JPH09309747A - ガラスモールド方法及び浮上型磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

ガラスモールド方法及び浮上型磁気ヘッドの製造方法

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JPH09309747A
JPH09309747A JP14983196A JP14983196A JPH09309747A JP H09309747 A JPH09309747 A JP H09309747A JP 14983196 A JP14983196 A JP 14983196A JP 14983196 A JP14983196 A JP 14983196A JP H09309747 A JPH09309747 A JP H09309747A
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JP
Japan
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glass
core
plate
core plate
groove
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Application number
JP14983196A
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English (en)
Inventor
Masayuki Takamori
雅之 高森
Masayuki Ito
政行 伊藤
Atsuhiro Hayashi
厚宏 林
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Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Publication date
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被モールド材に良好なガラスモールドを短時
間で、且つ、作業温度をガラス軟化点より30℃程度高
くするだけで極めて効率よく行なうことのできるガラス
モールド方法を提供する。 【解決手段】 被モールド材MDにガラス板GPを接し
た状態でホットプレスし、被モールド材にガラスを充填
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、被モー
ルド材にガラス板を使用してホットプレスによりガラス
モールドする方法であり、特に、このガラスモールド方
法は、ヘッドコア(ヘッドチップ)として薄膜積層コア
を使用したモノリシックタイプの浮上型磁気ヘッドを製
造する際に好適に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、一般に磁気ディスク装置などに用
いられ、高密度記録が達成でき、且つ狭トラック化が可
能であるという理由から、ヘッドコアとして、Fe−S
i−Al合金(センダスト)、Fe−C系合金、アモル
ファス磁性体、窒化鉄系合金などからなる磁性薄膜を基
板上に積層することによって作製された薄膜積層コアを
使用したモノリシックタイプの浮上型磁気ヘッドが注目
されている。
【0003】この種の浮上型磁気ヘッドは、種々提案さ
れているが、図6には、本出願人が特願平7−5217
25号(特願平6−282993号)にて提案したモノ
リシックタイプの浮上型磁気ヘッドの一例が図示され
る。
【0004】斯かる浮上型磁気ヘッドは、ヘッドコア
(ヘッドチップ)1と、ダミープレート3と、ハウジン
グ2とからなるヘッドコア付きスライダ5を有する。
【0005】ヘッドコア1は、一対の各々磁性膜14を
有するコア半体1A、1Bをギャップスペーサ41を介
して接合して形成される。このとき、コア半体1A、1
Bの磁性膜14は整列した状態とされる。このヘッドコ
ア1の、磁性膜14に平行な一方の側面にダミープレー
ト3が接合される。本例にて、コア半体1AはCコアと
され、コア半体1BはIコアとされる。前記ヘッドコア
1とダミープレート3との接合体の、磁性膜14に直交
する一端部には、概略直方体とされるハウジング2の一
端面が接合ガラス層mを介して一体に接合され、ヘッド
コア付きスライダ5を構成する。ダミープレート3及び
ハウジング2は、例えばCoO−NiOを主成分とする
非磁性セラミックスにて作製される。
【0006】このヘッドコア付きスライダ5は、ABS
面4、4が加工されるが、少なくとも一方のABS面に
は磁性膜14及びギャップスぺーサ41が位置するよう
にされる。その後、ヘッドコア1に巻線200を施し、
板バネ支持機構(図示せず)を介して磁気ディスク装置
本体のアクチュエータに接続され、浮上型磁気ヘッドを
形成する。
【0007】巻線を施すために、ヘッドコア1には、磁
性膜14の両側に磁性膜14に対して平行に形成された
巻線溝15、52と、磁性膜14に対して直交する態様
でヘッドコア1を貫通して形成された巻線溝42とにて
巻線窓が構成され、この巻線窓を利用して巻線200が
施される。
【0008】このヘッドコア付きスライダ5は概略直方
体とされ、その具体的寸法は、これに限定されるもので
はないが、その一例を挙げれば、高さ(H)が0.43
mm、幅(W)が1.6mm、長さ(L)が2.03m
mとされる。
【0009】このような構成の浮上型磁気ヘッドは、 (1)Cコア或はIコアといったコア半体がスライダか
ら突き出ることがなく、そのために磁気ヘッドの浮上に
悪影響を与えることが回避され、従って、ハウジング或
はABS面を特殊な形状とすることを必要としない。 (2)Cコア或はIコアがスライダから突き出ることが
