JPH09306033A - 光ディスク、光ディスクの製造装置および製造方法 - Google Patents
光ディスク、光ディスクの製造装置および製造方法Info
- Publication number
- JPH09306033A JPH09306033A JP8118835A JP11883596A JPH09306033A JP H09306033 A JPH09306033 A JP H09306033A JP 8118835 A JP8118835 A JP 8118835A JP 11883596 A JP11883596 A JP 11883596A JP H09306033 A JPH09306033 A JP H09306033A
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- Japan
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- ultraviolet
- layer
- optical disk
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 視認可能な情報、あるいはデザインを有する
光ディスクを提供する。 【解決手段】 少なくとも一方の基板が記録層を有する
１対の基板を貼り合わせてなり、少なくとも１層の紫外
線硬化層を有する光ディスクである。この光ディスク
は、紫外線硬化層の紫外線受光量が分布を有する。
光ディスクを提供する。 【解決手段】 少なくとも一方の基板が記録層を有する
１対の基板を貼り合わせてなり、少なくとも１層の紫外
線硬化層を有する光ディスクである。この光ディスク
は、紫外線硬化層の紫外線受光量が分布を有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線硬化剤を用い
た光ディスクおよびその製造装置と製造方法に関する。
た光ディスクおよびその製造装置と製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】通常の光ディスクにおいては、記録情報
に対応するピットが形成され、そのピットが形成される
グルーブが形成されている記録層を有する透明のポリカ
ーボネート等の円盤（基板）の記録層に金属あるいは誘
電体等の反射膜がスパッタ等で形成され、さらにその上
には必要に応じて保護膜が形成されている。さらに、こ
のような光ディスクでは、記録密度の向上を目的とし、
あるいは反りや面振れなどの少ない形状の実現を目的と
して２枚の光ディスクを貼り合わせて作られることが多
い。記録密度の向上のためには、当然２枚の光ディスク
はそれぞれ記録層を有するが、単に反りや面振れを防ぐ
ためには、一方の基板として記録層を持たないものが用
いられてもよい。基板の貼り合わせ方法には各種ある
が、その中で、紫外線硬化型接着剤による貼り合わせ方
法は貼り合わせ後の製品の耐久性や製造工程、製造歩留
り等の優位性から多く採用されている。
に対応するピットが形成され、そのピットが形成される
グルーブが形成されている記録層を有する透明のポリカ
ーボネート等の円盤（基板）の記録層に金属あるいは誘
電体等の反射膜がスパッタ等で形成され、さらにその上
には必要に応じて保護膜が形成されている。さらに、こ
のような光ディスクでは、記録密度の向上を目的とし、
あるいは反りや面振れなどの少ない形状の実現を目的と
して２枚の光ディスクを貼り合わせて作られることが多
い。記録密度の向上のためには、当然２枚の光ディスク
はそれぞれ記録層を有するが、単に反りや面振れを防ぐ
ためには、一方の基板として記録層を持たないものが用
いられてもよい。基板の貼り合わせ方法には各種ある
が、その中で、紫外線硬化型接着剤による貼り合わせ方
法は貼り合わせ後の製品の耐久性や製造工程、製造歩留
り等の優位性から多く採用されている。
【０００３】光ディスクの製造に当たって、透明基板と
反射膜との密着性が悪いので、反射膜上の保護膜の硬化
に際して反射膜に応力を与えないように、または２枚の
