JPH09309114A - セクショナル型のタイヤ成形用金型 - Google Patents
セクショナル型のタイヤ成形用金型Info
- Publication number
- JPH09309114A JPH09309114A JP12734896A JP12734896A JPH09309114A JP H09309114 A JPH09309114 A JP H09309114A JP 12734896 A JP12734896 A JP 12734896A JP 12734896 A JP12734896 A JP 12734896A JP H09309114 A JPH09309114 A JP H09309114A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- tread
- molding
- sector
- types
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数のセクターを備えたセクショナル型のタ
イヤ成形用金型において、金型コストを低減し、製作時
間を短縮する。 【解決手段】 セクター3の分割位置Xにかかるトレッ
ドパターンのパターン要素を、トレッドパターンがピッ
チ長の異なる3種類のパターン要素から構成されている
場合には1種類、ピッチ長の異なる5種類のパターン要
素から構成されている場合には2種類以下、ピッチ長の
異なる7種類のパターン要素から構成されている場合に
は3種類以下となるように、セクター3のトレッド部成
形面3Aにパターン要素成形部A(B,C)を配置した
ことを特徴とする。
イヤ成形用金型において、金型コストを低減し、製作時
間を短縮する。 【解決手段】 セクター3の分割位置Xにかかるトレッ
ドパターンのパターン要素を、トレッドパターンがピッ
チ長の異なる3種類のパターン要素から構成されている
場合には1種類、ピッチ長の異なる5種類のパターン要
素から構成されている場合には2種類以下、ピッチ長の
異なる7種類のパターン要素から構成されている場合に
は3種類以下となるように、セクター3のトレッド部成
形面3Aにパターン要素成形部A(B,C)を配置した
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セクショナル型の
タイヤ成形用金型に関し、更に詳しくは、セクターの分
割位置にかかるパターン要素の種類を低減することによ
り、金型コストを安価にするようにしたセクショナル型
のタイヤ成形用金型に関する。
タイヤ成形用金型に関し、更に詳しくは、セクターの分
割位置にかかるパターン要素の種類を低減することによ
り、金型コストを安価にするようにしたセクショナル型
のタイヤ成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】セクショナル型のタイヤ成形用金型は、
タイヤのサイドウォール部を成形する上下の金型の間
に、タイヤのトレッド部を成形する複数のセクターを備
えた構成になっている。各セクターのトレッド部成形面
には、トレッドパターンを成形するパターン要素成形部
が設けられている。
タイヤのサイドウォール部を成形する上下の金型の間
に、タイヤのトレッド部を成形する複数のセクターを備
えた構成になっている。各セクターのトレッド部成形面
には、トレッドパターンを成形するパターン要素成形部
が設けられている。
【0003】ところで、トレッド部表面に形成されるト
レッドパターンは、そのパターンに起因して発生するパ
ターンノイズを低減するため、ピッチ長の異なる複数の
パターン要素を様々に組み合わせて構成するようにして
いる。そのため、従来、例えば、トレッドパターンがピ
ッチ長の異なる3種類のパターン要素から構成されてい
る場合には、セクターの分割位置に全種類、或いは2種
類のパターン要素がまたがった配置となる。また、トレ
ッドパターンがピッチ長の異なる5種類のパターン要素
から構成されている場合には、セクターの分割位置に4
種類或いは5種類のパターン要素がまたがった配置とな
るのが一般である。
レッドパターンは、そのパターンに起因して発生するパ
ターンノイズを低減するため、ピッチ長の異なる複数の
パターン要素を様々に組み合わせて構成するようにして
いる。そのため、従来、例えば、トレッドパターンがピ
ッチ長の異なる3種類のパターン要素から構成されてい
る場合には、セクターの分割位置に全種類、或いは2種
類のパターン要素がまたがった配置となる。また、トレ
ッドパターンがピッチ長の異なる5種類のパターン要素
