JPH09304775A - 液晶素子及びその製造法、該素子を用いた液晶装置 - Google Patents

液晶素子及びその製造法、該素子を用いた液晶装置

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JPH09304775A
JPH09304775A JP13774996A JP13774996A JPH09304775A JP H09304775 A JPH09304775 A JP H09304775A JP 13774996 A JP13774996 A JP 13774996A JP 13774996 A JP13774996 A JP 13774996A JP H09304775 A JPH09304775 A JP H09304775A
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smectic
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JP13774996A
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Yoshimasa Mori
省誠 森
Yukio Haniyu
由紀夫 羽生
Koichi Sato
公一 佐藤
Kenji Shinjo
健司 新庄
Shinichi Nakamura
真一 中村
Nobutsugu Yamada
修嗣 山田
Koji Noguchi
幸治 野口
Katsutoshi Nakamura
勝利 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電性液晶組成物を用いた液晶素子におい
て、ブックシェルフ構造或いはそれに近い層傾きの小さ
な構造の液晶層を安定してとり、高コントラスト、速い
応答速度、高輝度、高精細を図る。 【解決手段】 Iso.→SmA→SmC*と相転移
し、且つIso.→SmAにおいて、両相の混在温度幅
が0.1〜3.5℃である液晶組成物を調整し、液晶セ
ルに注入した後、降温速度0.1〜4.0℃でIso.
より冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの端
末ディスプレイ、各種フラットパネルディスプレイ、ワ
ードプロセッサ、タイプライタ、テレビ受像機、ビデオ
カメラのビューファインダ、プロジェクタの光バルブ、
液晶プリンタの光バルブ等に用いられる液晶素子とその
製造法、該素子を用いた液晶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、最も広範に用いられてきてい
るディスプレイとしてCRTが知られており、テレビや
VTRなどの動画出力、或いはパソコンのモニターとし
て広く用いられている。しかしながら、CRTはその特
性上、静止画像に対しては、フリッカや解像度不足によ
る走査縞等が視認性を低下させたり、焼き付きによる蛍
光体の劣化が起こったりする。また、最近ではCRTが
発生する電磁波が人体に悪影響を与えることがわかり、
VDT作業者の健康を害する恐れがある。そして、構造
上、画面後方に広く体積を有するため、オフィス、家庭
の省スペース化を阻害している。
【0003】このようなCRTの欠点を解決するものと
して、液晶素子がある。例えばエム・シャット(M.S
chadt)とダブリュー・ヘルフリッヒ(W.hel
frich)著”アプライド・フィジックス・レター
ス”(Applied Physics Letter
s”)第18巻、第4号(1971年2月15日発行)
第127〜128頁において示されたツイステッド・ネ
マティック(twisted Nematic:TN)
液晶を用いたものが知られている。
【0004】このTN液晶を用いた液晶素子の一つとし
て、コスト面での優位性を持つ単純マトリクスタイプの
液晶素子がある。この液晶素子は画素密度を高くしたマ
トリクス電極構造を用いた時分割駆動の時、クロストー
クを発生する問題点があるため、画素数が制限されてい
た。
【0005】近年、このような単純マトリクスタイプの
液晶素子に対して、TFTと言われる液晶素子の開発が
行なわれている。このタイプは一つ一つの画素にトラン
ジスタを作製し、各画素での動作を制御するため、クロ
ストークや応答速度の問題は解決される反面、大面積に
なればなるほど、不良画素なく液晶素子を作製すること
が工業的に非常に困難であり、また可能であっても多大
なコストが発生する。
【0006】このような従来型の液晶素子の欠点を改善
するものとして、強誘電性液晶分子の屈折率異方性を利
用して、偏光素子との組合せにより、透過光線を制御す
る型の表示素子がクラーク(Clark)及びラガウェ
ル(Lagerwall)により提案されている(特開
昭56−107216号公報、米国特許第436792
4号明細書)。この強誘電性液晶は、一般に特定の温度
域において、カイラルスメクティックC相又はカイラル
スメクティックH相を有し、この状態において、加えら
れる電界に応答して第1の光学的安定状態と第2の光学
的安定状態のいずれかを取り、且つ電界の印加のない時
は、その状態を維持する性質、即ち双安定性を有し、自
発分極により反転スイッチングを行なうため、非常に速
い応答速度を示す上、メモリ性のある双安定状態を発現
させることができる。さらに視野角特性も優れているこ
とから、特に、高速、高精細、大面積の表示素子或いは
ライトバルブとして適していると考えられる。また、最
近では、チャンダニ、竹添らにより、3つの安定状態を
有するカイラルスメクティック反強誘電性液晶素子も提
案されている〔ジャパニース ジャーナル オブ アプ
ライド フィジックス(Japanese Journ
al of Applied Physics)第27
巻、1988年L729頁〕。
【0007】このようなカイラルスメクティック液晶素
子においては、例えば「強誘電性液晶の構造と物性」
(コロナ社、福田敦夫、竹添秀男著、1990年)に記
載されているように、ジグザグ状の配向欠陥の発生や、
上下基板間での液晶分子のねじれ(スプレイ配向とい
う)により、コントラストを低下させる場合があるとい
う問題があった。この欠陥は、素子構成において、上下
基板間に担持されたカイラルスメクティック液晶の層状
構造が2種類のシェブロン状(山形状)の構造を形成し
ていることによると考えられる。
【0008】この問題を解決する一つの方法として、プ
レティルト角を持たせることにより、シェブロン層構造
を一方向にそろえ、液晶分子の上下基板間のねじれ状態
を一様状態(ユニフォーム配向という)よりも弾性エネ
ルギー的に不安定にする方法がある。
【0009】また他の方法としては、液晶層構造を
「く」の字に折れたシェブロン構造から、各層の傾きが
小さく大略平行に配列した本棚状の構造である、ブック
シェルフといわれる層状構造、あるいはそれに近い構造
を形成し、ジグザグ欠陥を解消すると同時にユニフォー
ム配向を実現し、高コントラストを実現する方法がある
(例えば「次世代液晶ディスプレイと液晶材料」(株)
シーエムシー、福田敦夫編、1992年)。ブックシェ
ルフ層構造を実現するには、一つには、ナフタレン系液
晶材料を用いる方法があるが、この場合、ティルト角が
10°程度であり、理論的最大透過率が得られる22.
