JP2550871B2 - Cmos定電流源回路 - Google Patents

Cmos定電流源回路

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JP2550871B2 JP5187811A JP18781193A JP2550871B2 JP 2550871 B2 JP2550871 B2 JP 2550871B2 JP 5187811 A JP5187811 A JP 5187811A JP 18781193 A JP18781193 A JP 18781193A JP 2550871 B2 JP2550871 B2 JP 2550871B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCMOS集積回路上に構
成される定電流源回路に関し、特に外付け部品を必要と
せずにプロセス変動,環境変動に対し安定に定電流を供
給可能なCMOS定電流源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられている定電流源回路の第1
の例を図11に示す。図中、参照数字46は基準電圧発
生回路,47は演算増幅器,48は抵抗,49はnチャ
ネルMOSトランジスタ,50は定電流被供給回路を示
す。今、基準電圧発生回路(46)の出力電圧をVre
fとすると、演算増幅器(47)の負入力は演算増幅器
の動作によりVrefに等しい電圧となる。従って抵抗
(48)の抵抗値をRとすると、抵抗(48),nチャ
ネルMOSトランジスタ(49)及び定電流被供給回路
(50)には、
【0003】
【0004】なる一定の電流が流れる。
【0005】次に第2の従来技術について説明する。図
12はMOSトランジスタのしきい値電圧の差を利用し
たものである。(特公平3−27934に依る)図中、
参照数字51及び52はしきい値電圧の異なるpチャネ
ルMOSトランジスタ,53,54及び55チャネルM
OSトランジスタ,56は定電流被供給回路である。
今、pチャネルMOSトランジスタ(51)及び(5
2)のしきい値電圧の絶対値を各々VTP1 ,VTP2 ,n
チャネルMOSトランジスタ(53),(54)及び
(55)のしきい値電圧をVTnとすると、各々のドレイ
ン電流I1,I2,I0は
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】で与えられる。ここでVGP及びVGNは各々
pチャネルMOSトランジスタ(51),(52)及び
nチャネルMOSトランジスタ(53),(54),
(55)のゲート電圧であり、Kp1,Kp2,Kn1,Kn2
及びKn0は各々MOSトランジスタ(51),(5
2),(53),(54)及び(55)のコンダクタン
ス定数を示す。
【0010】ここで(2)式から(4)式を整理する
と、出力電流I0 は次式で与えられる。
【0011】
【0012】
【0013】従って、Kn0,C,VTP1 ,VTP2 が一定
であると仮定すれば定電流被供給回路(56)の一定の
電流が供給される。
【0014】次に第3の従来技術について説明する。図
13は第2の従来技術に類似した技術で、抵抗による電
圧降下を利用したものである(R.Gregoria
n,G.C.Temes著 Analog MOS I
ntegrated Circuits for Si
gnal Processing P.127 Fi
g.4、5に依る)。
【0015】図中、参照数字57及び58はpチャネル
MOSトランジスタ,59及び60はnチャネルMOS
トランジスタ,61は抵抗を示す。今、説明を簡単にす
るためにpチャネルMOSトランジスタ(57)と(5
8)のトランジスタサイズが等しいものとすると、これ
らのトランジスタは次式で与えられる等しい一定のドレ
イン電流(I)が流れる。
【0016】
【0017】
【0018】W1 /L1 及びW2 /L2 は各々nチャネ
ルMOSトランジスタ(59)及び(60)のトランジ
スタサイズ。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の定電流
源回路には以下の問題点があった。
【0020】先ず第1の従来技術(図11)では(1)
式から明らかな様に一定の出力電流を得るためには一定
の電圧(Vref)と一定の抵抗(R)が必要である。
【0021】前項の一定の電圧を発生する機能は、バン
ドギャップリファレンス回路(図14参照)等の技術と
