JPH07234609A - 電子写真装置の感光体ドラムおよびその製造方法 - Google Patents

電子写真装置の感光体ドラムおよびその製造方法

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JPH07234609A
JPH07234609A JP5120894A JP5120894A JPH07234609A JP H07234609 A JPH07234609 A JP H07234609A JP 5120894 A JP5120894 A JP 5120894A JP 5120894 A JP5120894 A JP 5120894A JP H07234609 A JPH07234609 A JP H07234609A
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JP
Japan
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layer
peeling
photosensitive
base tube
base pipe
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Application number
JP5120894A
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English (en)
Inventor
Keiji Okamoto
敬二 岡本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真装置の感光体ドラムにおいて、感光
層を溶かして除去した使用後の溶剤の処理に困ることな
く、また基管を傷めて再使用を不能とすることなく、劣
化した感光層を基管から容易に剥離可能とする。 【構成】 細長円筒状の基管25外周に、たとえばメッ
キを施して剥離層26を設ける。その剥離層26は、一
端を基管25の一端からはみ出して基管25から剥がす
ときにつかむ把持部26aを形成する。その剥離層26
の外側には、電荷を保持するための下引き層27を設け
るとともに、さらに外側に電荷発生層28および電荷輸
送層29からなる感光層30を設ける。そして、感光層
30が劣化したとき、把持部26aを持ち、剥離層26
で基管25から分離して劣化した感光層30を剥がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ・レ
ーザ複写機・レーザファクシミリなど、電子写真方式に
よってシートに画像を記録する電子写真装置に適用しう
る。詳しくは、そのような電子写真装置において、シー
トに転写する画像を形成する感光体ドラムおよびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばレーザプリンタの感光体
ドラムでは、たとえば細長円筒状の基管の外周に電荷を
保持するための下引き層を形成して後、その下引き層の
外側に電荷発生層および電荷輸送層からなる感光層を設
けて形成していた。
【0003】これにより、感光体ドラムは、図6に示す
ように、細長円筒状の基管1と、その外周に形成する下
引き層2と、その外周に設ける電荷発生層3および電荷
輸送層4からなる感光層5とで構成していた。
【0004】ところが、感光体ドラムは、経時、前記感
光層5が物質的に変化して劣化し、たとえば帯電すると
き所定の電位に上がらなくなる。その結果、感光層5の
感度が悪くなり、画像品質が低下する。
【0005】そこで、従来の感光体ドラムは、感光層5
が劣化したとき、溶剤を用いる化学的方法により、ま
たは研削・研磨する機械的方法によりその感光層5を
除去し、再び感光層5を形成して再使用していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化学的方法では、感光層5を溶かした使用後の溶剤の
処理に困る問題があり、機械的方法では、感光層5を
削り落すとき基管1を傷めて再使用を不能とする問題が
あった。
【0007】そこで、この発明の目的は、使用後の溶剤
の処理に困ることなく、また基管を傷めて再使用を不能
とすることなく、劣化した感光層を基管から容易に除去
可能とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明は、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、
細長円筒状の基管25と、その基管25の外周に形成す
る剥離層26と、その剥離層26の外側に設ける感光層
30とで構成してなることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すとおり、請求項1に記載の電子写真装
置の感光体ドラム11において、前記剥離層26の一部
を前記感光層30からはみ出して前記基管25から該感
光層30を剥がすときにつかむ把持部26aを形成して
なることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の製造方法は、たとえば以
下の図示実施例に示すとおり、細長円筒状の基管25の
外周に剥離層26を形成して後、その剥離層26の外側
に感光層30を設けてなることを特徴とする。
【0011】
【作用】そして、感光層30が劣化したとき、たとえば
剥離層26まで達する切れ目31を入れてから、剥離層
26で基管25から分離して劣化した感光層30を剥が
す。
【0012】請求項2に記載のものでは、把持部26a
を持って感光層30を基管25から剥がす。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
につき説明する。図5には、電子写真装置の一例である
レーザプリンタの概略構成を示す。
【0014】図中符号10は、プリンタ本体である。プ
リンタ本体10内には、ほぼ中央に感光体ドラム11を
配置する。感光体ドラム11まわりには、矢示する回転
方向に順に、帯電器12・現像器13・転写器14・ク
リ−ニング器15を配置する。前記帯電器12の上側に
は、光書込み器16を配置する。前記転写器14の右側
には、レジストローラ対17を配置する一方、該転写器
14をはさんでレジストローラ対17と反対の側に、定
着器18を配置する。そして、このプリンタ本体10の
図中右側には、給紙カセット19を着脱自在に取り付け
てなる。
【0015】しかして、記録時、給紙ロ−ラ20を回転
駆動してシートSを給紙カセット19内から送り出し、
そのシートSをレジストロ−ラ対17に突き当てて止め
る。他方、感光体ドラム11は、図中時計方向に回転し
ながら帯電器12で表面を帯電し、光書込み器16でレ
−ザ−光を照射してその表面に静電潜像を形成し、続い
て現像器13位置を通るときその静電潜像を可視像化す
る。そして、その可視像とタイミングを合わせて前記レ
ジストロ−ラ対17でシートSを感光体ドラム11に向
けて送り出す。しかして、感光体ドラム11上の可視像
を、転写器14でシートS上に転写する。その転写後、
感光体ドラム11表面をクリ−ニング器15で清掃する
一方、シートSを定着器18へと送り、その定着器18
で画像を定着する。その後、排紙路21を通して排紙ス
タック部22へと排出する。
【0016】ところで、上述した感光体ドラム11は、
請求項3に記載された製造方法によりつくられたもの
で、後記するように請求項1および2に記載の構成をな
し、図3に示すように、全体が細長円筒状で、図中右側
端部にギヤ部24を備えてなる。
【0017】そして、この感光体ドラム11は、図2
(1)に示すように、感光体ドラム11の基管25を、
アルミニウム材を用いて細長円筒状につくる。その基管
25の一端には、たとえば絞り加工により閉鎖端25a
を設けるとともに、その中心から外向きに突出して中心
軸部25bを設ける。
【0018】それから、前記基管25の外周には、図2
(2)に示すように、メッキを施してニッケル膜よりな
る導電性の剥離層26を形成する。その剥離層26は、
一端を前記基管25の閉鎖端25a外周にはみ出して掴
むことのできる把持部26aを形成する。
【0019】前記剥離層26を形成して後、その把持部
26a部分をマスキングして前記基管25を液中に浸
し、図2(3)に示すように、その剥離層26の把持部
26aを除いて外側に、電荷を保持するための下引き層
27を形成する。
【0020】次いで、その下引き層27を乾燥させて
後、前記基管25を別の液中に浸し、図2(4)に示す
ように、該下引き層27の外側に電荷発生層28を形成
する。
【0021】さらに、その電荷発生層28を乾燥させて
後、前記基管25をさらに別の液中に浸し、図1に示す
ように、該電荷発生層28の外側に電荷輸送層29を形
成する。そして、電荷輸送層28と前記電荷発生層27
とで感光層30を形成する。
【0022】これにより、図3および図5に示す感光体
ドラム11は、図1に示すように、細長円筒状の基管2
5と、その基管25の外周に形成する剥離層26と、そ
の剥離層26の外側に設ける感光層30とで構成してな
る。また、剥離層26の把持部26aは、前記感光層3
0からはみ出してなる。
【0023】しかして、前記感光層30が劣化したとき
は、図4に示すように、たとえば前記剥離層26まで達
する切れ目31を設け、前記把持部26aをつかんで切
れ目31で分離し、剥離層26を基管25から引き剥が
す。そして、剥離層26で基管25から分離して劣化し
た感光層30を剥がす。
【0024】そして、感光体ドラム11を再使用すると
きは、感光層26を剥がした基管25外周に上述したと
同様の製造工程順に再び剥離層26、下引き層27、感
光層30を形成する。
【0025】なお、上述した図示実施例では、導電性の
剥離層26は、メッキを施して形成した。しかし、図示
省略するが、ポリアミドやポリビニールアルコールやポ
リカーボネート等の熱可塑性樹脂に、カーボンやイオン
導電性ポリマーや無機導電性顔料等の導電性付与剤を混
入し、この中に基管25を浸し、その後乾燥させて形成
してもよい。また、図示しないポリオレフィン系の導電
性シートを基管25外周に巻きつけて形成してもよい
し、同じく図示しないポリオレフィン系の導電性チュー
ブ内に基管25を入れて後、該チューブを収縮させて形
成してもよい。
【0026】さらに、上述した剥離層26や下引き層2
7や感光層30は、たとえばスプレーを用いて塗装する
ことにより形成することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上のことから、この発明によれば、電
子写真装置の感光体ドラムにおいて、劣化した感光層を
剥がすとき、従来のように溶剤を用いないから、その使
用後の処理に困ることがなく、また感光層を削り落した
りもしないから、基管を傷めることもない。そして、剥
離層で基管から容易に剥がすことができる。
【0028】請求項2に記載のものによれば、把持部を
持つから、それを持って基管から一層容易に剥がすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2に記載の発明の一実施例であ
る感光体ドラムを軸方向と直交する方向から見て示す断
面側面図である。
【図2】その感光体ドラムの製造工程図である。
【図3】その感光体ドラム全体の斜視図である。
【図4】その劣化した感光層を基管から剥がすときの状
態説明図である。
【図5】前記感光体ドラムを備えるレーザプリンタの全
体概略構成図である。
【図6】従来の感光体ドラムの軸方向から見た縦断面図
である。
【符号の説明】
11 感光体ドラム 25 基管 26 剥離層 26a 把持部 30 感光層 31 切れ目

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長円筒状の基管と、その基管の外周に
    形成する剥離層と、その剥離層の外側に設ける感光層と
    で構成してなる、電子写真装置の感光体ドラム。
  2. 【請求項2】 前記剥離層の一部を前記感光層からはみ
    出して前記基管から該感光層を剥がすときにつかむ把持
    部を形成してなる、請求項1に記載の電子写真装置の感
    光体ドラム。
  3. 【請求項3】 細長円筒状の基管の外周に剥離層を形成
    して後、その剥離層の外側に感光層を設けてなる、電子
    写真装置の感光体ドラムの製造方法。
JP5120894A 1994-02-24 1994-02-24 電子写真装置の感光体ドラムおよびその製造方法 Pending JPH07234609A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000010302A (ja) * 1998-06-18 2000-01-14 Ricoh Co Ltd 電子写真用機能分離型有機感光体の基体再生装置
US7618759B2 (en) 2006-03-30 2009-11-17 Kyocera Corporation Electrophotographic photosensitive member, and image forming apparatus using same
US20100189482A1 (en) * 2009-01-26 2010-07-29 Kyocera Mita Corporation Drum unit and image-forming apparatus including the same

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