JPH09307370A - 電流伝達回路及びこれを用いた電流電圧変換回路 - Google Patents

電流伝達回路及びこれを用いた電流電圧変換回路

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JPH09307370A
JPH09307370A JP8123657A JP12365796A JPH09307370A JP H09307370 A JPH09307370 A JP H09307370A JP 8123657 A JP8123657 A JP 8123657A JP 12365796 A JP12365796 A JP 12365796A JP H09307370 A JPH09307370 A JP H09307370A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電子機器一般に使用される電子回路
の一部を構成する電流伝達回路に関し、容易に所望の電
流伝達比が得られ、回路形成面積の縮小化を図り、また
電流値設定の自由度を増すことにより回路の小電力化を
図ることを目的とする。 【解決手段】 入力段32をゲートがドレインに接続さ
れたNチャンネル型MOSFETのトランジスタM11
で構成し、出力側33を2つのNチャンネル型MOSF
ETのトランジスタM12,M13が直列に接続され、
各トランジスタM12,M13のゲートがトランジスタ
M11のゲートに接続されて構成される。この場合、総
てのトランジスタM11〜M13の少なくともゲート長
1 が同一に形成されて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器一般に使
用される電子回路の一部を構成する電流伝達回路に関す
る。近年、電子機器の小型化、小電力化に対応して使用
される集積回路(IC:Integrated Circuit) のうち、
特にMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field
Effect Transistor)プロセスで製造されるICが普及し
ている。そして、電子機器一般に使用される電子回路が
トランジスタで構成されるもののうち、電流伝達回路又
はカレントミラー回路と称される電流入力に対して特定
の伝達関数によって決定される電流出力を得るものがあ
る。集積回路は内部の構成素子特性の絶対精度が小さ
く、それに比べて素子特性の相対精度を高く製造できる
特徴があり、カレントミラー回路等の電流伝達回路にお
いてもこの範囲で回路形成面積の縮小化、回路の小電力
化が要求されている。
【0002】
【従来の技術】図7に、従来の電流伝達回路の回路図を
示す。図7は電流伝達回路11の基本回路を示したもの
で、第1の電源系12に、例えばNチャンネル型MOS
FETのトランジスタM1のドレインが接続されて、ソ
ースが第2の電源系のグランド(GND)に接続され、
ゲートが自己のドレインに接続される。このトランジス
タM1は、ゲート幅W1 とゲート長L1 の比(W1 /L
1 )で特定される。
【0003】一方、Nチャンネル型MOSFETのトラ
ンジスタM2のドレインが第3の電源系13に接続さ
れ、ソースがGNDに接続される。また、ゲートはトラ
ンジスタM1のゲートに接続される。このトランジスタ
M2はゲート幅W1 とゲート長nL1 の比(W1 /nL
1 )で特定される。
【0004】そして、上記電流伝達回路11において、
入力側のトランジスタM1にドレイン電流I1 を流した
ときに、出力側のトランジスタM2のドレインに電圧を
印加して流れる電流I2 が出力電流となる。ここで、図
8に、図7のトランジスタの集積回路における形成平面
図を示す。図8(A)はトランジスタM1を示してお
り、図9(B)はトランジスタM2を示している。図8
(A),(B)にトランジスタM1,M2はウエハ上に
ドレイン(D)領域と、ゲート(G)領域と、ソース
(S)領域とが平面上で所定間隔により形成されたもの
で、トランジスタM1のゲート長をL1 、ゲート幅をW
1とし、トランジスタM2のゲート長をL2 (=n
1 )、ゲート幅をW2 (例えばW1 =W2 )として形
成される。この場合のトランジスタM1,M2のゲート
長及びゲート幅で電流伝達の比率が変化する。
【0005】すなわち、上記電流伝達回路の電流伝達比
率R1は R1=(トランジスタM2のゲート幅/トランジスタM1のゲート長) ×(トランジスタM1のゲート長/トランジスタM1のゲート幅) …(1) で表わされる。従って、各ゲート幅、ゲート長を示す
と、 R1=(W1 /nL1 )・(L1 /W1 )=1/n となる。例えば、I1 :I2 =1:2とする場合にはゲ
ート幅を同一としてトランジスタM2のゲート長を(1
/2)L1 とする。
【0006】ところで、トランジスタM1,M2を形成
する場合には回路形成面積を小さくする要請があってゲ
ート長は製造能力の最小値付近の例えば1μm以下で形
成される。次に、図9に、従来の電流伝達回路を用いて
電流電圧変換回路の回路図を示す。図9に示す電流変換
回路21は、電流伝達回路22と電圧変換回路23とよ
り構成される。電流伝達回路22は、Pチャンネル型M
OSFETのトランジスタM3のソース(S)が第1の
電源系24に接続され、ドレイン(D)が電流源25を
