JPH09311475A - 無継目ベルト状電子写真感光体の成膜方法 - Google Patents

無継目ベルト状電子写真感光体の成膜方法

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JPH09311475A
JPH09311475A JP12981796A JP12981796A JPH09311475A JP H09311475 A JPH09311475 A JP H09311475A JP 12981796 A JP12981796 A JP 12981796A JP 12981796 A JP12981796 A JP 12981796A JP H09311475 A JPH09311475 A JP H09311475A
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JP
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belt
dipping
jig
solution
belt base
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Withdrawn
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JP12981796A
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English (en)
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Shinichi Nomura
晋一 野村
Atsushi Nagasaki
篤史 長崎
Satoshi Tanaka
聡 田中
Akio Ogawa
昭雄 小川
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のこの種の電子写真感光体の感光体層の
成膜方法においては、浸漬治具とベルト基体の間に毛細
管現象などにより感光体層を形成するための溶液が侵入
する事態を往々に生じ歩留りが低下して生産性に劣る問
題点がある。 【解決手段】 本発明により、ベルト基体2は浸漬治具
21よりも適宜寸法だけはみ出すようにはみ出し部分2
aを設けて嵌着を行い、このはみ出し部分2aを先端と
して溶液22中に浸漬し塗付を行い感光層3の成膜を行
う無継目ベルト状電子写真感光体1の成膜方法としたこ
とで、浸漬したときの内面側への溶液22の侵入をはみ
出し部分2aで留まり、浸漬治具21まで達することの
ないものとし、これにより、ベルト基体2の内面側に溶
液22が付着する不良要因を完全に防止して課題を解決
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば乾式複写
機、プリンター、ファクシミリ装置などで電子写真方式
で紙面に出力を行う際に、その画像を形成するために用
いられる電子写真感光体に関するものであり、詳細には
無継目としたベルト状の基体の外側の面に感光体層を形
成することで、適宜な柔軟性を有するものとした電子写
真感光体の製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の無継目ベルト状電子写真
感光体におけるベルト基体91への感光体層の成膜工程
の例を示すものが図5及び図6であり、例えば、前記ベ
ルト基体91がPET樹脂(ポリエチレンテレフタレー
ト)など樹脂部材で形成されている場合、樹脂部材、或
いは金属部材でベルト基体91の内径と嵌合する外径を
有し表面が平滑な円筒状に浸漬治具21を形成してお
き、この浸漬治具21に図5に示すようにベルト基体9
1を嵌着する。
【0003】しかる後に全体を例えば100〜150℃
程度で加熱処理を行い、前記ベルト基体91を収縮させ
て浸漬治具21との密着性を高め、この状態で図6に示
すように感光体物質が溶媒中に分散されている溶液22
中に前記ベルト基体91の外側面が垂直となるように一
方の端部から浸漬し、そして、引き揚げた後に乾燥処理
を行い溶媒を蒸発させて感光体層を成膜するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の成膜方法では、例えばベルト基体91の内径に
寸法公差を生じていて、上記した加熱処理を行った後に
もベルト基体91と浸漬治具21との間に充分な密着性
が得られない場合などには、前記溶液22中に浸漬を行
うときに毛細管現象により、ベルト基体91と浸漬治具
21との間、即ち、ベルト基体91の内側面にも溶液2
2が侵入し、完成後の無継目ベルト状電子写真感光体が
不良品となり、歩留りが低下する問題点を生じている。
【0005】この問題を避けるために、従来は図7に示
すように、ベルト基体91の溶液22中に浸漬するとき
の先端側の浸漬治具21との間を、ポリエステルなどの
粘着テープ92で目張りを行い、前記溶液22の侵入を
防止するなどに手段が行われているが、この場合、完全
