JPH09306019A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents
光学ピックアップ装置Info
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- JPH09306019A JPH09306019A JP8123691A JP12369196A JPH09306019A JP H09306019 A JPH09306019 A JP H09306019A JP 8123691 A JP8123691 A JP 8123691A JP 12369196 A JP12369196 A JP 12369196A JP H09306019 A JPH09306019 A JP H09306019A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】光学ディスクの種類に応じたビームスポットの
形状を得る。 【解決手段】中空の円筒状の鏡筒31の内部にレーザー
ダイオード11、コリメーションレンズ及びアナモルフ
ィックプリズム13が取り付けられる。光学ベース40
には鏡筒31の形状に一致する取付穴41が設けられ、
ここに鏡筒31が取り付けられる。鏡筒31を取付穴4
1の内部で回転させて、例えば楕円形状のビームスポッ
トがその長径がトラックと直交する向きになるように設
定する。そして、長径がトラック方向に一致する向きの
楕円形状のビームスポットが必要な場合は鏡筒31を9
0度回転させて固定する。これによって光学ディスクの
種類に応じたビームスポットを得ることができる。
形状を得る。 【解決手段】中空の円筒状の鏡筒31の内部にレーザー
ダイオード11、コリメーションレンズ及びアナモルフ
ィックプリズム13が取り付けられる。光学ベース40
には鏡筒31の形状に一致する取付穴41が設けられ、
ここに鏡筒31が取り付けられる。鏡筒31を取付穴4
1の内部で回転させて、例えば楕円形状のビームスポッ
トがその長径がトラックと直交する向きになるように設
定する。そして、長径がトラック方向に一致する向きの
楕円形状のビームスポットが必要な場合は鏡筒31を9
0度回転させて固定する。これによって光学ディスクの
種類に応じたビームスポットを得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学ピックアップ装
置に関する。詳しくは、レーザー光源、コリメーション
レンズ及びビーム整流素子を回転可能な鏡筒の内部に取
り付けることにより、光学ディスクの種類に応じた形状
のビームスポットを得るとともに、ディスクに照射され
るビーム形状の調整を容易に行うことができる光学ピッ
クアップ装置に関する。
置に関する。詳しくは、レーザー光源、コリメーション
レンズ及びビーム整流素子を回転可能な鏡筒の内部に取
り付けることにより、光学ディスクの種類に応じた形状
のビームスポットを得るとともに、ディスクに照射され
るビーム形状の調整を容易に行うことができる光学ピッ
クアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ディスクの記録再生装置に使
用されている光学ピックアップ装置では、レーザダイオ
ードから出射されたビームがコリメーションレンズ、ア
ナモルフィックプリズム、偏光ビームスプリッタ、対物
レンズ等の光学部品を介して光学ディスクの盤面に照射
され、信号の再生及び記録が行われる。
用されている光学ピックアップ装置では、レーザダイオ
ードから出射されたビームがコリメーションレンズ、ア
ナモルフィックプリズム、偏光ビームスプリッタ、対物
レンズ等の光学部品を介して光学ディスクの盤面に照射
され、信号の再生及び記録が行われる。
【0003】図4に示すようにレーザーダイオード11
から出射される円錐状のビームは楕円状の強度分布を有
している。このとき、光ビームのレーザーダイオード1
1の劈開面に対してを基準とした拡がり角をθhとし、
垂直面を基準とした拡がり角をθvとすると、一般にθ
h<θvの関係が成立する。
から出射される円錐状のビームは楕円状の強度分布を有
している。このとき、光ビームのレーザーダイオード1
1の劈開面に対してを基準とした拡がり角をθhとし、
垂直面を基準とした拡がり角をθvとすると、一般にθ
h<θvの関係が成立する。
【0004】ビームは楕円状であるが、光学ディスクに
照射されるビームスポットは略真円形状にする必要があ
るため、ビーム整流素子であるアナモルフィックプリズ
ムが光路上に配置され、これによってビーム整形が行わ
れる。
照射されるビームスポットは略真円形状にする必要があ
るため、ビーム整流素子であるアナモルフィックプリズ
ムが光路上に配置され、これによってビーム整形が行わ
れる。
【0005】例えば、θh=7゜、θv=21゜である
場合、光学ディスクの上に照射されるビームスポットB
Sを例えば真円にするためには、アナモルフィックプリ
ズムのθhに対する拡大倍率βは、β=θh/θv=3
に設定すればよい。
場合、光学ディスクの上に照射されるビームスポットB
Sを例えば真円にするためには、アナモルフィックプリ
ズムのθhに対する拡大倍率βは、β=θh/θv=3
に設定すればよい。
【0006】ところで、光学ディスクに対して高密度な
記録を行う方法として、図5(a)に示すようにトラッ
ク方向(線密度方向)に記録間隔を詰める方法と、同図
(b)に示すようにディスクのトラック間隔を詰める方
法(狭トラックピッチ化)とがある。なお、同図(a)
及び(b)に示すビームスポットBSはともに真円にき
わめて近い楕円形状であるが、理解を容易にするために
明らかな楕円形状として示す。
記録を行う方法として、図5(a)に示すようにトラッ
ク方向(線密度方向)に記録間隔を詰める方法と、同図
(b)に示すようにディスクのトラック間隔を詰める方
法(狭トラックピッチ化)とがある。なお、同図(a)
及び(b)に示すビームスポットBSはともに真円にき
わめて近い楕円形状であるが、理解を容易にするために
明らかな楕円形状として示す。
【0007】線密度方向に記録密度を高めた光学ディス
クに対しては、図5(a)に示すように真円にきわめて
近い楕円形状であってその長径がトラックTと直交する
向きのビームスポットBSを照射する。また、狭トラッ
クピッチ化による記録密度を高めた光学ディスクに対し
ては、図5(b)に示すように真円にきわめて近い楕円
形状であってその長径がトラックT方向に一致する向き
のビームスポットBSを照射する。
クに対しては、図5(a)に示すように真円にきわめて
近い楕円形状であってその長径がトラックTと直交する
向きのビームスポットBSを照射する。また、狭トラッ
クピッチ化による記録密度を高めた光学ディスクに対し
ては、図5(b)に示すように真円にきわめて近い楕円
形状であってその長径がトラックT方向に一致する向き
のビームスポットBSを照射する。
【0008】さらに、例えば相変化ディスクに対して記
録又は再生を行う場合は、アモファスからクリスタルに
変化するときに徐々に冷やすことが必要である。従っ
て、図6(b)に示す形状のビームスポットBSが適し
ている。
録又は再生を行う場合は、アモファスからクリスタルに
変化するときに徐々に冷やすことが必要である。従っ
て、図6(b)に示す形状のビームスポットBSが適し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように光学デ
ィスクのフォーマットや物理的な記録方法によって要求
されるビームスポットの形状が異なるため、従来はそれ
ぞれのディスクフォーマットや記録方法に応じて光学ピ
ックアップ装置を別個に製作しなければならず、コスト
アップの原因となっていた。
ィスクのフォーマットや物理的な記録方法によって要求
されるビームスポットの形状が異なるため、従来はそれ
ぞれのディスクフォーマットや記録方法に応じて光学ピ
ックアップ装置を別個に製作しなければならず、コスト
アップの原因となっていた。
【0010】また、レーザーダイオードの拡がり角は製
造誤差等による個体差があり、一定ではない。例えば、
波長が680nmの高出力型のレーザーダイオードの場
合は7゜<θh<11゜、21゜<θv<25゜の範囲
でばらつきがある。このとき、拡がり角θh,θvの平
均値、すなわちθh=9゜,θv=23゜のときにビー
ムスポットBSが真円となるようにするためには、アナ
モルフィックプリズムのθhに対する拡大倍率β=9゜
/23゜=2.56に設定する。
造誤差等による個体差があり、一定ではない。例えば、
波長が680nmの高出力型のレーザーダイオードの場
合は7゜<θh<11゜、21゜<θv<25゜の範囲
でばらつきがある。このとき、拡がり角θh,θvの平
均値、すなわちθh=9゜,θv=23゜のときにビー
ムスポットBSが真円となるようにするためには、アナ
モルフィックプリズムのθhに対する拡大倍率β=9゜
/23゜=2.56に設定する。
【0011】これによって図6(a)に示すように光学
ディスク上に照射されるビームスポットBSは真円、す
なわちトラックTに平行な径Lhと、トラックTに直交
する径Lvとが等しくなる(Lh/Lv=1)。
ディスク上に照射されるビームスポットBSは真円、す
なわちトラックTに平行な径Lhと、トラックTに直交
する径Lvとが等しくなる(Lh/Lv=1)。
【0012】この条件下でビームの拡がり角がθh=7
゜,θv=25゜であった場合、図6(b)に示すよう
にビームスポットBSは楕円形状となり、その長径がト
ラックTに直交する向きとなる。このとき、実際に光学
ディスク上に照射されるビームスポットBSはLh/L
v=1.14となる。
゜,θv=25゜であった場合、図6(b)に示すよう
にビームスポットBSは楕円形状となり、その長径がト
ラックTに直交する向きとなる。このとき、実際に光学
ディスク上に照射されるビームスポットBSはLh/L
v=1.14となる。
【0013】一方、この条件下でビームの拡がり角がθ
h=11゜,θv=21゜であった場合、図6(c)に
示すようにビームスポットBSは楕円形状となり、その
長径がトラックTに平行となる向きとなる。このとき、
実際に光学ディスク上に照射されるビームスポットBS
はLh/Lv=0.9となる。
h=11゜,θv=21゜であった場合、図6(c)に
示すようにビームスポットBSは楕円形状となり、その
長径がトラックTに平行となる向きとなる。このとき、
実際に光学ディスク上に照射されるビームスポットBS
はLh/Lv=0.9となる。
【0014】このようにレーザーダイオードの拡がり角
のばらつきによってビームスポットBSの形状が変動
し、楕円形状の長径及び短径が逆転することもある。こ
のような場合はビーム形状の調整を行う必要があるが、
従来の光学ピックアップ装置ではレーザダイオードやア
ナモルフィックプリズム等の光学部品が独立して取り付
けられているために個々の光学部品について調整を行う
必要があり、調整作業が煩雑であるという問題があっ
た。
のばらつきによってビームスポットBSの形状が変動
し、楕円形状の長径及び短径が逆転することもある。こ
のような場合はビーム形状の調整を行う必要があるが、
従来の光学ピックアップ装置ではレーザダイオードやア
ナモルフィックプリズム等の光学部品が独立して取り付
けられているために個々の光学部品について調整を行う
必要があり、調整作業が煩雑であるという問題があっ
た。
【0015】さらに、劣化したレーザーダイオードを交
換する場合は各光学部品の調整を初めから行わなければ
ならず、交換作業の煩雑化及びコストアップの原因とな
っていた。
換する場合は各光学部品の調整を初めから行わなければ
ならず、交換作業の煩雑化及びコストアップの原因とな
っていた。
【0016】そこで、本発明は上述したような課題を解
決したものであって、異なるディスクフォーマットや記
録方法に対応した形状のビームスポットが得られるとと
もに、ビーム調整が容易な光学ピックアップ装置を提案
するものである。
決したものであって、異なるディスクフォーマットや記
録方法に対応した形状のビームスポットが得られるとと
もに、ビーム調整が容易な光学ピックアップ装置を提案
するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、ビームを射出するレーザー光源
と、ビームを平行光にするコリメーションレンズと、ビ
ームを所定のビーム形状に整形するビーム整流素子と、
光学部品を取り付けるための光学ベースとを有する光学
ピックアップ装置であって、レーザー光源、コリメーシ
ョンレンズ及びビーム整流素子が鏡筒の内部に取り付け
られ、鏡筒がビームの光軸を中心として回転方向に調整
自在となるように光学ベースに取り付けられたことを特
徴とするものである。
め、本発明においては、ビームを射出するレーザー光源
と、ビームを平行光にするコリメーションレンズと、ビ
ームを所定のビーム形状に整形するビーム整流素子と、
光学部品を取り付けるための光学ベースとを有する光学
ピックアップ装置であって、レーザー光源、コリメーシ
ョンレンズ及びビーム整流素子が鏡筒の内部に取り付け
られ、鏡筒がビームの光軸を中心として回転方向に調整
自在となるように光学ベースに取り付けられたことを特
徴とするものである。
【0018】例えば線密度方向に記録密度を高めた光学
ディスクに対応させる場合、楕円状のビームスポットの
長径がトラックと直交する向きとなるように鏡筒を光学
ベースに固定する。
ディスクに対応させる場合、楕円状のビームスポットの
長径がトラックと直交する向きとなるように鏡筒を光学
ベースに固定する。
【0019】狭トラックピッチ化による記録密度を高め
た光学ディスクに対応させる場合は、鏡筒を90度回転
させて固定する。これによって、楕円形状のビームスポ
ットをその長径がトラック方向に一致する向きに照射さ
れる。
た光学ディスクに対応させる場合は、鏡筒を90度回転
させて固定する。これによって、楕円形状のビームスポ
ットをその長径がトラック方向に一致する向きに照射さ
れる。
【0020】レーザー光源が劣化した場合は鏡筒ごと交
換し、すでに光路調整された鏡筒を新たに取り付ける。
換し、すでに光路調整された鏡筒を新たに取り付ける。
【0021】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係る光学ピック
アップ装置について図面を参照して詳細に説明する。
アップ装置について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1に本発明に係る光学ピックアップ装置
10の構成を示す。この光学ピックアップ装置10はレ
ーザダイオード11、コリメーションレンズ12及びビ
ーム整流素子であるアナモルフィックプリズム13を光
学ブロック30として一体的に構成したものである。
10の構成を示す。この光学ピックアップ装置10はレ
ーザダイオード11、コリメーションレンズ12及びビ
ーム整流素子であるアナモルフィックプリズム13を光
学ブロック30として一体的に構成したものである。
【0023】図2に示すように光学ブロック30は一方
が開口された中空の円筒状の鏡筒31であり、その開口
部31aを塞ぐように板状の蓋体32が取り付けられ
る。蓋体32にはレーザーダイオード取付孔34が設け
られ、ここにレーザーダイオード11が発光部を内部側
に向けて挿入固定される。蓋体32の内側にはレーザー
ダイオード11の発光部を取り囲むように筒状の導光体
37が取り付けられる。導光体37の内側にはコリメー
ションレンズ12が取り付けられる。
が開口された中空の円筒状の鏡筒31であり、その開口
部31aを塞ぐように板状の蓋体32が取り付けられ
る。蓋体32にはレーザーダイオード取付孔34が設け
られ、ここにレーザーダイオード11が発光部を内部側
に向けて挿入固定される。蓋体32の内側にはレーザー
ダイオード11の発光部を取り囲むように筒状の導光体
37が取り付けられる。導光体37の内側にはコリメー
ションレンズ12が取り付けられる。
【0024】また、鏡筒31の内側であってレーザーダ
イオード11と対向する面には2個の三角プリズムを利
用したアナモルフィックプリズム13が取り付けられる
とともに、ビームを通過させるための通過孔33が設け
られる。アナモルフィックプリズム13を通過した後の
光路は鏡筒31の中心軸に一致するように設定されてい
る。
イオード11と対向する面には2個の三角プリズムを利
用したアナモルフィックプリズム13が取り付けられる
とともに、ビームを通過させるための通過孔33が設け
られる。アナモルフィックプリズム13を通過した後の
光路は鏡筒31の中心軸に一致するように設定されてい
る。
【0025】一方、図3に示すように光学部品を取り付
けるための光学ベース40には鏡筒31の形状に一致す
る取付穴41が設けられ、ここに鏡筒31が収納され
る。鏡筒31は取付穴41の内部で回転させることがで
き、後述するようにディスク上に照射されるビームスポ
ットの形状を変えることができる。
けるための光学ベース40には鏡筒31の形状に一致す
る取付穴41が設けられ、ここに鏡筒31が収納され
る。鏡筒31は取付穴41の内部で回転させることがで
き、後述するようにディスク上に照射されるビームスポ
ットの形状を変えることができる。
【0026】光学ベース40の上面側及び左側面側から
挿通孔42,43が穿設され、これらは取付穴41に通
じている。これら挿通穴42,43にネジ44,45を
螺入し、その先端を鏡筒31の外周面に当接させること
によって鏡筒31が固定される。
挿通孔42,43が穿設され、これらは取付穴41に通
じている。これら挿通穴42,43にネジ44,45を
螺入し、その先端を鏡筒31の外周面に当接させること
によって鏡筒31が固定される。
【0027】本発明に係る光学ピックアップ装置10の
光路は以下のように形成される。図1に示すようにレー
ザーダイオード11から出射された往路系ビームは拡が
り角を持った発散ビームであり、コリメーションレンズ
12で平行光に変換される。
光路は以下のように形成される。図1に示すようにレー
ザーダイオード11から出射された往路系ビームは拡が
り角を持った発散ビームであり、コリメーションレンズ
12で平行光に変換される。
【0028】この平行光はアナモルフィックプリズム1
3で略円形のビーム形状に整形された後、グレーティン
グ14及び1/2波長板15を介して偏光ビームスプリ
ッタ16に入射する。偏光ビームスプリッタ16は三角
プリズムと平行四辺形型のプリズムを組み合わせたもの
で、往路系ビームをそのまま透過させる。
3で略円形のビーム形状に整形された後、グレーティン
グ14及び1/2波長板15を介して偏光ビームスプリ
ッタ16に入射する。偏光ビームスプリッタ16は三角
プリズムと平行四辺形型のプリズムを組み合わせたもの
で、往路系ビームをそのまま透過させる。
【0029】偏光ビームスプリッタ16を通過した往路
系ビームは1/4波長板17を通過して円偏光となり、
反射部19、対物レンズ18を介して光学ディスク1の
盤面にビームスポットBSが照射される。
系ビームは1/4波長板17を通過して円偏光となり、
反射部19、対物レンズ18を介して光学ディスク1の
盤面にビームスポットBSが照射される。
【0030】光学ディスク1に照射されたビームは反射
して復路系ビームとなり、再度対物レンズ18、反射部
19を介して1/4波長板17を通過することで直線偏
光となり、偏光ビームスプリッタ16に入射する。この
復路系ビームは二つのプリズムの接合面である面に反射
して直角に向きを変え、平行四辺形型のプリズム内を通
過して最初の反射面と対向する反射面でさらに直角に向
きを変える。その後、復路系ビームは集光レンズ21及
びマルチレンズ22を介してフォトデテクタ16に集光
される。
して復路系ビームとなり、再度対物レンズ18、反射部
19を介して1/4波長板17を通過することで直線偏
光となり、偏光ビームスプリッタ16に入射する。この
復路系ビームは二つのプリズムの接合面である面に反射
して直角に向きを変え、平行四辺形型のプリズム内を通
過して最初の反射面と対向する反射面でさらに直角に向
きを変える。その後、復路系ビームは集光レンズ21及
びマルチレンズ22を介してフォトデテクタ16に集光
される。
【0031】以上のように構成された光学ピックアップ
装置10におけるビームスポットの調整について説明す
る。光学ブロック30を組み立てるときにあらかじめレ
ーザーダイオード11、コリメーションレンズ12の調
整を行っておく。
装置10におけるビームスポットの調整について説明す
る。光学ブロック30を組み立てるときにあらかじめレ
ーザーダイオード11、コリメーションレンズ12の調
整を行っておく。
【0032】光学ピックアップ装置10を線密度方向に
記録密度を高めた光学ディスクの記録再生に使用する場
合は、楕円形状のビームスポットBSをその長径がトラ
ックTと直交する向き(図5(a))に設定する必要が
ある。そこで図3(a)に示すように光学ブロック30
を光学ベース40の取付穴41に取り付けるときに、ビ
ームスポットがこの向きになるように鏡筒31の角度を
設定し、ネジ42,43によって固定する。
記録密度を高めた光学ディスクの記録再生に使用する場
合は、楕円形状のビームスポットBSをその長径がトラ
ックTと直交する向き(図5(a))に設定する必要が
ある。そこで図3(a)に示すように光学ブロック30
を光学ベース40の取付穴41に取り付けるときに、ビ
ームスポットがこの向きになるように鏡筒31の角度を
設定し、ネジ42,43によって固定する。
【0033】また、狭トラックピッチ化による記録密度
を高めた光学ディスク又は相変化ディスクの記録再生に
使用する場合には、楕円形状のビームスポットBSをそ
の長径がトラックT方向に一致する向き(図5(b))
に設定する必要がある。このとき、図3(a)に示す状
態から鏡筒31を反時計方向に90度回転させ、図3
(b)に示す状態でネジ42,43によって固定する。
を高めた光学ディスク又は相変化ディスクの記録再生に
使用する場合には、楕円形状のビームスポットBSをそ
の長径がトラックT方向に一致する向き(図5(b))
に設定する必要がある。このとき、図3(a)に示す状
態から鏡筒31を反時計方向に90度回転させ、図3
(b)に示す状態でネジ42,43によって固定する。
【0034】ビームの光路は鏡筒31の中心軸に一致し
て設けられているので、鏡筒31は光軸を中心として回
動することになる。従って、光学ディスクの照射される
ビームスポットBSは図5(b)に示すような形状とな
り、狭トラックピッチ化によるディスクフォーマット又
は相変化による記録方法に適したものになる。
て設けられているので、鏡筒31は光軸を中心として回
動することになる。従って、光学ディスクの照射される
ビームスポットBSは図5(b)に示すような形状とな
り、狭トラックピッチ化によるディスクフォーマット又
は相変化による記録方法に適したものになる。
【0035】なお、図1に示すレーザーダイオード11
から射出されるビームは直線偏光であり、光学ブロック
30を90度回転させることは偏光方向が回転すること
を意味するが、1/2波長板15を光路中に配置するこ
とにより、偏光ビームスプリッタ16に入射するビーム
の偏光方向が常に一定となるようにしている。
から射出されるビームは直線偏光であり、光学ブロック
30を90度回転させることは偏光方向が回転すること
を意味するが、1/2波長板15を光路中に配置するこ
とにより、偏光ビームスプリッタ16に入射するビーム
の偏光方向が常に一定となるようにしている。
【0036】また、例えば光学ベース40と鏡筒31に
ピン挿通孔を所定の位置に設けておき、ピンをピン挿通
孔に貫通させて鏡筒31を光学ベース40に対して所定
角度に保持した状態でネジ42,43で固定することに
より、鏡筒31の回転角度を容易に設定することができ
る。
ピン挿通孔を所定の位置に設けておき、ピンをピン挿通
孔に貫通させて鏡筒31を光学ベース40に対して所定
角度に保持した状態でネジ42,43で固定することに
より、鏡筒31の回転角度を容易に設定することができ
る。
【0037】このように要求されるビームスポットの形
状が異なっても、鏡筒31を回転させることによりビー
ムスポットの向きを変えることができる。従って、異な
るディスクフォーマットや記録方法に対応したビームス
ポットを得ることができ、光学ピックアップ装置を別個
に製作する必要がなく、製造コストを低減することがで
きる。
状が異なっても、鏡筒31を回転させることによりビー
ムスポットの向きを変えることができる。従って、異な
るディスクフォーマットや記録方法に対応したビームス
ポットを得ることができ、光学ピックアップ装置を別個
に製作する必要がなく、製造コストを低減することがで
きる。
【0038】また、製造誤差等によってレーザーダイオ
ード11のビームの拡がり角にばらつきがあった場合で
も、鏡筒31を回転させることにより容易にビームスポ
ットの向きの調整を行うことができる。
ード11のビームの拡がり角にばらつきがあった場合で
も、鏡筒31を回転させることにより容易にビームスポ
ットの向きの調整を行うことができる。
【0039】さらに、レーザーダイオード11が劣化し
た場合には、図2に示す光学ブロック30のみを交換す
ればよい。ここで光学ブロック30はあらかじめレーザ
ーダイオード11及びコリメーションレンズ12の調整
が行われているので、光学ブロック30の交換時にはこ
れらの調整は不要である。従って、ビームの往路系の調
整は不要になり、復路系の調整のみを行えばよい。この
ように本発明によればレーザーダイオード11の交換を
容易に行うことができ、交換作業に要するコストを低減
することができる。
た場合には、図2に示す光学ブロック30のみを交換す
ればよい。ここで光学ブロック30はあらかじめレーザ
ーダイオード11及びコリメーションレンズ12の調整
が行われているので、光学ブロック30の交換時にはこ
れらの調整は不要である。従って、ビームの往路系の調
整は不要になり、復路系の調整のみを行えばよい。この
ように本発明によればレーザーダイオード11の交換を
容易に行うことができ、交換作業に要するコストを低減
することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ビームを
射出するレーザー光源と、ビームを平行光にするコリメ
ーションレンズと、ビームを所定のビーム形状に整形す
るビーム整流素子と、光学部品を取り付けるための光学
ベースとを有する光学ピックアップ装置であって、レー
ザー光源、コリメーションレンズ及びビーム整流素子が
鏡筒の内部に取り付けられ、鏡筒がビームの光軸を中心
として回転方向に調整自在となるように光学ベースに取
り付けられたことを特徴とするものである。
射出するレーザー光源と、ビームを平行光にするコリメ
ーションレンズと、ビームを所定のビーム形状に整形す
るビーム整流素子と、光学部品を取り付けるための光学
ベースとを有する光学ピックアップ装置であって、レー
ザー光源、コリメーションレンズ及びビーム整流素子が
鏡筒の内部に取り付けられ、鏡筒がビームの光軸を中心
として回転方向に調整自在となるように光学ベースに取
り付けられたことを特徴とするものである。
【0041】従って本発明によれば、鏡筒を回転させる
ことによりビームスポットの向きを変えることができる
ので、光学ディスクのフォーマットや物理的な記録方法
ごとに光学ピックアップ装置を別個に製作する必要がな
く、製造コストを低減することが可能になる。
ことによりビームスポットの向きを変えることができる
ので、光学ディスクのフォーマットや物理的な記録方法
ごとに光学ピックアップ装置を別個に製作する必要がな
く、製造コストを低減することが可能になる。
【0042】また、製造誤差等によってレーザー発光源
からのビームの拡がり角にばらつきがある場合でも、鏡
筒を回転させることにより容易にビームスポットの向き
の適正に設定することができる。
からのビームの拡がり角にばらつきがある場合でも、鏡
筒を回転させることにより容易にビームスポットの向き
の適正に設定することができる。
【0043】さらに、レーザー発光源が劣化した場合に
は鏡筒のみを交換すればよく、レーザー発光源及びコリ
メーションレンズの調整がすでに行われてた鏡筒を取り
付けることによりビームの往路系の調整が不要になり、
交換作業に要するコストを低減することが可能になる等
の効果がある。
は鏡筒のみを交換すればよく、レーザー発光源及びコリ
メーションレンズの調整がすでに行われてた鏡筒を取り
付けることによりビームの往路系の調整が不要になり、
交換作業に要するコストを低減することが可能になる等
の効果がある。
【図1】本発明に係る光学ピックアップ装置の構成図で
ある。
ある。
【図2】光学ブロック30の構成を示す断面図である。
【図3】図2のA−A断面図及び光学ブロックを90度
回転させた状態を示す断面図である。
回転させた状態を示す断面図である。
【図4】レーザーダイオードから出射されるビームの拡
がりを示す図である。
がりを示す図である。
【図5】光学ディスクの高密度記録方法を示す図であ
る。
る。
【図6】ビームの拡がり角の変化によるビームスポット
の形状の変化を示す図である。
の形状の変化を示す図である。
1・・・光学ディスク、10・・・光学ピックアップ装
置、11・・・レーザーダイオード、12・・・コリメ
ーションレンズ、13・・・アナモルフィックプリズ
ム、15・・・1/2波長板、30・・・光学ブロッ
ク、31・・・鏡筒、40・・・光学ベース、41・・
・取付穴、T・・・トラック、BS・・・ビームスポッ
ト
置、11・・・レーザーダイオード、12・・・コリメ
ーションレンズ、13・・・アナモルフィックプリズ
ム、15・・・1/2波長板、30・・・光学ブロッ
ク、31・・・鏡筒、40・・・光学ベース、41・・
・取付穴、T・・・トラック、BS・・・ビームスポッ
ト
Claims (2)
- 【請求項1】 ビームを射出するレーザー光源と、 上記ビームを平行光にするコリメーションレンズと、 上記ビームを所定のビーム形状に整形するビーム整流素
子と、 光学部品を取り付けるための光学ベースとを有する光学
ピックアップ装置であって、 上記レーザー光源、上記コリメーションレンズ及び上記
ビーム整流素子が鏡筒の内部に取り付けられ、 上記鏡筒が上記ビームの光軸を中心として回転方向に調
整自在となるように上記光学ベースに取り付けられたこ
とを特徴とする光学ピックアップ装置。 - 【請求項2】 上記鏡筒が上記光学ベースに対して着脱
自在となるように取り付けられていることを特徴とする
請求項1記載の光学ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8123691A JPH09306019A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 光学ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8123691A JPH09306019A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 光学ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09306019A true JPH09306019A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=14866946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8123691A Pending JPH09306019A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 光学ピックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09306019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6333907B1 (en) * | 1998-03-17 | 2001-12-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Disk processing apparatus for reproducing information from a plurality of optical disks having different recording densities |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP8123691A patent/JPH09306019A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6333907B1 (en) * | 1998-03-17 | 2001-12-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Disk processing apparatus for reproducing information from a plurality of optical disks having different recording densities |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |