JPH10107562A - 可変利得増幅器 - Google Patents

可変利得増幅器

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JPH10107562A
JPH10107562A JP8260691A JP26069196A JPH10107562A JP H10107562 A JPH10107562 A JP H10107562A JP 8260691 A JP8260691 A JP 8260691A JP 26069196 A JP26069196 A JP 26069196A JP H10107562 A JPH10107562 A JP H10107562A
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JP
Japan
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circuit
fet
gain
voltage
gain amplifier
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JP8260691A
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Toru Sai
通 崔
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利得の温度補償の改善が可能な可変利得増幅
器を実現する。 【解決手段】 可変利得増幅器において、2つの入力電
圧が入力される差動入力回路、この差動入力回路の2つ
の出力電流がそれぞれ接続され、抵抗値を変化させるこ
とにより利得を変化させる利得制御手段、この利得制御
手段の2つの出力電流に基づき出力電圧を出力する出力
段回路、出力電圧を出力段回路に負帰還させる帰還回路
から構成される可変利得増幅器コア部と、この可変利得
増幅器コア部に印加するバイアス電圧を制御するバイア
ス電圧制御回路と、利得調整手段に利得制御電圧を印加
する利得調整回路とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変利得増幅器に
関し、特に利得の温度補償が可能な可変利得増幅器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変利得増幅器としては本願出願
人の出願に係る「特願平6−28705号」等がある。
図7は「特願平6−28705号」(以下、単に従来例
と呼ぶ。)に記載された従来の可変利得増幅器の一例を
示す回路図である。
【0003】図7において1,2,3,4,5,6,
7,8,9,10,11,12,13,14,15,1
6,17,18,19,20,21,22,23及び2
4はMOS電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semicon
ductor Field Effect Transistor:以下、FETと呼
ぶ。)、100及び101は入力電圧、102及び10
3は出力電圧,104は利得制御電圧である。
【0004】また、1,2,13及び14は差動入力回
路80を、21は利得制御手段81を、3〜9,11,
12及び15〜19は出力段回路82を、10,20,
22,23及び24は帰還回路83(但し、図7上では
図示ぜす。)をそれぞれ構成している。
【0005】入力電圧100及び101はFET1及び
2のゲートに入力され、FET1のソースはFET2の
ソース及びFET14のドレインに接続され、FET1
4のソースはFET13のドレインに接続される。
【0006】また、FET1のドレインはFET8のソ
ース、FET9,10及び21のドレインにそれぞれ接
続され、FET2のドレインはFET18及び21のソ
ース、FET19及び20のドレインにそれぞれ接続さ
れる。
【0007】FET8のドレインはFET3のドレイン
及びFET7のソースに接続され、FET7のドレイン
は出力電圧102を出力すると共に、FET3及び22
のゲート、FET6のドレインにそれぞれ接続される。
【0008】一方、FET18のドレインはFET4の
ドレイン及びFET17のソースに接続され、FET1
7のドレインは出力電圧103を出力すると共に、FE
T4及び23のゲート、FET16のドレインにそれぞ
れ接続される。
【0009】FET22のソースはFET23のソー
ス、FET10及び20のゲートとFET24のドレイ
ンにそれぞれ接続される。
【0010】また、FET3及び4のソースはFET1
2のドレインに接続され、FET12のソースはFET
11のドレインに接続される。FET6及び16のソー
スはFET5及び15のドレインにそれぞれ接続され
る。
【0011】さらに、FET5,11,13及び15の