から構成されている場合には、セクターの分割位置に4
種類或いは5種類のパターン要素がまたがった配置とな
るのが一般である。
【0004】例えば、周上で均等に8分割されたセクタ
ーは、それぞれ45°に対応する長さとなるが、セクタ
ーの分割位置にかかるパターン要素を上記の数に収める
ため、セクターの長さをその角度が40〜50°の範囲
内で異なるように調整している。上記のようなセクター
は、鋳造等により作製されるが、トレッドパターンのパ
ターン要素が3種類であれば、その3種類の鋳型に加え
て、分割位置に配置されるパターン要素(分割位置にあ
るため、成形上サイプや溝形状を変更した特殊形状のパ
ターン要素となる)の種類分だけ鋳型が必要となる。従
って、上述したピッチ長の異なる3種類のパターン要素
から構成し、分割位置に全種類のパターン要素がかかる
場合には、合計6種類の鋳型を作る必要があり、金型コ
ストが高くなると共に、製作時間も長くかかるという問
題があった。
ーは、それぞれ45°に対応する長さとなるが、セクタ
ーの分割位置にかかるパターン要素を上記の数に収める
ため、セクターの長さをその角度が40〜50°の範囲
内で異なるように調整している。上記のようなセクター
は、鋳造等により作製されるが、トレッドパターンのパ
ターン要素が3種類であれば、その3種類の鋳型に加え
て、分割位置に配置されるパターン要素(分割位置にあ
るため、成形上サイプや溝形状を変更した特殊形状のパ
ターン要素となる)の種類分だけ鋳型が必要となる。従
って、上述したピッチ長の異なる3種類のパターン要素
から構成し、分割位置に全種類のパターン要素がかかる
場合には、合計6種類の鋳型を作る必要があり、金型コ
ストが高くなると共に、製作時間も長くかかるという問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、複数
のセクターを備えたセクショナル型のタイヤ成形用金型
において、金型コストを低減し、製作時間を短縮するこ
とが可能なセクショナル型のタイヤ成形用金型を提供す
ることにある。
のセクターを備えたセクショナル型のタイヤ成形用金型
において、金型コストを低減し、製作時間を短縮するこ
とが可能なセクショナル型のタイヤ成形用金型を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、タイヤのトレッド部表面にピッチ長の異なる複数
のパターン要素からなるトレッドパターンを成形するト
レッド部成形面を備えた複数のセクターを有するセクシ
ョナル型のタイヤ成形用金型において、前記セクターの
分割位置にかかるパターン要素を、前記トレッドパター
ンがピッチ長の異なる3種類のパターン要素から構成さ
れている場合には1種類、前記トレッドパターンがピッ
チ長の異なる5種類のパターン要素から構成されている
場合には2種類以下、前記トレッドパターンがピッチ長
の異なる7種類のパターン要素から構成されている場合
には3種類以下となるように、前記トレッド部成形面に
パターン要素成形部を配置したことを特徴とする。
明は、タイヤのトレッド部表面にピッチ長の異なる複数
のパターン要素からなるトレッドパターンを成形するト
レッド部成形面を備えた複数のセクターを有するセクシ
ョナル型のタイヤ成形用金型において、前記セクターの
分割位置にかかるパターン要素を、前記トレッドパター
ンがピッチ長の異なる3種類のパターン要素から構成さ
れている場合には1種類、前記トレッドパターンがピッ
チ長の異なる5種類のパターン要素から構成されている
場合には2種類以下、前記トレッドパターンがピッチ長
の異なる7種類のパターン要素から構成されている場合
には3種類以下となるように、前記トレッド部成形面に
パターン要素成形部を配置したことを特徴とする。
【0007】このようにセクターの分割位置にかかるパ
ターン要素を従来よりも減らしてトレッド部成形面にパ
ターン要素成形部を形成することにより、その減らした
分だけセクター鋳造用の鋳型を作る必要がないので、金
型コストを安価にし、また、金型の製作時間も短縮する
ことができる。
ターン要素を従来よりも減らしてトレッド部成形面にパ
ターン要素成形部を形成することにより、その減らした
分だけセクター鋳造用の鋳型を作る必要がないので、金
型コストを安価にし、また、金型の製作時間も短縮する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
セクショナル型のタイヤ成形用金型の一例を示す。1は
タイヤの一方のサイドウォール部を成形する環状の上
