JPH09310127A - Cu−W,Mo複合材の廃材からの金属回収方法 - Google Patents

Cu−W,Mo複合材の廃材からの金属回収方法

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JPH09310127A
JPH09310127A JP12591596A JP12591596A JPH09310127A JP H09310127 A JPH09310127 A JP H09310127A JP 12591596 A JP12591596 A JP 12591596A JP 12591596 A JP12591596 A JP 12591596A JP H09310127 A JPH09310127 A JP H09310127A
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JP
Japan
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recovering
ammonia
metal
recovery method
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Narimitsu Tanabe
成光 田辺
Mitsuru Tsuchiya
満 土屋
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Tokyo Tungsten Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Cu−W,Mo合金の研削屑や研磨屑のよう
に砥粒の混じったものでも,容易に分離することが出来
るとともに,更に,CuとW,Moとを容易に,純度良
く分離回収することができ,回収コストを大幅に低減す
ることができ経済的であるとともに,一般的なWやMo
の長い精練工程に戻すこともなく,CuやW,Moを回
収する事ができ,耐酸装置や公害設備等が必要でなく,
簡単な設備で工業化が出来る金属回収方法を提供するこ
と。 【解決手段】 Cu−W複合材及びCu−Mo複合材の
内の少なくとも一種含む廃材を溶媒溶液に溶解して水溶
液を得る溶解工程と,前記水溶液から,Cu,Mo又は
Wを析出させる析出工程とを備えた金属回収方法であっ
て,前記溶解工程は,前記溶媒溶液として2価のCuア
ンモニア錯イオンを含むアンモニア溶液を用い,前記ア
ンモニア溶液に充分に酸素が供給される状態で前記廃材
を溶解させることを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,銅−タングステン
(Cu−W)系複合材及び銅−モリブデン(Cu−M
o)系複合材の廃材から有用金属を回収する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体支持用の電極材料あるいは半導体
搭載用基板は,放熱効果と伴に半導体素子の外囲器材料
と熱膨張係数が近似している事が大切で,このためCu
−W系複合材あるいは,Cu−Mo系の複合材が用いら
れ近年その使用量の伸びが著しい。これらの複合材は,
W粉またはMo粉にCu粉を混合し,これらの混合粉を
プレス・焼結し焼結体を作る。それを切削加工などによ
り所定の形状にしたり,又,焼結体に圧延加工などの塑
性加工を行い,所定厚みの板を打ち抜き加工して,所定
形状を得ている。
【0003】また,もう一つの方法としては,WやMo
の多孔質焼結体を作り,それにCuを溶侵させブロック
を作り,切削加工などにより所定形状にして製品として
いる。
【0004】上記の方法によりCu−W系,Cu−Mo
系の複合材が作られているが,工程中で多くの切削屑や
研削屑などの廃棄物が多量に発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来法では,廃棄物か
