JPH09309544A - 粉、粒体の収容袋 - Google Patents

粉、粒体の収容袋

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JPH09309544A
JPH09309544A JP14795396A JP14795396A JPH09309544A JP H09309544 A JPH09309544 A JP H09309544A JP 14795396 A JP14795396 A JP 14795396A JP 14795396 A JP14795396 A JP 14795396A JP H09309544 A JPH09309544 A JP H09309544A
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powder
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉、粒体を収容した袋内の余剰の気体を、収
容物である粉末状物質や粒状物質を全く放出することな
く外部に放出できることは勿論、これらの物質を随所で
随時に、容易且つ即座に能率的に収容し得ると共に、加
熱接着手段等によって収容口を封止しなくても収容物を
確実に封入できる至便性を備えた粉、粒体の収容袋を提
供すること。 【解決手段】 本発明に係る粉、粒体の収容袋は、プラ
スチックフィルム製の収容袋本体1の周辺に、粉、粒体
充填封入用のプラスチックフィルム製の第1の逆止弁V
1と、収容袋内の気体放出用のプラスチックフィルム製
の第2の逆止弁V2が各別に装設されており、上記第1
の逆止弁V1は収容袋内に粉、粒体を導入すると共に、
この粉、粒体を収容袋内に密封するための間隙6を備え
た扁平体で構成され、また、上記第2の逆止弁V2は収
容袋内の気体放出用の間隙流路15を備えると共に、収
容した粉、粒体の放出防止用の濾過面14を備え、且つ
外気の流入防止機能を備えた扁平体で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小麦粉、粉末砂
糖、セメント粉末等の粉体若しくは米、麦、コーヒー豆
等の粒体を容易且つ即座に能率的に収容、密封できると
共に、これらの粉、粒体の収容時に、不可避的に収容袋
内に導入された気体のみを容易確実に外部に放出し得
て、収容袋の嵩をできるだけ縮小できる等の利点を備え
た粉、粒体の収容袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気体放出用の逆止弁を備えた粉、
粒体の収容袋内の気体のみを外部に放出して、収容した
粉、粒体が外部に放出されるのを防止するために、濾過
面を備えた逆止弁を使用した粉、粒体の収容袋として
は、例えば、実公平8−8996号公報に開示されてい
るような食料品用包装袋が知られているが、この食料品
用包装袋の場合は、包装袋の開口部から食料品を収容し
た後に、この開口部を加熱接着して封止するように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記の包装袋
の場合は、開口部を加熱接着して封止する設備と作業が
必要であるため、能率的に包装食料品を生産できない問
題があると共に、加熱接着設備がない場合、或いは加熱
接着設備が故障したような場合には包装袋の開口部を封
止できないといった重大な支障を生じる。
【0004】本発明は、上記の問題を解決することを課
題として研究開発されたもので、粉、粒体を収容した袋
内の余剰の気体を、収容物である粉末状物質や粒状物質
を全く放出することなく外部に放出できることは勿論、
これらの物質を随所で随時に、容易且つ即座に能率的に
収容し得ると共に、加熱接着手段等によって収容口を封
止しなくても収容物を確実に封入できる至便性を備えた
粉、粒体の収容袋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明は、プラスチック
フィルム製の収容袋本体の周辺に、粉、粒体充填封入用
のプラスチックフィルム製の第1の逆止弁と、収容袋内