ソース、FET22及び23のドレインは正電圧源”V
dd”に接続され、FET9,10,19,20及び24
のソースは接地される。また、FET21のベースには
利得制御電圧104が印加される。
【0012】ここで、図7に示す従来例の動作を説明す
る。FET21のゲートには利得制御電圧104が印加
されているので、利得制御電圧104の電圧値を大きく
すれば抵抗値が小さくなり前記電圧値を小さくすれば前
記抵抗値が大きくなる。
【0013】一方、FET22及び23のソース電圧で
ある電圧”Vcm”は出力電圧102と出力電圧103と
の和に比例、即ち、出力電圧のコモンモードに比例する
ことになる。
【0014】このため、電圧”Vcm”が大きくなるとF
ET10及び20の作用によって出力段回路82にバイ
アス電流が流れて前記出力電圧のコモンモードが小さく
なり、逆に、電圧”Vcm”が小さくなるとコモンモード
が大きくなる。言い換えれば負の帰還回路83として動
作する。
【0015】ここで、入力電圧100及び101の電圧
値を”V1”及び”V2”、FET1及び2のトランス
・コンダクタンスを”gmi”、FET3及び4のトラン
ス・コンダクタンスを”gmf”、FET1,2及び21
に流れる電流をそれぞれ”I1”,”I2”及び”I
3”とする。
【0016】もし、入力電圧100が入力電圧101よ
りも大きい場合、 I1−I2=2gmi(V1−V2) (1) となる。
【0017】また、図7中”イ”及び”ロ”に示す点に
流れ込む電流値の差”ΔI”は、 ΔI=I1−I3−(I2+I3) =I1−I2−2・I3 (2) となる。
【0018】もし、FET21の抵抗値が無限大であれ
ば前記電流差は、 ΔI=I1−I2 (3) である。即ち、FET21によりトランス・コンダクタ
ンス”gmi”が”2・I3”だけ等価的に小さくなった
ことになる。
【0019】この等価的に小さくなったトランス・コン
ダクタンスを”(gmi)eff ”とすれば利得”A”は、 A=Vout/Vin =gmi/gmf =(gmi)eff/gmf (4) となる。
【0020】この結果、FET21に印加される利得制
御電圧104を制御して前記電流”I3”の値を制御す
ることにより、利得を変化させることが可能な可変利得
増幅器を実現することができる。
【0021】但し、図7に示す従来例ではFET21が
抵抗性領域で動作しているのに対して他のFETは飽和
領域で動作しているので、FET21に温度変動に無関
係な一定電圧を利得制御電圧104として印加すると、
トランス・コンダクタンス”(gmi)eff ”とトランス・
コンダクタンス”gmf”の変化の度合いが異なり、温度
変動の影響を受け易くなってしまう。
【0022】このため、従来例においては利得制御電圧
104を印加する回路を図8に示すように構成すること
により温度補償をしている。
【0023】図8は従来の利得調整回路の一例を示す回
路図であり、図8において21及び104は図7と同一
符号を付してあり、25は可変電流源、26は抵抗、2
7はFETである。
【0024】FET27のドレインは抵抗26の一端に
接続され、抵抗26の他端は可変電流源25の一端及び
FET21のゲートに接続される。
【0025】また、可変電流源25の他端及びFET2
7のゲートは正電圧源”Vdd”にそれぞれ接続され、F
ET27のソースは接地される。
【0026】ここでは詳細な説明は省略するが図8の回
路を付加することにより図7に示す可変利得増幅器の温
度補償をすることが可能になる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、「特願平6−
28705号」においてはFET27が抵抗性領域で動
作することからドレイン・ソース間抵抗は電子の移動度
の逆数に比例することになるとしているが、実際には閾
値電圧の温度変動を無視しており、また、抵抗26の温
度係数も無視しているので正確な温度補償が困難である
と言った問題点がある。従って本発明が解決しようとす
る課題は、利得の温度補償の改善が可能な可変利得増幅
器を実現することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明では、可変利得増幅器において、2つ
の入力電圧が入力される差動入力回路、この差動入力回
路の2つの出力電流がそれぞれ接続され、抵抗値を変化
させることにより利得を変化させる利得制御手段、この
利得制御手段の2つの出力電流に基づき出力電圧を出力
する出力段回路、前記出力電圧を前記出力段回路に負帰
還させる帰還回路から構成される可変利得増幅器コア部
と、この可変利得増幅器コア部に印加するバイアス電圧
を制御するバイアス電圧制御回路と、前記利得調整手段
に利得制御電圧を印加する利得調整回路とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係る可変利得増幅器の一実施
