JPH04208972A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［０００１］

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタや複写機等の
電子写真装置に関するものである。 ［０００２］

【従来の技術】従来、電子写真装置は感光体すなわち静
電潜像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像
して静電潜像担持体上にトナー像を形成し、これを記録
紙すなわち記録支持体に転写する方法が一般的である。 しかし、上記転写プロセスでは静電潜像担持体に形成さ
れたトナー像が１００％記録紙に転移せず、静電潜像担
持体にトナーの一部が残留する。そのため、このトナー
を除去するクリーニング装置が不可欠である。該クリー
ニング装置で除去されたトナーは残留トナー回収容器に
蓄えられ、満杯になった時点で電子写真装置の外部へ廃
棄される。 ［０００３］この時、回収したトナーを廃棄する際に電
子写真装置の内部及び外部にトナーが飛散したり、ある
いはオペレータの身体や衣服を汚染するなどの問題があ
る。また、転写プロセスにおいて記録支持体へのトナー
の転写効率が悪いため、トナーの使用効率が低下する。 そこで、回収したトナーを廃棄することのない電子写真
装置が提供されている（特開昭６１−４２６６９号公報
参照）。 ［０００４１図２は従来の電子写真装置を示す図である
。図において、１は円筒状の導電基材、２は該導電基材
１の外周部に形成した感光体であり、両者によって静電
潜像担持体３が構成される。４は静電潜像担持体３に接
触した導電性ブラシあるいは導電性ゴムロール等による
導電性媒体として配設される帯電ロールであり、その体
積抵抗は１０３〜１０９０ｃｍとしである。 ［０００５］　５は帯電ロール４の中心部に位置する導
電性のシャフトであり、該シャフト５は図示されない高
圧電源の出力部と接続されている。６は上記静電潜像担
持体３の露光を行うために静電潜像担持体３に対向して
配設された光学ヘッド、７はトナー８を収容し、開口部
のロールによってトナー８を静電潜像担持体３へ搬送す
る現像装置、９は現像によって静電潜像担持体３に付着
したトナー８を後述する記録支持体１０に転写する転写
装置、１０は静電潜像担持体３と転写装置９間を通過し
、画像を形成する記録支持体である。 ［０００６１次に上記構成の電子写真装置の動作につい
て説明する。静電潜像担持体３は矢印Ａ方向へ回転し、
帯電ロール４は矢印Ｂ方向へ回転する。該帯電ロール４
はシャフト５によって図示されていない高圧電源の出力
部から電圧を導入し、上記静電潜像担持体３との接触部
において静電潜像担持体３を帯電する。上記静電潜像担
持体３は、帯電ロール４の体積抵抗が１０３〜１０９０
ｃｍであるため、表面に電荷が注入されることによって
帯電される。この時、静電潜像担持体３は矢印Ａ方向に
回転しているので、帯電ロール４との接触部を順次変え
ながら帯電が行われる。 ［０００７］このようにして、帯電された静電潜像担持
体３の表面は、矢印Ａ方向への回転に伴い光学ヘッド６
へと移動し、光学ヘッド６によって順次露光され静電潜
像が形成される。この静電潜像担持体３の静電潜像部は
、続いて現像装置７へと移動し、現像装置７が形成する
トナーブラシによって摺擦され、トナー８が付着して現
像される。 ［０００８］現像された静電潜像担持体３の表面は、続
いて搬送されてくる記録支持体１０に対向する部分に移
動し、その対向位置を順次変える。そして、静電潜像担
持体３の表面で画像を形成しているトナー８は、転写装
置９によって記録支持体１０に転写される。この時トナ
ー８の全てが記録支持体１０に転写されるのではなく、
その−部が静電潜像担持体３の表面に残留してしまう。 ［０００９］この静電潜像担持体３の表面に残留したト
ナー８は、静電潜像担持体３の矢印Ａ方向への回転によ
って帯電ロール４へ運ばれるが、帯電ロール４の矢印Ｂ
方向への回転によって帯電ロール４と静電潜像担持体３
との接触部には入り込まず、帯電ロール４にふき取られ
て、帯電ロール４の外周に付着する。つまり、帯電ロー
ル４は静電潜像担持体３に対してクリーニング能力を持
っている。

【００１０】帯電ロール４の外周に付着したトナー８は
、帯電ロール４の回転に伴って静電潜像担持体３との接
触部近くの静電潜像担持体３の表面へと運ばれて付着す
るが、該静電潜像担持体３の矢印Ａ方向の回転によって
上記接触部とは反対の方向へ運ばれるため、接触部には
入り込まない。したがって、静電潜像担持体３はトナー
８を介在することなく帯電ロール４と接触することがで
きるため、帯電ロール４は静電潜像担持体３上に良好で
安定した帯電を行うことができる。 ［００１１１帯電ロール４によるクリーニング後に静電
潜像担持体３の表面に付着したトナー８は、光学ヘッド
６からの露光を受けた時に光を吸収して静電潜像担持体
３への露光の際の影を作るが、実際にはトナー８の粒径
が小さく、しかも残留量が少ない。したがって、光の回
り込みがあり、トナー８の下部の静電潜像担持体３も除
電されるので実用上問題はない。 ［００１２］この後、現像装置７によって現像される場
合には、トナー８は帯電ロール４によって静電潜像担持
体３から一度離されているために、静電潜像担持体３へ
の付着力が弱まっており、現像装置７に吸収されるか又
は再び現像に使用される。したがって、この電子写真装
置においてクリーニングされたトナー８の回収は不要で
あり、現像装置７によって再使用されるようになってい
る。　　また、この方法によると、−旦帯電ロール４に
よって静電潜像担持体３から除去した残留したトナー８
は、再び静電潜像担持体３に戻され、その後現像装置７
に搬送して回収される。そして該トナー８は再び現像に
使用されるため利用効率が向上する。また、クリーニン
グ装置を設ける必要がないため、電子写真装置の簡素化
を図ることもできる。 ［００１３］とだろが、上記構成の電子写真装置におい
ては、転写後に静電潜像担持体３に残留するトナー８の
量は、現像されるトナー８の量やトナー８の付着面積、
転写効率等により異なる。そして、転写後の残留したト
ナー８の量が多い場合には、帯電ロール４によってクリ
ニジグされた後、再度静電潜像担持体３に付着するトナ
ー８も多くなる。 ［００１４］その場合、光学ヘッド６から露光を受ける
と、静電潜像担持体３上に付着したトナー８が光を吸収
して影となるため、静電潜像担持体３へ光が十分に照射
されなくなり、画像に欠陥が生じてしまう。そこで、残
留したトナー８によって露光プロセスが遮光を防止する
ために次のような電子写真装置が提供されている。 ［００１５１図３は従来の他の電子写真装置を示す図で
ある。図において、１０１はドラム状に形成された静電
潜像担持体であって、図示しないモータによって矢印方
向に一定周速度で回転される。１Ｏ２は無端状の被現像
体であり、静電潜像担持体１０１と転動ロール１０３と
引張りロール１０４に張架されている。 ［００１６］　１０５は静電潜像担持体１０１の表面に
対向して設けられる帯電装置であり、１０６は静電潜像
担持体１０１に光を照射して静電潜像を形成する露光装
置である。 １０７は現像装置であり、トナー担持体１０８上にトナ
ー１０９を吸着して矢印方向に搬送し、静電潜像担持体
１０１上に形成された静電潜像を被うように密接して重
ねた被現像体１Ｏ２に現像を行う。１１０は静電潜像担
持体１０１に形成されたトナー像を記録支持体１１１に
転写するコロナ転写装置であり、静電潜像担持体１０１
に被現像体１Ｏ２が密着し、更にその上に記録支持体１
１１が重ねられた位置に設けられ、トナー１０９は静電
的に記録支持体１１１に転写される。 ［００１７］　１１２は記録支持体１１１上に形成され
たトナー像を固着するための定着装置である。定着装置
１１２は図示するような発熱ロール１１３と圧接ロール
１１４で構成される。したがって、記録支持体１１１に
転移しなかったトナー１１６は被現像体１Ｏ２上に残る
が、露光プロセスの邪魔にならず、光は静電潜像担持体
１０１に十分に照射される。したがって、画像の欠陥を
起こすことがなく、また転写後に残留したトナーを廃棄
する必要がない。 ［００１８］ ■発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子写真装置においては、長期間にわたり記録を行
うと、非画像部に徐々にかぶりが発生し極めて画質が悪
くなってしまう。図４は従来の電子写真装置において連
続印字を行った場合の非画像部の状態の変化を示す図、
図４の（Ａ）は非画像部の濃度を示す図、（Ｂ）は被現
像体の表面電位を示す図である。 ［００１９１図に示すように、被現像体１Ｏ２の表面の
電位が徐々に上昇し、非画像部のかぶりの程度に対応す
る。この表面電位の極性は静電潜像担持体１０１の帯電
電位と逆であり、すなわち転写で用いたコロナ放電器の
極性と同じである。このことから、この被現像体１Ｏ２
の電位上昇の原因は転写プロセスにあると推測される。 転写プロセスでコロナ放電器を用いた場合、コロナ放電
器と被現像体１Ｏ２の間に記録支持体１１１があると、
発生したコロナイオンが直接被現像体１Ｏ２に照射する
のが防止される。しかし、記録の開始時又は終了時など
で記録支持体１１１が無いとき、又は記録支持体１１１
と記録支持体１１１の間ではコロナイオンが直接被現像
体１Ｏ２に照射してしまう。また、記録支持体１１１が
有る場合でも、コロナイオンが多い場合には記録支持体
１１１は完全な絶縁性を有し、わずかなコロナイオンが
被現像体１Ｏ２側に漏れる。このため、被現像体１Ｏ２
の表面は帯電する。この場合、現像プロセスにおいて、
静電潜像担持体１０１とトナー担持体１０８間の電位差
が変化し、その結果非画像部にトナー１０９が付着する
という現象が発生する。 ［００２０１図５は現像プロセスの電位モデルを示す図
、図５の（Ａ）は被現像体が帯電していない場合の現像
プロセスの電位モデルを示す図、　（Ｂ）は被現像体が
帯電している場合の現像プロセスの電位モデルを示す図
である。静電潜像担持体１０１は帯電装置１０５によっ
て一定の表面電位Ｖｓに帯電された後、露光プロセスに
おいて、画像部となる光が照射された部分は除電され、
残留電位ＶＬ　となる。一方、非画像部は表面電位Ｖｓ
のままである。この場合、電荷が除去された部分にトナ
ー１０９を付着させるためトナー担持体１０８に印加さ
れる現像バイアスＶ＠は、静電潜像担持体１０１の表面
電位Ｖｓ　より０■側にシフトされ、非画像部へのトナ
ー１０９の付着を防止している。すなわち、画像部とな
る除電された箇所には、トナー担持体１０８が負の電界
を形成しており、非画像部となる除電されない部分には
、トナー担持体１０８から正の電界が形成されている。 ［００２１］したがって、トナー担持体１０８上のトナ
ー１０９は、この場合質に帯電しているから、静電気の
作用によって画像部側に吸引される。一方、非画像部で
は反発力が加えられ、トナー１０９は付着しない。この
ような設定を行うことにより、初期時においては被現像
体１Ｏ２の非画像部にトナー１０９のかぶりが発生する
ことがなく、コントラストの強い画像が形成される。し
かしながら、長期間記録が続けられると、転写手段であ
るコロナ転写装置１１０によって被現像体１Ｏ２が帯電
され、各電位が徐々に（＋）方向にシフトする。図に示
すように、初期時より電圧がＶ＋　だけシフトした場合
、バイアス電位Ｖｅ　は一定であるから、画像部にも非
画像部にもトナー担持体１０８から負の電界が形成され
る。この結果、トナー担持体１０８上のトナー１０９は
静電気の作用によって非画像部にも付着する。 ［００２２］本発明は、上記従来の電子写真装置の問題
点を解決して、連続記録を行った場合においても、非画
像部にかぶりが発生することのない安定した画像を長期
にわたって形成することができる電子写真装置を提供す
ることを目的とする。 ［００２３］

【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
子写真装置においては、静電潜像担持体と被現像体とが
一部接触する構成とされ、静電潜像担持体に対向して設
けられる帯電手段と、該帯電手段に隣接して設けられ、
静電潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段
が設けられる。また、上記帯電手段及び露光手段は、被
現像体を介さず、直接静電潜像担持体に対向して設けら
れる。 ［００２４］そして、静電潜像担持体に密接して重ねら
れた被現像体に対向して現像装置が設けられ、該現像装
置によって、静電潜像担持体上の静電潜像に対応したト
ナー像が形成される。また、静電潜像担持体と被現像体
とが密接した位置において、記録支持体が被現像体上の
トナー像に重ねられ、被現像体上のトナー像を記録支持
体上に転写する転写手段と、記録支持体上のトナー像を
定着する定着手段が設けられる。 ［００２５］そして、上記転写手段は、上記静電潜像担
持体との間に電界を発生させる転写ローラから成ってい
る。 ［００２６］

【作用】本発明によれば、上記のように静電潜像担持体
と被現像体とが一部接触する構成であって、静電潜像担
持体を帯電する帯電手段と、該帯電手段に隣接して設け
られ、静電潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露
光手段とが、静電潜像担持体に直接対向して設けられる
ため、残留したトナーによって帯電、露光が妨げられる
ことがない。 ［００２７］そして、静電潜像担持体と被現像体とが密
接した位置において記録支持体を被現像体上のトナー像
に重ね、被現像体上のトナー像を記録支持体上に転写す
るようにしているので、トナー像が乱れることがない。 また、上記転写手段は、静電潜像担持体との間に電界を
発生する転写ローラから成っているので、記録支持体に
はコロナイオンを直接放射することがない。したがって
、静電潜像担持体に重ねた被現像体上の表面電位は転写
を行うことによって変化することはない。 ［００２８］

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図１は本発明の実施例を示す電
子写真装置の概略構成図、図６は本発明の電子写真装置
の画像形成プロセスを示す図、図６の（Ａ）は帯電プロ
セスを示す図、　（Ｂ）は露光プロセスを示す図、　（
Ｃ）は現像プロセスを示す図、　（Ｄ）は転写プロセス
を示す図、　（Ｅ）は定着プロセスを示す図である。 ［００２９１図において、１０１はドラム状に形成され
た静電潜像担持体であって、導電性支持体上に光導電層
を設けて形成してあり、セレン感光体、有機系感光体、
酸化亜鉛感光体、アモルファスシリコン感光体などいず
れも使用することができる。本実施例では、導電性支持
体上に光導電層を積層したマイナス帯電型感光体が用い
られている。また、静電潜像担持体１０１は矢印方向に
図示しないモータによって一定周速度で回転される。 ［００３０１１０２は無端状の被現像体であり、静電潜
像担持体１０１と転動ロール１０３と引張りロール１０
４に張架されている。１０５は帯電手段としての帯電装
置であり、静電潜像担持体１０１の表面に対向して設け
られる。帯電装置１０５には、図示するようなコロナ帯
電器が一般的に用いられる。この他にブラシ帯電器など
も使用することができる。 ［００３１１１０６は露光手段としての露光装置であり
、静電潜像担持体１０１に対向して配設され、画像電気
信号を光に変換して、その光を静電潜像担持体１０１に
照射する。露光装置１０６には、ここで用いたＬＥＤア
レイとセルフォックレンズ（商品名）を組み合わせたも
ののほかに、レーザと作像光学系を組み合わせたものな
どいずれも利用することができる。 ［００３２］　１０７は現像手段としての現像装置であ
り、トナー担持体１０８上にトナー１０９を吸着して矢
印方向に搬送し、静電潜像担持体１０１上に形成された
静電潜像を被うように密接して重ねた被現像体１０２に
現像を行う。 現像装置１０７には、二成分磁気ブラシ現像器、−成分
磁気ブラシ現像器、−成分非磁性現像器等いずれも利用
することができる。 ［００３３］　１１５は静電潜像担持体１０１に形成さ
れたトナー像を記録支持体１１１に転写する転写手段と
しての転写ローラであり、静電潜像担持体１０１に被現
像体１０２が密着し、更に記録支持体１１１が重ねられ
た位置に設けられる。記録支持体１１１には一般的に記
録紙が用いられる。転写ローラ１１５には金属製支持体
上に導電性のゴムを積層したもの、又は導電性のロール
上に絶縁層を被覆したものを用い、静電的に転写を行う
ようにしている。 そして、金属製支持体には、トナー１０９の帯電極性と
は逆の極性の電位付与手段が接続される。 ［００３４１１１２は記録支持体１１１上に形成された
トナー像を固着するための定着装置である。定着装置１
１２は図示するような発熱ロール１１３と圧接ロール１
１４で構成されるヒートロール定着装置のほか、圧力定
着装置等の技術を利用することもできる。次に、この電
子写真装置の動作及び作用について説明する。 ［００３５］静電潜像担持体１０１が図示しない駆動手
段によって矢印方向に一定周速度で回転すると、被現像
体１０２は静電潜像担持体１０１との摩擦力によって矢
印方向に移動する。そして、被現像体１Ｏ２が静電潜像
担持体１０１と同速度で移動することができるように引
張りロール１０４には図示しない張力機構が設けられ、
被現像体１Ｏ２に適度な張力を与えている。 ［００３６］ここで、図６を併用して画像形成プロセス
を説明する。初めに帯電装置１０５が、導電性支持体１
０１ａの上に光導電層１０１ｂを設けた静電潜像担持体
１０１に一様かつ均一に帯電する（図６（Ａ）参照）。 図において、マイナス型感光体を使用した例として表面
にマイナスの極性の電荷が形成される。そして、露光プ
ロセス（図６（Ｂ）参照）では、露光装置１０６によっ
て画像信号に対応する光が静電潜像担持体１０１に照射
され静電潜像が形成される。 ［００３７］露光プロセスが終了し、静電潜像担持体１
０１に静電潜像が形成されると、被現像体１Ｏ２が静電
潜像担持体１０１に近接して密着する。現像プロセス（
図６（Ｃ）参照）では、静電潜像担持体１０１に密接し
て重ねられた被現像体１Ｏ２上に接触して設けられてい
る現像装置１０７のトナー担持体１０８により現像が行
われる。本実施例では反転現像が行われ、静電潜像担持
体１０１の導電性支持体１０１ａとトナー担持体１０８
間にバイアス電位が印加されるようにバイアス電位付与
手段１１８が設けられる。このような構成によりトナー
担持体１０８と被現像体１Ｏ２との空間には、被現像体
１Ｏ２を貫通して静電潜像担持体１０１に形成された静
電潜像に伴う電気力線が発生する。このため、トナー担
持体１０８上に帯電したトナー１０９は、静電気力によ
って被現像体１０２上に付着し現像され、静電潜像に対
応するトナー像が形成される。 ［００３８］現像後、静電潜像担持体１叶と被現像体１
Ｏ２が密着している位置に、図示しない送紙手段によっ
て記録支持体１１１が送紙されて重ねられる。ここで、
トナー１０９が持つ電荷とは逆の極性の電荷が、転写ロ
ーラ１１５によって記録支持体１１１の裏側に照射され
、被現像体１Ｏ２上のトナー像は静電的に記録支持体１
１１に転写される（図６（Ｄ）参照）。

【００３９】　トナー像が転写された記録支持体１１１
は、トナー像を固着支持するために定着装置１１２に送
紙され、加熱され加圧される。発熱ロール１１３の熱が
記録支持体１１１を介してトナー１０９を溶融し、加圧
作用によって記録支持体１１１の繊維間に浸透させ、記
録支持体１１１への定着が行われる（図６（Ｅ）参照）
。定着された記録支持体１１１は電子写真装置の外部へ
送出される。 ［００４０１一方、転写後の被現像体１Ｏ２にはわずか
な残留トナー１１６が残るが、再び現像装置１０７に搬
送されたときに、現像と同時にクリーニングが行われる
。したがって、残留トナー１１６を外部へ回収すること
なく現像に再使用することができる。また、静電潜像担
持体１０１は転写プロセス後、被現像体１Ｏ２と分離し
、除電手段である除電ランプ１１７によって全面に光が
照射され、静電潜像担持体１０１上の残留電荷が除去さ
れる。こうして、静電潜像担持体１０１は繰り返し利用
される。ここで用いる被現像体１Ｏ２は、現像時に被現
像体１Ｏ２とトナー担持体１０８間に発生する電気力線
を考慮すると、絶縁性の性質を持つフィルムとし、その
厚さは１００μｍ以下でかつ、引張り強度とその取扱性
を考慮すると５μｍ以上であることが望ましい。 ［００４１１次に、従来の電子写真装置におけるコロナ
転写と本発明の電子写真装置におけるローラ転写につい
ての比較を行う。図７はコロナ転写の説明図、図８はロ
ーラ転写の説明図である。コロナ転写の場合、コロナ転
写装置１１０を構成するコロナ放電器によって、被現像
体１０２上に付着したトナー１０９の電気極性とは逆の
電荷が記録支持体１１１に与えられて記録支持体１１１
と静電潜像担持体１０１との間に電界が発生する。この
電界の作用によって、被現像体１Ｏ２上に付着したトナ
ー１０９は静電気の作用で記録支持体１１１側に付着す
る。ここでは、記録支持体１１１が転写部に存在する時
について説明したが、存在しない場合、例えば記録支持
体１１１と記録支持体１１１の間において、コロナ放電
器から放射される電荷は被現像体１０２に直接放射され
、被現像体１Ｏ２が帯電する。 ［００４２１また、記録支持体１１１が存在する場合で
も、コロナ放電器から放射されるコロナイオンが強いと
きは、その一部が記録支持体１１１を貫通して被現像体
１Ｏ２上に至り、被現像体１Ｏ２は帯電する。このため
、長期にわたって安定した画像を形成することができな
い。−方、ローラ転写の場合、転写ローラ１１５の外表
面が、金属製支持体に接続された電位に保持され、静電
潜像担持体１０１の接地された導電性支持体１０１ａと
の間に電界が発生する。そして、この電界と被現像体１
Ｏ２上の帯電されたトナー１０９との間にクーロン力が
働き、トナー１０９が記録支持体１１１に転移する。こ
の間、転写ローラ１１５と被現像体１Ｏ２は直接、又は
記録支持体１１１を挟んで対向するが、被現像体１０２
は絶縁性であるため、転写ローラ１１５から被現像体１
０２に電荷が注入されることはない。 ［００４３］また、通常のカールソン方式の電子写真装
置において、ローラ転写が行われた場合には、記録支持
体１１１が存在しない状態では、転写ローラ１１５と静
電潜像担持体１０１とが直接接触し、光導電層１０１ｂ
の微少な欠陥部において絶縁破壊を発生して静電潜像担
持体１０１を破損することがある。しかし、本発明の電
子写真装置の場合には、記録支持体１１１が存在しない
場合でも被現像体１Ｏ２が中間に介在しているため、静
電潜像担持体１０１の絶縁破壊を防止することができる
。 ［００４４］なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。 ［００４５１ 【発明の効果］以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、静電潜像担持体と被現像体とが一部密接する構成
であって、この静電潜像担持体に直接対向して帯電する
手段と露光する手段とを設けて静電潜像を形成し、被現
像体が静電潜像担持体に密接して重ねられた位置におい
て現像し、現像後に静電潜像担持体と被現像体と記録支
持体とが重ねられた位置に転写手段を設けて被現像体上
のトナー像を記録支持体に転移し、その後記録支持体上
のトナー像を記録支持体に定着するため、トナーが静電
潜像担持体上に残らず、露光手段によって光を照射する
際に残留トナーが露光の影を作らない。 ［００４６１また、記録支持体に向けてコロナイオンを
直接放射することがないので、被現像体の表面電位は変
化せず、長期間にわたり非画像部にかぶりが発生するこ
とはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す電子写真装置の概略構成
図である。

【図２】従来の電子写真装置を示す図である。

【図３】従来の他の電子写真装置を示す図である。

【図４】従来の電子写真装置において連続印字を行った
場合の非画像部の状態の変化を示す図である。

【図５】現像プロセスの電位モデルを示す図である。

【図６】本発明の電子写真装置の画像形成プロセスを示
す図である。

【図７】コロナ転写の説明図である。

【図８】ローラ転写の説明図である。

【符号の説明】

１０１　　　静電潜像担持体 １Ｏ２被現像体 １０５帯電装置 １０６　　　露光装置 １０７　　　現像装置 １１１　　　記録支持体 １１５　　　転写ローラ １１６　　　残留トナー

【図３】

【図７】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（ａ）静電潜像担持体と、（ｂ）該静電潜
   像担持体と一部が接触するように配設されるとともに、
   記録支持体より長い被現像体と、（ｃ）上記静電潜像担
   持体に直接対向して設けられる帯電手段と、（ｄ）該帯
   電手段に隣接する位置に上記静電潜像担持体に直接対向
   して設けられ、静電潜像担持体を露光して静電潜像を形
   成する露光手段と、（ｅ）上記静電潜像担持体に密接し
   て重ねられた被現像体の上に、静電潜像担持体上の静電
   潜像に対応したトナー像を形成する現像手段と、（ｆ）
   上記静電潜像担持体と被現像体とが密接した位置におい
   て記録支持体を被現像体上のトナー像に重ね、被現像体
   上のトナー像を記録支持体上に転写する転写手段と、（
   ｇ）記録支持体上のトナー像を定着する定着手段とを有
   し、（ｈ）上記転写手段は、上記静電潜像担持体との間
   に電界を発生する転写ローラから成ることを特徴とする
   電子写真装置。