JPH0930667A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JPH0930667A
JPH0930667A JP7180071A JP18007195A JPH0930667A JP H0930667 A JPH0930667 A JP H0930667A JP 7180071 A JP7180071 A JP 7180071A JP 18007195 A JP18007195 A JP 18007195A JP H0930667 A JPH0930667 A JP H0930667A
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JP
Japan
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sheet
roller
sheet feeding
sheets
feeding device
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JP7180071A
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Takeshi Fujita
岳 藤田
Toshiro Tomono
俊郎 友野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種多様のシートに対するシートの分離搬送
が困難であった。 【解決手段】 シートを送り出すピックアップローラ2
5と、ピックアップローラ25から送り出されたシート
を分離するためのフィードローラ26とリタードローラ
27とからなる分離手段と、分離手段から送り出された
シートを搬送する搬送ローラ対28とを有し、シートが
搬送ローラ対28により搬送が開始された後にピックア
ップローラ25をシートから離間してシートの送り動作
を停止させる。これにより、シートの性質により分離手
段による搬送力が小さくなってしまった場合でもピック
アップローラ25により搬送力が確保でき確実な分離搬
送が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置にシートを供給する
ためのシート給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置では通常
画像形成手段にシートを供給するシート給送方式とし
て、シートを収容した複数の給紙カセットから必要とす
る紙種または紙サイズに適合する給紙カセットを選択
し、その給紙カセットから画像を形成する動作に伴って
シートを自動的に1枚ずつ供給する自動給送方式のシー
ト給送装置と、任意の種類のシートを操作者が手動で供
給する所謂手差し給送方式のシート給送装置とが備えら
れている。
【0003】シートを収容した給紙カセットを用いた自
動給紙方式では、必要なシートを収容した給紙カセット
を画像形成装置本体の側方から装着する方式と、給紙カ
セットを操作者が機械を操作する側である画像形成装置
本体の前側から装着する方式とがあり、近年では本体設
置スペースの縮小という点から後者が主流となってい
る。
【0004】また、多数のシートを積載した給紙カセッ
トからシートを1枚ずつ分離して送り出すための所謂シ
ート分離方式としては、図7(a)に示すように、ピッ
クアップローラgにより送り出されたシートを分離する
ための分離爪hを有する分離爪方式と、図7(b)に示
すように、給紙方向とは逆方向に回転するリタードロー
ラjを有するリタード分離方式とが主流となっている。
【0005】リタード分離方式は、積載されているシー
トからピックアップローラgがシートを送り出し、シー
トの送り方向に回転するフィードローラiとシートの送
り方向とは逆方向に回転するリタードローラjとの間で
シートを1枚ずつ分離して送り出すものである。
【0006】リタードローラjはトルクリミッタkを介
して図中矢印m方向に駆動が加わっており、1枚のシー
トが送られてきたときにはこの駆動がトルクリミッタk
により断たれて矢印n方向に従動回転し、2枚以上のシ
ートが送られてくると、ローラとシートとの摩擦係数よ
りもシート間の摩擦係数が小さいためリタードローラj
が矢印m方向に回転して2枚目以降のシートを戻す。
【0007】ピックアップローラgは図示しないアクチ
ュエータにより最上位のシートへの接離を行っており、
ピックアップローラgから送り出したシートがフィード
ローラiとリタードローラjのニップに到達するとアク
チュエータによりピックアップローラgをシートから離
間してシートの分離性を高めている。
【0008】なお、ピックアップローラのシートへの接