例を示す回路図である。但し、簡単の為に従来例におけ
る帰還回路83の記載は省略している。
【0030】図1において1〜4,100及び101は
図7と同一符号を付してあり、28,29,30,3
1,32,33,34,35,36,37及び38はF
ET、39,40,41,42,43,44及び45は
定電流源、102a及び103aは出力電圧,105は
バイアス電圧である。
【0031】また、1〜4,28〜34及び41〜44
は可変利得増幅器コア部84を、35〜37,39及び
40はハイスイング・カスコード回路で構成されるバイ
アス電圧制御回路85を、38及び45は利得調整回路
86をそれぞれ構成している。
【0032】入力電圧100及び101はFET1及び
2のゲートに入力され、FET1のソースはFET2の
ソース及び定電流源43の一端に接続される。
【0033】また、FET1のドレインはFET29の
ソース、FET30及び34のドレインにそれぞれ接続
され、FET2のドレインはFET32及び34のソー
ス、FET33のドレインにそれぞれ接続される。
【0034】FET29のドレインはFET3のドレイ
ン及びFET28のソースに接続され、FET28のド
レインは出力電圧102aを出力すると共にFET3の
ゲート及び定電流源41の一端にそれぞれ接続される。
【0035】一方、FET32のドレインはFET4の
ドレイン及びFET31のソースに接続され、FET3
1のドレインは出力電圧103aを出力すると共にFE
T4のゲート及び定電流源44の一端に接続される。
【0036】また、FET3及び4のソースは定電流源
42の一端に接続され、FET28及び31のゲートに
はバイアス電圧105が印加される。
【0037】FET29及び32のゲートはFET35
及び37のゲート、FET35のドレイン及び定電流源
39の一端に接続され、FET30及び33のゲートは
FET36のゲート、FET37のドレイン及び定電流
源40の一端に接続される。また、FET36のドレイ
ンはFET37のソースに接続される。
【0038】FET34のゲートはFET38のゲート
及びドレインと定電流源45の一端に接続される。
【0039】さらに、定電流源39〜45の他端は正電
圧源”Vdd”に接続され、FET30,33,35,3
6及び38のソースは接地される。
【0040】ここで、図1に示す実施例の動作を説明す
る。先ず第1に可変利得増幅器コア部84における温度
の影響を説明する。FET1及び2は飽和領域で動作し
ているので、 Id=(K/2)(W/L)(Vgs−Vt)2 (5) (但し、K=μp・Coxである。)となる。
【0041】式(5)において”Id ”はドレイン電
流、”W”はFETのゲート幅、”L”はFETのゲー
ト長、”Vgs”はゲート・ソース間電圧、”Vt”は閾
値電圧、”μp ”は正孔の移動度、”Cox”は酸化膜
の誘電率である。
【0042】また、トランス・コンダクタンス”gmi
は、 gmi=∂Id/∂Vgs =K(W/L)(Vgs−Vt) =(2K(W/L)Id)1/2 =(μp・2Cox(W/L)Id)1/2 (6) となる。
【0043】式(6)中で温度係数を有するものは”μ
p ”だけであるので、トランス・コンダクタンス”
mi”は”(μP )1/2 ”に比例することになる。
【0044】同様にFET3及び4も飽和領域で動作し
ているので式(6)と同様になり、トランス・コンダク
タンス”gmf”もまた”(μp )1/2 ”に比例することに
なる。
【0045】前述の等価的に小さくなったトランス・コ
ンダクタンス”(gmi)eff ”は、 (gmi)eff=(gds/(gmb+gds))・gmi (7) となる。
【0046】ここで、”gmb”はFET29及び32の
トランス・コンダクタンスであり、FET29及び32
も飽和領域で動作しているので”gmb”は”
n )1/2 ”に比例することになる。但し、”μn ”は
電子の移動度である。
【0047】一方、FET34は抵抗性領域で動作して
いるのでドレイン電流”Id34 ”は、 Id34=(K/2)(W/L)・ (2(Vgs−Vt)Vds−Vds 2) (8) となる。
【0048】また、トランス・コンダクタンス”
mds” gmds=∂Id34/∂Vds =K(W/L)((Vgs−Vt)−Vds) (9) となる。
【0049】FET34は抵抗性領域で動作しているの
で”Vgs>>Vds”であり、式(9)は、 gmds=K(W/L)(Vgs−Vt) =μn・Cox(W/L)(Vgs−Vt) (10) となる。
【0050】ここで、利得”A”は式(4)から、 A=(gmi)eff/gmf ={(gds/(gmb+gds))・gmi}/gmf (11) となる。
【0051】式(11)において”gmi”及び”gmf
