JPH09307224A - リフロー式半田付け装置 - Google Patents

リフロー式半田付け装置

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JPH09307224A
JPH09307224A JP8120371A JP12037196A JPH09307224A JP H09307224 A JPH09307224 A JP H09307224A JP 8120371 A JP8120371 A JP 8120371A JP 12037196 A JP12037196 A JP 12037196A JP H09307224 A JPH09307224 A JP H09307224A
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彰男 猪俣
Masaru Nonomura
勝 野々村
Masuo Masui
増尾 増井
Naoichi Chikahisa
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    • B23K1/012Soldering with the use of hot gas

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフロー炉の排出気体の中から、フラックス
等の汚染物質の気化成分を充分に除去できるリフロー式
半田付け装置の提供。 【解決手段】 回路基板3を搬送する搬送手段2と、前
記の搬送される回路基板3を加熱する加熱手段4と、加
熱手段4においてリフロー半田付けされた回路基板3を
冷却する冷却手段5と、前記加熱手段4から漏れ出す高
温の排出気体を装置1の外に排出する排気路6a、6
b、6cおよび排気用送風機8と、前記排気路6a、6
b、6cに設けられ、前記排出気体を70°C以下、望
ましくは60℃以下に冷却し、前記排出気体中に含まれ
るフラックス等の気化成分を液化または固化して取り除
くフラックス除去手段7とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板に電子部
品を半田付けして実装するためのリフロー式半田付け装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リフロー式半田付け装置の従来例を図1
1に基づいて説明する。
【0003】図11において、従来例のリフロー式半田
付け装置1は、搬入される回路基板3を搬送する搬送手
段2と、搬送される回路基板3を予備加熱し、次いでリ
フロー加熱する加熱手段4と、リフローされた回路基板
3を冷却する冷却手段5と、前記加熱手段4の入口と出
口とから漏れ出す高温の排出気体を外部に排気する排気
路6a、6b、6cと、排気路6cに設けられた排気用
送風機8とを有する。
【0004】排気路6a、6b、6cからの排気は工場
内のダクトを通って屋外に排気される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
の構成では、工場内のダクトを通る排気中にフラックス
等の気化成分が存在し、これらの気化成分が、前記ダク
ト内で液化または固化し、前記ダクト内に堆積し、排気
能力が低下し、これらの堆積物の清掃に多くの時間が費
やされるという問題点がある。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決し、リフロ
ー炉の排出気体の中から、リフロー中に発生するフラッ
クス等の汚染物質を充分に除去するリフロー式半田付け
装置の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願第1発明のリフロー
式半田付け装置は、上記の課題を解決するために、回路
基板を搬送する搬送手段と、前記の搬送される回路基板
を加熱する加熱手段と、加熱手段においてリフロー半田
付けされた回路基板を冷却する冷却手段と、前記加熱手
段から漏れ出す高温の排出気体を装置の外に排出する排
気路および排気用送風機と、前記排気路に設けられ、前
記排出気体を、半田中のフラックス気化成分が液化また
は固化する温度以下、好ましくは70°C以下、更に好
ましくは60℃以下に冷却し、前記排出気体中に含まれ
るフラックス等の気化成分を液化または固化して取り除
くフラックス除去手段とを有することを特徴とする。
【0008】本願第1発明のリフロー式半田付け装置
は、フラックス除去手段により、加熱手段から漏れ出す
高温の排出気体を、半田中のフラックス気化成分が液化
または固化する温度以下に冷却するので、100°C前
後から液化または固化し始めるフラックス等の気化成分