なく、そのためにハンドリングが容易である。 (3)Cコア或はIコアがスライダから突き出ることが
なく、そのため巻線部の断面を小さくしてもコアの強度
が保たれ、結果的にインダクタンスを下げることができ
る。 といった特長を有している。
【0010】上記構成の浮上型磁気ヘッドは次に説明す
る製造方法により好適に製造される。
【0011】図7にて、CoO−NiOを主成分とする
セラミックスの如き非磁性基板11a、11bが準備さ
れ、一方の基板、本例では基板11b上に磁性膜14が
形成される。磁性膜としてはFe−Si−Al合金磁性
体、又は、アモルファス磁性体或は窒化鉄系合金磁性体
などが使用される。
【0012】次いで、基板11aと基板11bは、磁性
膜14を挟持する態様で積層ガラス層mを用いて接合さ
れる。このとき、積層ガラス層mは、例えば、軟化点が
650℃以上の、好ましくは650℃〜800℃の高融
点ガラスとされ、予め、基板11aの上及び/又は基板
11bの磁性膜14の上に、膜厚0.05〜1.0μm
にてスパッタリング法などで形成される。積層ガラスと
してはSiO2 −Al23 −Na2 O系のガラス或は
SiO2 −B23 −Na2 O系のガラスが好適であ
る。
【0013】接合された両基板11a、11bの外側面
にそれぞれ溝入れ加工が行なわれ、複数の巻線溝15、
52が所定のピッチPにて対向配置して形成される。
【0014】一方、基板11a、11bと同じCoO−
NiOを主成分とするセラミックスの如き非磁性基板と
されるダミー基板21が準備され、その少なくとも一側
面、所望に応じて、他の側面にも、上記と同じ積層ガラ
ス層mが膜厚0.05〜1.0μmにてスパッタリング
法などで形成される。上記基板11a、11bの溝形成
面にも、必要に応じて、積層ガラス層mが成膜される。
【0015】次に、このようにして作製された磁性膜1
4を有する基板11a、11bとダミー基板21とは交
互に複数枚積層され、最上部にもダミー基板21を配置
し、治具等に収納して加熱加圧する。これによって、基
板11a、11bとダミー基板21とは積層ガラスによ
り溶着され互に一体に接合され、磁性膜積層体30が形
成される。この後、この積層体30は、図7に一点鎖線
にて示すように、前記溝15、52と直交する態様で、
積層した厚さ方向に切断し、コア半体1A、1Bを作製
するための一対の第1及び第2コアプレート40、4
0’を複数組切り出す。
【0016】図8(A)に切り出された第1コアプレー
ト40を、又、図8(B)にはこの第1コアプレート4
0を、反時計方向に90°回転させた状態を示す。
【0017】この第1コアプレート40に、図8(C)
及び図9に示すように、上記溝15、52と同じピッチ
Pの間隔にて、且つこの溝15、52と直交する態様
で、溝42のための溝入れ加工を施す。溝42は、巻線
溝42A及びアペックスガラスモールド溝42Bとから
なる。
【0018】次に、図10に示すように、第1コアプレ
ート40の溝42が形成された表面に、SiO2 等の非
磁性のギャップ材をスパッタリングなどにて形成した後
に、接合ガラスがスパッタリング法などの手段にて成膜
される。同様に、第2コアプレート40’の表面にも、
必要に応じて、ギャップ材をスパッタリング法にて成膜
し、その後更に、接合ガラスがスパッタリング法などの
手段にて形成される。
【0019】また、図10に示すように、第2コアプレ
ート40’には巻線溝のための溝42は形成されず、溝
42、即ち、溝42A及びアペックスガラスモールド溝
42Bが形成された第1コアプレート40とは非対称形
状とされる。
【0020】この第2コアプレート40’が、第1コア
プレート40の表面に、両コアプレート40、40’の
磁性膜層14が整列するようにして、即ち、トラックア
ライメントを行ないながら、突き合わせて重ね、加熱す
ることにより、ギャップ溶着される。接合された後の状
態が図11に示される。これにより、両コアプレート4
0、40’の間にギャップスぺーサ41(m)が形成さ
れたコアプレート積層体45が作製される。
【0021】尤も、両コアプレート40、40’にギャ
ップ材が形成されない場合には、接合ガラス層m自体が
ギャップ材、即ち、ギャップスぺーサ41として機能す
る。接合ガラスとしては、軟化点が540℃以上の、好
ましくは540℃〜650℃の高融点ガラスが好まし
く、例えば、SiO2 −Al23 −Na2 O系のガラ
ス或はSiO2 −B23 −Na2 O系のガラスが好適
である。ギャップスぺーサ41の厚さ、即ち、ギャップ
長は、例えば0.1〜0.7μmとすることができる。
【0022】又、ギャップスぺーサ41部分の接合強度
を補強するために、アペックスガラスモールド溝42B
にガラスモールドma が充填される。通常は、アペック
スガラスモールドは、図12に示すように、接合された
両コアプレート40、40’の各アペックスガラスモー
ルド溝42Bが下方に位置するように配置し、この両コ
アプレート40、40’の各アペックスガラスモールド
溝42Bに所定長さに切断した円柱状のファイバグラス
とされるアペックスガラスma を配置し、その後加熱、
軟化させることにより行なわれる。
【0023】このようにして作製したコアプレート積層
体45の第1コアプレート40の側面、即ち、第2コア
プレート40’が接合されていない側面には、図13に
示すように、接合ガラス層mが膜厚0.05〜1.0μ
mにてスパッタリング法などで形成され、この接合ガラ
ス成膜面に、上記非磁性基板11a、11bと同じCo
O−NiOを主成分とするセラミックスの如き非磁性基
板とされるダミーブロック50が接合される。これによ
って、図13に示すように、コア・スライダ積層体60