は”(μp )1/2 ”に比例するので”μp ”の温度変化に
よる影響は相殺される。但し、”gmb”は”
n )1/2 ”に比例するものの”gmds ”には閾値電
圧”Vt”の温度変動があるためこの状態では利得は温
度変化に影響される。
【0052】第2にバイアス電圧制御回路85における
温度の影響を説明する。先ず、FET35とFET37
は、 (W/L)35=(1/4)(W/L)36 =(1/4)(W/L)37 (12) 及び、 Id35=Id37 (13) なる関係を満足している。
【0053】FET35及び36はそれぞれ飽和領域で
動作しているので、 Id35=(K/2)(W/L)35(Vgs35−Vt)2 (14) Id36=(K/2)(W/L)36(Vgs36−Vt)2 (15) となる。
【0054】式(14)及び(15)から”Vgs35”及
び”Vgs36”は、 Vgs35=Vt+{Id35/(K/2)(W/L)35}1/2 (16) Vgs36=Vt+{Id36/(K/2)(W/L)36}1/2 (17) となる。
【0055】FET37のゲート・ソース間電圧”V
gs37”はFET36とゲートサイズが同一で、ドレイン
電流も同一なので、 Vgs37=Vt+{Id37/(K/2)(W/L)37}1/2 (18) となる。
【0056】ここで、バイアス電圧制御回路85の出力
電圧である図1中”Vb”は図1中”Va”を用いて、 Vb=Va−Vgs37 =Vgs35−Vgs37 =Vt+{Id35/(K/2)(W/L)35}1/2 −Vt+{Id37/(K/2)(W/L)37}1/2 ={Id35/(K/2)(W/L)35}1/2 −{Id37/(K/2)(W/L)37}1/2 (19) となる。
【0057】さらに、式(12)及び式(13)の条件
を用いることにより式(19)は、 Vb={Id37/(K/2)(1/4)(W/L)37}1/2 −{Id37/(K/2)(W/L)37}1/2 ={Id37/(K/2)(W/L)37}1/2 (20) となる。
【0058】第3に利得調整回路86における温度の影
響を説明する。FET38は飽和領域で動作しているの
で、前述と同様に図1中”Vd”は、 Vd=Vgs38 =Vt+{Id38/(K/2)(W/L)38}1/2 (21) となる。
【0059】また、FET37とFET32のゲートサ
イズやバイアス電流は同一なので、図1中”Vc”は”
Vb”と等しい。
【0060】従って、FET34のゲート・ソース間電
圧”Vgs34”は、 Vgs34=Vd−Vc =Vd−Vb = Vt+{Id38/(K/2)(W/L)38}1/2 −{Id37/(K/2)(W/L)37}1/2 =Vt +[2・Id38(L/W)38}1/2−{2・Id37(L/W)37}1/2] ・K-1/2 =Vt+(μn)-1/2 ・(Cox)-1/2[2・Id38(L/W)38}1/2 −{2・Id37(L/W)37}1/2] =Vt+(μn)-1/2Kx (22) となる。但し、”Kx”は温度に依存しない定数であ
る。
【0061】式(22)を式(10)に代入すると、 gmds=μn・Cox(W/L)(Vgs34−Vt) =μn・Cox(W/L)(Vt+(μn)-1/2Kx−Vt) =(μn)1/2・Cox(W/L)Kx (23) となる。
【0062】式(23)から”gmds ”は”
n )1/2”に比例することになり、式(11)におい
て”gmb”も前述のように”(μn )1/2”に比例するこ
とから”μn ”の温度変化による影響は相殺され、利
得”A”は温度変化の影響を受けなくなる。
【0063】例えば、図2は本発明に係る可変利得増幅
器の他の実施例を示す回路図、図3は他の従来例を示す
回路図であり、図4及び図5は両者の温度ドリフトのシ
ミュレーションを示す特性曲線図である。
【0064】図2は図1の回路に対して従来例において
説明したコモンモードの負帰還回路を別途付加した点で
ある。図2において1〜4,28〜45、100,10
1,102a及び103aは図1と同一符号を付してあ
り、46,47,48及び49はFET、50は定電流
源である。
【0065】図1の回路と異なる点は、出力電圧102
a及び103aがFET46及び47のゲートに接続さ
れ、FET46のソースがFET47のソース、FET
48及び49のゲート、定電流源50の一端にそれぞれ
接続され、さらに、FET46及び47のドレインが正
電圧源”Vdd”に、FET48及び49のソースと定電
流源50他端が接地される点である。言い換えれば、従
来例における帰還回路83を付加した形式になってい
る。
【0066】図3は従来例の回路図であり、図2と異な
る点はバイアス電圧制御回路85を構成するFET35
〜37と定電流源39及び40、利得調整回路86を構
成するFET38及び定電流源45の代わりに、定電圧