型、2は他方のサイドウォール部を成形する環状の下
型、3はトレッド部を成形するセクターである。
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
セクショナル型のタイヤ成形用金型の一例を示す。1は
タイヤの一方のサイドウォール部を成形する環状の上
型、2は他方のサイドウォール部を成形する環状の下
型、3はトレッド部を成形するセクターである。
【0009】これら上下一対の環状の上型1と下型2と
がそのサイドウォール部成形面1a,2aとを互いに対
向させて上下に配設され、その外周側に、トレッド部成
形面3Aを内周側にもち、周方向に沿って分割された複
数のセクター3が配置された構成になっている。Zは、
タイヤのビード部分を成形するリングで、上型1と下型
2との内周部にそれぞれ配置されている。
がそのサイドウォール部成形面1a,2aとを互いに対
向させて上下に配設され、その外周側に、トレッド部成
形面3Aを内周側にもち、周方向に沿って分割された複
数のセクター3が配置された構成になっている。Zは、
タイヤのビード部分を成形するリングで、上型1と下型
2との内周部にそれぞれ配置されている。
【0010】トレッド部表面にピッチ長の異なる複数の
パターン要素からなるトレッドパターンを成形するセク
ター3のトレッド部成形面3Aには、タイヤ周方向とな
る複数の主溝用突起部3aとタイヤ幅方向となる横溝用
突起部3b、及びタイヤ両ショルダー部に位置してタイ
ヤ径方向となるように延びる複数のサイプ成形用突起部
3cからなるパターン要素成形部が設けられている。
パターン要素からなるトレッドパターンを成形するセク
ター3のトレッド部成形面3Aには、タイヤ周方向とな
る複数の主溝用突起部3aとタイヤ幅方向となる横溝用
突起部3b、及びタイヤ両ショルダー部に位置してタイ
ヤ径方向となるように延びる複数のサイプ成形用突起部
3cからなるパターン要素成形部が設けられている。
【0011】4は上型1を保持する上型ガイドプレート
で、鉄板5、断熱板6を介してボルスタープレート7に
支持されている。8は下型2の下側に配置された下型ガ
イドプレートである。9はセクター3を保持しているセ
グメントで、その外周側を傾斜面を介してコンテナリン
グ10と係合させ、そのコンテナリング10はボルスタ
ープレート7に連結されている。また、ボルスタープレ
ート7には、加硫成形時に上型1を押圧固定するアクチ
ュエータ11が設けられている。
で、鉄板5、断熱板6を介してボルスタープレート7に
支持されている。8は下型2の下側に配置された下型ガ
イドプレートである。9はセクター3を保持しているセ
グメントで、その外周側を傾斜面を介してコンテナリン
グ10と係合させ、そのコンテナリング10はボルスタ
ープレート7に連結されている。また、ボルスタープレ
ート7には、加硫成形時に上型1を押圧固定するアクチ
ュエータ11が設けられている。
【0012】上記ボルスタープレート7を上昇させる
と、コンテナリング10が上昇し、このコンテナリング
10とセグメント9との係合を介して、セクター3を図
の左側へ摺動させる。一方、加硫する際には、ボルスタ
ープレート7を下降させることにより、上記とは逆の作
動をさせ、コンテナリング10を図1の下方に移動させ
ながら、各セグメント9を図の右方向に押圧移動させ、
セクター3を上型1と下型2に型締めするようになって
いる。
と、コンテナリング10が上昇し、このコンテナリング
10とセグメント9との係合を介して、セクター3を図
の左側へ摺動させる。一方、加硫する際には、ボルスタ
ープレート7を下降させることにより、上記とは逆の作
動をさせ、コンテナリング10を図1の下方に移動させ
ながら、各セグメント9を図の右方向に押圧移動させ、
セクター3を上型1と下型2に型締めするようになって
いる。
【0013】上記のような構成において、タイヤのトレ
ッド部表面に設けられるトレッドパターンが、ピッチ長
の異なる3種類のパターン要素を組み合わせて構成して
いる場合には、それに対応して、従来、セクター3のト
レッド部成形面3Aに3種類のパターン要素成形部A,
B,Cが設けられるが、本発明では、各セクター3の分
割位置Xにくるトレッド部成形面3Aには、図2に示す
ように、パターン要素成形部Aの1種類のみが配置さ
れ、セクター3の分割位置Xにかかるトレッド部表面の
パターン要素が1種類となるようになっている。当然の
ことながら、パターン要素成形部Aに代えて、パターン
要素成形部Bのみ、或いはパターン要素成形部Cを配置
し、セクター3の分割位置Xにかかるトレッド部表面の
