JPH0545998A - 像形成方法及び装置 - Google Patents

像形成方法及び装置

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JPH0545998A
JPH0545998A JP3200500A JP20050091A JPH0545998A JP H0545998 A JPH0545998 A JP H0545998A JP 3200500 A JP3200500 A JP 3200500A JP 20050091 A JP20050091 A JP 20050091A JP H0545998 A JPH0545998 A JP H0545998A
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JP
Japan
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toner
photoconductor
image
roll
bias voltage
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JP3200500A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kodama
正 兒玉
Shinji Murata
眞司 村田
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N T T ADVANCE TEKUNOROJI KK
NTT Advanced Technology Corp
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
N T T ADVANCE TEKUNOROJI KK
Alps Electric Co Ltd
NTT Advanced Technology Corp
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Publication date
Application filed by N T T ADVANCE TEKUNOROJI KK, Alps Electric Co Ltd, NTT Advanced Technology Corp filed Critical N T T ADVANCE TEKUNOROJI KK
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コロナ放電器を用いないプロセスによる、高
速の像形成およびトナーの記録材への良好な転写を実現
する。 【構成】 透明で導電性を有する支持体上に光導電層を
設けた感光体表面を、バイアス電圧が印加されて第1の
周速度で回動する帯電ロール上に保持された半導電性磁
性トナーと接触させることにより帯電し、帯電した感光
体に支持体側から露光を行うことにより潜像を形成し、
この潜像を形成した感光体表面に、バイアス電圧が印加
されて前記第1の周速度よりも小さい第2の周速度で回
動する現像ロール上に保持された半導電性磁性トナーを
接触させることにより現像し、次いでこの現像されたト
ナー像を各バイアス電圧とは極性の異なるバイアス電圧
を印加した転写ロールにより記録材上に転写することに
より、像形成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナーを用いて感光体
上に高品質の可視像を形成する像形成方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な像形成装置は、図4に示
すように矢印A方向に回動する感光体1の回りにコロナ
帯電器2、光書き込みヘッド3、現像ロール4を備えた
現像器5、コロナ転写器6、感光体1上の残留トナーを
かき落とすブレード7を備えたクリーナ8をこの順に配
置し、コロナ帯電器2により感光体1を一様に帯電さ
せ、光書き込みヘッド3により像露光を行って感光体1
上に静電潜像を形成した後、この静電潜像に現像器5に
よりトナーを付着させて可視像とし、この可視像を給紙
トレイ9から給紙ローラ10によりピックアップされて
転写位置へ移送されてくる記録紙(不図示)上にコロナ
転写器6により転写し、その後定着器11により定着す
るという手順により画像の形成を行うものである。ま
た、転写後、感光体1上に残留しているトナーはクリー
ナ8により除去されて感光体1は繰り返しの使用に供さ
れる。
【0003】しかしながら、このような像形成装置では
感光体1を帯電させるためのコロナ帯電器2や感光体1
上のトナー像を用紙上に転写するためのコロナ転写器6
を必要とするため、高圧電源が必要になるとともにコロ
ナ放電により人体に有害なオゾンが発生するためこれを
除去するためのフィルターやファンが必要となり装置が
全体として複雑かつ大型化し、またコスト高となる。
【0004】そのため、このような問題を解決し、装置
の小形化と低コスト化を実現するものとして、特開昭5
8−98746号公報あるいは特開昭58−15395
7号公報には、現像と露光とをほぼ同時に行うことによ
り感光体上に可視像を形成するプロセスを用いた像形成
装置が開示されている。
【0005】図5はこのようなプロセスを用いた像形成
装置の概要を示したものであり、感光体12の内側にL
EDアレイ等の光書き込みヘッド13を配置するととも
にこの光書き込みヘッド13と感光体12を挟んで対向
する位置に現像ロール14を備えた現像器15を配置
し、光書き込みヘッド13による画像情報の感光体12
上への書き込みと現像器15によるトナーの画像領域へ
の付着とを同時に行って感光体12上に可視像を形成す
るものである。尚、感光体12と現像ロール14との間
にはバイアス電圧が印加されている。感光体12上に形
成された可視像は、給紙トレイ17から給紙ローラ18
によりピックアップされて転写位置へ移送されてくる記
録紙(不図示)上にバイアス電圧を印加した転写ローラ
16により転写され、転写されたトナー像は、その後定
着器19により定着され、このようにしてコロナ放電器
を用いないプロセスが実現される。
【0006】図6はこのプロセスにおける像形成の原理
を示すものであり、透明な支持体20上にITO等から
なる透明導電層21および光導電層22を積層した感光
体23の支持体20側にLEDアレイヘッド等の光書き
込みヘッド24が配置されるとともに、この光書き込み
ヘッド24と感光体23を挟んで対向する位置には感光
体23の表面と所定の間隔を隔てて導電性スリーブ25
およびその内部にマグネットロール26を有する現像ロ
ール27が配置される。導電性スリーブ25上には導電
性(抵抗率:103 Ωcm程度)を有する磁性トナーがマ
グネットロール26の磁力によって吸引、保持されてお
り、トナー層28が形成されている。このトナー層28
は感光体23の表面と接触し、感光体23と現像ロール
27との間にはトナー接触領域29が形成される。感光
体23の透明導電層21と現像ロール27の導電性スリ
ーブ25との間にはバイアス電圧が印加されている。
【0007】像形成を行う際には、感光体23は図中矢
印B方向に移動するとともに、導電性スリーブ25及び
マグネットロール26はそれぞれ図中矢印C方向及びD
方向に回転し、感光体23は、図中Lの地点においてト
ナー層28と接触を開始する。なお、導電性スリーブ2
5の回転速度は、感光体23の移送速度よりも大とされ
ている。感光体23と現像ロール27との間のトナー接
触領域29ではトナーは磁気ブラシを形成しており、導
電性スリーブ25と透明導電層21との間にバイアス電
圧が印加されているために導電性スリーブ25から磁気
ブラシへ電荷が注入されることになりトナー接触領域2
9全体のトナー層は導電性スリーブ25とほぼ同電位と
なる。そのためトナー接触領域29では感光体23の表
面付近のトナーと透明導電層21との間に強い電界が形
成され、光導電層22は高抵抗状態の半導体であるた
め、トナーから光導電層22を通して透明導電層21へ
充電電流が流れることになり、電荷注入が行われる。こ
の注入された電荷の一部は光導電層22内部のトラップ
に捕獲されてゆき、感光体は均一に帯電される。
【0008】感光体がトナー層の電位とほぼ同電位に帯
電されるとトナーと感光体間の電気的な引力が生じなく
なるため、感光体表面にトナーは付着しない。このよう
な状態で感光体24には図中Mの地点において光書き込
みヘッド24により光照射が行われる。この光照射によ
り光導電層22内にはキャリアが発生して帯電している
電荷を打ち消すため、光照射された場所の電位は下が
り、光照射された位置のトナーと感光体23の表面との
間には再び電界が形成されトナーはマグネットロールの
磁力に抗して感光体23上に付着する。このようにし
て、感光体23上には所望のトナー像が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したプ
ロセスにおいては、トナーとして導電性のものを用いる
ため、このトナーを介して感光体23内へ電荷が注入さ
れる速度が大きい。そのため光照射位置を過ぎた感光体
23がそのままトナー層と接触していると、トナーを通
じて再び電荷の注入が開始され、光照射された領域が急
速に帯電されてゆきこの領域の電位が再びトナー層の電
位とほぼ同電位となるため、一旦付着したトナーの付着
力が減少してトナーが付着しなくなってしまう。したが
って、光照射を行った後は感光体をトナー接触領域から
すみやかに離脱させる必要があり、良好な画像を形成す
るためには、光照射位置(図中Mの地点)を感光体とト
ナー層とが分離する位置(図中Nの地点)に可能な限り
近づけることが必要となる。一方、感光体の光導電層を
構成する感光材料は、光が照射されることによりキャリ
アが発生し、光導電層内を移動し帯電している電荷を中
和して打ち消されて電位が下がるまでにある一定の時間
(光応答時間)を必要とするので、上記プロセスを用い
た装置において光照射された位置にトナーを付着させる
ためには光照射が行われてから電位が下がるまでの間は
感光体をトナー層と接触させておく必要がある。
【0010】したがって、上記プロセスを用いて良好な
画像を形成するためには、感光体上の光照射された位置
の再帯電を防止するために光照射後、可能な限り短時間
で感光体とトナー層とを分離するとことと、光照射が行
われてから電位が下がるまでの一定時間の間は感光体と
トナー層とを分離しない状態に保つことという互いに相
反する2つの条件を満足させることが必要となり、その
ため、感光体を高速度で移送して像形成を行うことがで
きない。
【0011】すなわち、図6における点Mと点Nとの間
の距離をNMとし、感光体の光導電層の光応答時間をt
1 、感光体の移送速度をv、点Mと点Nの間を感光体が
横切る時間をTとすると、 T=MN/v t1 <T でなければならないので、 v<MN/t1 となる。
【0012】光導電層の感光材料として一般的な有機光
導電体(OPC)を用いた場合には、t1 =0.1sec
程度となり、またMN=1mm程度であるためv=10mm
/secとなり印字速度に換算すると毎分A4サイズの用紙
1枚程度のスピードが上限となる。
【0013】このように、上記プロセスを用いた場合に
は、その原理に起因して感光体の移送速度が制約を受け
るため、感光体を高速で移送することができず、したが
って高速印字を実現することができないという問題点が
あった。
【0014】また、上記プロセスでは、導電性のトナー
を用いるためトナー自体の電荷保持能力が小さく、その
ため転写を行う際に記録材との接触によりトナーの電荷
が記録材にリークしてしまうと転写バイアスによる電気
的な力の効果が不十分となって転写効率が低下して、良
好な転写が行えないという問題もあった。
【0015】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものでありコロナ放電器を用いないプロセスによ
り、高速の像形成を行うことができ、またトナーの記録
材への転写も良好に行うことができる像形成方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の像形成方法は、感光体上に形成したトナ
ー像を記録材上に転写することにより像形成を行う像形
成方法において、透明で導電性を有する支持体上に光導
電層を設けた感光体表面を、バイアス電圧が印加されて
第1の周速度で回動する帯電ロール上に保持された半導
電性磁性トナーと接触させることにより帯電し、この帯
電した前記感光体に支持体側から露光を行うことにより
潜像を形成し、この潜像を形成した前記感光体表面に、
バイアス電圧が印加されて前記第1の周速度よりも小さ
い第2の周速度で回動する現像ロール上に保持された半
導電性磁性トナーを接触させることにより現像し、次い
でこの現像されたトナー像を前記各バイアス電圧とは極
性の異なるバイアス電圧を印加した転写ロールにより記
録材上に転写することを特徴とする。
【0017】また、本発明の像形成装置は、感光体上に
形成したトナー像を記録材上に転写することにより像形
成を行う像形成装置において、透明で導電性を有する支
持体上に光導電層を設けた感光体と、前記光導電層に近
接配置される導電性スリーブおよび内部に磁石を有する
帯電ロールと、この帯電ロールの前記感光体の移送方向
における下流側に前記光導電層に近接配置される導電性
スリーブおよび内部に磁石を有する現像ロールと、これ
ら帯電ロールおよび現像ロール上に保持される半導電性
磁性トナーと、前記帯電ロールと前記帯電ロールとの間
の位置で前記感光体の支持体側から露光を行う露光手段
と、前記支持体と前記帯電ロールおよび現像ロールの間
にバイアス電圧を印加する手段とを有するとともに、前
記帯電ロールの周速度を前記現像ロールの周速度よりも
大となるように設定したことを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の像形成方法及び装置によれば、まず、
感光体はバイアス電圧を印加された帯電ロール上に保
持、形成されている半導電性磁性トナーによる磁気ブラ
シとの接触により帯電する。次に感光体の支持体側から
露光手段により露光を行った後、バイアス電圧を印加さ
れた現像ロール上に保持、形成されている半導電性磁性
トナーによる磁気ブラシとの接触により現像が行われて
トナー像が形成される。本発明においては、トナーとし
て半導電性の磁性トナー(抵抗率:106 〜1012Ωc
m)を用いるので導電性トナー(抵抗率:103 Ωcm程
度)を用いる場合に比べて感光体への電荷注入が行われ
にくくなり、その分、感光体を帯電させるための時間が
長く必要になるが、帯電ロールの周速度を現像ロールの
周速度よりも大となるように設定することにより磁気ブ
ラシと感光体表面との接触頻度を多くして感光体が十分
に帯電されるようにしている。一方、半導電性のトナー
を用い、現像ロールの周速度を小さくすることにより露
光後の感光体表面と磁気ブラシとの接触頻度を少なくし
て、一旦感光体上に付着したトナーが、感光体の再帯電
により離脱することがないようにしている。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0020】図1は、本発明の一実施例としての像形成
装置の概要を示す概略構成図であり、図2はその主要部
を示す説明図である。
【0021】本実施例においては感光体としてベルト形
状のいわゆる感光ベルトを用いた例を示している。図1
において、感光ベルト30は、一対のローラ31aおよ
び31bの間に張設されており、この感光ベルト30の
内側には、感光ベルト30の支持体側から光照射を行え
るように光書き込みヘッド32が配置されている。一
方、感光ベルト30の外側には現像器33が配置されて
おり、この現像器33は感光ベルト30に対して帯電を
行う機能を有する帯電ロール34と感光ベルト30に対
してトナーを付着させる機能を有する現像ロール35と
を備え、これら各ロールにはバイアス電圧が印加されて
いる。この帯電ロール34と現像ロール35とはそれぞ
れ光書き込みヘッド32と対向する位置の感光ベルト3
0の移送方向における上流側と下流側に配置されてお
り、各ロール上に保持されたトナー層36及び37が感
光ベルト30の表面と接触して、後述するトナー接触領
域が形成されている。図中、38はバイアス電圧を印加
された転写ローラであり、39は給紙トレイ、40は給
紙ローラ、41は定着器である。
【0022】次に、本発明の像形成方法を図2を用いて
詳細に説明する。
【0023】図2において、透明な支持体42上に透明
導電層43及び光導電層44を積層した感光体30は図
中矢印E方向に移送される。感光体30の光導電層44
と対向する側に配置されたその内部にトナーを収容した
現像器33には、導電性スリーブ45およびその内部に
マグネットロール46を有する帯電ロール34が設けら
れており、導電性スリーブ45およびマグネットロール
46はそれぞれ図中矢印F方向およびG方向に回転して
いる。導電性スリーブ45上には抵抗率が106 〜10
12Ωcmである半導電性の磁性トナーがマグネットロール
46の磁力により吸引され、保持されており、トナー層
47が形成されている。このトナー層47は光導電層4
4の表面と接触し、トナー接触領域48が形成されてい
る。このトナー接触領域48において、トナーは磁気ブ
ラシを形成しており導電性スリーブ45と透明導電層4
3との間には−500Vのバイアス電圧が印加されてい
るために導電性スリーブ45から半導電性のトナーから
なる磁気ブラシへは電荷注入が行われることになり、ト
ナー層47全体は導電性スリーブ45とほぼ同電位とな
っている。そのためトナー接触領域48では感光体30
の表面付近のトナーと透明導電層43との間に強い電界
が形成され、光導電層44は高抵抗状態の半導体である
ため、トナーから光導電層44を通して透明導電層43
へ充電電流が流れることになり、電荷注入が行われる。
この注入された電荷の一部は光導電層44内部のトラッ
プに捕獲されてゆき、感光体は均一に帯電される。
【0024】感光体がトナー層の電位とほぼ同電位に帯
電されるとトナーと感光体間の電気的な引力が生じなく
なるため、感光体表面にトナーは付着しない。尚、半導
電性のトナーを用いるため、導電性のトナーを用いる場
合に比べてトナー自体の電荷付与能力が小さくなってい
るが、その分、帯電ロール34の回転速度を大きくして
単位時間当りの磁気ブラシの感光体表面への接触頻度を
大きくしているため、感光体30は十分に帯電される。
【0025】帯電された感光体30は、光書き込みヘッ
ド32と対向する位置に移送され、ここで光照射される
ことにより静電潜像が形成される。
【0026】その後、感光体30はさらに移送されて現
像ロール35と対向する位置で再びトナー層と接触す
る。現像ロール35は帯電ロール34と同様に導電性ス
リーブ49とマグネットロール50とからなり、導電性
スリーブ49およびマグネットロール50はそれぞれ図
中矢印H方向およびI方向に回転している。導電性スリ
ーブ49上には帯電ロール34と同じ半導電性の磁性ト
ナーがマグネットロール50の磁力により吸引され、保
持されており、トナー層51が形成されている。このト
ナー層51は光導電層44の表面と接触し、トナー接触
領域52を形成しており、このトナー接触領域52にお
いてトナーは磁気ブラシを形成している。また、導電性
スリーブ49と透明導電層43との間には−300Vの
バイアス電圧が印加されている。感光体30の静電潜像
の部分(光照射部分)はこの磁気ブラシと接触すること
によりトナーが付着して、トナー像が形成される。感光
体30の電位が低下した状態となっている静電潜像の部
分は磁気ブラシと接触することにより前述した帯電ロー
ル34による帯電と同じ原理により再び帯電が開始され
ることになるが、半導電性のトナーを用いるので、導電
性のトナーに比べてトナー自体の電荷付与能力が小さい
ことに加えて、現像ロール35の回転速度を小さくし
て、単位時間当りの磁気ブラシの感光体表面への接触頻
度を小さくしているので、静電潜像部分の電位がトナー
の付着力が減少する程度に上がる前に感光体30はトナ
ー接触領域52を通過してしまう。したがって、一旦付
着したトナーが感光体30から離脱することはない。
【0027】本発明における帯電ロール34および現像
ロール35の周速度は感光体の移送速度や使用するトナ
ーの抵抗率によりその最適値は異なるが、帯電ロールの
周速度は、小さすぎると像形成に必要なだけの十分な帯
電電位が得られなくなり、また大きすぎるとその駆動の
ためのモータ等が大きくなって騒音、振動等の問題が発
生する。現像ロールの場合も周速度があまり小さいと十
分な現像濃度が得られず、また、大きすぎると帯電ロー
ルの場合と同様の問題が発生する。したがって、これら
の各条件を考慮すれば、感光体の移送速度が10cm/se
c を越えないもので、且つトナーの抵抗率が上述した1
6 〜1012Ωcmの範囲であれば、帯電ロールの周速度
は250〜600mm/sec 、現像ロールの周速度は10
0〜300mm/sec の範囲にあることが好ましく、帯電
ロールの周速度と現像ロールの周速度との比は1.25
〜4.0の範囲にあることが好ましい。
【0028】このようにして形成されたトナー像は、図
1の給紙トレイ39から給紙ローラ40によりピックア
ップされて転写位置に移送されてくる記録紙上にバイア
ス電圧を印加した転写ローラ38により転写され、転写
されたトナー像は、その後定着器41により定着されて
完成された画像となる。
【0029】また、転写の終了した感光体30は再び帯
電ロール34と対向する位置まで移送されてここで帯電
と同時に感光体上の残留トナーの回収が行われる。現像
器33内に回収されたトナーは、再び帯電ロールあるい
は現像ロール上に保持されて帯電あるいは現像に再利用
される。
【0030】次に、本発明の方法を用いて像形成を行っ
た実施例を説明する。
【0031】本実施例では、感光体として有機光導電材
料(OPC)を塗布した感光ベルト、光書き込みヘッド
としてLEDヘッドを備えた図1及び図2に示す像形成
装置を用い、以下に示すような条件で像形成を行った。
得られた画像の評価は目視により行い、表1に示す結果
を得た。
【0032】(像形成条件) 帯電ロールのバイアス電圧:−500V、現像ロールの
バイアス電圧:−300V、転写ロールのバイアス電
圧:+600V、帯電ロールの中心に対応する位置から
光照射位置までの(図2におけるOP間の距離)距離:
20mm、光照射位置から現像ロールの中心に対応する位
置までの(図2におけるPQ間の距離)距離:10mm、
感光体の移送速度:60mm/sec (印字速度に換算して
毎分A4サイズの用紙12枚程度のスピード)、
【0033】
【0034】 画像部: ○…トナー濃度が高く画質良好 ×…トナー濃度が低く画像として不十分 非画像部:○…トナーの付着がほとんど見られず良好 ×…画像のかぶり大 表1に示すように、実施例1あるいは実施例2のように
帯電ロールの周速度が現像ロールの周速度と同等あるい
は現像ロールの周速度よりも小さいと感光体の帯電が不
十分なため、現像バイアスの影響で非画像部にもトナー
が付着して、いわゆるかぶりが発生してしまい良好な画
像が得られず、また、実施例7のように帯電ロールの周
速度を大きくして感光体を十分帯電するようにしても現
像ロールの周速度がこれと同等に大きくなると画像部に
再帯電が起こり、画像部のトナー濃度が低下してやはり
良好な画像が得られず、実施例3、4、5及び6のよう
な条件で画像形成を行うことにより良好な画像を得るこ
とができる。
【0035】このように、本実施例によれば、帯電ロー
ルの周速度が現像ロールの周速度よりも大となるように
設定して像形成を行うことにより、コロナ放電器を用い
ずに良好な像形成を高速で行うことができ、また形成さ
れたトナー像の記録材への転写も良好に行うことができ
る。
【0036】図3は、本発明の像形成装置の他の実施例
を示す概略構成図であり、図1の装置における感光ベル
ト30をドラム形状の感光体である感光ドラム53に代
えた点以外は図1の装置と同様の構成となっている。
【0037】なお、上記実施例においては、マグネット