を、前記フラックス除去手段を通過する短い時間で充分
に液化または固化させて取り除くことができる。
【0009】又、本願第1発明のリフロー式半田付け装
置において、フラックス除去手段は、加熱手段から漏れ
出した高温の排出気体に室温の外気を混合して低温、例
えば70°C以下の排出気体とし、液化または固化した
フラックス等の成分を濾過して除去するように構成する
と、装置が最も簡単になる。
【0010】又、本願第1発明のリフロー式半田付け装
置において、フラックス除去手段は、加熱手段から漏れ
出した高温の排出気体に室温より低温の気体を混合して
低温、例えば70°C以下の排出気体とし、液化または
固化したフラックス等の成分を濾過して除去するように
構成すると、混合する気体の量が少なくて済み、フラッ
クス除去手段を小型化できる。
【0011】又、本願第1発明のリフロー式半田付け装
置において、フラックス除去手段は、加熱手段から漏れ
出した高温の排出気体に所定温度に調整された気体を混
合して低温、例えば70°C以下の排出気体とし、液化
または固化したフラックス等の成分を濾過して除去する
ように構成すると、混合する気体の量が少なくて済み、
フラックス除去手段が小型化し、且つ、フラックス等の
気化成分を確実に除去することができる。そして、前記
濾過前または濾過後の排出気体の温度を検出し、前記の
検出温度が70°C以下に維持されるように、所定温度
を調整すれば、フラックス等の気化成分を更に確実に除
去することができる。
【0012】又、本願第1発明のリフロー式半田付け装
置において、フラックス除去手段は、内蔵する液槽の液
体の中を加熱手段から漏れ出した高温の排出気体を通過
させることにより低温、例えば70°C以下の排出気体
とし、液化または固化したフラックス等の成分を前記液
体中に堆積させて除去するように構成すると、装置が簡
単で、フラックス等の気化成分を確実に除去することが
できる。
【0013】又、本願第1発明のリフロー式半田付け装
置において、フラックス除去手段は、低温の気体または
液体を密閉状態で通過させる熱交換冷却手段を内蔵し、
加熱手段から漏れ出した高温の排出気体を内蔵する前記
熱交換冷却手段に接触させて低温、例えば70°C以下
の排出気体とし、液化または固化したフラックス等の成
分を濾過して除去するように構成すると、排気用送風機
の送風量がそのまま排出気体の排出量になり、排出気体
の排出量の制御が容易になる。
【0014】又、本願第1発明のリフロー式半田付け装
置において、フラックス等の気化成分を濾過して除去す
る場合には、フラックス除去手段は、流入してくる排出
気体の圧力と流出する排出気体の圧力とを比較し、これ
らの圧力の圧力差を検出し、この圧力差が所定値を越え
れば、フイルタの目詰まりの警報を出すように構成する
と、フイルタの目詰まりによるトラブルを防ぐことがで
きる。
【0015】本願第2発明のリフロー式半田付け装置
は、上記の課題を解決するために、回路基板を搬送する
搬送手段と、前記の搬送される回路基板を加熱する加熱
手段と、加熱手段においてリフロー半田付けされた回路
基板を冷却する冷却手段と、前記加熱手段から漏れ出す
高温の排出気体を装置の外に排出する排気路および排気
用送風機と、前記排気路に設けられ、溶剤を入れた液槽
を内蔵し、加熱手段から漏れ出す高温の排出気体を前記
溶剤中を通過させることにより、前記排出気体中のフラ
ックス等の気化成分を前記溶剤中に溶かし出して除去す
るフラックス除去手段とを有することを特徴とする。
【0016】本願第2発明のリフロー式半田付け装置
は、フラックス除去手段により、加熱手段から漏れ出す
高温の排出気体を溶剤中を通過させるので、前記排出気
体中のフラックス等の気化成分を前記溶剤中に溶かし出
して除去することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】加熱手段4の入口と出口とから漏
れ出す高温の排出気体中に含まれるフラックス等の気化
成分は、フラックスの種類によって多少の差はあるが、
通常100°C程度の温度まで冷却すると液化または固
化し始め、温度が更に低下すると液化または固化に要す
る時間が短くなる。
【0018】本発明のリフロー式半田付け装置1におい
て、後述するフラックス除去手段7は、高温の排出気体
に多量の室温の気体を混合する、高温の排出気体に低温
の気体を混合する、高温の排出気体を熱交換器で冷却す
る、高温の排出気体を低温の液体中を通して冷却する等
の手段により、半田中のフラックス気化成分が液化また
は固化する温度、望ましくは70°C以下、更に望まし
くは60℃以下に冷却し、フラックス除去手段7を通過
する短い時間で、フラックス等の気化成分を充分に液化
または固化させてフイルタで除去する。或いは、高温の
排出気体を溶剤中を通過させてフラックス等の気化成分
を前記溶剤の中に溶かして除去するように構成されてい
る。
【0019】更に、フラックス除去手段7は、内部に設
けたフイルタの機能を保証し、排出気体の排気能力を維
持し、液化または固化したフラックス等を充分に除去す
るために、フラックス除去手段7の入口側の排出気体の
圧力と出口側の排出気体の圧力との圧力差を監視し、前
記圧力差が所定値を越えればフイルタを交換する機構を
有する。
【0020】本発明のリフロー式半田付け装置の第1の
実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。本実施の
形態は、高温の排出気体に冷却気体として室温の気体を
混合して、70°C以下に冷却するものである。
【0021】図1において、本実施の形態のリフロー式
半田付け装置1は、搬入される回路基板3を搬送する搬
送手段2と、搬送される回路基板3を予備加熱し、次い
でリフロー加熱する加熱手段4と、リフローされた回路
基板3を冷却する冷却手段5と、前記加熱手段4の入口
と出口とから漏れ出す高温の排出気体を外部に排気する
排気路6a、6b、6cと、前記排気路6cに設けられ
て、前記高温の排出気体に多量の外気を混合し、前記の
混合後の排出気体の温度を70°C以下に冷却して前記
排出気体内のフラックス等の気化成分を充分に液化また
は固化し、内蔵するフイルタで除去するフラックス除去
手段7と、前記フラックス除去手段7の下流側の排気路
6cに設けられた排気用送風機8とを有する。
【0022】次に、本実施の形態のフラックス除去手段
7を図2、図3に基づいて説明する。
【0023】図2において、本実施の形態のフラックス
除去手段7は、ケース9の一端側に、前記排気路6cに
接続する排気吸い込み口10と、外気に連通する外気吸
い込み口17、17とを設け、前記排気吸い込み口10
により加熱手段4から漏れ出す排出気体14を排気路6
cから吸い込み、前記外気吸い込み口17、17により
外気16、16を吸い込む。これらの吸い込み力は図1
の排気用送風機8の作用による。
【0024】ケース9の他端側に、前記排気路6cに接
続する排気吐き出し口11を設けて、排出気体15を吐
き出す。この吐き出し排出気体15は図1の排気用送風
機8の作用により、工場内のダクトに送られる。
【0025】ケース9の内部には、排気吸い込み口10
から吸い込まれた排出気体14と、外気吸い込み口1
7、17から吸い込まれた外気16、16とが、排気吐
き出し口11から吐き出されるまでに充分に混合するよ
うに仕切板13、13、13を設けてジグザグ通路を形
成している。外気吸い込み口17、17はその開口面積
を調整し吸い込まれる外気16、16の量を調整して、
前記ジグザグ通路の中で、吸い込み排出気体14と吸い
込み外気16、16とが混合して70°C以下になるよ
うにする。前記ジグザグ通路の中にフイルタ12、12
を設けて、吸い込み排出気体14に含まれていたフラッ
クスの気化成分が70°C以下の温度で液化または固化
したものを取り除く。なお、排出気体14と外気16、
16との混合をより一層促進するため、ケース9内部に
撹拌機を設けると好適である。
【0026】本実施の形態のリフロー式半田付け装置1
は、上記により、100°C前後から液化または固化し
始めるフラックス等の気化成分を、前記フラックス除去
手段7を通過する短い時間で充分に液化または固化させ
て取り除くことができる。
【0027】図3において、又、本実施の形態のフラッ
クス除去手段7は、吸い込み排出気体14と吐き出し排
出気体15との間に差圧計18を設けて前記両者間の圧
力差を検出する。フイルタ12、12が未だ目詰まりせ
ず充分に機能している間は前記圧力差は所定値以下に維
持されるが、目詰まりして機能を果たさなくなれば、前
記圧力差は所定値を越える。制御部19は、前記の圧力
差を監視し、前記圧力差が所定値を越えれば、警報を発
し警報灯20を点灯する。これによってフイルタ12、
12を取り替える。
【0028】本実施の形態のリフロー式半田付け装置1
は、上記により、フィルタ12の目詰まりによるトラブ
ルを防ぐことができる。
【0029】本発明のリフロー式半田付け装置の第2の
実施の形態を図1、図4〜図6に基づいて説明する。本
実施の形態は、高温の排出気体に冷却気体として室温よ
り低温の気体を混合して、70°C以下に冷却するもの
である。
【0030】図1において、本実施の形態のリフロー式
半田付け装置1は、フラックス除去手段7以外は第1の
実施の形態と同じであるので図1についての説明を省略
する。
【0031】図4において、本実施の形態のフラックス
除去手段7のケース9の内部は、第1の実施の形態と同
じである。第1の実施の形態と異なる点は、室温より冷