パターン要素を1種類のみとすることができる。
ッド部表面に設けられるトレッドパターンが、ピッチ長
の異なる3種類のパターン要素を組み合わせて構成して
いる場合には、それに対応して、従来、セクター3のト
レッド部成形面3Aに3種類のパターン要素成形部A,
B,Cが設けられるが、本発明では、各セクター3の分
割位置Xにくるトレッド部成形面3Aには、図2に示す
ように、パターン要素成形部Aの1種類のみが配置さ
れ、セクター3の分割位置Xにかかるトレッド部表面の
パターン要素が1種類となるようになっている。当然の
ことながら、パターン要素成形部Aに代えて、パターン
要素成形部Bのみ、或いはパターン要素成形部Cを配置
し、セクター3の分割位置Xにかかるトレッド部表面の
パターン要素を1種類のみとすることができる。
【0014】また、図示せぬが、タイヤのトレッド部表
面に設けられるトレッドパターンがピッチ長の異なる5
種類のパターン要素から構成されている場合には、それ
に対応して、従来、セクター3のトレッド部成形面3A
に5種類のパターン要素成形部A,B,C,D,Eが設
けられるが、本発明では、各セクター3の分割位置Xに
くるトレッド部成形面3Aには、パターン要素成形部A
の1種類のみ、或いはパターン要素成形部A,Bの2種
類が配置され、セクター3の分割位置Xにかかるトレッ
ド部表面のパターン要素が2種類以下となるようになっ
ている。これも、上記パターン要素成形部A,Bに限定
されず、他のパターン要素成形部であってもよいことは
言うまでもない。
面に設けられるトレッドパターンがピッチ長の異なる5
種類のパターン要素から構成されている場合には、それ
に対応して、従来、セクター3のトレッド部成形面3A
に5種類のパターン要素成形部A,B,C,D,Eが設
けられるが、本発明では、各セクター3の分割位置Xに
くるトレッド部成形面3Aには、パターン要素成形部A
の1種類のみ、或いはパターン要素成形部A,Bの2種
類が配置され、セクター3の分割位置Xにかかるトレッ
ド部表面のパターン要素が2種類以下となるようになっ
ている。これも、上記パターン要素成形部A,Bに限定
されず、他のパターン要素成形部であってもよいことは
言うまでもない。
【0015】また、トレッドパターンがピッチ長の異な
る7種類のパターン要素から構成されている場合には、
セクター3の分割位置Xにかかるパターン要素が3種類
以下となるように、トレッド部成形面3Aにパターン要
素成形部を配置するようにしている。即ち、本発明者
は、トレッドパターンに起因して発生するパターンノイ
ズを低減するため、ピッチ長の異なる複数のパターン要
素を様々に組み合わせたトレッドパターンを設計し、そ
れに応じてセクター3のトレッド部成形面3Aにパター
ン要素成形部を配置する従来の発想を逆転させ、セクタ
ー3の分割位置Xにかかるパターン要素の種類を上記の
ように予め決め、それに応じて、ピッチ長の異なる複数
のパターン要素を組み合わせたトレッドパターンを設計
しても、十分にパターンノイズの低減が可能であること
を知見した。特に、氷雪路用のスタッドレスタイヤや高
性能車両に用いられないようなタイヤでは、パターンノ
イズを十分に低くすることができるのである。
る7種類のパターン要素から構成されている場合には、
セクター3の分割位置Xにかかるパターン要素が3種類
以下となるように、トレッド部成形面3Aにパターン要
素成形部を配置するようにしている。即ち、本発明者
は、トレッドパターンに起因して発生するパターンノイ
ズを低減するため、ピッチ長の異なる複数のパターン要
素を様々に組み合わせたトレッドパターンを設計し、そ
れに応じてセクター3のトレッド部成形面3Aにパター
ン要素成形部を配置する従来の発想を逆転させ、セクタ
ー3の分割位置Xにかかるパターン要素の種類を上記の
ように予め決め、それに応じて、ピッチ長の異なる複数
のパターン要素を組み合わせたトレッドパターンを設計
しても、十分にパターンノイズの低減が可能であること
を知見した。特に、氷雪路用のスタッドレスタイヤや高
性能車両に用いられないようなタイヤでは、パターンノ
イズを十分に低くすることができるのである。
【0016】従って、上記のような知見から、セクショ
ナル型のタイヤ成形用金型において、セクター3の分割
位置Xにかかるパターン要素を、トレッドパターンがピ
ッチ長の異なる3種類のパターン要素から構成されてい
る場合には1種類、トレッドパターンがピッチ長の異な
る5種類のパターン要素から構成されている場合には2
種類以下、トレッドパターンがピッチ長の異なる7種類