ロールを回転させる構成の帯電ロールおよび現像ロール
を備えた像形成装置により説明を行ったが、このマグネ
ットロールは回転させずに固定させる構成としてもよ
い。また、本発明は、前述した実施例に限定されるもの
ではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ロナ放電器を用いないプロセスにより、高速の像形成が
可能となり、小型且つ低コストで高速印字のできる装置
を実現することができるとともに、トナーの記録材への
転写も良好に行うことができるので高品質の画像を得る
ことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の像形成装置の一実施例を示す概略構成
【図2】本発明の像形成方法の原理を示す説明図
【図3】本発明の像形成装置の他の実施例を示す概略構
成図
【図4】従来の像形成装置を示す概略構成図
【図5】従来のコロナ放電器を用いない像形成装置を示
す概略構成図
【図6】従来のコロナ放電器を用いない像形成方法の原
理を示す説明図
【符号の説明】
30 感光体 32 光書き込みヘッド 33 現像器 34 帯電ロール 35 現像ロール 36 トナー層 37 トナー層 38 転写ロール 39 給紙トレイ 40 給紙ローラ 41 定着器
フロントページの続き (72)発明者 村田 眞司 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に形成したトナー像を記録材上
    に転写することにより像形成を行う像形成方法におい
    て、透明で導電性を有する支持体上に光導電層を設けた
    感光体表面を、バイアス電圧が印加されて第1の周速度
    で回動する帯電ロール上に保持された半導電性磁性トナ
    ーと接触させることにより帯電し、この帯電した前記感
    光体に支持体側から露光を行うことにより潜像を形成
    し、この潜像を形成した前記感光体表面に、バイアス電
    圧が印加されて前記第1の周速度よりも小さい第2の周
    速度で回動する現像ロール上に保持された半導電性磁性
    トナーを接触させることにより現像し、次いでこの現像
    されたトナー像を前記各バイアス電圧とは極性の異なる
    バイアス電圧を印加した転写ロールにより記録材上に転
    写することを特徴とする像形成方法。
  2. 【請求項2】 感光体上に形成したトナー像を記録材上
    に転写することにより像形成を行う像形成装置におい
    て、透明で導電性を有する支持体上に光導電層を設けた
    感光体と、前記光導電層に近接配置される導電性スリー
    ブおよびその内部に配設された磁石を有する帯電ロール
    と、この帯電ロールの前記感光体の移送方向における下
    流側に前記光導電層に近接配置される導電性スリーブお
    よびその内部に配設された磁石を有する現像ロールと、
    これら帯電ロールおよび現像ロール上に保持される半導
    電性磁性トナーと、前記帯電ロールと前記帯電ロールと
    の間の位置で前記感光体に支持体側から露光を行う露光
    手段と、前記支持体と前記帯電ロールおよび現像ロール
    の間にバイアス電圧を印加する手段とを備え、前記帯電
    ロールの周速度を前記現像ロールの周速度よりも大とな
    るように設定したことを特徴とする像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6405006B1 (en) 1999-10-15 2002-06-11 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and photoconductive belt module having a non-contact proximity charging device
US7406279B2 (en) * 2005-10-31 2008-07-29 Xerox Corporation Xerographic developer unit having multiple magnetic brush rolls rotating with the photoreceptor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6405006B1 (en) 1999-10-15 2002-06-11 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and photoconductive belt module having a non-contact proximity charging device
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