源51,52及び53が設けられ、定電圧源51の出力
がFET29及び32のゲートに、定電圧源52の出力
がFET30及び33のゲートに、定電圧源53の出力
がFET34のゲートにそれぞれバイアス電圧若しくは
利得制御電圧として印加される点である。また、102
b及び103bは出力電圧である。
【0067】図2及び図3に示すような回路に基づき温
度ドリフトのシミュレーションを行うと、図4及び図5
に示すようになる。
【0068】図4中”イ”及び”ロ”は図2中の定電流
源45の出力電流を”100μA”とした場合の利得の
特性曲線であり、”イ”は温度”0度”時の、”ロ”は
温度”70度”時の値をそれぞれ示している。
【0069】また、図4中”ハ”及び”ニ”は図2中の
定電流源45の出力電流を”200μA”とした場合の
利得の特性曲線であり、”ハ”は温度”0度”時の、”
ニ”は温度”70度”時の値をそれぞれ示している。
【0070】さらに、図4中”ホ”及び”ヘ”は図2中
の定電流源45の出力電流を”400μA”とした場合
の利得の特性曲線であり、”ホ”は温度”0度”時
の、”ヘ”は温度”70度”時の値をそれぞれ示してい
る。
【0071】同様に、図5中”チ”及び”リ”は図3中
の定電圧源53の出力電圧を”1.6654V”とした
場合の利得の特性曲線であり、”チ”は温度”0度”時
の、”リ”は温度”70度”時の値をそれぞれ示してい
る。
【0072】また、図5中”ヌ”及び”ル”は図3中の
定電圧源53の出力電圧を”2.0614V”とした場
合の利得の特性曲線であり、”ヌ”は温度”0度”時
の、”ル”は温度”70度”時の値をそれぞれ示してい
る。
【0073】さらに、図5中”ヲ”及び”ワ”は図3中
の定電圧源53の出力電圧を”2.703V”とした場
合の利得の特性曲線であり、”ヲ”は温度”0度”時
の、”ワ”は温度”70度”時の値をそれぞれ示してい
る。
【0074】図4から図2中の定電流源45の出力電流
を”100μA”,”200μA”及び”400μA”
とした場合の温度ドリフトはそれぞれ”−66ppm/
°C”,”187ppm/°C”及び”434ppm/
°C”となる。
【0075】一方、図5から図3中の定電圧源53の出
力電圧を”1.6654V”,”2.0614V”及
び”2.703V”とした場合の温度ドリフトはそれぞ
れ”−307ppm/°C”,”629ppm/°C”
及び”1253ppm/°C”となる。
【0076】従って、上記温度ドリフトを比較すると、 307/66=4.7 (24) 629/187=3.4 (25) 1253/434=2.9 (26) となり、従来例と比較して温度ドリフトが”1/3”
〜”1/5”程度改善されることになる。
【0077】この結果、可変利得増幅器コア部84にバ
イアス電圧制御回路85及び利得調整回路86を設ける
ことにより、利得の温度補償の改善が可能になる。
【0078】なお、バイアス電圧制御回路85に関して
は図1に示した回路に限定される訳ではなく図6に示す
ような回路であっても良い。
【0079】図6はバイアス電圧制御回路の他の一例を
示す回路図であり、図6において54,55,56,5
7,58及び59はFET、60は定電流源である。
【0080】定電流源60の一端はFET54のドレイ
ン及びゲートとFET56のゲートに接続され、FET
54のソースはFET55のドレイン及びソースとFE
T57及び59のゲートにそれぞれ接続される。
【0081】一方、FET56のソースはFET57の
ドレイン及びFET58のソースに接続され、FET5
8のソースは電圧”Ve”を出力すると共にFET59
のドレインに接続される。
【0082】さらに、定電流源60の他端、FET56
のドレインは正電圧源”Vdd”に接続され、FET5
5,57及び59のソースは接地される。
【0083】ここで、図6に示すバイアス電圧制御回路
の動作を説明する。先ず、FET54〜FET59に
は、 (W/L)54=(1/4)(W/L)55 =(1/4)(W/L)56 =(1/4)(W/L)57 =(1/4)(W/L)58 =(1/4)(W/L)59 (27) 及び Id54=Id58 (28) なる関係を満足している。
【0084】図6においてFET54〜59は飽和領域
で動作しているので、 Ve=Vgs55+Vgs54−Vgs56−Vgs58 (29) 式(27)から、”Vgs55=Vgs56=Vgs58”であり、
式(29)は、 Ve= Vgs54−Vgs58 (30) となる。
【0085】また、FET54及び58のゲート・ソー
ス間電圧”Vgs54”及び”Vgs58”は、 Vgs54=Vt+{Id54/(K/2)(W/L)54}1/2 (31) Vgs58=Vt+{Id58/(K/2)(W/L)58}1/2 (32) となる。
【0086】式(30)に式(31)及び式(32)を