が作製される。この接合ガラスは、上記ギャップの接合
ガラスと同じものとすることができる。つまり、接合ガ
ラスとしてはSiO2 −Al23 −Na2 O系のガラ
ス或はSiO2 −B23 −Na2 O系のガラスが好適
である。
【0024】次いで、コア・スライダ積層体60は、図
14に示すように、磁性膜14に直交する方向に切断さ
れて、コア・スライダ積層プレート62が厚さ(T)に
て切り出される。その後、このコア・スライダ積層プレ
ート62は、必要に応じて種々のABS面4の加工が行
なわれ、所望幅Wにて、磁性膜層14に平行に切断し、
ヘッドコア付きスライダ5が作製される。このとき、A
BS面4の幅は100〜500μmとされ、少なくとも
一方のABS面4には磁性膜14及びギャップスぺーサ
41が位置するようにする。
【0025】この後、ヘッドコア付きスライダ5は、最
終的に板バネ支持機構(図示せず)などが取り付けられ
て浮上型磁気ヘッドとされる。
【0026】上記浮上型磁気ヘッドの製造方法は、 (1)溶着回数が少なく、又、低融点ガラスを導入する
ことなく各部材の溶着を行なうことができ、信頼性の高
い上記浮上型磁気ヘッドを好適に作製することができ
る。 (2)ギャップ溶着後の各部材の溶着時には、ギャップ
に対して直交する方向に力が付加され、従って各部材の
溶着時におけるギャップの緩み及び破損を防止すること
ができ、信頼性の高い上記浮上型磁気ヘッドを好適に作
製することができる。 といった特長を有している。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記製造方法によれ
ば、図10及び図11に関連して説明されるように、第
1コアプレート40と第2コアプレート40’は、両コ
アプレート40、40’の磁性膜層14が整列するよう
に、トラックアライメントを行ないながら突き合わせて
重ね、加熱することにより、ギャップ溶着され、そし
て、その後に、図12に示すように、ギャップスぺーサ
41部分の接合強度を補強するために、アペックスガラ
スモールド溝42Bにアペックスガラスモールドma
充填、即ち、ガラスのポストモールドが行なわれる、こ
とが理解されるであろう。
【0028】本例においては、一つのコア・スライダ積
層体60を作製するに当たり、14箇所において磁性膜
が形成され、積層箇所が43箇所あるような構成とされ
ているが、この場合には、上述のような製造方法によれ
ば、第1コアプレート40と第2コアプレート40’
は、トラックアライメントを行ないながら突き合わせて
接合されており、従って、図4に示すように、両コアプ
レート40、40’の磁性膜層14(m)は整列されて
いるはずである。
【0029】しかしながら、本発明者らの研究実験の結
果によると、例え第1コアプレート40と第2コアプレ
ート40’を接合したときにはトラックアライメントが
達成されていたとしても、その後のギャップ溶着によ
り、図5に示すように、43箇所の各積層箇所における
圧縮或は膨張により、両端及び中央部においては、トラ
ックアライメントが達成されたとしても、それ以外の箇
所では、最大ずれ量(δ)が0.5μmとなるようなミ
スアライメントが発生することが分かった。
【0030】又、ポストモールドを行なう場合には、使
用するアペックスガラス(ma )は、両コアプレート4
0、40’の接合に使用した接合ガラス(m)より低温
である必要がある。もし、ポストモールドとして、高融
点ガラスを使用した場合には、高融点ガラスの粘度曲線
は寝る傾向にあるので、モールドのための作業温度は、
ガラス軟化点より更に200℃程度高い温度であること
が必要である。そのために、例え、上述したように、接
合ガラスとして、軟化点が540℃以上の高融点ガラス
を使用した場合であっても、両コアプレート40、4
0’の接合が完全に緩んでしまう。従って、ポストモー
ルド用のガラスは、例えば軟化点389℃の低融点ガラ
スとされ、ポストモールドのための作業温度は480℃
程度とすることが余儀なくされた。このように低融点の
ガラスを使用せざるを得ないために、製造された磁気ヘ
ッドの洗浄時に要求される磁気ヘッドの耐水性及び耐ア
ルカリ性に問題が生じる。更には、スライダハウジング
との接合強度或いはガラス自体の硬度においても問題が
ある。
【0031】更に、従来のポストモールドは、図12に
関連して説明したように、柱状のガラス(グラスファイ
バ)ma をアペックスガラスモールド溝42Bに配置
し、加熱溶融することにより行なわれていたが、アペッ
クスガラスモールド溝42Bのギャップ高さを規定する
先端角部Aにおいて気泡が生じたり、モールド不良が生
じたりして、ギャップ部の接合強度を低下させる原因と
なることがあった。更に、グラスファイバを用いたポス
トモールドによれば、上述のように、グラスファイバを
各アペックスガラスモールド溝42Bに一本ずつ挿入配
置することが必要であり、その作業は煩雑で、長時間を
要し、作業効率の点でも問題がある。
【0032】本発明者らは、これらの問題を解決するべ
く多くの研究実験を行なった結果、第1コアプレート4
0と第2コアプレート40’とを接合する前に、第1コ
アプレート40の溝42に、特に、少なくとも溝42の
アペックスガラスモールド溝42B部分に、好ましくは
高融点の、ガラス板を使用してホットプレスによりプレ
モールドしておくことによって、上記諸問題を完全に解
決し得ることが分かった。
【0033】又、このようなガラス板を使用したホット
プレスによるガラスモールド方法は、上記コアプレート
のアペックスガラスモールドに限定されず、種々の被モ
ールド材に対し適用し得ることが分かった。
【0034】本発明は斯かる本発明者らの新規な知見に
基づくものである。
【0035】従って、本発明の目的は、被モールド材に