介して第2の電源系GNDに接地される。また、Pチャ
ンネル型MOSFETのトランジスタM4のソース
(S)が第1の電源系24に接続され、ドレイン(D)
が電流源26を介して第2の電源系GNDに接地され
る。そして、各トランジスタM3,M4のゲート(G)
同士が接続されると共にトランジスタM3のドレイン
(D)に接続される。
【0007】一方、電圧変換回路23は、Pチャンネル
型MOSFETのトランジスタM5のソース(S)が第
1の電源系24に接続され、ドレイン(D)が電流源2
7を介して第2の電源系GNDに接地される。そして、
トランジスタM5のゲートがトランジスタM4のドレイ
ン(D)に接続される。また、トランジスタM5のドレ
イン(D)より出力電圧V0 を得るものである。
【0008】この場合、トランジスタM3,M4はゲー
ト幅W1 及びゲート長nL1 を同一とし、トランジスタ
M5のゲート幅W1 及びゲート長L1 とするもので、電
流源25,26に流れる電流I3 ,I4 は同一(I3
4 )としている。そこで、電流源25,26よりトラ
ンジスタM3,M4に入力する電流I3 (I4 )を任意
に微小変化させるとトランジスタM4のドレイン電圧が
変化し、この変化がトランジスタM5のゲートに印加さ
れると、該トランジスタM5のドレイン(D)より電圧
振幅V0 が得られるものである。
【0009】なお、各接続点の電圧がほぼ電源の電位に
近づき、電圧の振幅が取れなくなることを避けるため
に、各電流経路に流れる電流値の比率を等しくする必要
がある。すなわち、 (トランジスタM3のゲート幅/トランジスタM3のゲート長): (トランジスタM5のゲート幅/トランジスタM5のゲート長): =I3 :I5 …(2) の関係が成り立つように各トランジスタM3〜M5のゲ
ート幅、ゲート長さを設定する必要がある。
【0010】ここで、図10に、図9の電圧変換の原理
説明図を示す。図10(A)は一般的にMOSFETの
トランジスタM0を用いた増幅回路を示したもので、ト
ランジスタM0のドレインに抵抗Rが接続されてゲート
に入力電圧Vinが入力されたときに流れるドレイン電流
D は、ID =gm in(gm はトランジスタM0のコ
ンダクタンス)で表わされ、ドレイン電流ID が抵抗R
で電圧として取り出される。このときの出力電圧Vout
がVout =ID ・R=gm ・Vim・Rであることから、
増幅率はVout /Vin=gm ・Rで表わされる。IC内
では素子形成面積が大きくなるため抵抗を余り大きくで
きない。よって、図10(A)の回路では、増幅率を大
きくできない。
【0011】そこで、図10(B)に示すように、抵抗
に代えて電流源28を設けてその内部抵抗Rdsで上述と
同様に出力電圧Vout が得られて、増幅率をVout /V
in=gm ・Rdsとして得られる。トランジスタによる電
流源を用いることは、内部抵抗Rdsを比較的大きな値に
構成できるため、増幅率を大きくすることができる。
【0012】従って、図9について説明すると、電流源
25,26を微小に変化されることでトランジスタM5
のゲート電圧VGSが変化し、これによってトランジスタ
M5のドレイン電流と電流源27の内部抵抗により増幅
率を大きく取り、出力電圧V 0 の変化として増幅を行う
ものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の電流伝
達回路11及び電流電圧変換回路21では、上述のMO
SFETのトランジスタM1〜M5においてはゲート長
が変化するとショートチャネル効果によりスレッシュホ
ールド電圧(閾値電圧)が変化して上記(1),(2)
が成立しなくなる。すなわち、ウエハ上にパターンを形
成するときの焼き付け過程で機械的精度によりゲート長
やゲート幅にばらつきを生じるものである。今、ゲート
長に着目してこのずれ分をΔとすると、電流伝達比率が
図7の電流伝達回路11では、 (トランジスタM1のゲート長)/(トランジスタM2のゲート長) =(L1 +Δ)/(nL1 +Δ)≠(1/n) …(3) となる。また、図9の電流電圧変換回路21では、 (トランジスタM3のゲート長)/(トランジスタM5のゲート長) =(nL1 +Δ)/(L1 +Δ)≠n …(4) となる。
【0014】従って、パターン形成時のゲート長のずれ
で所望の電流伝達比を得ることが極めて困難であるとい
う問題がある。また、パターン形成時のゲート長のずれ
の影響を小さくするにはゲート長を長くし、又はゲート
長を同一にしてゲート幅を変化させて電流伝達比を得れ
ばよいが、ゲート長を長くし、又はゲート幅を大きくす
ることはゲート領域の面積拡大を伴い、回路形成面積の
縮小化を図ることができないという問題がある。
【0015】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、容易に所望の電流伝達比が得られ、回路形成の
面積の縮小化を図り、また電流値設定の自由度を増すこ
とにより回路の小電力化を図る電流伝達回路及び電流電
圧変換回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1では、トランジスタで構成される入力側に
流れる電流に対して、トランジスタで構成される出力側
に所定比率の電流が流れる電流伝達回路において、前記
入力側及び出力側の少なくとも何れか一方が複数のトラ