5°と比べて非常に小さく、低透過率という問題があ
る。他の代表的な例としては、シェブロン構造を取って
いる液晶素子に外部から電場を加えてブックシェルフ構
造を誘起する方法があるが、この方法は、温度などの外
部刺激に対しての不安定性が問題となっている。
【0010】ブックシェルフ或いはそれに近い層構造を
呈する液晶として、パーフルオロエーテル側鎖を持つ液
晶性化合物(米国特許第5,262,082号明細
書)、液晶組成物(1993年、第4回強誘電液晶国際
会議、P−46、Marc D.Radcliffe
ら)等が提案されている。これらの液晶材料によれば、
電場等の最適なティルト角で現出することが可能であ
る。しかしながら、上記パーフルオロエーテル側鎖を持
つ液晶性化合物は、コレステリック相を有さず最終的に
充分に良好な配向状態を得ることが困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その課題とするところは、ブ
ックシェルフ構造或いはそれに近い層傾きの小さな構造
の液晶層を安定してとり、且つ特に優れた配向状態をと
り、高コントラストであり、応答速度が速く、高精細、
高輝度の液晶素子を提供することである。
【0012】本発明の更なる課題は、上記強誘電性液晶
組成物を用いて、高コントラスト、高精細、高輝度、大
面積化が実現された液晶素子、その製造法、並びに該液
晶素子を用い優れた表示特性を示す表示装置を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1〜11の発明
は、液晶素子であって、それぞれ電極及び配向制御層を
備え、該配向制御層の少なくとも一方に一軸配向処理が
施された一対の基板間に、降温下でアイソトロピック
相、スメクティック相の順に相転移をなす液晶組成物を
挟持し、該基板間の液晶組成物の相転移と、両相の混在
温度幅が0.1〜3.5℃の範囲となるように制御した
ことを特徴とする。
【0014】また請求項12の発明は上記液晶素子とそ
の駆動手段を有する液晶装置である。
【0015】さらに、請求項13の発明は、上記液晶素
子の製造法であって、液晶セルに液晶を注入した後、該
液晶を0.1〜4.0℃/minの降温速度でアイソト
ロピック相より冷却する工程を有することを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明をその作用と共に詳
細に説明する。
【0017】強誘電性液晶素子として双安定性が発現す
るのは、SmC* 相(カイラルスメクティックC相)
で、その配向状態は液体相(アイソトロピック相)から
の徐冷によって形成される。従って、アイソトロピック
相とカイラルスメクティック相間にある相系列が配向形
成に大きな影響を与える。熱力学的な安定性から相系列
としては、 (1)Iso.−N* −SmA−SmC* (2)Iso.−−−−SmA−SmC* (3)Iso.−N* −−−−−SmC* (4)Iso.−−−−−−−−SmC* の4通りが考えられる。ここで、Iso.;液体相、N
* ;カイラルネマティック相、SmA;スメクティック
A相である。図2は、これらの各相をモデル化して示し
たものである。(1)の相系列を有する液晶組成物は、
Iso−N* 転移において液晶分子の長軸方向秩序が形
成され、N* −SmA転移において液晶分子の位置の秩
序;層構造が形成され、SmA−SmC* 転移によって
液晶分子のティルトが発現するという段階を経た配向形
成のため均一配向が得易い。しかしながら、(2)〜
(4)の相系列を有する液晶組成物の場合、液晶分子の
長軸方向秩序と層形成が同時な(2)、層形成と液晶分
子のティルトが同時な(3)、液晶分子の長軸方向秩序
と層形成、さらにティルトが同時な(4)のように、複
数の秩序化が同時のため均一配向が得にくいという問題
がある。本発明は、(2)の相系列を有する液晶組成物
の均一配向を実現するものである。
【0018】本発明者等は、上記(2)の相系列を有す
る液晶組成物のIso.→SmAの転移過程を、上下基
板上に少なくとも電圧を印加するための電極、配向制御
層を有し、少なくとも一方の配向制御層に一軸配向処理
を施した液晶素子において観察した結果、Iso.状態
からSmA相への転移では、ほぼ楕円形のSmA相の島
(以降バトネと呼ぶ)が発生し、それが成長して結合す
るといったIso.状態及びSmA相の混在領域を経て
相転移が完了することが見出された(図3参照)。配向
欠陥については、そのバトネの成長方向がランダムであ
ったりバトネ間不接合により発生しており、この過程と
上述したIso./SmAの相混在温度幅に明確な関係
があることも見出した。
【0019】即ち、Iso./SmAの相混在温度幅を
0.1〜3.5℃に制御すると、その配向の欠陥がの発
生が著しく低減することがわかった。
【0020】この理由は明らかではないが、例えばIs
o./SmAの相混在温度幅が広い場合は、バトネの成
長方向に対する自由度が広くなり、結果として成長方向
がランダムとなって配向欠陥が発生するものと考えられ
る。
【0021】本発明では、Iso.−SmAの相転移か
らなる液晶組成物と挟持してなる液晶素子において、当
該素子構成の種々の要因、また液晶注入等のプロセス条
件を適切に調整して、Iso.→SmAの相転移におけ
るIso./SmAの相混在温度幅を0.1〜3.5℃
に制御することにより、特にIso.相からSmA相の
転移温度幅においてSmA相のバトネの成長が安定的に
生じ、最終的に液晶層における欠陥が形成されずに配向
の均一性のよい液晶素子が得られるのである。
【0022】このような液晶素子によれば、前述したブ
ックシェルフ構造またはそれに近い層の傾きの小さい構
造の液晶層が安定して形成され、且つ配向均一性の向上
が達成される。
【0023】上記本発明の液晶素子では、その製造工程
において、液晶セルに液晶を注入した後、該液晶を0.
1〜4.0℃/minの降温速度でIso.相より冷却
することにより、上述したIso./SmAの混在温度
幅の領域を経て、欠陥が形成されずに配向の均一性を向
上することができる。
【0024】本発明において、用いる液晶組成物として
は、好ましくはフルオロカーボン末端部分及び炭化水素
末端部分を有し、該両末端部分が中心核によって結合さ
れ、スメクティック中間相又は潜在的スメクティック中
間相を持つフッ素含有液晶化合物を含有するものが望ま
しい。
【0025】前記フッ素含有液晶化合物としては、フル
オロカーボン末端部分が、−D1−Cxa2xa−Xで表わ
される基、(但し、上記式中xaは1〜20であり、X
は−H又は−Fを表わし、D1は、−CO−O−(C
2ra−、−O−(CH2ra−、−(CH2ra−、
−O−SO2−、−SO2−、−SO2−(CH2ra−、
−O−(CH2ra−O−(CH2rb−、−(CH2
ra−N(Cpa2pa+1)−SO2−、又は−(CH2ra
−N(Cpa2pa+1)−CO−を表わす。ra及びrb
は、独立に1〜20であり、paは0〜4である。)、
或いは、−D2−(Cxb2xb−O)za−Cya2ya+1
表わされる基、(但し、上記式中xbはそれぞれの(C
xb2xb−O)に独立に1〜10であり、yaは、1〜
10であり、zaは1〜10であり、D2は、−CO−
O−Crc2rc、−O−Crc2rc−、−Crc2rc−、
−O−(Csa2sa−O)ta−Crd2rd−、−O−SO
2−、−SO2−、−SO2−Crc2rc−、−Crc2rc
−N(Cpb2pb+1)−SO2−、−Crc2rc−N(C
pb2pb+1)−CO−、単結合から選ばれ、rc及びr
dはそれぞれ独立に1〜20であり、saはそれぞれの
(Csa2sa−O)に独立に1〜10であり、taは1
〜6であり、pbは0〜4である。)であるような化合
物を用いることができる。
【0026】特に好ましくは、下記一般式(I)、或い
は(II)で表わされるフッ素含有液晶化合物を用いる
ことができる。
【0027】
【化4】 を表わす。
【0028】ga、ha、iaは独立に0〜3の整数
(但し、ga+ha+iaは少なくとも2である)を表
わす。
【0029】夫々のL1とL2は独立に、単結合、−CO
−O−、−O−CO−、−COS−、−S−CO−、−
CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−T
e−CO−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡
C−、−CH=N−、−N=CH−、−CH2−O−、
−O−CH2−、−CO−又は−O−を表わす。
【0030】夫々のX1、Y1、Z1はA1、A2、A3の置
換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CN、又は−NO
2を表わし、夫々のja、ma、naは独立に0〜4の
整数を表わす。
【0031】J1は、−CO−O−(CH2ra−、−O
−(CH2ra−、−(CH2ra−、−O−SO2−、
−SO2−、−SO2−(CH2ra−、−O−(CH2
ra−O−(CH2rb−、−(CH2ra−N(Cpa
2pa+1)−SO2−、又は−(CH2ra−N(Cpa
2pa+1)−CO−を表わす。ra及びrbは、独立に1
〜20であり、paは0〜4である。
【0032】R1は、−O−Cqa2qa−O−Cqb
2qb+1、−Cqa2qa−O−Cqb2qb+1、−Cqa2qa
3、−O−Cqa2qa−R3、−CO−O−Cqa2qa
3、又は−O−CO−Cqa2qa−R3を表わし、直鎖
状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R3は、−
O−CO−Cqb2qb+1、−CO−O−Cqb2qb+1、−
H、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CNを表わ
し、qa及びqbは独立に1〜20である)。