良好なガラスモールドを短時間で、且つ、作業温度をガ
ラス軟化点より30℃程度高くするだけで極めて効率よ
く行なうことのできるガラスモールド方法を提供するこ
とである。
【0036】本発明の他の目的は、一対の各々磁性膜を
有するコア半体をギャップスペーサを介して接合して形
成されたヘッドコアを製造する際に、アペックスガラス
モールド溝部に対するガラスモールドを短時間で、作業
温度をそれほど高くすることなく効率よく行なうための
ガラスモールド方法を提供することである。
【0037】本発明の他の目的は、一対の各々磁性膜を
有するコア半体をギャップスペーサを介して接合して形
成されたヘッドコアを製造する際に、高融点ガラスを用
いてアペックス溝部に短時間で、作業温度をそれほど高
くすることなく効率よくガラスモールドを行ない、両コ
ア半体の磁性膜のミスアライメントを低減し、且つ、洗
浄工程時の耐水性の向上及びアルカリ洗剤を使用しての
洗浄をも可能とし、しかもスライダハウジングとの接合
強度を向上させ、製造された磁気ヘッドの剛性を大と
し、安定した性能を発揮し、信頼性の高い浮上型磁気ヘ
ッドを好適に作製することのできる浮上型磁気ヘッドの
製造方法を提供することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
ガラスモールド方法及び浮上型磁気ヘッドの製造方法に
て達成される。要約すれば本発明は、被モールド材にガ
ラス板を接した状態でホットプレスし、被モールド材に
ガラスを充填することを特徴とするガラスモールド方法
である。好ましくは、前記被モールド材及びガラス板
は、支持手段で挟持することによりホットプレスし、少
なくとも前記ガラス板と支持手段との間には、作業温度
においてガラス成分元素よりも酸化されにくい金属材料
が配置される。前記金属材料としては、Cu、Ir、R
h、Au又はAgが好適に使用される。又、前記支持手
段は、アルミナを主成分とするセラミックス材料で作製
するのが良い。更に、前記被モールド材は、磁性膜を有
したコア半体を作製するための少なくともアペックスガ
ラスモールド溝を備えたコアプレートであり、ガラス板
は高融点ガラスとすることができる。
【0039】上記本発明のガラスモールド方法を使用す
れば、浮上型磁気ヘッドを好適に作製し得る。本発明の
他の態様によれば、 (a)二つの基板を磁性膜及びガラス膜を介して接合
し、この接合された基板の両外面に溝入れ加工を施す工
程; (b)前記接合された基板とダミー基板とを交互に複数
枚積層し、積層ガラスを介して一体的に接合し、磁性膜
積層体を形成する工程; (c)前記磁性膜積層体を、積層した厚さ方向に前記溝
に直交する態様で切断して一対の第1及び第2のコアプ
レートを切り出す工程; (d)前記第1のコアプレートの表面に、磁性膜に対し
て直交する方向に且つ前記溝に一致して、巻線溝及びア
ペックスガラスモールド溝のための溝入れ加工を行なう
工程; (e)前記第1コアプレートの前記(d)工程にて巻線
溝及びアペックスガラスモールド溝が形成された表面に
ガラス板を接した状態で配置し、ホットプレスにより前
記第1コアプレートの巻線溝及びアペックスガラスモー
ルド溝、並びに前記(a)工程にて前記第1コアプレー
トに形成された溝にガラスを充填する工程; (f)前記(e)工程にてガラスが充填された前記
(d)工程にて形成された巻線溝を再度溝入れ加工する
工程; (g)ダミーブロックを準備し、その後、このダミーブ
ロックと前記第1コアプレートとの接合及び前記第1コ
アプレートと前記第2コアプレートとの接合を順序を問
わずに、または同時に、このダミーブロックと前記第1
コアプレートとの接合は、このダミーブロックの一面と
前記第1コアプレートの前記第2コアプレートとの接合
面とは反対の面とを接合ガラスを介して行ない、また、
前記第1コアプレートと前記第2コアプレートとの接合
は、前記第1コアプレートの前記巻線溝が形成された外
側面に、前記第2コアプレートを、ギャップスペーサを
挟んで接合ガラスを介して行ない、コア・スライダ積層
体を作製する工程; (h)前記コア・スライダ積層体を、前記磁性膜に直交
する方向に所定厚さにて切断してコア・スライダ積層プ
レートを切り出す工程; (i)前記コア・スライダ積層プレートを所定幅にて切
断分離して、ヘッドコア付きスライダを作製する工程;
及び (j)このようにして作製した前記ヘッドコア付きスラ
イダのヘッドコアに巻線を施す工程; を有することを特徴とする浮上型磁気ヘッドの製造方法
が提供される。好ましくは、前記(e)工程にて使用す
る充填ガラスは、高融点のアペックスガラスであり、前
記基板、ダミー基板及びダミーブロックは、非磁性材料
又はフェライトにて形成される。更に、前記磁性膜は、
Fe−Si−Al合金、Fe−C系合金、アモルファス
又は窒化鉄系合金にて形成される。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るガラスモール
ド方法及び浮上型磁気ヘッドの製造方法を図面に則して
更に詳しく説明する。
【0041】本発明に係るガラスモールド方法及び浮上
型磁気ヘッドの製造方法は、先に図6を参照して説明し
たモノリシックタイプの浮上型磁気ヘッドの製造方法に
関連して説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0042】実施例1 図1を参照し、本発明の原理を説明する。本発明のガラ
スモールド方法によると、被モールド材MDが、ホット
プレス装置の下支持プレートCS1と上支持プレートC
S2の間に配置される。本実施例では、被モールド材M
Dは、図7〜図14に関連して説明した浮上型磁気ヘッ
ドの製造工程における溝42が形成された第1コアプレ
ート40とされ、溝42が形成された表面側が下支持プ