のパターン要素から構成されている場合には3種類以下
となるように、トレッド部成形面3Aにパターン要素成
形部を形成することができ、それによって、セクター3
の分割位置にかかるパターン要素の種類を従来よりも減
らすことができるため、その減らした分だけ鋳型を製造
する必要がなくなり、金型コストを低減することがで
き、かつ金型の製作時間も短くすることができる。
ナル型のタイヤ成形用金型において、セクター3の分割
位置Xにかかるパターン要素を、トレッドパターンがピ
ッチ長の異なる3種類のパターン要素から構成されてい
る場合には1種類、トレッドパターンがピッチ長の異な
る5種類のパターン要素から構成されている場合には2
種類以下、トレッドパターンがピッチ長の異なる7種類
のパターン要素から構成されている場合には3種類以下
となるように、トレッド部成形面3Aにパターン要素成
形部を形成することができ、それによって、セクター3
の分割位置にかかるパターン要素の種類を従来よりも減
らすことができるため、その減らした分だけ鋳型を製造
する必要がなくなり、金型コストを低減することがで
き、かつ金型の製作時間も短くすることができる。
【0017】上記セクター3の分割位置Xに、例えば、
図2に示すようにパターン要素成形部Aの1種類のみが
かかる場合には、図3に例示するように、そのパターン
要素成形部Aのどの位置に分割位置Xがきてもよいが、
同じ種類のパターン要素成形部Aにおいては、全て同じ
位置に分割位置Dがくるようになっている。同じパター
ン要素成形部Aにおいて、図3の(a)と(b)の2箇
所、或いはそれ以上の箇所に分割位置Xが分かれると、
その分だけ鋳型が余分に必要となり、金型コストを低減
することができない。分割位置Xに2種類或いは3種類
が位置する場合も同様である。
図2に示すようにパターン要素成形部Aの1種類のみが
かかる場合には、図3に例示するように、そのパターン
要素成形部Aのどの位置に分割位置Xがきてもよいが、
同じ種類のパターン要素成形部Aにおいては、全て同じ
位置に分割位置Dがくるようになっている。同じパター
ン要素成形部Aにおいて、図3の(a)と(b)の2箇
所、或いはそれ以上の箇所に分割位置Xが分かれると、
その分だけ鋳型が余分に必要となり、金型コストを低減
することができない。分割位置Xに2種類或いは3種類
が位置する場合も同様である。
【0018】本発明では、図2において、8分割された
セクター3の例を示したが、従来公知のセクショナル型
のタイヤ成形用金型において採用されているものであれ
ば、何分割のセクターであってもよく、一般には、7〜
15分割されたセクターを例示することができる。ま
た、上記実施形態では、トレッドパターンを構成するパ
ターン要素の種類を3、5、7の3通りに限定したが、
これは、従来一般に用いられているパターンノイズの共
鳴を避けるためのパターン要素の種類である。
セクター3の例を示したが、従来公知のセクショナル型
のタイヤ成形用金型において採用されているものであれ
ば、何分割のセクターであってもよく、一般には、7〜
15分割されたセクターを例示することができる。ま
た、上記実施形態では、トレッドパターンを構成するパ
ターン要素の種類を3、5、7の3通りに限定したが、
これは、従来一般に用いられているパターンノイズの共
鳴を避けるためのパターン要素の種類である。
【0019】
【発明の効果】上述のように本発明は、セクショナル型
のタイヤ成形用金型において、セクターの分割位置にか
かるパターン要素を、トレッドパターンがピッチ長の異
なる3種類のパターン要素から構成されている場合には
1種類、トレッドパターンがピッチ長の異なる5種類の
パターン要素から構成されている場合には2種類以下、
トレッドパターンがピッチ長の異なる7種類のパターン
要素から構成されている場合には3種類以下となるよう
に、セクターのトレッド部成形面にパターン要素成形部
を配置したので、セクターの分割位置に配置されるパタ
ーン要素の種類を従来よりも低減し、その減らした分だ
けセクター鋳造用の鋳型を作る必要がないため、金型コ
ストを低減し、製作時間を短縮することができる。
のタイヤ成形用金型において、セクターの分割位置にか
かるパターン要素を、トレッドパターンがピッチ長の異
なる3種類のパターン要素から構成されている場合には
1種類、トレッドパターンがピッチ長の異なる5種類の
パターン要素から構成されている場合には2種類以下、
トレッドパターンがピッチ長の異なる7種類のパターン
要素から構成されている場合には3種類以下となるよう
に、セクターのトレッド部成形面にパターン要素成形部