離を外周が一部切り欠かれている所謂半月ローラを用い
て行っているものもある。
【0009】また、他のシート分離方式としては摩擦パ
ッドによるパッド分離方式がある。これは給紙ローラと
分離パッドの摩擦係数の差を用いてシートを分離するも
のであり、大容量のシート収納装置には適正ではない
が、構成が簡易なため手差しシート給送装置に用いられ
る場合が多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、画像形成装置に
おいて、例えば樹脂シートや紙の表面に樹脂粉をコーテ
ィングしたもの等、シートの厚さ、硬さ、表面状態など
が異なる多種類のシートに画像を形成することが望まれ
てきている。
【0011】しかしながら、画像形成部にシートを供給
するためのシート給送装置において、シートを分離する
ために分離爪を用いた分離方式ではシートが厚いものや
剛性の高いものでは分離爪の部分でシートが折れてしま
い分離が行えないなど、シートの剛性に対してラチチュ
ードが狭いという問題を有していた。
【0012】また、リタードローラや摩擦パッドなどの
摩擦分離方式では、分離爪の分離方式よりはシートの剛
性に対するラチチュードは広いが、次のような問題を有
していた。
【0013】摩擦分離方式では、フィードローラとシー
トとの間の摩擦係数、リタードローラとシートとの間の
摩擦係数、シートとシートとの間の摩擦係数のそれぞれ
の関係が分離性能を大きく左右しており、分離するシー
トの種類がある程度限定されれば、各摩擦係数の相互の
関係が最適になるようにローラの摩擦係数、フィードロ
ーラとリタードローラ(または分離パッド)との圧接
力、トルクリミッタのリミット値等を適正に設定して安
定したシートの分離給送を達成することができるが、上
述したように多種類の異なる性質のシートを分離給送す
るとなると前記各摩擦係数の相互の関係や圧接力、トル
クリミッタのリミット値などを最適に設定することがで
きず、シートによっては重送や給紙不良を起こしてしま
うおそれがあるものがあった。
【0014】一般的に、リタードローラの分離方式にお
いては、表面の摩擦係数の高いシートに対してはトルク
リミッタのリミット値を高く且つリタードローラとフィ
ードローラの圧接力を下げるように設定し、摩擦係数の
低いシートに対してはその逆の設定にしている。特に、
ローラとシート及びシート同士の摩擦係数の差が小さい
程それぞれの設定値の範囲が狭くなり、このようなシー
ト給送装置ではシートを送る場合にそれぞれの設定値を
調整しなければならないことがあった。
【0015】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、多種類の性質の異なる
シートでもローラの摩擦係数やローラ間の圧接力などを
調整することなく確実に分離供給するシート給送装置を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを積載
するシート積載手段と、前記シート積載手段からシート
を送り出すピックアップ手段と、前記ピックアップ手段
により送り出されたシートを一枚ずつ分離するための摩
擦分離手段と、前記摩擦分離手段から送り出されたシー
トを搬送するシート搬送手段と、前記摩擦分離手段から
送り出されシートが前記シート搬送手段により搬送開始
された後に前記ピックアップ手段によるシートの送り出
し動作を停止させる制御手段と、を有することを特徴と
するシート給送装置。
【0017】本発明は、前記ピックアップ手段と前記搬
送手段との距離を給送する最小サイズのシートの長さよ
りも短くなるように設定したことを特徴とする。
【0018】本発明は、前記摩擦分離手段が、シートの
送り方向に回転するフィードローラと、該フィードロー
ラに圧接し、トルクリミッタを介してシートの送り方向
とは逆方向に回転するリタードローラとからなることを
特徴とする。
【0019】本発明は、前記リタードローラの圧接力と
該リタードローラによるシートの戻し力をほぼ等しく設
定したことを特徴とする。
【0020】本発明は、前記摩擦分離手段が、シートの
送り方向に回転するフィードローラと、該フィードロー
ラに圧接する摩擦パッドとからなることを特徴とする。
【0021】本発明は、前記シート搬送手段によるシー
トの搬送開始を検知するセンサを前記シート搬送手段の
下流側に配置し、該センサの検知に基づいて制御手段が
ピックアップ手段の動作を停止させることを特徴とす
る。
【0022】本発明は、前記ピックアップ手段と前記搬
送ローラ対との間の距離とシートの搬送速度とに基づい
て制御手段が前記シート搬送手段によるシートの搬送開
始を判断してピックアップ手段の動作を停止させること
