JPH07288644A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07288644A
JPH07288644A JP6081577A JP8157794A JPH07288644A JP H07288644 A JPH07288644 A JP H07288644A JP 6081577 A JP6081577 A JP 6081577A JP 8157794 A JP8157794 A JP 8157794A JP H07288644 A JPH07288644 A JP H07288644A
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JP6081577A
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Atsushi Ikeda
篤 池田
Masaya Kondo
正弥 近藤
Nobuyuki Hirai
信行 平井
Kazuomi Oishi
和臣 大石
Soichi Yamamuro
聡一 山室
Takekazu Kumagai
武和 熊谷
Masatomo Takahashi
政共 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部情報処理端末からのコマンドにより、画
像処理装置のファイルデータを外部情報処理端末へ転送
する処理を多様化することを目的とする。 【構成】 画像処理装置の画像メモリに蓄積されている
ファイルデータを特定するための識別子(ID)を発生
し、発生した識別子を外部情報処理端末に送信する識別
子発行処理と、画像メモリに蓄積されたファイルデータ
を管理するための管理情報を夫々の識別子に対応可能に
記憶するファイル管理処理と、外部情報処理端末からの
転送指示に従って、前記ファイル管理情報を外部情報端
末に転送する転送処理とを設け、外部情報処理端末から
の指示に、前記識別子を設定可能とし、前記識別子に対
応するファイル管理情報を転送するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理端末に接続可
能な画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置、例えばファクシミ
リ装置においては、ファクシミリ装置の読取、記録、通
信の機能を情報処理端末が利用可能なものがある。それ
らのファクシミリ装置は、例えばRS232Cインター
フェース等のシリアルインターフェースを介して情報処
理端末に接続されており、情報処理端末からの1つのコ
マンドに対して、そのコマンドに対する処理が終了した
後、次のコマンドを受け付けるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述のファクシミリ装置は、情報処理端末からの各コマン
ドに対して夫々単一の処理しか実行できなかった。又、
情報処理装置からのコマンドは、単純なものであり、例
えば単に読取動作を開始させるものであったり、単に情
報処理端末からのデータを送信させるものであり、情報
処理端末のソフトウエアを有効に活用できるものではな
かった。
【0004】又、情報処理端末には、マルチタスク処理
などにより複数のコマンドを発行できるものがあるにも
かかわらず、上述にファクシミリ装置では、1つのコマ
ンドしか受け付けることができないため、情報処理端末
の機能を十分に生かすことができなかった。
【0005】特に、ファクシミリ装置の画像メモリに格
納されているファイルデータを情報処理端末により利用
する場合、単一的な処理しか行うことができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、画像処理装
置の蓄積手段に蓄積されているファイルデータを特定す
るための識別子を発生し、発生した識別子を前記外部情
報処理端末に送信する識別子発行手段と、前記蓄積手段
に蓄積されたファイルデータを管理するための管理情報
を夫々の識別子に対応可能に記憶するファイル管理手段
と、前記インターフェース手段を介して前記外部情報処
理端末から前記ファイル管理情報の転送の指示を受け付
ける指示受付手段と、前記指示受付手段によって受け付
けた指示に従って、前記ファイル管理情報を前記外部情
報端末に転送する転送手段とを設け、外部情報処理端末
からの指示に、前記識別子を設定可能とし、前記転送手
段は前記識別子に対応するファイル管理情報を転送する
ようにしたものである。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0008】図1は本実施例の画像処理装置(ファクシ
ミリ装置)の構成の概略図である。
【0009】CPU101は、システム制御部であり、
システムバス119を介して画像処理装置全体を制御す
る。
【0010】ROM102は、CPU101の制御プロ
グラムやオペレーティングシステム(OS)プログラム
などを格納するものである。RAM103は、SRAM
等で構成され、プログラム制御変数等を格納するための
ものである。また、オペレータが登録した設定値や装置
の管理データ等や各種ワーク用バッファもRAM103
に格納されるものである。画像メモリ104は、DRA
M等で構成され、画像データを蓄積するものである。本
実施例では、ROM102に格納されている各制御プロ
グラムは、ROM102に格納されたOSの管理下でス
ケジューリングやタスクスイッチなどのソフトウエア制
御が行われるものとする。
【0011】操作部107は、各種キー、LED、LC
D等で構成され、オペレータによる各種入力操作や、画
像処理装置の動作状況の表示などを行うものである。
【0012】読取制御部106は、CSイメージセンサ
(密着型イメージセンサ)、画像処理制御部などにより
構成されるものである。読取制御部106では、原稿を
CSイメージセンサを用いて光学的に読み取り、電気的
な画像データに変換し、画像処理制御部により2値化処
理、中間調処理などの各種画像処理を施して高精細な画
像データを出力するものである。なお、本実施例におけ
る読取制御部106は、原稿を搬送しながら読取を行う
シート読取制御と、原稿台にある原稿をスキャンするブ
ック読取制御の両方式に対応しているものとする。
【0013】記録制御部112は、レーザービームプリ
ンタやインクジェットプリンタ等のページプリンタ、ソ
ーター、画像処理制御部などにより構成されるものであ
る。記録制御部112では、記録する画像データに対
し、画像処理制御部によりスムージング処理や記録濃度
補正処理などの各種画像処理を施して高精細は画像デー
タに変換し、ページプリンタに出力する。本実施例で
は、ページプリンタから出力される記録紙は、ソーター
により所定のビンに格納されるものとする。
【0014】通信制御部108は、MODEM(変復調
装置)、NCU(網制御装置)などにより構成されるも
のである。本実施例における通信制御部108は、アナ
ログの通信回線(PSTN)116およびディジタルの
通信回線(ISDN)117に接続可能であり、G3お
よびG4のプロトコルでの通信制御、通信回線に対する
発呼および着呼などの回線制御を行うものである。さら
に通信制御部108には電話機115を接続し、通信や
DTMFリモート制御などを行うことも可能である。ま
た、留守録制御部109は、音声ICや音声録音再生制
御部などにより構成され、留守番電話機能を提供するも
のである。
【0015】符号復号化処理部111は、画像処理装置
で扱う画像データの符号復号化処理や拡大縮小処理を行
うものである。また、解像度変換処理部110は、画像
データのミリーインチ解像度変換などの解像度変換制御
を行うものである。なお、解像度変換部110において
も画像データの拡大縮小処理は可能である。さらにデー
タ変換部105は、ページ記述言語(PDL)などの解
析、キャラクタデータのCG展開などの画像データの変
換を行うものである。
【0016】I/F制御部113は、外部に接続するパ
ーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の情報処理
端末114とのインターフェース制御を行うものであ
る。本実施例では、RS232Cなどのシリアルインタ
ーフェース、セントロニクスなどのパラレルインターフ
ェース、およびLANインターフェースの各インターフ
ェースに対応しているものとする。情報処理端末114
から送信、プリント、データ登録などのリモート操作
は、あらかじめ定められたコマンド・パラメータ・デー
タ等をI/F制御部113を介して画像処理装置に送信
することにより行われるものである。なお、本実施例で
は情報処理端末114には、リモート操作を行うための
アプリケーションソフトおよびドライバソフトがインス
トールされているものとする。
【0017】拡張スロット118は、画像処理装置にオ
プションボードを挿入するスロットで、拡張画像メモリ
やSCSIインターフェースボード、ビデオインターフ
ェースボードなどの各種オプションボードを取り付ける
ことが可能である。
【0018】次に情報処理端末(ホスト)とのインター
フェース制御の基本動作を図2を用いて説明する。
【0019】図2は、本実施例における情報処理端末1
14とI/F制御部113の間のデータ送受信の概略を
示したものである。
【0020】情報処理端末114からのリモート操作
は、各種動作ごとにコマンド、画像データ、レスポンス
などをあらかじめ定められたインターフェースプロトコ
ルに従いデータを送受信することにより行われるもので
ある。コマンドは、各コマンドを識別するためのコマン
ドコードや、各コマンドの実行を行うために必要な設定
値(記録紙サイズ、相手先電話番号、画像データ種別な
ど)などにより構成されるものである。また画像データ
は、画像データを要求するコマンドまたは画像データを
転送するコマンドに対して送出または受信するものであ
る。
【0021】なお、コマンドには各種制御に対する終了
処理条件や、装置異常時の異常終了処理条件を指定する
ことが可能である。終了処理条件の指定とは、制御終了
時に画像処理装置が実行する制御(指定した画像データ
をクリアするなど)を指定するものである。また、異常
処理条件の指定とは、画像処理装置の異常時(通信エラ
ー、記録紙ジャムなどの)に画像形成装置が実行する制
御(エラー再送信制御の実行など)を指定するものであ
る。前記終了処理条件および異常処理条件を指定するこ
とにより、画像処理装置の状態によらずコマンドの種類
および性格により終了処理の条件設定が可能となる。ま
た、コマンドには、各種制御を実行する際の優先順位を
定めるプライオリティの設定が可能である。
【0022】リモート操作を行う場合は、情報処理端末
114から画像形成装置に対し、リモート操作に対応し
たコマンドを送信する。画像形成装置は、受信したコマ
ンドを解析し、受け付けられるか否かの判断を行ったう
えで、そのコマンドに対するレスポンスを情報処理端末
114に対して送信する。なおレスポンスは受け付けた
コマンドに対する結果とコマンドを識別するためのサー
ビスIDなどにより構成されるものとする。レスポンス
送出後、受け付けたコマンドに従って画像処理装置で通
信や記録などの各種制御を開始する。各種制御が終了後
(エラー終了含む)、コマンドによりあらかじめ指定さ
れた終了処理を行い、終了メッセージを情報処理端末1
14に対して送信する。終了メッセージは、前記サービ
スID、処理結果(終了/エラーコードなど)などによ
り構成されるものとする。
【0023】また、本実施例では、各種リモート操作を
行うコマンドのキューイング制御が可能である。キュー
イング制御とは、画像処理装置が、あるコマンドに対す
る制御を実行中あるいは実行前に、次のコマンドを受け
付けることを可能にする制御である。本実施例における
キューイング制御は、情報処理端末114からのコマン
ド受信時に、コマンドの解析を行い、コマンドの種類に
よって通信キュー、記録キューなどの各種制御キューに
対して制御の予約を行うものである。各種制御を実行
は、制御キューに予約されているコマンドを順次制御す
ることにより行われるが、前記コマンドのプライオリテ
ィが設定されている場合は、その優先度に従い優先的に
制御を行うことが可能である。キューイング制御とプラ
イオリティ制御により、特定の制御を優先的に実行する
割込処理などが可能となる。さらに、キューイング制御
を行うことにより、複数のコマンドを受け付け、通信制
御、記録制御などの各制御を同時に実行することが可能
となり、より効率的に画像処理装置を動作することが可
能となるのである。また、コマンド受付時に前記サービ
スIDを発行するため、各制御キューの実行順序のロー
テーションなどを行った場合でも、画像処理装置で実行
した結果を情報処理端末114に対して通知することが
可能である。
【0024】以下の機能によって、コマンドに終了処理
条件および異常処理条件を設定可能にすることにより、
画像処理装置の状態によらずコマンドの種類および性格
により終了処理の条件設定が可能となる。
【0025】又、コマンドのキューイング制御を行うこ
とにより、複数のコマンドを受け付け、通信制御、記録
制御などの各制御を同時に実行することが可能となり、
より効率的に画像処理装置を動作することが可能となる
のである。
【0026】又、コマンド受付時にサービスIDを発行
することにより、各制御キューの実行順序変更のためロ
ーテーションなどを行った場合でも、画像処理装置で実
行した結果を情報処理端末に対して通知することが可能
となる。
【0027】又、プライオリティ制御を行うことによ
り、特定の制御を優先的に実行する割込処理などが可能
となる。
【0028】次に本実施例の画像処理装置(ファクシミ
リ装置)の有する機能について説明する。 1.ダウンロード機能(図3) 情報処理端末114(ホスト)が転送する画像データを
ファクシミリ装置の画像メモリに格納する機能である。 2.ホストプリント機能(図4、図5) ホストが転送する画像データをプリント出力する機能で
ある。 3.ファイルプリント機能(図6) ファクシミリ装置内の画像ファイルをプリント出力する
機能である。 4.ホスト送信機能(図7、図8) ホストが転送する画像データを送信する機能である。 5.ファイル送信機能(図9、図10) ファクシミリ装置内の画像ファイルを送信する機能であ
る。 6.原稿送信機能(図11、図12) ファクシミリ装置でスキャンした画像データを送信する
機能である。 7.ファイルアップロード機能(図13、図14、図1
5、図17、図18) ファクシミリ装置内の画像データをファイル単位でホス
トに転送する機能である。 8.ページアップロード機能(図16、図17、図1
8) ファクシミリ装置内の画像データをページ単位でホスト
に転送する機能である。 9.スキャンデータ転送機能(図19) ファクシミリ装置でスキャンした画像データをホストに
転送する機能である。 10.スキャンデータ蓄積機能(図20、図21) ファクシミリ装置でスキャンした画像データをファクシ
ミリ装置内の画像メモリに格納する機能である。 11.受信機能(図22、図23) ファクシミリ装置の受信モードを設定し、受信状況を取
得する機能である。 12.ボーリング受信機能(図24、図25) ボーリング発呼の指示を行い、その結果を取得する機能
である。 13.通信管理機能(図26、図27) ファクシミリ装置内の通信管理情報を取得する機能であ
る。 14.ファイル管理機能(図28、図29、図30) ファクシミリ装置内の画像データに関するファイル情報
やページ情報の取得や、ファイルの削除を行う機能であ
る。 15.システムメモリ管理機能(図31〜図39) ダイヤルデータの参照や登録を行う機能である。 16.音声データ管理機能(図40、図41、図42) 留守録制御部109により管理される音声データ及び音
声管理情報のダウンロード/アップロードを行なう機能
である。 17.ホストダイヤル機能(図43) 情報処理端末114からの要求に基づく発呼とそれに関
する回線制御処理を実行する機能である。
【0029】次に上述した各機能の制御動作について詳
細に説明する。
【0030】1.ダウンロード機能 このダウンロード機能は、情報処理端末114が管理す
るデータを必要に応じて変換して(必要がなければ変換
しない)ファクシミリ装置に転送し、画像メモリ104
に記憶させるものである。
【0031】図3はダウンロード時の情報処理端末11
4と画像処理装置(ファクシミリ装置)の制御動作を示
したフローチャートである。ダウンロードは、情報処理
端末との最も基本的な通信であるので、図3の右側に右
側に情報処理端末114の処理を、左側にファクシミリ
装置のCPU101の制御処理を示す。
【0032】まずステップ3−001では、ダウンロー
ド指示受け付けを行う。このダウンロード指示受付けで
は、情報処理端末114は、データをダウンロードする
指示を受け付ける。この指示は、情報処理端末114の
操作部から情報処理装置114に入力されるものとす
る。もちろん、指示は、I/F制御部113を介してフ
ァクシミリ装置から入力される、あるいは情報処理端末
114が接続されたネットワーク上の他の情報処理端末
等から入力される等の場合である。
【0033】ステップ3−002では、指示解釈&判断
を行う。この指示解釈と判断では、情報処理端末114
は、受け付けた指示を解釈し、それが実行可能か否かを
判断する。指示が実行可能でない場合は、エラー処理1
(3−003)を行う。実行可能の場合は、ダウンロー
ド・データの形成と転送(3−004)を行う。
【0034】ステップ3−003では、エラー処理1を
行う。このエラー処理1では、情報処理端末114は、
エラー処理として、ダウンロードを実行不可能である旨
とその原因を示すメッセージを情報処理端末に表示する
等を行う。
【0035】ステップ3−004では、データ形成、転
送を行う。このデータ形成、転送では、情報処理端末1
14からファクシミリ装置に一番最初に転送されるデー
タは、ダウンロード・コマンド(これからダウンロード
を実行することを示す情報とその詳細を示すパラメー
タ、終了条件、異常処理条件等を含む)である。第2回
目以降の転送では、情報処理端末114は、ダウンロー
ドする全データのうち第n回目(n>1)に転送するデ
ータをファクシミリ装置との間で取り決めた形式に変
換、あるいは生成する。この取り決めは、コマンドに規
定される。あるいは第n−1回目の転送結果通知で規定
されるという方式もありうる。いずれの方式にせよ、ダ
ウンロードする全データに必要な条件が同一の場合、こ
の時点で全データを変換、あるいは生成してしまっても
よい。ダウンロード・データの形成が完了したら、情報
処理端末114は、ダウンロード・データをファクシミ
リ装置に送る。
【0036】ステップ3−005では、データ受信を行
う。このデータ受信では、ファクシミリ装置のCPU1
01は、送られてきたダウンロード・データをI/F制
御部113を介して受信する。
【0037】ステップ3−006では、メモリ残量確認
を行う。このメモリ残量確認では、ファクシミリ装置の
CPU101は、画像メモリ104のメモリ残量を確認
する。メモリ残量がない場合は、エラー処理2(3−0
10)を行う。メモリ残量がある場合は、データ形式の
判別(3−007)を行う。
【0038】ステップ3−007では、データ形式の判
別を行う。このデータ形式の判別では、ファクシミリ装
置のCPU101は、受信したダウンロード・データの
データ形式を判別する。この判別は、次のように行う。
ファクシミリ装置がスタンバイ状態の時に受信したデー
タは、コマンドを示すキャラクタ・データとみなし、解
析する。コマンドの受信以後に送られてくるデータは、
そのデータが転送されてくるまでに(コマンドあるいは
以前の結果通知で)指定されているデータ形式であると
判別する。判別の結果、符号化データ(MH、MR、M
MR、JBIG)や生データの場合は、符号化/復号化
処理(3−008)を行い、キャラクタ・データやPD
L等の場合は、画像メモリ104に記録(3−011)
する。
【0039】ステップ3−008では、符号化/復号化
処理を行う。この符号化/復号化処理では、ファクシミ
リ装置のCPU101は、符号化データ(MH、MR、
MMR、JBIG)や生データを符号化/復号化変換す
る。例えば、MHデータならば、まず復号化して生デー
タに戻し、その生データを画像メモリに記録する形式の
データに符号化する。
【0040】ステップ3−009では、符号化/復号化
処理確認を行う。この符号化/復号化処理確認では、符
号化/復号化処理(3−007)が正常に終了した場合