を配置したので、セクターの分割位置に配置されるパタ
ーン要素の種類を従来よりも低減し、その減らした分だ
けセクター鋳造用の鋳型を作る必要がないため、金型コ
ストを低減し、製作時間を短縮することができる。
【図1】本発明のセクショナル型のタイヤ成形用金型の
一例を示す半断面図である。
一例を示す半断面図である。
【図2】8分割されたセクターの展開説明図である。
【図3】(a),(b)は、それぞれ同じパターン要素
成形部Aにおける分割位置Xの一例を示す説明図であ
る。
成形部Aにおける分割位置Xの一例を示す説明図であ
る。
1 上型 2 下型 3 セクター 3A トレッド部
成形面 A,B,C パターン要素成形部 X 分割位置
成形面 A,B,C パターン要素成形部 X 分割位置
Claims (2)
- 【請求項1】 タイヤのトレッド部表面にピッチ長の異
なる複数のパターン要素からなるトレッドパターンを成
形するトレッド部成形面を備えた複数のセクターを有す
るセクショナル型のタイヤ成形用金型において、前記セ
クターの分割位置にかかるパターン要素を、前記トレッ
ドパターンがピッチ長の異なる3種類のパターン要素か
ら構成されている場合には1種類、前記トレッドパター
ンがピッチ長の異なる5種類のパターン要素から構成さ
れている場合には2種類以下、前記トレッドパターンが
ピッチ長の異なる7種類のパターン要素から構成されて
いる場合には3種類以下となるように、前記トレッド部
成形面にパターン要素成形部を配置したセクショナル型
のタイヤ成形用金型。 - 【請求項2】 前記セクターの分割位置にかかるパター
ン要素成形部において、同一パターン要素を成形するパ
ターン要素成形部は全て同じ位置に分割位置がくる請求
項1記載のセクショナル型のタイヤ成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12734896A JPH09309114A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | セクショナル型のタイヤ成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12734896A JPH09309114A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | セクショナル型のタイヤ成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09309114A true JPH09309114A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14957711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12734896A Pending JPH09309114A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | セクショナル型のタイヤ成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09309114A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008272965A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Bridgestone Corp | タイヤ加硫用金型鋳造用のマスターモデルの製作方法及びその製作装置 |
JP2010184350A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用モールド |
WO2013015030A1 (ja) * | 2011-07-27 | 2013-01-31 | 不二商事株式会社 | タイヤ加硫成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法 |
US8731871B2 (en) | 2010-09-22 | 2014-05-20 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Tire mold design method to minimize unique annular mold parts |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP12734896A patent/JPH09309114A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008272965A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Bridgestone Corp | タイヤ加硫用金型鋳造用のマスターモデルの製作方法及びその製作装置 |