ンジスタで構成され、前記入力側及び出力側の総ての当
該トランジスタは同一のゲート長を有する電流伝達回路
が構成される。
【0017】請求項2では、請求項1において、前記ト
ランジスタは前記所定比率に応じた数を有する。請求項
3では、請求項1又は2において、前記入力側の総ての
トランジスタは同一のゲート幅を有する。
【0018】請求項4では、請求項1又は2において、
前記出力側の総てのトランジスタは同一のゲート幅を有
する。請求項5では、請求項1又は2において、前記入
力側及び出力側を構成する総てのトランジスタは同一の
ゲート幅を有する。
【0019】請求項6では、請求項3又は4において、
入力側のトランジスタのゲート幅と、出力側のトランジ
スタのゲート幅とは、前記所定比率に応じて異なる。請
求項7では、請求項1〜6の何れか一項に記載の電流伝
達回路と、当該電流伝達回路の出力側に流れる電流に応
じた電圧を発生させる所定数のトランジスタで構成され
るものであって、当該トランジスタを形成する少なくと
もゲートの長さを、前記電流伝達回路を構成する総ての
前記トランジスタのゲートの長さと同一に形成された変
換回路と、を有して電流電圧変換回路が構成される。
【0020】請求項8では、請求項7記載の変換回路を
構成する総てのトランジスタは、同一のゲート幅を有す
る。請求項9では、請求項7又は8記載の変換回路の総
てのトランジスタのゲート幅と、前記電流伝達回路の入
力側又は出力側の少なくとも一方を構成するトランジス
タのゲート幅とは同一である。
【0021】請求項10では、請求項7又は8記載の変
換回路の総てのトランジスタのゲート幅は、前記電流伝
達回路の入力側及び出力側を構成するトランジスタのゲ
ート幅とは異なる。上述のように請求項1又は2の発明
では、各トランジスタで構成される入力側及び出力側の
少なくとも一方のトランジスタの個数が所定比率で設定
され、入力側及び出力側の総てのトランジスタのゲート
長を同一にさせる。これにより、トランジスタ形成時の
ゲート長のばらつきの電流伝達比率への影響が回避され
て容易に正確な電流伝達比が得られ、これによるゲート
面積最小形成が可能となって回路形成面積の縮小化が行
え、また電流値設定の自由度が増すことにより回路の小
電力化を図ることが可能となる。
【0022】請求項3乃至6の発明では、入力側及び出
力側のそれぞれで構成するトランジスタのゲート幅が同
一であり、所定比率に応じて入力側と出力側との各トラ
ンジスタのゲート幅を同一にし、又は異ならせて形成さ
れる。これにより、各トランジスタのゲート長に無関係
でゲート幅及びトランジスタ個数(実質的なゲート長の
変化)で所望の電流伝達比が得られて電流値設定の自由
度を向上させることが可能となる。
【0023】請求項7又は8の発明では、電流伝達回路
の出力側の電流に応じた電圧を発生させる変換回路が設
けられ、該変換回路を構成する総てのトランジスタのゲ
ート長を同一にし、かつ電流伝達回路を構成する総ての
トランジスタのゲート長と同一にさせる。これにより、
電流伝達比に応じたトランジスタの面積や流す電流値設
定の自由度が向上され、これによる電流源の電流を減小
させたり、回路面積の縮小化が図られて回路の小型化、
小電力化を図ることが可能となる。
【0024】請求項9又は10の発明では、変換回路を
構成する総てのトランジスタのゲート幅は、電流伝達回
路の入力側、出力側の一方又は両方の総てのトランジス
タのゲート幅とは同一又は異なる。これにより、電流伝
達回路や変換回路に流す電流値設定の自由度が向上さ
れ、ひいては回路形成面積の縮小化、回路の小電力化を
図ることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1実施例の回
路構成図を示す。図1(A)は電流伝達回路31の回路
図、図1(B)は図1(A)の電流伝達回路31の等価
回路の回路図である。
【0026】図1(A)に示す電流伝達回路31は、入
力側32と出力側33とで構成される。入力側32は、
Nチャンネル型MOSFETのトランジスタM11のド
レイン(D)が第1の電源系(VDD)34に接続され
て、ソース(S1)が第2の電源系としてのグランドG
NDに接地される。このトランジスタM11のゲート
(G)は自己のドレイン(D)に接続される。
【0027】一方、出力側33は、Nチャンネル型MO
SFETのトランジスタM12のドレイン(D)は第3
の電源系35に接続され、ソース(S)はNチャンネル
型のトランジスタM13のドレイン(D)に接続され
る。トランジスタM13のソース(S)はGNDに接地
される。トランジスタM12,M13の各ゲート(G)
は共通に接続されると共に、トランジスタM11のゲー
ト(G)に接続される。
【0028】この場合、トランジスタM11〜M13を
形成する各ゲート(G)はゲート幅W1 及びゲート長L
1 で形成される(図8(A)参照、以下同様)。このと
き、出力側33は、図1(B)に示すように、ゲート幅
1 、ゲート長2L1 の一つのトランジスタとして等価
的に表わすことができる。
【0029】そこで、上記電流伝達回路31の電流伝達
比率R2は、上述の(1)式に当てはめると、 R2={トランジスタM12(M13)のゲート幅/(トランジスタM12 のゲート長+ トランジスタM13 のゲート長) }・(トランジスタM11 のゲート長 /トランジスタM11 のゲート幅) ={W1 /(L1 +L1 )}・(L1 /W1 )=1/2 …(5) となる。