の気体放出用のプラスチックフィルム製の第2の逆止弁
が各別に装設されており、上記第1の逆止弁は収容袋内
に粉、粒体を導入すると共に、この粉、粒体を収容袋内
に密封するための間隙を備えた扁平体で構成され、ま
た、上記第2の逆止弁は収容袋内の気体放出用の間隙流
路を備えると共に、収容した粉、粒体放出防止用の濾過
面を備え、且つ外気の流入防止機能を備えた扁平体で構
成されていることを特徴とする粉、粒体の収容袋を提供
するものである。
【0006】また、本発明は、上記のように構成した
粉、粒体の収容袋において、第1の逆止弁は、プラスチ
ックフィルム製の扁平管状体の先端側を内側に折込んで
二重の扁平管状体を形成し、この二重の扁平管状体の外
管部の両外面を収容袋本体の開口部の両内面に接着して
収容袋本体に装設すると共に、その内管部を収容袋本体
の外部に位置させ、この二重の扁平管状体により粉、粒
体の導入間隙を形成すると共に、その内管部により粉、
粒体を収容袋内に密封するための逆止片を形成して構成
されている粉、粒体の収容袋、及び第2の逆止弁は、長
方形状のプラスチックフィルムの片面に、この長方形状
のプラスチックフィルムよりも短寸法であって同巾の、
微細孔を備えた濾過用フィルムを夫々の下側辺縁を合致
させて重ね合わせると共に、上記長方形状のプラスチッ
クフィルムよりも短寸法であって同巾の二枚のプラスチ
ックフィルムの下側辺縁を上記濾過用フィルムの上側辺
縁に若干重ね合わせた状態で上記長方形状のプラスチッ
クフィルムの片面に重ね合わせて各フィルムにより扁平
な積層体を形設し、この積層体の両側辺縁及び下側辺縁
を加熱接着すると共に、上記濾過用フィルムの上側辺縁
と上記短寸法の二枚のプラスチックフィルムの下側辺縁
の重ね合わせ部を加熱接着して、上端に開口部を備える
と共に、下方部の片面に濾過用フィルムから成る濾過面
を備え、且つ長方形状のプラスチックフィルムと濾過用
フィルムとの間、及び該濾過用フィルムに加熱接着した
二枚のプラスチックフィルムのうちの内側のプラスチッ
クフィルムとの間に気体放出用の間隙流路を形設すると
共に、上記短寸法の二枚のプラスチックフィルムのうち
内側のプラスチックフィルムにより逆止片を形設し、ま
た、該短寸法の二枚のプラスチックフィルムの間に上記
逆止片の作動用ポケット部を形設して構成されており、
上記濾過用フィルム側を収容袋本体内に挿入させた状態
で、この第2の逆止弁を収容袋本体に装設し、収容袋本
体の内外をこの第2の逆止弁の気体放出用の間隙流路に
より連通可能に構成した粉、粒体の収容袋、並びに第2
の逆止弁における長方形状のプラスチックフィルムの上
方内側面か、上記逆止片の内側面のうちの、すくなくと
も一方の内側面にシリコンオイル、その他の低粘度の不
活性液体を塗布して、該不活性液体の薄膜により上記両
フィルム面の密接性と離隔性を良好に保ち得るように構
成した粉、粒体の収容袋を夫々提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明すれば、この実施の形態で示す
粉、粒体の収容袋は、収容袋本体1と、該収容袋本体1
の周辺に夫々装設した粉、粒体の充填封入用の第1の逆
止弁V1と、収容袋内の気体放出用の第2の逆止弁V2
から構成されている。
【0008】而して、上記収容袋本体1は、稍々分厚く
て広い(縦60cm、横40cm程度)加熱接着性の2枚の長方
形状のプラスチックフィルムを重ね合わせ、後述する第
1、第2の逆止弁V1、V2の装設個所以外の全周縁aを
加熱接着して構成されている。
【0009】また、上記第1の逆止弁V1は、この実施
の形態では、図2に示すように、上記収容袋本体1のプ
ラスチックフィルムよりも薄くて、約13cm程の巾長を
備えた、長さを若干異にする加熱接着性の2枚の長方形
状のプラスチックフィルム2a,2bを、その基端辺の
位置を合致させて対向させると共に、夫々の先端側を、
段差を保たせて対向面側に折込んで、全長の約1/3〜
1/2程度の長さの折込片3a,3bを形成し、この状
態において、この2枚のプラスチックフィルム2a,2