光ディスクの貼り合わせに際して反りや変形が生じない
ように、紫外線硬化層に均一に紫外線を照射して硬化層
内での硬化速度を均一にすることがこれまで一般に行わ
れていた。
反射膜との密着性が悪いので、反射膜上の保護膜の硬化
に際して反射膜に応力を与えないように、または２枚の
光ディスクの貼り合わせに際して反りや変形が生じない
ように、紫外線硬化層に均一に紫外線を照射して硬化層
内での硬化速度を均一にすることがこれまで一般に行わ
れていた。
【０００４】一方、光ディスクには、記録されている情
報内容や製造業者名などの表示のための、あるいは装飾
的なデザインの印刷が必要である。このような印刷は、
通常、単板光ディスクの場合には記録／再生用の光の入
射側とは逆側の表面に、貼り合わせ光ディスクの場合に
は一方が記録層を持たないときは記録層を持たない基板
のいずれかの表面に、両方が記録層を有するときは、記
録／再生用の光の入射側と反対側の表面（非信号域）に
行われている。最近、これまで一般に行われている表示
用の印刷に加え、異なる視覚情報を表示し、あるいは視
覚的なデザインを施すことが試みられている。例えば、
特開平８−５５３７０号公報には、透明基板にパターン
化した厚さの変化を与えて、光路長の差による視覚化さ
れたパターンを形成することが開示されている。
報内容や製造業者名などの表示のための、あるいは装飾
的なデザインの印刷が必要である。このような印刷は、
通常、単板光ディスクの場合には記録／再生用の光の入
射側とは逆側の表面に、貼り合わせ光ディスクの場合に
は一方が記録層を持たないときは記録層を持たない基板
のいずれかの表面に、両方が記録層を有するときは、記
録／再生用の光の入射側と反対側の表面（非信号域）に
行われている。最近、これまで一般に行われている表示
用の印刷に加え、異なる視覚情報を表示し、あるいは視
覚的なデザインを施すことが試みられている。例えば、
特開平８−５５３７０号公報には、透明基板にパターン
化した厚さの変化を与えて、光路長の差による視覚化さ
れたパターンを形成することが開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した特開
平８−５５３７０号公報の方法では、光ディスクを製造
するスタンパー自体に凹凸のデザインを刻む必要があ
り、製造コストが高くなるという欠点があった。また、
デザインを施す位置が限定されるという欠点があった。
平８−５５３７０号公報の方法では、光ディスクを製造
するスタンパー自体に凹凸のデザインを刻む必要があ
り、製造コストが高くなるという欠点があった。また、
デザインを施す位置が限定されるという欠点があった。
【０００６】本発明は、紫外線硬化層を利用して従来と
異なる視認可能な情報、あるいはデザインを有する光デ
ィスクを提供すること、またそのような光ディスクを簡
単な工程および低価格で製造できる装置と製造方法を提
供することを目的とする。
異なる視認可能な情報、あるいはデザインを有する光デ
ィスクを提供すること、またそのような光ディスクを簡
単な工程および低価格で製造できる装置と製造方法を提
供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による光ディスクは、少なくとも一方
の基板が記録層を有する１対の基板を貼り合わせてな
り、少なくとも１層の紫外線硬化層を有する光ディスク
において、前記紫外線硬化層の紫外線受光量が分布を有
することを特徴とする。
るために、本発明による光ディスクは、少なくとも一方
の基板が記録層を有する１対の基板を貼り合わせてな
り、少なくとも１層の紫外線硬化層を有する光ディスク
において、前記紫外線硬化層の紫外線受光量が分布を有
することを特徴とする。
【０００８】ここで、前記紫外線受光量に分布を有する
紫外線硬化層が紫外線硬化型保護層または前記１対の基
板を貼り合わせる接着剤層であることが好ましい。
紫外線硬化層が紫外線硬化型保護層または前記１対の基
板を貼り合わせる接着剤層であることが好ましい。
【０００９】光ディスクは、前記少なくとも１層の紫外