【0030】ところで、上述のようにIC化する場合、
ウエハ上にMOSFETの形成にあたってゲート長が1
μm程度、ゲート幅を数μmで形成するときに、製造精
度がゲート長を正確にするように調節されるのが一般的
であり、ゲート長の製造偏差に比べてゲート幅の個々の
製造偏差は極めて小さく、無視できる程度のものであ
る。
【0031】従って、上述のようにゲート長を総てのト
ランジスタM11〜M13で同一とすることは、電流伝
達比率を設定する場合にゲート長の製造偏差が相殺さ
れ、等価的にゲート長を変化させることと同様で所望の
電流伝達比率を正確に得ることができる。このことは、
構成されるトランジスタの面積や流す電流値の設定にあ
たって自由度を向上させることができるものである。
【0032】ここで、図2に、図1の原理説明図を示
す。図2(A)は単一のMOSFETの動作説明のため
のもので、図2(B)はMOSFETを直列接続した場
合の特性を説明するためのものである。図2(A)のM
OSFETのトランジスタMF0のドレイン電流I
D は、非飽和領域(VGS−Vth>VDS:Vthはスレッシ
ュホールド電圧)と飽和領域(VGS−Vth≦VDS)とで
異なる。すなわち、非飽和領域では、 ID =β0 (W/L){(VGS−Vth)VDS−(1/2)VDS 2 }…(6) となり、飽和領域では、 ID =(1/2) β0 (W/L)(VGS−Vth2 (1+λVDS) …(7) となる。
【0033】ここで、Wはゲート幅、Lはゲート長、β
0 =μ(ε0X/t0X)であり、μはキャリアの移動度、
ε0Xはゲート酸化膜の誘電率、t0Xはゲート酸化膜厚、
λはチャネル長変調効果係数である。通常は、(1+λ
DS)≒1と近似できるため、飽和領域では、 ID =(1/2)β0 (W/L)(VGS−Vth2 …(8) とみなすことができる。
【0034】上述のようなMOSFETのトランジスタ
を図2(B)に示すように、n個直列に接続した場合、
一般的な動作電圧範囲で(VGS−Vth)≦VDSに設定し
ようとしたときにはトランジスタMF1のみが飽和領域
で、他のトランジスタMF2〜MFnは非飽和領域で各
々動作する。
【0035】いま、j番目のトランジスタMFj(2≦
j≦n)において、(6)式よりドレイン電流IDjは、 IDj=(1/2)β0 (W/L) {2(VGS-Vj+1-Vth)(Vj -Vj+1)-(Vj -Vj+1)2 } =(1/2)β0 (W/L) {2(VGS-Vth)(Vj -Vj+1)-Vj 2 +Vj+1 2} …(9) となる。従って、全ドレイン電流ID は、
【0036】
【数1】
【0037】となる。よって、 (n-1)ID =(1/2)β0 (W/L) {2(VGS-Vth)V2-V2 2 } …(11) となる。また、MF1は、(7)式より、 ID =(1/2)β0 (W/L)(VGS-V2-Vth)2(1+λVDS) =(1/2)β0 (W/L) {(VGS-Vth)2-2(VGS-Vth) V2+V2 2 }(1+λVDS) …(12) となり、この(12) 式に(11) 式を代入すると、 ID =(1/2)β0 (W/L){(VGS-Vth)2-(n-1)ID }(1+λVDS) …(13) となる。そこで、(1+λVDS) ≒1と近似できることか
ら、ドレイン電流ID は ID =(1/2)β0 (W/nL)(VGS−Vth2 …(14) となる。
【0038】すなわち、(14)式から、図2(B)の
トランジスタMF1〜MFnが全体でゲート長nL、ゲ
ート幅Wの飽和領域で動作する1個のトランジスタとみ
なせることができるもので、図1(A)を図1(B)と
みなすことができるものである。
【0039】そこで、図1(B)を用いて電流伝達の動
作を説明する。ここでは出力側のトランジスタ(M1
2,M13)のゲート幅をW2 (=W1 )、ゲート長を
2 (=2L1 )として説明する。いま、トランジスタ
M11〜M13はエンハンスメント型のMOSFET
(スレッシュホールド電圧Vth>0)を使用するものと
して、トランジスタM11のドレイン(D)に入力電圧
D1を流すとトランジスタM12のドレイン(D)に出
力電流ID2が流れるものである。トランジスタM11に
ついてはVDS=VGSであるから飽和領域で動作してい
る。トランジスタM12についても電流源としての動作
を行うために飽和領域VDS≧VGS−Vthとして設計され
ているものとし、飽和領域で動作するものとする。
【0040】従って、上記(7)式より、トランジスタ
M11のドレイン電流ID1は、 ID1=(1/2)β1 (W1/L1)(VGS-Vth1)2(1+λ1 DS1) …(15) となり、トランジスタM12のドレイン電流ID2は、 ID2=(1/2)β2 (W2/L2)(VGS-Vth2)2(1+λ2 DS2) …(16) となる。上述のように、(1+λVDS)は1に近似的と
なることから、(15),(16)式におけるVGSは、 VGS=√{(2ID1/β1 )・(L1/W1) }+Vth1 =√{(2ID2/β2 ) ・(L2/W2) }+Vth2 …(17) となる。
【0041】よって、図1(A)に示すように構成する
総てのトランジスタM11〜M13のゲート長が等しい
ことから、製造プロセスにおいて製造される(17)式の
β1とβ2 及びVth1 とVth2 は等しくなることから、
(17)式は、 2ID1(L1 /W1 )=2ID2(L2 /W2 ) となり、従って、 ID2/ID1=(W2 /L2 )/(W1 /L1 ) =(W1 /2L1 )/(W1 /L1 )=1/2…(18) となるものである。因みに、従前のトランジスタのゲー
ト長の違いでスレッシュホールド電圧Vthにずれを生じ
ると(17)式より(18)式が得られず、電流伝達の比率
が異なってくるものである。
【0042】ここで、図3に、図1のトランジスタの形
成面積を検証するための説明図を示す。図3(A)はゲ
ート長を同一としてゲート幅で伝達比率を設定する従前
の回路例であり、図3(B)は図1(B)に相当する本
発明の回路例を示したものである。なお、図3(A),
(B)は電流伝達回路が実際的に適用される1入力多
(n個)出力の場合を用いたもので(出力側の電源系
は、第2の電源系GNDの他に、第3の電源系35から
第33+nの電源系33+n(n≧3)が使用され
る)、スレッシュホールド電圧の変動を回避するために
図3(A)では総てのトランジスタMFT1〜MFTn
のゲート長をLに等しくして出力側のみのゲート幅をW
2 (入力側はW1 )で等しくし、図3(B)は総てのト
ランジスタMFT01〜MFT0nのゲート幅をWに等
しくして出力側のみのゲート長をL2 (入力側はL1
で等しくしたものである。
【0043】従って、図3(A)の回路における総ての
トランジスタMFT1〜MFTnの総面積S1 は、 S1 =W1 ・L+n・W2 ・L=L(W1 +nW2 ) …(19) となり、図3(B)の回路における総てのトランジスタ
MFT1〜MFTnの総面積S2 は、 S2 =W・L1 +n・W・L2 =W(L1 +n・L2 ) …(20) となる。
【0044】そこで、製造プロセスで最小に形成できる
最小ゲート幅をWとし、最小ゲート長をLとして、I2
/I1 =mの場合を考える。図3(A)の場合に、最小
の回路面積(ゲート面積)を得るには、W1 =W、W2
=mWでなければならず、このときのゲート総面積S1
は、 S1 =LW(1+n・m) …(21) となる。また、図3(B)の場合に、最小の回路面積
(ゲート面積)を得るにはL1 =mL,L2 =Lでなけ
ればならず、このときのゲート総面積S2 は、 S2 =LW(m+n) …(22) となる。
【0045】従って、図3(B)の回路面積が図3
(A)より小となるには、(S1 /S2)>1になれば
よい。すなわち、 (S1 /S2 )=(1+m・n)/(m+n)>1 …(23) となるには、(23) 式を(1/n)+(m/n)(n−
1)>1とし、このときにm≧n≧2を満足すればよ
い。
【0046】ところで、図3(A)は電流伝達比はゲー
ト長(L)が一定のときにゲート幅(W2 )で設定した
単一のトランジスタMFT2(MFT3〜MFTnは各
出力列で単一で構成)の出力側を構成したもので、従前
の方法により多出力としたものに相当する。一方、図3
(B)は図1(B)の方法により多出力として示したも
ので、実際には図1(A)を多出力としたものの等価回
路である。換言すれば、図3(A),(B)の入力側を
単一のトランジスタで構成した場合において、図3
(A)は全段共に単一のトランジスタ構成であり、図3
(B)は入力段においては複数のトランジスタ構成であ
る。
【0047】従って、上述のように所定条件下で図3
(A)より図3(B)のゲート面積の方を小とすること
ができ、回路の小型化を図ることができるものである。
なお、トランジスタを直列接続した場合、中間に介在さ
れるドレイン(D)及びソース(S)はゲート間を微小
間隔とすることで省略できるもので、全体の面積は単一
の等価ゲート長を有するトランジスタのゲート面積の総
和に略等しくなるものである。
【0048】次に、図4に、第1実施例の他の実施例の
回路構成図を示す。図4(A)に示す電流伝達回路31
は、回路構成が図1(A)と同様であるが、出力側33
を構成するトランジスタM12,M13のゲート幅W2
を、入力側32を構成するトランジスタM11のゲート
幅W1 と異ならせて形成したものである。なお、総ての
トランジスタM11〜M13のゲート長L1 は同一であ
る。
【0049】図4(A)に示す電流伝達回路31におけ
る電流伝達比率R3は、上述のように各トランジスタM
11〜M13のゲート幅W1 ,W2 が正確に形成されて
いるものとみなすことができることから、(5)式より
以下の式で表わされる。 R3={トランジスタM12(M13)のゲート幅/(トランジス
タM12 のゲート長+トランジスタM13 のゲート長) }・
(トランジスタM11 のゲート長/トランジスタM11 のゲ
ート幅)= W2 /(2・W1 ) ここで、一例として、入力側32と出力側33を流れる
ドレイン電流の比をmID :(ID /n)(nは出力側
の直列接続のトランジスタの個数)としたとき、入力側
32のトランジスタ(M11)のゲート幅をmW、ゲー
ト長をLとしたときに、出力側(33)のトランジスタ
の等価的(複数のトランジスタを単一のトランジスタと
みなしたとき)なゲート幅がW、ゲート長がnLとなっ
て、ゲート総面積S02は、S02=(m+n)WLとな