却されて温度制御された冷気16a、16aがケース9
内に吸い込まれる点にある。
【0032】これらの冷気16a、16aは、冷蔵機を
内蔵した温度調節送風手段21から供給される。そし
て、この温度調節送風手段21は、ケース9の出口付近
に設けられた温度検出センサ22の検出温度を基準にし
て送風量と送風温度とを調整して、吸い込み排出気体1
4と冷気16a、16aとが混合して70°C以下にな
るように制御する。
【0033】なお、温度調節送風手段21は、図5に示
すように、液体窒素の容器21aと流量調整弁23とで
構成することもできる。
【0034】又、温度調節送風手段21は、図6に示す
ように、コンプレッサ25と、コンプレッサ25からの
加圧空気24を熱交換して冷却する通気冷却手段21b
と、流量調整弁23とで構成することもできる。
【0035】本実施の形態のリフロー式半田付け装置1
は、上記により、混合する気体の量が少なくて済み、フ
ラックス除去手段7を小型化できる。
【0036】本発明のリフロー式半田付け装置の第3の
実施の形態を図1、図7に基づいて説明する。本実施の
形態は、高温の排出気体を溶剤中を通過させてフラック
ス等の気化成分を前記溶剤の中に溶かして除去するもの
である。
【0037】図1において、本実施の形態のリフロー式
半田付け装置1は、フラックス除去手段7以外は第1の
実施の形態と同じであるので図1についての説明を省略
する。
【0038】図7において、本実施の形態のフラックス
除去手段7のケース9の内部には、液槽26があり、こ
の液槽26には、フラックスを溶かす溶剤で、且つ、気
化し排出されても害がない溶剤27a、例えば、エタノ
ールが入っている。排気吸い込み口10には送風手段1
0aを取り付け、この送風手段10aによって吸い込み
排出気体14を吸い込み、吸い込んだ排出気体14を吹
き込み口10bを介して前記液槽26内の前記溶剤27
a中に吹き込む。これにより、吸い込み排出気体14中
のフラックス等の気化成分が前記溶剤27a中に溶け込
んで除去される。この場合、図8に示すように、液槽2
6に温度センサ29a及び冷却器29bを備えた温度調
節器29を取り付けると、溶剤27aの気化を防止でき
る。
【0039】本実施の形態のリフロー式半田付け装置1
は、上記により、フラックス等の気化成分を確実に除去
することができる。
【0040】本発明のリフロー式半田付け装置の第4の
実施の形態を図1、図8に基づいて説明する。本実施の
形態は、高温の排出気体14を低温の水中を通して冷却
する手段により、70°C以下に冷却し、フラックス等
の気化成分を液化または固化させて水の中に除去するも
のである。
【0041】図1において、本実施の形態のリフロー式
半田付け装置1は、フラックス除去手段7以外は第1の
実施の形態と同じであるので図1についての説明を省略
する。
【0042】図8において、本実施の形態のフラックス
除去手段7のケース9の内部には、液槽26があり、こ
の液槽26には、水27bが入っている。排気吸い込み
口10には送風手段10aを取り付け、この送風手段1
0aによって排出気体14を吸い込み、吸い込んだ排出
気体14を吹き込み口10bを介して前記液槽26内の
水27b中に吹き込む。これにより、吸い込み排出気体
14は70°C以下に冷却され、フラックス等の気化成
分は液化または固化して水の中に除去される。
【0043】本実施の形態では水を使用しているが、水
に限らず、冷却媒体として使用できる液体であれば水に
代えてこれを使用できる。
【0044】本実施の形態のリフロー式半田付け装置1
は、上記により、装置が簡単で、フラックス等の気化成
分を確実に除去することができる。
【0045】本発明のリフロー式半田付け装置の第5の
実施の形態を図1、図9に基づいて説明する。本実施の
形態は、高温の排出気体を熱交換手段により、70°C
以下に冷却し、フラックス等の気化成分を液化または固
化させてフイルタで除去するものである。
【0046】図1において、本実施の形態のリフロー式
半田付け装置1は、フラックス除去手段7以外は第1の
実施の形態と同じであるので図1についての説明を省略
する。
【0047】図9において、本実施の形態のフラックス
除去手段7のケース9の内部は、熱伝導率が大きな材料
で作られた熱交換仕切板30、30によって低温槽a、
高温槽b、低温槽aの3槽に分けられている。各低温槽
aの一端に吸い込み口17を設け、他端に排出口17a
を設け、前記吸い込み口17と外気排出口17aとの間
に仕切板13、13、13を設けて冷却空気が通過する
ジグザグ通気路を形成し、吸い込み冷却空気16aが前
記吸い込み口17から入り前記ジグザグ通気路を通って
前記排出口17aから排出冷却空気16bとして排出さ
れるようにする。高温槽bの一端に排気吸い込み口10
を設け、他端に排気吐き出し口11を設け、前記排気吸
い込み口10と前記排気吐き出し口11との間に仕切板
13、13、13を設けて排気が通過するジグザグ通気
路を形成し、前記ジグザグ通気路にフイルタ12、12
を設け、吸い込み排出気体14が前記排気吸い込み口1
0から入り前記ジグザグ通気路およびフイルタ12、1
2を通って前記排気吐き出し口11から吐き出し排出気
体15として吐き出されるようにする。
【0048】上記のようにすると、高温槽bのジグザグ
通気路を通過する吸い込み排出気体14の熱が、熱交換
仕切板30、30を通って、低温槽aのジグザグ通気路
を通過する冷却空気に奪われ、吸い込み排出気体14の
温度が70°C以下に冷却され、吸い込み排出気体14
のフラックス等の気化成分が液化または固化してフイル
タ12、12で除去される。なお、冷却空気に代えて他
の冷却媒体を用いてもよいことは言うまでもない。
【0049】本実施の形態のリフロー式半田付け装置1
は、上記により、排気用送風機8の送風量がそのまま排
出気体の排出量になり、排出気体の排出量の制御が容易
になる。
【0050】本発明のリフロー式半田付け装置の第6の
実施の形態を図1、図10に基づいて説明する。本実施
の形態は、高温の排出気体を熱交換手段により、70°
C以下に冷却し、フラックス等の気化成分を液化または
固化させてフイルタで除去するものである。
【0051】図1において、本実施の形態のリフロー式
半田付け装置1は、フラックス除去手段7以外は第1の
実施の形態と同じであるので図1についての説明を省略
する。
【0052】図10において、本実施の形態のフラック
ス除去手段7のケース9は、円筒形部9aとその両側に
設けられた円錐形部9b、9bとからなる。一方の円錐
形部9bの頂点部に排気吸い込み口10を設け、この排
気吸い込み口10から排出気体14を吸い込む。他方の
円錐形部9bの頂点部に排気吐き出し口11を設け、こ
の排気吐き出し口11から排出気体15を吐き出す。
【0053】排気吸い込み口10を設けた側の円錐形部
9bの内部に、前記円錐形部9bと同軸状に円錐形の通
気冷却手段31を設け、この通気冷却手段31の外面と
前記円錐形部9bの内面との間に傘状の狭い空間Mを作
る。排気吸い込み口10から吸い込まれた吸い込み排出
気体14は、この傘状の狭い空間Mを通過する際に、通
気冷却手段31によって効率良く冷却される。また前記
空間Mからケース9内の広い空間Nに排出気体14が移
動する間に断熱膨張により、排出気体14は低温とな
り、70℃以下となる。一方前記通気冷却手段31には
流入口32aと流出口32bとが設けられ、流入冷気3
3aが流入し、流出冷気33bが流出する。
【0054】前記円筒形部9aの流出口側にフイルタ1
2を設け、70°C以下に冷却された吸い込み排出気体
14から液化または固化したフラックスの成分を濾過し
て取り除く。濾過された吐き出し排出気体15が排気吐
き出し口11から吐き出される。
【0055】尚、本実施の形態では、冷気を使用してい
るが、低温の液体でも良い。
【0056】本実施の形態のリフロー式半田付け装置1
は、上記により、排気用送風機8の送風量がそのまま排
出気体の排出量になり、排出気体の排出量の制御が容易
になる。
【0057】
【発明の効果】本発明のリフロー式半田付け装置によれ
ば、フラックス除去手段により、加熱手段から漏れ出す
高温の排出気体中のフラックス等の気化成分を液化また
は固化させてフイルタで除去し、或いは、溶剤の中に溶
かして除去するので、装置外の工場の排気用配管内には
清浄な排出気体を排出できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リフロー式半田付け装置の断面図である。
【図2】本発明のリフロー式半田付け装置のフラックス
除去手段の第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明のリフロー式半田付け装置のフラックス
除去手段の第1の実施の形態の要部を示す模式図であ
る。
【図4】本発明のリフロー式半田付け装置のフラックス
除去手段の第2の実施の形態の要部を示す模式図であ
る。
【図5】本発明のリフロー式半田付け装置のフラックス
除去手段の第2の実施の形態の要部を示す模式図であ
る。
【図6】本発明のリフロー式半田付け装置のフラックス
除去手段の第2の実施の形態の要部を示す模式図であ
る。
【図7】本発明のリフロー式半田付け装置のフラックス
除去手段の第3の実施の形態の要部を示す模式図であ
る。
【図8】本発明のリフロー式半田付け装置のフラックス
除去手段の第4の実施の形態の要部を示す模式図であ
る。
【図9】本発明のリフロー式半田付け装置のフラックス
除去手段の第5の実施の形態の要部を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明のリフロー式半田付け装置のフラック
ス除去手段の第6の実施の形態の要部を示す断面図であ
る。
【図11】従来例のリフロー式半田付け装置を示す断面
図である。
【符号の説明】
2 搬送手段 3 回路基板 4 加熱手段 5 冷却手段 6a、6b、6c 排気路 7 フラックス除去手段 8 排気用送風機 9 ケース 12 フイルタ 18 差圧計 20 警報灯 22 温度検出センサ 26 液槽 27a 溶剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近久 直一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を搬送する搬送手段と、前記の
    搬送される回路基板を加熱する加熱手段と、加熱手段に
    おいてリフロー半田付けされた回路基板を冷却する冷却
    手段と、前記加熱手段から漏れ出す高温の排出気体を装
    置の外に排出する排気路および排気用送風機と、前記排
    気路に設けられ、前記排出気体を、半田中のフラックス
    気化成分が液化または固化する温度以下の温度に冷却
    し、前記排出気体中に含まれるフラックス等の気化成分
    を液化または固化して取り除くフラックス除去手段とを
    有することを特徴とするリフロー式半田付け装置。
  2. 【請求項2】 排出気体を70℃以下に冷却する請求項
    1に記載のリフロー式半田付け装置。
  3. 【請求項3】 フラックス除去手段は、加熱手段から漏
    れ出した高温の排出気体に室温の外気を混合して低温の
    排出気体とし、液化または固化したフラックス等の成分
    を濾過して除去する請求項1又は2に記載のリフロー式
    半田付け装置。
  4. 【請求項4】 フラックス除去手段は、加熱手段から漏
    れ出した高温の排出気体に室温より低温の気体を混合し
    て低温の排出気体とし、液化または固化したフラックス
    等の成分を濾過して除去する請求項1又は2に記載のリ
    フロー式半田付け装置。
  5. 【請求項5】 フラックス除去手段は、加熱手段から漏
    れ出した高温の排出気体に所定温度に調整された気体を
    混合して低温の排出気体とし、液化または固化したフラ
    ックス等の成分を濾過して除去する請求項1又は2に記
    載のリフロー式半田付け装置。
  6. 【請求項6】 フラックス除去手段は、その濾過前また
    は濾過後の排出気体の温度を検出し、前記の検出温度が
    70°C以下に維持されるように、所定温度を調整する
    請求項5に記載のリフロー式半田付け装置。
  7. 【請求項7】 フラックス除去手段は、内蔵する液槽の
    液体の中を加熱手段から漏れ出した高温の排出気体を通
    過させることにより低温の排出気体とし、液化または固
    化したフラックス等の成分を前記液体中に堆積させて除
    去する請求項1又は2に記載のリフロー式半田付け装
    置。
  8. 【請求項8】 フラックス除去手段は、低温の気体また
    は液体を密閉状態で通過させる熱交換冷却手段を内蔵
    し、加熱手段から漏れ出した高温の排出気体を内蔵する
    前記熱交換冷却手段に接触させて低温の排出気体とし、
    液化または固化したフラックス等の成分を濾過して除去
    する請求項1又は2に記載のリフロー式半田付け装置。
  9. 【請求項9】 フラックス除去手段は、流入してくる排
    出気体の圧力と流出する排出気体の圧力とを比較し、こ
    れらの圧力の圧力差を検出し、この圧力差が所定値を越
    えれば、フイルタの目詰まりの警報を出す請求項3、
    4、5、6又は8項に記載のリフロー式半田付け装置。
  10. 【請求項10】 回路基板を搬送する搬送手段と、前記
    の搬送される回路基板を加熱する加熱手段と、加熱手段
    においてリフロー半田付けされた回路基板を冷却する冷
    却手段と、前記加熱手段から漏れ出す高温の排出気体を
    装置の外に排出する排気路および排気用送風機と、前記
    排気路に設けられ、溶剤を入れた液槽を内蔵し、加熱手
    段から漏れ出す高温の排出気体を前記溶剤中を通過させ
    ることにより、前記排出気体中のフラックス等の気化成
    分を前記溶剤中に溶かし出して除去するフラックス除去
    手段とを有することを特徴とするリフロー式半田付け装
    置。
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