JPH09298623A - ファクシミリ通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファクシミリ装置と外部情報処理端末と外部
モデムとを有して構成されるファクシミリ通信システム
において、ファクシミリ装置上の操作部の操作による送
信指示を受けた場合に、外部情報処理端末に接続された
外部モデムを使用して送信を行うことで、より送信効率
の向上したファクシミリ通信システムを提供する。 【解決手段】 ファクシミリ送信を行なう際に、ファク
シミリ装置上の操作部により送信指示を受けた場合に
は、送信情報および送信すべき画像データを外部情報処
理端末へ転送し、外部情報処理端末は、外部モデムを制
御することにより、外部モデムを介して送信を行なうよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
にインターフェースを介して外部情報処理端末および外
部モデムを接続したファクシミリ通信システムに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ファクシミリ装置と外部情報
処理端末とで構成されるファクシミリ通信システムにお
いて、ファクシミリ送信を行う場合に、ファクシミリ装
置上の操作部における操作に基づいて送信を行う場合に
は、ファクシミリ装置に設けられたモデムを介して行う
ようになっており、たとえファクシミリ装置に接続され
た外部情報処理端末がさらに別のモデムを有する場合に
おいても、この状況は何ら変わっていなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、外部情報処理端末における操作に基づく
ファクシミリ送信指示については、接続されているファ
クシミリ装置を使用するか外部モデムを使用するかを選
択することにより、どちらも使用可能であるのに対し、
ファクシミリ装置上の操作部の操作に基づく送信指示の
場合には、ファクシミリ装置が別の通信中であり、か
つ、外部情報処理端末に接続された外部モデムが使用可
能な状態であっても、ファクシミリ装置が送信可能な状
態になるまで待たなければならないという欠点がある。

【０００４】本発明の目的は、ファクシミリ装置と外部
情報処理端末と外部モデムとを有して構成されるファク
シミリ通信システムにおいて、ファクシミリ装置上の操
作部の操作による送信指示を受けた場合に、外部情報処
理端末に接続された外部モデムを使用して送信を行うこ
とで、より送信効率の向上したファクシミリ通信システ
ムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のファクシミリ通
信システムは、ファクシミリ装置において送信宛先等を
入力する操作部と、送信指示を受け付ける送信指示受付
手段と、原稿を読取電気的な画像データを出力する読取
手段と、画像データおよび送信情報を外部情報端末へ転
送する転送手段とを有し、一方、外部情報処理端末にお
いて外部モデムを制御してファクシミリ送信を行なうモ
デム制御手段とを有する。

【０００６】そして、ファクシミリ送信を行なう際に、
ファクシミリ装置上の操作部により送信指示を受けた場
合には、送信情報および送信すべき画像データを外部情
報処理端末へ転送し、外部情報処理端末は、外部モデム
を制御することにより、外部モデムを介して送信を行な
う。

【０００７】

【発明の実施の形態および実施例】図１は、本発明の一
実施例におけるファクシミリ通信システムの構成を示す
ブロック図である。

【０００８】ＣＰＵ１０１は、システム制御部であり、
システムバス１１７を介してファクシミリ装置全体を制
御する。ＲＯＭ１０２は、ＣＰＵ１０１の制御プログラ
ムやオペレーティングシステム（ＯＳ）プログラムなど
を格納するものである。本実施例では、ＲＯＭ１０２に
格納されている各制御プログラムは、ＲＯＭ１０２に格
納されたＯＳの管理化でスケジューリングやタスクスイ
ッチなどのソフトウェア制御が行なわれるものとする。

【０００９】ＲＡＭ１０３は、ＳＲＡＭ等で構成され、
プログラム制御変数等を格納するためのものである。ま
た、オペレータが登録した設定値やシステムの管理デー
タ、各種ワーク用バッファ等もＲＡＭ１０３に格納され
る。画像メモリ１０４は、ＤＲＡＭ等で構成され、画像
データを蓄積するためのものである。

【００１０】操作部１０５は、各種キー、ＬＥＤ、ＬＣ
Ｄ等で構成され、オペレータによる各種入力操作や、フ
ァクシミリ通信システムの動作状況の表示などを行なう
ものである。

【００１１】読取制御部１０７は、ＣＳイメージセンサ
や原稿搬送機構などにより構成されるものである。この
読取制御部１０７では、原稿をＣＳイメージセンサを用
いて光学的に読み取り、電気的な画像データに変換し、
画像処理制御部１０８により２値化処理、中間調処理な
どの各種画像処理を施して高精細な画像データを出力す
るものである。変換された画像データは、読取記録用符
号復号化制御部１１２を介して所定の符号化方式に従い
符号化し、画像メモリ１０４に蓄積されるものである。

【００１２】記録制御部１１４は、ページプリンタ、記
録画像処理制御部などにより構成されるものである。こ
の記録制御部１１４では、記録する画像データを読取記
録用符号復号化制御部１１２で復号化し、記録画像処理
制御部によりスムージング処理や記録濃度補正処理を施
して高精細な画像データに変換し、ページプリンタに出
力するものである。

【００１３】通信制御部１０９は、モデム（変復調装
置）などにより構成され、ファクシミリの送受信信号の
変復調制御を行なうものである。ＮＣＵ（網制御装置）
１１０は、アナログの通信回線（ＰＳＴＮ）１１６に選
択信号（ダイヤルパルスまたはトーンダイヤラ）を送出
したり、呼出信号を検出し、自動着信制御の回線制御を
行なうものである。画像メモリ１０４に蓄積された画像
データは、通信用符号復号化処理部１１１で復号化処理
され、解像度変換処理部１０６でミリ−インチ解像度変
換や拡大縮小処理などが行なわれる。解像度変換した画
像は、送信相手先の能力に合わせて通信用符号復号化処
理部１１１で符号化処理を行ない、送信制御されるもの
である。

【００１４】Ｉ／Ｆ制御部１１５は、外部に接続する情
報処理端末（ＦＡＸサーバ）１１８とのインターフェー
ス制御を行なうものである。本実施例では、双方向セン
トロニクスインターフェースなどのパラレルインターフ
ェースに対応しているものとする。

【００１５】ＦＡＸサーバ１１８からファクシミリ装置
への送信、プリント、データ登録などのリモート操作
は、予め決められたコマンド・パラメータ・データ等を
Ｉ／Ｆ制御部１１５を介してファクシミリ装置に送信す
ることにより行なわれる。なお、本実施例では、ＦＡＸ
サーバ１１８には、前記リモート操作および前記リモー
ト操作要求を制御するためのアプリケーションソフトお
よびドライバソフトがインストールされているものとす
る。

【００１６】外部のモデム（変復調装置）１１９は、Ｆ
ＡＸサーバ１１８と接続され、ＦＡＸサーバ１１８に制
御されることによってファクシミリ通信を実行するもの
である。

【００１７】次に、上記構成による動作を説明する。

【００１８】本実施例では、ファクシミリ装置が受け付
ける送信指示には、ファクシミリ装置上の操作部の操作
によるものと、接続された外部情報処理端末からの指示
によるものとがあるとする。

【００１９】図２は、本実施例におけるファクシミリ送
信のシーケンスを示すフローチャートである。

【００２０】まず、送信指示受付手段が送信指示を受け
ると（Ｓ２０１）、その送信指示がファクシミリ装置上
の操作部を操作されたことによるものかどうか調べる
（Ｓ２０２）。そして、ファクシミリ装置上の操作部を
操作されたことによる送信指示であれば、宛先等の送信
情報および送信すべき画像データを、外部情報処理端末
１１８に転送し（Ｓ２０３）、外部情報処理端末１１８
が外部モデム１１９を制御することによって送信を行う
（Ｓ２０４）。

【００２１】また、外部情報処理端末１１８からの送信
指示であれば、ファクシミリ装置の通信制御手段が指定
されたものと判断て、ファクシミリ装置上のモデム（通
信制御部１０９）を使用して通常の送信処理を行い（Ｓ
２０５）、本動作を終了する。

【００２２】次に、本発明の第２実施例として、ファク
シミリ装置が送信指示を受けた時に、ファクシミリ装置
上のモデムが通信中で使用不可である場合に外部情報処
理端末１１８へ送信情報および画像データを転送し、外
部情報処理端末１１８が外部モデム１１９を制御するこ
とによってファクシミリ送信を実現する場合について説
明する。

【００２３】図３は、この第２実施例のファクシミリ送
信のシーケンスを示すフローチャートである。

【００２４】上記第１の実施例と同様、まず、送信指示
受付手段が送信指示を受け付け（Ｓ３０１）、それがフ
ァクシミリ装置上の操作部で操作されたことによるもの
かどうか調べる（Ｓ３０２）。そして、操作部からの送
信指示であれば、次に、通信状況監視手段により、ファ
クシミリ装置上のモデム（通信制御部１０９）が即時に
使用可能かどうかを調べる（Ｓ３０３）。

【００２５】ここで、使用可能でなければ、宛先等の送
信情報および送信すべき画像データを外部情報処理端末
１１８に転送し（Ｓ３０４）、外部情報処理端末１１８
が外部モデム１１９を制御することによって送信を行な
う（Ｓ３０５）。

【００２６】もし、外部情報処理端末１１８からの送信
指示であるか、もしくはファクシミリ装置上のモデムが
即時に使用可能である場合には、ファクシミリ装置上の
モデムを使用し、通常の送信処理を行ない（Ｓ３０
６）、本動作を終了する。

【００２７】なお、以上の実施例においては、外部モデ
ム１１９が外部情報処理端末１１８の外部に接続された
ものであったが、外部モデムは外部情報処理端末内にあ
ってもよく、このような構成も本発明に含まれるもので
ある。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、ファクシミリ装置と外
部情報処理端末および外部モデムで構成されるファクシ
ミリ通信システムにおいて、ファクシミリ装置上の操作
部の操作に基づいて送信を行なう際に、外部情報処理端
末に内蔵または接続された外部モデムを送信に使用可能
にすることができる。

【００２９】また、これにより、ファクシミリ装置上の
モデムが使用中であっても、外部モデムを使用すること
により、送信指示から送信終了までの時間を短縮するこ
とが可能になり、通信の効率を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】本発明の第１実施例の動作を示すフローチャー
トである。

【図３】本発明の第２実施例の動作を示すフローチャー
トである。

【符号の説明】

１０１…ＣＰＵ、 １０２…ＲＯＭ、 １０３…ＲＡＭ、 １０４…画像メモリ、 １０５…操作部、 １０６…解像度変換処理部、 １０７…読取制御部、 １０８…画像処理制御部、 １０９…通信制御部、 １１０…ＮＣＵ、 １１１…通信用符号復号化処理部、 １１２…読取記録用符号復号化処理部、 １１３…Ｉ／Ｆ用符号復号化処理部、 １１４…記録制御部、 １１５…Ｉ／Ｆ制御部、 １１６…アナログ通信回線、 １１７…システムバス、 １１８…情報処理端末（ＦＡＸサーバ）、 １１９…外部モデム（変復調装置）。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファクシミリ装置と外部情報処理端末お
   よび外部モデムを有するファクシミリ通信システムにお
   いて、 前記ファクシミリ装置は、送信宛先情報を含む各種デー
   タを入力する操作部と、ファクシミリ送信の指示を受け
   付ける送信指示受付手段と、原稿を読み取って電気的な
   画像データを出力する読取手段と、画像データおよび送
   信宛先情報を含む送信情報を前記外部情報処理端末へ転
   送する転送手段とを有し、 前記外部情報処理端末は外部モデムを制御し、ファクシ
   ミリ送信を行うモデム制御手段を有し、 前記操作部からの送信指示を前記送信指示受付手段が受
   け付けた後、前記読取手段によって生成された画像デー
   タおよび宛先情報を含む送信情報を、前記転送手段によ
   って前記外部情報処理端末へ転送し、前記外部情報処理
   端末は、転送された送信情報に従い、同じく転送された
   画像データを、前記外部モデムを制御してファクシミリ
   送信することを特徴とするファクシミリ通信システム。
2. 【請求項２】 請求項１において、 上記ファクシミリ装置は、このファクシミリ装置に設け
   られたモデムを使用した通信の制御を行う通信制御手段
   と、前記通信制御手段を調べることによって通信状況を
   監視する通信状況監視手段を有し、 前記操作部からの送信指示を前記送信指示受付手段が受
   け付けた後、前記通信状況監視手段により前記通信制御
   手段の使用ができないと判断した場合に、前記読取手段
   によって生成された画像データおよび宛先情報を含む送
   信情報を、前記転送手段によって前記外部情報処理端末
   へ転送し、前記外部情報処理端末は、転送された送信情
   報に従い、同じく転送された画像データを、前記外部モ
   デムを制御してファクシミリ送信することを特徴とする
   ファクシミリ通信システム。
3. 【請求項３】 請求項１または２において、 前記外部モデムは、前記外部情報処理端末にインターフ
   ェースを介して接続されるものであることを特徴とする
   ファクシミリ通信システム。
4. 【請求項４】 請求項１または２において、 前記外部モデムは、前記外部情報処理端末に内蔵される
   ものであることを特徴とするファクシミリ通信システ
   ム。