JPH09311472A - 無継目ベルト状電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

無継目ベルト状電子写真感光体の製造方法

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JPH09311472A
JPH09311472A JP12981996A JP12981996A JPH09311472A JP H09311472 A JPH09311472 A JP H09311472A JP 12981996 A JP12981996 A JP 12981996A JP 12981996 A JP12981996 A JP 12981996A JP H09311472 A JPH09311472 A JP H09311472A
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JP
Japan
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belt
forming jig
film
film forming
substrate
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JP12981996A
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English (en)
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Shinichi Nomura
晋一 野村
Atsushi Nagasaki
篤史 長崎
Satoshi Tanaka
聡 田中
Akio Ogawa
昭雄 小川
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のこの種の感光体の製造方法においては
成膜時にベルト基体を保持させる成膜治具に後の分離に
備えて吹出口を設ける必要があり、この吹出口がベルト
基体や成膜面の面形状を損ない画像欠陥を生じる問題点
があった。 【解決手段】 本発明により、共に予めに洗浄して乾燥
雰囲気中に保管したベルト基体2と成膜治具12とを、
ベルト基体2が成膜治具12からはみ出し部2aを形成
するように被着し、この両者を真空中で加熱処理を行う
ことで密着状態として成膜を行い、その後にはみ出し部
2aをチャック13で握持してベルト基体2の成膜治具
12からの引き抜きを行う電子写真感光体1の製造方法
としたことで、両者を密着させベルト基体を成膜治具か
ら分離させるのを困難とする汚れや水分が両者間に封じ
込まれることをなくし、成膜治具への吹出口の設置を不
要として課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば乾式複写
機、プリンター、ファクシミリ装置などで電子写真方式
で紙面に出力を行う際に、その画像を形成するために用
いられる電子写真感光体に関するものであり、詳細には
無継目としたベルト状の基体の外側の面に感光体層を形
成することで、適宜な柔軟性を有するものとした電子写
真感光体の製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無継目ベルト状としたベルト基体
91を有する電子写真感光体90の製造方法の例を示す
ものが図5であり、前記ベルト基体91は、例えば、厚
さ60μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)樹
脂で形成した柔軟なものが採用され、形状を安定させる
ために成膜治具81に被着した後に加熱処理を行いベル
ト基体91を収縮させ、成膜治具81に密着した状態と
して成膜を行うものとされている。
【0003】図6はこの種の電子写真感光体90の構成
の例を断面で示すものであり、前記ベルト基体91の外
側面には、導電層92、中間層93、電荷発生層94、
電荷輸送層95の各層が気相法、塗装法、浸漬(Di
p)法など適宜の手段で成膜が行われ、しかる後にベル
ト基体91の成膜治具81からの離脱、分離が行われて
電子写真感光体90が完成するものと成る。
【0004】このときに、上記でも説明したようにベル
ト基体91は加熱処理により収縮した状態で成膜治具8
1に密着しているので、両者の分離を行うのが非常に困
難となり、これに対処するために前記成膜治具81には
円筒底面に吹込口81aが設けられると共に、ベルト基
体91が被着される円筒側面には複数の吹出口81bが
設けられ(図5参照)、前記吹込口81aから圧搾空気
を吹き込むことにより吹出口81bに生じる圧力で離
脱、分離を行わせるものとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の製造方法においては、ベルト基体91が被着さ
れる成膜治具81の側面に常時に開口する孔である吹出
口81bが設けられたことで、加熱処理を行う過程で収
縮するベルト基体91が前記吹出口81b内に入り込
み、ベルト基体91の表面に凹部を生じるものとなる。
【0006】従って、紙にトナーの転写を行う場合に、
前記吹出口81bにより生じた凹部の部分は浮き上がる
状態となり、トナーの転写が充分に行われないなどして
画像欠陥を生じる問題点がある。また、このように凹部
などを生じていると、その周辺での紙などとの接触圧に
不均一を生じ。例えば電荷輸送層95などに破損を生じ
易いものとなり、電子写真感光体90の耐久性にも問題
点を生じ、この点の解決が課題とされるものとなってい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的な手段として、樹脂部材で
無継目ベルト状としたベルト基体を略円筒状の成膜治具
に被着して加熱処理を行い両者を密着させる状態として
前記ベルト基体の外面側に少なくとも一層の成膜を行
い、しかる後に前記ベルト基体と成膜治具とを分離して
成る無継目ベルト状電子写真感光体の製造方法におい
て、共に予めに洗浄して乾燥雰囲気中に保管した前記ベ
ルト基体と前記成膜治具とを、ベルト基体が成膜治具か
ら適宜寸法のはみ出し部を形成するように被着し、この
ベルト基体と成膜治具とを真空中で加熱処理を行うこと
で密着状態として成膜を行い、しかる後に前記ベルト基
体の前記はみ出し部をチャックで握持してベルト基体の
成膜治具からの引き抜きを行い分離することを特徴とす
る無継目ベルト状電子写真感光体の製造方法を提供する
ことで課題を解決するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明に係る無継目ベル
ト状電子写真感光体(以下に電子写真感光体と略称す
る)の製造方法を工程の順に説明する。図1に符号2で
示すものはベルト基体であり、このベルト基体2は例え
ば厚さ60μmとしたPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)樹脂で無継目のベルト状に形成されているもので
ある点は従来例のものと同様である。
【0009】ここで、本発明においては準備工程として
前記ベルト基体2の洗浄を行うものであり、図示のよう
に純水とナイロンブラシ11を用いてベルト基体2の内
側面を洗浄し、その後に有機溶剤中で超音波洗浄を行
い、最後にイソプロピルアルコール(IPA)溶液中に
て最終洗浄を行い、液切りを行った後に窒素雰囲気中で
乾燥を行い、窒素ボックス中で空気に触れないように保
管する。
【0010】また、成膜治具12はアルミニュウムによ
り従来例のものの如くに側面に吹出口が形成されること
のない円筒状に形成されたものであり、この成膜治具1
2に対しても、上記ベルト基体2と全く同様にナイロン
ブラシ11による洗浄、超音波洗浄、IPAによる洗浄
が行われ、そして、窒素ボックス中で空気に触れないよ
うに保管される。
【0011】以上のように洗浄が行われたベルト基体2
と成膜治具12とは、図2に示すように続く工程で成膜
治具12へのベルト基体2の被着が行われるが、このと
きには、前記ベルト基体2が成膜治具12の一方の端部
から長さLのはみ出し部2aを形成するようにして被着
を行うものとする。従って、ベルト基体2は前記はみ出
し部2aが形成できるように予めに成膜治具12よりも
長いものとして形成されている。尚、この実施形態では
前記長さLは500mmとして設定した。
【0012】このように被着が行われたベルト基体2と
成膜治具12とは、続く工程で加熱処理が行われ、ベル
ト基体2の収縮による成膜治具12への密着が行われる
ものとされるが、本発明においては前記した加熱処理
は、−760mmHg以下とした真空中で130℃、1時間
の加熱を行うことで実施されている。
【0013】図3は前記した加熱処理が行われた後のベ
ルト基体2と成膜治具12の状態を示すものであり、ベ
ルト基体2の成膜治具12に被着されている部分は、断
面が成膜治具12の外径を内径とする真円形状のものと
なり、前記はみ出し部2aは自由に収縮して不定形のも
のとなるが、本発明ではこの状態で前記ベルト基体2の
外側面に浸漬法など適宜の成膜法により導電層、中間
層、電荷発生層、電荷輸送層(図6参照)など各層の成
膜を行う。
【0014】しかる後に、ベルト基体2と成膜治具12
との離脱、分離が行われるが、本発明では図4に示すよ
うに前記はみ出し部2aをチャック13で握持し、そし
て、成膜治具12から引き抜くことで分離が行われる。
このように分離が行われた後のベルト基体2は前記はみ
出し部2aの部分を切断加工などで削除することで、目
的とする電子写真感光体1が得られるものとなる。
【0015】次いで、本発明を成すための発明者による
実験、検討の結果を述べれば、上記のように成膜治具1
2に被着が行われ、そして、加熱処理が行われて収縮さ
れ成膜治具12に密着したベルト基体2を、はみ出し部
2aで握持して引き抜きを図るとしても、通常には、ベ
ルト基体2と成膜治具12との両者の密着力は強固であ
り分離を行わせることは不可能である。
【0016】そこで、発明者は両者間に上記した密着力
が生じている原因につき検討を行ったところ、ベルト基
体2と成膜治具12とが接触する面の部分に付着してい
る汚れと、前記した加熱処理を行う際に両者間に封じ込
まれるものとなる空気中に含まれている水分により前記
した密着力が飛躍的に増加して強固となることを確認し
た。
【0017】この結論に従い、本発明ではベルト基体2
と成膜治具12とに準備工程としての洗浄を行うもので
あり、これにより両者に付着する汚れを除去すると共
に、保管を窒素ボックス中で行うことで、洗浄を行った
以後の汚れの付着を防止し、以後に行われるベルト基体
2と成膜治具12との被着時に両者が接触する部分に汚
れがないものとするのである。
【0018】そして、成膜治具12にベルト基体2を被
着し、加熱処理を行い両者を密着させる工程を真空中で
行うことで、空気中に含まれている僅かの水分であって
も両者の間に封じ込まれることをなくして、上記の洗浄
工程と併せて前記成膜治具12とベルト基体2との間に
密着力を増加させる要因となる如何なる物質も存在しな
いものとする。
【0019】このようにすることで、ベルト基体2と成
膜治具12との間には、夫々が形成された部材が本来有
している摩擦係数以上の密着力を生じることがなく、こ
れにより、上記に説明したようにベルト基体2のはみ出
し部2aをチャック13で握持し引き抜くことで分離が
可能となるのである。
【0020】従って、本発明によれば、成膜治具12の
側面、即ち、ベルト基体2と接触する面には、両者を分
離するための吹出口を設ける必要は全くになく、よっ
て、両者を密着させるために行う加熱処理において、ベ
ルト基体2の外面に凹部を生じることのない完全な円筒
状の面が得られるものとなり、従来例のもののよう表面
が不整面となることで印刷時に画像欠陥を生じたり、或
いは、電荷輸送層などに不均一な摩耗を生じるなどして
寿命が短命化するなどの問題点を生じることはないもの
となる。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、共
に予めに洗浄して乾燥雰囲気中に保管したベルト基体と
成膜治具とを、ベルト基体が成膜治具から適宜寸法のは
み出し部を形成するように被着し、このベルト基体と成
膜治具とを真空中で加熱処理を行うことで密着状態とし
て成膜を行い、しかる後にベルト基体のはみ出し部をチ
ャックで握持してベルト基体の成膜治具からの引き抜き
を行い分離する無継目ベルト状電子写真感光体の製造方
法としたことで、両者を密着させベルト基体を成膜治具
から分離させるのを困難とする汚れ、及び、水分が両者
間に封じ込まれることをなくし、従来は分離を行うため
に成膜治具の側面に設けられていた吹出口を不要とする
ものである。
【0022】これにより、吹出口により電子写真感光体
の表面に生じていた凹凸などの不整面をなくし、この不
整面に起因する画像欠陥を生じないものとして美麗な出
力を可能とし、加えて、前記の不整面により電荷輸送層
など成膜面に不均一な応力が加わり寿命が短命化するの
も防止し、この種の無継目ベルト状電子写真感光体の性
能の向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無継目ベルト状電子写真感光体
の製造方法の洗浄工程を示す説明図である。
【図2】 同じく本発明に係る無継目ベルト状電子写真
感光体の製造方法の成膜治具へのベルト基体の被着工程
を示す説明図である。
【図3】 同じく本発明に係る無継目ベルト状電子写真
感光体の製造方法の加熱工程の終了後の状態を示す説明
図である。
【図4】 同じく本発明に係る無継目ベルト状電子写真
感光体の製造方法の分離工程を示す説明図である。
【図5】 従来の製造方法の例を示す説明図である。
【図6】 無継目ベルト状電子写真感光体の構成の例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1……無継目ベルト状電子写真感光体 2……ベルト基体 2a……はみ出し部 11……ナイロンブラシ 12……成膜治具 13……チャック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂部材で無継目ベルト状としたベルト
    基体を略円筒状の成膜治具に被着して加熱処理を行い両
    者を密着させる状態として前記ベルト基体の外面側に少
    なくとも一層の成膜を行い、しかる後に前記ベルト基体
    と成膜治具とを分離して成る無継目ベルト状電子写真感
    光体の製造方法において、共に予めに洗浄して乾燥雰囲
    気中に保管した前記ベルト基体と前記成膜治具とを、ベ
    ルト基体が成膜治具から適宜寸法のはみ出し部を形成す
    るように被着し、このベルト基体と成膜治具とを真空中
    で加熱処理を行うことで密着状態として成膜を行い、し
    かる後に前記ベルト基体の前記はみ出し部をチャックで
    握持してベルト基体の成膜治具からの引き抜きを行い分
    離することを特徴とする無継目ベルト状電子写真感光体
    の製造方法。
JP12981996A 1996-05-24 1996-05-24 無継目ベルト状電子写真感光体の製造方法 Withdrawn JPH09311472A (ja)

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