に隙間なく目張りを行うためには相当に慎重な作業が要
求され、また、成膜の終了後には剥がし作業も必要とな
るなど作業工程が煩雑化し、生産性の低下とコストアッ
プの問題点を生じるものとなり、これらの点の解決が課
題とされるものとなっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的手段として、無継目のベル
ト状としたベルト基体を内側面で密着状態として略円筒
状の浸漬治具に嵌着し、この状態で前記浸漬治具を溶液
中に浸漬し塗付することで前記ベルト基体の外面側に感
光層を成膜する無継目ベルト状電子写真感光体の成膜方
法において、前記ベルト基体は前記浸漬治具よりも適宜
寸法だけはみ出すようにはみ出し部分を設けて嵌着を行
い、このはみ出し部分を先端として前記溶液中に浸漬し
塗付を行い感光層の成膜を行うことを特徴とする無継目
ベルト状電子写真感光体の成膜方法を提供することで課
題を解決するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す位置実
施形態に基づいて詳細に説明する。尚、理解を容易とす
るために従来例と同じ部分については同じ符号を付して
説明し、重複する部分については一部その説明を省略す
る。図1に符号2で示すものは、例えばPET樹脂など
樹脂部材で形成されているベルト基体であり、符号21
で示すものは浸漬治具であり、感光体の成膜にあたり浸
漬治具21にベルト基体2を嵌着する点は従来例と同様
である。
【0008】ここで、本発明では前記浸漬治具21にベ
ルト基体2を嵌着するにあたり、前記ベルト基体2を、
後の工程で説明するように適宜な寸法Dだけのはみ出し
部分2aを生じるようにして行うものであり、このとき
に前記はみ出し部分2aを設けるのは、後に行う溶液2
2への浸漬を行う際の先端側とする。
【0009】図2は、溶液22への浸漬の工程を示すも
のであり、上記のように浸漬治具21に嵌着されたベル
ト基体2は、前記でも説明したように例えば100〜1
50℃程度で加熱処理が行われ、浸漬治具21との密着
性の向上が行われた後に、溶液22中に前記はみ出し部
分2aの側から浸漬及び引き揚げが行われ、ベルト基体
2の外面側に所定厚の溶液22の塗付が行われる。
【0010】このときに、前記浸漬治具21の内径と、
前記はみ出し部分2aの内径とで形成されている空間V
には空気が蓄えられているが、溶液22中に浸漬を行う
ことで液圧により空気は圧縮され、溶液22が空間V内
に圧力が均衡する高さHまで侵入してくるものとなる。
ここで、前記はみ出し部分2aの寸法Dを、溶液22が
侵入する高さHよりも大きく設定しておけば、溶液22
が浸漬治具21の下端部まで達することはないものとす
ることができ、即ち、溶液22がベルト基体2と浸漬治
具21との間に侵入しないものとすることができる。
【0011】尚、はみ出し部分2aの寸法Dを、溶液2
2が空間V内に侵入する高さHよりも僅かに大きくして
おけば、上記したベルト基体2の内面側に溶液22が侵
入することは原則的に防止できるものとなるが、実際の
実施に当たっては、前記ベルト基体2と浸漬治具21と
の密着性によっては、両者間に空気漏れを生じ、浸漬中
に溶液22の液面が圧力が均衡する高さHを越えて上昇
する恐れもある。
【0012】この場合、上記に説明したようにベルト基
体2と浸漬治具21との間には加熱処理が行われ密着性
の向上が図られているものであるから、例え空気漏れを
生じたとしても、その量はそれ程に多いものとなること
はなく、よって、高さHを越えて上昇する速度は比較的
に緩やかであることが予想される。
【0013】従って、ベルト基体2及び浸漬治具21が
溶液22中に浸漬される時間を考慮して、前記はみ出し
部分2aの寸法Dを適宜に延長して置けば、仮に空気漏
れを生じた場合であっても、塗付工程が終了するまでの
間に溶液22が浸漬治具21の下端部に達するものとは
ならず、目的を達成することが可能となる。
【0014】そして、上記した溶液中22への浸漬によ
る塗付工程が終了し、乾燥工程など適宜な処理工程が行
われ感光体層3が形成され後に、図3に示すように前記
はみ出し部分2aなど不要部分の切断線CTによる切り
落としを行えば、内面側に感光体層3が形成されること
のない無継目ベルト状電子写真感光体1が簡易でかつ確
実に得られるものとなる。
【0015】図4に示すものは本発明の別な実施形態で
あり、前の実施形態では空間Vに対する溶液22の侵入
する液面レベルの高さHは、ベルト基体2と浸漬治具2
1との間に空気漏れは生じないものと想定し、空間V内
の空気が溶液22の圧力で圧縮される寸法を基準として
設定していた。
【0016】しかしながら、この発明をなすための発明
者による実験、試作の結果では、前記ベルト基体2の内
径が100mmを越えて大きくなった場合、上記に説明し
たように熱処理を行いベルト基体2に収縮を行わせたの
みでは、浸漬治具21との間に充分な密着性は得られ
ず、溶液22への浸漬時に空気漏れを生じてしまうこと
が判明した。
【0017】この実施形態は上記の状態に対応するため
