JPH0931260A - フィルム用樹脂組成物 - Google Patents
フィルム用樹脂組成物Info
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- JPH0931260A JPH0931260A JP18913295A JP18913295A JPH0931260A JP H0931260 A JPH0931260 A JP H0931260A JP 18913295 A JP18913295 A JP 18913295A JP 18913295 A JP18913295 A JP 18913295A JP H0931260 A JPH0931260 A JP H0931260A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】本発明のフィルム用樹脂組成物は、(A) MF
Rが1〜10g/10分、密度が0.920〜0.945g/cm3、MW/Mnが３
〜６である、エチレンと炭素原子数 4〜10のα- オレフ
ィンとのランダム共重合体70〜99重量部、および(B) MF
Rが0.1〜10g/10分、密度が0.880〜0.925g/cm3、MW/Mnが
２以上３未満である、エチレンと炭素原子数 4〜10のα
- オレフィンとのランダム共重合体 1〜30重量部［成分
(A)と(B)との合計量は100 重量部である］からなること
を特徴としている。 【効果】上記組成物は、その組成物から製造されたフィ
ルムのダートインパクト強度、エルメンドルフ引裂強度
が共に高いことから、フィルム切れを起こすことなく高
速でのフィルム成形を実現できる。しかも、得られるフ
ィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンのフィルムが本来
的に具備している透明性、フィルム表面の平滑性等の特
性を保持している。
Rが1〜10g/10分、密度が0.920〜0.945g/cm3、MW/Mnが３
〜６である、エチレンと炭素原子数 4〜10のα- オレフ
ィンとのランダム共重合体70〜99重量部、および(B) MF
Rが0.1〜10g/10分、密度が0.880〜0.925g/cm3、MW/Mnが
２以上３未満である、エチレンと炭素原子数 4〜10のα
- オレフィンとのランダム共重合体 1〜30重量部［成分
(A)と(B)との合計量は100 重量部である］からなること
を特徴としている。 【効果】上記組成物は、その組成物から製造されたフィ
ルムのダートインパクト強度、エルメンドルフ引裂強度
が共に高いことから、フィルム切れを起こすことなく高
速でのフィルム成形を実現できる。しかも、得られるフ
ィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンのフィルムが本来
的に具備している透明性、フィルム表面の平滑性等の特
性を保持している。
Description
【０００１】
【発明の技術分野】本発明は、２種類のポリエチレンか
ら構成されたフィルム用樹脂組成物に関し、さらに詳し
くは、高強度のフィルムを高速成形でき、かつ包装用途
に適したフィルム用樹脂組成物に関する。
ら構成されたフィルム用樹脂組成物に関し、さらに詳し
くは、高強度のフィルムを高速成形でき、かつ包装用途
に適したフィルム用樹脂組成物に関する。
【０００２】
【発明の技術的背景】これまで数多くのフィルムが製造
され、用途毎に特性の合ったフィルムが選択され利用さ
れてきた。中でも直鎖状低密度ポリエチレンから製造さ
れたフィルムは広く使用されているが、ポリエチレンを
構成するモノマーユニットの種類によって、あるいはポ
リエチレンの製造方法によって、得られるフィルムの物
性は様々である。
され、用途毎に特性の合ったフィルムが選択され利用さ
れてきた。中でも直鎖状低密度ポリエチレンから製造さ
れたフィルムは広く使用されているが、ポリエチレンを
構成するモノマーユニットの種類によって、あるいはポ
リエチレンの製造方法によって、得られるフィルムの物
性は様々である。
【０００３】たとえば、直鎖状の低密度エチレン・1-ブ
テン共重合体から成形したフィルムは、透明性、表面平
滑性に優れている。しかしながら、このフィルムは、ダ
ートインパクト強度およびエルメンドルフ引裂強度で示
される機械強度が小さいことから、成形中にフィルム切
れを起こし易く、成形スピードを高めることには限界が
ある。
テン共重合体から成形したフィルムは、透明性、表面平
滑性に優れている。しかしながら、このフィルムは、ダ
ートインパクト強度およびエルメンドルフ引裂強度で示
される機械強度が小さいことから、成形中にフィルム切
れを起こし易く、成形スピードを高めることには限界が
ある。
【０００４】一方、最近脚光を浴びているメタロセン触
媒を用いて製造される直鎖状低密度ポリエチレンは、分
子量分布が狭いため、そのフィルムはブロッキングを起
こし難いフィルムとして知られている。特にメタロセン
触媒を用いて製造された直鎖状低密度エチレン・1-ヘキ
セン共重合体をフィルム成形すると、得られるフィルム
は、機械強度、透明性、ヒートシール性等の物性に優れ
ている。
媒を用いて製造される直鎖状低密度ポリエチレンは、分
子量分布が狭いため、そのフィルムはブロッキングを起
こし難いフィルムとして知られている。特にメタロセン
触媒を用いて製造された直鎖状低密度エチレン・1-ヘキ
セン共重合体をフィルム成形すると、得られるフィルム
は、機械強度、透明性、ヒートシール性等の物性に優れ
ている。
【０００５】しかしながら、この直鎖状低密度エチレン