用いる事により集積化が可能である。しかし、集積回路
上にバラツキの少ない抵抗を実現することは困難であ
り、一般的に本従来技術を用いる場合は外付けの基準抵
抗を用いている。
【0022】次に第2の従来技術(図12)では(5)
式から明らかな様に一定の出力電流を得るためには
(5)式のkn0,C,VTP1 −VTP2 を一定にする必要
がある。この内Cはほぼ一定の定数とみなす事がでる。
しかし、コンダクタンス定数(kn0)及びしきい値電圧
の差(VTP1 −VTP2 )はプロセス変動,環境変動によ
りバラツキを発生する。先ず、コンダクタンス定数のバ
ラツキについて説明する。コンダクタンス定数kは
(7)式で与えられる。
【0023】
【0024】ここでμは電荷移動度,COXはゲート酸化
膜容量,W/Lはトランジスタのチャネル幅/チャネル
長である。
【0025】(7)式において最も大きなバラツキ要因
は電荷移動度(μ)の温度依存性である。電荷移動度
(μ)は−0.2%/℃程度の温度依存性を有してい
る。従って動作温度範囲が0℃〜100℃の場合を仮定
すると、出力電流は20%程度変動する。ゲート酸化膜
容量(COX)とトランジスタサイズのバラツキは比較的
少ないが5パーセント程度のバラツキが発生する。
【0026】次にしきい値電圧の差(VTP1 −VTP2
のバラツキについて説明する。しきい値電圧はイオン注
入量により制御され、現在の集積回路技術では、2種類
のしきい値電圧の差のバラツキは5%程度である。
【0027】従って温度変動幅を100℃とすると、本
従来技術では出力電流が30パーセント程度のバラツキ
を有すると言う欠点があった。
【0028】又、第3の従来技術(図13)では(7)
(8)式より判る様に抵抗値のバラツキ,電荷移動度の
温度依存性により、出力電流が大きなバラツキを持つと
言う欠点があった。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、これら従来の
欠点を除去し、バラツキが少なく、集積化に適した定電
流源回路と提供することを目的としたものである。
【0030】本発明のCMOS定電流源回路は、ソース
を定電源に接続した第1のpチャネルMOSトランジス
タと、ソースを前記正電源に接続し、ゲート及びドレイ
ンを該第1のpチャネルMOSトランジスタのゲートに
共通接続した第2のpチャネルMOSトランジスタと、
ドレイン及びゲートを前記第1のpチャネルMOSトラ
ンジスタのドレインに共通接続した第1のnチャネルM
OSトランジスタと、ドレインを前記第2のpチャネル
MOSトランジスタのドレインに接続し、ゲートを該第
1のnチャネルMOSトランジスタのゲートに接続し、
ソースを負電源に接続した第2のnチャネルMOSトラ
ンジスタと、前記第1のnチャネルMOSトランジスタ
のソースに基準電圧を加える機能と、前記第2のpチャ
ネルMOSトランジスタとカレントミラー接続した第3
のpチャネルMOSトランジスタと、各々のソースを該
第3のpチャネルMOSトランジスタのドレインに共通
接続した第4及び第5のpチャネルMOSトランジスタ
と、ゲート及びドレインを該第4のpチャネルMOSト
ランジスタのドレインに共通接続し、ソースを前記負電
源に接続する第3のnチャネルMOSトランジスタと、
ゲート及びドレインを前記第5のpチャネルMOSトラ
ンジスタのドレインに共通接続し、ソースを前記負電源
に接続する第4のnチャネルMOSトランジスタと、前
記第4及び第5のpチャネルMOSトランジスタの各々
のゲート間に一定の電圧を加える機能と、前記第4のn
チャネルMOSトランジスタとカレントミラー接続した
該第4のnチャネルMOSトランジスタとチャネル長の
異なる第5のnチャネルMOSトランジスタと、前記第
5のnチャネルMOSトランジスタとカレントミラーを
構成する複数個のMOSトランジスタを有している。
【0031】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施例を示す回路図である。
図中、参照数字1,2,5,6及び7はpチャネルMO
Sトランジスタ、3,4,8,9及び10はnチャネル
MOSトランジスタ、Vrefは基準電圧源,11は定
電流被供給回路を示す。今、pチャネルMOSトランジ
スタのしきい値電圧の絶対値をVTP,nチャネルMOS
トランジスタのしきい値電圧をVTnとすると、pチャネ
ルMOSトランジスタ(1)(2)の各々のドレイン電
流(I1),(I2)は次式で与えられる。
【0032】
【0033】
【0034】ここで、kP1及びkP2は各々pチャネルM
OSトランジスタ(1)及び(2)のコンダクタンス定
数,kn1及びkn2は各々nチャネルMOSトランジスタ
(3)及び(4)のコンダクタンス定数,VGP及びVGn
は各々pチャネルMOSトランジスタ(1)及びnチャ
ネルMOSトランジスタ(4)のゲート・ソース間電圧
を示す。
【0035】又、I1とI2はカレントミラーの関係に
あるので次式が成り立つ。
【0036】
【0037】以上(8)〜(9)式を整理すると、I2
は次式で表わされる。
【0038】
【0039】
【0040】上式の(13)式及び(14)式は第2の
従来技術の(5)式及び(6)式とよく似た関係式とな
る。本発明が従来技術(図12)と異なる点は、従来技
術では2種類のしきい値電圧の差((5)式のVTP1
TP2 )を利用して定電流を発生しているのに対し、本
発明では基準電圧(Vref)を用いて定電流を発生し
ている点である。従って、図12の従来技術ではしきい
値電圧の差のバラツキが出力電流のバラツキ原因の1つ
であったが、本発明では(13)式から判る様にしきい
値電圧の影響を受けない定電流源回路を実現できる。但
し、(13)式からも判る様に、本実施例においても従
来技術(図12)と同様にコンダクタンス定数kn2のバ
ラツキの影響がある。
【0041】コンダクタンス定数kn はkn =μn・C
ox・W/Lで与えられ、バラツキの最大の原因は電荷移
動度(μn)の温度依存性であり、第2の原因はトラン
ジスタのチャネル長(L)のバラツキである。本発明は
上記温度依存性及びチャネル長依存性を有する。以下こ
れらの原理について説明する。
【0042】図1においてpチャネルMOSトランジス
タ(5)(6)(7)及びnチャネルMOSトランジス
タ(8)(9)で構成する差動体回路が電荷移動度の温
特補正回路である。この温特補正回路はMOSトランジ
スタのドレイン電流の温度依存性がトランジスタの垂直
電界強度により変化する事を利用したものである。今、
図1においてpチャネルMOSトランジスタ(5)はp
チャネルMOSトランジスタ(2)とカレントミラー接
続されているため、差動対回路の電流源であるトランジ
スタ(5)のドレイン電流は(11)式のI2に比例し
た電流が流れる。このドレイン電流は上述した様にμn
の温度依存性により−0.2%/℃程度の温度依存性を
有する。この温度依存性を有するドレイン電流はpチャ
ネルMOSトランジスタ(6)及び(7)に配分され
る。この電流配分率はpチャネルMOSトランジスタ
(6)及び(7)の各々のゲート・ソース間電圧によっ
て決まる。今、pチャネルMOSトランジスタ(6)と
(7)のゲート間に一定の電圧を印加すると、電流配分
率は上記ゲート間電圧により決まる。
【0043】この時、2つのトランジスタ(6)及び
(7)のゲート・ソース間電圧は異なるため、垂直電界
強度が異なり、この結果電流配分率に温度依存性が発生
する。この電流配分率の温度依存性はpチャネルMOS
トランジスタ(6)と(7)のゲート間電圧により制御
することができ、これによりpチャネルトランジスタ
(6)あるいは(7)のいずれかの電流の温度依存性を
概ねゼロとする事ができる。以下ドレイン電流の温度特
性をゲート電圧により制御する原理について説明する。
【0044】MOSトランジスタのドレイン電流の温度
依存性はトランジスタのしきい値電圧(VT )及び電荷
移動度(μ)の温度依存性により決まる。VT の温度依
存性はプロセスにより異なるが、一般的に−1mV/℃
〜−4mV/℃の温度傾斜を有する。又、実効電荷移動
度μeffは次式で与えられる。
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】ここでEeffは平均垂直電界,Ecは臨
界垂直方向電界,mは垂直方向電界依存指数,μ0 は低
垂直電界時(Eeff<Ecの時)の電荷移動度,μ′
は絶対温度がT′の時の垂直電界電荷移動度を示す。
今、トランジスタのゲート・ソース間電圧が一定である
とすると、Eeffは一定値であり、μeffの温度傾
斜は次式で与えられる。
【0049】
【0050】従ってMOSトランジスタの飽和領域のド
レイン電流式。
【0051】
【0052】を絶対温度Tで偏微分すると次式が得られ
る。
【0053】
【0054】上式において μ0 T 及び VT
T は共にVgs依存性のない負の定数である。従ってVgs
の値を調整することによりドレイン電流の温度傾斜を制
御することができる。図5はその具体的な例をグラフ化
したものである。図中Idは25℃のドレイン電流を
1.0として規格化したものであり、Vgsによりドレイ
ン電流の温度傾斜が変化する事を示している。本図から
判る様にVgsが十分に高い時にはドレイン電流は負の温
度傾斜を示し、Vgsが低下すると正の温度傾斜に変化し
ていく。
【0055】以上説明した様にMOSトランジスタのド
レイン電流の温度傾斜はゲート・ソース間電圧で制御可
能であり、図1に示す差動対回路のV1,V2に一定の
差電圧を加える事により、電流配分率に温度依存性をも
たせる事ができる。
【0056】今、図1においてV2をV1よりも高い電
圧に設定すると、pチャネルMOSトランジスタ(7)
のVgsはpチャネルMOSトランジスタ(6)のVgs
りも低くなり、pチャネルMOSトランジスタ(7)へ
の電流配分率は温度が高くなると増加する。一方、差動
対回路の電流源トランジスタ(5)は負の温度傾斜を有
するのでV2−V1の値を調整することにより、pチャ
ネルMOSトランジスタ(7)のドレイン電流の温度依
存性を概ねゼロとすることができる。(差電圧の供給方
法及び効果は後術する)。
【0057】次にMOSトランジスタのチャネル長
(L)のバラツキに対する補正方法について説明する。
図1のnチャネルMOSトランジスタ(9)のドレイン
電流は前述の(13)式のI2に比例した値となる。従
ってトランジスタのチャネル長(L)に対し、負の傾斜
を有している。
【0058】今、図1のnチャネルMOSトランジスタ
(9)及び(10)のトランジスタサイズを各々W9/
L9,W10/L10,各々のドレイン電流をI9及び
I10,チャネル長変動量をΔLとすると、I9とI1
0の比は次式で与えられる。
【0059】
【0060】ここで上式をΔLで偏微分すると、次式が
得られる。
【0061】
【0062】従ってL10>Δ9とすることによりΔL
に対する傾斜を正にすることが可能であり、L10とL
9の値を適当な値に設定することによりΔL依存性を補
正することができる。(具体的な効果は後述)。
【0063】以上説明した動作により、図1の定電流被
供給回路11には温度依存性チャネル長変動依存性の少
ない定電流が供給される。
【0064】次に本発明の第2の実施例(図2)につい
て説明する。図2は図1の基準電圧源(Vref)及び
温度依存性補正の差動対回路の入力(V1)及び(V
2)の具体的な実現例を示したものであり、他の回路は
図1と等しいので説明を省略する。
【0065】図中、参照数字12は基準電圧発生回路,
13,14,18,20,21,24,25及び26は
pチャネルMOSトランジスタ,15,16,17,1
9,22,23,27,28及び29はnチャネルMO
Sトランジスタ,30は定電流被供給回路を示す。基準
電圧発生回路は高精度のアナログ回路を実現する手段と
して利用されている。CMOS集積回路に実現可能なも
のとしては、バンドギャップ基準電圧発生回路(図1
4),定電圧回路(図15)(特公平2−12509)
等であり、何れも温度補償された定電圧を供給するもの
である。
【0066】図2において基準電圧発生回路(12)は
nチャネルMOSトランジスタ(17)のドレインに定
電圧を供給し、nチャネルMOSトランジスタ(17)
が等価的に基準電圧源(図1のVref)を実現する。
ここでnチャネルMOSトランジスタ(17)は機能実
現上なくても良い素子であるが、この素子を用いること
により、nチャネルMOSトランジスタ15からの電流
パスを作り、基準電圧発生回路のバッファアンプ(図1
4参照数字39)の負荷駆動能力を低減できる。
【0067】次に温度依存性補正の差動対回路(参照数
字24〜28で構成される回路)の入力(V1)及び
(V2)の具体的な実現例を説明する。
【0068】図2において、pチャネルMOSトランジ
スタ(18)はpチャネルMOSトランジスタ(14)
とカレントミラー接続されており、又nチャネルMOS
トランジスタ(22)及び(23)はnチャネルMOS
トランジスタ(19)とカレントミラー接続されてい
る。ここでpチャネルMOSトランジスタ(18)のド
レイン電流とnチャネルMOSトランジスタ(19)の
ドレイン電流は等しいので、nチャネルMOSトランジ
スタ(22)及び(23)のドレイン電流は(13)式