らCu−W,Moの回収方法として硝酸や硫酸溶液およ
び塩酸性水溶液に塩素ガスを吹き込みCuのみ溶解した
のち,W,Moを分離回収する方法が採られて来た。
【0006】しかし,例えば,硝酸を用いた方法である
とCu溶解時に亜硝酸ガスが発生し,その処理を必要と
する上に,溶解に伴う硝酸濃度の低下により反応の進行
が遅くなり時間がかかるといった欠点を備えていた。ま
た,Cuの溶解に使用した硝酸侵出液についても一部溶
出したWを含むため別途分離回収する必要があり,更に
Cuについても回収が必要である。このように従来の回
収方法では工程も長く,多大なエネルギーを必要とし回
収コストも高くなってしまう。
【0007】さらに,分離回収したWも表面酸化があ
り,また,Cuも完全溶解にいたっていない。又,研削
屑や研磨屑のように砥粒の混じったものについては異物
を分離しなければならない。従って,一度焙焼して酸化
物にした後,苛性ソーダやアンモニア水に溶解して分離
した後,一般的な,W,Moの精練工程をへて,酸化物
または中間生成物(アンモニウム塩)として回収してい
る。これらの酸化物又は中間生成物は,水素還元してW
粉として得られる。
【0008】しかし,Cuについても別途回収しなけれ
ばならず,これら屑を焙焼したり一般的精練工程をへる
ため,多大なエネルギーを必要とするという欠点を有す
る。
【0009】そこで,本発明の技術的課題は,Cu−
W,Cu−Mo合金の研削屑や研磨屑のように砥粒の混
じったものでも,回収する金属を砥粒など他の不純物と
容易に分離することが出来るとともに,更に,Cuと
W,Moとを容易に,純度良く分離回収することがで
き,回収コストが大幅に低減することができ経済的であ
る金属回収方法を提供することにある。
【0010】また,本発明の技術的課題は,一般的なW
やMoの長い精練工程に戻すこともなく,CuやW,M
oを回収する事ができ,回収エネルギーが大幅に削減で
き回収コストを低減することができるとともに耐酸装置
や公害設備等が必要でなく,簡単な設備で工業化が出来
るCu−W,Mo複合材の廃材からの金属回収方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,Cu−
W複合材及びCu−Mo複合材の内の少なくとも一種含
む廃材を溶媒溶液に溶解して水溶液を得る溶解工程と,
前記水溶液から,Cu,Mo又はWを析出させる析出工
程とを備えた金属回収方法であって,前記溶解工程は,
前記溶媒溶液として,アンモニアを含む溶液を用いるこ
とを特徴とする金属回収方法が得られる。
【0012】また,本発明によれば,前記金属回収方法
において,前記溶媒溶液は,2価のCuアンモニア錯イ
オンを含むことを特徴とする金属回収方法が得られる。
【0013】また,本発明によれば,前記いずれかの金
属回収方法において,前記溶解工程は,前記アンモニア
溶液に,充分に酸素が供給される状態で前記廃材を溶解
させることを含むことを特徴とする金属回収方法が得ら
れる。
【0014】また,本発明によれば,前記いずれかの金
属回収方法において,前記溶解工程における溶解温度
は,30〜60℃の範囲内であることを特徴とする金属
回収方法が得られる。
【0015】また,本発明によれば,前記いずれかの金
属回収方法において,前記溶媒溶液中のアンモニア量
は,少なくとも前記廃材中のCuの反応モル量と,前記
Mo又はWの溶解モル量とによって規定され,前記Mo
又はWの溶解モル量は,前記Mo又はWを三酸化物に換
算した場合のモル量の4〜10倍のモル量であることを
特徴とする金属回収方法が得られる。
【0016】また,本発明によれば,前記いずれかの金
属回収方法において,前記析出工程は,前記水溶液のア
ンモニア濃度を25g/l以下に調整した後,電解法に
よってCuを回収することを含むことを特徴とする金属
回収方法が得られる。