レートCS1側に位置するように配置される。この被モ
ールド材MDと下支持プレートCS1との間に、被モー
ルド材MDの溝42に充填すべきガラス材料からなるガ
ラス板GPが配置される。
【0043】前記下支持プレートCS1及び上支持プレ
ートCS2は、アルミナを主成分とするセラミックス材
にて作製されするのが好ましく、例えば、下支持プレー
トCS1はホットプレス装置の下側固定台HP1に固定
され、上支持プレートCS2はホットプレス装置の上側
可動台HP2に取付けられている。
【0044】従って、本実施例では、下支持プレートC
S1上にガラス板GP及び被モールド材MDを重ねて配
置し、次いで、上支持プレートCS2を下方へと駆動し
て被モールド材MDの上表面に接触させ、更に下方へと
駆動して所定の圧力Pで、被モールド材MDをガラス板
GPの方へと押圧する。又、ガラス板GP及び被モール
ド材MDは、所定温度に加熱される。これによって、図
2に示すように、被モールド材MDとされる第1コアプ
レート40の溝部42にガラス板GPが溶解し、そして
充填、即ち、ガラスモールドされる。例えば、使用する
ガラス板GPがアペックスガラスとして好適な軟化点が
540℃の高融点ガラスであるとすると、ガラス板GP
の大きさが面積26mm×25mm、厚さ0.3mmと
されるとき、圧力Pは、1枚のガラス板GP当たり50
kgとされ、又、加熱温度(作業温度)は、ガラスの軟
化点より僅かに30℃だけ高い570℃にて十分であ
る。
【0045】このように、本発明によれば、ガラス板の
軟化点以上にまで加熱し、更に、外力を加えることによ
りガラスモールドが行なわれるので、被モールド材MD
に、例えば第1コアプレート40の溝42内に、完全に
ガラスを充填することができ、溝42内に空隙ができた
り、モールド不良の問題を起こすことはない。
【0046】本発明の好ましい実施例によれば、図3に
示すように、下支持プレートCS1とガラス板GPとの
間に、ガラス成分と反応し難い金属材料MTを配置する
ことができる。これにより、ガラスモールドされた被モ
ールド材MDが下支持プレートCS1に接着することが
なく、被モールド材MDを、容易に下支持プレートCS
1から剥離して除去することができる。又、例えば、被
モールド材MDが、第1コアプレート40の場合には、
図9に示すように、透孔15、52を備えており、その
ために溝42に充填されたガラスがこの透孔15、52
を通って反対側、即ち、上支持プレート側CS2へと出
て来る可能性がある。このような場合には、被モールド
材MDと上支持プレートCS2との間にもこの金属材料
MTを配置するのが好ましい。金属材料MTとしては、
ガラス成分と反応し難い金属、即ち、ガラスの成分(即
ち、Na、Alなど)より、作業温度においてガラス成
分元素よりも酸化されにくい金属なら任意のものを使用
し得る。例えば、金属材料MTとしては、Cu、Ir、
Rh、Au、Agなどを好適に使用し得る。これら金属
材料MTは、限定されるものではないが、10〜100
μm厚の箔状のものを使用するのが便利であり、本実施
例では、厚さ30μmのCu箔を使用して好結果を得る
ことができた。
【0047】実施例2 次に、実施例1で説明したように、本発明のガラスモー
ルド方法によりガラスモールド(プレモールド)された
被モールド材、即ち、コアプレート40を使用して浮上
型磁気ヘッドを製造する方法について説明する。
【0048】本実施例の製造方法においても、先に図7
〜図9に関連して説明した工程、即ち、第1コアプレー
ト40に、溝15、52と同じピッチPの間隔にて、且
つこの溝15、52と直交する態様で、巻線溝42A及
びアペックスガラスモールド溝42Bとからなる溝42
のための溝入れ加工が施されるまでの工程は同様に採用
される。
【0049】次いで、上述した本発明のガラスモールド
方法を採用することによって、図15(A)に示すよう
に、第1コアプレート40の溝42に充填材、即ち、ア
ペックスガラス101(ma )が充填される。アペック
スガラス101の軟化点は、540℃以上の、好ましく
は540℃〜650℃の高融点ガラスが好ましく、例え
ば、SiO2 −Al23 −Na2 O系のガラス或はS
iO2 −B23 −Na2 O系のガラスが好適である。
【0050】上記溝42へのガラスモールドにより、こ
の充填材としてのガラス101は、溝42A及びアペッ
クスガラスモールド溝42Bのみならず、第1コアプレ
ート40に形成されている溝15、52内にも充填され
る。
【0051】この第1コアプレート40は、図15
(B)に示すように、巻線溝42Aのための溝入れ加工
が行なわれる。従って、アペックスガラスモールド溝4
2Bにはアペックスガラスma が形成され、又、溝1
5、52内にはアペックスガラスma と同じ充填材10
1が充填されたままである。
【0052】その後、第1コアプレート40の溝42が
形成された表面に、SiO2 等の非磁性のギャップ材を
スパッタリングなどにて形成した後に、接合ガラスがス
パッタリング法などの手段にて成膜される。同様に、第
2コアプレート40’の表面にも、必要に応じて、ギャ
ップ材をスパッタリング法にて成膜し、その後更に、接
合ガラスがスパッタリング法などの手段にて形成され
る。
【0053】次いで、図16(A)、(B)に図示する
ように、巻線溝のための溝42が形成されていない、第
1コアプレート40とは非対称形状とされる第2コアプ
レート40’が、第1コアプレート40の表面に、両コ
アプレート40、40’の磁性膜層14が整列するよう
にして、即ち、トラックアライメントを行ないながら、
突き合わせて重ね、そしてギャップ溶着される。これに
より、両コアプレート40、40’の間にギャップスぺ
ーサ41(m)が形成されたコアプレート積層体45が
作製される。
【0054】尤も、両コアプレート40、40’にギャ
ップ材41が形成されない場合には、接合ガラス層m自
体がギャップ材、即ち、ギャップスぺーサ41として機
能する。接合ガラスとしては、軟化点が540℃以上
の、好ましくは540℃〜650℃の高融点ガラスが好
ましく、例えば、SiO2 −Al23 −Na2 O系の
ガラス或はSiO2 −B23 −Na2 O系のガラスが
好適である。
【0055】ギャップスぺーサ41の厚さ、即ち、ギャ
ップ長は、例えば0.1〜0.7μmとすることができ
る。
【0056】上述のように、本実施例では、ガラス板
(GP)を用いてホットプレスにより第1コアプレート
40へガラスモールド(プレモールド)を行ない、その
際、作業温度は使用する高融点ガラス板の軟化点より3
0℃程度高くするだけで良い。その後、両コアプレート
40、40’は互に接合される。従って、従来のよう
に、グラスファイバを各溝42内へと挿入する手間が省
け、良好なガラスモールドを短時間で、極めて効率よく
行なうことができると共に、本実施例によれば、ギャッ
プ溶着時の作業温度が580℃程度とされるが、この温
度ではアペックスガラスモールド溝42Bに充填された
アペックスガラスma の形状は保たれ、43箇所の積層
をゆるまぬ様に保持することができることから、磁性膜
のミスアライメントを低減することができる。本実施例
では、ミスアライメントの最大ずれ量(δ)を0.2μ
m程度にまで低減することができた。
【0057】更に、上述したように、本発明によれば、
アペックスガラスモールド溝42Bには、高融点ガラス
が軟化点以上にまで加熱し、更に、外力を加えることに
よりガラスモールドが行なわれるので、アペックスガラ
スモールド溝42B内に完全にガラスが充填され、溝4
2B内に空隙ができたり、モールド不良の問題を起こす
ことはない。
【0058】このようにして作製したコアプレート積層
体45の第1コアプレート40の側面、即ち、第2コア
プレート40’が接合されていない側面には、図17に
示すように、接合ガラス層mが膜厚0.05〜1.0μ
mにてスパッタリング法などで形成され、この接合ガラ
ス成膜面に、上記非磁性基板11a、11bと同じCo
O−NiOを主成分とするセラミックスの如き非磁性基
板とされるダミーブロック50が接合される。これによ
って、先に説明した図14に示すようなコア・スライダ
積層体60が作製される。この接合ガラスは、上記ギャ
ップの接合ガラスと同じものとすることができる。つま
り、接合ガラスとしては軟化点が540℃以上の、好ま
しくは540〜650℃の高融点ガラス、例えばSiO
2 −Al23 −Na2 O系のガラス或はSiO2 −B
23 −Na2 O系のガラスが好適である。
【0059】本実施例では、上述したように、先ず、第
1コアプレート40と第2コアプレート40’とを接合
してコアプレート積層体45を作製した後、このコアプ
レート積層体45をダミーブロック50に接合し、コア
・スライダ積層体60が作製される。
【0060】これに対し、別法として、例えば、図18
〜図20に示す方法にて製造することも考えられる。つ
まり、図18に示すように、切り出された第1コアプレ
ート40の一側面に溶着ガラス層mを介してダミーブロ
ック50を接合し、その後に、このコアプレート40に
溝15、52と同じピッチPの間隔にて、且つこの溝1
5、52と直交する態様で、溝42のための溝入れ加工
を施す。
【0061】次いで、図19及び図20に示すように、
上述した本発明のガラスモールド方法を採用することに
よって、溝入れ加工されたコアプレート40の溝42に
充填材101を充填し、その後、再度、溝入れ加工を行
なって、巻線溝42Aを形成し、同時に、アペックスガ
ラスモールド溝42Bにはアペックスガラスma を形成
する。その後、第1コアプレート40の溝42が形成さ
れた表面に、SiO2等の非磁性のギャップ材をスパッ
タリングなどにて形成した後に、接合ガラスがスパッタ
リング法などの手段にて成膜される。同様に、第2コア
プレート40’の表面にも、必要に応じて、ギャップ材
をスパッタリング法にて成膜し、その後更に、接合ガラ
スがスパッタリング法などの手段にて形成される。次い
で、巻線が形成されていない第2コアプレート40’
を、第1コアプレート40の表面に、両コアプレート4
0、40’の磁性膜層14が整列するようにして、即
ち、トラックアライメントを行ないながら、突き合わせ
て重ね、そしてギャップ溶着する。
【0062】このような方法でも、図14に示すよう
に、両コアプレート40、40’の間にギャップスぺー
サ41が形成されたコア・スライダ積層体60が作製さ
れる。
【0063】この方法によれば、上述のように、第1コ
アプレート40をダミーブロック50に接合した後、ト
ラックアライメントを行ないながら、第2コアプレート
40’が第1コアプレート40に接合される。
【0064】本発明によれば、上述のようにして作製さ
れたコア・スライダ積層体60は、図14に示すよう
に、磁性膜14に直交する方向に切断されて、コア・ス
ライダ積層プレート62が厚さ(T)にて切り出され
る。その後、このコア・スライダ積層プレート62は、
必要に応じて種々のABS面4の加工が行なわれ、所望
幅Wにて、磁性膜層14に平行に切断し、ヘッドコア付
きスライダ5が作製される。このとき、ABS面4の幅
は100〜500μmとされ、少なくとも一方のABS
面4には磁性膜14及びギャップスぺーサ41が位置す
るようにする。
【0065】この後、ヘッドコア付きスライダ5は、最
終的に板バネ支持機構(図示せず)などが取り付けられ
て浮上型磁気ヘッドとされる。
【0066】本実施例2の製造方法にて製造した浮上型
磁気ヘッドは、図21〜図23に示す構造とされる。こ
の浮上型磁気ヘッドは、先に説明した図6の浮上型磁気
ヘッドと同様の構造とされるが、ただ、コア部分100
の両側に形成された凹部V1、V2 に充填材101とし
てのガラスが充填されている点で異なっている。
【0067】斯る浮上型磁気ヘッドによれば、コア部分
100の両側の凹部V1 、V2 に充填材101が充填さ
れたことにより、巻線作業が容易となるといった利点を
生じる。
【0068】又、本発明に従って製造された浮上型磁気
ヘッドは、ヘッドコア1を構成するコア半体1A、1B
が、スライダ5から突き出ることがなく、そのために磁
気ヘッドの浮上に悪影響を与えることが防止される。従
って、ABS面4、ハウジング2などを特殊な形状とす
る必要がなく、その製造が容易となる。又、コア半体1
A、1Bがスライダ5から突き出ていないために、ヘッ
ドコア1を不注意により異物に突き当てたりして破壊す
ることもなく、ハンドリングが容易である。
【0069】又、本実施例の磁気ヘッドによれば、ヘッ
ドコア1の巻線部の断面形状を、例えば、50μm角程
度の大きさとしても、十分に巻線に耐えることができ、
そのために、巻線のインダクタンスを小さくすることが
でき、高周波特性を向上させることができる。
【0070】上述のようにして製造された浮上型磁気ヘ
ッドは、高融点のガラス板を用いてホットプレスにより
ガラスモールドを行なうので、アペックス溝部に短時間
で、効率よくガラスモールドが行なわれ、しかも、アル
カリ洗剤を使用しての洗浄が可能であり、又、煮沸試験
の結果、耐水性も著しく向上していた。更には、本発明
によれば、高融点ガラスを用いてガラスモールドするこ
とが可能であるので、スライダハウジングとの接合強度
が向上し、製造された磁気ヘッドの剛性が大となり、安
定した性能を発揮し、信頼性の高い浮上型磁気ヘッドを
好適に作製することができた。
【0071】上記実施例1、2では、本発明は、磁気ヘ
ッドの製造方法に関連して説明したが、本発明のガラス
モールド方法は、他に、レンズ成形、ICパッケージモ
ールド、光ファイバー製法などに好適に適用することが
でき、同様の作用効果を得ることが可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガラスモ
ールド方法は、被モールド材にガラス板を接した状態で
ホットプレスし、被モールド材にガラスを充填する構成
とされるので、被モールド材に良好なガラスモールドを
短時間で、且つ、作業温度をガラス軟化点より30℃程
度高くするだけで極めて効率よく行なうことができる。
【0073】又、本発明のガラスモールド方法は、浮上
型磁気ヘッドの製造方法にも採用することができ、この
場合には、特に、第1コアプレートの巻線溝及びアペッ
クスガラスモールド溝が形成された表面にガラス板を接
した状態で配置し、ホットプレスにより少なくとも第1
コアプレートの巻線溝及びアペックスガラスモールド溝
にガラスを充填する構成とされるので、(1)高融点ガ
ラスを用いてアペックス溝部に短時間で、作業温度をそ
れほど高くすることなく効率よくガラスモールドを行な
い、両コア半体の磁性膜のミスアライメントを低減する
ことができ、(2)洗浄時の耐水性の向上及びアルカリ
洗剤を使用しての洗浄をも可能とし、しかも、(3)ス
ライダハウジングとの接合強度を向上させ、製造された
磁気ヘッドの剛性を大とし、安定した性能を発揮し、信
頼性の高い浮上型磁気ヘッドを好適に作製することがで
きる、といった効果を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスモールド方法を説明するた
めの図である。
【図2】本発明に係るガラスモールド方法にてガラスモ
ールドされた被モールド材を示す図である。
【図3】本発明に係るガラスモールド方法の他の実施例
を説明するための図である。
【図4】本発明に係るガラスモールド方法を適用し得る
第1コアプレートと第2コアプレートとのトラックアラ
イメントの状況を説明する図である。
【図5】第1コアプレートと第2コアプレートとのトラ
ックアライメントの状況を説明する図である。
【図6】本発明に従って作製し得る浮上型磁気ヘッドの
一実施例の斜視図である。
【図7】図6の浮上型磁気ヘッドの製造方法の一実施例
を説明する工程図である。
【図8】図6の後工程を説明する工程図である。
【図9】巻線溝及びアペックスガラスモールド溝のため
の溝入れ加工された第1コアプレートの斜視図である。
【図10】従来のガラスモールド方法に従った第1コア
プレート及び第2コアプレートの接合関係を説明する斜
視図である。
【図11】図10の後工程であるダミーブロック、第1
コアプレート及び第2コアプレートの接合関係を説明す
る斜視図である。
【図12】従来のガラスモールド方法を説明する図であ
る。
【図13】従来の製造方法に従って作製されたダミーブ
ロック、第1コアプレート及び第2コアプレートを接合
したコア・スライダ積層体を示す斜視図である。
【図14】コア・スライダ積層体からコア・スライダ積
層プレートを、又、コア・スライダ積層プレートからス
ライダーを切り出す態様を示す斜視図である。
【図15】本発明のガラスモールド方法を採用して作製
された第1コアプレートに対するガラスモールド及びガ
ラス充填後の溝入れ加工を説明する斜視図である。
【図16】第1コアプレート及び第2コアプレートの接
合関係を説明する斜視図である。
【図17】ダミーブロック、第1コアプレート及び第2
コアプレートの接合関係を説明する斜視図である。
【図18】本発明に従った浮上型磁気ヘッドの製造方法
の他の実施例を説明する工程図である。
【図19】本発明のガラスモールド方法を採用して第1
コアプレートにガラスモールドを行なった場合を説明す