代入すると、 Ve=Vt+{Id54/(K/2)(W/L)54}1/2 −[Vt+{Id58/(K/2)(W/L)58}1/2] ={Id54/(K/2)(W/L)54}1/2 −{Id58/(K/2)(W/L)58}1/2 (33) となる。
【0087】また、式(27)及び式(28)の条件か
ら式(33)は、 Ve={Id58/(K/2)(1/4)(W/L)58}1/2 −{Id58/(K/2)(W/L)58}1/2 ={Id58/(K/2)(W/L)58}1/2 (34) となる。
【0088】従って、バイアス電圧制御回路85として
は図1中のFET34のソースに供給されるバイアス電
圧が式(20)若しくは式(34)に示すような関係を
満足すれば良いと言うことになる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。可変利得増幅器
コア部にバイアス電圧制御回路及び利得調整回路を設け
ることにより、利得の温度補償の改善が可能な可変利得
増幅器が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変利得増幅器の一実施例を示す
回路図である。
【図2】本発明に係る可変利得増幅器の他の実施例を示
す回路図である。
【図3】他の従来例を示す回路図である。
【図4】図2に示す回路の温度ドリフトのシミュレーシ
ョンを示す特性曲線図である。
【図5】図3に示す回路の温度ドリフトのシミュレーシ
ョンを示す特性曲線図である。
【図6】バイアス電圧制御回路の他の一例を示す回路図
である。
【図7】従来の可変利得増幅器の一例を示す回路図であ
る。
【図8】従来の利得調整回路の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
2,13,14,15,16,17,18,19,2
0,21,22,23,24,27,28,29,3
0,31,32,33,34,35,36,37,3
8,46,47,48,49,54,55,56,5
7,58,59 FET 25 可変電流源 26 抵抗 39,40,41,42,43,44,45,50,5
1,52,53,60定電流源 80 差動入力回路 81 利得制御手段 82 出力段回路 83 帰還回路 84 可変利得増幅器コア部 85 バイアス電圧制御回路 86 利得調整回路 100,101 入力電圧 102,102a,102b,103,103a,10
3b 出力電圧 104 利得制御電圧 105 バイアス電圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変利得増幅器において、 2つの入力電圧が入力される差動入力回路、この差動入
    力回路の2つの出力電流がそれぞれ接続され、抵抗値を
    変化させることにより利得を変化させる利得制御手段、
    この利得制御手段の2つの出力電流に基づき出力電圧を
    出力する出力段回路、前記出力電圧を前記出力段回路に
    負帰還させる帰還回路から構成される可変利得増幅器コ
    ア部と、 この可変利得増幅器コア部に印加するバイアス電圧を制
    御するバイアス電圧制御回路と、 前記利得調整手段に利得制御電圧を印加する利得調整回
    路とを備えたことを特徴とする可変利得増幅器。
JP8260691A 1996-10-01 1996-10-01 可変利得増幅器 Pending JPH10107562A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500757A (ja) * 1999-12-01 2004-01-08 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 非線形プロセッサ
KR100499856B1 (ko) * 2002-12-10 2005-07-07 한국전자통신연구원 가변 이득 증폭기
KR100499859B1 (ko) * 2002-12-12 2005-07-07 한국전자통신연구원 가변 이득 증폭기
JP2006173900A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Sony Corp バイアス発生回路及び同回路を有するカスコード型差動増幅器及び同差動増幅器を備えたアナログ/ディジタル変換器

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JP2006173900A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Sony Corp バイアス発生回路及び同回路を有するカスコード型差動増幅器及び同差動増幅器を備えたアナログ/ディジタル変換器

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