JP2010184350A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用モールド |
US8731871B2 (en) | 2010-09-22 | 2014-05-20 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Tire mold design method to minimize unique annular mold parts |
WO2013015030A1 (ja) * | 2011-07-27 | 2013-01-31 | 不二商事株式会社 | タイヤ加硫成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法 |
JPWO2013015030A1 (ja) * | 2011-07-27 | 2015-02-23 | 不二商事株式会社 | タイヤ加硫成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法 |
US9592645B2 (en) | 2011-07-27 | 2017-03-14 | Fuji Shoji Co., Ltd. | Tire vulcanization forming mold |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5866171A (en) | Mold for tire vulcanization and manufacturing method thereof | |
US7201570B2 (en) | Tire mold | |
CN105163920B (zh) | 轮胎成型用模具和轮胎 | |
JP3749348B2 (ja) | タイヤ用加硫金型 | |
JP2006505429A5 (ja) | ||
JPH09309114A (ja) | セクショナル型のタイヤ成形用金型 | |
JP3494511B2 (ja) | セクショナル型タイヤ成形用モールドおよび空気入りタイヤ | |
US7329325B2 (en) | Method of manufacturing a tire comprising at least one insert | |
JPS61146605A (ja) | タイヤ踏面をバフしたカラ−タイヤ及びその製造方法 | |
KR101933093B1 (ko) | 타이어 몰드 | |
JPH06218733A (ja) | タイヤの製造方法及び装置 | |
JPH09225945A (ja) | タイヤモールド | |
WO2018029727A1 (ja) | タイヤ加硫金型、タイヤ加硫装置及びタイヤの製造方法 | |
JPH11291250A (ja) | タイヤ成形用金型、その製造方法及び空気入りタイヤ | |
JP4742560B2 (ja) | タイヤ加硫用モールド | |
JP4316268B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH10119054A (ja) | プレキュアトレッドの成形金型及び製造方法 | |
JP4759969B2 (ja) | タイヤ加硫用モールド | |
JPH082211A (ja) | タイヤの製造方法、及びそれに用いる加硫成形用の金型 | |
US20240051347A1 (en) | Surface texture for a tire tread | |
TWI684539B (zh) | 具有胎面排氣溝之輪胎及其成型模具 | |
JP2004255620A (ja) | タイヤ金型及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法 | |
KR0135654B1 (ko) | 타이어의 가류용 모울드 | |
JPS6225016A (ja) | 分割モ−ルド式のタイヤ成形用金型の製造方法 | |
JPH02185808A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ |