749A JP16774996A JPH1013600A JP H1013600 A JPH1013600 A JP H1013600A JP 8167749 A JP8167749 A JP 8167749A JP 16774996 A JP16774996 A JP 16774996A JP H1013600 A JPH1013600 A JP H1013600A
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Takekazu Kumagai
武和 熊谷
Masaya Kondo
正弥 近藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データと画像情報とを1つのファイルと
して転送し、情報処理装置でのデータ管理を容易にさせ
たファクシミリ装置及びそのデータ処理方法を提供す
る。 【解決手段】 情報処理端末118からのリモート操作
により読取制御部107で原稿が読み取られ、画像処理
制御部108で各種画像処理が施された後、読取記録用
符号復号化処理112で符号化される。そして、符号化
された画像データに画像属性情報を内包するファイル形
式のヘッダが付加され、画像メモリ104に蓄積され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置とコ
マンド/レスポンス及びデータの送受を行うための外部
インターフェースを備えるファクシミリ装置及びそのデ
ータ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、外部インターフェースを備えるフ
ァクシミリ装置においては、読取装置により読み取った
画像データを外部インターフェイスを経由して情報処理
装置に転送する際に、ITU−T勧告T.4及びT.6
で規定される符号化方式による画像データを直接的に転
送していた。
【0003】このため、情報処理装置でファクシミリ装
置から転送されたデータを管理するためには画像データ
ファイルの他に、画像データの解像度、符号化方式等の
画像属性情報を記録したファイルも作成する必要があっ
た。
【0004】また、画像データを情報処理装置の表示装
置に表示する場合は、符号データをソフトウェアにより
復号処理しなければならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では、ファクシミリ装置から転送されたデータを情報
処理装置で管理するには、画像ファイルと画像情報ファ
イルの2つのファイルが必要であるため、一方のファイ
ルを削除してしまった場合、もう一方のファイルを利用
することができなくなってしまうという欠点があった。
【0006】また、符号データは不定長のビット列から
なるデータであるのでソフトウェアにより復号化処理す
るのは大変困難であり、負担も多かった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、画像データと画像情報とを1つのファイル
として転送し、情報処理装置でのデータ管理を容易にさ
せたファクシミリ装置及びそのデータ処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のファクシミリ装置は、原稿を読み取り、画
像データに変換する読取手段と、前記読取手段により読
み取った画像データを符号化する符号化手段と、前記符
号化手段により符号化された画像データと画像情報とを
1つのファイル形式で蓄積する蓄積手段と、情報処理装
置とコマンド/レスポンス、データの送受を行うための
外部インターフェイス手段とを備え、前記外部インター
フェイス手段を介して前記画像データと画像情報とを1
つのファイル形式で転送することを特徴とする。
【0009】また、本発明のファクシミリ装置のデータ
処理方法は、原稿を読み取り、画像データに変換し、読
み取った画像データを符号化し、符号化された画像デー
タと画像情報とを1つのファイル形式で蓄積手段に蓄積
し、情報処理装置とコマンド/レスポンス、データの送
受を行うための外部インターフェイス手段を介して前記
画像データと画像情報とを1つのファイル形式で転送す
ることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0011】図1は、実施形態における画像処理装置の
構成を示す概略ブロック図である。CPU101はシス
テム制御部であり、システムバス117を介して画像処
理装置全体を制御する。ROM102はCPU101の
制御プログラムやオペレーティングシステム(OS)の
プログラムなどを格納するものである。RAM103は
SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納す
るためのものである。また、オペレータが登録した設定
値や装置の管理データ、各種ワーク用バッファ等もRA
M103に格納される。画像メモリ104はDRAM等
で構成され、画像データを蓄積するためのものである。
尚、実施形態では、ROM102に格納されている各制
御プログラムは上述のOSの管理下でスケジューリング
やタスクスイッチなどのソフトウェア制御が行われるも
のとする。
【0012】また、操作部105は各種キーやLED及
びLCD等で構成され、オペレータによる各種入力操作
や、画像処理装置の動作状況の表示などを行うものであ
る。読取制御部107はCSイメージセンサや原稿搬送
機構などにより構成されるものである。この読取制御部
107では、原稿をCSイメージセンサを用いて光学的
に読み取り、電気的な画像データに変換する。そして、
画像処理制御部108で画像データが2値化処理され、
中間調処理などの各種画像処理が施されて高精細な画像
データが出力される。出力された画像データは、読取記
録用符号復号化制御部112を介して所定の符号化方式
に従って符号化され、画像メモリ104に蓄積される。
【0013】記録制御部114はページプリンタ、記録
画像処理制御部などにより構成されるものである。この
記録制御部114では、読取記録用符号復号化制御部1
12により復号化された画像データに記録画像処理制御
部でスムージング処理や記録濃度補正処理が施され、高
精細な画像データに変換され、ページプリンタに出力さ
れる。
【0014】通信制御部109はMODEM(変復調装
置)などにより構成され、ファクシミリの送受信信号の
変復調制御を行うものである。NCU(網制御装置)1
10はアナログの通信回線(PSTN)116に選択信
号(ダイヤルパルス又はトーンダイヤラ)を送出した
り、呼び出し信号を検出し、自動着信制御の回線制御を
行うものである。画像メモリ104に蓄積された画像デ
ータは通信用符号復号化処理部111で復号化処理さ
れ、解像度変換処理部106でミリ−インチ解像度変換
や拡大縮小処理などが行われる。そして、解像度変換さ
れた画像データは、送信相手先の能力に合わせて通信用
符号復号化処理部111で符号化処理され、送信制御さ
れる。
【0015】I/F制御部115は外部に接続する情報
処理端末118とのインターフェイス制御を行うもので
ある。実施形態では、IEEE P1284などのパラ
レルインターフェイスに対応しているものとする。
【0016】情報処理端末118から送信、プリント、
データ登録などのリモート操作は、予め決められたコマ
ンド、パラメータ、データ等をI/F制御部115を介
して画像処理装置に送信することにより行われる。尚、
実施形態では、情報処理装置118にはリモート操作を
行うためのアプリケーションソフトとドライバソフトが
インストールされているものとする。
【0017】次に、情報処理端末とのインターフェイス
制御の基本動作を図2を用いて説明する。図2は、実施
形態における情報処理端末118とI/F制御部115
との間のデータ送受信の概略を示す図である。
【0018】情報処理端末118からのリモート操作
は、各種動作毎にコマンド、画像データ、レスポンスな
どを予め定められたインターフェイスプロトコルに従い
データを送受信することにより行われるものである。こ
こで、コマンドは各コマンドを識別するためのコマンド
コードや、各コマンドの実行を行うために必要な設定値
(記録紙サイズ、相手先電話番号、画像データ種別な
ど)などにより構成されるものである。また画像データ
は、画像データを要求するコマンド又は画像データを転
送するコマンドに対して送出又は受信するものである。
【0019】図2に示すように、リモート操作を行う場
合は、情報処理端末118から画像処理装置に対し、リ
モート操作に対応したコマンドを送信する。一方、画像
処理装置は受信したコマンドを解析し、受け付けられる
か否かの判定を行った上で、そのコマンドに対するレス
ポンスを情報処理端末118に対して送信する。尚、こ
のレスポンスは受け付けたコマンドに対する結果とコマ
ンドを識別するためのサービスIDなどにより構成され
るものとする。レスポンス送出後、受け付けたコマンド
に従って画像処理装置で通信や記録などの各種制御を開
始する。次に、各種制御が終了後(エラー終了を含
む)、終了メッセージを情報処理端末118に対して送
信する。この終了メッセージは、上記サービスID、処
理結果(終了/エラーコードなど)などにより構成され
るものとする。
【0020】また、実施形態では、各種リモート操作を
行うコマンドのキューイング制御が可能である。ここ
で、キューイング制御とは、画像処理装置が、あるコマ
ンドに対する制御を実行中或いは実行前に、次のコマン
ドを受け付けることを可能にする制御である。実施形態
におけるキューイング制御は、情報処理端末118から
のコマンド受信時にコマンドの解析を行い、コマンドの
種類によって通信キュー、記録キューなどの各種制御キ
ューに対して制御の予約を行うものである。この各種制
御の実行は、制御キューに予約されているコマンドを順
次制御することにより行われるものである。
【0021】上述のキューイング制御を行うことによ
り、複数のコマンドを受け付け、通信制御、記録制御な
どの各種制御を同時に実行することが可能となり、より
効率的に画像処理装置を動作させることが可能となる。
また、コマンド受付時に上記のサービスIDを発行する
ため、各種制御キューの実行順序のローテーションなど
を行った場合でも、画像処理装置で実行した結果を情報
処理端末118に対して通知することが可能である。
【0022】図3は、情報処理端末118からのリモー
ト操作により原稿を読み取り、読み取った画像データと
情報処理端末118から転送されたデータとを1通信で
送信する際に行われる処理を説明する図である。
【0023】先ず、情報処理端末118でオペレータが
原稿スキャンを指示する操作を行うと、原稿の読み取り
を依頼する読取開始指示コマンドが画像処理装置に対し
送出される。これに対し、画像処理装置では、読取開始
指示コマンドを受信すると、コマンドの解析を行い、読
取制御部107の状態を検査する。その結果、異常がな
ければ「OK」、異常があれば「NG」のレスポンスを
送出する。
【0024】次に、「OK」のレスポンスであれば情報
処理装置118から読取モード指定コマンドが送出され
る。ここで、コマンドのパラメータとして読取解像度、
符号化方式、読取濃度、読取モードなどの読み取り時に
必要とされる情報が渡される。一方、画像処理装置で
は、情報処理端末118からの読取モード指示コマンド
を解析し、パラメータ等に異常がなければ読取制御部1
07を制御して読取処理を開始し、「OK」のレスポン
スを送出する。また、異常があれば「NG」レスポンス
を返送する。
【0025】ここで、「OK」のレスポンスであれば情
報処理端末118から読取状況取得コマンドが送出され
る。一方、画像処理装置では、読取状況取得コマンドを
解析し、コマンドに異常がなければ読み取りの状況を通
知する。ここで通知するのは、読取状況として[読取
中][正常終了][異常終了]、また読取状況が[正常
終了]の場合、読取枚数、データIDを通知する。そし
て、情報処理端末118からは[正常終了][異常終
了]が通知されるまで読取状況コマンドが定期的に発行
される。
【0026】その後、読取状況が[正常終了]であれば
情報処理端末118から転送データ蓄積指示コマンドが
送出される。これに対し、画像処理装置ではコマンドを
解析し、コマンドに異常がなければ「OK」、異常があ
れば「NG」のレスポンスを送出する。
【0027】次に、「OK」のレスポンスであれば情報
処理端末118からデータ転送指示コマンドが送出され
る。また、コマンドのパラメータとして転送データのデ
ータ長も通知される。一方、画像処理装置では、データ
転送指示コマンドを受信するとコマンドを解析し、コマ
ンドに異常がなければデータを蓄積するためのメモリを
確保し、「OK」のレスポンスを送出し、データ受信の
待機状態に移行する。コマンドに異常があるか、メモリ
が確保できない場合は「NG」のレスポンスを返送す
る。
【0028】ここで、「OK」のレスポンスであれば情
報処理端末118からデータが送出される。これによ
り、画像処理装置では、転送データをメモリに蓄積し、
データの蓄積が修了した時点で「OK」のレスポンスを
送出する。そして、全データの転送が終わるまで、上述
のデータ転送指示コマンドから始まる処理が繰り返さ
れ、情報処理端末118から蓄積状況取得コマンドが発
行される。一方、画像処理装置では蓄積情報取得コマン
ドを受けるとコマンドを解析し、コマンドに異常がなけ
れば蓄積状況を通知する。ここで、蓄積状況として通知
するのは蓄積データサイズ、データIDなどである。ま
た、コマンドに異常がある場合は「NG」のレスポンス
を送出する。
【0029】次に、蓄積状況取得に対して情報処理端末
118から送信指示コマンドが送出される。ここで、コ
マンドのパラメータとして送信宛先番号、データID
(先に読み取ったデータのIDと転送したデータのI
D)、送信種別として[通常送信/バイナリファイル送
信]などが通知される。これに対し、画像処理装置で
は、コマンドを受信するとコマンドを解析し、コマンド
に異常がなければ指定の送信宛先に指定のデータの送信
処理を開始する。
【0030】そして、レスポンスに応じて情報処理端末
118から送信状況取得コマンドが送出され、コマンド
を受信した画像処理装置では、コマンドを解析し、コマ
ンドに異常がなければ送信状況を通知する。ここで、送
信状況として[送信待機中][送信中][正常終了]
[異常終了]がある。一方、情報処理端末118からは
[正常終了]又は[異常終了]を通知するまで、定期的
に送信状況取得コマンドが送出される。
【0031】図4は、情報処理端末118からのリモー
ト操作により原稿を読み取り、読み取ったデータを情報
処理端末118に転送する際に行われる処理を説明する
図である。
【0032】先ず、情報処理端末118でオペレータが
原稿スキャンを指示する操作を行うと、原稿の読み取り
を依頼する読取開始指示コマンドが画像処理装置に対し
送出される。これに対し、画像処理装置では、読取開始
指示コマンドを受信すると、コマンドの解析を行い、読
取制御部107の状態を検査する。その結果、異常がな
ければ「OK」、異常があれば「NG」のレスポンスを
送出する。
【0033】次に、「OK」のレスポンスであれば情報
処理装置118から読取モード指定コマンドが送出され
る。ここで、コマンドのパラメータとして読取解像度、
符号化方式、読取濃度、読取モードなどの読み取り時に
必要とされる情報が渡される。一方、画像処理装置で
は、情報処理端末118からの読取モード指示コマンド
を解析し、パラメータ等に異常がなければ読取制御部1
07を制御して読取処理を開始し、「OK」のレスポン
スを送出する。また、異常があれば「NG」レスポンス
を返送する。
【0034】ここで、「OK」のレスポンスであれば情
報処理端末118から読取状況取得コマンドが送出され
る。一方、画像処理装置では、読取状況取得コマンドを
解析し、コマンドに異常がなければ読み取りの状況を通
知する。ここで通知するのは、読取状況として[読取
中][正常終了][異常終了]、また読取状況が[正常
終了]の場合、読取枚数、データIDを通知する。そし
て、情報処理端末118からは[正常終了][異常終
了]が通知されるまで読取状況コマンドが定期的に発行
される。
【0035】その後、読取状況が[正常終了]であれば
情報処理端末118から蓄積データ転送指示コマンドが
送出される。また、コマンドのパラメータとしてデータ
ID(先に読み取ったデータのID)も通知される。こ
れに対し、画像処理装置ではコマンドを解析し、コマン
ドに異常がなければ「OK」、異常があれば「NG」の
レスポンスを送出する。
【0036】引き続き、情報処理端末118からデータ
転送要求コマンドが送出され、画像処理装置に対して読
み取ったデータの転送が要求される。このとき、受信可
能なデータサイズがコマンドのパラメータとして通知さ
れる。
【0037】一方、画像処理装置では、情報処理端末1
08から依頼されたサイズのデータが準備できると、情
報処理端末108へデータ転送を開始する。但し、読み
取り後の全データサイズが依頼されたデータのサイズよ
りも小さい場合は、全データが準備できたところでデー
タ転送を開始する。
【0038】その後、情報処理端末118から全ての読
み取りデータの転送が終わるまで、画像処理装置に対し
てデータの転送要求が行われる。尚、データの終了はデ
ータエンドコード等により検出可能である。若しくは、
画像処理装置がデータ転送に先立ち、転送するデータの
データサイズ及び最終データであるか否かを表現するコ
ードを転送し、その後に読み取ったデータの転送を行う
ような方法によっても検出可能である。
【0039】次に、図5乃至図7に従って、上述した画
像処理装置の処理手順について更に詳述する。
【0040】図5は、読み取った画像データを情報処理
端末118に転送する際の処理手順を示すフローチャー
トである。本処理は情報処理端末118から蓄積データ
転送指示コマンドを受信したときに開始される。
【0041】先ず、ステップS501で、情報処理端末
118から蓄積データ転送指示コマンドを受信し、その
内容を検査し、レスポンスを通知する。また、パラメー
タとしてデータIDが指定される。そして、指定された
データIDのデータをメモリから検索し、メモリに蓄積
されていれば「OK」を、また蓄積されていなければ
「NG」のレスポンスを返送する。
【0042】次に、ステップS502では、「OK」の
レスポンスを送出したか否かを判断し、「OK」であれ
ばステップS503に処理を進め、「NG」であれば処
理を終了する。このステップS503では、データ転送
用の転送バッファを初期化し、情報処理端末118から
のデータ転送要求コマンドを待つ。
【0043】そして、データ転送要求コマンドを受信す
るとステップS504に処理を進め、先に検索したメモ
リから受信バッファにデータを移し、情報処理端末11
8にデータを転送する。ここで、コマンドのパラメータ
として要求データのサイズが設定されており、パラメー
タにより指定されたサイズのデータを転送バッファに移
す。
【0044】次に、ステップS505において、ステッ
プS504で転送したデータが最終データであるか否か
を判断し、最終データであればステップS506に、最
終でなければステップS504に戻り、データ転送処理
を繰り返す。尚、最終データであるか否かの判断はデー
タの末尾に付加されたデータエンドコードを検出するこ
とによって判断可能である。
【0045】そして、転送終了であればステップS50
6に処理を進め、データ転送の終了処理である送信バッ
ファの解放などを行う。
【0046】図6は、原稿を読み取る際の処理手順を示
すフローチャートである。本処理は情報処理端末118
から読取開始指示コマンドを受信し、そのパラメータに
異常がなかった場合に開始される。尚、読取制御部10
7、画像処理制御部108、読取記録用符号化復号化処
理部112を制御して原稿の読み取りを行う。
【0047】先ず、ステップS601では、読み取るべ
き原稿が原稿台に載っているか否かを検査し、原稿があ
れば「OK」、なければ「NG」のレスポンスを返送す
る。そして、ステップS602で、「OK」のレスポン
スを返送した場合はステップS603に処理を進め、
「NG」の場合には処理を終了する。
【0048】このステップS603では、情報処理端末
118から読取モード指定コマンドを受信し、そのパラ
メータを解析し、レスポンスを通知する。ここで、コマ
ンドのパラメータとして画像処理方法(擬似中間調処理
など)、読取解像度、2値化しきい値などが指定され
る。パラメータに設定不可能な値が設定されていた場合