【0017】さらに,本発明によれば,前記金属回収方
法において,前記析出工程は,更に,前記Cuを回収し
た残液を濃縮法又は塩析出法を用い,アンモニウム塩と
してW又はMoを回収することを含むことを特徴とする
金属回収方法が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】まず,本発明の実施の形態による金属回収
方法の原理について説明する。下記に,銅−タングステ
ン複合材の廃材のみについて述べるが,Cu−Mo複合
材の廃材についても同様に扱うことができる。
【0020】2価の銅アンモニア錯イオン(以下,2価
の銅アンミンと呼ぶ)を含む過剰なアンモニア溶液に,
銅−タングステン屑を入れ,空気を巻き込む状態で撹拌
しながら溶解する。なお,撹拌しながら反応槽に空気を
送り込む方法でも同様に溶解することができる。
【0021】銅の溶解反応については調整されたアンモ
ニア溶液中の2価の銅アンミン[Cu(NH3 4 2+
が,それ自体,次の化1式に示される反応式によって銅
を溶解するのである。
【0022】
【化1】
【0023】上記化1式の反応によって得られた1価の
銅アンミン[Cu(NH3 2 1+は,その溶液が酸素
(空気)と接触することにより,下記化2式に示される
ように,直ちに2価の銅アンミン[Cu(NH3 4
2+に再生する事ができる。
【0024】
【化2】
【0025】タングステン(W)の溶解反応は,はっき
り解明出来ないが上記化1及び化2式と関連するよう
で,2価の銅イオン(Cu2+)の電荷がWに与えられW
6+となり,アンモニアに溶解して(NH4 2 WO4
溶液になると考えられる。これにより銅はCu2+→Cu
1+となる。すなわち2[Cu(NH3 4 2+→2[C
u(NH3 2 1+となり,さらに上記化2式のように
撹拌により巻き込んだ空気により2価の銅アンミンとな
る。
【0026】このように充分なアンモニアと空気(酸
素)を供給することにより銅の溶解反応は自己触媒的に
進行し,同時にタングステンも溶解して行く。
【0027】ここで,溶液の温度が高くなったり,空気
が充分に供給されない状態で溶解を行うと,反応は進行
しない。即ち,2価の銅アンミン2[Cu(N
3 4 2+が1価の銅アンミン2[Cu(N
3 2 1+となり銅が溶解しなくなる。同時にタング
ステンも溶解しなくなる。ここで,溶解反応は30℃〜
60℃の範囲が適正で反応温度が30℃未満であると溶
解が遅くなり実用的でなく,又,溶液温度が60℃を越
えると2価の銅アンミンが1価の銅アンミンとなり反応
が進まなくなり溶解歩留の低下となる。したがって溶解
温度として50℃が最適である。
【0028】アンモニア使用量については,図1に示す
ように,Cuの反応モル量と4〜10モル/WO3 当り
が適量である。アンモニア使用量が,4モル/WO3
りも少ないと溶解率が悪くなり,又,10モル/WO3
以上加えても不経済である。
【0029】溶解後溶液を濾過し,砥粒などの不溶解残
渣を取り除く。濾液は,NH3 濃度を25g/l以下に
調整した後,電解してCuを回収する。この時NH3
度を高くすると,電解時の電着が悪くCu回収率の低下
となる。
【0030】Cuを回収した後の溶液は,純度の良いタ
ングステン酸アンモニウム溶液であるので通常の精練工
程である濃縮法によりパラタングステン酸アンモニウム
の結晶を得,それを水素還元しW粉を得る。
【0031】
【実施例】次に,本発明の実施例による金属回収方法に
ついて説明する。
【0032】(実施例1)Cu10gを濃硝酸30ml
に溶解して,(同量の硝酸銅の結晶を溶解して使用して
も可)14N−アンモニア水400mlを加えて2価の
銅アンミン液を作り純水を入れ全量700mlにして,
油などを除去した,Cu11.9%,W88.1%を含
有するCu−W複合材の研削屑−60メッシュ品100
gを入れ,撹拌機で溶液に充分空気を巻き込む状態に撹
拌し,溶液温度が50℃で溶解を行った。尚,ポンプで
空気を供給しても同様に溶解することができる。溶解後
濾過した結果,不溶解残渣は無くCu,Wとも殆ど溶解
していた。上記の濾過液を純水で希釈し,NH3 濃度2
5g/l以下にして電解を行いCuを回収した。電極の
増加量より回収したCu量を計算すると11.8gとな
り,回収率は99.2%となった。また,電解後の溶液
中のW量を測ると,87.2gでWの回収率は99%で
あった。この溶液を濃縮法によりパラタングステン酸ア
ンモニウムの結晶を得た。この結晶中のCuを測定した
結果,50ppmよりも小であった。
【0033】(比較例1)Cu10gを濃硝酸30ml
に溶解して,14N−アンモニア水400mlを加えて
2価の銅アンミン液を作り純水を入れ全量700mlに
して,油などを除去した,Cu11.9%,W88.1
%を含有するCu−W複合材の研削屑−60メッシュ品
100gを入れ,容器を密閉状態にし,撹拌機で充分撹
拌しながら溶液温度が50℃で溶解を行った。しばらく
すると溶液の色が,2価の銅アンミンの色である青色か
ら1価の銅アンミンの無色透明になり,長時間撹拌して
も溶解が進まなかった。
【0034】(比較例2)Cu10gを濃硝酸30ml
に溶解して,14N−アンモニア水400mlを加えて
2価の銅アンミン液を作り純水を入れ全量700mlに
して,油などを除去した,Cu11.9%,W88.1
%を含有するCu−W複合材の研削屑100gを入れ,
撹拌機で溶液に充分空気を巻き込む状態に撹拌しながら
溶液温度が60℃以上で溶解を行った。この場合も,上
記比較例1と同様に,暫くすると溶液の色が2価の銅ア
ンミンの色である青色から1価の銅アンミンの無色透明
になり,長時間撹拌しても溶解が進まなかった。
【0035】(実施例2)Cu10gを濃硝酸30ml
に溶解して,14N−アンモニア水290mlを加えて
2価の銅アンミン液を作り純水を入れ全量500mlに
して,油などを除去した,Cu7.9%,W58.3%
を含有するCu−W複合材の研削屑100gを入れ,撹
拌機で溶液に充分な空気を巻き込む状態に撹拌しながら
溶液温度が50℃で溶解を行った。溶解後濾過して液を
分離し,不溶解残渣を洗浄乾燥して重量とCu,Wの含
有量を確認したところ,残渣重量は35gでCu含有量
は0.4%/現物,Wの含有量は0.7%/現物であっ
た。Cu,Wのいずれも溶解率が99%以上で充分に溶
解していた。
【0036】上記の濾過液を純水で希釈して,NH3
度25g/l以下に調整して電解を行いCuを回収し
た。電極の増加量より回収したCu量を計算すると7.
7gとなり回収率は99%となった。又,電解後の溶液
中のW量を測ると71.6gWで回収率は98.5%で
あった。この溶液を濃縮法によりパラタングステン酸ア
ンモニウムの結晶を得た。この結晶中のCuを測定した
結果,50ppmより小であった。
【0037】(実施例3)Cu10gを濃硝酸30ml
に溶解して(同量の硝酸銅の結晶を溶解して使用しても
可)14N−アンモニア水350mlを加えて2価の銅
アンミン液を作り純水を入れ全量700mlにして,油
などを除去した,Cu20%,Mo53.3%を含有す
るCu−Mo複合材の研削屑100gを入れ,撹拌機で
充分撹拌しながら,溶液に充分空気が供給される状態
で,溶液温度が50℃で溶解を行った。
【0038】溶解後濾過して液を分離し,不溶解残渣を
洗浄乾燥して重量とCu,Moの含有量を確認したとこ
ろ,残渣重量は29gで残渣中のCu含有量は0.3%
/現物,Moの含有量0.7%/現物であった。Cu,
Wの溶解率はいずれも99%以上で充分に溶解してい
た。
【0039】上記の濾過液を純水で希釈して,NH3
度25g/l以下に調整して電解を行いCuを回収し
た。電極の増加量より回収したCu量を計算すると1
9.8gとなり回収率は99%となった。また,電解後
の溶液中のMo量を測ると52.1gで回収率は98.
9%であった。この溶液を塩析法によりパラモリブデン
酸アンモニウムの結晶を得た。この結晶中のCuを測定
したところ,50ppmよりも小であった。
【0040】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,2価の銅アンモニア錯イオン溶液により,通常はア
ルカリ溶液には全く溶けない金属WやCu−W合金が溶
解出来るとともに,Cu−W合金の研削屑や研磨屑のよ
うに砥粒の混じったものでも,CuとWが同時に溶解し
て,砥粒など他の不純物と容易に分離することが出来,
また,この溶解した溶液を電解することによりCuとW
とを容易に分離回収することができ,回収コストが大幅
に低減することができ経済的である。
【0041】また,本発明によれば,Cu−W複合材,
Cu−Mo複合材屑の分離回収が経済的低コストで効率
よく行え,回収した各元素はそのまま,または中間原料
として使用でき資源の有効活用になる。
【0042】また,本発明においては,通常,金属W又
は金属MoはHF−HNO3 または王水等の強酸にしか
溶解しないが,2価の銅アンモニウム錯イオンを含むア
ンモニウム溶液により容易に溶解することができる。そ
のため,CuとW,Moをその他のアンモニウム錯イオ
ンを作らない研磨砥粒などの不純物と容易に分離でき簡
単にCuとW,Moを純度良く回収できるCu−W,M
o複合材の廃材からの金属回収方法を提供することがで
きる。
【0043】また,本発明においては,複合材屑を焙焼
し,NaOHまたはNH4 OHにより溶解して,それを
一般的なWやMoの長い精練工程に戻すこともなく,C
uやW,Moを回収する事ができ,回収エネルギーが大
幅に削減でき回収コストを低減することができる金属回
収方法を提供することができる。
【0044】さらに,公知の方法は硝酸・硫酸・塩酸等
の強酸を使用して反応温度を上げたりしている為,耐酸
装置や公害設備等が必要であるが,本発明では,アンモ
ニア水を用いるので簡単な設備で工業化が出来るCu−
W,Mo複合材の廃材からの金属回収方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NH4 OH使用量とW溶解歩留との関係を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22B 34/36 C22B 3/00 P C25C 1/12 15/10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cu−W複合材及びCu−Mo複合材の
    内の少なくとも一種含む廃材を溶媒溶液に溶解して水溶
    液を得る溶解工程と,前記水溶液から,Cu,Mo又は
    Wを析出させる析出工程とを備えた金属回収方法であっ
    て,前記溶解工程は,前記溶媒溶液として,アンモニア
    を含む溶液を用いることを特徴とするCu−W,Mo複
    合材の廃材からの金属回収方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の金属回収方法において,
    前記溶媒溶液は,2価のCuアンモニア錯イオンを含む
    ことを特徴とする金属回収方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の金属回収方法にお
    いて,前記溶解工程は,前記アンモニア溶液に,充分に
    酸素が供給される状態で前記廃材を溶解させることを含
    むことを特徴とする金属回収方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の内のいずれかに記載の
    金属回収方法において,前記溶解工程における溶解温度
    は,30〜60℃の範囲内であることを特徴とする金属
    回収方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
    金属回収方法において,前記溶媒溶液中のアンモニア量
    は,少なくとも前記廃材中のCuの反応モル量と,前記
    Mo又はWの溶解モル量とによって規定され,前記Mo
    又はWの溶解モル量は,前記Mo又はWを三酸化物に換
    算した場合のモル量の4〜10倍のモル量であることを
    特徴とする金属回収方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の内のいずれかに記載の
    金属回収方法において,前記析出工程は,前記水溶液の
    アンモニア濃度を25g/l以下に調整した後,電解法
    によってCuを回収することを含むことを特徴とする金
    属回収方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の金属回収方法において,
    前記析出工程は,更に,前記Cuを回収した残液を濃縮
    法又は塩析出法を用い,アンモニウム塩としてW又はM
    oを回収することを含むことを特徴とする金属回収方
    法。
JP12591596A 1996-05-21 1996-05-21 Cu−W,Mo複合材の廃材からの金属回収方法 Withdrawn JPH09310127A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016211033A (ja) * 2015-05-07 2016-12-15 新日鐵住金株式会社 電気鉄族金属−タングステン合金めっき浴用タングステン供給液の調合方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016211033A (ja) * 2015-05-07 2016-12-15 新日鐵住金株式会社 電気鉄族金属−タングステン合金めっき浴用タングステン供給液の調合方法

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