JPH09306555A - 圧着端子及び圧着端子の圧着装置 - Google Patents

圧着端子及び圧着端子の圧着装置

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JPH09306555A
JPH09306555A JP12471296A JP12471296A JPH09306555A JP H09306555 A JPH09306555 A JP H09306555A JP 12471296 A JP12471296 A JP 12471296A JP 12471296 A JP12471296 A JP 12471296A JP H09306555 A JPH09306555 A JP H09306555A
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JP
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crimping
core wire
wire
pressing
terminal
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JP12471296A
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Shinya Yamamoto
真也 山本
Noboru Yamaguchi
昇 山口
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯線と加締め部との接触を確認しながら、芯
線端部の跳ね上がりを防止することができる圧着端子及
びその圧着装置を提供する。 【解決手段】 相手側端子との接続部45と、電線の芯
線押さえ部47と、芯線加締め部49と、電線の被覆加
締め部51と、これらと一体の基部53と、芯線押さえ
部47と芯線加締め部49との間に設けられた切り欠き
部65とを有し、芯線押さえ部47は芯線の端部を押さ
えて跳ね上がりを防止し、切り欠き部65は芯線が芯線
加締め部49に有るか否かを確認する確認窓になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両の電
気系統などに用いられる電線の端部に圧着される圧着端
子と、圧着端子の圧着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧着端子を電線に圧着するに当たって
は、電線の芯線と端子とが接触していることを確認する
ために、芯線の先端が端子の加締め部から外部にはみ出
すようにする必要がある。しかし、このように加締め部
からはみ出した芯線は、外側に曲がって跳ね上がり易
い。
【0003】一般に、電線に圧着された端子はコネクタ
に差し込んだ状態で相手側端子との接続が行われる。こ
のコネクタにはランス(可撓性の係止爪)と差し込まれ
た端子とを係止させて電線の抜け止めを行うものがあ
る。
【0004】ところが、上記のように、芯線が外側に跳
ね上がった端子をこのようなコネクタに差し込むと、跳
ね上がった芯線がランスに当たり、差し込み作業が困難
になり、端子を差し込むのに大きな力が必要になる。
又、端子の差し込みが不充分であると、端子とランスと
の係止が行われず、電線が外れ易くなる。
【0005】図6乃至図8は、このような芯線の跳ね上
がりを防止した従来の圧着端子1とその圧着装置3とを
示している。これらは特開平7−14658号公報に記
載されたものである。
【0006】これらの図面に示すように、圧着端子1
は、相手側端子との接続部5と、電線7の芯線9を加締
める芯線加締め部11と、電線7の被覆部13を加締め
る被覆加締め部15と、これらの各部を一体に連結する
基部17とからなっている。
【0007】又、圧着装置3は、芯線加締め部11を上
下両側から挟んで芯線9に加締める芯線クリンパ19及
び芯線アンビル21と、被覆加締め部15を上下両側か
ら挟んで被覆部13に加締める被覆クリンパ23及び被
覆アンビル25などから構成されている。
【0008】図6と図7のように、芯線クリンパ19に
は芯線押さえ部27が設けられており、この芯線押さえ
部27は芯線加締め部11の下端より加締め方向に突き
出ている。圧着端子1を電線7に圧着する際は、上記の
ように、芯線9と芯線加締め部11とが接触しているこ
とを確認するために、図6のように、芯線9の先端は芯