には、レスポンスとして「NG」を通知する。また、コ
マンドパラメータに異常がなければ読み取りデータを蓄
積するためのメモリを確保し、パラメータにより指定さ
れた情報から画像属性情報を内包するファイル形式のヘ
ッダを作成する。ここで生成するタグは、少なくとも解
像度、幅、長さ、符号化方式などに関するものである。
そして、原稿の読み取りを開始する。
【0049】次に、ステップS605で、読み取った画
像データを出力するためのメモリがあるか否かを検査
し、メモリがなければステップS606に処理を進め、
新しくメモリを確保する。そして、ステップS607
で、読取記録用符号復号化処理部112で容易に符号化
処理を行うためにバイトパッキングし、パッキングされ
たデータをスキャンバッファに出力する。
【0050】そして、ステップS608では、読み取っ
たデータの蓄積終了を判断し、終了でなければステップ
S605に戻り、上述の処理を繰り返し、その後、終了
するとステップS609に処理を進め、スキャナの停止
などを行い、この読取処理を終了する。
【0051】図7は、情報処理端末118から送信指示
コマンドにより蓄積データの送信を要求された際の処理
手順を示すフローチャートである。本処理の開始前に、
送信指示コマンドのパラメータとして送信宛先、送信デ
ータID、送信種別が、予めRAM103中の所定の領
域に一時記憶されているものとする。
【0052】先ず、ステップS701において、送信開
始処理を行う。ここでは、指定宛先に発呼し回線を接続
する。そして、ステップS702では送信方式の判別を
行い、送信種別がバイナリファイル送信モードであれば
ステップS703へ、そうでなければステップS709
に処理を進める。ステップS703では、受信機から受
けたDISを検査し、受信機にBFT通信能力(ITU
−T勧告T.30)があればステップS704に処理を
進め、そうでなければステップS708に処理を進め
る。
【0053】このステップS704では、前手順を行
い、送信用のバッファを獲得し、送信用のデータをバッ
ファにセットする。通常の送信処理では送信バッファに
データをセットする際に、受信機の能力に合わせて主走
査サイズ/解像度/符号化方式のデータ変換処理を行う
が、本実施形態ではデータ変換処理を行わずにメモリに
蓄積されているデータをそのまま送信バッファにセット
する。
【0054】次に、ステップS705では、送信バッフ
ァにセットされている送信データを回線に送出し、ステ
ップS706では、データの送出が終了した送信バッフ
ァを解放する。そして、ステップS707で最終データ
か否かを判断し、最終データでなければステップS70
4に処理を戻し、上述の処理を繰り返す。
【0055】その後、最終データまで処理したのであれ
ばステップS708に処理を進め、送信終了時の処理で
ある呼の切断と回線の解放を行う。
【0056】一方、上述のステップS702において、
NOの場合にはステップS709に処理を進め、通常の
送信時に行われる処理であり、送信データを受信機の能
力に合わせた主走査サイズ/解像度/符号化方式に変換
し逐次、回線に送出する処理を行う。
【0057】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、画像処理装置から転送される原稿読取データが画像
属性情報を内包するファイル形式であり、1つのファイ
ル中に画像情報と画像データが含まれているので、情報
処理端末118で原稿読取データを管理するための付属
ファイルが必要なくなる。
【0058】また、ファクシミリ符号データはサイズ不
定のビット列であり、情報処理端末118で動作してい
るアプリケーションウエアが処理をするには、多大な負
荷がかかる。しかし、本実施形態のように符号データを
バイトパックすることによりアプリケーションソフトウ
ェアの負荷を軽減することができる。
【0059】本実施形態では、読み取った原稿のデータ
をメモリに格納する際に、画像属性情報を内包するファ
イル形式のヘッダを付加しているが、特にそのヘッダを
付加せずに、画像データを管理するための画像管理レコ
ードに解像度、符号化方式、画像の主走査幅、副走査長
などの画像情報を記憶しておき、データ転送を行う際
に、画像管理レコードから画像属性情報を内包するファ
イル形式のヘッダを付加するようにしてもよい。
【0060】また、本実施形態では、読み取った画像
を、一旦画像メモリに蓄積する場合を例を説明したが、
画像メモリの代わりにデータ転送用の送信バッファに直
接出力するようにしてもよい。
【0061】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0062】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0063】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0064】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0065】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0066】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像データとその画像情報とを1つのファイルとして転
送することにより情報処理装置でのデータ管理を容易に
させることが可能となる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像処理装置の構成を示す
概略ブロック図である。
【図2】本実施形態における情報処理端末118とI/
F制御部115との間のデータ送受信の概略を示す図で
ある。
【図3】本実施形態におけるリモート操作による送信処
理を説明する図である。
【図4】本実施形態におけるリモート操作による読取処
理を説明する図である。
【図5】本実施形態におけるデータ転送処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本実施形態における読取処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】本実施形態における送信処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 画像メモリ 105 操作部 106 解像度変換処理部 107 読取制御部 108 画像処理制御部 109 通信制御部 110 NCU 111 通信用符号復号化処理部 112 読取記録用符号復号化処理部 113 I/F用符号復号化処理部 114 記録制御部 115 I/F制御部 116 通信回線 117 システムバス 118 情報処理端末 119 LAN

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取り、画像データに変換する
    読取手段と、 前記読取手段により読み取った画像データを符号化する
    符号化手段と、 前記符号化手段により符号化された画像データと画像情
    報とを1つのファイル形式で蓄積する蓄積手段と、 情報処理装置とコマンド/レスポンス、データの送受を
    行うための外部インターフェイス手段とを備え、 前記外部インターフェイス手段を介して前記画像データ
    と画像情報とを1つのファイル形式で転送することを特
    徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化手段は、更に符号化した画像
    データをバイト境界で区切り出力することを特徴とする
    請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄積手段は、前記ファイル形式とし
    て、画像属性情報を内包するファイル形式で蓄積するこ
    とを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 更に、バイナリデータを送信する送信手
    段を備え、 前記送信手段により前記画像データと画像属性情報とを
    バイナリデータで送信することを特徴とする請求項1記
    載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 原稿を読み取り、画像データに変換し、 読み取った画像データを符号化し、 符号化された画像データと画像情報とを1つのファイル
    形式で蓄積手段に蓄積し、 報処理装置とコマンド/レスポンス、データの送受を行
    うための外部インターフェイス手段を介して前記画像デ
    ータと画像情報とを1つのファイル形式で転送する各工
    程を有することを特徴とするファクシミリ装置のデータ
    処理方法。
  6. 【請求項6】 前記符号化工程は、更に符号化した画像
    データをバイト境界で区切り出力することを特徴とする
    請求項5記載のファクシミリ装置のデータ処理方法。
  7. 【請求項7】 前記蓄積工程は、前記ファイル形式とし
    て、画像属性情報を内包するファイル形式で蓄積手段に
    蓄積することを特徴とする請求項5記載のファクシミリ
    装置のデータ処理方法。
  8. 【請求項8】 更に、バイナリデータを送信する送信工
    程を有し、 前記送信工程により前記画像データと画像属性情報とを
    バイナリデータで送信することを特徴とする請求項5記
    載のファクシミリ装置のデータ処理方法。
JP8167749A 1996-06-27 1996-06-27 ファクシミリ装置及びそのデータ処理方法 Withdrawn JPH1013600A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005513A (ja) * 2002-01-28 2008-01-10 Lg Electronics Inc ファイル構造
US7596590B1 (en) 1999-06-30 2009-09-29 Canon Kabushiki Kaisha Image communication apparatus and method

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