る。
【0050】一方、図7に示す従前の回路によって、ゲ
ート長を同一にした場合の動作を考えると、上記電流比
(ここではmnID :ID =mID :(ID /n)とお
く)の場合における入力側のトランジスタのゲートをm
nW、ゲート長をLとしたときに、出力側のトランジス
タのゲート幅がW、ゲート長がLとなって、ゲート面積
01は、S01=(mn+1)WLとなる。
【0051】従って、(S01/S02)>1となるように
m,nを設定することで図4(A)における回路のゲー
ト形成面積を図7の従前の回路より縮小させることがで
きる。すなわち、n≧2であることから、m>1とする
ことで本発明の方のゲート形成面積S02を小とすること
ができるものである。
【0052】なお、図4(A)に示す電流伝達回路31
(図1も同様)では、入力側32を単一のトランジスタ
M11で構成し、出力側33を複数のトランジスタM1
2,M13で構成した場合を示したが、入力側32を複
数のトランジスタで構成し、出力側33を単一のトラン
ジスタで構成しても、これらのゲート長を同一に形成す
ることで同一の効果を得ることができるものである。
【0053】続いて、図4(B)に示す電流伝達回路3
1は、入力側32が第1の電源系34と第2の電源系G
ND間で複数のトランジスタ(Nチャンネル型MOSF
ET)M21,M22が直列に接続されて、各トランジ
スタM21,M22のゲート(G)がトランジスタM2
1のドレイン(D)に接続されたもので、共にゲート幅
がW1 、ゲート長L1 が同一に形成されるものである。
【0054】また、出力側33では、第3の電源系35
と第2の電源系GND間で、複数のトランジスタ(Nチ
ャンネル型MOSFET)M23〜M25が直列に接続
された段と、複数のトランジスタ(Nチャンネル型MO
SFET)M26〜M28が直列に接続された段とで構
成される。また、各トランジスタM23〜M28のゲー
ト(G)は、入力側32のトランジスタM21,M22
のゲート(G)に接続されたものである。この場合、出
力側33を構成する各トランジスタM23〜M28のゲ
ート幅W2 及びゲート長L1 が同一に形成されたもので
ある。
【0055】従って、電流伝達回路31を構成する総て
のトランジスタM21〜M28のゲート長L1 は同一で
あるが、ゲート幅は入力側32及び出力側33の各側で
同一であり、入力側32に対して出力側33で異ならせ
て形成したものである。この図4(B)に示す電流伝達
回路31の電流伝達比率R4は、(5)式より、R4=
(2・W2 /3・L1 )・(2・L1 /W1 )=4・W
2 /(3・W 1 )となる。
【0056】以上のように、入力側32と出力側33の
一方又は両方を複数のトランジスタで構成して総てのト
ランジスタの少なくともゲート長を同一に形成すること
で、トランジスタの面積や出力側33に流す電流伝達比
率に応じた電流値を設定する際の自由度を向上させるこ
とができ、これにより、電流源を用いる場合には電流値
を最小必要限に減小させることができると共に、IC上
の回路における回路面積を削減することができ、IC全
体の小型化、小電力化を図ることができるものである。
【0057】なお、上記第1実施例では、Nチャンネル
型MOSFETのトランジスタを用いた場合を示した
が、Pチャンネル型MOSFETのトランジスタを用い
た電流極性が逆の回路構成も含まれるものである。次
に、図5に、本発明の第2実施例の回路構成図を示す。
図5は電流電圧変換回路41を示したもので、電流伝達
回路42と変換回路43とで構成される。電流伝達回路
42は入力側44と出力側45とで構成され、入力側4
4では第1の電源系(VDD)46と第2の電源系GND
間で2つのPチャンネル型MOSFETのトランジスタ
M31,M32及び電流源47が直列に接続される。
【0058】すなわち、トランジスタM31のソース
(S)がVDD46に接続され、ドレイン(D)がトラン
ジスタM32のソース(S)に接続される。また、トラ
ンジスタM32のドレイン(D)が電流源(I1 )47
に接続される。そして、トランジスタM31,M32の
各ゲート(G)はトランジスタM32のドレイン(D)
に接続される。
【0059】また、電流伝達回路42の出力側45で
は、第1の電源系(VDD)46と第2の電源系GND間
で2つのPチャンネル型MOSFETのトランジスタM
33,M34及び電流源48が直列に接続される。すな
わち、トランジスタM33のソース(S)がVDD46に
接続され、ドレイン(D)がトランジスタM34のソー
ス(S)に接続される。また、トランジスタM34のド
レイン(D)が電流源(I2 )48に接続される。そし
て、トランジスタM33,M34の各ゲート(G)がト
ランジスタM31,M32のゲート(G)に接続され
る。
【0060】さらに、変換回路43は、第1の電源系
(VDD)46と、第2の電源系GND間に、1つのPチ
ャンネル型MOSFETのトランジスタM35と電流源
49とが直列に接続されるもので、トランジスタM35
のソース(S)がVDD46に接続され、ドレイン(D)
が電流源(I3 )49に接続される。また、トランジス
タM35のゲート(D)は電流伝達回路42の出力側4
5におけるトランジスタM34のドレイン(D)に接続
される。なお、トランジスタM35のドレイン(D)よ
り電圧V0 が取り出される。