る斜視図である。
【図20】図19のガラスモールドされた第1コアプレ
ートに溝入れ加工を行なった場合を説明する斜視図であ
る。
【図21】本発明に従って改良された浮上型磁気ヘッド
の斜視図である。
【図22】図21の浮上型磁気ヘッドのヘッドコア部分
を一部破断した分解斜視図である。
【図23】図22の線III −III に取った浮上型磁気ヘ
ッドのヘッドコア部分の断面平面図である。
【符号の説明】
1(1A、1B) ヘッドコア(コア半体) 2 ハウジング 3 ダミープレート 4 ABS面 5 ヘッドコア付きスライダ(浮上型磁
気ヘッド) 11、11’ 基板 14 磁性膜 15、42、51、52 巻線溝 21、21’ ダミー基板 30 磁性膜積層体 40、40’ 第1、第2コアプレート 41 ギャップスぺーサ 45 コアプレート積層体 50 ダミーブロック 60 コア・スライダ積層体 62 コア・スライダ積層プレート 100 四角柱様コア部分 101 充填材 200 巻線 MD 被モールド材 GP ガラス板 MT 金属材料

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被モールド材にガラス板を接した状態で
    ホットプレスし、被モールド材にガラスを充填すること
    を特徴とするガラスモールド方法。
  2. 【請求項2】 前記被モールド材及びガラス板は、支持
    手段で挟持することによりホットプレスし、少なくとも
    前記ガラス板と支持手段との間には、作業温度において
    ガラス成分元素よりも酸化されにくい金属材料を配置す
    ることを特徴とする請求項1のガラスモールド方法。
  3. 【請求項3】 前記金属材料は、Cu、Ir、Rh、A
    u又はAgである請求項2のガラスモールド方法。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、アルミナを主成分とす
    るセラミックス材料である請求項2又は3のガラスモー
    ルド方法。
  5. 【請求項5】 前記被モールド材は、磁性膜を有したコ
    ア半体を作製するための少なくともアペックスガラスモ
    ールド溝を備えたコアプレートであり、ガラス板は高融
    点ガラスである請求項1、2、3又は4のガラスモール
    ド方法。
  6. 【請求項6】 (a)二つの基板を磁性膜及びガラス膜
    を介して接合し、この接合された基板の両外面に溝入れ
    加工を施す工程; (b)前記接合された基板とダミー基板とを交互に複数
    枚積層し、積層ガラスを介して一体的に接合し、磁性膜
    積層体を形成する工程; (c)前記磁性膜積層体を、積層した厚さ方向に前記溝
    に直交する態様で切断して一対の第1及び第2のコアプ
    レートを切り出す工程; (d)前記第1のコアプレートの表面に、磁性膜に対し
    て直交する方向に且つ前記溝に一致して、巻線溝及びア
    ペックスガラスモールド溝のための溝入れ加工を行なう
    工程; (e)前記第1コアプレートの前記(d)工程にて巻線
    溝及びアペックスガラスモールド溝が形成された表面に
    ガラス板を接した状態で配置し、ホットプレスにより前
    記第1コアプレートの巻線溝及びアペックスガラスモー
    ルド溝、並びに前記(a)工程にて前記第1コアプレー
    トに形成された溝にガラスを充填する工程; (f)前記(e)工程にてガラスが充填された前記
    (d)工程にて形成された巻線溝を再度溝入れ加工する
    工程; (g)ダミーブロックを準備し、その後、このダミーブ
    ロックと前記第1コアプレートとの接合及び前記第1コ
    アプレートと前記第2コアプレートとの接合を順序を問
    わずに、または同時に、このダミーブロックと前記第1
    コアプレートとの接合は、このダミーブロックの一面と
    前記第1コアプレートの前記第2コアプレートとの接合
    面とは反対の面とを接合ガラスを介して行ない、また、
    前記第1コアプレートと前記第2コアプレートとの接合
    は、前記第1コアプレートの前記巻線溝が形成された外
    側面に、前記第2コアプレートを、ギャップスペーサを
    挟んで接合ガラスを介して行ない、コア・スライダ積層
    体を作製する工程; (h)前記コア・スライダ積層体を、前記磁性膜に直交
    する方向に所定厚さにて切断してコア・スライダ積層プ
    レートを切り出す工程; (i)前記コア・スライダ積層プレートを所定幅にて切
    断分離して、ヘッドコア付きスライダを作製する工程;
    及び (j)このようにして作製した前記ヘッドコア付きスラ
    イダのヘッドコアに巻線を施す工程;を有することを特
    徴とする浮上型磁気ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記(e)工程にて使用する充填ガラス
    は、高融点のアペックスガラスである請求項6の浮上型
    磁気ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基板、ダミー基板及びダミーブロッ
    クは、非磁性材料又はフェライトにて形成される請求項
    6又は7の浮上型磁気ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記磁性膜は、Fe−Si−Al合金、
    Fe−C系合金、アモルファス又は窒化鉄系合金にて形
    成される請求項6、7又は8の浮上型磁気ヘッドの製造
    方法。
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