は、画像メモリに記録する(3−011)。正常に終了
しなかった時は、エラー処理2(3−010)を行う。
【0041】ステップ3−010では、エラー処理2を
行う。このエラー処理2では、メモリ残量確認(3−0
06)においてメモリ残量がない場合、あるいは符号化
/復号化処理(3−008)において処理が正常に終了
しなかった場合、異常処理条件に従う。異常処理条件と
しては、ダウンロード・データの受信が失敗した時点で
ダウンロードを中止する、あるいは同じデータの再送を
するものとして、再送が連続して指定された回数(例え
ば3回)失敗した場合に中止する等である。中止要求メ
ッセージあるいは再送要求メッセージをレスポンスとし
て情報処理端末114に転送することにしてもよい。
【0042】ステップ3−011では、画像メモリに記
録を行う。この画像メモリ記録では、ファクシミリ装置
のCPU101は、符号化/復号化したデータ、PD
L、キャラクタ・データ等を画像メモリに記録する。
【0043】ステップ3−012では、レスポンス送出
を行う。このレスポンス送出では、ファクシミリ装置の
CPU101は、レスポンスを情報処理装置114に送
信する。正常終了した場合はその旨を示す情報をレスポ
ンスとする。失敗した場合はエラー処理2 3−010
で述べた処理内容に応じたレスポンス(中止要求、再送
要求等)とする。
【0044】ステップ3−013では、レスポンス受信
を行う。このレスポンス受信では、情報処理端末114
は、レスポンスを受信する。
【0045】ステップ3−014では、データ転送結果
の確認を行う。このデータ転送結果の確認では、情報処
理端末114は、ダウンロードしたデータが正常に転送
されたか否かをレスポンスにより確認する。データが正
常に転送されていない場合は、エラー処理3(3−01
5)を行う。
【0046】ステップ3−015では、エラー処理3を
行う。このエラー処理3では、情報処理端末114は、
エラー処理として、例えば、レスポンスが中止要求であ
れば以後のダウンロードの処理を中止する、再送要求で
あればもう一度同じデータを形成し、転送するために3
−004に戻る等を行う。
【0047】ステップ3−016では、データ残量確認
を行う。このデータ残量確認では、情報処理端末114
は、ダウンロードするデータの残量確認を行う。データ
が残っているならば、データ形成、転送(3−004)
に戻り、データが残っていないならばダウンロードを終
了する。
【0048】このダウンロード機能により情報処理端末
が扱うデータを画像メモリに格納するデータとしてファ
クシミリ装置が扱えるようになるため、 (1)情報処理端末およびそれと接続したネットワーク
の他の端末や周辺機器を用いて利用できるワープロ、デ
ータベース、グラフィック等の各種アプリケーションを
用いて入力、作成、修正、加工したデータをファクシミ
リ装置が利用することが可能となる。従って、単体のフ
ァクシミリ装置に搭載することが困難なデータ処理が可
能となり、使いやすさ、品質を向上させることができ
る。 (2)本機能とファイル送信機能を組み合わせること
で、情報処理端末が管理するデータをFAX送信するこ
とが可能になる。電気的にデジタル・データを転送する
ため品質の劣化が少なく、紙と人間の手間を節約するこ
とができる。 (3)ファイルプリント機能と組み合わせることにより
情報処理端末が管理するデータをプリント・アウトする
ことが可能になる。従って、プリンターとしても利用で
きる。
【0049】2.ホストプリント機能 図4および図5は本実施例におけるホストプリント機能
の制御動作を示すフローチャートである。ホストプリン
ト機能は、情報処理端末114から受信した画像データ
を順次プリント出力する機能である。本実施例におい
て、ホストプリントコマンドの解析および画像データの
受信制御はインターフェイス制御プログラムにより行わ
れ、記録制御は記録制御プログラムにより行われるもの
とする。
【0050】まず、図4に従いホストプリントコマンド
の解析および画像データの受信制御について説明する。
【0051】ホストプリントコマンドの解析および画像
データの受信制御は、ROM102のインターフェイス
制御プログラムにより制御され、ホストプリントコマン
ドの受信と、ROM102の記録制御プログラムからの
記録制御終了通知を監視し、それぞれの制御を行うもの
である。
【0052】まず、情報処理端末114からのコマンド
受信を監視し(S401)、ホストプリント指示コマン
ドを受信した場合は、ホストプリント制御を開始する。
ホストプリントコマンドを受信していない場合は、ステ
ップS410に移行し、ホストプリントの記録制御の終
了を監視する。
【0053】ホストプリント指示コマンドを受信した場
合、記録制御部112の状態を検出し、ホストプリント
コマンドを受け付けることが可能か否かの判定を行う
(S402)。記録制御部112が記録紙無し状態また
は記録紙ジャム状態以外のエラー状態になっている場合
は、エラー解除を直ちに行えないと判定し、情報処理端
末114に対してエラーのレスポンスを送出しホストプ
リント制御を終了する(S412)。
【0054】記録制御開始可能と判断した場合は、記録
制御キューに受け付けたホストプリントコマンドを実行
するための記録制御ジョブを投入する(S403)。記
録制御キューに投入された記録制御ジョブは、ROM1
02の記録制御プログラムにより、コマンドで設定され
たプライオリティに従い、順次記録制御が行われるもの
である。なお、画像データの転送が行われていない記録
制御ジョブもキューイング制御を行うことも可能であ
り、この場合は画像データが所定量転送された時点で記
録制御が開始されるものとする。また、ジョブを投入す
る際には、ホストコマンドで設定されている記録制御終
了処理条件および記録制御エラー処理条件や、個々の記
録制御の区別するためのIDなどの情報も同時にキュー
イングされるものとする。
【0055】記録制御ジョブを投入後、記録モード設定
指示コマンドを情報処理端末114から受信する(S4
04)。記録モード設定指示コマンドは、記録制御を行
う際の記録紙サイズや記録密度などの各種パラメータの
設定を行うものである。なお、受信したコマンドの設定
値は、ROM103の解析プログラムにより解析され、
RAM103の所定の位置に格納されるものである。
【0056】記録モードの設定終了後、画像メモリ10
4のメモリ残量の検出を行い、メモリ残量が所定量以上
あるか否かの判定を行う(S405)。なお、本実施例
におけるメモリ残量の所定量とは、1ページの画像デー
タを格納可能なメモリ容量であり、画像データのデータ
形式に従いページ単位で設定されるものとする。メモリ
残量が所定量以上である場合は、情報処理端末114か
らの画像データを画像メモリ104に蓄積可能であると
判断し、記録制御部112と非同期で画像データの受信
制御を行うものである。記録制御部112と非同期でホ
ストプリント制御を行うことにより、記録制御部112
の終了を待たずに画像データの受信制御が行うことが可
能となり、システムを効率よく運用することができる。
また、メモリ残量が所定量に満たない場合は、画像デー
タを画像メモリ104に蓄積不可能であると判断し、記
録制御部112と同期して画像データの受信制御を行う
ものである。記録制御部112と同期してホストプリン
ト制御を行うことにより、画像メモリを使用せずに記録
制御を行うことが可能であり、画像メモリ104を有効
に利用することができる。
【0057】ステップS405でメモリ蓄積可能と判定
した場合は、情報処理端末114から1ページの画像デ
ータを受信する(S406)。画像データの受信制御
は、情報処理端末114から受信した画像データ転送指
示コマンドにより設定された画像データのデータ形式、
解像度などの各種パラメータに従い制御されるものであ
る。本実施例で取扱可能なデータ形式は、MMRなどの
符号化データ、生データ、プリンタのページ記述言語
(PDL)などのキャラクタデータである。
【0058】情報処理端末114からの画像データは、
I/F制御部113で順次サンプリングされ、データ形
式に従いそれぞれ処理が行われる。符号化データは、符
号復号化処理部111に転送され、復号化符号化制御が
行われ、あらかじめ定められた符号化方式に符号化して
画像メモリ104に順次格納されるものである。生デー
タは、符号復号化処理部111に転送され、あらかじめ
定められた符号化方式に符号化して画像メモリ104に
順次格納されるものである。また、キャラクタデータ
は、データ変換部に転送されCG展開などの処理を行
い、符号復号化処理部111に転送され、あらかじめ定
められた符号化方式に符号化して画像メモリ104に順
次格納されるものである。なお、本実施例においてはデ
ータ転送を高速化するため、DMAを用いて転送制御を
行う。
【0059】1ページの画像データの受信後、情報処理
端末114に1ページの受信制御の終了を通知するレス
ポンスを送出する(S407)。
【0060】1ページの受信制御終了後、次ページの有
無を判定し(S408)、次ページがある場合はステッ
プS404に移行し、画像データの受信制御を継続す
る。次ページがない場合は、ホストプリント制御が終了
したと判断し、情報処理端末114に対してホストプリ
ントコマンドの終了および受け付けたコマンドに対する
サービスIDを通知する(S409)。なお、ここでの
終了通知とは、ホストプリント機能の一連のデータを全
て受信した旨を通知するもので、ホストプリントコマン
ドのサービスの終了(記録終了)を意味するものではな
い。
【0061】コマンド終了を通知後、受け付けたコマン
ドに対する記録制御プログラムからの記録制御終了通知
の有無を判定し(S410)、記録制御が終了した場合
は情報処理端末114に対してホストプリントコマンド
のサービスの終了、記録制御の結果、コマンドに対する
サービスIDを通知する(S411)。記録制御終了通
知の判定制御後、ステップS401に移行し、コマンド
監視制御を繰り返す。
【0062】ステップS405でメモリ残量が所定量に
満たないと判断した場合は、記録制御部112の状態を
検出する(S413)。記録制御部が記録紙なし状態で
停止していたり、他の記録制御ジョブを実行している場
合は、画像データと同期して記録制御を行うことが不可
能であると判断し、情報処理端末114に対してエラー
のレスポンスを通知し記録制御を終了する(S41
2)。なお、現在受信中のホストプリントの記録制御を
行っている場合は、記録制御実行可能と判定されるもの
とする。
【0063】現在受信中のホストプリントの記録制御を
行っている場合は、画像データの受信制御と記録制御を
同期させるため、未出力のページの記録制御の終了を待
つ(S414)。未出力ページの記録制御の終了は、記
録制御プログラムからの1ページ終了通知を監視するこ
とにより行われるものである。なお、この制御はホスト
プリント制御の途中ページで画像メモリ104のメモリ
残量が少なくなる(所定量以下になる)場合にも実行さ
れる。
【0064】未出力ページの出力制御終了後、情報処理
端末114から1ページの画像データを受信する(S4
15)。1ページの画像データの受信後、記録制御部と
同期をとるため、記録制御プログラムからの1ページ記
録制御終了通知を監視する(S416)。記録制御部が
終了した場合は、情報処理端末114に1ページの受信
制御および記録制御の終了を通知するレスポンスを送出
し(S417)、ステップS408に移行し、次ページ
の有無の判定を行い、ホストプリント制御を続行する。
【0065】次に、図5に従い画像データの記録制御に
ついて説明する。
【0066】画像データの記録制御は、ROM102の
記録制御プログラムにより制御され、記録制御キューを
監視し、記録制御ジョブが投入された時点で記録制御が
開始されるものである。
【0067】まず記録制御キューに投入されたジョブを
解析し、記録制御終了処理条件および記録制御エラー処
理条件の設定を行う(S501)。本実施例では、記録
制御終了時に記録制御を行った画像メモリをクリアし、
エラー終了時にはメモリを保存し再度記録制御を行うエ
ラーリカバリが設定されるものとする。
【0068】終了処理条件の設定後、記録制御キューに
投入されたジョブを解析し、記録制御に必要な各種パラ
メータの設定を行う(S502)。
【0069】記録制御の開始後、記録制御を行う画像フ
ァイルの画像データ形式の解析を行う(S503)。指
定された画像データが符号化データである場合は、画像
メモリ104に格納されている画像データを符号復号化
処理部111に転送し復号化処理を行う(S504)。
次に復号化された画像データは、解像度変換処理部11
0であらかじめ定められた解像度に変換され、順次記録
制御部112に転送し、記録制御が行われるものであ
る。ステップS503で指定された画像データがページ
記述言語などのキャラクタデータである場合は、画像メ
モリ104に格納されている画像データをデータ変換部
105に転送し、ラスタデータへのデータ変換制御を行
う(S511)。変換された画像データは、符号化デー
タと同様に解像度変換処理を行ったうえで記録制御が行
われる。
【0070】記録制御において記録紙ジャムなどで記録
制御エラーが生じた場合は(S505)、ステップS5
01で設定された記録エラー終了処理を行う(S51
2)。本実施例では記録制御をリトライするため、再度
記録制御キューにジョブを投入し、インターフェイス制
御プログラムに対して記録エラー終了、およびIDを通
知し記録制御を終了する(S510)。
【0071】記録制御エラーが生じていない場合は、1
ページの記録制御の終了を判定し、終了していない場合
は、ステップS503に移行し、記録制御を継続する。
【0072】1ページの記録制御が終了した場合は、イ
ンターフェイス制御プログラムに対して1ページの記録
が終了した旨を通知し(S507)、次ページの有無の
判定を行う(S508)。
【0073】次ページがある場合は、ステップS502
に移行し記録制御を継続する。次ページがない場合は、
ステップS501で設定された記録終了処理を行う(S
509)。本実施例では画像データをクリアし、インタ
ーフェイス制御プログラムに対して記録終了、およびI
Dを通知し記録制御を終了する(S510)。
【0074】上述したホストプリント制御において、画
像メモリを介さずに受信した画像データを記録部に転送
する制御を設けることにより、メモリオーバーフロー時
でも記録制御が可能となる。さらに、メモリ蓄積可能な
場合は、画像メモリにいったん受信し、確定ページを順
次記録する制御を追加することにより、システムの高速
化が可能である。
【0075】3.ファイルプリント機能 図6は本実施例におけるファイルプリント機能の制御動
作を示すフローチャートである。ファイルプリント機能
は、画像処理装置の画像メモリ104に格納された画像
ファイルを順次プリント出力する機能である。本実施例
において、ファイルプリントコマンドの解析および画像
データの受信制御はインターフェイス制御プログラムに
より行われ、記録制御は図5で説明した記録制御プログ
ラムにより行われるものとする。
【0076】以下、図6に従いファイルプリント機能に
ついて説明する。
【0077】ファイルプリントコマンドの解析および制
御は、ROM102のインターフェイス制御プログラム
により制御され、ホストプリントコマンドの受信と、R
OM102の記録制御プログラムからの記録制御終了通
知を監視し、それぞれの制御を行うものである。
【0078】まず、情報処理端末114からのコマンド
受信を監視し(S601)、ファイルプリント指示コマ
ンドを受信した場合は、ファイルプリント制御を開始す
る。ファイルプリントコマンドを受信していない場合
は、ステップS605に移行し、ファイルプリントの記
録制御の終了を監視する。
【0079】ファイルプリント指示コマンドを受信した
場合、記録制御部112の状態をおよび指定された画像
ファイルの状態を検出し、ファイルプリントコマンドを
受け付けることが可能か否かの判定を行う(S60
2)。記録制御部112が記録紙無し状態または記録紙
ジャム状態以外のエラー状態になっている場合は、エラ
ー解除を直ちに行えないと判定し、情報処理端末114
に対してエラーのレスポンスを送出しホストプリント制
御を終了する(S609)。また、画像メモリに存在し
ないファイルや、記録制御中であるファイルを指定され
た場合も、記録制御を受け付けることが不可能であると
判定し、情報処理端末114に対してエラーのレスポン
スを通知し記録制御を終了する。
【0080】記録制御開始可能と判断した場合は、記録
制御キューに受け付けたファイルプリントコマンドを実
行するための記録制御ジョブを投入する(S603)。
記録制御キューに投入された記録制御ジョブは、ROM
102の記録制御プログラムにより、コマンドで設定さ
れたプライオリティに従い、順次記録制御が行われるも
のである。また、ジョブを投入する際には、ホストコマ
ンドで設定されている記録制御終了処理条件および記録
制御エラー処理条件や、個々の記録制御の区別するため
のIDなどの情報も同時にキューイングされるものとす
る。
【0081】記録画像のキューイング制御終了後、情報
処理端末114に対してファイルプリントコマンドの受
付完了およびコマンドに対するサービスIDを通知する
(S604)。
【0082】コマンド終了を通知後、受け付けたコマン
ドに対する記録制御プログラムからの記録制御終了通知
の有無を判定し(S605)、記録制御が終了した場合
は情報処理端末114に対してファイルプリントコマン
ドのサービスの終了、記録制御の結果、コマンドに対す
るサービスIDを通知する(S606)。
【0083】また、情報処理端末114から記録結果要
求コマンドを受信した場合は(S607)、現在の記録
状況を判定し、記録終了、記録制御中、記録エラー終了
などの現在の記録結果を情報処理端末114に送出する
(S608)。
【0084】記録結果要求コマンドの監視制御後、ステ
ップS608に移行し、コマンド監視制御を繰り返す。
【0085】上述したファイルプリント制御において、
指定された画像ファイルのデータ形式を自動的に判断す
る制御を用いることにより、キャラクタデータ形式で蓄
積された画像データの記録制御を容易に行うことが可能
となる。
【0086】又、ファイルプリント制御において終了制
御条件を設定することを可能にすることにより、プリン
トのエラーリカバリ制御を容易に行うことが可能とな
る。
【0087】4.ホスト送信機能 このホスト送信機能は、情報処理端末114が管理する
データを情報処理端末114からファクシミリ装置に転
送し、そのデータをファクシミリ装置から送信するもの
である。その際に、ファクシミリ装置の画像メモリ10
4を消費せずに情報処理端末114が扱うデータを送信
するとともに、その送信結果をファクシミリ装置が情報
処理端末114に通知する。
【0088】図7は、ホスト送信機能の制御動作を示し
たフローチャートである。
【0089】ホスト送信は、情報処理端末114から指
示された相手先に発呼し、情報処理端末の管理する送信
するデータを相手機が受信可能なデータに変換して送信
し、送信結果を情報処理端末114に通知する。データ
の変換を情報処理端末とファクシミリ装置のどちらでど
のように行うかに応じていくつかの場合に分けられる
が、本説明では変換を情報処理端末114で行う場合を
説明する。
【0090】ステップ7−001では、ホスト送信指示
受け付けを行う。このホスト送信指示受け付けでは、フ
ァクシミリ装置のCPU101は、ホスト送信指示(以
下、ホスト送信コマンドと呼ぶ)を受け付けたか否かを
判断する。ホスト送信コマンドには、送信したい相手先
電話番号が含まれている。また、相手先情報としてファ
クシミリ装置に登録してあるワンタッチダイヤルや短縮
ダイヤルの番号を格納するようにしてもよい。さらに、
送信後の制御を指定する終了処理条件/異常終了処理条
件が指示に格納してあってもよい。本実施例では、終了
処理条件と異常終了処理条件として結果通知のみが指定
されているものとする。ホスト送信コマンドを受信して
いればステップ7−002に、受信していなければエラ
ーレスポンスの送出(7−009)に進む。
【0091】ステップ7−002では、ホスト送信の実
行可能性の判断を行う。この処理では、ホスト送信が実
行可能か否かを判断する。この判断は、現在、通信回線
が使用可能か否かによる。実行可能の場合は、通信制御
キューに登録(7−003)する。実行可能でない場合
は、エラーレスポンスの送出(7−009)を行う。
【0092】ステップ7−003では、通信制御キュー
への登録を行う。この処理では、受け付けたホスト送信
指示コマンドを実行するための通信制御ジョブを通信制
御キューに投入する。このジョブは優先度が高く、現
在、通信回線が使用可能なので、直ちに発呼ホスト送信
制御が実行され、発呼が行われる。
【0093】ステップ7−004では、相手機能力の通
知の有無を確認する。この処理では、ホスト送信制御の
実行により、通信相手と接続し、G3FAXのフェイズ
Aの結果から通信相手の能力がわかる。その通知の有無
を判断する。
【0094】ステップ7−005では、相手機能力を送
出する。この処理では、相手機能力を情報処理端末11
4に対して送出する。
【0095】ステップ7−006では、ホストからデー
タを受信する。この処理では、ファクシミリ装置のCP
U101は、ホストから送られてくるデータ(ページ単
位)をI/F制御部113を介して受け取り、通信相手
機に送信する。
【0096】ステップ7−007では、レスポンスを送
出する。この処理では、データの送信完了を情報処理端
末114に対して送出する。
【0097】ステップ7−008では、次ページの有無
を確認する。この処理では、ファクシミリ装置のCPU
101は、ホストから送られてくるデータに次のページ
があるか否かを判断する。次のページがある場合は、ス
テップ7−006に戻る。次のページがない場合は、ス
テップ7−010に進む。
【0098】ステップ7−009では、エラーレスポン
スを送出する。この処理では、ホスト送信の実行不可能
のレスポンスを情報処理端末114に対して送出する。
【0099】ステップ7−010では、ホスト送信終了
結果通知の有無を確認する。この処理では、ホスト送信
終了の通知が存在するか否かを判断する。これは後述の
ホスト送信制御においてホスト送信が終了した時点で通
知されるものである。ホスト送信終了の通知が存在する
場合には、ステップ7−011を行う。存在しない場合
は、ステップ7−012を行う。
【0100】ステップ7−011では、終了メッセージ
を送出する。この処理では、サービスIDと送信結果が
含まれる終了メッセージを情報処理端末114に対して
送出する。
【0101】ステップ7−012では、ホスト送信状況
の要求の有無を確認する。この処理では、ホスト送信状
況の取得要求を情報処理端末114から受信しているか
否かを判断する。受信していれば、ステップ7−013
に進む。
【0102】ステップ7−013では、ホスト送信状況
を送出する。この処理では、状況取得を要求されたサー
ビスIDに対するホスト送信の送信状況(送信結果)を
情報処理端末114に送出する。
【0103】図8は、本実施例におけるホスト送信制御
のフローチャートである。前述のホスト送信機能により
通信制御キューに投入された通信制御ジョブは、ROM
102の通信制御プログラムにより、コマンドで設定さ
れたプライオリティに従い、順次通信制御が行われる。
本実施例の場合は、すでに述べたように直ちに実行され
る。
【0104】ステップ8−001では、終了処理条件の
設定を行う。この処理では、ホスト送信の通信制御が開
始されると、情報処理端末114からのコマンドで指示
された終了処理条件の設定が行われる。本実施例におい
ては、終了処理条件、異常終了処理条件として通信の詳
細な結果通知が設定されるものとする。
【0105】ステップ8−002では、送信制御を開始
する。この処理では、コマンドで指示された相手先に通
信制御部108により発呼を行う。
【0106】ステップ8−003では、相手機能力を通
知する。この処理では、通信相手と接続し、G3FAX
のフェイズBの結果から通信相手の能力がわかる。それ
を通知する。
【0107】ステップ8−004では、ファイル転送を
実行するか否かを判断する。この処理では、ファイル転
送を実行するか否かを判断する。この判断結果は情報処
理端末と共有できなければならない。具体的には、相手
機の能力を知った情報処理端末がそれを元にして、ファ
クシミリ装置に送ってくるデータ形式を定め、その形式
とデータそのものをファクシミリ装置に転送し、ファク
シミリ装置はそれに従う、あるいは、判断基準をあらか
じめ共有しておき、情報処理端末114とファクシミリ
装置のそれぞれが別々に判断する等が考えられる。いず
れの方式にせよ、この時点で情報処理端末114がデー
タを転送してくることに注意する。ファイル転送を実行
する場合は、ステップ8−004に進み、実行しない場
合は、ステップ8−008に進む。
【0108】ステップ8−005では、ファイル転送処
理を行う。この処理では、情報処理端末114から送ら
れてくるデータ(ファイル)を相手機に送信する。これ
は、G3のBFT(Binary File Tran
sfer)機能を用いて実行できる。
【0109】ステップ8−006では、通信がOKか否
かを判断する。この処理では、相手機との交信結果か
ら、通信(ファイル転送)がOKか否かを判断する。送
信中に通信エラーが有れば、ステップ8−020に進
む。通信エラーがなければ、ステップ8−007に進
む。
【0110】ステップ8−007では、1ファイルの処
理が終了したか否かを確認する。この処理では、1ファ
イルの転送が終了するまでファイル転送処理を実行す
る。終了していなければ、ステップ8−005に戻り、
終了していれば、ステップ8−018に進む。
【0111】ステップ8−008では、符号化データか
否かを確認する。この処理では、情報処理装置から送ら
れてきた(ページ)データが符号化データ(MH、MR
等)か否かを判断する。このデータ形式の判断は、ステ
ップ8−004に述べたように、すでに行われている場
合もある。いずれにせよ、符号化データならば、ステッ
プ8−009に進み、そうでないならばステップ8−0
13に進む。
【0112】ステップ8−009では、復号化処理を行
う。この処理では、符号復号化処理部111により符号
化データ(MH、MR等)を復号化し、生データに変換
する。
【0113】ステップ8−010では、解像度変換処理
/符号化処理を施して送信する。この処理では、生デー
タを相手機能力に合わせたデータに符号化(MH、M
R、MMR等)し、送信する。
【0114】ステップ8−011では、通信OKか否か
を判断する。この処理では、相手機との交信結果から、
通信がOKか否かを判断する。送信中に通信エラーが有
れば、ステップ8−020に進む。通信エラーがなけれ
ば、ステップ8−012に進む。
【0115】ステップ8−012では、1ページの処理
が終了したか否かを確認する。この処理では、1ページ
の送信が終了するまでページの送信処理を実行する。終
了していなければ、ステップ8−009に戻り、終了し
ていれば、ステップ8−018に進む。
【0116】ステップ8−013では、PDLあるいは
キャラクタ・データか否かを確認する。この処理では、
情報処理装置から送られてきた(ページ)データがPD
Lあるいはキャラクタ・データか否かを判断する。この
データ形式の判断は、ステップ8−004に述べたよう
に、すでに行われている場合もある。いずれにせよ、P
DLあるいはキャラクタ・データならば、ステップ8−
014に進み、そうでないならばステップ8−020に
進む。
【0117】ステップ8−014では、データ変換処理
を行う。この処理では、PDLあるいはキャラクタ・デ
ータを、データ変換部105を用いて生データに変換す
る。
【0118】ステップ8−015では、解像度変換処理
/符号化処理を施して送信する。この処理では、生デー
タを相手機能力に合わせたデータに符号化(MH、M
R、MMR等)し、送信する。
【0119】ステップ8−016では、通信OKか否か
を判断する。この処理では、相手機との交信結果から、
通信がOKか否かを判断する。送信中に通信エラーが有
れば、ステップ8−020に進む。通信エラーがなけれ
ば、ステップ8−017に進む。
【0120】ステップ8−017では、1ページの処理
が終了したか否かを確認する。この処理では、1ページ
の送信が終了するまでページの送信処理を実行する。終
了していなければ、ステップ8−014に戻り、終了し
ていれば、ステップ8−020に進む。
【0121】ステップ8−018では、次データの有無
を判断する。この処理では、情報処理端末から転送され
てくる次データがあるか否かを判断する。ある場合は、
ステップ8−004に戻る。ない場合は、ステップ8−
019に進む。
【0122】ステップ8−019では、終了処理を行
う。この処理では、通信の終了処理(G3FAX通信の
フェイズDとE)を行う。本実施例では終了処理条件と
して通信の詳細な結果通知が設定されているので、その
転送が実行される。
【0123】ステップ8−020では、エラー終了処理
を行う。この処理では、異常終了処理条件として詳細な
結果の通知が設定されているので、送信が途中で失敗し
たことの詳細な結果の転送が実行される。
【0124】ステップ8−021では、ホスト送信終了
を通知する。この処理では、ホスト送信の正常終了、エ
ラー終了等を通知して、ホスト送信制御を終了する。
【0125】以上のホスト送信によれば、送信する画像
データ全ての分の画像メモリを用いることなく、情報処
理端末114が扱うデータを送信することができる。つ
まり、ダウンロードとファイル送信の組み合わせの場合
に比べて、画像メモリ104を節約し装置のコストを下
げること、あるいはデータのために画像メモリ104を
用いてメモリ受信可能量を増やす等の利便性の向上をは
かることができる。また、発呼を行い通信相手の能力を
確かめてから、それに応じたデータを送ることもできる
ので、ファイル送信の場合には必要となる解像度変換や
符号復号化等の処理を省くことも可能であり、情報処理
端末114とファクシミリ装置からなるシステム全体が
行う送信処理がシステム全体として効率的に実行でき
る。
【0126】5.ファイル送信機能 図9は、本実施例におけるファイル送信機能の制御動作
を示したフローチャートである。ファイル送信機能は、
情報処理端末114から指示された相手先に発呼し、指
示された画像メモリ104内のファイルを相手機が受信
可能なデータに変換して送信し、送信結果を情報処理端
末114に通知する機能である。まず、情報処理端末1
14からI/F制御部113を介してファイル送信指示
コマンドを受信したか否かを判断し(S901)、コマ
ンドを受信していればS902に、受信していなければ
S906に進む。ここでファイル送信指示コマンドに
は、送信したいファイルのファイルIDや相手先電話番
号などの情報が格納されている。このとき複数のファイ
ルIDを指定してもよい。また、相手先情報としてファ
クシミリ装置に登録してあるワンタッチダイヤルや短縮
ダイヤルの番号を格納するようにしてもよい。さらに、
送信後の制御を指定する終了処理条件/異常終了処理条
件がコマンド内に格納してあってもよい。本実施例で
は、終了処理条件としてファイル消去、異常終了処理条
件としてファイル未消去とエラー再送信が指定されてい
るものとする。
【0127】S901でファイル送信指示コマンドを受
信していれば、指定されているファイルIDのファイル
が送信可能か否かを判断する(S902)。これは、フ
ァイルの有無や、ファイル属性、現在のファイルの使用
状況等により判断する。ファイルが無い等の理由により
送信不可能と判断した場合には、S905においてファ
イル送信不可能のレスポンスを情報処理端末114に対
して送出し、S906に進む。
【0128】S902で送信可能と判断した場合には、
受け付けたファイル送信指示コマンドを実行するための
通信制御ジョブを通信制御キューに投入(登録)する
(S903)。次に、ファイル送信指示コマンドの受付
完了およびサービスIDを情報処理端末114に対して
送出し(S904)、S906に進む。この様に、通信
制御キュー制御を行うことにより、複数のファイル送信
指示コマンドを受け付けることが可能になり、また、サ
ービスIDを送出することにより情報処理端末114に
おいて各コマンドの結果取得時の識別が可能になる。
【0129】S906において、ファイル送信終了の通
知が存在するか否かを判断する。これは後述のファイル
送信制御においてファイル送信が終了した時点で通知さ
れるものである。ファイル送信終了の通知が存在する場
合には、サービスIDや送信結果等が含まれる終了メッ
セージを情報処理端末114に対して送出する(S90
7)。終了メッセージにより、情報処理端末114で
は、ファイル送信の終了や送信結果等を知ることができ
る。
【0130】次に、S908において、ファイル送信状
況の取得要求を情報処理端末114から受信しているか
否かを判断する。受信していれば、状況取得を要求され
たサービスIDに対するファイル送信の送信状況(送信
中、リダイヤル待機中等)を送出し(S909)、S9
01に進む。
【0131】この様に、ファイル送信機能においては、
ファイル送信指示コマンドの受信(S901)、ファイ
ル送信終了の通知(S906)、ファイル送信状況の取
得要求(S908)が存在するか否かを監視しながら、
存在するものがあれば該当処理を実行するという制御が
行われる。
【0132】図10は、本実施例におけるファイル送信
制御のフローチャートである。前述のファイル送信機能
により通信制御キューに投入された通信制御ジョブは、
ROM102の通信制御プログラムにより、コマンドで
設定されたプライオリティに従い、順次通信制御が行わ
れる。ファイル送信の通信制御が開始されると、S10
01においてコマンドで指示された終了処理条件の設定
が行われる。本実施例においては、終了処理条件として
ファイル消去、異常終了処理条件としてファイル未消去
とエラー再送信が設定される。
【0133】次に、送信制御が開始され、コマンドで指
示された相手先に通信制御部108により発呼を行う
(S1002)。その後、ファイル転送を実行するか否
かを判断する(S1003)。これは、ファイル属性と
ファイル送信前の相手機との交信内容により判断する。
また、以前の交信結果をワンタッチ/短縮ダイヤル毎に
RAM103に記憶しておき、その記憶内容により判断
してもよい。さらに、あらかじめ相手機の能力がわかっ
ている場合には、ファイル送信指示コマンド内に送信す
るデータ形式を格納することにより情報処理端末114
から指示できるようにしてもよい。
【0134】ファイル転送を実行するならば、画像メモ
リ104内の該当ファイルのデータを順次読み取り送信
する(S1004)。送信中に通信エラーが有れば(S
1005)、S1018においてエラー終了処理を実行
し、通信エラーがなければ、1ファイルの転送が終了す
るまでファイル転送処理を実行する(S1006)。1
ファイルの転送が終了すると、次ファイルの指定がある
か否かの判断(S1007)に進む。
【0135】一方S1003において、ファイル転送を
実行しないと判断した場合は、相手機能力に合わせた符
号化(MH、MR、MMR等)を行い送信する。
【0136】まず、S1008において指定されたファ
イルのデータ形式が符号化データであるか否かを判断す
る。ここで符号化データならば、符号復号化処理部11
1で生データに復号し(S1009)、解像度変換部1
10で解像度変換を行った後、符号復号化処理部111
で符号化して送信する(S1010)。送信中に通信エ
ラーが有れば(S1011)、S1018においてエラ
ー終了処理を実行し、通信エラーがなければ、1ファイ
ルの送信が終了するまで送信制御を実行する(S101
2)。1ファイルの送信が終了すると、次ファイルの指
定があるか否かの判断(S1007)に進む。
【0137】また、S1008においてファイルがPD
Lやキャラクタデータで記述されている場合には、デー
タ変換部105により生データに変換し(S101
3)、解像度変換部110で解像度変換を行った後、符
号復号化処理部111で符号化して送信する(S101
4)。送信中に通信エラーが有れば(S1015)、S
1018においてエラー終了処理を実行し、通信エラー
がなければ、1ファイルの送信が終了するまで送信制御
を実行する(S1016)。1ファイルの送信が終了す
ると、次ファイルの指定があるか否かの判断(S100
7)に進む。
【0138】S1007において、次ファイルの指定が
あるか否かを判断し、有ればS1003へ進み次ファイ
ルの送信制御を実行し、なければS1017へ進み終了
処理を実行する。
【0139】S1017の終了処理においては、本実施
例では終了処理条件としてファイル消去が設定されてい
るので、送信したファイルの消去が実行される。一方S
1018のエラー終了処理においては、本実施例では異
常終了処理条件としてファイル未消去とエラー再送信が
設定されているので、ファイルは消去されず、リダイヤ
ル待機処理が実行される。このファイルに対しては、一
定時間後にリダイヤル発呼しエラー画像を送信するとい
う処理が実行される。
【0140】最後に、ファイル送信の正常終了、エラー
終了等を通知して(S1019)、ファイル送信制御を
終了する。
【0141】以上のファイル送信機能によれば、コマン
ド内に異常終了処理条件を設定することにより、エラー
送信した場合のリカバリ制御等を通信毎に設定すること
が可能となる。
【0142】又、コマンドのキューイング制御やプライ
オリティー制御を行うことにより、効率的で使い勝手の
良い送信機能を提供できる。また、サービスIDにより
情報処理端末において各コマンドの結果取得時の識別が
可能になる。
【0143】又、ダウンロード機能と併用することによ
り、情報処理端末上のファイルを相手先に送信すること
が可能となる。また、この際、解像度変換や符号化とい
った負荷のかかる処理をファクシミリ装置に実行させる
ことにより、情報処理端末の負荷が軽減する。
【0144】6.原稿送信機能 図11は、本実施例における原稿送信機能の制御動作フ
ローチャートである。原稿送信機能は、情報処理端末1
14から指示された読取モードで原稿を読み取り、指示
された相手先に送信し、結果を情報処理端末114に通
知する機能である。
【0145】まず、情報処理端末114からI/F制御
部113を介して原稿送信指示コマンドを受信したか否
かを判断し(S1101)、コマンドを受信していれば
S1102に、受信していなければS1106に進む。
ここで、原稿送信指示コマンドには、各原稿毎の解像度
や濃度を指定する読取モード、送信したい相手先の電話
番号などの情報が格納されている。相手先情報としてフ
ァクシミリ装置に登録してあるワンタッチダイヤルや短
縮ダイヤルの番号を格納するようにしてもよい。また、
送信後の制御を指定する終了処理条件/異常終了処理条
件がコマンド内に格納してあってもよい。本実施例で
は、終了処理条件としてメモリ送信ならばファイル消
去、異常終了処理条件としてダイレクト送信ならばリダ
イヤル無し、メモリ送信ならばファイル未消去とエラー
再送信が指定されているものとする。
【0146】S1101で原稿送信指示コマンドを受信
していれば、原稿送信が可能か否かを判断する(S11
02)。これは、原稿の有無や、読取制御部106の使
用状況、他の原稿送信指示コマンドによる通信制御ジョ
ブの有無等により判断する。送信不可能と判断した場合
には、S1105において原稿送信不可能のレスポンス
を情報処理端末114に対して送出し、S1106に進
む。
【0147】S1102で送信可能と判断した場合に
は、受け付けた原稿送信指示コマンドを実行するための
通信制御ジョブを通信制御キューに投入(登録)する
(S1103)。次に、原稿送信指示コマンドの受付完
了およびサービスIDを情報処理端末114に対して送
出し(S1104)、S1106に進む。この様に、サ
ービスIDを送出することにより情報処理端末114に
おいて各コマンドの結果取得時の識別が可能になる。
【0148】S1106において、原稿送信終了の通知
が存在するか否かを判断する。これは後述の原稿送信制
御において原稿送信が終了した時点で通知されるもので
ある。原稿送信終了の通知が存在する場合には、サービ
スIDや送信結果等が含まれる終了メッセージを情報処
理端末114に対して送出する(S1107)。終了メ
ッセージにより、情報処理端末114では、原稿送信の
終了や送信結果等を知ることができる。
【0149】次に、S1108において、原稿送信状況
の取得要求を情報処理端末114から受信しているか否
かを判断する。受信していれば、状況取得を要求された
サービスIDに対する原稿送信の送信状況(送信中、原
稿読み取り中等)を送出し(S1109)、S1101
に進む。
【0150】この様に、原稿送信機能においては、原稿
送信指示コマンドの受信(S1101)、原稿送信終了
の通知(S1106)、原稿送信状況の取得要求(S1
108)が存在するか否かを監視しながら、存在するも
のがあれば該当処理を実行するという制御が行われる。
【0151】図12は、本実施例における原稿送信制御
のフローチャートである。前述の原稿送信機能により通
信制御キューに登録された通信制御ジョブは、ROM1
02の通信制御プログラムにより、コマンドで設定され
たプライオリティに従い、順次通信制御が行われる。原
稿送信の通信制御が開始されると、S1201において
コマンドで指示された終了処理条件の設定が行われる。
本実施例においては、終了処理条件としてメモリ送信な
らばファイル消去が設定され、異常終了処理条件として
ダイレクト送信ならばリダイヤル無し、メモリ送信なら
ばファイル未消去とエラー再送信が設定される。
【0152】次に、ダイレクト送信を実行するか否かを
判断する(S1202)。これは、コマンド内での指示
により判断されるものであってもよいし、また、ファク
シミリ装置の設定により判断されるものであってもよ
い。
【0153】ダイレクト送信を実行すると判断した場合
には、送信制御が開始され、コマンドで指示された相手
先に通信制御部108により発呼を行う(S120
3)。その後、コマンドで指示された読取モードと相手
機の受信能力により決定される読取モードに設定する
(S1204)。相手機の受信能力は、原稿送信前の相
手機との交信内容により判断する。また、以前の交信結
果をワンタッチ/短縮ダイヤル毎にRAM103に記憶
しておき、その記憶内容により判断してもよい。その
後、読取制御部106で原稿を読み取りながら、符号復
号化処理部111で相手機の受信能力に合わせた符号化
方式(MH、MR、MMR等)に読取データを変換して
送信する(S1205)。送信中に通信エラーが有れば
(S1206)、S1210においてエラー終了処理を
実行し、通信エラーがなければ、該原稿の送信が終了す
るまで送信制御を実行する(S1207)。該原稿の送
信が終了すると、次原稿を送信するか否かを判断する
(S1208)。これは、次原稿の有無により判断する
ものであってもよいし、また、原稿送信指示コマンド内
での指示により判断するものであってもよい。送信する
と判断した場合にはS1204に進み次原稿の送信を開
始し、送信しないと判断した場合には、S1209に進
む。
【0154】一方、S1202においてダイレクト送信
を実行しないと判断した場合には、まずコマンドで指示
された読取モードに設定し(S1212)、読取制御部
106で原稿を読み取りながら符号復号化処理部111
で符号化して画像メモリ104に符号化データとして蓄
積する(S1213)。読み取り中に読み取りエラーや
メモリ蓄積エラー等が有れば(S1214)、S121
0においてエラー終了処理を実行し、エラーがなけれ
ば、該原稿のメモリ蓄積が終了するまで読み取り制御を
実行する(S1215)。該原稿のメモリ蓄積が終了す
ると、次原稿を読み取るか否かを判断する(S121
6)。これは、次原稿の有無により判断するものであっ
てもよいし、また、原稿送信指示コマンド内での指示に
より判断するものであってもよい。読み取ると判断した
場合には、S1212に進み次原稿の読み取りを開始
し、読み取らないと判断した場合には、S1217に進
む。
【0155】S1217において、送信制御が開始さ
れ、コマンドで指示された相手先に通信制御部108に
より発呼を行う。その後、さきほど蓄積した画像メモリ
104内の符号化データを符号復号化処理部111で生
データに復号し(S1218)、解像度変換部110で
解像度変換を行った後、符号復号化処理部111で相手
機の受信能力に合わせた符号化にして送信する(S12
19)。送信中に通信エラーが有れば(S1220)、
S1210においてエラー終了処理を実行する。また、
通信エラーがなければ、蓄積した符号化データの送信が
終了するまで送信制御を実行し(S1221)、送信が
終了すればS1209に進む。
【0156】S1209の終了処理ではS1201で設
定した終了処理条件が実行され、本実施例においてはメ
モリ送信時には送信したファイルの消去が実行される。
一方、S1210のエラー終了処理では、S1201で
設定した異常終了処理条件が実行され、本実施例におい
てはダイレクト送信時には送信途中のエラーのときリダ
イヤルはしない、また、メモリ送信時にはファイルは消
去されず、リダイヤル待機処理が実行される。このファ
イルに対しては、一定時間後にリダイヤル発呼しエラー
画像を送信するという処理が実行される。
【0157】最後に、原稿送信の正常終了、エラー終了
等を通知して(S1211)、原稿送信制御を終了す
る。
【0158】以上の原稿送信処理によれば、コマンド内
に異常終了処理条件を設定することにより、エラー送信
した場合のリカバリ制御等を通信毎に設定することが可
能となる。
【0159】又、コマンドのキューイング制御やプライ
オリティー制御を行うことにより、効率的で使い勝手の
良い送信機能を提供できる。また、サービスIDにより
情報処理端末において各コマンドの結果取得時の識別が
可能になる。
【0160】7.ファイルアップロード機能 このファイルアップロード機能は、ファクシミリ装置内
の画像メモリ104に格納されているデータ(符号化デ
ータ/PDL・キャラクタ等)を、ファクシミリ装置で
管理しているファイル単位で、要求されたデータ形式に
変換して情報処理端末114に転送するものである。
【0161】図13はファイルアップロード機能の制御
動作を示したフローチャートである。図8Aは、本実施
例におけるファクシミリ装置の画像メモリ104に格納
されている符号化データやPDL等のデータを、ファク
シミリ装置が管理しているファイル単位で情報処理端末
114に転送するファイルアップロードの動作を示すフ
ローチャートである。
【0162】このファイルアップロードでは、I/F制
御部113を介して情報処理端末114から送られてく
るコマンドによってファイルアップロードが要求された
ならば、ファイルアップロードの処理が実行される。な
お、コマンドおよびパラメータレベルの矛盾は、コマン
ド解析時に予め排除されているものとする。又、本コマ
ンドは、要求に対して直ちに転送処理を実行するため、
ファイルアップロード要求に対するサービスIDは返さ
ない。
【0163】まず、ステップ8A−001において、フ
ァイルIDによって指定されたファイルが画像メモリ1
04に存在するか否か調べる。なお、情報処理端末11
4は、受信結果の取得やファイル管理の機能を利用して
予めファイルIDを取得することができる。もし、ファ
イルIDが有効であったならば、ステップ8A−002
に進む。
【0164】ステップ8A−002において、指定され
たファイルのデータ形式を調べる。もし、指定されたフ
ァイルのデータ形式が符号化データであったならばステ
ップ8A−003に、PDLであったならばステップ8
A−004に、それ以外であったならばステップ8A−
005にそれぞれ分岐する。
【0165】情報処理端末114によって指定されたフ
ァイルのデータ形式が符号化データであるならば、ステ
ップ8A−003において、ファイルの画像データか
ら、要求された符号化方式および解像度の画像データを
生成する処理を行い、ステップ8A−005に進む。な
お、詳細は後述する。
【0166】情報処理端末114によって指定されたフ
ァイルのデータ形式がPDLであるならば、ステップ8
A−004において、ファイルのPDLデータから、要
求された形式のデータを準備し、ステップ8A−005
に進む。なお、詳細は後述する。
【0167】ステップ8A−005では、情報処理端末
114によって指定されたファイルのデータ形式が符号
化データまたはPDLであったならば、それぞれステッ
プ8A−003またはステップ8A−004で準備され
たデータを、また指定されたファイルのデータ形式がそ
れ以外であったならば、ファイルに格納されているデー
タをそのままI/F制御部113を介して情報処理端末
114に転送し、ステップ8A−006に進む。ステッ
プ8A−006において、コマンドの終了条件として、
転送が終了したファイルを削除する要求が有るか否かを
判定する。もし、ファイル削除の要求が有ればステップ
8A−007に進み、そうでなければファイルアップロ
ードの処理を終了する。
【0168】ステップ8A−007では、送信キュー等
に該ファイルを利用しようとするジョブが登録され、そ
のジョブが待ち状態あるいは実行中であるか否かを判定
する。もし、利用しようとするジョブが無いならばステ
ップ8A−008に、そうでなければステップ8A−0
09に進む。
【0169】ステップ8A−008では、該ファイルを
削除し、ファイルアップロードの処理を終了する。
【0170】ステップ8A−009は、ステップ8A−
001においてファイルIDが無効であった場合か、ス
テップ8A−007において送信キュー等に該ファイル
を利用しようとする事象が登録され、その事象が待ち状
態あるいは実行中である場合に実行され、エラーの内容
をI/F制御部113を介して情報処理端末114に通
知し、ファイルアップロードの処理を異常終了する。
【0171】図14は、図13のステップ8A−003
において行われるPixファイルのデータ生成処理を詳
細に示したフローチャートである。
【0172】まず、ステップ8B−001において、ペ
ージ番号を表わす変数Pを1に初期化し、ステップ8B
−002に進む。
【0173】ステップ8B−002において、ページP
が指定されたファイルに存在するか否かを判定する。た
だし、ページが1つもないファイルは存在しないものと
する。もし、ページPが存在するならば、ステップ8B
−003に進む。
【0174】ステップ8B−003において、指定され
たページの画像データから、ページごとに要求された符
号化方式および解像度の画像データを生成する処理を行
い、ステップ8B−004に進む。なお、詳細は後述す
る。
【0175】ステップ8B−004では、ページ番号を
表わす変数PをP+1に設定し、ステップ8B−002
に戻る。
【0176】一方、ステップ8B−002において、指
定されたファイルにページPが存在しないならば、Pi
xファイルデータ生成の処理を終了する。以上の処理に
より、指定されたファイルを構成するすべてのページに
ついて、ページごとに要求された符号化方式および解像
度の画像データを準備する。
【0177】図15は、図13のステップ8A−004
において行われるPDLファイルのデータ生成処理を詳
細に示したフローチャートである。
【0178】まず、ステップ8C−001において、ペ
ージ番号を表わす変数Pを1に初期化し、ステップ8C
−002に進む。
【0179】ステップ8C−002において、ページP
が指定されたファイルに存在するか否かを判定する。た
だし、ページが1つもないファイルは存在しないものと
する。もし、ページPが存在するならば、ステップ8C
−003に進む。
【0180】ステップ8C−003において、指定され
たページのPDLデータから、ページごとに要求された
形式のデータを生成する処理を行い、ステップ8C−0
04に進む。なお、詳細は後述する。
【0181】ステップ8C−004では、ページ番号を
表わす変数PをP+1に設定し、ステップ8C−002
に戻る。
【0182】一方、ステップ8C−002において、指
定されたファイルにページPが存在しないならば、PD
Lファイルデータ生成の処理を終了する。
【0183】以上の処理により、指定されたファイルを
構成するすべてのページについて、ページごとに要求さ
れた形式のデータを準備する。
【0184】上記の処理により、ファイルアップロード
では、ファクシミリ装置内に格納されている符号化デー
タやPDLといったデータを、ファクシミリ装置で管理
しているファイル単位で、要求されたデータ形式に変換
して情報処理端末114に転送する。
【0185】尚、上記の処理では、指定されたファイル
を構成するすべてのページについて、ページごとに要求
された形式のデータを生成するように構成したが、情報
処理端末114にデータ形式をページごとではなくファ
イルを構成するすべてのページに共通して要求させるよ
うにすれば、情報処理端末114がファイルアップロー
ドを指示するコマンドの構成が簡略化できる。
【0186】また、指定されたファイルを構成するすべ
てのページについて要求された形式のデータを生成した
後に、そのデータをI/F制御部113を介して情報処
理端末114に転送するように構成したが、要求された
形式のデータを生成しながら逐次I/F制御部113を
介して情報処理端末114に転送するようにすれば、要
求された形式のデータを一時的に蓄えておくバッファメ
モリの容量をより少なくすることができ、コストダウン
が可能になる。
【0187】以上の処理によれば、 (1)ファクシミリ装置が受信したファクシミリ画像等
の符号化方式や解像度を要求に応じて変換し、情報処理
端末に送ることができる。情報処理端末で実行されるO
CR処理などに有効である。 (2)PDLをデータ変換部でラスタライズすることが
できる。ダウンロードの機能や(1)と組み合わせて利
用すれば、画質を考慮したラスタライズや解像度変換の
ような負荷の大きい処理を、情報処理端末から周辺機器
である本ファクシミリ装置に分散させることができる。 (3)G4におけるマルチドキュメント通信などで生成
されるデータ形式の異なったファイルを、別々に情報処
理端末に転送できる。受信の機能と組み合わせて利用す
れば、前記通信の処理中にデータが整ったドキュメント
から順に情報処理端末に転送することも可能になる。
【0188】8.ページアップロード機能 このページアップロード機能は、ファクシミリ装置内の
画像メモリ104に格納されているデータ(符号化デー
タ/PDL/キャラクタ等)をファクシミリ装置が管理
しているファイルのページ単位で情報処理端末114に
転送するものである。
【0189】図16はページアップロードの制御動作を
示したフローチャートである。
【0190】このページアップロードでは、I/F制御
部113を介して情報処理端末114から送られてくる
コマンドによってページアップロードが要求されたなら
ば、ページアップロードの処理が実行される。なお、コ
マンドおよびパラメータレベルの矛盾は、コマンド解析
時に予め排除されているものとする。又、本コマンド
は、要求に対して直ちに転送実行されるため、ページア
ップロード要求に対するサービスIDは返さない。
【0191】まず、ステップ9A−001において、フ
ァイルIDによって指定されたファイルが画像メモリ1
04に存在するか否か調べる。なお、情報処理端末11
4は、受信結果の取得やファイル管理の機能を利用して
予めファイルIDを取得することができる。もし、ファ
イルIDが有効であったならば、ステップ9A−002
に進む。一方、無効であったならば、ステップ9A−0
10に進む。
【0192】次に、ステップ9A−002において、ペ
ージ番号によって指定されたページが前記ファイルに存
在するか否か調べる。なお、情報処理端末114は、受
信結果の取得やファイル管理の機能を利用して予め各フ
ァイルの総ページ数を取得することができる。もし、ペ
ージ番号が有効であったならば、ステップ9A−003
に進む。一方、無効であったならば、ステップ9A−0
10に進む。
【0193】ステップ9A−003において、指定され
たファイルのデータ形式を調べる。もし、指定されたフ
ァイルのデータ形式が符号化データであったならばステ
ップ9A−004に、PDLであったならばステップ9
A−005に、それ以外であったならばステップ9A−
010にそれぞれ分岐する。
【0194】情報処理端末114によって指定されたフ
ァイルのデータ形式が符号化データであるならば、ステ
ップ9A−004において、指定されたページの画像デ
ータから、要求された符号化方式および解像度の画像デ
ータを生成する処理を行い、ステップ9A−006に進
む。なお、詳細は後述する。
【0195】情報処理端末114によって指定されたフ
ァイルのデータ形式がPDLであるならば、ステップ9
A−005において、指定されたページのPDLデータ
から、要求された形式のデータを準備し、ステップ9A
−006に進む。なお、詳細は後述する。
【0196】ステップ9A−006では、ステップ9A
−004またはステップ9A−005で準備されたPD
LデータをI/F制御部113を介して情報処理端末1
14に転送し、ステップ9A−007に進む。
【0197】ステップ9A−007において、コマンド
の終了条件として、転送が終了したページを削除する要
求があるか否か判定する。もし、ページの削除が要求さ
れているならばステップ9A−008に進み、そうでな
ければページアップロードの処理を終了する。
【0198】ステップ9A−008では、送信キュー等
に該ファイルを利用しようとするジョブが登録され、そ
のジョブが待ち状態あるいは実行中であるか否かを判定
する。もし、利用しようとするジョブがないならばステ
ップ9A−009に、そうでなければステップ9A−0
10に分岐する。
【0199】ステップ9A−009では、該ページだけ
をファイルから削除し、その結果として該ファイルを構
成するページが存在しなくなったならば該ファイルも削
除し、ページアップロードの処理を終了する。
【0200】ステップ9A−010は、ステップ9A−
001またはステップ9A−002においてファイルI
Dまたはページ番号が無効であった場合か、ステップ9
A−003においてファイルデータ形式が符号化データ
でもPDLでもなかった場合か、またはステップ9A−
008において送信キュー等に該ファイルを利用しよう
とする事象が登録され、その事象が待ち状態あるいは実
行中である場合に実行され、エラーの内容をI/F制御
部113を介して情報処理端末114に通知し、ページ
アップロードの処理を異常終了する。
【0201】図17は、図14のステップ8B−003
または図16のステップ9A−004において行われる
Pixページデータ生成処理を詳細に示したフローチャ
ートである。
【0202】まず、ステップ9B−001において、指
定されたページの解像度Rsrcと要求されている解像
度Rdstが等しいか否かを判定する。もし、双方の解
像度が異なるならば、ステップ9B−002、9B−0
03を順に実行する。
【0203】始めに、ステップ9B−002において、
符号復号化処理部111を制御して、指定されたページ
の画像データを復号化し、ステップ9B−003に進
む。
【0204】次に、ステップ9B−003において、ス
テップ9B−002の処理によって符号復号化処理部1
11から出力されるデータを解像度変換処理部110に
渡し、要求された解像度Rdstになるように解像度変
換処理部110を制御してRdstなる解像度のデータ
を生成し、ステップ9B−004に進む。
【0205】ステップ9B−004では、要求されてい
るデータ形式が生データか否かを判定する。もし、要求
が生データでないならばステップ9B−005に進み、
要求が生データならば解像度変換処理部110から出力
されたデータがそのまま利用できることを明示して、P
ixページデータ生成の処理を終了する。
【0206】ステップ9B−005において、ステップ
9B−003の処理によって解像度変換処理部110か
ら出力されるデータを符号復号化処理部111に渡し、
要求された符号化方式Cdstになるように符号復号化
処理部111を制御してCdstなる符号化方式のデー
タを生成し、Pixページデータ生成の処理を終了す
る。
【0207】一方、ステップ9B−001において、双
方の解像度が等しいならば、ステップ9B−006に進
む。
【0208】ステップ9B−006では、指定されたペ
ージの符号化方式Csrcと要求されている符号化方式
Cdstが等しいか否かを判定する。もし、双方の符号
化方式が異なるならば、ステップ9B−007に進む。
【0209】ステップ9B−007では、符号復号化処
理部111を制御して、指定されたページの画像データ
を復号化し、ステップ9B−004に進む。
【0210】ステップ9B−004では、上記と同様の
処理を行い、要求されているデータ形式が生データでな
いならばステップ9B−005に進む。
【0211】ステップ9B−005では、上記と同様
に、ステップ9B−007の処理によって符号復号化処
理部111から出力されるデータを再度符号復号化処理
部111に渡し、要求された符号化方式Cdstになる
ように符号復号化処理部111を制御してCdstなる
符号化方式のデータを生成し、Pixページデータ生成
の処理を終了する。
【0212】もし、ステップ9B−006において、双
方の符号化方式が等しいならば、指定されたページのデ
ータがそのまま利用できることを明示して、Pixペー
ジデータ生成の処理を終了する。
【0213】以上の処理により、指定されたページの画
像データから要求に基づいた符号化方式および解像度の
画像データを生成する。
【0214】図18は、図15のステップ8C−003
または図16のステップ9A−005において行われる
PDLページデータ生成処理を詳細に示したフローチャ
ートである。
【0215】まず、ステップ9C−001において、要
求されているデータ形式がPDLであるか否かを判定す
る。もし、要求されているデータ形式がPDLでない、
すなわち符号化データまたは生データが要求されている
ならば、ステップ9C−002、9C−003を順に実
行する。
【0216】始めに、ステップ9C−002において、
データ変換部105を制御して、指定されたページのP
DLデータを解析し、ラスタライズ(生の画像データに
展開)して、ステップ9C−003に進む。
【0217】次に、ステップ9C−003において、ス
テップ9C−002の処理によってデータ変換部105
から出力されるデータを解像度変換処理部110に渡
し、要求された解像度のデータを生成するように解像度
変換処理部110を制御し、ステップ9C−004に進
む。
【0218】ステップ9C−004では、要求されてい
るデータ形式が生データか否かを判定する。もし、要求
が生データでないならばステップ9C−005に進み、
要求が生データならば解像度変換処理部110から出力
されたデータがそのまま利用できることを明示して、P
DLページデータ生成の処理を終了する。
【0219】ステップ9C−005において、ステップ
9C−003の処理によって解像度変換処理部110か
ら出力されるデータを符号復号化処理部111に渡し、
符号復号化処理部111を制御して要求された符号化方
式のデータを生成し、PDLページデータ生成の処理を
終了する。
【0220】一方、ステップ9C−001において、P
DLが要求されているならば、指定されたページのデー
タがそのまま利用できることを明示して、PDLページ
データ生成の処理を終了する。
【0221】以上の処理により、指定されたページのP
DLデータから要求に基づいた形式のデータを生成す
る。
【0222】上述の様に、本実施例のファクシミリ装置
は、ページアップロード処理では、ファクシミリ装置内
に格納されている符号化データやPDLといったデータ
を、ファクシミリ装置で管理しているファイルのページ
単位で、要求されたデータ形式に変換して情報処理端末
114に転送する。
【0223】そして、上述した処理によって、 (1)ファクシミリ装置が受信したファクシミリ画像等
の任意のページについて、符号化方式や解像度を要求に
応じて変換し、情報処理端末に送ることができる。例え
ば、一旦低い解像度で先頭のページだけを情報処理端末
に転送し、必要に応じて情報処理端末で扱いやすいデー
タ形式に変換して再度転送するなど、受信データの取捨
選択に極めて有効である。また、すべてのデータをオリ
ジナルの符号化方式や解像度で転送するのに比較して、
情報処理端末とファクシミリ装置の間の転送データ量を
低減させる効果もある。 (2)情報処理端末は、転送が終了したページだけを自
動的に削除させることができる。受信の機能と組み合わ
せて利用すれば、ファクシミリ装置の画像メモリ容量を
超えるようなボリュームの大きい受信データであって
も、情報処理端末側のメモリも利用することで、受信す
ることが可能になる。
【0224】9.スキャンデータ転送機能 このスキャンデータ転送機能はファクシミリ装置が備え
る読取制御部1061により読取った画像データを情報
処理端末114に転送するものであり、ファクシミリ装
置の読取制御部106を情報処理端末114に外部イン
ターフェースを介して接続された周辺装置としてのスキ
ャナとして利用できるようにするものである。
【0225】図19は、スキャンデータ転送の制御動作
を示したフローチャートである。
【0226】このスキャンデータ転送処理は外部インタ
ーフェースに接続されている情報処理端末114からス
キャンデータ転送要求コマンドを受信した時に開始され
る。
【0227】ステップ10A−1では情報処理端末11
4から受信したコマンドを解析し、コマンドにパラメー
タエラー等の異常がないかどうかを調べ異常がない場合
にはステップ10A−2に処理を進め、異常がある場合
にはステップ10A−9に処理を進める。スキャンデー
タ転送要求コマンドには読取解像度、読取濃度、画像処
理方式、読取原稿サイズ、転送画像サイズ、転送データ
符号化方式、転送データサイズ等を指定するパラメータ
が付随する。
【0228】ステップ10A−2では未転送のデータが
残っているかどうかを調べ、未転送のデータが残ってい
ればステップ11A−8に、そうでなければステップ1
0A−3に処理を進める。
【0229】ステップ10A−3では読取制御部106
において他の処理を実行中でないか、スキャナ部に異常
がないかどうか、原稿がセットされているかどうかなど
を調べ、スキャン可能であればステップ10A−4に、
可能でなければステップ10A−9に処理を進める。
【0230】ステップ10A−4では前記パラメータで
指定された読み取り濃度、画像処理方式などを用いて原
稿読取を行う。原稿読み取りにより、生画像データが生
成され、生成された生画像データは直ちに解像度変換処
理部110に転送される。この処理は読取制御部106
により実施される。
【0231】ステップ10A−5はスキャナ読取処理が
正常に終了したかどうかを調べ、正常に終了した場合は
ステップ10A−6に、異常終了をした場合はステップ
10A−9に処理を進める。
【0232】ステップ10A−6では前記生画像データ
を前記パラメータで指定された解像度、画像サイズに解
像度変換する。解像度変換された生画像データは直ちに
符号復号化処理部111に転送される。この処理は、解
像度変換処理部110で行われる。
【0233】ステップ10A−7では解像度変換された
生画像データを前記パラメータで指定された符号化方式
に符号化する。符号化されたデータは直ちにI/F制御
部113の転送バッファメモリに送られる。この処理は
符号復号化処理部111により実施される。
【0234】ステップ10A−8では符号化データを前
記パラメータで指定された転送データサイズ分だけ情報
処理端末114に転送する。
【0235】ステップ10A−9では情報処理端末11
4にエラー通知を行う。
【0236】以上の処理によれば、ファクシミリ装置が
備える読取制御部106を情報処理端末114の周辺装
置として利用できる。また、ファクシミリの解像度変換
処理部110や符号復号化処理部111が利用可能とな
るためさまざまな解像度、画像サイズ、符号化方式でス
キャンデータを転送することができる。
【0237】10.スキャンデータ蓄積機能 このスキャンデータ蓄積機能は、外部インターフェース
に接続されている情報処理端末114またはユーザーの
操作による要求により、読取制御部106から原稿を読
み取り、画像メモリ104に蓄積するものである。
【0238】本機能により蓄積したデータは、前記情報
処理端末からの要求により、送信したり、前記情報処理
端末114にアップロードすることが可能となる。
【0239】本処理は、図20のフローチャートにより
示されるスキャンデータ蓄積実行処理と図21のフロー
チャートにより示されるスキャンデータ蓄積インターフ
ェース処理のマルチタスクによって実施される。
【0240】図20は読取制御キューにスキャンデータ
蓄積要求が登録されたときに開始されるスキャンデータ
蓄積処理を示したフローチャート図である。スキャンデ
ータ蓄積処理要求コマンドには、読取解像度、読取濃
度、画像処理方式、読取原稿サイズ、蓄積画像サイズ、
蓄積倍率などを指定するパラメータが付随する。また、
コマンドに付随する終了条件として、読取制御部106
のスキャナが自動給紙装置付のシート読みの場合は、 原稿台上のすべての原稿を読み取り1ファイルとして
蓄積する。 1ページごとの読み取り設定をかえて原稿1枚ごとに
コマンドを発行し、全ページを1ファイルとする。 原稿台の最初の1ページだけを1ファイルとして蓄積
する。 などの設定が可能である。
【0241】また、ブック読みスキャナの場合であれ
ば、 原稿台の原稿1枚を1ファイルとする。 1ページごとに前記コマンドを発行し、読み取り終了
ごとに原稿を乗せ換え、最終ページのときに最終ページ
であることを示すスイッチパラメータをコマンドに付加
する。 などの設定が可能である。
【0242】異常処理条件として、本サービス実行中に
メモリフルなどの状況が発生し、読み取り処理を一時中
断した場合に、 それまでに読み取ったデータを破棄する それまでに読み取ったデータをそのまま蓄積しておく 1ページに満たないデータを破棄する メモリ送信中、受信文書出力中、などである程度の時
間が経過すればメモリに余裕ができることが確実な場合
には、メモリに余裕ができた時点で蓄積を再開する。 という条件を設定可能である。
【0243】ステップ11A−1では受信したコマンド
に異常がないかどうかを確認し、その結果パラメータエ
ラー等の異常があればステップ11A−10に、異常が
なければステップ11A−2に処理を進める。
【0244】ステップ11A−2ではスキャナの状態を
検査し、原稿読み取りが可能であればステップ11A−
3にそうでなければステップ11A−10に処理を進め
る分岐処理である。原稿読み取りが可能であるのは、他
のサービスによりスキャナが使用されていなく、スキャ
ナに異常がなく、かつ原稿が読み取り位置にセットされ
ている場合である。ここで、サービス状態変数を[読取
中]とし、読み取りページが先頭ページであればファイ
ルIDを確保し、サービスIDと関連づける。
【0245】ステップ11A−3では読み取り制御部1
06により、前記スキャンデータ蓄積要求により指定さ
れたパラメータ(読み取り濃度、読み取り解像度、画像
処理方式、読み取り原稿サイズ)を用いて、実際にスキ
ャナにより原稿を走査し生画像データ形式のデジタルデ
ータに変換する。
【0246】ステップ11A−4ではステップ11A−
3の処理が正常に終了しか否かを判断し、正常終了の場
合はステップ11A−5に、原稿ジャムなどの異常終了
の場合はステップ11A−10に処理を進める。この
時、異常終了ならサービス状態変数にエラー内容を記憶
する。
【0247】ステップ11A−5では解像度変換処理部
110により、ステップ11A−4により生成された生
画像データを前記スキャンデータ蓄積要求コマンドによ
り指定されたパラメータ(蓄積画像サイズ、蓄積倍率)
に応じて解像度変換(/拡大縮小処理)を行う。
【0248】ステップ11A−6では符号復号化処理部
111により、ステップ11A−5により生成されたデ
ータをファクシミリ符号データに符号化する。
【0249】ステップ11A−7ではステップ11A−
6で生成されたファクシミリ符号データを画像メモリ1
04に蓄積する。
【0250】ステップ11A−8では前記蓄積処理が正
常に終了したかどうかを調べ正常終了であれば、ページ
情報を作成しファイル情報と関連づける。ファイル情報
がまだ作成されていないときはファイル情報も作成し、
ステップ11A−9に処理を進める。また、メモリフル
などの異常終了であればステップ11A−10に処理を
進める。
【0251】ステップ11A−9ではインターフェース
処理(図21)に処理が正常終了したことを通知する。
ここで、サービス状態変数の蓄積済みページ数を1枚カ
ウントアップし、次に読み取るべき原稿がセットされて
いない場合にはサービス状態変数を[蓄積終了]とす
る。
【0252】ステップ11A−10では異常処理条件に
基づく処理を実施した後、インターフェース処理(図2
1)にスキャンデータ蓄積処理がエラー終了したことを
通知する。ここで、サービス状態変数を[エラー終了]
とする。
【0253】前記サービス状態変数は、前記情報処理端
末114からサービスIDにより、サービスの進行状況
通知を要求された場合に、本装置から前記情報処理端末
に通知するためのものであり、サービスIDとサービス
の進行状況、蓄積済ページ数、エラー終了の場合はエラ
ーの種別が関連づけられて記憶されている。
【0254】図21はスキャンデータ蓄積処理におけ
る、インターフェース処理を示したフローチャート図で
ある。
【0255】ステップ11B−1では情報処理端末11
4からスキャンデータ蓄積要求コマンドを受信している
かどうかにより受信していればステップ11B−2にそ
うでなければステップ11B−4に処理を進める。
【0256】ステップ11B−2では前記受信コマンド
を読取制御キューに登録する。
【0257】ステップ11B−3では前記コマンドを受
信したことを情報処理端末114に通知するため、サー
ビスIDを取得し、コマンド受付レスポンスを送出す
る。
【0258】ステップ11B−4ではスキャナデータ蓄
積終了の通知の有無を判定し、通知を受けていれば、ス
テップ11B−5に、そうでなければ、ステップ11B
−6に処理を進める。
【0259】ステップ11B−5ではスキャナ蓄積終了
のレスポンスを情報処理端末114に送出する。ここ
で、終了結果、ファイルIDや異常終了時はエラー情報
などを含むデータを送出する。
【0260】ステップ11B−6では、情報処理端末1
14からサービスIDを指定して、スキャンデータ蓄積
処理の進行状況を問い合わせるための終了結果取得要求
コマンドを受信したかどうかを判断し、そのコマンドを
受信していればステップ11B−7に処理を進め、そう
でなければステップ11B−1に処理を進める。
【0261】ステップ11B−7では前記サービス状態
変数を情報処理端末114に送出する。
【0262】以上の処理によれば、アップロード機能と
併用することにより、ファクシミリのスキャナ機能を、
前記情報処理端末の周辺機器としてのスキャナとして利
用することが可能となる。また、データの形式として
は、アップロード時のパラメータ指定によりファクシミ
リ符号形式や生画像データ形式など前記情報処理端末の
能力に応じた都合の良いデータ形式でアップロードがで
きる点において、一般のスキャナに比べて前記情報処理
端末にかかる負担を減少できる。
【0263】11.受信機能 この受信機能は、ファクシミリ装置を情報処理端末から
指定された受信モードに切り替え、ファクシミリ装置で
の受信時に、該受信モードに従った受信動作を実行する
ものである。
【0264】図22は、情報処理端末114とI/F制
御部113等を介して実行される受信モード設定指示受
付などの処理(受信機能)を示したフローチャートであ
る。又、図23は、情報処理端末114からのコマンド
に応じてファクシミリ装置(画像処理装置)が実行する
受信処理(受信制御)を示したフローチャートである。
【0265】ファクシミリ装置は、該情報処理端末11
4からのコマンドによって受信モードが設定される。該
受信モードの種類としては、「メモリ受信」、「メモリ
受信+印字出力」、さらに「通常受信」などがある。
【0266】「メモリ受信」モードとは、受信する文書
をファクシミリ装置の画像メモリ104内に蓄積し、そ
の受信文書のファイルIDや該受信動作を識別するサー
ビスID、さらに周知のINS64サービスで送られて
くるUUI(ユーザ・ユーザ情報)などの情報を該情報
処理端末114に通知する。なお、本実施例では、これ
らの諸情報を簡単のため“受信ファイルID”情報と略
称する。G4プロトコルによる受信などでは1通信で復
数の文書が受信される場合もあるため、通知するファイ
ルIDは、1文書が受信開始するごとに異なったIDが
該情報処理端末114に渡される。また、該情報処理端
末114側からの受信ファイルID通知の要求があった
場合でも、その都度、適切な返答を通知する。
【0267】「メモリ受信+印字出力」モードとは、上
記のメモリ受信動作に平衡して、受信した文書を記録制
御部112を用いて印字出力するものである。ここで、
この「メモリ受信+印字出力」モードと前述の「メモリ
受信」モードの2つを特に「リモート受信」と定義する
ことにする。
【0268】また、「通常受信」モードとは、ファクシ
ミリ装置単体としての通常の受信動作に復帰するもので
ある。
【0269】ファクシミリ装置では、該情報処理端末1
14とのマルチ動作を実現させるために、図12Aに示
すような制御を行っている。つまり、該情報処理端末1
14からは受信モード指定が来ているか否かを常に監視
し(12A−1)、また、該情報処理端末114に送出
すべき受信ファイルIDの通知がファクシミリ装置内で
発生しているか否かを常に監視し(12A−4)、ま
た、該情報処理端末114側からの積極的な受信ファイ
ルID通知要求の有無を常に監視している(12A−
6)。該情報処理端末114からの受信モード指定があ
った場合(12A−1)は、ファクシミリ装置の受信モ
ードを要求された受信モードに設定し(12A−2)、
正常に受け付けたことを通知するためのレスポンスを送
出する(12A−3)。ここで、ファクシミリ装置では
設定された新しい受信モードへの切り替えは、実行中の
受信動作を除く次の受信動作から有効になる。次に、該
情報処理端末114に送出すべき受信ファイルIDの通
知がファクシミリ装置内で発生していた場合(12A−
4)は、その通知に従って該情報処理端末114に該受
信ファイルIDのメッセージを送出する(12A−
5)。また、該情報処理端末114側からの受信ファイ
ルID通知要求があった場合(12A−6)は、ファク
シミリ装置内で該情報処理端末114に送出すべき受信
ファイルIDの通知があるときのみ該受信ファイルID
のメッセージを送出する(12A−7)。
【0270】次に、図23のフローチャートに沿って、
各受信モードにおける受信時の処理手順を説明する。
【0271】ファクシミリ装置は、着信があると(12
B−1)、先ず「リモート受信」か否か(「通常受
信」)を確認する(12B−2)。リモート受信であれ
ば、次に「メモリ受信」モードか「メモリ受信+印字出
力」モードかを調べる(12B−3)。
【0272】「メモリ受信」モードの場合、先ず、該受
信でこれから蓄積される文書を識別するファイルIDを
該情報処理端末114に通知する(12B−12)。通
知した後、これから受信される文書を該情報処理端末1
14がページ・アップロード機能によってアップロード
ができるように、ファクシミリ装置の状態をページ・ア
ップロード機能使用可能状態に遷移させておく。受信文
書は通信制御部108から取り込まれ、一度、符号復号
化処理部111で復号化される(12B−13)。そし
て、復号されたデータは、画像メモリ104に蓄積させ
るために、再び符号復号化処理部111で符号化され、
最終的に画像メモリ104に書き込まれる(12B−1
4)。該画像処理は決められた単位で実行されるので、
それがページ終了(12B−15)及び1文書終了(1
2B−16)まで繰り返される。
【0273】ここで、本フローチャートでは、受信され
た文書が周知のMMRやMHで符号化された画像データ
である場合について記述されているが、それ以外のデー
タ、例えばASCIIデータなどのキャラクターデー
タ、PDL(プリンタ記述言語)、生データやG4通信
でいうコントロールドキュメントなどであることが通信
手順によって判明した場合は、符号復号化処理部111
を経ずに、そのまま画像メモリ104に蓄積される。ま
た、このとき、ファクシミリ装置自体の設定や該情報処
理端末114からの設定によっては、データ変換部11
5によって、キャラクタデータをCG展開したり、PD
Lデータを画像データへ変換などして、符号復号化処理
部111を通して画像メモリ104へ蓄積することも可
能である。
【0274】同通信で別の文書が受信される場合は、上
記処理12B−12から同様の処理がなされる。通信が
終了(12B−17)したならば、通信管理情報が管理
されるRAM103に該受信の通信結果情報を書き込む
(12B−11)。
【0275】「メモリ受信+印字出力」モードの場合
は、「メモリ受信」時と同様、先ず、これから受信する
文書のファイルIDを該情報処理端末114に通知(1
2B−4)し、ページ・アップロード機能使用可能状態
に遷移させておく。受信データは復号化(12B−5)
した後、「メモリ受信」モードと同様の処理(12B−
7)をすると共に、プリンタ装置に合わせて解像度変換
させるための解像度変換処理部110を経て記録制御部
112へ送る(12B−6)。以下は、「メモリ受信」
モードの処理と同様である。また、画像データ以外のデ
ータ、例えばASCIIデータや、PDLデータを受信
した場合の印字出力処理は行わないか、もしくは、ファ
クシミリ装置自体の設定や該情報処理端末114からの
指示によっては、データ変換部115によって、ASC
IIデータをCG展開したり、PDLデータを画像デー
タへ変換して印字出力させることも可能である。
【0276】また、「通常受信」モードの場合は、ファ
クシミリ装置単体としての通常の受信動作をする。即
ち、受信文書は通信制御部108から取り込まれ、一
度、符号復号化処理部111で復号化される(12B−
18)。そして、プリンタ装置に合わせた解像度に解像
度変換処理部110で変換されてから記録制御部112
へ送られる(12B−19)。その処理をページ終了
(12B−20)及び1文書終了(12B−21)まで
繰り返す。通信が終了(12B−22)したならば、通
信管理情報が管理されるRAM103に該受信の通信結
果情報を書き込む(12B−11)。
【0277】以上の処理によって、ファクシミリ装置は
受信機能動作を実行している。
【0278】上述した受信機能によれば、情報処理端末
からの指示に従った受信動作への切り替えを可能にする
ことによって、ファクシミリ装置としての機能のレベル
アップが図られる。例えば、受信モードによっては、受
信文書の識別子であるファイルIDを受信中に該情報処
理端末へ通知するので、情報処理端末はページ・アップ
ロード機能やファイル・アップロード機能を用いること
によって、受信中や受信後に該受信文書を該情報処理端
末へ転送することも可能になる。さらに、情報処理端末
に該受信を識別するサービスIDを通知するので、情報
処理端末は通信管理機能を用いることによって、該受信
動作に関する通信結果情報を取得することもできる。
【0279】12.ポーリング機能 このポーリング機能は、情報処理端末114からの指示
によってファクシミリ装置側でポーリング発呼し、かつ
そのポーリング受信時には該情報処理端末から指示され
た受信モードに従った受信動作を実行するものである。
【0280】図24は、情報処理端末114とI/F制
御部113等を介して実行されるポーリング発呼要求受
付などの処理(ポーリング機能)を示したフローチャー
トである。又、図25は、情報処理端末114からの要
求(コマンド)に応じてファクシミリ装置(画像処理装
置)が実行する処理(ポーリング制御)を示したフロー
チャートである。
【0281】ファクシミリ装置は、情報処理端末114
からのポーリング発呼要求コマンドによって受信モード
が設定される。該受信モードの種類としては、「メモリ
受信」、「メモリ受信+印字出力」などがある。
【0282】「メモリ受信」モードとは、ポーリング受
信した文書をファクシミリ装置の画像メモリ104内に
蓄積し、その受信文書のファイルIDや該受信動作を識
別するサービスID、さらに周知のINS64サービス
で送られてくるUUI(ユーザ・ユーザ情報)などの情
報を該情報処理端末114に通知する。なお、本実施例
では、これらの諸情報を簡単のため“受信ファイルI
D”情報と略称する。G4プロトコルによる受信などで
は1通信で復数の文書が受信される場合もあるため、通
知する受信ファイルIDは、1文書受信されるごとに異
なったIDが該情報処理端末114に渡される。また、
該情報処理端末114側からの受信ファイルID通知の
要求があった場合でも、その都度、適切な返答を通知す
る。
【0283】「メモリ受信+印字出力」モードとは、上
記のメモリ受信動作に平衡して、ポーリング受信した文
書を記録制御部112を用いて印字出力するものであ
る。
【0284】ファクシミリ装置では、該情報処理端末1
14とのマルチ動作を実現させるために、図24に示す
ような制御を行っている。つまり、該情報処理端末11
4からはポーリング発呼指示が届いているか否かを常に
監視し(13A−1)、また、該情報処理端末114に
送出すべきポーリング受信ファイルIDやエラーの通知
がファクシミリ装置内で発生しているか否かを常に監視
し(13A−4)、また、該情報処理端末114側から
の積極的なポーリング受信ファイルIDやエラー情報に
関する通知要求の有無を常に監視している(13A−
6)。該情報処理端末114からのポーリング発呼指示
があった場合(13A−1)は、ファクシミリ装置のポ
ーリング制御キューに該ポーリング発呼指示をキューイ
ングし(13A−2)、正常に受け付けたことを通知す
るためのレスポンスを送出する(13A−3)。このレ
スポンスには、該ポーリングサービスを識別するための
サービスIDが含まれている。次に、該情報処理端末1
14に送出すべきポーリング受信ファイルIDの通知や
エラーの通知がファクシミリ装置内で発生していた場合
(13A−4)は、その通知内容に従ったメッセージを
該情報処理端末114へ送出する(13A−5)。ま
た、該情報処理端末114側からのポーリング受信ファ
イルIDやエラー情報の通知要求があった場合(13A
−6)は、ファクシミリ装置内で該情報処理端末114
に送出すべき受信ファイルIDの通知やエラーの通知が
あるときのみ、その内容に従ったメッセージを送出する
(13A−7)。
【0285】次に、図25のフローチャートに沿って、
ポーリング機能の処理手順を説明する。
【0286】先ず、ファクシミリ装置におけるポーリン
グ発呼受信に必要な資源が獲得できる状況になったなら
ば、ポーリング制御キューより1つのポーリング発呼要
求を取り出し、図25の一連の動作に入る。該ポーリン
グ発呼要求にはポーリング発呼に必要な各種情報が含ま
れている。例えば、相手先ダイヤル番号、通信プロトコ
ル、通信初期スピード、G4通信で周知のサブアドレ
ス、発呼時刻、ポーリング受信時に相手機に照合される
ポーリングID、G3通信の新フレームであるSEPフ
レームやPWDフレーム、INS64でのUUI(ユー
ザ・ユーザ情報)、更には前述の受信モードなどであ
る。もし、ここで発呼時刻が指定されていればその時刻
に、また指定されていなければ即、指定宛先にポーリン
グ発呼する(13B−1)。呼が接続されたら相手機か
らポーリングID照合を受ける(13B−2)。もし、
照合結果がNGであれば相手機の方から呼を切断してく
るので中断処理をして、ホストにその旨を通知(13B
−18)し、さらに通信管理情報としてRAM103の
通信管理情報のエリアに書き込む(13B−11)。照
合結果がOKであれば相手機からの文書の受信を待つ。
この時、上記の受信モードに従った受信処理を実行する
(13B−3)。
【0287】即ち、「メモリ受信」モードの場合、先
ず、該ポーリング受信でこれから蓄積される文書を識別
するファイルIDを該情報処理端末114に通知する
(13B−12)。通知した後、これから受信される文
書を該情報処理端末114がページ・アップロード機能
によってアップロードができるように、ファクシミリ装
置の状態をページ・アップロード機能使用可能状態に遷
移させておく。受信文書は通信制御部108から取り込
まれ、一度、符号復号化処理部111で復号化される
(13B−13)。そして、画像メモリ104に蓄積さ
せるために、再び符号復号化処理部111で符号化さ
れ、最終的に画像メモリ104に書き込まれる(13B
−14)。該画像処理は決められた単位で実行されるの
で、それがページ終了(12B−15)及び1文書終了
(12B−16)まで繰り返される。
【0288】ここで、本フローチャートでは、受信され
た文書が周知のMMRやMHで符号化された画像データ
である場合について記述されているが、それ以外のデー
タ、例えばASCIIデータなどのキャラクターデー
タ、PDL(プリンタ記述言語)、生データやG4通信
でいうコントロールドキュメントなどであることが通信
手順によって判明した場合は、符号復号化処理部111
を経ずに、そのまま画像メモリ104に蓄積される。ま
た、このとき、ファクシミリ装置自体の設定や該情報処
理端末114からの設定によっては、データ変換部11
5によって、キャラクタデータをCG展開したり、PD
Lデータを画像データへ変換などして、符号復号化処理
部111を通して画像メモリ104へ蓄積することも可
能である。
【0289】同通信で別の文書が受信される場合は、上
記処理13B−12から同様の処理がなされる。通信が
終了(13B−17)したならば、通信管理情報が管理
されるRAM103に該受信の通信結果情報を書き込む
(13B−11)。
【0290】「メモリ受信+印字出力」モードの場合
は、「メモリ受信」時と同様、先ず、これからポーリン
グ受信する文書のファイルIDを該情報処理端末114
に通知(13B−4)し、ページ・アップロード機能使
用可能状態に遷移させておく。受信データは復号化(1
3B−5)した後、「メモリ受信」モードと同様の処理
(13B−7)をすると共に、プリンタ装置に合わせて
解像度変換させるための解像度変換処理部110を経て
記録制御部112へ送る(13B−6)。以下は、「メ
モリ受信」モードの処理と同様である。また、画像デー
タ以外のデータ、例えばASCIIデータや、PDLデ
ータを受信した場合の印字出力処理は行わないか、もし
くは、ファクシミリ装置自体の設定や該情報処理端末1
14からの指示によっては、データ変換部115によっ
て、ASCIIデータをCG展開したり、PDLデータ
を画像データへ変換して印字出力させることも可能であ
る。
【0291】以上の処理によって、ファクシミリ装置は
ポーリング機能を実現している。
【0292】以上のポーリング機能によれば、情報処理
端末からの指示に従ったポーリング受信を可能にするこ
とによって、ファクシミリ装置としての機能のレベルア
ップが図られる。例えば、情報処理端末に管理されてい
る宛先名簿を利用したポーリング発呼要求がリモートで
送ることが可能となる。また、受信文書の識別子である
ファイルIDを該情報処理端末へ通知するので、情報処
理端末はページ・アップロード機能やファイル・アップ
ロード機能を用いることによって、受信中や受信後に該
受信文書を該情報処理端末へ転送することも可能にな
る。さらに、情報処理端末に該ポーリング受信を識別す
るサービスIDを通知するので、情報処理端末は通信管
理機能を用いることによって、該ポーリング受信に関す
る通信結果情報を取得することもできる。
【0293】13.通信管理機能 この通信管理機能は、情報処理端末からの要求に応じ
て、画像処理端末側で管理している通信結果情報を情報
処理端末に通知するものである。通知方法には大きく分
けて2種類あり、1つは管理している個々の通信結果の
識別子(サービスID)一覧を通知する方法、もう1つ
は情報処理端末から指示される該識別子(サービスI
D)に相当する通信結果を通知する方法である。
【0294】ファクシミリ装置における通信管理機能の
実施例を説明する。説明の順として、先ず、ファクシミ
リ装置内での通信結果情報の管理形態を図26を用いて
説明し、次に図27のフローチャートに沿って通信結果
情報の通知手順について説明する。
【0295】ファクシミリ装置の通信結果情報は図26
に示すような構造で管理されている。ファクシミリ装置
では各送信、受信のサービスを識別するためのサービス
IDを設けている。例えば、情報処理端末114からの
送信指示を受け付けた場合、その送信サービスを意味す
るサービスIDを該情報処理端末114に通知してい
る。ファクシミリ装置では、そのサービスID別に結果
情報を管理している。つまり、図26のようなサービス
IDごとのデータ構造となっている(以下、簡単のた
め、このサービスIDごとのデータ構造を通信管理テー
ブルと称することにする)。また、ファクシミリ装置で
管理できる該通信管理テーブルの最大値を40とする。
通信結果情報がこの最大値を超える場合は、最も古い情
報が載っている通信管理テーブルに新しい情報が上書き
される方法を採る。また、1通信管理テーブルには通信
モード名(通常送信、親展送信、中継送信などの識
別)、通信開始時刻、通信終了時刻、回線種別(G4、
G3の種別)、相手電話番号、相手サブアドレス、相手
TID(端末名)、相手略称、送受信ページ数、受信B
OX番号(親展受信時などの親展BOX番号)、課金情
報、通信結果、ファイルID(送信対象になったファイ
ル/受信したファイルの識別子)、さらに通知済みフラ
グなどの情報が記憶される。なお、各ファイルに関する
諸情報はファイルID単位で別途管理されており、1通
信で複数ファイルを受信した場合は、該ファイルIDに
相当するファイル情報を調べれば、残りのファイルの情
報までたどることが可能になっている。また、通知済み
フラグは、過去に該情報処理端末114に通知した通信
結果情報であるかどうかを示すためのフラグで、一度で
も通知したことのある場合は1、未通知の場合は0であ
る。なお、該通信結果情報はRAM103内に管理され
ている。
【0296】次に、図27に従って、通信管理情報の通
知手順について説明する。先ず、該情報処理端末114
から通信結果情報取得コマンドを受け付ける(14B−
1)。ここで、本コマンドを受け付けた場合は、本コマ
ンド要求のキューイング制御などは行わず、優先的に
即、本コマンドに対する処理を行う。
【0297】次に、このコマンドが「サービスID指定
の結果情報取得」なのか「サービスIDの要求」なのか
を判断する(14B−2)。もし、「サービスID指定
の結果情報取得」であれば、指定されたサービスIDに
関する通信結果情報をRAM103の中から探索し(1
4B−3)、該情報を該情報処理端末114へ送出する
(14B−4)。そして、該サービスIDの通信管理テ
ーブル内の通知済みフラグを1にする(14B−5)。
また、判断14B−2で「サービスIDの要求」であれ
ば、リワインド要求があるかどうかを判断する(14B
−6)。ここで、「サービスIDの要求」に対して該情
報処理端末114へ通知する情報とは、基本的に、未通
知(通知済みフラグが0)であった結果情報のサービス
IDである。このリワインド要求とは、全ての通信管理
テーブルの通知済みフラグを0にクリアし、管理されて
いる最初からサービスIDを通知させるためのものであ
る。従って、判断(14B−6)の結果、ワインド要求
があった場合は、全ての通信管理テーブルの通知済みフ
ラグを0にクリアし(14B−7)、管理されている先
頭のサービスIDを該情報処理端末114に送出する
(14B−8)。また、リワインド要求が無かった場合
は、通知済みフラグが0の中で先頭に管理されているサ
ービスIDを送出する(14B−9)。また、続けてリ
ワインド要求の無い通信結果情報取得コマンドを受け付
けた場合は、直前に通知したサービスIDの次に管理さ
れているサービスIDを送出する。
【0298】以上の手順で、ファクシミリ装置は情報処
理端末に通信結果情報を通知している。
【0299】以上の通信管理機能によれば、情報処理端
末に対しても通信結果情報を通知できる手段を設けるこ
とによって、ファクシミリ装置としての機能のレベルア
ップが図られる。例えば、情報処理端末の指示による送
信などのサービスに関する結果情報を情報処理端末が必
要なときに知ることができる。さらに、ファクシミリ装
置側に記録用紙が無いような状況でも、情報処理端末か
ら通信結果情報を確認することも可能となることより、
システムとしての信頼性の向上にもつながる。
【0300】14.ファイル管理機能 このファイル管理機能は、画像メモリ104上に蓄積さ
れている画像データにファイルIDを与えファイルとし
て管理し、情報処理端末114の要求により、ファイル
についての情報を通知したり、ファイルを削除する機能
である。
【0301】図28は、本実施例におけるファイル管理
の概略を説明する図である。
【0302】図中、ファイル管理領域は画像メモリ10
4に蓄積されている画像データをファイルについて1フ
ァイルごとにファイルIDとファイル固有の情報である
ファイル種別(スキャナ蓄積文書、受信文書、ダウンロ
ード文書等の種別)、ファイル属性(通常ファイル、親
展受信ファイル、ポーリング待機ファイル等の属性)、
データ形式(MH、MR、MMR、JBIG、生画像デ
ータ、ASCII、PDL等のデータ形式)、確定ペー
ジ数、ボックス番号(ファイル属性が親展受信ファイル
やポーリング待機ファイル等の場合にそのボックスをし
ていする番号)、使用中フラグ(プリント要求、送信要
求等を受けているかどうかを示す)、ページ管理情報が
格納されている場所などを関連づけてRAM103に記
憶している。
【0303】この情報は、ネクストポインタ(next
ptr)によりリンクされており最終情報の場合は最後
の情報であることを示すためにたとえば0等の終端符号
によりターミネートされている。
【0304】また、図中、先頭ファイルポインタはRA
M103に配置されている変数であり、先頭のファイル
情報が格納されているアドレスを記憶している。ここで
管理されているファイルがない場合には、たとえば0等
の終端符号が格納されている。図中、ID一覧通知もま
たRAM103に配置された変数であり、上記先頭ファ
イルポインタと同様に次回に通知すべきファイルの情報
を格納するファイル管理情報の場所を示すアドレスが格
納されており、通知すべき情報がない場合にはたとえば
0等の終端符号が格納されている。この変数は、後に説
明するファイルID一覧取得要求コマンドによりファイ
ルIDの一覧リストを通知する場合に使用するものであ
る。
【0305】また、ページ管理情報は各ファイルのペー
ジ情報を1ページごとに管理している。管理情報はペー
ジ番号と解像度、画像サイズ(A4、B4等)、画像メ
モリ104上のデータ格納アドレス、データサイズを関
連づけてRAM103に記憶している。
【0306】以上説明した情報は、画像データ等を画像
メモリに蓄積するとき、たとえば、受信時、ダウンロー
ド時、スキャンデータ蓄積時等に同時に作成される。
【0307】次に情報処理端末114からのファイル管
理コマンドを受信した場合の処理を図29を用いて説明
する。本図により説明される処理は、情報処理端末11
4からファイル管理コマンドを受信した時に開始され
る。ファイル管理コマンドには、特定ファイルについて
の情報を取得するためのファイル情報取得コマンド、特
定ファイルの特定ページについての情報を取得するペー
ジ情報取得コマンド、ファイルIDの一覧リストを取得
するファイルID一覧要求コマンドがある。
【0308】ステップ15B−1では受信したコマンド
を解析してコマンドが[ファイル情報取得]であればス
テップ15−2へ、[ページ情報取得]であればステッ
プ15B−6へ、[ファイルID一覧]であればステッ
プ15B−10へ、パラメータエラー等コマンドに異常
があればステップ15B−14へ処理を進める。
【0309】ステップ15B−2はコマンドが[ファイ
ル情報取得]の場合に行われる処理である。ファイル情
報取得コマンドではパラメータとしてファイル情報を取
得したいファイルのファイルIDを受け取る。本処理は
前記ファイルIDをファイル管理情報のなかから先頭フ
ァイルから順に検索する。
【0310】ステップ15B−3では処理15B−2の
検索の結果目的のファイルが見つかったかどうか判別
し、見つかった場合にはステップ15B−4に見つから
ない場合にはステップ15B−14に処理を進める。
【0311】ステップ15B−4では目的のファイル情
報をI/F制御部113の転送バッファメモリにコピー
する。
【0312】ステップ15B−5ではコピーされたファ
イル情報を情報処理端末114に転送する。
【0313】ステップ15B−6はコマンドが[ページ
情報取得]の場合に行われる処理である。ページ情報取
得コマンドではパラメータとしてページ情報を取得した
いページのファイルIDとページ番号を受け取る。本処
理は目的のページをファイルIDとページ番号によりペ
ージ管理情報のなかから検索する。
【0314】ステップ15B−7ではステップ15B−
6の検索の結果、目的のページが見つかった場合にはス
テップ15B−8へ、見つからなければステップ15B
−14に処理を進める。
【0315】ステップ15B−8では目的のページ情報
をI/F制御部113の転送バッファにコピーする。
【0316】ステップ15B−9ではコピーされたペー
ジ情報を情報処理端末114に転送する。
【0317】ステップ15B−10はコマンドが[ファ
イルID一覧]の場合に行われる処理である。ファイル
ID一覧取得コマンドはパラメータとして先頭からか継
続かのスイッチを受けり、ファイルIDを1つだけ返送
する。本処理では、パラメータのスイッチが先頭からか
どうかを判断し、先頭からであればステップ15B−1
1に継続であればステップ15B−12に処理を進め
る。
【0318】ステップ15B−11では図28のID一
覧ポインタに先頭ファイルポインタに格納されている先
頭のファイル情報アドレスを格納する。
【0319】ステップ15B−12では図28のID一
覧ポインタがさしているファイル情報のファイルIDを
I/F制御部113の転送バッファにコピーし、ID一
覧ポインタに次のファイル情報のアドレスを格納する。
【0320】ステップ15B−13ではコピーされたフ
ァイルIDを情報処理端末114に転送する。
【0321】ステップ15B−14では情報処理端末に
エラー通知を行う。
【0322】次に、図30を用いてファイル削除を行う
処理を説明する。図30はファイル削除処理を説明する
フローチャートであり、図で説明される処理は、情報処
理端末114からファイル削除要求コマンドを受信した
時に開始される。ファイル削除要求コマンドにはパラメ
ータとして削除すべきファイルのファイルID等を含ん
でいる。
【0323】ステップ15C−1では受信したコマンド
を解析し、パラメターエラー等の異常がないかどうかを
調べ異常がなければステップ15C−2に、異常があれ
ばステップ15C−7に処理を進める。
【0324】ステップ15C−2ではパラメータで指定
された目的のファイルを検索する。
【0325】ステップ15C−3では検索の結果ファイ
ルが見つかれば、ステップ15C−4に、見つからなけ
ればステップ15C−7に処理を進める。
【0326】ステップ15C−4では検索で見つけたフ
ァイルが使用中であるかどうかを調べ使用中であればス
テップ15C−7に未使用であればステップ15C−5
に処理を進める。このステップ15C−4の処理により
送信予約中のファイルなどを消すことを防ぐことができ
る。
【0327】ステップ15C−5では目的のファイルの
実データ、ページ情報、ファイル情報を消去する。ま
ず、画像メモリ上の実データ領域を解放しページ情報を
解放する。この解放処理を目的ファイルの全ページにわ
たって実施した後に、ファイル情報を解放する。この
時、先頭ファイルポインタが削除ファイルをさしていれ
ば先頭ファイルポインタにネクストファイルポインタを
コピーしておく。また、ID一覧ポインタが削除ファイ
ルをさしている場合には、同様にネクストポインタをコ
ピーしておく。
【0328】ステップ15C−6では情報処理端末11
4にファイル削除処理が終了したことを通知する。
【0329】ステップ15C−7は情報処理端末114
にエラー通知をする。
【0330】以上のファイル管理機能によれば、情報処
理端末114により画像メモリ104上のファイル情報
の取得やファイル削除を行うことが可能となる。
【0331】15.システムメモリ管理機能 このシステムメモリ管理機能は、ファクシミリ装置にお
いて送信などに利用されるダイヤルデータや、自機電話
番号、自機略称といったユーザデータや、信号の送出レ
ベル、通信プロトコルの制御パラメータといったサービ
スデータなど、ファクシミリ装置のRAM103で管理
されている各種データの照会や登録を行うものである。
【0332】図31は、システムメモリ管理の制御動作
を示すフローチャートである。
【0333】このシステムメモリ管理機能では、I/F
制御部113を介して情報処理端末114から送られて
くるコマンドによってファイルアップロードが要求され
たならば、ファイルアップロードの処理が実行される。
なお、コマンドおよびパラメータレベルの矛盾は、コマ
ンド解析時に予め排除されているものとする。
【0334】まず、ステップ16A−001において、
情報処理端末114によるコマンドが各種データの追
加、変更等を行う登録要求か、各種データの照会を行う
参照要求かを判別する。もし、登録要求ならばステップ
16A−002に、参照要求ならばステップ16A−0
03に分岐する。
【0335】ステップ16A−002では、要求に応じ
て、ダイヤルデータ、ユーザデータ、またはサービスデ
ータの追加、変更といった登録処理を行い、システムメ
モリ管理の処理を終了する。なお、詳細は後述する。
【0336】ステップ16A−003では、要求に応じ
て、ダイヤルデータ、ユーザデータ、またはサービスデ
ータの一部または全部をI/F制御部113を介して情
報処理端末114に転送するといった参照処理を行い、
システムメモリ管理の処理を終了する。なお、詳細は後
述する。
【0337】図32は、図31のステップ16A−00
2において行われる登録処理を詳細に示したフローチャ
ートである。
【0338】まず、ステップ16B−001において、
追加、変更等の登録を行いたいデータのタイプを判別す
る。データタイプがダイヤルデータであるならばステッ
プ16B−002に、ユーザデータであるならばステッ
プ16B−003に、サービスデータであるならばステ
ップ16B−004にそれぞれ分岐する。
【0339】ステップ16B−002では、送信などに
利用されるダイヤルデータの追加、変更等の処理を行
い、登録処理を終了する。なお、詳細は後述する。
【0340】ステップ16B−003では、自機電話番
号、自機略称といったユーザデータの追加、変更等の処
理を行い、登録処理を終了する。なお、詳細は後述す
る。
【0341】ステップ16B−004では、信号の送出
レベル、通信プロトコルの制御パラメータといったサー
ビスデータの追加、変更等の処理を行い、登録処理を終
了する。なお、詳細は後述する。
【0342】図33は、図31のステップ16A−00
3において行われる参照処理を詳細に示したフローチャ
ートである。
【0343】まず、ステップ16C−001において、
参照を行いたいデータのタイプを判別する。データタイ
プがダイヤルデータであるならばステップ16C−00
2に、ユーザデータであるならばステップ16C−00
3に、サービスデータであるならばステップ16C−0
04に、能力データであるならばステップ16C−00
5にそれぞれ分岐する。
【0344】ステップ16C−002では、送信などに
利用されるダイヤルデータの照会の処理を行い、参照処
理を終了する。なお、詳細は後述する。
【0345】ステップ16C−003では、自機電話番
号、自機略称といったユーザデータの照会の処理を行
い、参照処理を終了する。なお、詳細は後述する。
【0346】ステップ16C−004では、信号の送出
レベル、通信プロトコルの制御パラメータといったサー
ビスデータの照会の処理を行い、参照処理を終了する。
なお、詳細は後述する。
【0347】ステップ16C−005では、送信、受
信、プリント、スキャニングといった本実施例のファク
シミリ装置が有する機能の中で、情報処理端末114が
利用することのできる機能の情報や、メーカ名、装置
名、ROMバージョン、シリアル番号といった個体を識
別する情報を、キャラクタデータ形式でI/F制御部1
13を介して情報処理端末114に転送し、参照処理を
終了する。
【0348】図34は、図32のステップ16B−00
2において行われるダイヤルデータ登録処理を詳細に示
したフローチャートである。
【0349】まず、ステップ16D−001において、
情報処理端末114から送られてきたユーザIDが有効
か否かを判定する。もし、そのユーザIDを有するユー
ザが予め装置に登録されているならばステップ16D−
002に、登録されていなければステップ16D−00
6に分岐する。
【0350】ステップ16D−002では、情報処理端
末114から送られてきたパスワードが、有効か否かを
判定する。もし、前記ユーザIDに対応したパスワード
が予め装置に登録されていないか、あるいは前記ユーザ
IDに対応したパスワードが予め装置に登録されてい
て、そのパスワードと指定されたパスワードが一致する
ならば、ステップ16D−003に進む。反対に、前記
ユーザIDに対応したパスワードが予め装置に登録され
ていて、そのパスワードと指定されたパスワードが一致
しないならば、ステップ16D−006に進む。
【0351】ステップ16D−003では、送信キュー
等にユーザIDとインデックス番号で指定されるダイヤ
ルデータを利用しようとするジョブが登録され、そのジ
ョブが待ち状態あるいは実行中であるか否かを判定す
る。もし、利用しようとするジョブがないならばステッ
プ9D−005に、そうでなければステップ9D−00
4に分岐する。
【0352】ステップ16D−004では、コマンドの
異常処理条件として、強制的に登録するように要求され
ているか否かを判定する。もし、強制登録を要求されて
いるならば、ステップ16D−005に進み、そうでな
ければステップ16D−006に進む。
【0353】ステップ16D−005では、ユーザID
とインデックス番号で指定されるRAM103上の領域
に、情報処理端末114から送られてきた相手先電話番
号、相手先略称、およびファクシミリ通信に必要なパラ
メータ等のデータを登録する。該動作により、ユーザI
Dとインデックス番号で指定される領域が未登録状態な
らば追加、すでに登録されているならば変更、情報処理
端末114から送られてくるデータが無効ならば削除の
処理を実行し、ダイヤルデータ登録処理を終了する。
【0354】ステップ16D−006は、情報処理端末
114から送られてきたユーザIDまたはパスワードが
無効であった場合に、あるいは、登録しようとしている
ダイヤルデータを利用するジョブがすでに存在し、かつ
強制登録の要求がない場合に実行され、エラー内容をI
/F制御部113を介して情報処理端末114に出力し
て、ダイヤルデータ登録処理を異常終了する。
【0355】図35は、図32のステップ16B−00
3において行われるユーザデータ登録処理を詳細に示し
たフローチャートである。
【0356】まず、ステップ16E−001において、
I/F制御部113を介して情報処理端末114から送
られてきた要求が、パスワードの変更に関するものか否
かを判定する。もし、パスワードの変更でなかったなら
ば、ステップ16E−002に進む。
【0357】ステップ16E−002では、情報処理端
末114から送られてきたユーザIDがシステム管理者
のものであるか否かを判定する。もし、ユーザIDがシ
ステム管理者のものであるならばステップ16E−00
3に、そうでなければステップ16E−008に進む。
【0358】ステップ16E−003では、情報処理端
末114から送られてきたパスワードが、有効か否かを
判定する。もし、システム管理者のパスワードが予め装
置に登録されていないか、あるいはシステム管理者のパ
スワードが予め装置に登録されていて、そのパスワード
と指定されたパスワードが一致するならば、ステップ1
6E−004に進む。反対に、システム管理者のパスワ
ードが予め装置に登録されていて、そのパスワードと指
定されたパスワードが一致しないならば、ステップ16
E−008に進む。
【0359】ステップ16E−004では、自機電話番
号、自機略称、あるいはユーザ管理に関する情報など、
情報処理端末114によって指定された項目またはすべ
ての項目について、各項目に対応するRAM103上の
領域に、情報処理端末114から送られてきた情報を登
録する。該動作により、例えばユーザ管理に関する情報
の登録の時、これから登録しようとしているユーザID
が未登録状態ならばユーザの追加、すでに登録されてい
るならばユーザの変更、ユーザ情報を与えなければユー
ザの削除の処理を実行し、ユーザデータ登録処理を終了
する。
【0360】一方、ステップ16E−001において、
パスワードの変更を要求されていたならば、ステップ1
6E−005に進む。ステップ16E−005では、情
報処理端末114から送られてきたユーザIDが有効か
否かを判定する。もし、そのユーザIDを有するユーザ
が予め装置に登録されているならばステップ16E−0
06に、登録されていなければステップ16E−008
に分岐する。
【0361】ステップ16E−006では、情報処理端
末114から送られてきたパスワードが、有効か否かを
判定する。もし、前記ユーザIDに対応したパスワード
が予め装置に登録されていないか、あるいは前記ユーザ
IDに対応したパスワードが予め装置に登録されてい
て、そのパスワードと指定されたパスワードが一致する
ならば、ステップ16E−007に進む。反対に、前記
ユーザIDに対応したパスワードが予め装置に登録され
ていて、そのパスワードと指定されたパスワードが一致
しないならば、ステップ16E−008に進む。
【0362】ステップ16E−007では、ユーザID
で指定されるRAM103上の該ユーザのパスワードの
領域に、情報処理端末114から送られてきた新パスワ
ードを登録し、ユーザデータ登録処理を終了する。
【0363】ステップ16E−008は、ステップ16
E−002において情報処理端末114から送られてき
たユーザIDがシステム管理者のものでなかったか、ま
たはステップ16E−003、ステップ16E−00
5、ステップ16E−006のいずれかでユーザIDま
たはパスワードが無効であったときに実行され、エラー
内容をI/F制御部113を介して情報処理端末114
に出力して、ユーザデータ登録処理を異常終了する。
【0364】図36は、図32のステップ16B−00
4において行われるサービスデータ登録処理を詳細に示
したフローチャートである。
【0365】まず、ステップ16F−001において、
情報処理端末114から送られてきたユーザIDがシス
テム管理者のものであるか否かを判定する。もし、ユー
ザIDがシステム管理者のものであるならばステップ1
6F−002に、そうでなければステップ16F−00
4に進む。
【0366】ステップ16F−002では、情報処理端
末114から送られてきたパスワードが、有効か否かを
判定する。もし、システム管理者のパスワードが予め装
置に登録されていないか、あるいはシステム管理者のパ
スワードが予め装置に登録されていて、そのパスワード
と指定されたパスワードが一致するならば、ステップ1
6F−003に進む。反対に、システム管理者のパスワ
ードが予め装置に登録されていて、そのパスワードと指
定されたパスワードが一致しないならば、ステップ16
F−004に進む。
【0367】ステップ16F−003では、信号の送出
レベル、通信プロトコルの制御パラメータなど、情報処
理端末114によって指定された項目またはすべての項
目について、各項目に対応するRAM103上の領域
に、情報処理端末114から送られてきた情報を登録
し、サービスデータ登録処理を終了する。
【0368】ステップ16F−004は、情報処理端末
114から送られてきたユーザIDまたはパスワードが
無効であったときに実行され、エラー内容をI/F制御
部113を介して情報処理端末114に出力して、サー
ビスデータ登録処理を異常終了する。
【0369】図37は、図33のステップ16C−00
2において行われるダイヤルデータ参照処理を詳細に示
したフローチャートである。
【0370】まず、ステップ16G−001において、
情報処理端末114から送られてきたユーザIDが有効
か否かを判定する。もし、そのユーザIDを有するユー
ザが予め装置に登録されているならばステップ16G−
002に、登録されていなければステップ16G−00
4に分岐する。
【0371】ステップ16G−002では、情報処理端
末114から送られてきたパスワードが、有効か否かを
判定する。もし、前記ユーザIDに対応したパスワード
が予め装置に登録されていないか、あるいは前記ユーザ
IDに対応したパスワードが予め装置に登録されてい
て、そのパスワードと指定されたパスワードが一致する
ならば、ステップ16G−003に進む。反対に、前記
ユーザIDに対応したパスワードが予め装置に登録され
ていて、そのパスワードと指定されたパスワードが一致
しないならば、ステップ16G−004に進む。
【0372】ステップ16G−003では、ユーザID
とインデックス番号で指定されるRAM103上の領
域、あるいは指定されたユーザIDのすべてのインデッ
クス番号に対応するRAM103上の領域の、相手先電
話番号、相手先略称、およびファクシミリ通信に必要な
パラメータ等のデータをI/F制御部113を介して情
報処理端末114に出力して、ダイヤルデータ参照処理
を終了する。
【0373】ステップ16G−004は、情報処理端末
114から送られてきたユーザIDまたはパスワードが
無効であったときに実行され、エラー内容をI/F制御
部113を介して情報処理端末114に出力して、ダイ
ヤルデータ参照処理を異常終了する。
【0374】図38は、図33のステップ16C−00
3において行われるユーザデータ参照処理を詳細に示し
たフローチャートである。
【0375】まず、ステップ16H−001において、
情報処理端末114から送られてきたユーザIDが有効
か否かを判定する。もし、そのユーザIDを有するユー
ザが予め装置に登録されているならばステップ16H−
002に、登録されていなければステップ16H−00
4に分岐する。
【0376】ステップ16H−002では、情報処理端
末114から送られてきたパスワードが、有効か否かを
判定する。もし、前記ユーザIDに対応したパスワード
が予め装置に登録されていないか、あるいは前記ユーザ
IDに対応したパスワードが予め装置に登録されてい
て、そのパスワードと指定されたパスワードが一致する
ならば、ステップ16HG−003に進む。反対に、前
記ユーザIDに対応したパスワードが予め装置に登録さ
れていて、そのパスワードと指定されたパスワードが一
致しないならば、ステップ16H−004に進む。
【0377】ステップ16H−003では、自機電話番
号、自機略称、あるいはユーザ管理に関する情報など、
情報処理端末114によって指定された項目またはすべ
ての項目について、各項目に対応するRAM103上の
領域に登録されているデータを情報処理端末114に出
力し、ユーザデータ参照処理を終了する。ステップ16
H−004は、情報処理端末114から送られてきたユ
ーザIDまたはパスワードが無効であったときに実行さ
れ、エラー内容をI/F制御部113を介して情報処理
端末114に出力して、ユーザデータ参照処理を異常終
了する。
【0378】図39は、図33のステップ16C−00
4において行われるサービスデータ参照処理を詳細に示
したフローチャートである。
【0379】まず、ステップ16I−001において、
情報処理端末114から送られてきたユーザIDがシス
テム管理者のものであるか否かを判定する。もし、ユー
ザIDがシステム管理者のものであるならばステップ1
6I−002に、そうでなければステップ16I−00
4に進む。
【0380】ステップ16I−002では、情報処理端
末114から送られてきたパスワードが、有効か否かを
判定する。もし、システム管理者のパスワードが予め装
置に登録されていないか、あるいはシステム管理者のパ
スワードが予め装置に登録されていて、そのパスワード
と指定されたパスワードが一致するならば、ステップ1
6I−003に進む。反対に、システム管理者のパスワ
ードが予め装置に登録されていて、そのパスワードと指
定されたパスワードが一致しないならば、ステップ16
I−004に進む。
【0381】ステップ16I−003では、信号の送出
レベル、通信プロトコルの制御パラメータなど、情報処
理端末114によって指定された項目またはすべての項
目について、各項目に対応するRAM103上の領域に
登録されているデータを情報処理端末114に出力し、
サービスデータ参照処理を終了する。
【0382】ステップ16I−004は、情報処理端末
114から送られてきたユーザIDまたはパスワードが
無効であったときに実行され、エラー内容をI/F制御
部113を介して情報処理端末114に出力して、サー
ビスデータ参照処理を異常終了する。
【0383】上記の処理により、本実施例のファクシミ
リ装置は、送信などに利用されるダイヤルデータや、自
機電話番号、自機略称といったユーザデータや、信号の
送出レベル、通信プロトコルの制御パラメータといった
サービスデータなど、ファクシミリ装置で管理されてい
る各種データの照会や登録を、情報処理端末114の要
求に応じて行う。又、上述の処理によれば、 (1)限られたキャラクタしか表示することのできない
ようなファクシミリ装置であっても、情報処理端末上の
高度なユーザインタフェースを利用することができるた
め、操作性の向上が期待できる。 (2)一般的に変更することの少ない自機電話番号、自
機略称といったユーザデータや、工事担任者などの資格
がないと変更することのできない信号の送出レベル、通
信プロトコルの制御パラメータといったサービスデータ
は、特定のユーザ以外は変更できないように構成されて
いるので、情報処理端末を使って多人数で本発明のファ
クシミリ装置を利用しても、それらのデータが不用意に
変更されることがなくなる。 (3)送信などに利用されるダイヤルデータは、各ユー
ザごとに管理するように構成されているので、情報処理
端末を使って多人数で本発明のファクシミリ装置を利用
しても、個人のプライバシを守ることができる。 (4)送信などに利用されるダイヤルデータの照会と登
録が可能で、情報処理端末側で管理されているダイヤル
データと本発明のファクシミリ装置側で管理されている
ダイヤルデータとを共通に設定することが容易になる。
すなわち、従来のスタンドアロンファクシミリ装置と同
様な使い方でも、あるいは情報処理端末によってファク
シミリ装置を制御する使い方でも、戸惑うことなくスム
ースに利用することが可能になる。 (5)送信キューなどに、変更しようとしているダイヤ
ルデータを利用するジョブがある場合、通常は登録を異
常終了する。不用意にデータが変更されたことによる誤
ダイヤルを防ぐことができる。
【0384】16.音声データ管理機能 この音声データ管理機能は、留守録制御部により管理さ
れる音声データおよび音声管理情報のダウンロード/ア
ップロードを行うものである。
【0385】図40は、本実施例における留守録制御部
109内の音声データ処理部を表わしたブロック図であ
る。以下、各部材について説明する。
【0386】18A−1は、デジタル化された音声デー
タに対してADPCM等の圧縮/伸張処理を施すDSP
である。該処理はROM102の留守録制御プログラム
に従い、バス18A−8を介して送られてくる格納/読
出等のコマンドにより開始される。
【0387】18A−2は、DSP18A−1の生成す
るデジタル音声信号をアナログ信号に変換するためのD
A変換器である。18A−3は、DA変換器18A−2
の出力信号のゲインを調整するための送信アンプであ
る。18A−4は、アナログの音声信号をデジタル信号
に変換するためのAD変換器である。18A−5は、A
D変換器への入力信号のゲインを調整するための受信ア
ンプである。
【0388】18A−6は、DSP18A−1が圧縮し
た音声データを格納しておくための音声格納用RAMで
ある。これは、RAM103の一部であってもよい。1
8A−7は、DSP18A−1と音声格納用RAM18
A−6との間で音声データのやりとりを行うための音声
データバスである。18A−8は、図1Aのシステムバ
ス119に相当し、前述した録音/再生等のコマンドや
DSP18A−1で処理されるデジタル音声信号等がや
りとりされる。
【0389】“Line Out”はアナログ信号の出
力を示し、出力されたアナログ信号は操作部107内の
スピーカや、通信制御部108を介して通信回線116
/117や電話機115等に出力される。また、“Li
ne In”はアナログ信号の入力を示し、操作部10
7内のマイクからの音声や、通信制御部108を介して
通信回線116/117や電話機115からの音声が入
力される。
【0390】図41は、本実施例における音声管理の概
略を示した図である。
【0391】音声管理レコードは、RAM103に格納
され、各々の管理レコードには、音声ID、音声モード
(応答メッセージ、着信メッセージ、通話メッセージ
等)、録音開始時刻、録音時間、後述する音声管理テー
ブル番号等が記憶されている。
【0392】各々の管理レコードは、ネクストポインタ
(nextptr)によりリンクされており、最終情報
の場合は最後の情報であることを示すためにたとえば0
等の終端符号によりターミネートされている。
【0393】また、先頭ファイルポインタはRAM10
3に配置されている変数であり、先頭の管理レコードが
格納されているアドレスを記憶している。ここで管理さ
れているファイルがない場合には、たとえば0等の終端
符号が格納されている。
【0394】一方、DSP18A−1では音声格納用R
AM18A−6内の圧縮された音声データの管理を行う
ために音声管理テーブルが使用される。音声管理テーブ
ルは、DSP18A−1内のRAMに配置されている。
各管理テーブルには一意に識別可能な番号が割り当てら
れており、音声格納用RAM18A−6内に記憶されて
いる音声データの開始アドレスとデータサイズが格納さ
れている。
【0395】ROM102の留守録制御プログラムで
は、例えば、格納開始コマンドをDSPに発行後、該メ
ッセージが格納される音声管理テーブル番号を獲得し、
音声ID等の他の情報とともに音声管理レコード内に格
納する。その後、該メッセージを読み出す場合には、音
声IDにより検索された音声管理レコード内の音声管理
テーブル番号と読出コマンドをともに発行すれば、DS
P18A−1では該音声管理テーブル番号をもとに、開
始アドレスから音声データを順次アクセスすることが可
能となる。
【0396】図42は、本実施例における音声データ管
理機能の制御動作を示したフローチャートである。
【0397】まず、S1801において、要求される処
理が音声データ処理であるか否かを判断する。この要求
は、情報処理端末114からI/F制御部113を介し
て到来したコマンドによるものであってもよいし、ま
た、ファクシミリ装置が自発的に処理を実行するもので
あってもよい。ここで、要求が音声データ処理であるな
らば、アップロード処理であるか否かを判断する(S1
802)。アップロード処理が要求されていれば、S1
803において音声データアップロード処理が実行さ
れ、そうでないならば、S1804において音声データ
ダウンロード処理が実行される。
【0398】音声データアップロード処理(S180
3)においては、指定された音声IDにより管理されて
いる音声メッセージを音声格納用RAM18A−6から
読み出し、デジタル信号としてI/F制御部113を介
して情報処理端末114に送出する。ここで必要なら
ば、DSP18A−1においてサンプリングレート変換
等のデジタル信号処理が実行される。
【0399】音声データダウンロード処理(S180
4)においては、情報処理端末114からI/F制御部
113を介して受信したデジタル信号を音声格納用RA
M18A−6に格納し、音声管理レコード、音声管理テ
ーブルを作成する。ここでも必要ならば、DSP18A
−1においてサンプリングレート変換等のデジタル信号
処理が実行される。
【0400】一方、S1801において要求が音声デー
タ処理でない場合、S1805においてアップロード処
理であるか否かを判断する。アップロード処理が要求さ
れていれば、S1806において音声管理情報アップロ
ード処理が実行され、そうでないならば、S1807に
おいて音声管理情報操作処理が実行される。
【0401】音声管理情報アップロード処理(S180
6)においては、現在録音されている音声データの音声
ID、録音開始時刻、モード、録音時間等といった音声
管理レコードに格納されている情報をI/F制御部11
3を介して情報処理端末114に送出する。
【0402】また、音声管理情報操作処理(S180
7)においては、指定された音声IDの音声メッセージ
の消去や、操作部107内のスピーカからの音声出力と
いう制御を実行する。
【0403】以上の音声データ管理機能によれば、音声
データおよび音声管理情報のダウンロード/アップロー
ドが可能となる。したがって、音声情報を情報処理端末
上で管理することが可能となる。
【0404】又、着信メッセージを録音する毎、また
は、ある程度たまった時点で自動的に音声データと音声
管理情報を情報処理端末にアップロードすることによ
り、メッセージフルとなる確率が低減し使い勝手の良い
装置を提供することができる。
【0405】17.ホスト・ダイヤル機能 このホスト・ダイヤル機能は、情報処理端末から発呼と
それにまつわる回線制御処理を実行するものである。こ
の機能は回線の閉結、通信相手との接続、回線の開放、
の一連の処理を実行し、ファクシミリ装置のダイヤル機
能を情報処理端末から利用できるようにしたものであ
る。
【0406】図43は、ホストダイヤル機能のファクシ
ミリ装置の制御動作を示したフローチャートである。
【0407】まず、ステップ19−001では、ホスト
・ダイヤル指示受け付けを行う。この処理では、ファク
シミリ装置のCPU101は、ホスト・ダイヤル指示を
受け付ける。この指示には、回線の閉結、選択信号番号
が両方含まれる場合もあれば、含まれない場合もある。
例えば、情報処理端末が扱うデータベースに含まれる住
所録から通信相手を指定して、その相手の電話番号に対
して発呼を実行させる形態は前者に相当する。指示がな
い場合は、ホスト・ダイヤル結果要求の確認(19−0
10)を行う。
【0408】ステップ19−002では、ホスト・ダイ
ヤル実行条件の確認を行う。この処理では、受け付けた
ホスト・ダイヤル指示を解釈し、それが実行可能か否か
を判断する。モデム、NCU、回線、ハンドセット、接
続電話機等の状況を確かめて判断する。指示が実行可能
でない場合は、エラーレスポンスの送出(19−00
3)を行う。実行可能の場合は、ダイヤル処理(19−
004)を行う。
【0409】ステップ19−003では、エラーレスポ
ンス送出を行い、エラーレスポンスを情報処理端末11
4に送出する。
【0410】ステップ19−004では、ダイヤル処理
を行う。この処理では、ホスト・ダイヤル指示に応じた
ダイヤル処理を実行する。ダイヤル処理とは、発呼処理
そのものに加え、ファクシミリ装置が行える発呼にまつ
わる通信回線の制御、例えば回線の閉結や開放、オンフ
ック・キーやハンズフリー・キー操作、DTや呼び出し
音、話中音の検出の有無の設定、保留状態の設定/解除
等の通信回線の制御も含む。
【0411】ステップ19−005では、接続状況の送
出を行う。この処理では、ファクシミリ装置のCPU1
01は、NCU、モデムを制御して接続状況、例えば正
常に接続した、ビジー・トーンを検出した等、を情報処
理端末114に送る。
【0412】ステップ19−006では、ホストからの
次データ受信の確認を行う。この処理では、ファクシミ
リ装置のCPU101は、次のデータ(ホスト・ダイヤ
ル指示)を受信したか否かを確認する。る。ホスト・ダ
イヤル指示の受け付け(19−001)の指示データ
が、一連のダイヤル処理をすべて指定している場合は、
次データはないと考えられる。確認の具体的方法は、終
了条件として指定できる。例えば、発呼して通信相手と
接続してから60秒経過するまでにデータが送られてこ
ない場合をもって次データなしとみなす等である。次デ
ータがない場合は、レスポンス送出(19−008)を
行う。次のデータを受ける場合は、情報処理端末114
がまず回線の閉結のみを(19−001)の指示で実行
させ、その結果に応じて選択信号を送出したい等という
場合が例としてあげられる。次データがある場合は、そ
のデータに従いダイヤル処理(19−004)を実行す
る。
【0413】ステップ19−007では、レスポンス送
出を行う。この処理では、ファクシミリ装置のCPU1
01は、ホスト・ダイヤルを実行した結果のレスポンス
を情報処理端末114に送出する。
【0414】ステップ19−008では、回線開放の確
認を行い、ファクシミリ装置のCPU101は、回線を
開放したか否かを確認する。
【0415】ステップ19−009では、終了メッセー
ジ送出を行い、ファクシミリ装置のCPU101は、終
了通知を情報処理端末114に送出する。
【0416】ステップ19−010では、ホスト・ダイ
ヤル結果要求の確認を行う。この処理では、ファクシミ
リ装置のCPU101は、情報処理端末114からホス
ト・ダイヤル処理の結果要求があるか否かを確認する。
要求がない場合は、待機状態に戻る。
【0417】ステップ19−011では、ホスト・ダイ
ヤル結果の送出を行い、ファクシミリ装置のCPU10
1は、ホスト・ダイヤル結果を情報処理端末に送出す
る。
【0418】以上のホストダイヤル機能によれば、ファ
クシミリ装置や電話機を直接操作せず、かつ情報処理端
末が扱うデータを利用してダイヤルできる。つまり、各
種アプリケーション・ソフトウェアで作成した住所録や
電話帳データとダイヤル機能を結び付けることができ、
使いやすさを向上させることができる。
【0419】以上が本実施例のファクシミリ装置が有す
る各機能の制御動作である。尚、上述した各機能の制御
はその機能を実現するにあたり種々の変形が可能であ
る。
【0420】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、外部情報
端末は、ファイルの情報をファイル情報取得コマンドを
発行することによりいつでも得ることができるようにな
り、外部情報処理端末のファイル管理データが誤って消
去された場合などでもファイルの情報を作成し直すこと
が可能となる。
【0421】又、いつでもファイル情報を取得すること
が可能となるので、外部情報端末側では画像処理装置に
蓄積されているファイルの詳細情報を保持する必要がな
くなる。
【0422】更に、ファイル削除指示によりファイル削
除を行うことが可能となり、効率的に画像処理装置のフ
ァイル管理を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のファクシミリ装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図2】情報処理端末114と本ファクシミリ装置間の
通信シーケンスを示した図である。
【図3】ダウンロード機能の情報処理端末114及びフ
ァクシミリ装置のCPU101の制御動作を示したフロ
ーチャートである。
【図4】ホストプリント機能のCPU101の制御動作
を示したフローチャートである。
【図5】ホストプリント機能のCPU101の制御動作
を示したフローチャートである。
【図6】ファイルプリント機能のCPU101の制御動
作を示したフローチャートである。
【図7】ホスト送信機能のCPU101の制御動作を示
したフローチャートである。
【図8】ホスト送信機能のCPU101の制御動作を示
したフローチャートである。
【図9】ファイル送信機能のCPU101の制御動作を
示したフローチャートである。
【図10】ファイル送信機能のCPU101の制御動作
を示したフローチャートである。
【図11】原稿送信機能のCPU101の制御動作を示
したフローチャートである。
【図12】原稿送信機能のCPU101の制御動作を示
したフローチャートである。
【図13】ファイルアップロード機能のCPU101の
制御動作を示したフローチャートである。
【図14】図13におけるPixファイルデータ生成処
理を示したフローチャートである。
【図15】図13におけるPDLファイルデータ生成処
理を示したフローチャートである。
【図16】ページアップロード機能のCPU101の制
御動作を示したフローチャートである。
【図17】図14と図16のPixページデータ生成処
理を示したフローチャートである。
【図18】図15と図16のPDLページデータ生成処
理を示したフローチャートである。
【図19】スキャンデータ転送機能のCPU101の制
御動作を示したフローチャートである。
【図20】スキャンデータ蓄積機能のCPU101の制
御動作を示したフローチャートである。
【図21】スキャンデータ蓄積機能のCPU101の制
御動作を示したフローチャートである。
【図22】受信機能のCPU101の制御動作を示した
フローチャートである。
【図23】受信機能のCPU101の制御動作を示した
フローチャートである。
【図24】ポーリング機能のCPU101の制御動作を
示したフローチャートである。
【図25】ポーリング機能のCPU101の制御動作を
示したフローチャートである。
【図26】通信管理情報のフォーマットを示した図であ
る。
【図27】通信管理機能のCPU101の制御動作を示
したフローチャートである。
【図28】ファイル管理の概略を示した図である。
【図29】ファイル管理機能のCPU101の制御動作
を示したフローチャートである。
【図30】ファイル管理機能のCPU101の制御動作
を示したフローチャートである。
【図31】システムメモリ管理機能のCPU101の制
御動作を示したフローチャートである。
【図32】図31の登録処理を示したフローチャートで
ある。
【図33】図31の参照処理を示したフローチャートで
ある。
【図34】図32のダイヤルデータ登録処理を示したフ
ローチャートである。
【図35】図32のユーザデータ登録処理を示したフロ
ーチャートである。
【図36】図32のサービスデータ登録処理を示したフ
ローチャートである。
【図37】図33のダイヤルデータ参照処理を示したフ
ローチャートである。
【図38】図33のユーザデータ参照処理を示したフロ
ーチャートである。
【図39】図33のサービスデータ参照処理を示したフ
ローチャートである。
【図40】留守録制御部109内の音声データ処理部の
構成を示したブロック図である。
【図41】音声データの管理の概略を示した図である。
【図42】音声データ管理機能のCPU101の制御動
作を示したフローチャートである。
【図43】ホストダイヤル機能のCPU101の制御動
作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 画像メモリ 105 データ変換部 106 読取制御部 107 操作部 108 通信制御部 109 留守録制御部 110 解像度変換処理部 111 符号復号化処理部 112 記録制御部 113 I/F制御部 114 情報処理端末 115 電話機 116 PSTN回線 117 ISDN回線
フロントページの続き (72)発明者 大石 和臣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 山室 聡一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 熊谷 武和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 高橋 政共 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部情報処理端末とデータの送受を行う
    インターフェース手段と、 ファイルデータを蓄積する蓄積手段と、 前記ファイルデータを特定するための識別子を発生し、
    発生した識別子を前記外部情報処理端末に送信する識別
    子発行手段と、 前記蓄積手段に蓄積されたファイルデータを管理するた
    めの管理情報を夫々の識別子に対応可能に記憶するファ
    イル管理手段と、 前記インターフェース手段を介して前記外部情報処理端
    末から前記ファイル管理情報の転送の指示を受け付ける
    指示受付手段と、 前記指示受付手段によって受け付けた指示に従って、前
    記ファイル管理情報を前記外部情報端末に転送する転送
    手段とを有し、 前記指示に、前記識別子を設定可能とし、前記転送手段
    は前記識別子に対応するファイル管理情報を転送するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 外部情報処理端末とデータの送受を行う
    インターフェース手段と、 ファイルデータを蓄積する蓄積手段と、 前記ファイルデータを特定するための識別子を発生し、
    発生した識別子を前記外部情報処理端末に送信する識別
    子発行手段と、 前記蓄積手段に蓄積されたファイルデータを管理するた
    めの管理情報を夫々の識別子に対応可能に記憶するファ
    イル管理手段と、 前記インターフェース手段を介して前記外部情報処理端
    末から前記ファイルデータを前記蓄積手段から削除する
    ための指示を受け付ける指示受付手段と、 前記指示受付手段によって受け付けた指示に従って、前
    記ファイルデータを前記蓄積手段から削除する削除手段
    とを有し、 前記指示に、前記識別子を設定可能とし、前記削除手段
    は前記識別子に対応するファイルデータを削除すること
    を特徴とする画像処理装置。
JP6081577A 1994-04-20 1994-04-20 画像処理装置 Pending JPH07288644A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001313766A (ja) * 2000-04-27 2001-11-09 Murata Mach Ltd 画像読取装置および画像読取記録装置
JP2006019915A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Kyocera Mita Corp 通信装置
JP2009302865A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、ファクス送信データ処理方法、及びプログラム

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