を特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。本実施例は図1に示すフルカラー電子写
真複写装置に本発明のシート給送装置を適用したもので
ある。
【0024】図1において、1a〜1dは電子写真感光
体ドラムであり、該感光体ドラム1a〜1dの周囲には
一次帯電器、レーザービーム露光装置4、現像器等2a
〜2dが配置され画像形成手段を構成している。なお、
これらの画像形成手段は一般的なものであるため詳細な
説明は省略する。
【0025】感光体ドラム1a〜1d上に形成されたト
ナー像は記録用のシートを収容した給紙カセット6から
シート給送手段7により供給されたシート上に転写放電
器3a〜3dの作用下で転写される。トナー像が転写さ
れたシートは吸引ファン8aにより吸引されつつ搬送ベ
ルト手段8により定着部5へ案内され、定着部5でシー
トにトナー像が熱定着される。熱定着されたシートは排
出ローラ対9により装置本体外の排紙トレイ10上に排
出される。
【0026】次に、本発明のシート給送装置20につい
て説明する。図2はシート給送装置20の拡大図であ
り、シート給送装置20は装置本体の正面(装置の操作
側)から引き出し可能な給紙カセット6と、給紙カセッ
ト6からシートを送り出すシート給送手段7とを備えて
いる。また、シート給送装置20には、給紙カセット6
内に揺動自在に支持されているリフト板21を持ち上げ
て、リフト板21に積載されているシートPの最上位を
一定に維持させるためのリフタ機構を備えている。
【0027】このリフタ機構は後端側(図2中左側)を
支点として揺動自在に支持されたリフト板21の先端側
の下面に当接してリフト板21を昇降するアクチュエー
タA(図5に図示)と、リフト板21に積載されている
シートPの最上位に当接可能に設けられた回動自在なセ
ンサレバー22と、センサレバー22の回動を検知する
高さ制御センサ23とを有する。
【0028】このリフタ機構の構成によれば、シートを
収容した給紙カセット6が装置本体に装着されると、制
御手段C(図5に図示)によりアクチュエータAが作動
してリフト板21を持ち上げる。持ち上げられたリフト
板21に積載されているシートPの最上位がセンサレバ
ー22に当接し、センサレバー22を回転させる。そし
て、高さ制御センサ23がこのセンサレバー22を検知
するとリフト板21の上昇が停止させられる。シートが
順次供給されて再びセンサレバー22を高さ制御センサ
23が検知しなくなるとアクチュエータAが再び作動し
て高さ制御センサ23がセンサレバー22を検知するま
でリフト板21を上昇させる。これによりリフト板21
に積載されているシートPの最上位がほぼ一定の位置に
維持される。なお、給紙カセット6を引き抜くことによ
りリフト板21は下降してシートを補充できる状態とな
る。
【0029】次に、シート給送手段7の構成について図
2ないし図5に基づいて説明する。
【0030】給紙カセット6に収容されているシートP
の上面に当接可能にピックアップローラ25が配置され
ており、ピックアップローラ25の下流側にはフィード
ローラ26とリタードローラ27とからなるシートの分
離手段が配置されている。この分離手段の下流には一枚
ずつ分離されたシートを搬送するための搬送ローラ対2
8が配置されている。
【0031】ピックアップローラ25は駆動入力軸29
からの駆動がフィードローラ26の駆動軸30上のプー
リ31よりタイミングベルト32と、ピックアップロー
ラ駆動軸上のプーリ33を介して伝達され回転する。ま
た、ピックアップローラ25はフィードローラ26の駆
動軸30を支点として上下に揺動自在に設けられてお
り、ソレノイドSにより移動してシートPの最上位に接
離可能となっている。
【0032】フィードローラ26は装置本体の側板34
に回転自在に支持された駆動軸30にワンウェイクラッ
チ35を介して取り付けられており、駆動入力軸29か
らの駆動をクラッチ36により伝達されたときにシート
を送り出す方向に回転する。リタードローラ27はフィ
ードローラ26の駆動軸30より駆動が伝達されてトル
クリミッタ37を介してシートを戻す方向に回転する。
そして、図示しないバネによりリタードローラ27はフ
ィードローラ26側に所定の圧接力で付勢されている。
【0033】搬送ローラ対28はフィードローラ26と
リタードローラ27からなる分離手段の下流側近傍に配
置されており、駆動入力軸29からの駆動をクラッチ3
8により制御されて伝達されて、シートの送り方向に回
転する。なお、ピックアップローラ25から搬送ローラ
対28までの距離Lはこのシート給送装置20で送り出
せる最小のシートの長さよりも短く設定されている。搬
送ローラ対28の下流側の直後には、図2に示すよう
に、シートを検知するために、回動自在なセンサレバー
39とセンサレバー39を検知するシートセンサ40と
からなるシート検知センサが配置されている。
【0034】なお、搬送ローラ対28によるシートの搬
送力はフィードローラ26とリタードローラ27からな
る分離手段でのシートの搬送力よりも大きくなるように
設定されている。
【0035】ここで、分離手段の分離条件について説明
する。
【0036】ピックアップローラ25により給紙カセッ
ト6から1枚のシートが送り出されて分離手段に到達す
ると、図4(a)に示すように、フィードローラ26の
搬送力がトルクリミッタ37の滑りトルクより大きいた
め、リタードローラ27がシートに連れ回りしてシート
の送り方向(矢印方向)に回転してシートを送り出す。
この条件としてリタードローラ27の加圧力をN、フィ
ードローラ26とシートとの摩擦係数μ1 、リタードロ
ーラ27とシートとの摩擦係数μ2 、シートとシートと
の間の摩擦係数μ3 、トルクリミッタ37によるリター
ドローラ27の戻し力(リタードローラ27の外周での
戻し方向の力)をFB とすると、 μ1 N(≧μ2 N)>FB … の関係が成り立つように各値が設定されている。
【0037】本実施形態の例ではフィードローラ26と
リタードローラ27が同一材質で、同一の径で形成され
ているため、μ1 N=μ2 Nである。
【0038】また、ピックアップローラ25により2枚
以上のシートが重送されてくると、図4(b)に示すよ
うに、トルクリミッタ37の戻し力がシート間の摩擦係
数より大きいため、リタードローラ27がシートの送り
方向とは逆方向に回転してリタードローラ27側のシー
トを戻し、シートを一枚ずつ分離して送り出す。この時
の分離条件としては、 FB >μ3 N … となる。そして、式と式とから次の条件が得られ、 μ1 N>FB >μ3 N … この条件が従来から知られている分離搬送の条件であ
る。
【0039】しかしながら、近年、画像形成装置、特に
カラー複写機やカラープリンタなどでは多種多様な記録
用シートの使用をユーザーから要望されており、その要
望において、フィードローラ26とシートとの摩擦係数
μ1 とシートとシートとの間の摩擦係数μ3 との差が大
きいようなシートではFB の設定は容易であるが、μ1
とμ3 との差が小さい場合にはFB の設定範囲が狭くな
ってしまい困難となっている。
【0040】つまり、式において、μ1 N≒FB ≒μ
3 N となり、μ1 ≒μ3 からFB ≒Nとなってしま
う。
【0041】そして、例えば、FB =Nとなるように、
N=250gf、リタードローラ27の半径r=1c
m、トルクリミッタ37の滑りトルク=250gfに設
定すると、リタードローラ27による戻し力FB とフィ
ードローラ26による搬送力が釣り合ってしまい搬送不
良を起こしてしまう。
【0042】そこで、本発明では、分離手段の直後に配
置されている搬送ローラ対28にシートが到達するまで
ピックアップローラ25によりシートの送り出しを行う
ことにより、シートに加わる搬送力が戻し力よりも大き
くなるようにして確実なシートの分離搬送を実現してい
る。
【0043】具体的には、ピックアップローラ25によ
り給紙カセット6内のシートPを送り出してフィードロ
ーラ26とリタードローラ27とからなる分離手段によ
りシートを分離し、下流側の搬送ローラ対28に分離さ
れたシートが搬送され、さらに搬送ローラ対28により
シートが送られてセンサレバー39を回動してシートセ
ンサ40による検知が行われる。そして、シートセンサ
40がシートを検知すると制御手段CがソレノイドSを
作動させピックアップローラ25をシートPの上面から
退避させる。
【0044】このように、搬送ローラ対28の下流側に
あるシートセンサ40がシートを検知するまではピック
アップローラ25によりシートを送り続けることによ
り、フィードローラ26とリタードローラ27とからな
る分離手段において搬送力の不足によるシートの搬送不
良を防止することができる。
【0045】そして、シートが送られてそのシートの後
端がフィードローラ26とリタードローラ27とのニッ
プを通過する直前に制御手段Cがクラッチ36の連結を
切ってフィードローラ26及びリタードローラ27の駆
動を停止する。その後は、搬送ローラ対28によりシー
トは搬送され、フィードローラ26はワンウェイクラッ
チ35により、またリタードローラ27はトルクリミッ
タ37によりシートに連れ回りしてシートに加わる搬送
負荷を低減するようになっている。
【0046】このように、μ1 とμ3 との差が小さいた