【0061】そして、この電流電圧変換回路41を構成
する総てのトランジスタM31〜M35は、ゲート幅W
1 及びゲート長L1 が同一に形成されたものである。そ
こで、上記電流電圧変換回路41において、各電流源4
7〜49に流れる電流値I1 〜I3 の比率を例えば
1 :I2 :I3 =1:1:2としたときに、電流伝達
回路42の入力側44から電圧変換回路43への電流伝
達の比率R5は、 R5=(トランジスタM35 のゲート幅/トランジスタM3
5 のゲート長):{トランジスタM31(M32)のゲート幅/
(トランジスタM31 のゲート長+トランジスタM32 のゲ
ート長) }=I3 :I1 とすることができるものである。
【0062】ここで、上記電流電圧変換回路41は、電
流伝達回路42の入力側に電流I1が流れたときに、出
力側にも電流I2 (=I1 )が流れ、このときのトラン
ジスタM34のドレイン(D)の電圧の変化を電圧変換
回路43のトランジスタM35のゲート(G)で受けて
電流I3 が流れるもので、増幅された電圧振幅V0 を該
トランジスタM35のドレイン(D)より取り出すもの
である。
【0063】次に、図6に、第2実施例の他の実施例の
回路構成図を示す。図6(A)に示す電流電圧変換回路
41は、変換回路43のトランジスタM35のゲート幅
をW 2 としたもので、他の構成は図5と同様である。す
なわち、この電流電圧変換回路41を構成する総てのト
ランジスタM31〜M35のゲート長L1 は同一である
が、トランジスタM35のゲート幅W2 のみを他のトラ
ンジスタM31〜M34のゲート幅W1 と異ならせて形
成させたものである。
【0064】上述のようにトランジスタのゲート幅の製
造偏差は極めて小さく実際の回路動作では無視できるこ
とから、総てのトランジスタM31〜M35のゲート長
1を同一に形成して電流伝達比率に応じてトランジス
タM35のゲート幅W2 を任意に異ならせることができ
るものである。
【0065】このことから、図6(A)に示す電流電圧
変換回路41の電流伝達比率R6は、 R6=I3 /I1 =(トランジスタM35 のゲート幅/ト
ランジスタM35 のゲート長)・{(トランジスタM31 の
ゲート長+トランジスタM32 のゲート長)/トランジス
タM31(M32)のゲート幅}=2W2 /W1 とすることができるものである。
【0066】また、図6(B)に示す電流電圧変換回路
41は、変換回路43を、3つのPチャンネル型MOS
FETのトランジスタM36〜M38を直列に接続した
もので、他の回路的構成は図6と同様である。すなわ
ち、第1の電源系(VDD)46にトランジスタM36の
ソース(S)が接続され、ドレイン(D)がトランジス
タM37のソース(S)に接続される。また、トランジ
スタM37のドレイン(D)がトランジスタM38のソ
ース(S)に接続され、該トランジスタM38のドレイ
ン(D)が電流源49に接続される。そして、各トラン
ジスタM36〜M38のゲート(G)がトランジスタM
34のドレイン(D)に接続されたものである。
【0067】この場合、この電流電圧変換回路41を構
成する総てのトランジスタM31〜M34,M36〜M
38のゲート長L1 は同一であり、トランジスタM36
〜M38のゲート幅W2 は総て同一であって、他のトラ
ンジスタM31〜M34のゲート幅W1 と異なって形成
されたものである。
【0068】このときの電流伝達比率R7は、 R7=I3 /I1 ={トランジスタM36(M37,M38)のゲー
ト幅/(トランジスタM36 のゲート長+トランジスタM3
7 のゲート長+トランジスタM38 のゲート長)}・
{(トランジスタM31 のゲート長+トランジスタM32 の
ゲート長)/トランジスタM31(M32)のゲート幅}=2W
2 /3W1 で表わされるものである。
【0069】このように、電流伝達回路42及び変換回
路43を構成する総てのトランジスタのゲート長を同一
に形成することで、第1実施例と同様にトランジスタの
形成面積や流す電流値の設定の際の自由度を向上させる
ことができ、これによる電流源の電流値の減小、IC上
の回路面積の削減が図られ、ひいてはIC全体の小型
化、小電力化を図ることができるものである。
【0070】なお、上記第2実施例ではPチャンネル型
MOSFETのトランジスタを用いた場合を示したが、
回路中の電流源との接続を反対にしたNチャンネル型M
OSFETのトランジスタによる構成も含まれるもので
ある。
【0071】
【発明の効果】以上のように請求項1又は2の発明によ
れば、各トランジスタで構成される入力側及び出力側の
少なくとも一方のトランジスタの個数が所定比率で設定
され、入力側及び出力側の総てのトランジスタのゲート
長を同一にさせることにより、トランジスタ形成時のゲ
ート長のばらつきの電流伝達比率への影響が回避されて
容易に正確な電流伝達比を得ることができ、ゲート面積
最小形成が可能となって回路形成面積の縮小化が行え、
また電流値設定の自由度が増すことにより回路の小電力
化を図ることができる。
【0072】請求項3乃至6の発明によれば、入力側及
び出力側のそれぞれで構成するトランジスタのゲート幅
が同一であり、所定比率に応じて入力側と出力側との各
トランジスタのゲート幅を同一にし、又は異ならせて形
成されることにより、各トランジスタのゲート長に無関
係でゲート幅及びトランジスタ個数(実質的なゲート長
の変化)で所望の電流伝達比が得られて電流値設定の自
由度を向上させることができる。
【0073】請求項7又は8の発明によれば、電流伝達
回路の出力側の電流に応じた電圧を発生させる変換回路
が設けられ、該変換回路を構成する総てのトランジスタ
のゲート長を同一にし、かつ電流伝達回路を構成する総
てのトランジスタのゲート長と同一に形成させることに
より、電流伝達比に応じたトランジスタの面積や流す電
流値設定の自由度が向上され、電流源の電流の減小、回
路面積の縮小化が図られて回路の小型化、小電力化を図
ることができる。
【0074】請求項9又は10の発明によれば、変換回
路を構成する総てのトランジスタのゲート幅は、電流伝
達回路の入力側、出力側の一方又は両方の総てのトラン
ジスタのゲート幅とは同一又は異なることにより、電流
伝達回路や変換回路に流す電流値設定の自由度が向上さ
れ、ひいては回路形成面積の縮小化、回路の小電力化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路構成図である。
【図2】図1の原理説明の回路図である。
【図3】図1のトランジスタの形成面積を検証するため
の説明図である。
【図4】第1実施例の他の実施例の回路構成図である。
【図5】本発明の第2実施例の回路図である
【図6】第2実施例の他の実施例の回路構成図である。
【図7】従来の電流伝達回路の回路図である。
【図8】図7のトランジスタの集積回路における形成平
面図である。
【図9】従来の電流伝達回路を用いた電流電圧変換回路
の回路図である。
【図10】図9の電圧変換の原理説明図である。
【符号の説明】
31 電流伝達回路 32,44 入力側 33,45 出力側 33+n(n≧3) 第33+nの電源系 34,46 第1の電源系 35 第3の電源系 41 電流電圧変換回路 42 電流伝達回路 43 変換回路 47〜49 電流源

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタで構成される入力側に流れ
    る電流に対して、トランジスタで構成される出力側に所
    定比率の電流が流れる電流伝達回路において、 前記入力側及び出力側の少なくとも何れか一方が複数の
    トランジスタで構成され、前記入力側及び出力側の総て
    の当該トランジスタは同一のゲート長を有することを特
    徴とする電流伝達回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記複数のトランジ
    スタは前記所定比率に応じた数を有することを特徴とす
    る電流伝達回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記入力側の
    総てのトランジスタは同一のゲート幅を有することを特
    徴とする電流伝達回路。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記出力側の
    総てのトランジスタは同一のゲート幅を有することを特
    徴とする電流伝達回路。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、前記入力側及
    び出力側を構成する総てのトランジスタは同一のゲート
    幅を有することを特徴とする電流伝達回路。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4において、入力側のトラ
    ンジスタのゲート幅と、出力側のトランジスタのゲート
    幅とは、前記所定比率に応じて異なることを特徴とする
    電流伝達回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項に記載の電流
    伝達回路と、 当該電流伝達回路の出力側に流れる電流に応じた電圧を
    発生させる所定数のトランジスタで構成されるものであ
    って、当該トランジスタを形成する少なくともゲートの
    長さを、前記電流伝達回路を構成する総ての前記トラン
    ジスタのゲートの長さと同一に形成された変換回路と、 を有することを特徴とする電流電圧変換回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の変換回路を構成する総て
    のトランジスタは、同一のゲート幅を有することを特徴
    とする電流電圧変換回路。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の変換回路の総ての
    トランジスタのゲート幅と、前記電流伝達回路の入力側
    又は出力側の少なくとも一方を構成するトランジスタの
    ゲート幅とは同一であることを特徴とする電流電圧変換
    回路。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8記載の変換回路の総て
    のトランジスタのゲート幅は、前記電流伝達回路の入力
    側及び出力側を構成するトランジスタのゲート幅とは異
    なることを特徴とする電流電圧変換回路。
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