のI2の比例した値となる。今pチャネルMOSトラン
ジスタ(18)(20)及び(21)のコンダクタンス
定数を各々k18,k20及びk21とし、nチャネルMOS
トランジスタ(19),(22)及び(23)のコンダ
クタンス定数を各々k19,k22及びk23とし、pチャネ
ルMOSトランジスタ(20)及び(21)のゲート・
ソース間電圧を各々Vgs20及びVgs21とすると、pチャ
ネルMOSトランジスタ(20)及び(21)の各々の
ドレイン電流(I20及びI21)は次式で与えられ
る。
【0069】
【0070】
【0071】又、差動対回路の差動入力(V2−V1)
は、
【0072】
【0073】であるから、(23),(24),(2
5)式を整理すると次式が得られる。
【0074】
【0075】ここでコンダクタンス定数の比は温度依存
性のない定数とみなす事ができるので、差動対回路には
温度依存性のない一定の差電圧が印加される。
【0076】以上説明した回路により図1の定電流源回
路と同等の機能を実現できる。
【0077】次に、定電流被供給回路への電流供給方法
について説明する。本発明による定電流源回路は演算増
幅器等の定電流源を実現するためのものである。一般的
に、CMOSアナログLSIでは複数個の演算増幅器を
1チップ上に搭載する。この場合、本発明の定電流源回
路を各々の演算増幅器に対し独立に設けると消費電流及
びチップ面積の増大を招く。従って一つの定電流源回路
を複数個の演算増幅器に対して共通に用いる必要があ
る。その一つの手段は、例えば、図1のnチャネルMO
Sトランジスタ(10)のゲート電圧を各演算増幅器に
配線し、各演算増幅器で図1のnチャネルMOSトラン
ジスタ(10)に相当するトランジスタにより電圧電流
変換を行う方法である。しかし、この方法ではチップ内
のGND雑音により、演算増幅器等の電流源に雑音が重
畳されると言う問題がある。
【0078】図3は、雑音の増加を招きにくい電流供給
方法を示したものである。図中、参照数字40は本発明
による定電流源回路で、定電流源回路の出力は図1のn
チャネルMOSトランジスタ(10)のドレインに相当
する。本発明による定電流源回路(40)で発生した定
電流はダイオード接続されたpチャネルMOSトランジ
スタ(41)に供給される。pチャネルMOSトランジ
ィスタ(42)〜(45)はpチャネルMOSトランジ
スタ(41)とカレントミラー接続されており、各々の
ドレインより各定電流被供給回路へ電流を供給する。
【0079】この方法を採ることにより、チップ内GN
D雑音による雑音の増加を低減することができる。例え
ば図3に示す出力電流(IO 1)を演算増幅器(Op.
Amp)に供給する場合を考えると、演算増幅器内の定
電流(IO 1′)はGNDとGND′の間に雑音が重畳
しても、雑音を含まない定電流となる。
【0080】次に本発明による第3の実施例(図4)に
ついて説明する。図1及び図2はチップ内の負電源を基
準として、チップ内の伝達信号が処理される事を前提と
した実施例である。しかし、アプリケーション上の制約
等により、チップ内の正電源を基準として、チップ内の
伝達信号を処理しなければならない場合がある。この場
合、図1の回路を上下に反転し、pチャネルMOSトラ
ンジスタとnチャネルMOSトランジスタを入れ換える
事により実現できる。図中GNDは正電源,Vssは負
電源,Vrefは基準電圧源を示し、参照数字1′,
2′,5′,6′及び7′はnチャネルMOSトランジ
スタ,3′,4′,8′9′及び10′はpチャネルM
OSトランジスタ,11′は定電流被供給回路を示す。
【0081】動作原理は図1の実施例と同様なので説明
を省略する。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、外付け部
品が不要なうえ製造条件変動,環境変動に対し、非常に
安定な定電流源と構成することが可能で、図3に示した
電流供給方法を採る事により、低消費電力化及び低雑音
化が可能である。以下シミュレーション結果を基に、本
発明の安定性について説明する。
【0083】図6〜図10は本発明による一実施例のシ
ミュレーション結果を示したものである。各々の図の縦
軸はTypical条件での出力電流に対する変動量を
示したものであり、図6はVtnに対する感度、図7はV
tpに対する感度、図8はVddに対する感度、図9は温
度に対する感度、図10はチャネル長に対する感度を示
したものである。これらの図から判る様に、しきい値電
圧変動±0.15V,電源変動±5%,温度変動−20
℃〜100℃,チャネル長変動±0.13μmの変動範
囲において出力電流のバラツキを高々6%程度におさえ
る事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図。
【図2】本発明の第2の実施例の回路図。
【図3】本発明の電流供給方法を示す回路図。
【図4】本発明の第3の実施例の回路図。
【図5】MOSトランジスタのドレイン電流の温度依存
性を示すグラフ。
【図6】本発明のシミュレーション結果。
【図7】本発明のシミュレーション結果。
【図8】本発明のシミュレーション結果。
【図9】本発明のシミュレーション結果。
【図10】本発明のシミュレーション結果。
【図11】従来技術による定電流源回路。
【図12】従来技術による定電流源回路。
【図13】従来技術による定電流源回路。
【図14】従来技術による定電圧発生回路。
【図15】従来技術による定電圧発生回路。
【符号の説明】
1,2,5,6,7,13,14,18,20,21,
24,25,26,41〜45,3′,4′,8′,
9′,10′,51,52,57,58,31,32,
62〜64 pチャネルMOSトランジスタ 3,4,6〜10,15〜17,19,22,23,2
5〜29,1′,2′,5′〜7′,49,53〜5
5,59,60,65,66 nチャネルMOSトラ
ンジスタ 11,30,11′,50,56 定電流被供給回路 12,46 定電圧発生回路 40 定電流源回路 47,38,39,72,Op.Amp 演算増幅器 48,61,33〜35,67,68 抵抗 36,37 バイポーラトランジスタ 69〜71 ダイオード Vref 基準電圧源

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースを正電源に接続した第1のpチャ
    ネルMOSトランジスタと、ソースを前記正電源に接続
    し、ゲート及びドレインを該第1のpチャネルMOSト
    ランジスタのゲートに共通接続した第2のpチャネルM
    OSトランジスタと、ドレイン及びゲートを前記第1の
    pチャネルMOSトランジスタのドレインに共通接続し
    た第1のnチャネルMOSトランジスタと、ドレインを
    前記第2のpチャネルMOSトランジスタのドレインに
    接続し、ゲートを該第1のnチャネルMOSトランジス
    タのゲートに接続し、ソースを負電源に接続した第2の
    nチャネルMOSトランジスタで構成されるカレントミ
    ラー回路において、前記第1のnチャネルMOSトラン
    ジスタのソースに基準電圧を与え、前記第2のpチャネ
    ルMOSトランジスタとカレントミラー接続した第3の
    pチャネルと、各々のソースを該第3のpチャネルMO
    Sトランジスタのドレインに共通接続した第4及び第5
    のpチャネルMOSトランジスタと、ゲート及びドレイ
    ンを該第4のpチャネルMOSトランジスタのドレイン
    に共通接続し、ソースを前記負電源に接続する第3のn
    チャネルMOSトランジスタと、ゲート及びドレインを
    前記第5のpチャネルMOSトランジスタのドレインに
    共通接続し、ソースを前記負電源に接続する第4のnチ
    ャネルMOSトランジスタとを有し、前記第4及び第5
    のpチャネルMOSトランジスタの各々のゲート間に一
    定の電圧を加える事を特徴とするCMOS定電流源回
    路。
  2. 【請求項2】 前記請求項のCMOS定電流回路を有
    し、前記第4のnチャネルMOSトランジスタとカレン
    トミラー接続した第5のnチャネルMOSトランジスタ
    を有し、該第5のnチャネルMOSトランジスタのドレ
    インより出力電流を得るCMOS定電流回路において、
    前記第4及び第5のnチャネルMOSトランジスタのチ
    ャネル長が異なる事を特徴とするCMOS定電流源回
    路。
  3. 【請求項3】 前記第5のnチャネルMOSトランジス
    タとカレントミラーを構成する複数個のMOSトランジ
    スタを有し、該複数個のMOSトランジスタの各々のド
    レインより各々の被供給回路へ電流を供給する事を特徴
    とする請求項のCMOS定電流源回路。
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