bを矢印方向に接近させて、先端辺側及び基端辺側以外
の各両側辺縁を加熱接着して構成されており、このよう
にして構成された第1の逆止弁V1は、図3に示すよう
に、先端部に段差Lを備えると共に、長い外管部4と短
い内管部5を備えた二重の扁平管状を成していて、この
外管部4と内管部5とから成る二重の扁平管状体により
粉、粒体の導入間隙6を形成すると共に、その内管部5
により粉、粒体を収容袋内に密封するための逆止片7,
7を形成して構成されている。
【0010】上記のように構成された第1の逆止弁V1
は、図3及び図4に示すように、その内管部5を収容袋
本体1の外部に位置させて、基端側を収容袋本体1の辺
縁から収容袋本体1内に挿入し、その外管部4の両表面
を収容袋本体1の開口辺縁の両内面に加熱接着b,bし
て収容袋本体1に装設されるものであり、したがって、
収容袋の内外は該第1の逆止弁V1の間隙6を介して連
通されているものである。なお、上記加熱接着b,bを
施した個所に位置する外管部4の内面には、非加熱接着
性インキの印刷層Pが設けてあるので、上記の加熱接着
b,bが施されても外管4の両内面は接着されることが
なく、間隙6が閉塞されるおそれはない。また、この印
刷層Pは、外管部4の内面の片側のみに設けてもよい。
【0011】また、上記第2の逆止弁V2は、第1の逆
止弁V1のプラスチックフィルムよりも可成り巾が狭い
加熱接着性のある縦長の長方形状のプラスチックフィル
ム8と、該長方形状のプラスチックフィルム8よりも短
寸法であって同巾の、微細孔を備えた加熱接着性の不織
布から成る濾過用フィルム9(加熱接着性のプラスチッ
ク或は紙製不織布の周側辺縁に加熱接着性のプラスチッ
クを塗布したフィルム等)と、上記長方形状のプラスチ
ックフィルム8よりも短寸法であって同巾の二枚の加熱
接着性のプラスチックフィルム10,11の四枚のフィ
ルム積層体及び該積層体の特定個所に塗布された外気の
逆流防止用薄膜12とから構成されている。
【0012】而して、上記の積層体は、長方形状のプラ
スチックフィルム8の片面に、短寸法の濾過用フィルム
9を、それぞれの下側辺縁を合致させた状態で重ねあわ
せると共に、上記短寸法の二枚の加熱接着性のプラスチ
ックフィルム10,11の下側辺縁を上記濾過用フィル
ム9の上側辺縁に重ね合わせた状態で上記長方形状のプ
ラスチックフィルム8の片面に重ね合わせて構成されて
いる。
【0013】そして、この積層体は片面の全長が長方形
状のプラスチックフィルム8で構成され、該長方形状の
プラスチックフィルム8の片面の略々下半面に濾過用フ
ィルム9が重ね合わされ、且つ該長方形状のプラスチッ
クフィルム8の片面の略々上半面に短寸法の2枚のプラ
スチックフィルム10,11が重ね合わされた構造とな
っており、この積層体の両側辺縁の重ね合わせ部c,c
を全長にわたって加熱接着すると共に、下側辺縁の重ね
合わせ部dを全長にわたって加熱接着し、且つ濾過用フ
ィルム9の上側辺縁と2枚のプラスチックフィルム1
0,11の下側辺縁の重ね合わせ部eを全長にわたって
加熱接着してあり、このようにして第2の逆止弁V2
構成されている。
【0014】したがって、この第2の逆止弁V2は、上
端に開口部13を備えると共に、下方部の片面に濾過用
フィルム9から成る濾過面14を備え、且つ長方形状の
プラスチックフィルム8と濾過用フィルム9との間、及
び濾過用フィルム9の上端辺に接着した2枚のプラスチ
ックフィルム10,11のうちの内側のプラスチックフ
ィルム10との間に収容袋内の気体放出用の放出流路1
5を備えると共に、この2枚の、プラスチックフィルム
10,11の間に該プラスチックフィルム10から成る
逆止片10aの作動用ポケット部16を備えている。
【0015】また、この第2の逆止弁V2は、上記短寸
法の2枚のプラスチックフィルム10,11の内側のプ
ラスチックフィルム10に、外側のプラスチックフィル
ム11よりも若干肉薄で且つ短いプラスチックフィルム
を使用することにより、プラスチックフィルム11の上
方部内面に段差面11aを備えている。
【0016】更に、この第2の逆止弁V2の長方形状の