線硬化層の紫外線受光量に分布を持たせるための紫外線
透過率制御層を有することが好ましく、前記紫外線透過
率制御層が印刷層であると好適である。
線硬化層の紫外線受光量に分布を持たせるための紫外線
透過率制御層を有することが好ましく、前記紫外線透過
率制御層が印刷層であると好適である。
【００１０】本発明による光ディスクの製造装置は、少
なくとも一方の基板が記録層を有する１対の基板を貼り
合わせてなり、少なくとも１層の紫外線硬化層を有する
光ディスクの製造装置において、前記少なくとも１層の
紫外線硬化層の紫外線受光量に分布を持たせるための手
段を有することを特徴とする。
なくとも一方の基板が記録層を有する１対の基板を貼り
合わせてなり、少なくとも１層の紫外線硬化層を有する
光ディスクの製造装置において、前記少なくとも１層の
紫外線硬化層の紫外線受光量に分布を持たせるための手
段を有することを特徴とする。
【００１１】ここで、前記紫外線受光量に分布を持たせ
るための手段が紫外線光源であってもよく、または光デ
ィスクに対して紫外線光源と反対側に設置された反射板
であっても、光ディスクと紫外線光源との間に設置され
たマスクであってもよい。
るための手段が紫外線光源であってもよく、または光デ
ィスクに対して紫外線光源と反対側に設置された反射板
であっても、光ディスクと紫外線光源との間に設置され
たマスクであってもよい。
【００１２】さらに、本発明による光ディスクの製造方
法は、少なくとも一方の基板が記録層を有する１対の基
板を貼り合わせてなり、少なくとも１層の紫外線硬化層
を有する光ディスクの製造方法において、前記紫外線硬
化層の紫外線受光量に分布を持たせるように紫外線を照
射して前記紫外線硬化層の硬化速度を部位によって変化
させながら硬化させることを特徴とする。
法は、少なくとも一方の基板が記録層を有する１対の基
板を貼り合わせてなり、少なくとも１層の紫外線硬化層
を有する光ディスクの製造方法において、前記紫外線硬
化層の紫外線受光量に分布を持たせるように紫外線を照
射して前記紫外線硬化層の硬化速度を部位によって変化
させながら硬化させることを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態においては、
光ディスクの内部に紫外線硬化層の紫外線受光量に分布
を与えるための手段を有し、均一な強度分布の紫外線を
照射して紫外線硬化層の紫外線受光量に面内分布を持た
せる。本発明の他の実施形態においては、紫外線硬化層
を硬化させる際に、紫外線の照射強度に分布を設けて照
射し、紫外線硬化層の紫外線受光量に面内分布を持たせ
る。紫外線硬化層、例えば、２枚の光ディスクを貼り合
わせるための紫外線硬化型接着剤層は、紫外線の受光量
が面内の位置によって異なるので、その硬化速度も受光
量に従って面内の位置によって異なる。その結果、紫外
線硬化層の面内に応力分布が生じ、紫外線硬化層と隣り
合う層にはその応力分布に応じてごく微少な厚みの変化
が生じる。この厚みの変化は、光ディスクを記録／再生
のための光の入射方向から見たとき、光路長の変化また
は厚みの異なる境界部の光の散乱によって、視認可能な
デザインとして現れる。
光ディスクの内部に紫外線硬化層の紫外線受光量に分布
を与えるための手段を有し、均一な強度分布の紫外線を
照射して紫外線硬化層の紫外線受光量に面内分布を持た
せる。本発明の他の実施形態においては、紫外線硬化層
を硬化させる際に、紫外線の照射強度に分布を設けて照
射し、紫外線硬化層の紫外線受光量に面内分布を持たせ
る。紫外線硬化層、例えば、２枚の光ディスクを貼り合
わせるための紫外線硬化型接着剤層は、紫外線の受光量
が面内の位置によって異なるので、その硬化速度も受光
量に従って面内の位置によって異なる。その結果、紫外
線硬化層の面内に応力分布が生じ、紫外線硬化層と隣り
合う層にはその応力分布に応じてごく微少な厚みの変化
が生じる。この厚みの変化は、光ディスクを記録／再生
のための光の入射方向から見たとき、光路長の変化また
は厚みの異なる境界部の光の散乱によって、視認可能な
デザインとして現れる。
【００１４】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【００１５】図１に本発明による光ディスクの一実施例
の模式図を示す。図１（ａ）は縦断面図、図１（ｂ）は
紫外線硬化型接着剤層の上面に沿った横断面図、図１
（ｃ）は光入射面側から見た光ディスクの平面図であ
る。図１（ａ）を参照すると、この実施例の光ディスク
は片面２層読み出し型の貼り合わせ光ディスクＤＤＳＫ
であり、第１の光ディスクＤＳＫ１のポリカーボネート
からなる透明基板ＳＵＢ１の一面はピットが形成された
記録層ＲＥＣ１であり、記録層ＲＥＣ１には、例えばア
ルミニウムからなる半反射膜ＲＥＦ１が設けられ、さら
にその上を紫外線硬化型の保護膜層ＰＲＴ１が覆ってい
る。一方、第２の光ディスクＤＳＫ２の透明基板ＳＵＢ
２には同様に記録層ＲＥＣ２が形成され、その記録層Ｒ
ＥＣ２には全反射膜ＲＥＦ２が設けられ、さらにその上
を紫外線硬化型の保護膜層ＰＲＴ２が覆っている。この
２枚の光ディスクＤＳＫ１とＤＳＫ２とが紫外線硬化型
の接着剤層ＡＤＨで接着されている。接着剤層ＡＤＨは
図１（ｂ）に示す領域１と領域２とで硬化時の紫外線の
受光量が異なっている。この例では領域１の紫外線受光
量が多く、領域２の紫外線受光量が少ない。そのため
に、領域１が先に硬化して保護膜層ＰＲＴ１、ＰＲＴ２
に応力を及ぼし、領域１に対応する保護膜層ＰＲＴ１、
ＰＲＴ２の部分は接着剤層側に引かれる。領域２はその
後で硬化する。この硬化速度の差によって、保護膜層に
はごく微少の変形、すなわち局部的な厚みの差を生じ
る。そのために、この貼り合わせ光ディスクを光の入射
側から視ると、図１（ｃ）に示すように、接着材層ＡＤ
Ｈの領域１と同じパターン３が目視される。
の模式図を示す。図１（ａ）は縦断面図、図１（ｂ）は
紫外線硬化型接着剤層の上面に沿った横断面図、図１
（ｃ）は光入射面側から見た光ディスクの平面図であ
る。図１（ａ）を参照すると、この実施例の光ディスク
は片面２層読み出し型の貼り合わせ光ディスクＤＤＳＫ
であり、第１の光ディスクＤＳＫ１のポリカーボネート
からなる透明基板ＳＵＢ１の一面はピットが形成された
記録層ＲＥＣ１であり、記録層ＲＥＣ１には、例えばア
ルミニウムからなる半反射膜ＲＥＦ１が設けられ、さら
にその上を紫外線硬化型の保護膜層ＰＲＴ１が覆ってい
る。一方、第２の光ディスクＤＳＫ２の透明基板ＳＵＢ
２には同様に記録層ＲＥＣ２が形成され、その記録層Ｒ
ＥＣ２には全反射膜ＲＥＦ２が設けられ、さらにその上
を紫外線硬化型の保護膜層ＰＲＴ２が覆っている。この
２枚の光ディスクＤＳＫ１とＤＳＫ２とが紫外線硬化型
の接着剤層ＡＤＨで接着されている。接着剤層ＡＤＨは
図１（ｂ）に示す領域１と領域２とで硬化時の紫外線の
受光量が異なっている。この例では領域１の紫外線受光
量が多く、領域２の紫外線受光量が少ない。そのため
に、領域１が先に硬化して保護膜層ＰＲＴ１、ＰＲＴ２
に応力を及ぼし、領域１に対応する保護膜層ＰＲＴ１、
ＰＲＴ２の部分は接着剤層側に引かれる。領域２はその
後で硬化する。この硬化速度の差によって、保護膜層に
はごく微少の変形、すなわち局部的な厚みの差を生じ
る。そのために、この貼り合わせ光ディスクを光の入射
側から視ると、図１（ｃ）に示すように、接着材層ＡＤ
Ｈの領域１と同じパターン３が目視される。
【００１６】図１に示した光ディスクの製造法について
説明する。図２はその１例を示す模式図であって、２枚
の光ディスクＤＳＫ１とＤＳＫ２とを紫外線硬化型の接
着剤層ＡＤＨで貼り合わせた光ディスクＤＤＳＫに紫外
線を照射して接着剤層ＡＤＨを硬化させる際に、紫外線
光源ＵＶＳと光ディスクＤＤＳＫの間にマスクＭＳＫを
挿入する。このマスクには図３にその上面図を示すよう
に、図１（ａ）に示した領域１と同じパターン１Ｍが描
かれ、パターン１Ｍの紫外線透過率がパターン１Ｍ以外
の領域２Ｍより高くされている。このようなマスクは、
例えば、透明ガラスにガラスより紫外線透過率の小さな
塗料で領域２Ｍを印刷することによって得られる。レン
ズＬＥＺを通した均一な紫外線光をこのマスクを通して
光ディスクＤＤＳＫに照射すると、接着剤層ＡＤＨの先
に示した領域１はその他の領域２より先に硬化し、その
結果、上述したように目視可能なパターンあるいはデザ
インが光ディスクＤＤＳＫに描かれる。
説明する。図２はその１例を示す模式図であって、２枚
の光ディスクＤＳＫ１とＤＳＫ２とを紫外線硬化型の接
着剤層ＡＤＨで貼り合わせた光ディスクＤＤＳＫに紫外
線を照射して接着剤層ＡＤＨを硬化させる際に、紫外線
光源ＵＶＳと光ディスクＤＤＳＫの間にマスクＭＳＫを
挿入する。このマスクには図３にその上面図を示すよう
に、図１（ａ）に示した領域１と同じパターン１Ｍが描
かれ、パターン１Ｍの紫外線透過率がパターン１Ｍ以外
の領域２Ｍより高くされている。このようなマスクは、
例えば、透明ガラスにガラスより紫外線透過率の小さな
塗料で領域２Ｍを印刷することによって得られる。レン
ズＬＥＺを通した均一な紫外線光をこのマスクを通して
光ディスクＤＤＳＫに照射すると、接着剤層ＡＤＨの先
に示した領域１はその他の領域２より先に硬化し、その
結果、上述したように目視可能なパターンあるいはデザ
インが光ディスクＤＤＳＫに描かれる。
【００１７】紫外線光源ＵＶＳに照射強度の分布を持た
せておけば、例えば紫外線ランプの表面にパターンを描
いておけば、マスクＭＳＫを省略しても、上述したと同
じ結果を得ることができる。
せておけば、例えば紫外線ランプの表面にパターンを描
いておけば、マスクＭＳＫを省略しても、上述したと同
じ結果を得ることができる。
【００１８】さらに、第２の光ディスクＤＳＫの反射膜
層ＲＥＦ２を半反射膜とし、反射鏡を利用することがで
きる。この場合、図４に示すように、マスクＭＳＫを用
いず、紫外線反射率の異なる領域からなるパターンを有
する反射板ＲＥＦＢを光ディスクＤＤＳＫの紫外線光源
ＵＶＳとは反対側において、均一な紫外線を光ディスク
ＤＤＳＫに照射し、反射紫外線の強度分布を利用して同
じ結果を得ることができる。
層ＲＥＦ２を半反射膜とし、反射鏡を利用することがで
きる。この場合、図４に示すように、マスクＭＳＫを用
いず、紫外線反射率の異なる領域からなるパターンを有
する反射板ＲＥＦＢを光ディスクＤＤＳＫの紫外線光源
ＵＶＳとは反対側において、均一な紫外線を光ディスク
ＤＤＳＫに照射し、反射紫外線の強度分布を利用して同
じ結果を得ることができる。
【００１９】さらに、第１の光ディスクＤＳＫ１の保護
膜層ＰＲＴ１の表面に紫外線透過率の異なるインクを組
み合わせ、あるいは透過率の同じインクの濃度あるいは
厚さを変えて所定のパターンを有するデザインを印刷し
た後、接着剤層によって第２の光ディスクＤＳＫ２と貼
り合わせ、均一な紫外線光を照射してもよい。この印刷
層が接着剤層への紫外線透過率制御層として働き、接着
剤層ＡＤＨに硬化速度の分布を与え、その結果、同様の
効果を得ることができる。上述した反射板を用いる場合
には、上記印刷層を、第１の光ディスクでなく、第２の
光ディスクの保護膜層ＰＲＴ２に設けてもよい。
膜層ＰＲＴ１の表面に紫外線透過率の異なるインクを組
み合わせ、あるいは透過率の同じインクの濃度あるいは
厚さを変えて所定のパターンを有するデザインを印刷し
た後、接着剤層によって第２の光ディスクＤＳＫ２と貼
り合わせ、均一な紫外線光を照射してもよい。この印刷
層が接着剤層への紫外線透過率制御層として働き、接着
剤層ＡＤＨに硬化速度の分布を与え、その結果、同様の
効果を得ることができる。上述した反射板を用いる場合
には、上記印刷層を、第１の光ディスクでなく、第２の
光ディスクの保護膜層ＰＲＴ２に設けてもよい。
【００２０】図１（ｃ）に示した目視可能なデザインを
有する光ディスクは、紫外線硬化型の保護膜層を利用し
て製造することもできる。例えば、第１の光ディスクＤ
ＳＫ１の保護膜層ＰＲＴ１を紫外線照射によって硬化さ
せるときに、上述したマスクＭＳＫ、あるいは反射板Ｒ
ＥＦＢを用い、または紫外線照射強度の分布を有する紫
外線光源を用いて保護膜層ＰＲＴ１の硬化速度に分布を
持たせることによって、応力分布を生じさせる。保護膜
層の下部の反射膜層ＲＥＦ１および記録層ＲＥＣ１には
この応力分布によって局部的にごく微少な変形が生じ
る。その結果、接着剤層ＡＤＨについて説明したと同様
に、記録／再生のための光の入射側から光ディスクＤＤ
ＳＫを視ると、所定のデザインを目視することができ
る。
有する光ディスクは、紫外線硬化型の保護膜層を利用し
て製造することもできる。例えば、第１の光ディスクＤ
ＳＫ１の保護膜層ＰＲＴ１を紫外線照射によって硬化さ
せるときに、上述したマスクＭＳＫ、あるいは反射板Ｒ
ＥＦＢを用い、または紫外線照射強度の分布を有する紫
外線光源を用いて保護膜層ＰＲＴ１の硬化速度に分布を
持たせることによって、応力分布を生じさせる。保護膜
層の下部の反射膜層ＲＥＦ１および記録層ＲＥＣ１には
この応力分布によって局部的にごく微少な変形が生じ
る。その結果、接着剤層ＡＤＨについて説明したと同様
に、記録／再生のための光の入射側から光ディスクＤＤ
ＳＫを視ると、所定のデザインを目視することができ
る。
【００２１】以上は、片面２層読み出し型の貼り合わせ
光ディスクについて説明したが、本発明が、第２の光デ
ィスクＤＳＫ２が記録層ＲＥＣ２を有しない貼り合わせ
光ディスクにも適用できることはいうまでもない。
光ディスクについて説明したが、本発明が、第２の光デ
ィスクＤＳＫ２が記録層ＲＥＣ２を有しない貼り合わせ
光ディスクにも適用できることはいうまでもない。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スタンパーに凹凸を設ける必要がなく、従って、簡単な
工程で、任意のデザインを施した光ディスクを低い製造
価格で実現することができる。
スタンパーに凹凸を設ける必要がなく、従って、簡単な
工程で、任意のデザインを施した光ディスクを低い製造
価格で実現することができる。
【図１】本発明による光ディスクの一実施例を示す模式
図である。
図である。
【図２】本発明の製造方法の一例を示す模式図である。
【図３】本発明に用いるマスクの一例の上面図である。
【図４】本発明の製造方法の他の例を示す模式図であ
る。
る。
ＤＤＳＫ 貼り合わせ光ディスク ＤＳＫ１ 第１の光ディスク ＤＳＫ２ 第２の光ディスク ＳＵＢ１、ＳＵＢ２ 透明基板 ＲＥＣ１、ＲＥＣ２ 記録層 ＲＥＦ１、ＲＥＦ２ 反射膜層 ＰＲＴ１、ＰＲＴ２ 保護膜層 ＡＤＨ 接着剤層 ＵＶＳ 紫外線光源 ＬＥＺ レンズ ＭＳＫ マスク ＲＥＦＢ 反射板 １、２ 接着剤層の領域 １Ｍ、２Ｍ マスクの領域 ３ 目視されるデザイン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 幸弘 神奈川県平塚市真土2480番地 三菱樹脂株 式会社平塚工場内 (72)発明者 村田 浩昭 神奈川県平塚市真土2480番地 三菱樹脂株 式会社平塚工場内
Claims (9)
- 【請求項１】 少なくとも一方の基板が記録層を有する
１対の基板を貼り合わせてなり、少なくとも１層の紫外
線硬化層を有する光ディスクにおいて、前記紫外線硬化
層の紫外線受光量が分布を有することを特徴とする光デ
ィスク。 - 【請求項２】 前記紫外線受光量に分布を有する紫外線
硬化層が紫外線硬化型保護層または前記１対の基板を貼
り合わせる接着剤層であることを特徴とする請求項１に
記載の光ディスク。 - 【請求項３】 前記少なくとも１層の紫外線硬化層の紫
外線受光量に分布を持たせるための紫外線透過率制御層
を有することを特徴とする請求項１または２に記載の光
ディスク。 - 【請求項４】 前記紫外線透過率制御層が印刷層である
ことを特徴とする請求項３に記載の光ディスク。 - 【請求項５】 少なくとも一方の基板が記録層を有する
１対の基板を貼り合わせてなり、少なくとも１層の紫外
線硬化層を有する光ディスクの製造装置において、前記
少なくとも１層の紫外線硬化層の紫外線受光量に分布を
持たせるための手段を有することを特徴とする光ディス
クの製造装置。 - 【請求項６】 前記紫外線受光量に分布を持たせるため
の手段が紫外線光源であることを特徴とする請求項５に
記載の光ディスクの製造装置。 - 【請求項７】 前記紫外線受光量に分布を持たせるため
の手段が光ディスクに対して紫外線光源と反対側に設置
された反射板であることを特徴とする請求項５に記載の
光ディスクの製造装置。 - 【請求項８】 前記紫外線受光量に分布を持たせるため
の手段が光ディスクと紫外線光源との間に設置されたマ
スクであることを特徴とする請求項５に記載の光ディス
クの製造装置。 - 【請求項９】 少なくとも一方の基板が記録層を有する
１対の基板を貼り合わせてなり、少なくとも１層の紫外
線硬化層を有する光ディスクの製造方法において、前記
紫外線硬化層の紫外線受光量に分布を持たせるように紫
外線を照射して前記紫外線硬化層の硬化速度を部位によ
って変化させながら硬化させることを特徴とする光ディ
スクの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8118835A JPH09306033A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 光ディスク、光ディスクの製造装置および製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8118835A JPH09306033A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 光ディスク、光ディスクの製造装置および製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09306033A true JPH09306033A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=14746341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8118835A Pending JPH09306033A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 光ディスク、光ディスクの製造装置および製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09306033A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0908875A2 (en) * | 1997-10-09 | 1999-04-14 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Optical discs, producing methods and production apparatus of the optical discs |
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1996
- 1996-05-14 JP JP8118835A patent/JPH09306033A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0908875A2 (en) * | 1997-10-09 | 1999-04-14 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Optical discs, producing methods and production apparatus of the optical discs |
| EP0908875A3 (en) * | 1997-10-09 | 2001-12-05 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Optical discs, producing methods and production apparatus of the optical discs |
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