【0033】R2はCxa2xa−Xを表わす(Xは−H又
は−Fを表わし、xaは1〜20の整数である)。
【0034】
【化5】 を表わす。
【0035】gb、hb、ibはそれぞれ独立に0〜3
の整数(但し、gb+hb+ibは少なくとも2であ
る)を表わす。
【0036】夫々のL3、L4は独立に、単結合、−CO
−O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO−、
−CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−
Te−CO−、−(CH2CH2ka−(kaは1〜
4)、−CH=CH−、−C≡C−、−CH=N−、−
N=CH−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CO−
又は−O−を表わす。
【0037】夫々のX2、Y2、Z2はA4、A5、A6の置
換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CF3、−O−C
3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々のjb、m
b、nbはそれぞれ0〜4の整数を表わす。
【0038】J2は、−CO−O−Crc2rc−、−O−
rc2rc−、−Crc2rc−、−O−(Csa2sa
O)ta−Crd2rd−、−O−SO2−、−SO2−、−
SO2−Crc2rc−、−Crc2rc−N(Cpb2pb+1
−SO2−、−Crc2rc−N(Cpb2pb+1)−CO−
であり、rc及びrdは独立に1〜20であり、saは
それぞれの(Csa2sa−O)に独立に1〜10であ
り、taは1〜6であり、pbは0〜4である。
【0039】R4は、−O−(Cqc2qc−O)wa−Cqd
2qd+1、−(Cqc2qc−O)wa−Cqd2qd+1、−C
qc2qc−R6、−O−Cqc2qc−R6、−CO−O−C
qc2qc−R6、又は−O−CO−Cqc2qc−R6を表わ
し、直鎖状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R
6は−O−CO−Cqd2qd+1、−CO−O−Cqd
2qd+1、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CN、又
は−Hを表わし、qc及びqdは独立に1〜20の整
数、waは1〜10の整数である)。
【0040】R5は、(Cxb2xb−O)za−Cya
2ya+1で表わされる(但し、上記式中xbはそれぞれの
(Cxb2xb−O)に独立に1〜10であり、yaは1
〜10であり、zaは1〜10である)。
【0041】上記一般式(I)で表わされる化合物は、
特開平2−142753号公報、米国特許第5,08
2,587号に記載の方法によって得ることができる。
かかる化合物の具体例を以下に列挙する。
【0042】
【化6】
【0043】
【化7】
【0044】
【化8】
【0045】
【化9】
【0046】
【化10】
【0047】
【化11】
【0048】
【化12】
【0049】
【化13】
【0050】
【化14】
【0051】
【化15】
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】上記一般式(II)で表わされる化合物
は、国際公開WO93/22396、特表平7−506
368号公報に記載の方法によって得ることができる。
かかる化合物の具体例を以下に列挙する。
【0055】
【化18】
【0056】
【化19】
【0057】
【化20】
【0058】
【化21】
【0059】
【化22】 本発明に用いる液晶組成物には、必要に応じて前記以外
の液晶性化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色素、顔
料等の添加剤が含有されていてもよい。
【0060】以下、図1を参照して本発明の液晶素子の
一例(液晶セルの構成)を説明する。
【0061】図1は本発明の液晶素子の一実施形態の断
面図であり、図中2a、2bはガラス基板、3a、3b
は酸化錫、酸化インジウム、酸化インジウム錫(IT
O)等の透明電極である。4aはラビング等の一軸配向
処理が施されたナイロン、ポリイミド等の配向膜(配向
制御層)、4bは一軸配向処理を施さないシランカップ
リング剤、ポリイミド、ポリシロキサン等の配向制御
層、1は液晶層、8a、8bは偏光板、5はシール材、
9は光源である。図1には記載していないが、ITOと
配向制御層間に上下基板のショート防止層として、Zn
O、ZrO、TaOx 等の絶縁膜を設けてもよい。
【0062】また、上記構成の液晶素子は、透明電極3
a、3bが不図示のリード線を介して信号電源に接続さ
れ、該信号電源からのスイッチング信号に応じてスイッ
チングが行なわれ、例えば表示素子等のライトバルブと
して機能する。また、透明電極3a、3bを上下基板間
でクロスにマトリクス配置すれば、パターン表示、パタ
ーン露光が可能となり、例えばパーソナルコンピュー
タ、ワードプロセッサ等のディスプレイ、プリンタ用ラ
イトバルブとして用いられる。
【0063】上記構成の液晶素子では、配向制御層4a
には、容易に形成され易く配向制御能力が高いという面
から、ポリアミック酸溶液を塗布、焼成して形成される
ポリイミドの一軸配向処理膜、特にラビング処理膜が好
ましく用いられる。用いられるポリイミドとしては、本
発明に用いられる液晶組成物を配向させ易い分子構造と
して、剛直性、直線性、結晶性の高いものが好ましく、
具体的には、以下の一般式で表わされる繰り返し単位構
造を有するポリイミドが好ましく用いられる。
【0064】
【化23】
【0065】上記ポリイミドの繰り返し単位構造の具体
例を以下に列挙する。
【0066】
【化24】
【0067】またこのようなポリイミドを配向制御層と
して有する場合、Iso,−SmAの混在幅を極力小さ
く制御することが可能である。
【0068】本発明の液晶素子は種々の機能をもった液
晶装置を構成するが、図4、図5に示した走査線アドレ
ス情報をもつ画像情報なるデータフォーマット及びSY
N信号による通信同期手段を取ることにより液晶表示装
置を実現する。図中の符号はそれぞれ以下のとおりであ
る。
【0069】 101 カイラルスメクティック液晶表示装置 102 グラフィックコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動装置 105 情報線駆動装置 106 デコーダ 107 走査信号発生装置 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生装置 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
【0070】画像情報の発生は、本体装置側のグラフィ
ックコントローラ102にて行われ、図4及び図5に示
した信号転送手段にしたがって表示パネル103へと転
送される。グラフィックコントローラ102は、CPU
(中央演算処理装置、GCPUと略す。)及びVRAM
(画像情報格納用メモリ)114を核にホストCPU1
13と液晶表示装置101間の画像情報の管理や通信を
つかさどっている。尚、該表示パネルの裏面には、光源
が配置されている。
【0071】本発明の表示装置は表示媒体である液晶素
子が前述したように良好なスイッチング特性を有するた
め、優れた駆動特性、信頼性を発揮し、高精細、高速、
大面積の表示画像を得ることができる。
【0072】本発明の液晶素子の駆動法としては、例え
ば特開昭59−193426号公報、特開昭59−19
3427号公報、特開昭60−156046号公報、特
開昭60−156047号公報などに開示された駆動法
を適用することができる。
【0073】図8は、上記駆動法の波形図の一例であ
る。また、図7は、マトリクス電極を配置したカイラル
スメクティック液晶パネルの一例の平面図である。図7
の液晶パネル51には、走査電極群52の走査線と情報
電極群53のデータ線とが互いに交差して配線され、そ
の交差部の走査線とデータ線との間にはカイラルスメク
ティック液晶が配置されている。
【0074】図8(A)中のSSは選択された走査線に
印加する選択走査波形を、SNは選択されていない非選
択走査波形を、ISは選択されたデータ線に印加する選
択情報波形(黒)を、INは選択されていないデータ線
に印加する非選択情報信号(白)を表わしている。ま
た、図中(IS−SS)と(IN−SS)は選択された走査
線上の画素に印加する電圧波形で、電圧(IS−SS)が
印加された画素は黒の表示状態をとり、電圧(IN
S)が印加された画素は白の表示状態をとる。
【0075】図8(B)は図8(A)に示す駆動波形
で、図6に示す表示を行ったときの時系列波形である。
【0076】図8に示す駆動例では、選択された走査線
上の画素に印加される単一極性電圧の最小印加時間Δt
が書込み位相t2の時間に相当し、1ラインクリヤt1
相の時間が2Δtに設定されている。
【0077】さて、図8に示した駆動波形の各パラメー
タVS,VI,Δtの値は使用する液晶材料のスイッチン
グ特性によって決定される。
【0078】図9は後述するバイアス比を一定に保った
まま駆動電圧(VS+VI)を変化させた時の透過率Tの
変化、即ちV−T特性を示したものである。ここではΔ
t=50μsec、バイアス比VI/(VI+VS)=1
/3に固定されている。図9の正側は図8で示した(I
N−SS)、負側は(IS−SS)で示した波形が印加され
る。
【0079】ここで、V1,V3をそれぞれ実駆動閾値電
圧及びクロストーク電圧と呼ぶ。また、V2<V1<V3
の時M2(V)=(V3−V1)/(V3+V1)を電圧マ
ージンパラメータと呼び、マトリクス駆動可能な電圧幅
のパラメータとなる。V3はカイラルスメクティック液
晶表示素子駆動上、一般的に存在すると言ってよい。具
体的には、図8(A)(IN−SS)の波形におけるVB
によるスイッチングを起こす電圧値である。勿論、バイ
アス比を大きくすることによりV3の値を大きくするこ
とは可能であるが、バイアス比を増すことは情報信号の
振幅を大きくすることを意味し、画質的にはちらつきの
増大、コントラストの低下を招き好ましくない。
【0080】我々の検討ではバイアス比1/3〜1/4
程度が実用的であった。ところで、バイアス比を固定す
れば、電圧マージンパラメータM2(V)は液晶材料の
スイッチング特性及び素子構成に強く依存し、M2
(V)の大きい素子がマトリクス駆動上非常に有利であ
ることは言うまでもない。
【0081】また、同様に上述した電圧を一定に保ち、
電圧印加時間Δtを変化させていくことにより、駆動を
することも可能である。上述した電圧をそのまま電圧印
加時間とすればよく、その際電圧印加時間閾値をΔt1
とし、電圧印加時間クロストーク値をΔt2とし、(Δ
2−Δt1)/(Δt2+Δt1)=M2(△T)を電圧
印加時間マージンパラメータという。
【0082】この様なある一定温度において、情報信号
の2通りの向きによって選択画素に「黒」及び「白」の
2状態を書き込むことが可能であり、非選択画素はその
「黒」又は「白」の状態を保持することが可能である電
圧マージンまたは電圧印加時間マージンは液晶材料及び
素子構成によって差が有り、特有なものである。また、
環境温度の変化によっても駆動マージンはズレていくた
め、実際の表示装置の場合、液晶材料、素子構成や環境
温度に対して最適な駆動条件にしておく必要がある。
【0083】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に示す
が、本発明がこれらに限定されるものではない。
【0084】下記の液晶性化合物1〜9を各々、下記の
比率(重量部)で混合し、液晶組成物1−A〜1−Iを
作製した。
【0085】
【化25】
【0086】
【表1】
【0087】次に混合した液晶組成物の相転移温度を示
す。
【0088】
【表2】
【0089】次に使用する液晶セルを以下の如く作製し
た。
【0090】厚さ1.1mmのガラス基板(2枚使用)
に透明電極として約150nm厚のITO膜を形成し、
さらにスピンコート法により配向制御層を形成した。
【0091】2枚の基板のそれぞれには、異なる条件で
配向制御層を形成した。即ち、一方の基板については、
2700rpmの速度で回転しているガラス基板に溶液
(東レ社製、LP64(ポリイミド前駆体)のNMP/
nBC=2/1の0.7重量%溶液)を垂らし、そのま
ま20秒回転させた。その後、80℃で5分間前乾燥を
行なった後、270℃で1時間加熱焼成処理を施した。
尚、かかる方法により形成された配向制御層の膜厚は5
nmであった。配向処理としてナイロン布によるラビン
グ処理を施した。他方の基板については、2000rp
mの速度で回転しているガラス基板に溶液(シランカッ
プリング剤;ODS−Eの0.5重量%エタノール溶
液)を垂らし、そのまま20秒回転させた。その後、8
0℃で5分間前乾燥を行なった後、180℃で1時間加
熱乾燥処理を施した(厚み20Å)。
【0092】続いて、配向処理を施したガラス基板上に
スペーサーとして平均粒径2.0μmのシリカビーズを
散布し、他方のガラス基板を重ね合わせてセルを作製し
た。
【0093】このセルに液晶組成物1−A〜1−Iをア
イソトロピック相下で真空注入し、強誘電性液晶素子を
作製した。
【0094】これらの素子を用いて、アイソトロピック
相から1.0℃/minの降温速度で降温させ、Is
o./SmAの混在温度幅を測定した。またこれらの素
子について、液晶の配向欠陥の発生状況及び配向均一性
について評価した。その結果を下記に示す。
【0095】
【表3】
【0096】ここで、(※1)欠陥の発生具合は、配向
の最も安定しているセルの中央の所定領域での配向状態
を表わし、「欠陥」とは、電圧を印加しても駆動するこ
とができない部分を示す。
【0097】 ◎:欠陥発生面積 全くなし ○: 〃 1〜2% △: 〃 5〜10% ×: 〃 20〜30% ××: 〃 50%以上
【0098】また、(※2)配向の均一性は、セル全面
での配向の差を表わす。「配向の差」とは、具体的には
セル内での配向(ドメイン)のムラを示し、セルの中央
が最もきれいな(安定的)配向になるが、セルの周辺部
になるにつれて、中央に比べて若干、配向が悪くなる傾
向があり、例えば、『セル中央○、セルの周辺部△』を
配向の差△と表示する。
【0099】 ○:配向の差 なし △: 〃 あり ×: 〃 大幅にあり
【0100】この時、(※1)、(※2)とも○以上の
状態が実用状問題のないレベルである。
【0101】また、これらの素子を用いて、駆動マージ
ン及びコントラストを測定した。結果を以下に示す。
【0102】
【表4】
【0103】ここで測定温度はTc−20℃で測定し
た。
【0104】上記実施例から明らかなように、Iso.
/SmAの混在温度幅を0.1〜3.5℃に制御した液
晶組成物を用いた液晶素子は、配向の欠陥がなく、ま
た、配向の均一性も良く、さらに駆動マージンが広くコ
ントラストの高い素子であった。また1−Gは駆動マー
ジンが測定できたが、このマージンもせまく、コントラ
ストも低い素子であった。
【0105】ここで、本実施例における駆動マージン及
びコントラストの測定法を簡単に説明する。
【0106】駆動マージンは前述した方法を用い、10
V/μm、1/3バイアス、1000デユーティのパル
スを使用した。
【0107】また、コントラストは、クロスニコルに配
置された偏光板間に素子をサンドイッチし、図8(A)
に示す駆動波形(10V/μm、1/3バイアス、10
00デューティ)のパルスを印加する。次にパルス幅を
変化させ、双安定反転の閾値のパルス幅において駆動時
の最暗透過光強度が得られる角度に素子を回転し、その
時の透過光強度をIb、その配置において液晶分子が反
転した時の透過光強度Iwをフォトダイレクタで検出
し、その比をコントラストの評価値とした(CR=Iw
/Ib)。均一配向が得られていない時には、欠陥から
の光漏れによりIb値が大きくなりCR値は小さくな
る。
【0108】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ブックシェルフ構造或いはそれに近い層傾きの小さな構
造の液晶層を安定してとり、且つ特に優れた配向状態を
とり、高コントラストであり、高速応答性に優れ、特に
表示に関しては高精細、高輝度の液晶素子が実現する。
【0109】さらに本発明によれば、大面積化が実現さ
れた液晶素子を用いて、優れた表示特性を有する表示装
置が提供され、その工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶素子の一実施形態の断面図を示す
図である。
【図2】液晶の各相における液晶分子の状態を示す模式
図である。
【図3】コレステリック相を持たない液晶相転移過程を
模式的に示す図である。
【図4】本発明の液晶素子を備えた表示装置とグラフィ
ックスコントローラを示すブロック図である。
【図5】表示装置とグラフィックスコントローラとの間
の画像情報通信タイミングチャートを示す図である。
【図6】図8に示す時系列駆動波形で実際の駆動を行な
った時の表示パターンの模式図である。
【図7】マトリクス電極を配置した液晶パネルの平面図
である。
【図8】本発明の液晶素子の駆動に用いられる駆動波形
の一例を示す図である。
【図9】本発明にかかる、駆動電圧を変化させた時の透
過率の変化を表わすグラフ(V−T特性図)である。
【符号の説明】
1 液晶層 2a、2b ガラス基板 3a、3b 透明電極 4a、4b 配向制御層 5 シール材 8a、8b 偏光板 9 光源 51 液晶パネル 52 走査電極群 53 情報電極群 101 カイラルスメクティック液晶表示装置 102 グラフィックコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動装置 105 情報線駆動装置 106 デコーダ 107 走査信号発生装置 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生装置 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新庄 健司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 真一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山田 修嗣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野口 幸治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 勝利 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ電極及び配向制御層を備え、該
    配向制御層の少なくとも一方に一軸配向処理が施された
    一対の基板間に、 降温下でアイソトロピック相、スメクティック相の順に
    相転移をなす液晶組成物を挟持し、該基板間の液晶組成
    物の相転移を、アイソトロピック相及びスメクティック
    相の混在温度幅が0.1〜3.5℃の範囲となるように
    制御したことを特徴とする液晶素子。
  2. 【請求項2】 前記一方の基板の配向制御層には一軸配
    向処理が施され、他方の基板の配向制御層には一軸配向
    処理が施されていない請求項1記載の液晶素子。
  3. 【請求項3】 前記一軸配向処理が施された配向制御層
    が、ポリイミド膜からなる請求項1又は2記載の液晶素
    子。
  4. 【請求項4】 前記ポリイミドが下記一般式で示される
    繰り返し単位を有する請求項3記載の液晶素子。 【化1】
  5. 【請求項5】 前記液晶組成物が、降温下でアイソトロ
    ピック相、スメクティックA相、カイラルスメクティッ
    ク相の順で相転移をなし、上記アイソトロピック相とス
    メクティックA相との混在温度幅を0.1〜3.5℃に
    制御する請求項1〜4いずれかに記載の液晶素子。
  6. 【請求項6】 前記アイソトロピック相とスメクティッ
    クA相の混在温度幅が0.1〜3.0℃である請求項5
    記載の液晶素子。
  7. 【請求項7】 前記液晶組成物が、フルオロカーボン末
    端部分及び炭化水素末端部分を有し、該両末端部分が中
    心核によって結合され、スメクティック中間相又は潜在
    的スメクティック中間相を持つフッ素含有液晶化合物を
    含有する請求項1記載の液晶素子。
  8. 【請求項8】 前記フッ素含有液晶化合物におけるフル
    オロカーボン末端部分が、−D1−Cxa2xa−Xで表わ
    される基である請求項7記載の液晶素子。(但し、上記
    式中xaは1〜20であり、Xは−H又は−Fを表わ
    し、D1は、−CO−O−(CH2ra−、−O−(CH
    2ra−、−(CH2ra−、−O−SO2−、−SO
    2−、−SO2−(CH2ra−、−O−(CH2ra−O
    −(CH2rb−、−(CH2ra−N(Cpa2pa+1
    −SO2−、又は−(CH2ra−N(Cpa2pa+1)−
    CO−を表わす。ra及びrbは、独立に1〜20であ
    り、paは0〜4である。)
  9. 【請求項9】 前記フッ素含有液晶化合物におけるフル
    オロカーボン末端部分が、−D2−(Cxb2xb−O)za
    −Cya2ya+1で表わされる基である請求項7記載の液
    晶素子。(但し、上記式中xbはそれぞれの(Cxb
    2xb−O)に独立に1〜10であり、yaは、1〜10
    であり、zaは1〜10であり、D2は、−CO−O−
    rc2rc−、−O−Crc2rc−、−Crc2rc−、−
    O−(Csa2sa−O)ta−Crd2rd−、−O−SO2
    −、−SO2−、−SO2−Crc2rc−、−Crc2rc
    N(Cpb2pb+1)−SO2−、−Crc2rc−N(Cpb
    2pb+1)−CO−、単結合から選ばれ、rc及びrd
    はそれぞれ独立に1〜20であり、saはそれぞれの
    (Csa2sa−O)に独立に1〜10であり、taは1
    〜6であり、pbは0〜4である。)
  10. 【請求項10】 前記フッ素含有液晶化合物が、下記一
    般式(I)で表わされる請求項7記載の液晶素子。 【化2】 を表わす。ga、ha、iaは独立に0〜3の整数(但
    し、ga+ha+iaは少なくとも2である)を表わ
    す。夫々のL1とL2は独立に、単結合、−CO−O−、
    −O−CO−、−COS−、−S−CO−、−CO−S
    e−、−Se−CO−、−CO−Te−、−Te−CO
    −、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡C−、−
    CH=N−、−N=CH−、−CH2−O−、−O−C
    2−、−CO−又は−O−を表わす。夫々のX1
    1、Z1はA1、A2、A3の置換基であり、独立に−
    H、−Cl、−F、−Br、−I、−OH、−OC
    3、−CH3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々の
    ja、ma、naは独立に0〜4の整数を表わす。J1
    は、−CO−O−(CH2ra−、−O−(CH2
    ra−、−(CH2ra−、−O−SO2−、−SO2−、
    −SO2−(CH2ra−、−O−(CH2ra−O−
    (CH2rb−、−(CH2ra−N(Cpa2pa+1)−
    SO2−、又は−(CH2ra−N(Cpa2pa+1)−C
    O−を表わす。ra及びrbは、独立に1〜20であ
    り、paは0〜4である。R1は、−O−Cqa2qa−O
    −Cqb2qb+1、−Cqa2qa−O−Cqb2qb+1、−C
    qa2qa−R3、−O−Cqa2qa−R3、−CO−O−C
    qa2qa−R3、又は−O−CO−Cqa2qa−R3を表わ
    し、直鎖状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R
    3は、−O−CO−Cqb2qb+1、−CO−O−Cqb
    2qb+1、−H、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−C
    Nを表わし、qa及びqbは独立に1〜20である)。
    2はCxa2xa−Xを表わす(Xは−H又は−Fを表わ
    し、xaは1〜20の整数である)。〕
  11. 【請求項11】 前記フッ素含有液晶化合物が、下記一
    般式(II)で表わされる請求項7記載の液晶素子。 【化3】 を表わす。gb、hb、ibはそれぞれ独立に0〜3の
    整数(但し、gb+hb+ibは少なくとも2である)
    を表わす。夫々のL3、L4は独立に、単結合、−CO−
    O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO−、−
    CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−T
    e−CO−、−(CH2CH2ka−(kaは1〜4)、
    −CH=CH−、−C≡C−、−CH=N−、−N=C
    H−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CO−又は−
    O−を表わす。夫々のX2、Y2、Z2はA4、A5、A6
    置換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
    I、−OH、−OCH3、−CH3、−CF3、−OC
    3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々のjb、m
    b、nbは独立に0〜4の整数を表わす。J2は、−C
    O−O−Crc2rc−、−O−Crc2rc−、−Crc
    2rc−、−O−(Csa2sa−O)ta−Crd2rd−、−
    O−SO2−、−SO2−、−SO2−Crc2rc−、−C
    rc2rc−N(Cpb2pb+1)−SO2−、−Crc2rc
    N(Cpb2pb+1)−CO−であり、rc及びrdは独
    立に1〜20であり、saはそれぞれの(Csa2sa
    O)に独立に1〜10であり、taは1〜6であり、p
    bは0〜4である。R4は、−O−(Cqc2qc−O)wa
    −Cqd2qd+1、−(Cqc2qc−O)wa−C
    qd2qd+1、−Cqc2qc−R6、−O−Cqc2qc
    6、−CO−O−Cqc2qc−R6、又は−O−CO−
    qc2qc−R6を表わし、直鎖状、分岐状のいずれであ
    っても良い(但し、R6は−O−CO−Cqd2qd+1、−
    CO−O−Cqd2qd+1、−Cl、−F、−CF3、−N
    2、−CN、又は−Hを表わし、qc及びqdは独立
    に1〜20の整数、waは1〜10の整数である)。R
    5は、(Cxb2xb−O)za−Cya2ya+1で表わされる
    (但し、上記式中xbはそれぞれの(Cxb2xb−O)
    に独立に1〜10であり、yaは1〜10であり、za
    は1〜10である)。〕
  12. 【請求項12】 請求項1〜11いずれかに記載の液晶
    素子、及び該液晶素子の駆動手段を有することを特徴と
    する液晶装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11に記載の液晶素子の製
    造法であって、液晶セルに液晶を注入した後、該液晶を
    0.1〜4.0℃/minの降温速度でアイソトロピッ
    ク相より冷却する工程を有することを特徴とする液晶素
    子の製造法。
JP13774996A 1996-05-09 1996-05-09 液晶素子及びその製造法、該素子を用いた液晶装置 Withdrawn JPH09304775A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012123308A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Asahi Glass Co Ltd 投射型表示装置

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