線加締め部11から外部にはみ出るようにしている。芯
線クリンパ19の芯線押さえ部27は、圧着端子1の圧
着時に、このはみ出た芯線を押圧して跳ね上がりを防止
する。
【0009】又、実開昭55−7235号公報、実開昭
55−7236号公報、実開昭64−9361号公報に
芯線の先端を芯線加締め部で完全に覆った圧着端子が記
載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧着端子1と
圧着装置3の場合、芯線9の跳ね上がりを防止するには
芯線クリンパ19の芯線押さえ部27で押圧するだけで
は不充分であり、押さえられた芯線9が図8の矢印2
9、31のように横方向に広がってしまうことがある。
【0011】更に、図7のように、芯線押さえ部27に
はある程度の幅が必要であり、芯線押さえ部27で芯線
を強く押さえると、芯線の両脇の基部17が変形し、破
損する恐れがある。
【0012】又、実開昭55−7235号公報、実開昭
55−7236号公報、実開昭64−9361号公報の
各圧着端子は、芯線と外気とを遮断するのが目的であ
り、従って、芯線と圧着端子の加締め部とが接触してい
るか否かを確認することができない。
【0013】コネクタの小型化傾向は、近年更に甚だし
くなり、端子の配置間隔も更に小さくなるから、これに
伴って、芯線の跳ね上がりによる上記のような問題が発
生し易くなっている。
【0014】本発明は、上記の事情を考慮し、芯線と加
締め部との接触を確認しながら、芯線端部の跳ね上がり
を防止することができる圧着端子及びその圧着装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、相手
側端子との接続部と、電線の芯線加締め部と、電線の被
覆加締め部と、これらの各部を一体に連結する基部とを
有し、芯線加締め部と被覆加締め部とが基部の両側に形
成された各一対の芯線加締め片と被覆加締め片とからな
り、各芯線加締め片と各被覆加締め片とがそれぞれ電線
端部の芯線と被覆部とを押し包んで加締められる圧着端
子であって、前記一対の芯線加締め片との間にそれぞれ
切り欠き部を介して一対の押さえ片からなる芯線押さえ
部を基部と一体に設け、圧着端子を電線に圧着した状態
で、これらの押さえ片は前記芯線の端部を押さえて跳ね
上がりを防止し、各切り欠き部は芯線が前記芯線加締め
部に有るか否かを確認する確認窓になることを特徴とす
る。
【0016】このように、請求項1記載の圧着端子は、
芯線加締め部の加締め片で電線の芯線に加締められ、被
覆加締め部の加締め片で電線の被覆部に加締められる。
【0017】又、請求項1記載の圧着端子は、一対の押
さえ片からなる芯線押さえ部を設け、これらの押さえ片
と各芯線加締め片との間に切り欠き部を設けた。この圧
着端子を電線に圧着すると、これらの押さえ片は芯線の
端部を押さえて跳ね上がりを防止すると共に、各切り欠
き部は確認窓になり、芯線が加締め部に有るか否かを外
部から確認することができる。
【0018】従って、圧着端子と電線とを確実に接続す
ることができると共に、芯線が跳ね上がらないから、ラ
ンス付きのコネクタに用いても芯線がランスに当たるこ
とがなく、差し込み作業が容易であり、圧着端子を差し
込むのに大きな力は不要である。又、圧着端子とランス
との係止不良がなくなり、電線の外れが防止される。
【0019】請求項2の発明は、請求項1記載の圧着端
子であって、圧着前の前記芯線押さえ部の各押さえ片の
基部からの長さが、前記芯線加締め部の各芯線加締め片
の基部からの長さより短いことを特徴とし、請求項1の
構成と同等の効果を得る。
【0020】これに加えて、芯線押さえ部の各押さえ片
の長さを芯線加締め部の各芯線加締め片より短くしたか
ら、押さえ片を押圧するクリンパの押圧部先端を芯線加
締め部用の凸部先端より押圧方向の反対側に後退させる
ことができる。従って、クリンパの押圧部が芯線の両脇
で基部に当たることがなく、圧着端子の変形と破損とが
防止される。
【0021】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の圧着端子であって、前記基部と芯線押さえ部の押
さえ片の一方又は両方に、圧着端子を電線に圧着する際
に芯線の先端に突き当たり、芯線の先端が芯線押さえ部
から前記接続部側に突き出さないように芯線の位置決め
をする凸部を設けたことを特徴とし、請求項1又は請求
項2の構成と同等の効果を得る。