プラスチックフィルム8の上方部内側面と短い内側のプ
ラスチックフィルム10、即ち逆止片10aの内側面と
の間には、上記開口部13から適量のシリコンオイル、
その他の低粘度の不活性液体が供給され、塗布されてい
て、上記ポケット16内に外圧が加わった際にはプラス
チックフィルム8,10(逆止片10a)を確実に密接
にさせると共に、両プラスチックフィルム8及び10
(逆止片10a)の合わせ面間に外圧が加わった際には
両プラスチックフィルム8,10(逆止片10a)を確
実に離隔させる性質、即ち、密接性と離隔性を備えたシ
リコンオイル、その他の低粘度の不活液体から成る外気
の逆流防止用薄膜12が層成されている。なお、図5に
おいて、符号17は気体の流路を狭めて放出流量を低減
調節するために、開口部13の近傍適所に設けた加熱接
着部である。
【0017】上記のように構成された第2の逆止弁V2
は、この実施の形態では、図1に示すように、第1の逆
止弁V1の装設位置の反対側の収容袋本体1の上方部の
辺縁に装設されるものであって、具体的には、図7及び
図8に示すように、その先端開口部13を外部に突出さ
せた状態で、濾過用フィルム9が存在しない位置まで第
2の逆止弁V2を収容袋本体1内に挿入し、該濾過用フ
ィルム9が存在しない位置fにおいて、第2の逆止弁V
2の両表面を収容袋本体1の開口辺縁の両内面に加熱接
着して装設されるものであり、したがって、収容袋の内
外は該第2の逆止弁V2の気体放出用の間隙流路15を
介して連通されているものである。なお、図示していな
いが、この場合においても、第1の逆止弁V1を収容袋
本体1へ装設した場合と同様に、上記加熱接着した位置
fに合致する各プラスチックフィルム8,10,11の
接触面には、非加熱接着性インキの印刷層が設けられて
いて、上記の加熱接着が施されても間隙流路15等が閉
塞するのを防止できるように構成されている。
【0018】次に、上記のように構成された第1の逆止
弁V1と第2の逆止弁V2を備えたこの実施の形態に係わ
る粉、粒体の収容袋の使用状態を作用、効果と共に説明
する。各種の粉、粒体、例えば、米を収容袋内に充填す
る場合は、第1の逆止弁V1の広巾な導入間隙6に、段
差Lを利用してエアーコンプレッサーを供えた米の導入
器具(図示せず)の先端を容易に挿入してエアーコンプ
レッサーを作動すると、米はエアーと共に一気に収容袋
内に充填され、図4に矢印で示すように、その充填圧に
より内管部5を構成している逆止片7,7を密着させ
て、導入した米Rを収容袋内に封入する。
【0019】一方、収容袋内に入り込んだ不要なエアー
は、それ自体の圧力及び収容袋を外部から加圧すること
により、第2の逆止弁V2の濾過用フィルム9の濾過面
14を経て気体放出用の間隙流路15に導かれ、開口部
13から外部に放出されて、エアーで膨らんだ米袋の嵩
を縮小できる。またこの時、収容袋に収納された米は濾
過面14により阻止されて外部に放出されるおそれが全
くなく、また、長方形状のプラスチックフィルム8の上
方部内面及びプラスチックフィルム10(逆止片10
a)の内面に塗布形成されているシリコンオイル、その
他の低粘度の不活性液体から成る薄膜12は、内圧に対
しては優れた離隔性をそなえているので、気体の放出に
少しも悪影響をおよぼすことがなく、且つ該濾過用フィ
ルム9にはシリコンオイル等の薄膜12を設けていない
ので、該濾過用フィルム9の通気性を些かも阻害しな
い。
【0020】また、収容袋内のエアーが放出されて収容
袋内が減圧状態になるか、或いは外気圧が高まると、外
気が逆止弁V2の開口部13から間隙流路15を経て収
容袋内に逆流しようとするが、この時、プラスチックフ
ィルム11の上部に段差面11aが形成されている関係
から、ポケット部16内にも同時に外気が確実に流入
し、その流入空気圧を肉薄のプラスチックフィルム10
から成る逆止片10aが敏感に受圧して図8に略示する
ように、該逆止片10aは外方に向い拡張膨出して長方
形状のプラスチックフィルム8の内面に密着し、間隙流
路15を密閉するので、外気が収容袋内に逆流するおそ
れがない。