めリタードローラ27による戻し力FB とフィードロー
ラ26による搬送力が釣り合ってしまい搬送不良を起こ
し易い状況にあっても、ピックアップローラ25により
シートを搬送し続けることにより確実な分離搬送が行え
る。
【0047】なお、この例では分離されたシートが搬送
ローラ対28に到達したのをシートセンサ40により検
出しているが、ピックアップローラ25と搬送ローラ対
28との距離Lとシートの搬送速度からピックアップロ
ーラ25の退避タイミングを算出し、それに基づいてピ
ックアップローラ25の退避動作を行ってもよい。この
ようにシートセンサ40を設けないことによりコストの
低減を図ることができる。
【0048】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。
【0049】図6に示すものは、前記の実施の形態に対
して、分離手段のリタードローラ27の代わりに分離パ
ッド50を設けたものであり、その他の構成は前記の実
施形態と同じである。
【0050】分離パッド50は図示しないバネによりフ
ィードローラ26に付勢されているものであり、フィー
ドローラ26とこの分離パッド50とのニップで挟持し
てシートを一枚ずつ分離して搬送する。
【0051】この構成のシート給送装置20において
も、フィードローラ26と分離パッド50との間で分離
されたシートが搬送ローラ対28に到達するまでピック
アップローラ25によりシートを送り続けることによ
り、フィードローラ26と分離パッド50との間で生じ
るシートの搬送を阻止する方向に加わる分離のための力
とフィードローラ26の搬送力が釣り合って搬送不良を
起こし易くするようなシートであっても確実な分離搬送
が行える。
【0052】なお、上記実施形態の例では、給紙カセッ
ト6からシートを送り出すためのシート給送装置20に
本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、両面複写時の再給紙や手差
し給紙を行うシート給送装置に適用してもよい。
【0053】また、カラー複写機においては、定着性の
向上のために離型剤としてシリコンオイルをシートに塗
布することが多く、シートの再給送時にシリコンオイル
による滑りによって送り不良を起こすことがあるため、
その対策としてシリコン系のゴムローラや分離パッドを
使用することがある。この場合、シリコン系のゴムはシ
リコンオイルによる摩擦係数の低下は少ないが、通常使
用されているEPDM系等のゴムに比べて初期の摩擦係
数が低いため、シートの分離搬送不良を起こし易いが、
本発明を適用すれば極めて効果的である。
【0054】また、上記実施形態の例におけるローラ方
式のピックアップローラ25、フィードローラ26、リ
タードローラ27、搬送ローラ対28の代わりにベルト
方式を用いてもよい。
【0055】また、上記実施形態の例では、画像形成装
置としてカラー複写機に本発明のシート給送装置を適用
した例を示したが、白黒複写機、レーザービームプリン
タ、インクジェットプリンタ等他の記録方式の画像形成
装置に適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明は
ピックアップ手段により積載されているシートを送り出
し、摩擦分離手段により送り出されたシートを分離して
シート搬送手段で搬送を開始した後にピックアップ手段
の送り出し動作を停止させるようにしたため、摩擦分離
手段において搬送力が足らずに搬送不良を起こし易いシ
ートであってもピックアップ手段によりシートの送り出
しを継続するため搬送力を確保することができる。
【0057】このようにすることにより、分離性のラチ
チュードを広げることができ、多種多様なシートであっ
ても確実なシートの分離搬送が行え、ユーザーの要望に
応じることができ信頼性の高いシート給送装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート給送装置を備えたカラー電子写
真複写装置の一例を示す縦断面図
【図2】図1の複写装置に備えたシート給送装置を示す
縦断面図
【図3】図2に示したシート給送装置のシート給送手段
を示す展開平面図
【図4】フィードローラとリタードローラとからなる分
離手段による分離条件を説明するための図
【図5】図2に示すシート給送装置を制御するための制
御ブロック図
【図6】本発明の他の実施形態を示す図
【図7】従来のシートの分離搬送方式を示す図
【符号の説明】
25 ピックアップローラ(ピックアップ手段) 26 フィードローラ(摩擦分離手段) 27 リタードローラ(摩擦分離手段) 28 搬送ローラ対(シート搬送手段) 37 トルクリミッタ 40 シートセンサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを積載するシート積載手段と、 前記シート積載手段からシートを送り出すピックアップ
    手段と、 前記ピックアップ手段により送り出されたシートを一枚
    ずつ分離するための摩擦分離手段と、 前記摩擦分離手段から送り出されたシートを搬送するシ
    ート搬送手段と、 前記摩擦分離手段から送り出されシートが前記シート搬
    送手段により搬送開始された後に前記ピックアップ手段
    によるシートの送り出し動作を停止させる制御手段と、
    を有することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記ピックアップ手段と前記シート搬送
    手段との距離を給送する最小サイズのシートの長さより
    も短くなるように設定したことを特徴とする請求項1に
    記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記摩擦分離手段は、シートの送り方向
    に回転するフィードローラと、該フィードローラに圧接
    し、トルクリミッタを介してシートの送り方向とは逆方
    向に回転するリタードローラとからなることを特徴とす
    る請求項1に記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記リタードローラの圧接力と該リター
    ドローラによるシートの戻し力をほぼ等しく設定したこ
    とを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記摩擦分離手段は、シートの送り方向
    に回転するフィードローラと、該フィードローラに圧接
    する摩擦パッドとからなることを特徴とする請求項1に
    記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記シート搬送手段によるシートの搬送
    開始を検知するセンサを前記シート搬送手段の下流側に
    配置し、該センサの検知に基づいて制御手段がピックア
    ップ手段の動作を停止させることを特徴とする請求項1
    に記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記ピックアップ手段と前記搬送ローラ
    対との間の距離とシートの搬送速度とに基づいて制御手
    段が前記シート搬送手段によるシートの搬送開始を判断
    してピックアップ手段の動作を停止させることを特徴と
    する請求項1に記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    のシート給送装置と、 前記シート給送装置から送り出されたシートに画像を形
    成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
JP7180071A 1995-07-17 1995-07-17 シート給送装置及び画像形成装置 Withdrawn JPH0930667A (ja)

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JP7180071A JPH0930667A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 シート給送装置及び画像形成装置

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JP7180071A JPH0930667A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 シート給送装置及び画像形成装置

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JPH0930667A true JPH0930667A (ja) 1997-02-04

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7871068B2 (en) 2004-01-30 2011-01-18 Oki Data Corporation Medium conveying apparatus with multiple conveying sections for continuously controlled feeding of a record medium

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