・1-ヘキセン共重合体の溶融指数（ＭＦＲ）が低い場
合、たとえば１ｇ／１０分以下では、メルトフラクチャ
ーを起こし易く、フィルム表面の平滑性が損なわれるこ
とがある。
・1-ヘキセン共重合体の溶融指数（ＭＦＲ）が低い場
合、たとえば１ｇ／１０分以下では、メルトフラクチャ
ーを起こし易く、フィルム表面の平滑性が損なわれるこ
とがある。
【０００６】したがって、直鎖状低密度ポリエチレンの
フィルムが本来的に具備している透明性、フィルム表面
の平滑性等の特性を保持しつつ、高強度のフィルムを高
速で成形することができる樹脂組成物の出現が望まれて
いる。
フィルムが本来的に具備している透明性、フィルム表面
の平滑性等の特性を保持しつつ、高強度のフィルムを高
速で成形することができる樹脂組成物の出現が望まれて
いる。
【０００７】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、直鎖状低密度ポ
リエチレンのフィルムが本来的に具備している透明性、
フィルム表面の平滑性等の特性を保持しつつ、ダートイ
ンパクト強度、エルメンドルフ引裂強度等の機械強度特
性に優れたフィルムを高速で成形することができるフィ
ルム用樹脂組成物を提供することを目的としている。
問題を解決しようとするものであって、直鎖状低密度ポ
リエチレンのフィルムが本来的に具備している透明性、
フィルム表面の平滑性等の特性を保持しつつ、ダートイ
ンパクト強度、エルメンドルフ引裂強度等の機械強度特
性に優れたフィルムを高速で成形することができるフィ
ルム用樹脂組成物を提供することを目的としている。
【０００８】
【発明の概要】本発明に係るフィルム用樹脂組成物は、
（Ａ）溶融指数（ＭＦＲ）が１〜１０ｇ／１０分であ
り、密度が０．９２０〜０．９４５ｇ／ｃｍ3 であり、
平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が３〜６である、エチレ
ンと炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとのランダム
共重合体；７０〜９９重量部、および（Ｂ）溶融指数
（ＭＦＲ）が０．１〜１０ｇ／１０分であり、密度が
０．８８０〜０．９２５ｇ／ｃｍ3 であり、平均分子量
分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が２以上３未満である、エチレンと
炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとのランダム共重
合体；１〜３０重量部［成分（Ａ）および（Ｂ）の合計
量は１００重量部である］からなることを特徴としてい
る。
（Ａ）溶融指数（ＭＦＲ）が１〜１０ｇ／１０分であ
り、密度が０．９２０〜０．９４５ｇ／ｃｍ3 であり、
平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が３〜６である、エチレ
ンと炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとのランダム
共重合体；７０〜９９重量部、および（Ｂ）溶融指数
（ＭＦＲ）が０．１〜１０ｇ／１０分であり、密度が
０．８８０〜０．９２５ｇ／ｃｍ3 であり、平均分子量
分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が２以上３未満である、エチレンと
炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとのランダム共重
合体；１〜３０重量部［成分（Ａ）および（Ｂ）の合計
量は１００重量部である］からなることを特徴としてい
る。
【０００９】本発明に係るフィルム用樹脂組成物の中で
も、厚さ１０〜１００μｍのフィルムを成形した場合
に、ダートインパクト強度が３５０ｋｇ／ｃｍ以上であ
り、かつ、縦方向のエルメンドルフ引裂強度が８０ｋｇ
／ｃｍ以上であるフィルムを成形できる樹脂組成物が特
に好ましい。この樹脂組成物は、フィルム成形した際、
フィルム切れが起きにくく、しかも、高速成形性に優れ
ている。
も、厚さ１０〜１００μｍのフィルムを成形した場合
に、ダートインパクト強度が３５０ｋｇ／ｃｍ以上であ
り、かつ、縦方向のエルメンドルフ引裂強度が８０ｋｇ
／ｃｍ以上であるフィルムを成形できる樹脂組成物が特
に好ましい。この樹脂組成物は、フィルム成形した際、
フィルム切れが起きにくく、しかも、高速成形性に優れ
ている。
【００１０】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るフィルム用樹
脂組成物について具体的に説明する。本発明に係るフィ
ルム用樹脂組成物は、溶融指数（ＭＦＲ）、密度、平均
分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が特定の範囲にある、エチレ
ンとα- オレフィンとからなる２種類のランダム共重合
体（Ａ）、（Ｂ）を特定の割合で含有している。
脂組成物について具体的に説明する。本発明に係るフィ
ルム用樹脂組成物は、溶融指数（ＭＦＲ）、密度、平均
分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が特定の範囲にある、エチレ
ンとα- オレフィンとからなる２種類のランダム共重合
体（Ａ）、（Ｂ）を特定の割合で含有している。
【００１１】ランダム共重合体（Ａ） 本発明で用いられるランダム共重合体（Ａ）は、エチレ
ンと炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとからなるエ
チレン・α- オレフィンランダム共重合体である。
ンと炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとからなるエ
チレン・α- オレフィンランダム共重合体である。
【００１２】エチレンとランダム共重合される炭素原子
数４〜１０のα- オレフィンとしては、具体的には、1-
ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセ
ン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセンなど
が挙げられる。本発明においては、これらのα- オレフ
ィンは、単独で用いてもよく、また混合物として用いて
もよい。これらのα- オレフィンの中でも、特に炭素原
子数４〜８のα- オレフィンが好ましい。
数４〜１０のα- オレフィンとしては、具体的には、1-
ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセ
ン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセンなど
が挙げられる。本発明においては、これらのα- オレフ
ィンは、単独で用いてもよく、また混合物として用いて
もよい。これらのα- オレフィンの中でも、特に炭素原
子数４〜８のα- オレフィンが好ましい。
【００１３】ランダム共重合体（Ａ）中のα- オレフィ
ン含量は、通常０．５〜４．５モル％、好ましくは１．
５〜４．０モル％、さらに好ましくは２．０〜３．５モ
ル％である。
ン含量は、通常０．５〜４．５モル％、好ましくは１．
５〜４．０モル％、さらに好ましくは２．０〜３．５モ
ル％である。
【００１４】本発明で用いられるランダム共重合体
（Ａ）は、溶融指数（ＭＦＲ）が、１〜１０ｇ／１０
分、好ましくは０．５〜５ｇ／１０分、さらに好ましく
は０．５〜２ｇ／１０分である。溶融指数が上記範囲に
あるランダム共重合体を用いると、得られる樹脂組成物
は、フィルム成形性に優れ、しかも引張強度、摩擦強
度、衝撃強度等のフィルム物性に優れたフィルムを提供
することができる。
（Ａ）は、溶融指数（ＭＦＲ）が、１〜１０ｇ／１０
分、好ましくは０．５〜５ｇ／１０分、さらに好ましく
は０．５〜２ｇ／１０分である。溶融指数が上記範囲に
あるランダム共重合体を用いると、得られる樹脂組成物
は、フィルム成形性に優れ、しかも引張強度、摩擦強
度、衝撃強度等のフィルム物性に優れたフィルムを提供
することができる。
【００１５】また、本発明で用いられるランダム共重合
体（Ａ）は、密度が、０．９２０〜０．９４５ｇ／ｃｍ
3 、好ましくは０．９２０〜０．９４０ｇ／ｃｍ3 であ
る。密度が上記範囲にあるランダム共重合体を用いる
と、得られる樹脂組成物のフィルムは、透明性に優れ、
剛性の点からも適度のしなやかさを有している。
体（Ａ）は、密度が、０．９２０〜０．９４５ｇ／ｃｍ
3 、好ましくは０．９２０〜０．９４０ｇ／ｃｍ3 であ
る。密度が上記範囲にあるランダム共重合体を用いる
と、得られる樹脂組成物のフィルムは、透明性に優れ、
剛性の点からも適度のしなやかさを有している。
【００１６】さらに、本発明で用いられるランダム共重
合体（Ａ）は、平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が、３〜
６、好ましくは３〜５である。このような分子量分布を
持つランダム共重合体を用いると、得られる樹脂組成物
は、メルトフラクチャーが起きにくいためフィルム成形
に適している。
合体（Ａ）は、平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が、３〜
６、好ましくは３〜５である。このような分子量分布を
持つランダム共重合体を用いると、得られる樹脂組成物
は、メルトフラクチャーが起きにくいためフィルム成形
に適している。
【００１７】上記溶融指数（ＭＦＲ）は、ＡＳＴＭ Ｄ-
１２３８に準拠して、測定温度１９０℃、荷重２１６０
ｇの条件下で測定された値であり、密度は、ＡＳＴＭ
Ｄ-１５０５に準拠して測定された値であり、平均分子
量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）は、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーによってｏ- ジクロロベンゼン溶媒を用
い、１３５℃で測定された重量平均分子量（Ｍｗ）と数
平均分子量（Ｍｎ）との比で表わされる値である。
１２３８に準拠して、測定温度１９０℃、荷重２１６０
ｇの条件下で測定された値であり、密度は、ＡＳＴＭ
Ｄ-１５０５に準拠して測定された値であり、平均分子
量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）は、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーによってｏ- ジクロロベンゼン溶媒を用
い、１３５℃で測定された重量平均分子量（Ｍｗ）と数
平均分子量（Ｍｎ）との比で表わされる値である。
【００１８】上記のようなエチレンと炭素原子数４〜１
０のα- オレフィンとのランダム共重合体（Ａ）は、通
常のチーグラー触媒を用いて製造することができ、特に
マグネシウム化合物に担持されたチタン系の固体触媒と
有機アルミニウム化合物との組み合わせからなる高活性
触媒によって得ることができる。
０のα- オレフィンとのランダム共重合体（Ａ）は、通
常のチーグラー触媒を用いて製造することができ、特に
マグネシウム化合物に担持されたチタン系の固体触媒と
有機アルミニウム化合物との組み合わせからなる高活性
触媒によって得ることができる。
【００１９】この重合方法で製造されたエチレン・α-
オレフィンランダム共重合体（Ａ）は、直鎖状の分子構
造を有しており、後述するランダム共重合体（Ｂ）より
も広い分子量分布と広い組成分布とを有している。
オレフィンランダム共重合体（Ａ）は、直鎖状の分子構
造を有しており、後述するランダム共重合体（Ｂ）より
も広い分子量分布と広い組成分布とを有している。
【００２０】本発明においては、ランダム共重合体
（Ａ）は、ランダム共重合体（Ａ）およびランダム共重
合体（Ｂ）の合計量１００重量部に対して、７０〜９９
重量部、好ましくは７０〜９０重量部、さらに好ましく
は７０〜８０重量部の割合で用いられる。
（Ａ）は、ランダム共重合体（Ａ）およびランダム共重
合体（Ｂ）の合計量１００重量部に対して、７０〜９９
重量部、好ましくは７０〜９０重量部、さらに好ましく
は７０〜８０重量部の割合で用いられる。
【００２１】ランダム共重合体（Ｂ） 本発明で用いられるランダム共重合体（Ｂ）は、上記と
同様の試験方法で測定された溶融指数（ＭＦＲ）、密
度、および平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が次の数値範
囲内にある。
同様の試験方法で測定された溶融指数（ＭＦＲ）、密
度、および平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が次の数値範
囲内にある。
【００２２】すなわち、溶融指数（ＭＦＲ）が０．１〜
１０ｇ／１０分、好ましくは０．５〜６ｇ／１０分であ
り、密度が０．８８０〜０．９２５ｇ／ｃｍ3 、好まし
くは０．９００〜０．９２０ｇ／ｃｍ3 であり、平均分
子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が２以上３未満、好ましくは２
〜２.５である。
１０ｇ／１０分、好ましくは０．５〜６ｇ／１０分であ
り、密度が０．８８０〜０．９２５ｇ／ｃｍ3 、好まし
くは０．９００〜０．９２０ｇ／ｃｍ3 であり、平均分
子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が２以上３未満、好ましくは２
〜２.５である。
【００２３】溶融指数および密度が上記範囲にあるラン
ダム共重合体（Ｂ）を用いると、得られる樹脂組成物
は、フィルム成形性に優れ、しかも、機械強度特性に優
れたフィルムを成形することができる。また、分子量分
布が上記のように狭い範囲にあるランダム共重合体
（Ｂ）を用いると、得られる樹脂組成物は、透明性がさ
らに向上したフィルムを成形することができる。
ダム共重合体（Ｂ）を用いると、得られる樹脂組成物
は、フィルム成形性に優れ、しかも、機械強度特性に優
れたフィルムを成形することができる。また、分子量分
布が上記のように狭い範囲にあるランダム共重合体
（Ｂ）を用いると、得られる樹脂組成物は、透明性がさ
らに向上したフィルムを成形することができる。
【００２４】上記のようなエチレンと炭素原子数４〜１
０のα- オレフィンとのランダム共重合体（Ｂ）は、遷
移金属のメタロセン化合物と、有機アルミニウムオキシ
化合物と、必要に応じて有機アルミニウム化合物および
／または有機ホウ素化合物とからなる、いわゆるメタロ
セン触媒を用いて製造することができる。
０のα- オレフィンとのランダム共重合体（Ｂ）は、遷
移金属のメタロセン化合物と、有機アルミニウムオキシ
化合物と、必要に応じて有機アルミニウム化合物および
／または有機ホウ素化合物とからなる、いわゆるメタロ
セン触媒を用いて製造することができる。
【００２５】このような製造方法の一例を挙げると、ビ
ス（メチル-n- ブチルシクロペンタジエニル）ジルコニ
ウムジクロリドとアルミノオキサンとの存在下で、エチ
レンと炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとを気相ま
たはスラリー状態で、重合させることによって得ること
ができる。
ス（メチル-n- ブチルシクロペンタジエニル）ジルコニ
ウムジクロリドとアルミノオキサンとの存在下で、エチ
レンと炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとを気相ま
たはスラリー状態で、重合させることによって得ること
ができる。
【００２６】上記のようにして得られたランダム共重合
体（Ｂ）は、直鎖状の分子構造を有し、上述したランダ
ム共重合体（Ａ）と比較して、狭い分子量分布と狭い組
成分布を有する。
体（Ｂ）は、直鎖状の分子構造を有し、上述したランダ
ム共重合体（Ａ）と比較して、狭い分子量分布と狭い組
成分布を有する。
【００２７】本発明においては、ランダム共重合体
（Ｂ）は、ランダム共重合体（Ａ）およびランダム共重
合体（Ｂ）の合計量１００重量部に対して、１〜３０重
量部、好ましくは１０〜３０重量部、さらに好ましくは
２０〜３０重量部の割合で用いられる。ランダム共重合
体（Ａ）およびランダム共重合体（Ｂ）を上記のような
割合で用いると、得られる樹脂組成物から成形されたフ
ィルムは、優れた機械強度特性、光学特性および耐熱性
を示し、特に高いダートインパクト強度、および縦方向
の高いエルメンドルフ引裂強度を示す。
（Ｂ）は、ランダム共重合体（Ａ）およびランダム共重
合体（Ｂ）の合計量１００重量部に対して、１〜３０重
量部、好ましくは１０〜３０重量部、さらに好ましくは
２０〜３０重量部の割合で用いられる。ランダム共重合
体（Ａ）およびランダム共重合体（Ｂ）を上記のような
割合で用いると、得られる樹脂組成物から成形されたフ
ィルムは、優れた機械強度特性、光学特性および耐熱性
を示し、特に高いダートインパクト強度、および縦方向
の高いエルメンドルフ引裂強度を示す。
【００２８】フィルム用樹脂組成物 本発明に係るフィルム用樹脂組成物は、ランダム共重合
体（Ａ）とランダム共重合体（Ｂ）とを上述した割合で
含有している。
体（Ａ）とランダム共重合体（Ｂ）とを上述した割合で
含有している。
【００２９】本発明に係るフィルム用樹脂組成物は、用
途に応じ、ランダム共重合体（Ａ）およびランダム共重
合体（Ｂ）に加えて、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各
種の安定剤、充填剤、塩酸吸収剤、帯電防止剤、滑剤、
防曇剤などの添加剤が、本発明の目的を損なわない範囲
で配合されることがある。
途に応じ、ランダム共重合体（Ａ）およびランダム共重
合体（Ｂ）に加えて、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各
種の安定剤、充填剤、塩酸吸収剤、帯電防止剤、滑剤、
防曇剤などの添加剤が、本発明の目的を損なわない範囲
で配合されることがある。
【００３０】上記のような成分からなる本発明に係るフ
ィルム用樹脂組成物は、直鎖状低密度ポリエチレンのフ
ィルムが本来的に具備している透明性、フィルム表面の
平滑性等の特性を保持しつつ、ダートインパクト強度、
エルメンドルフ引裂強度等の機械強度特性に優れたフィ
ルムを高速で成形することができる。
ィルム用樹脂組成物は、直鎖状低密度ポリエチレンのフ
ィルムが本来的に具備している透明性、フィルム表面の
平滑性等の特性を保持しつつ、ダートインパクト強度、
エルメンドルフ引裂強度等の機械強度特性に優れたフィ
ルムを高速で成形することができる。
【００３１】フィルム 本発明に係るフィルム用樹脂組成物は、インフレーショ
ンフィルム成形機、あるいはＴダイを備えた押出成形機
等へ供給することによってフィルムを製造することがで
きる。
ンフィルム成形機、あるいはＴダイを備えた押出成形機
等へ供給することによってフィルムを製造することがで
きる。
【００３２】樹脂組成物は、各成分をペレット状態で混
合してから直接押出成形機に供給してもよいし、あるい
は通常使用される混合機、たとえばヘンシェルミキサ
ー、タンブラー、一軸押出機、二軸押出機を用いてあら
かじめ混合してからフィルム成形用の押出成形機へと供
給してもよい。
合してから直接押出成形機に供給してもよいし、あるい
は通常使用される混合機、たとえばヘンシェルミキサ
ー、タンブラー、一軸押出機、二軸押出機を用いてあら
かじめ混合してからフィルム成形用の押出成形機へと供
給してもよい。
【００３３】フィルムの厚さは用途によって異なり、特
に制限はないが、通常１０〜１００μｍの厚さに調整さ
れる。上記のようにして得られたフィルムは、高い機械
強度を示す。特にダートインパクト強度（ＡＳＴＭ Ｄ-
１７０９に準拠した方法で測定）が３５０ｋｇ／ｃｍ以
上であり、かつ、エルメンドルフ引裂強度（ＡＳＴＭ
Ｄ-１９２２に準拠した方法で測定）が縦方向で８０ｋ
ｇ／ｃｍ以上であれば、その強いフィルム強度により、
高速でのフィルム成形が可能となり、フィルムの生産性
を飛躍的に高めることができる。
に制限はないが、通常１０〜１００μｍの厚さに調整さ
れる。上記のようにして得られたフィルムは、高い機械
強度を示す。特にダートインパクト強度（ＡＳＴＭ Ｄ-
１７０９に準拠した方法で測定）が３５０ｋｇ／ｃｍ以
上であり、かつ、エルメンドルフ引裂強度（ＡＳＴＭ
Ｄ-１９２２に準拠した方法で測定）が縦方向で８０ｋ
ｇ／ｃｍ以上であれば、その強いフィルム強度により、
高速でのフィルム成形が可能となり、フィルムの生産性
を飛躍的に高めることができる。
【００３４】
【発明の効果】本発明に係るフィルム用樹脂組成物は、
特定の溶融指数（ＭＦＲ）、密度、平均分子量分布（Ｍ
ｗ／Ｍｎ）を有する、エチレンと炭素原子数４〜１０の
α- オレフィンとのランダム共重合体（Ａ）と、特定の
溶融指数（ＭＦＲ）、密度、平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍ
ｎ）を有する、エチレンと炭素原子数４〜１０のα- オ
レフィンとのランダム共重合体（Ｂ）とを特定の割合で
含有しているので、その組成物から製造されたフィルム
のダートインパクト強度、エルメンドルフ引裂強度が共
に高いことから、フィルム切れを起こすことなく高速で
のフィルム成形が可能であり、たとえば通常のフィルム
成形条件下で、２０〜１２０ｍ／分という高速でフィル
ム成形を実現できる。しかも、得られるフィルムは、直
鎖状低密度ポリエチレンのフィルムが本来的に具備して
いる透明性、フィルム表面の平滑性等の特性を保持して
いる。
特定の溶融指数（ＭＦＲ）、密度、平均分子量分布（Ｍ
ｗ／Ｍｎ）を有する、エチレンと炭素原子数４〜１０の
α- オレフィンとのランダム共重合体（Ａ）と、特定の
溶融指数（ＭＦＲ）、密度、平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍ
ｎ）を有する、エチレンと炭素原子数４〜１０のα- オ
レフィンとのランダム共重合体（Ｂ）とを特定の割合で
含有しているので、その組成物から製造されたフィルム
のダートインパクト強度、エルメンドルフ引裂強度が共
に高いことから、フィルム切れを起こすことなく高速で
のフィルム成形が可能であり、たとえば通常のフィルム
成形条件下で、２０〜１２０ｍ／分という高速でフィル
ム成形を実現できる。しかも、得られるフィルムは、直
鎖状低密度ポリエチレンのフィルムが本来的に具備して
いる透明性、フィルム表面の平滑性等の特性を保持して
いる。
【００３５】このように、本発明に係るフィルム用樹脂
組成物は、直鎖状低密度ポリエチレンのフィルムが本来
的に具備している透明性、フィルム表面の平滑性等の特
性を保持しつつ、ダートインパクト強度、エルメンドル
フ引裂強度等の機械強度特性に優れたフィルムを高速で
フィルム成形することができるため、このような特性を
有する薄いフィルムを高い生産性で製造することができ
る。
組成物は、直鎖状低密度ポリエチレンのフィルムが本来
的に具備している透明性、フィルム表面の平滑性等の特
性を保持しつつ、ダートインパクト強度、エルメンドル
フ引裂強度等の機械強度特性に優れたフィルムを高速で
フィルム成形することができるため、このような特性を
有する薄いフィルムを高い生産性で製造することができ
る。
【００３６】上記のような効果を有する本発明に係るフ
ィルム用樹脂組成物は、単層のフィルムとすることがで
きる他、別のフィルム、例えばポリエステル、ポリアミ
ドのフィルムと積層して多層フィルムとすることもでき
る。これらのフィルムは、食品、事務用品、家具、玩
具、電気器具、機械部品等の包装用として適している。
ィルム用樹脂組成物は、単層のフィルムとすることがで
きる他、別のフィルム、例えばポリエステル、ポリアミ
ドのフィルムと積層して多層フィルムとすることもでき
る。これらのフィルムは、食品、事務用品、家具、玩
具、電気器具、機械部品等の包装用として適している。
【００３７】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【００３８】
【実施例１〜５および比較例１〜６】（Ａ）成分とし
て、1-ブテン含量が３．２モル％および３．３モル％の
２種類の直鎖状エチレン・1-ブテンランダム共重合体を
用意した。
て、1-ブテン含量が３．２モル％および３．３モル％の
２種類の直鎖状エチレン・1-ブテンランダム共重合体を
用意した。
【００３９】また、（Ｂ）成分として、1-ヘキセン含量
が３．２モル％で平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が異な
る２種類の直鎖状エチレン・1-ヘキセンランダム共重合
体と、1-ヘキサン含量が５．３モル％の直鎖状エチレン
・1-ヘキセンランダム共重合体を用意した。
が３．２モル％で平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が異な
る２種類の直鎖状エチレン・1-ヘキセンランダム共重合
体と、1-ヘキサン含量が５．３モル％の直鎖状エチレン
・1-ヘキセンランダム共重合体を用意した。
【００４０】さらに、比較のために、（Ｃ）成分として
２種類の直鎖状エチレン・4-メチル-1- ペンテンランダ
ム共重合体を用意した。これらの共重合体の溶融指数
（ＭＦＲ）、密度および平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）
等を第１表に示す。
２種類の直鎖状エチレン・4-メチル-1- ペンテンランダ
ム共重合体を用意した。これらの共重合体の溶融指数
（ＭＦＲ）、密度および平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）
等を第１表に示す。
【００４１】次に、上記（Ａ）成分に（Ｂ）成分または
（Ｃ）成分を第１表に示す配合割合で混合し、樹脂組成
物を製造した。得られた樹脂組成物の溶融指数（ＭＦ
Ｒ）および密度を第１表に示す。
（Ｃ）成分を第１表に示す配合割合で混合し、樹脂組成
物を製造した。得られた樹脂組成物の溶融指数（ＭＦ
Ｒ）および密度を第１表に示す。
【００４２】その後、得られた樹脂組成物から９０ｍｍ
φインフレーション成形機［モダンマシナリー（株）
製］を用い、次の条件で空冷インフレーション成形を行
ない、厚さ３０μｍのフィルムを得た。
φインフレーション成形機［モダンマシナリー（株）
製］を用い、次の条件で空冷インフレーション成形を行
ない、厚さ３０μｍのフィルムを得た。
【００４３】［成形条件］ スクリュー ：Ｌ／Ｄ＝２．８、Ｃ・Ｒ＝２．８、中間
ミキシング部付き ダ イ ス ：２００ｍｍφ（径）、２．５ｍｍ（リッ
プ幅） エアーリング：２ギャップタイプ 成形温度 ：１９０℃ 引取速度 ：２０ｍ／分 上記のようにして得られたフィルムについて、ヘイズ、
ダートインパクト強度およびエルメンドルフ引裂強度を
下記の方法で測定するとともに、フィルム表面の平滑性
を肉眼で観察し、評価した。 ［測定方法］ （１）ヘイズ ヘイズは、ＪＩＳ Ｋ ６７１４に準拠して測定した。 （２）ダートインパクト強度 ＡＳＴＭ Ｄ-１７０９ Ｂ法に準じて測定した値をフィ
ルムの厚みで除した値をダートインパクト強度とした。 （３）エルメンドルフ引裂強度 ＡＳＴＭ Ｄ-１９２２に準拠して引裂試験を行ない、縦
方向および横方向の引裂強度を測定した。 ［フィルム表面の平滑性の評価］ ○ ・・・・・ 良好な平滑性を有する × ・・・・・ 肌荒れが発生している これらの結果を第１表に示す。
ミキシング部付き ダ イ ス ：２００ｍｍφ（径）、２．５ｍｍ（リッ
プ幅） エアーリング：２ギャップタイプ 成形温度 ：１９０℃ 引取速度 ：２０ｍ／分 上記のようにして得られたフィルムについて、ヘイズ、
ダートインパクト強度およびエルメンドルフ引裂強度を
下記の方法で測定するとともに、フィルム表面の平滑性
を肉眼で観察し、評価した。 ［測定方法］ （１）ヘイズ ヘイズは、ＪＩＳ Ｋ ６７１４に準拠して測定した。 （２）ダートインパクト強度 ＡＳＴＭ Ｄ-１７０９ Ｂ法に準じて測定した値をフィ
ルムの厚みで除した値をダートインパクト強度とした。 （３）エルメンドルフ引裂強度 ＡＳＴＭ Ｄ-１９２２に準拠して引裂試験を行ない、縦
方向および横方向の引裂強度を測定した。 ［フィルム表面の平滑性の評価］ ○ ・・・・・ 良好な平滑性を有する × ・・・・・ 肌荒れが発生している これらの結果を第１表に示す。
【００４４】
【表１】
Claims (2)
- 【請求項１】（Ａ）溶融指数（ＭＦＲ）が１〜１０ｇ／
１０分であり、 密度が０．９２０〜０．９４５ｇ／ｃｍ3 であり、 平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が３〜６である、 エチレンと炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとのラ
ンダム共重合体；７０〜９９重量部、および （Ｂ）溶融指数（ＭＦＲ）が０．１〜１０ｇ／１０分で
あり、 密度が０．８８０〜０．９２５ｇ／ｃｍ3 であり、 平均分子量分布（Ｍｗ／Ｍｎ）が２以上３未満である、 エチレンと炭素原子数４〜１０のα- オレフィンとのラ
ンダム共重合体；１〜３０重量部［成分（Ａ）および
（Ｂ）の合計量は１００重量部である］からなることを
特徴とするフィルム用樹脂組成物。 - 【請求項２】厚さ１０〜１００μｍのフィルムを成形し
た場合に、ダートインパクト強度が３５０ｋｇ／ｃｍ以
上であり、かつ、縦方向のエルメンドルフ引裂強度が８
０ｋｇ／ｃｍ以上であることを特徴とする請求項１に記
載のフィルム用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18913295A JP3886551B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | フィルム用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18913295A JP3886551B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | フィルム用樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0931260A true JPH0931260A (ja) | 1997-02-04 |
| JP3886551B2 JP3886551B2 (ja) | 2007-02-28 |
Family
ID=16235948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18913295A Expired - Lifetime JP3886551B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | フィルム用樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3886551B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7405009B2 (en) | 2003-01-24 | 2008-07-29 | H.B. Fuller Licensing & Financing, Inc. | Moisture vapor permeable film including ethylene copolymer and articles including the same |
| US9309340B2 (en) | 2011-03-30 | 2016-04-12 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-based polymer, polyethylene-based resin composition and use thereof, catalyst component for olefin polymerization, olefin polymerization catalyst containing the component, and method for producing ethylene-based polymer by using the catalyst |
| JP2016160266A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 日本ポリエチレン株式会社 | ポリエチレン樹脂組成物とその製造方法及びインフレーションフィルム |
| US9963525B2 (en) | 2014-03-31 | 2018-05-08 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-α-olefin copolymer and olefin resin composition |
| US10066037B2 (en) | 2014-03-31 | 2018-09-04 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-α-olefin copolymer and olefin resin composition |
| US10066036B2 (en) | 2014-03-31 | 2018-09-04 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-α-olefin copolymer and olefin resin composition |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP18913295A patent/JP3886551B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7405009B2 (en) | 2003-01-24 | 2008-07-29 | H.B. Fuller Licensing & Financing, Inc. | Moisture vapor permeable film including ethylene copolymer and articles including the same |
| US9309340B2 (en) | 2011-03-30 | 2016-04-12 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-based polymer, polyethylene-based resin composition and use thereof, catalyst component for olefin polymerization, olefin polymerization catalyst containing the component, and method for producing ethylene-based polymer by using the catalyst |
| US9975972B2 (en) | 2011-03-30 | 2018-05-22 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-based polymer, polyethylene-based resin composition and use thereof, catalyst component for olefin polymerization, olefin polymerization catalyst containing the component, and method for producing ethylene-based polymer by using the catalyst |
| US10633471B2 (en) | 2011-03-30 | 2020-04-28 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-based polymer, polyethylene-based resin composition and use thereof, catalyst component for olefin polymerization, olefin polymerization catalyst containing the component, and method for producing ethylene-based polymer by using the catalyst |
| US11643485B2 (en) | 2011-03-30 | 2023-05-09 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-based polymer, polyethylene-based resin composition and use thereof, catalyst component for olefin polymerization, olefin polymerization catalyst containing the component, and method for producing ethylene-based polymer by using the catalyst |
| US9963525B2 (en) | 2014-03-31 | 2018-05-08 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-α-olefin copolymer and olefin resin composition |
| US10066037B2 (en) | 2014-03-31 | 2018-09-04 | Japan Polyethylene Corporation | Ethylene-α-olefin copolymer and olefin resin composition |
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| JP2016160266A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 日本ポリエチレン株式会社 | ポリエチレン樹脂組成物とその製造方法及びインフレーションフィルム |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3886551B2 (ja) | 2007-02-28 |
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