に成されたものであり、浸漬治具21にベルト基体2が
はみ出し部分2aを設けて嵌着された端部と反対側の端
部、即ち、溶液22中に浸漬を行う側を先端側とすれば
後端側と成る位置に、弾性体によるリング23を被着す
ることで、該リング23がベルト基体2と浸漬治具21
との表面に弾性により密着し、両者間の気密性の確保を
行うものである。
【0018】このときに、前記リング23を形成するた
めのリング23は、基本的にはゴムなど弾性体であれば
どのような部材であっても良いものとなるが、前記ベル
ト基体2と浸漬治具21とが浸漬される溶液22が溶剤
を含むものであるので、例えばシリコンゴムなど耐溶剤
性に優れる部材を選択することが好ましい。
【0019】また、この実施形態の成膜方法は、前記ベ
ルト基体2と浸漬治具22との間の密着性に対して当初
からそれ程に期待するものではないので、前記ベルト基
体2に熱処理で収縮を行わせることが不可能である、例
えばニッケルなど金属ベルトを採用した無継目ベルト状
電子写真感光体1に対しても実施することがが可能であ
る。
【0020】尚、上記の説明は専らにベルト基体2に対
しての作用、効果について行ったが、本発明によれば同
時に浸漬治具21に対しても溶液22の付着を防げるも
のとなる。このことは、浸漬工程の終了する毎に、次の
浸漬工程に備えて浸漬治具21の清掃を行うときにも、
その清掃作業は非常に簡便化し、この点でも生産効率が
向上するものとなるのである。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、ベ
ルト基体は浸漬治具よりも適宜寸法だけはみ出すように
して嵌着を行い、このはみ出し部分を先端として溶液中
に浸漬し塗付を行い感光層の成膜を行う無継目ベルト状
電子写真感光体の成膜方法としたことで、浸漬したとき
の内面側への溶液の侵入を前記はみ出し部分で留まり、
浸漬治具まで達することのないものとし、これにより、
ベルト基体と浸漬治具との間、即ち、ベルト基体の内面
側に溶液が付着する不良要因を完全に防止し、歩留りを
向上させて無継目ベルト状電子写真感光体の生産性の向
上に極めて優れた効果を奏するものである。
【0022】また、前記ベルト基体の後端には、このベ
ルト基体と浸漬治具との間の間隙を密閉するための弾性
体により形成されたリングを嵌着して前記溶液中への浸
漬を行う無継目ベルト状電子写真感光体の成膜方法とす
ることで、ベルト基体と浸漬治具との間の密着性が不足
する場合にも、前記リングにより両者間で生じる空気漏
れを防止するものとして、上記の効果を一層に確実とす
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無継目ベルト状電子写真感光体
の成膜方法におけるベルト基体の浸漬治具への取付工程
を示す断面図である。
【図2】 同じ成膜方法における溶液への浸漬工程を示
す断面図である。
【図3】 同じ成膜方法の切断工程を示す断面図であ
る。
【図4】 同じく本発明に係る無継目ベルト状電子写真
感光体の成膜方法の別の実施形態を示す断面図である。
【図5】 従来の無継目ベルト状電子写真感光体の成膜
方法におけるベルト基体の浸漬治具への取付工程を示す
断面図である。
【図6】 従来の成膜方法における溶液への浸漬工程を
示す断面図である。
【図7】 従来の別の成膜方法を要部で示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1……無継目ベルト状電子写真感光体 2……ベルト基体 2a……はみ出し部分 3……感光体層 21……浸漬治具 22……溶液 23……リング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無継目のベルト状としたベルト基体を内
    側面で密着状態として略円筒状の浸漬治具に嵌着し、こ
    の状態で前記浸漬治具を溶液中に浸漬し塗付することで
    前記ベルト基体の外面側に感光層を成膜する無継目ベル
    ト状電子写真感光体の成膜方法において、前記ベルト基
    体は前記浸漬治具よりも適宜寸法だけはみ出すようには
    み出し部分を設けて嵌着を行い、このはみ出し部分を先
    端として前記溶液中に浸漬し塗付を行い感光層の成膜を
    行うことを特徴とする無継目ベルト状電子写真感光体の
    成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記ベルト基体の後端には、このベルト
    基体と浸漬治具との間の間隙を密閉するための弾性体に
    より形成されたリングを嵌着して前記溶液中への浸漬を
    行うことを特徴とする請求項1記載の無継目ベルト状電
    子写真感光体の成膜方法。
JP12981796A 1996-05-24 1996-05-24 無継目ベルト状電子写真感光体の成膜方法 Withdrawn JPH09311475A (ja)

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Effective date: 20030805