【0021】特に、この発明の実施の形態にしたがえ
ば、長方形状のプラスチックフィルム8の上方部内面と
プラスチックフィルム10(逆止片10a)の内面に
は、シリコンオイル、その他の低粘度の不活性流体から
成る塗布拡散された薄膜12が形成されていて、前記し
たように、両プラスチックフィルム8及び10の外側に
相対的に高い気圧が加わった際には、両フィルム8,1
0をピッタリと密接させる特性を備えているので、上記
の外気の逆流防止効果を一層向上できる利点がある。
【0022】以上、本発明の主要な実施の形態について
詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるも
のではなく、発明の目的を達成でき、且つ発明の要旨を
逸脱しない範囲内で、種々の設計変更が可能であること
は当然であって、例えば、第1の逆止弁V1としては、
従来より公知の各種の扁平逆止弁を採用できるものであ
り、また、不織布以外の濾過用フィルム9を使用できる
ことは勿論、この粉、粒体の収容袋は米以外の各種の粉
末状、粒状の食品、並びにセメント粉末、その他の食品
以外の粉、粒体の物質の密封保存用収容袋として有効に
活用できるものである。
【0023】
【発明の効果】本発明は、プラスチックフィルム製の収
容袋本体の周辺に、粉、粒体充填封入用のプラスチック
フィルム製の第1の逆止弁と、収容袋内の気体放出用の
プラスチックフィルム製の第2の逆止弁が各別に装設さ
れており、上記第1の逆止弁は収容袋内に粉、粒体を導
入すると共に、この粉、粒体を収容袋内に密封するため
の間隙を備えた扁平体で構成され、また、上記第2の逆
止弁は収容袋内の気体放出用の間隙流路を備えると共
に、収容した粉、粒体の放出防止用の濾過面を備え、且
つ外気の流入防止機能を備えた扁平体で構成されている
ことを特徴とする粉、粒体の収容袋に係り、上記のよう
にして使用されるものであるから、既述した従来技術が
奏する効果を含めて、次の効果を達成できるものであ
る。
【0024】(1) 第1の逆止弁の間隙から所要の
粉、粒状物質を、例えば、圧縮エアーと共に一気に収容
袋内に導入できるので、粉、粒状物質の収容作業能率を
著しく向上できる。
【0025】(2) 収容袋内に収容された粉、粒状物
質は、収容袋内の内圧により第1の逆止弁の間隙を閉塞
して外部に逸出するおそれがないので、従来のように開
口部から物質を収容した後に、該開口部を加熱接着する
必要がなく、したがって、加熱接着装置がなくても、随
所で随時に粉、粒状物質を収容袋内に収容、封入できる
至便性があり、上記(1)の効果を一層向上できる。
【0026】(3) 収容袋内の不要なエアー等の気体
は、第2の逆止弁の濾過用フィルムを経て気体放出用の
間隙流路から外部に放出されるものであるから、収容物
の大きさよりも小さい濾過孔を備えた濾過用フィルムを
使用することにより、気体の放出時に収容物を外部に放
出するおそれがない。
【0027】(4) 収容袋内が減圧状態になったり、
収容袋の外部が高圧状態になったりして、第2の逆止弁
の間隙流路から外気が収容袋内に流入しようとしても、
第2の逆止弁の逆止機能により該間隙流路は閉塞され、
外気が流入するのを確実に阻止でき、外気の流入による
収容物への悪影響を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】第1の逆止弁の分解斜視図である。
【図3】収容袋に装設した第1の逆止弁の粉、粒体の導
入間隙の開放状態を示す1部省略縦断側面図である。
【図4】収容袋に装設した第1の逆止弁の粉、粒体の封
止状態を示す1部省略縦断面図である。
【図5】第2の逆止弁の正面図である。
【図6】図5のA−A線に沿う断面図である。
【図7】収容袋に装設した第2の逆止弁による収容袋内
の気体の放出作動説明図である。
【図8】収容袋に装設した第2の逆止弁による外気の流
入防止作動説明図である。
【符号の説明】
1 収容袋本体 V1 第1の逆止弁 2a,2b プラスチックフィルム 3a,3b 折込片 4 外管部 5 内管部 6 導入間隙 7,7 逆止片 V2 第2の逆止弁 8 プラスチックフィルム 9 濾過用フィルム 10,11 プラスチックフィルム 10a 逆止片 11a 段差面 12 逆流防止用薄膜 13 先端の開口部 14 濾過面 15 気体放出用の間隙流路 16 ポケット部 17 加熱接着部 a 収容袋本体の周縁 b 加熱接着部 c,c 重ね合わせ部 d 重ね合わせ部 e 重ね合わせ部 f 加熱接着部 L 段差 R 米

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルム製の収容袋本体の
    周辺に、粉、粒体充填封入用のプラスチックフィルム製
    の第1の逆止弁と、収容袋内の気体放出用のプラスチッ
    クフィルム製の第2の逆止弁が各別に装設されており、
    上記第1の逆止弁は収容袋内に粉、粒体を導入すると共
    に、この粉、粒体を収容袋内に密封するための間隙を備
    えた扁平体で構成され、また、上記第2の逆止弁は収容
    袋内の気体放出用の間隙流路を備えると共に、収容した
    粉、粒体の放出防止用の濾過面を備え、且つ外気の流入
    防止機能を備えた扁平体で構成されていることを特徴と
    する粉、粒体の収容袋。
  2. 【請求項2】 第1の逆止弁は、プラスチックフィルム
    製の扁平管状体の先端側を内側に折込んで二重の扁平管
    状体を形成し、この二重の扁平管状体の外管部の両外面
    を収容袋本体の開口部の両内面に接着して収容袋本体に
    装設すると共に、その内管部を収容袋本体の外部に位置
    させ、この二重の扁平管状体により粉、粒体の導入間隙
    を形成すると共に、その内管部により粉、粒体を収容袋
    内に密封するための逆止片を形成して構成されている請
    求項1に記載の粉、粒体の収容袋。
  3. 【請求項3】 第2の逆止弁は、長方形状のプラスチッ
    クフィルムの片面に、この長方形状のプラスチックフィ
    ルムよりも短寸法であって同巾の、微細孔を備えた濾過
    用フィルムを夫々の下側辺縁を合致させて重ね合わせる
    と共に、上記長方形状のプラスチックフィルムよりも短
    寸法であって同巾の2枚のプラスチックフィルムの下側
    辺縁を上記濾過用フィルムの上側辺縁に若干重ね合わせ
    た状態で上記長方形状のプラスチックフィルムの片面に
    重ね合わせて各フィルムにより扁平な積層体を形設し、
    この積層体の両側辺縁及び下側辺縁を加熱接着すると共
    に、上記濾過用フィルムの上側辺縁と上記短寸法の2枚
    のプラスチックフィルムの下側辺縁の重ね合わせ部を加
    熱接着して、上端に開口部を備えると共に、下方部の片
    面に濾過用フィルムから成る濾過面を備え、且つ長方形
    状のプラスチックフィルムと濾過用フィルムとの間、及
    び該濾過用フィルムに加熱接着した2枚のプラスチック
    フィルムのうちの内側のプラスチックフィルムとの間に
    気体放出用の間隙流路を形設すると共に、上記短寸法の
    2枚のプラスチックフィルムのうちの内側のプラスチッ
    クフィルムにより逆止片を形設し、また、該短寸法の2
    枚のプラスチックフィルムの間に上記逆止片の作動用ポ
    ケット部を形設して構成されており、上記濾過用フィル
    ム側を収容袋本体内に挿入させた状態で、この第2の逆
    止弁を収容袋本体に装設し、収容袋本体の内外をこの第
    2の逆止弁の気体放出用の間隙流路により連通可能に構
    成した請求項1に記載の粉、粒体の収容袋。
  4. 【請求項4】 第2の逆止弁における長方形状のプラス
    チックフィルムの上方内側面か、上記逆止片の内側面の
    うちの、すくなくとも一方の内側面にシリコンオイル、
    その他の低粘度の不活性液体を塗布して、該不活性液体
    の薄膜により上記両フィルム面の密接性と離隔性を良好
    に保ち得るように構成した請求項3に記載の粉、粒体の
    収容袋。
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