【0022】これに加えて、圧着端子を電線に圧着する
際に芯線の先端に突き当たる凸部を設けたことにより、
芯線の先端が芯線押さえ部から前記接続部側に突き出さ
ない位置に位置決めされるから、圧着に先立って芯線と
圧着端子との位置を決める作業が容易になり、芯線の跳
ね上がりを防止する効果が確実に得られる。
【0023】又、位置決め用の凸部を設けたことによ
り、圧着の前に行われる芯線と圧着端子との位置決め作
業を自動化することが可能になり、圧着コストを大きく
低減できる。
【0024】請求項4の発明は、相手側端子との接続部
と、電線の芯線加締め部と、電線の被覆加締め部と、こ
れらの各部を一体に連結する基部とを有し、芯線加締め
部と被覆加締め部とが基部の両側に形成された各一対の
芯線加締め片と被覆加締め片とからなり、各芯線加締め
片と各被覆加締め片とがそれぞれ電線端部の芯線と被覆
部とを押し包んで加締められる圧着端子の前記芯線加締
め部と被覆加締め部を加締める凸部を有するクリンパ
と、このクリンパとの間に圧着端子の各加締め部を挟み
込んで加締めを行うアンビルとを有する圧着端子の圧着
装置であって、前記圧着端子には、一対の芯線加締め片
との間にそれぞれ切り欠き部を介して基部と一体形成さ
れた一対の押さえ片からなる芯線押さえ部を設け、前記
クリンパには、端子圧着時に各押さえ片で前記芯線の端
部を押圧し跳ね上がりを防止する押さえ片押圧部を設け
たことを特徴とする。
【0025】このように、請求項4記載の圧着端子の圧
着装置によれば、圧着端子は、芯線加締め部の加締め片
で電線の芯線に加締められ、被覆加締め部の加締め片で
電線の被覆部に加締められる。
【0026】又、このように、一対の押さえ片からなる
芯線押さえ部を設け、各押さえ片と各芯線加締め片との
間に切り欠き部を設けた圧着端子を電線に圧着すると、
これらの押さえ片によって芯線端部の跳ね上がりが防止
されると共に、各切り欠き部が確認窓になり、芯線が加
締め部に加締められているか否かを外部から容易に確認
することができる。
【0027】従って、圧着端子と電線とを確実に接続で
きると共に、芯線の跳ね上がりが生じないから、ランス
付きのコネクタに用いても芯線がランスに当たることが
なく、差し込み作業が容易であり、端子を差し込むのに
大きな力が不要である。又、端子とランスとの係止不良
がなくなり、電線の外れが防止される。
【0028】請求項5の発明は、請求項4記載の圧着端
子の圧着装置であって、前記圧着端子に請求項2記載の
圧着端子を用いると共に、前記クリンパの押さえ片押圧
部の先端を、芯線加締め部用の凸部先端より押圧方向の
反対向きに後退させたことを特徴とし、請求項4の構成
と同等の効果を得る。
【0029】これに加えて、圧着端子に芯線押さえ部の
各押さえ片の長さを芯線加締め部の各芯線加締め片より
短くした請求項2記載の圧着端子を用いると共に、クリ
ンパの押さえ片押圧部の先端を、芯線加締め部用の凸部
先端より押圧方向の反対向きに後退させたから、この押
さえ片押圧部が基部に当たることがなく、圧着端子の変
形と破損とが防止される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧着端子及びその
圧着装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。この
実施形態は請求項1、2、4、5の特徴を備えている。
なお、以下の説明の中で符号を与えていない部材は図示
されていない。
【0031】図1はこの実施形態の圧着端子41の圧着
前の状態を示す斜視図、図2はこの実施形態の圧着装置
43などを示す縦断面図、図3は圧着装置43で圧着さ
れた圧着端子41を示す斜視図、図4は図3の状態の圧
着端子41の縦断面図、図5は図3の圧着端子41を装
着したコネクタの縦断面図である。
【0032】図1に示すように、圧着端子41は、相手
側端子との接続部45と、芯線押さえ部47と、電線7
の芯線9に加締められる芯線加締め部49と、電線7の
被覆部13に加締められる被覆加締め部51と、これら
の各部を一体に連結する基部53とから構成されてい
る。
【0033】相手側端子との接続部45は、各図のよう
に、一対の接触片55、55を互いに重ねて折り曲げて
あり、更に、基部53からばね片57を相手側端子と反
対向きに立ち上げてある。差し込まれた相手側端子は、
このばね片57に押されて接触片55に押し付けられ、
圧着端子41との確実な接続状態になる。
【0034】芯線押さえ部47と芯線加締め部49と被
覆加締め部51とは、それぞれ基部53の両側に形成さ
れた第1のワイヤ−バレル59、59(押さえ片)と、
第2のワイヤ−バレル61、61(芯線加締め片)と、
インシュレ−ションバレル63、63(被覆加締め片)
とからなっている。
【0035】又、第1のワイヤ−バレル59と第2のワ
イヤ−バレル61との間には切り欠き部65が設けら
れ、第2のワイヤ−バレル61とインシュレ−ションバ
レル63との間には切り欠き部67が設けられている。
【0036】図1のように、圧着前の状態で、ワイヤ−
バレル59の基部53からの長さは、ワイヤ−バレル6
1やインシュレ−ションバレル63より短く、特にワイ
ヤ−バレル61より寸法Aだけ短くしてある。
【0037】電線7に圧着された圧着端子41は、図5
のように、コネクタ69に差し込まれる。コネクタ69
にはランス71が設けられている。
【0038】図2に示すように、圧着装置43は、ワイ
ヤ−クリンパ73とインシュレ−ションクリンパ75及
びワイヤ−アンビル77とインシュレ−ションアンビル
79とを備えている。ワイヤ−クリンパ73はワイヤ−
アンビル77と対向し、インシュレ−ションクリンパ7
5はインシュレ−ションアンビル79と対向している。
【0039】図2のように、ワイヤ−クリンパ73に
は、各2枚のワイヤ−バレル59、61を両側から内側
に折り込むためのガイド面81と、折り込んだワイヤ−
バレル61の先端を芯線9に差し込む凸部83と、折り
込んだワイヤ−バレル59で芯線9の先端部を押さえ付
ける押圧部85とが設けられている。又、インシュレ−
ションクリンパ75にも、同様に、2枚のインシュレ−
ションバレル63を両側から内側に折り込むためのガイ
ド面87と、折り込んだ両インシュレ−ションバレル6
3を電線7の被覆部13に押さえ付ける押圧面89とが
設けられている。
【0040】図2のように、ワイヤ−クリンパ73の押
圧部85は凸部83より、加締め方向の反対向きに寸法
Bだけ後退させてある。
【0041】こうして、圧着端子41と圧着装置43と
が構成されている。
【0042】次に、作用を説明する。
【0043】圧着端子41を電線7に圧着するには、図
1のような状態の圧着端子41に電線7を置く。このと
き、図4のように、芯線9の先端は芯線押さえ部47の
ワイヤ−バレル59の幅である寸法Cの間に入るように
する。次に、図2のように、圧着装置43のワイヤ−ク
リンパ73とワイヤ−アンビル77とで芯線押さえ部4
7と芯線加締め部49とを芯線9に圧着し、インシュレ
−ションクリンパ75とインシュレ−ションアンビル7
9とで被覆加締め部51を電線7の被覆部13に圧着す
る。
【0044】この圧着に当たって、上記のように、ワイ
ヤ−クリンパ73は、ガイド面81で各ワイヤ−バレル
59、61を両側から内側に折り込み、折り込んだワイ
ヤ−バレル61、61の先端を凸部83で芯線9に差し
込むと共に、折り込んだワイヤ−バレル59、59を押
圧部85で芯線9の先端部に押さえ付ける。又、インシ
ュレ−ションクリンパ75は、ガイド面87でインシュ
レ−ションバレル63、63を両側から内側に折り込
み、折り込んだインシュレ−ションバレル63、63を
押圧面89で電線7の被覆部13に押さえ付ける。
【0045】このように、ワイヤ−バレル59、59で
芯線9の先端部を押さえ付けたことによって芯線9の先
端部の跳ね上がりが防止される。又、芯線をクリンパで
押圧するだけの従来例と異なって、圧着端子41は芯線
9の先端部をワイヤ−バレル59、59で押し包むよう
に構成したから、先端部が圧着端子41の幅方向に広が
ることはない。
【0046】このように、芯線9の先端部の跳ね上がり
が生じないから、圧着端子41をコネクタ69に差し込
むときに、芯線9の先端部がランス71に当たることが
ない。従って、圧着端子41を僅かな力で円滑にコネク
タ69に差し込むことができ、差し込み作業が容易にな
る。
【0047】又、圧着端子41をコネクタ69に差し込
むと、圧着端子41の段差部91とランス71とが係止
し、圧着端子41(電線7)の抜け止めが行われる。芯
線9の先端部とランス71とが干渉しないから、圧着端
子41を差し込むだけでランス71との係止が確実に行
われ、電線7の外れが防止される。
【0048】更に、圧着端子41の圧着後は、各ワイヤ
−バレル59、61間の切り欠き部65によって確認窓
93が形成される。この確認窓93から芯線9と各ワイ
ヤ−バレル59、61の内部を確認することにより、圧
着端子41と電線7との接触状態を確認することができ
る。
【0049】こうして、圧着端子41と芯線9との接触
を確実にしながら、芯線9の先端部の跳ね上がりを防止
して、コネクタ69への差し込み作業を容易で確実にす
ることができる。
【0050】これに加えて、圧着端子41において、芯
線押さえ部47の各押さえ片59の長さを芯線加締め部
49の各芯線加締め片61より短くしたことによって、
図2のように、圧着装置43において、ワイヤ−クリン
パ73の押圧部85を凸部83より押圧方向の反対側に
後退させることができた。
【0051】従って、従来例と異なって、圧着時にこの
押圧部85が芯線9の両脇で基部53に当たることが防
止され、圧着端子41の変形と破損とが防止される。
【0052】なお、請求項3の構成のように、圧着端子
を電線に圧着する際に芯線の先端に突き当たる凸部を設
ければ、芯線が所定の位置に位置決めされるから、芯線
の先端が芯線押さえ部からはみ出して、跳ね上がること
が防止される。
【0053】又、このように位置決め用の凸部を設ける
ことにより、圧着に先立って芯線と圧着端子との位置を
決める作業が容易になり、芯線の跳ね上がりを防止する
効果が確実に得られる。
【0054】更に、位置決め用の凸部を設けたことによ
り、芯線と圧着端子との位置決め作業を自動化すること
が可能になり、圧着コストを大きく低減できる。
【0055】又、上記の実施形態は、芯線押さえ部47
のワイヤ−バレル59、59は芯線9を抑えるように構
成されているが、ワイヤ−バレル59、59で、ワイヤ
−バレル61のように、芯線9を加締めるように構成し
てもよい。こうすれば、芯線9の跳ね上がりを防止でき
る上に、圧着端子41と芯線9との固定状態が更に向上
し、圧着端子41と芯線9との接触面積が更に増加す
る。
【0056】又、この場合はワイヤ−クリンパ73に押
圧部85が不要になり、ワイヤ−クリンパを低コストに
できる。又、このような加締め用のワイヤ−クリンパ
は、図7の従来の芯線クリンパと異なって、圧着端子の
幅方向に広がる部分(芯線押さえ部27)がないから、
圧着端子を変形させ、破損させることがない。
【0057】
【発明の効果】上記の説明のように、請求項1の発明に
よれば、圧着端子を電線に圧着すると、押さえ片が芯線
の端部を押さえて跳ね上がりを防止すると共に、切り欠
き部が確認窓になり、芯線が加締め部に加締められてい
るか否かを外部から確認することができる。
【0058】このようにして、圧着端子と電線との接続
を確実にしながら、芯線の跳ね上りが防止され、ランス
付きのコネクタへの差し込み作業が容易になり、圧着端
子の差し込みが確実容易になり、圧着端子とランスとが
確実に係止され、電線の外れが防止される。
【0059】請求項2の発明によれば、請求項1と同等
の効果が得られると共に、芯押さえ片を押圧するクリン
パの押圧部先端を芯線加締め部用の凸部先端より押圧方
向の反対側に後退させることができるから、クリンパの
押圧部が基部に当たることがなく、圧着端子の変形と破
損とが防止される。
【0060】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2と同等の効果が得られると共に、圧着端子を電線
に圧着する際に、位置決め用の凸部によって芯線の先端
が所定の位置に位置決めされるから、圧着に先立って芯
線と圧着端子との位置を決める作業が容易になり、芯線
の跳ね上がりを防止する効果が確実に得られる。
【0061】又、位置決め用の凸部を設けたことによ
り、芯線と圧着端子との位置決め作業を自動化すること
が可能になり、圧着コストを大きく低減できる。
【0062】請求項4の発明によれば、圧着端子の押さ
え片が芯線の端部の跳ね上がりを防止すると共に、切り
欠き部の確認窓から芯線が加締め部に加締められている
か否かを確認することができる。
【0063】このように、圧着端子と電線との接続が確
実であると共に、芯線が跳ね上がらないから、圧着され
た圧着端子はランス付きのコネクタに確実容易に差し込
むことができ、端子とランスとの係止不良がなくなり、
電線の外れが防止される。
【0064】請求項5の発明によれば、請求項4と同等
の効果が得られると共に、クリンパの押さえ片押圧部の
先端を、芯線加締め部用の凸部先端より押圧方向の反対
向きに後退させことにより、この押さえ片押圧部と基部
との干渉による圧着端子の変形と破損とが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の圧着端子を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態の圧着装置と図1の圧着端
子とを示す断面図である。
【図3】電線に圧着した図1の圧着端子を示す斜視図で
ある。
【図4】図3の圧着端子の断面図である。
【図5】図3の圧着端子を差し込んだコネクタの断面図
である。
【図6】従来の圧着端子と圧着装置の断面図である。
【図7】図6の従来例に用いられる芯線クリンパの斜視
図である。
【図8】図6の従来例の圧着端子を示す斜視図である。
【符号の説明】
7 電線 9 芯線 13 被覆部 41 圧着端子 43 圧着装置 45 接触部 47 芯線押さえ部 49 芯線加締め部 51 被覆加締め部 53 基部 59 第1のワイヤ−バレル(押さえ片) 61 第2のワイヤ−バレル(押さえ片) 63 インシュレ−ションバレル(被覆加締め片) 65 切り欠き部 73 ワイヤ−クリンパ 75 インシュレ−ションクリンパ 77 ワイヤ−アンビル 79 インシュレ−ションアンビル 83、89 凸部 85 押さえ片押圧部 93 確認窓

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側端子との接続部と、電線の芯線加
    締め部と、電線の被覆加締め部と、これらの各部を一体
    に連結する基部とを有し、芯線加締め部と被覆加締め部
    とが基部の両側に形成された各一対の芯線加締め片と被
    覆加締め片とからなり、各芯線加締め片と各被覆加締め
    片とがそれぞれ電線端部の芯線と被覆部とを押し包んで
    加締められる圧着端子であって、前記一対の芯線加締め
    片との間にそれぞれ切り欠き部を介して一対の押さえ片
    からなる芯線押さえ部を基部と一体に設け、圧着端子を
    電線に圧着した状態で、これらの押さえ片は前記芯線の
    端部を押さえて跳ね上がりを防止し、各切り欠き部は芯
    線が前記芯線加締め部に有るか否かを確認する確認窓に
    なることを特徴とする圧着端子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、圧着前の
    前記芯線押さえ部の各押さえ片の基部からの長さが、前
    記芯線加締め部の各芯線加締め片の基部からの長さより
    短いことを特徴とする圧着端子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、前記基部と芯線押さえ部の押さえ片の一方又は両方
    に、圧着端子を電線に圧着する際に芯線の先端に突き当
    たり、芯線の先端が芯線押さえ部から前記接続部側に突
    き出さないように芯線の位置決めをする凸部を設けたこ
    とを特徴とする圧着端子。
  4. 【請求項4】 相手側端子との接続部と、電線の芯線加
    締め部と、電線の被覆加締め部と、これらの各部を一体
    に連結する基部とを有し、芯線加締め部と被覆加締め部
    とが基部の両側に形成された各一対の芯線加締め片と被
    覆加締め片とからなり、各芯線加締め片と各被覆加締め
    片とがそれぞれ電線端部の芯線と被覆部とを押し包んで
    加締められる圧着端子の前記芯線加締め部と被覆加締め
    部を加締める凸部を有するクリンパと、このクリンパと
    の間に圧着端子の各加締め部を挟み込んで加締めを行う
    アンビルとを有する圧着端子の圧着装置であって、前記
    圧着端子には、一対の芯線加締め片との間にそれぞれ切
    り欠き部を介して基部と一体形成された一対の押さえ片
    からなる芯線押さえ部を設け、前記クリンパには、端子
    圧着時に各押さえ片で前記芯線の端部を押圧し跳ね上が
    りを防止する押さえ片押圧部を設けたことを特徴とする
    圧着端子の圧着装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発明であって、前記圧着
    端子に請求項2記載の圧着端子を用いると共に、前記ク
    リンパの押さえ片押圧部の先端を、芯線加締め部用の凸
    部先端より押圧方向の反対向きに後退させたことを特徴
    とする圧着端子の圧着装置。
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