JPH093046A - 4−ジフルオロハロゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体 - Google Patents
4−ジフルオロハロゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体Info
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- JPH093046A JPH093046A JP7151998A JP15199895A JPH093046A JP H093046 A JPH093046 A JP H093046A JP 7151998 A JP7151998 A JP 7151998A JP 15199895 A JP15199895 A JP 15199895A JP H093046 A JPH093046 A JP H093046A
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Abstract
す。R1は、C1 −C8 アルキル基、C3 −C8 シクロ
アルキル基等を表す。R2はハロゲン原子、アミノ基等
を表す。R3は水素原子、C1 −C8 アルキル基または
置換されても良いフェニル基等表す。また、R2とR3
はカルボニル基を構成しても良い。さらに、R2とR3
が、置換されていても良い5−6員環を形成しても良
い。〕で表される化合物。 【効果】 除草剤、植物生長調節剤として優れた活性
を有する。
Description
ロゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体を有効成分と
して含有する除草剤および植物成長調節剤に関するもの
である。
豆、小麦、トウモロコシ、ワタ、ビート等を雑草から守
り、これらの重要作物の生産性を高める為に多くの除草
剤および植物成長調節剤が実用化されてきたが依然とし
て既存の薬剤は求められる機能を全て満たしているもの
ではない。
ジフルオロハロゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体
の除草作用および植物成長調節作用について鋭意検討し
た結果、下記式で示される本発明化合物が優れた除草お
よび植物成長調節作用を有することを見い出し本発明を
完成するに至った。
素原子を表す。R1は、C1 −C8 アルキル基、C3 −
C8 シクロアルキル基、C1 −C8 ハロアルキル基、C
3 −C 8 ハロシクロアルキル基、C3 −C8 アルケニル
基、C3 −C8 アルキニル基、フリル基、チエニル基、
ピリジル基、置換されていても良いフェニル基(但し、
置換基は、ハロゲン原子、C1 −C8 アルキル基、C1
−C8 アルコキシ基、C 1 −C8 ハロアルキル基、C1
−C8 ハロアルコキシ基、C3 −C8 アルケニル基、C
3 −C8 アルキニル基、フェノキシ基、ベンゾイル基、
ベンジル基、シアノ基、ニトロ基、メタンスルホニル
基、メチルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミ
ノ基、カルボキシル基、CO2 (C1 −C4 アルキル)
基、N(C1−C3 アルキル)2 基およびフェニル基か
ら選択される。)を表す。
(R11)R12基(但し、R11はC1 −C8 アルキ
ル基、C3 −C8 アルケニル基、C3 −C8 アルキニル
基、C3 −C6 シクロアルキル基、C3 −C6 シクロア
ルキル(C1 −C2 )アルキル基、C1 −C8 ハロアル
キル基、C3 −C8 ハロアルケニル基、C3 −C8 ハロ
アルキニル基、シアノ(C1 −C4 )アルキル基、CO
2 (C1 −C4 アルキル)基、CO(C1 −C6 アルキ
ル)基、カルボキシ(C1 −C4 )アルキル基、−N
(C1 −C4 アルキル)2 基、C1 −C4 アルコキシ
(C1 −C4 )アルキル基、−C(=O)NR21(R
22)基(但し、R21およびR22は、それぞれ独立
して水素原子、C1 −C4 アルキル基、C3 −C8 アル
ケニル基またはC3 −C8 アルキニル基を表す。)、−
C(=S)NR21(R22)基(但し、R21とR2
2は前記と同様の意味を表す。)、−SO2 N(C1 −
C6 アルキル)2 基、置換されても良いフェニル環(但
し、置換基はハロゲン原子、C 1 −C8 アルキル基、C
1 −C8 アルコキシ基、C1 −C8 ハロアルキル基、C
1 −C8 ハロアルコキシ基、C3 −C8 アルケニル基、
C3 −C8 アルキニル基、フェノキシ基、ベンゾイル
基、ベンジル基、シアノ基、ニトロ基、メタンスルホニ
ル基、メチルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ア
ミノ基、カルボキシル基、CO2 (C1 −C4 アルキ
ル)基、N(C1 −C3 アルキル)2 基およびフェニル
基から選択される。)、−SO2 Rs 基(但しRs は置
換されても良いフェニル基(但し、置換基はハロゲン原
子、C1 −C8 アルキル基、C1 −C8アルコキシ基、
C1 −C8 ハロアルキル基、C1 −C8 ハロアルコキシ
基、C3−C8 アルケニル基、C3 −C8 アルキニル
基、フェノキシ基、ベンゾイル基、ベンジル基、シアノ
基、ニトロ基、メタンスルホニル基、メチルチオ基、ヒ
ドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、カルボキシル
基、CO2 (C1 −C4 アルキル)基、N(C1 −C3
アルキル)2 基およびフェニル基から選択される。)を
表す。) 、−CORs 基(但し、Rs は前記と同様の意
味を表す。)または−L−Rs 基(但し、LはC1 −C
6 の分岐していても良い飽和または不飽和炭素鎖を表
し、Rs は前記と同様の意味を表す。)を表し、R12
は水素原子、C1 −C8 アルキル基、C3 −C8 アルケ
ニル基、C3 −C8 アルキニル基、C3 −C 6 シクロア
ルキル基、フェニル基、ベンジル基、C3 −C6 シクロ
アルキル(C 1 またはC2 )アルキル基、C1 −C6 ア
ルコキシ基、ホルミル基、C1 −C6アシル基またはC
1 −C4 アルキルスルホニル基を表す。)を表す。
12が一緒になって、それらが結合している窒素原子と
共に、3−8員環の飽和、不飽和及び部分飽和のヘテロ
環を形成していても良く、このヘテロ環の構成要素は窒
素原子、酸素原子、硫黄原子および炭素原子から選択さ
れ、またこれらのヘテロ環は、ハロゲン原子、C1 −C
8 アルキル基、C1 −C8 アルコキシ基、C1 −C8 ハ
ロアルキル基、C1 −C8 ハロアルコキシ基、C1 −C
8 アシル基、C3 −C8 アルケニル基、C3 −C8 アル
キニル基、C1 −C8 アルキルアミノ基、ベンゾイル基
およびフェニル基から選択される置換基により置換され
ていても良い。
C3 −C6 シクロアルキル基、C3−C8 アルケニル
基、C3 −C8 アルキニル基または置換されても良いフ
ェニル基(但し、置換基は、ハロゲン原子、C1 −C4
アルキル基、C1 −C4 アルコキシ基、C1 −C4 ハロ
アルキル基またはC1 −C4 ハロアルコキシ基から選択
される。)を表す。
ルボニル基(=O)を構成しても良い。さらに、R2と
R3が、それぞれ結合している炭素原子と共に炭素原
子、酸素原子、硫黄原子あるいは窒素原子から選択され
る原子を環構造の構成要素とする、置換されていても良
い5−6員環を形成しても良く、その置換基はハロゲン
原子、CH2 OH基、CH2 SH基、CH2 NH2 基、
C1 −C20アルキル基、C1 −C20ハロアルキル基、C
1 −C20アルコキシメチル基、C1 −C20アルキルチオ
メチル基、C1 −C20アルキルアミノメチル基、C3 −
C20アルケニル基、C3 −C20アルキニル基またはC1
−C20アルコキシ基から選択される。 但し、これらの
化合物に、光学異性体、ジアステレオマー、幾何学異性
体が存在する場合は、それぞれの混合物及び単離された
異性体の双方を包含する。〕で示される新規4−ジフル
オロハロゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体(以
下、本発明化合物と称する。)及びそれらを有効成分と
して含有することを特徴とする除草および植物成長調節
剤である。
除草剤として、土壌処理、茎葉処理のいずれの処理方法
に於いても、イヌホウズキ(Solanum nigrum )、チョウセ
ンアサガオ(Datura stramonium)等に代表されるナス科
(Solanaceae)雑草、イチビ(Abutilon theophrasti)、ア
メリカキンゴジカ(Sida spinosa)等に代表されるアオイ
科(Malvaceae)雑草、マルバアサガオ(Ipomoea purpu
rea)等のアサガオ類(Ipomoea spps.) やヒルガオ類
(Calystegia spps.)等に代表されるヒルガオ科(Conv
olvulaceae)雑草、イヌビユ(Amaranthus lividus) 、
アオビユ (Amaranthus retroflexus)等に代表される
ヒユ科(Amaranthaceae)雑草、オナモミ(Xanthium pen
sylvanicum)、ブタクサ(Ambrosia artemisiaefoli
a)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、ハキダメギク(Ga
linsoga ciliata)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arve
nse)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、ヒメジョン
(Erigeron annus)等に代表されるキク科(Composita
e) 雑草、イヌガラシ(Rorippa indica)、ノハラガラ
シ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella Bursapast
oris) 等に代表されるアブラナ科(Cruciferae)雑草、イ
ヌタデ(Polygonum Blumei)、ソバカズラ (Polygonu
m convolvulus)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)
雑草、スベリヒユ(Portulaca oleracea)等に代表され
るスベリヒユ科(Portulacaceae)雑草、シロザ(Chenop
odium album)、コアカザ(Chenopodium ficifolium) 、
ホウキギ(Kochia scoparia) 等に代表されるアカザ科(C
henopodiaceae)雑草、ハコベ(Stellaria media)等に代
表されるナデシコ科(Caryophyllaceae)雑草、オオイヌ
ノフグリ(Veronica persica) 等に代表されるゴマノハ
グサ科(Scrophulariaceae) 雑草、ツユクサ(Commelin
a communis) 等に代表されるツユクサ科(Commelinacea
e)雑草、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、ヒメオド
リコソウ(Lamium purpureum) 等に代表されるシソ科
(Labiatae) 雑草、コニシキソウ(Euphorbia supina)
、オオニシキソウ(Euphorbia maculata) 等に代表さ
れるトウダイグサ科(Euphorbiaceae)雑草、ヤエムグラ
(Galium spurium)、アカネ(Rubia akane)等に代表さ
れるアカネ科(Rubiaceae) 雑草、 スミレ(Viola mand
shurica)等に代表されるスミレ科(Violaceae)雑草、ア
メリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ
(Cassia obtusifolia) 等に代表されるマメ科(Legumi
nosae)雑草等の広葉雑草(Broad-leaved weeds)、野生ソ
ルガム(Sorgham bicolor)、オオクサキビ(Panicum di
chotomiflorum)、ジョンソングラス(Sorghum halepens
e)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli var. crus-gal
li )、ヒメイヌビエ(Echinochloa crus-galli var. pra
ticola )、栽培ビエ(Echinochloa utilis) 、メヒシバ
(Digitaria adscendens)、 カラスムギ(Avenafatu
a)、オヒシバ(Eleusine indica )、エノコログサ(Se
taria viridis)、スズメノテッポウ(Alopecurus aegua
lis)等に代表されるイネ科雑草(Graminaceous weeds)
、ハマスゲ(Cyperus rotundus, Cyperus esculentus)
等に代表されるカヤツリグサ科雑草(Cyperaceous wee
ds)等の各種畑地雑草(Cropland weeds) に低薬量で高
い殺草力を有する。
及び茎葉処理のいずれの処理方法に於いても、ヘラオモ
ダカ(Alisma canaliculatum) 、オモダカ(Sagittaria
trifolia)、ウリカワ(Sagittaria pygmaea) 等に代表
されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、タマガヤツリ
(Cyperus difformis)、ミズガヤツリ(Cyperus seroti
nus)、ホタルイ(Scirpus juncoides)、クログワイ(El
eocharis kuroguwai)等に代表されるカヤツリグサ科
(Cyperaceae) 雑草、アゼナ(Lindemia pyxidaria)等
に代表されるゴマノハグサ科(Scrothulariaceae) 雑
草、コナギ(Monochoria vaginalis) 等に代表されるミ
ズアオイ科(Potenderiaceae) 雑草、ヒルムシロ(Pota
mogeton distinctus) 等に代表されるヒルムシロ科(Pot
amogetonaceae)雑草、キカシグサ(Rotala indica)等に
代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、タイヌビエ
(Echinochloa oryzicola )、ヒメタイヌビエ(Echino
chloa crus-galli var. formosensis)、イヌビエ( Echi
nochloa crus-galli var. crus-galli) 雑草等、各種、
水田雑草(Paddy weeds)に低薬量で高い殺草力を有す
る。
物であるイネ、コムギ、オオムギ、ソルゴー、落花生、
トウモロコシ、大豆、棉、ビート等に対して高い安全性
を有する。また、本発明化合物のあるものは上記雑草お
よび作物に対して低薬量で高い植物成長調節作用を有す
る。例えば、コムギ、イネなどの作物に対し、倒伏軽減
効果を有し、作物の増収に寄与することができる。
示す方法によって合成できる(スキーム中のX,R1,
R2,R3は前記と同様の意味を表わす。R′,R″は
C1−C4 アルキル基を表す。Halはハロゲン原子を
表わす。MetはMg,Zn等の金属を表わす。LはM
eSO2 ,CF3 SO2 ,CF3 CO,p−トルエンス
ルホニル等の脱離基を表わす。) (1)スキーム1の合成経路;ビニルエーテル(II)の
アシル化によるβ−アシルビニルエーテル(III)の合成
は、例えばケミストリー・レター,1976年,499
−502頁(Chemistry Letters,p
p.499−502,1976)に記載されている方法
に準じて得ることができる。
アシルビニルアミン(VII)の合成は例えばテトラヘドロ
ン・レターズ,第30巻,45号,1989年,617
3−6176頁(Tetrahedron Lette
rs,30,45,pp.6173−6176,198
9)に記載されている方法に準じて
ロキシビニルケトン(V)の合成は、例えば特開昭61
−60662号公報に記載されている方法に準じて得る
ことができる。化合物(V)から化合物(VI)の合成は
VII の合成に準じて得ることができる。化合物(VIII)
及び(IX)の合成は、例えばジャーナル・オブ・ザ・ア
メリカン・ケミカル・ソサイティー,第73巻,195
1年,4380頁、5244頁、5610頁(Jour
nal of the American Chemi
cal Society,73,p4380,p524
4 and p5610,1951)に記載されている
方法に準じて、β−アシルビニルエーテル(III)と化合
物(VI)の縮合、脱水環化反応あるいはβ−アシルビニ
ルアミン(VII)とヒドロキシビニルケトン(V)の縮
合、脱水環化反応によって得ることができる。
路はそれぞれ、例えば、国際特許公開公報WO95/0
4725あるいはWO95/12582(PCT,WO
95/04725,1995 and PCT,WO9
5/12582,1995)に記載されている方法に準
じて、それぞれ合成することができる。
ブテン−2−オンの合成
ン4.0g,塩化メチレン100mlの混合溶液を氷冷
し、無水クロロジフルオロ酢酸42.5gを滴下した。
室温で3時間撹拌し、水100mlを加えた。有機層を
分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去した。残渣を減圧蒸留し、20.1gの目的物を得
た。沸点85〜88℃(26mmHg) 〔実施例2〕 4−クロロフェニル ヒドロキシビニル ケトンの合成
トラヒドロフラン250ml,ナトリウムメトキシド
9.0gの混合物中にギ酸エチル15.0gを氷冷下、
滴下した。40℃で1時間撹拌し溶媒を減圧留去した。
残渣に水250mlを加え酢酸エチルで水層を洗浄し
た。水層に酸性になるまで塩酸を加え酢酸エチルで抽出
した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去し29.0gの目的物を淡黄色固体として得
た。
ケトン15g,アセトニトリル100mlの混合溶液中
に、酢酸アンモニウム12.7gを加えた。40℃で2
時間撹拌し溶媒を減圧留去した。残渣をクロロホルムに
溶かし、水洗し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し13.2gの目的物を赤橙色固体として得
た。
(4−クロロベンゾイル)ビニル〕アミンの合成
トキシ−3−ブテン−2−オン 1.0g,2−アミノ
ビニル 4−クロロフェニル ケトン1.0g,テトラ
ヒドロフラン50mlの混合溶液中に60%水素化ナト
リウム0.27gを加えた。室温で1時間撹拌した後、
1時間加熱還流した。氷水100mlを加えテトラヒド
ロフランを減圧留去し、酢酸エチルで抽出した。抽出層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留下し
た。残渣をシリカゲル分取薄層板(展開溶媒:酢酸エチ
ル/ヘキサン=3/7)で精製し0.15gの目的物を
得た。
合成
トキシ−3−ブテン−2−オン 5.0g,アセトニト
リル30ml,28%アンモニア水2.4gの混合溶液
を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水を加え
クロロホルムで抽出した。抽出層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し溶媒を減圧留去し、4.3gの目的物を赤橙色
オイルとして得た。
(4−クロロベンゾイル)ビニル〕アミンの合成
ル ケトン0.5g,4−クロロフェニル ヒドロキシ
ビニル ケトン0.5g,パラトルエンスルホン酸1水
和物0.03g,トルエン20mlの混合溶液を4時間
加熱還流した。溶媒を減圧留去し残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサ
ン=3/7)で精製した。0.2gの目的物を淡黄色固
体として得た。
ル)ピリジン(本発明化合物No.1)の合成
ル)〔2−(4−クロロベンゾイル)ビニル〕アミン
0.2gに濃硫酸10mlを加え60℃で2時間撹拌し
た。反応溶液を氷水中にそそぎ酢酸エチルで抽出した。
抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去した。残渣をシリカゲル分取薄層板(展開溶媒:酢酸
ネチル/ヘキサン=3/7)で精製し、0.07gの目
的物を黄色オイルとして得た。
の構造式とスペクトルデータおよび物性を前記実施例を
含め表1−1、表1−2に示す。
〔solvent〕及び物性は次のとおりである。
化合物を前記実施例で合成した化合物も含め第1−3
表、第2表及び第3表に示すが、本発明は、これらによ
って限定されるものではない。
nyl CH2 −(4−F−Ph):4−fluorobenz
yl 本発明化合物を除草剤あるいは植物成長調節剤として施
用するにあたっては、一般には適当な担体、例えばクレ
ー、タルク、ベントナイト、珪藻土、ホワイトカーボン
等の固体担体あるいは水、アルコール類(イソプロパノ
ール、ブタノール、ベンジルアルコール、フルフリルア
ルコール等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン
等)、エーテル類(アニソール等)、ケトン類(シクロ
ヘキサノン、イソホロン等)、エステル類(酢酸ブチル
等)、酸アミド類(N−メチルピロリドン等)またはハ
ロゲン化炭化水素類(クロルベンゼン等)などの液体担
体と混用して適用することができ、所望により界面活性
剤、乳化剤、分散剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防
止剤、固結防止剤、安定剤などを添加し、液剤、乳剤、
水和剤、ドライフロアブル剤、フロアブル剤、粉剤、粒
剤等任意の剤型にて実用に供することができる。
たは散布時に他種の除草剤、各種殺虫剤、殺ダニ剤、殺
線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、解毒
剤、土壌改良剤などと混合施用しても良い。特に他の農
薬と混合施用することにより、施用薬量の減少による低
コスト化、混合薬剤の相乗作用によるスペクトラムの拡
大や、より高い除草効果または植調効果が期待できる。
この際、同時に複数の公知農薬との組み合わせも可能で
ある。本発明化合物と混合使用する農薬の種類として
は、例えば、ファーム・ケミカルズ・ハンドブック(F
arm Chemicals Handbook)19
94年版に記載されている化合物などがある。
時期、施用方法、栽培作物等により差異はあるが一般に
は有効成分量としてヘクタール(ha)当たり0.00
001−10kg程度、好ましくは0.0001−5k
g程度が適当である。次に具体的に本発明化合物を用い
る場合の製剤の配合例を示す。但し本発明の配合例は、
これらのみに限定されるものではない。なお、以下の配
合例において「部」は重量部を意味する。
る。
合物:東邦化学工業(株)商品名) 以上を均一に混合して乳剤とする。
ル剤) 本発明化合物 No. 1 ─────75部 イソバンNo.1 ────────10部 (アニオン性界面活性剤:クラレイソプレンケミカル
(株)商品名) バニレックスN ──────── 5部 (アニオン性界面活性剤:山陽国策パルプ(株)商品
名) カープレックス#80 ───────10部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合微粉砕してドライフロアブル剤とす
る。
合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤にす
る。
ブル剤、粒状水和剤は水で50−1000倍に希釈し
て、有効成分が1ヘクタール(ha)当たり0.000
01−10kgになるように散布する。次に、本発明化
合物の除草剤としての有用性を以下の試験例において具
体的に説明する。
処理による除草効果試験 1/5000アールのワグネルポット中に沖積土壌を入
れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とす
る。ノビエ、ホタルイ、コナギ、キカシグサの種子、ウ
リカワ、ミズガヤツリの塊茎をそれぞれ上記のポットに
混播した後、2葉期のイネ苗を移植した。ポットを25
−30℃の温室内に置いて植物を育成し、播種後1日目
に水面へ所定の薬量になるように、配合例に準じて調製
した本発明化合物を処理した。処理後3週間目に、各種
雑草に対する除草効果及びイネに及ぼす影響を下記判定
基準に従って調査した。結果を第4表に示す。
化合物No.に対応し、記号は次の意味を示す。 A:ノビエ、B:ホタルイ、C:コナギ、D:キカシグ
サ、E:ウリカワ、F:ミズガヤツリ、a:イネ 判定基準 5:殺草率90%以上(ほとんど完全枯殺) 4:殺草率70%以上90%未満 3:殺草率40%以上70%未満 2:殺草率20%以上40%未満 1:殺草率 5%以上20%未満 0:殺草率 5%以下(ほとんど効力なし) 〔試験例2〕湛水条件における雑草発生後処理による除
草効果試験 1/5000アールのワグネルポット中に沖積土壌を入
れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とす
る。ノビエ、ホタルイ、コナギ、キカシグサの種子をそ
れぞれ上記のポットに混播した。ポットを25−30℃
の温室に置いて植物を育成し、播種後14日目に水面へ
所定の薬量になるように、配合例に準じて調製した本発
明化合物を処理した。処理後3週間目に、各種雑草に対
する除草効果を試験例1の判定基準を用いて調査した。
結果を第5表に示す。
化合物No.に対応し、記号は次の意味を示す。 A:ノビエ、B:ホタルイ、C:コナギ、D:キカシグ
サ 〔試験例3〕土壌処理による除草効果試験 縦33cm、横33cm、深さ8cmのプラスチック製
箱に殺菌した洪積土壌を入れ、ノビエ、エノコログサ、
カラスムギ、ブラックグラス、イチビ、オナモミ、アオ
ビユ、アサガオ、オオイヌノフグリ、ハコベ、イネ、ト
ウモロコシ、コムギ、ダイズ、ワタ、ビートの種子を混
播、約1.5cm覆土した後、所定の薬量になるよう
に、配合例に準じて調製した本発明化合物を土壌表面へ
均一に散布した。薬液散布後4週間目に各種雑草に対す
る除草効果及び作物に及ぼす影響について試験例1の判
定基準を用いて調査した。結果を第6表に示す。
化合物No.に対応し、記号は次の意味を示す。 G:ノビエ、H:エノコログサ、I:カラスムギ、J:
ブラックグラス、K:イチビ、L:オナモミ、M:アオ
ビユ、N:アサガオ、O:オオイヌノフグリ、P:ハコ
ベ、a:イネ、b:トウモロコシ、c:コムギ、d:ダ
イズ、e:ワタ、f:ビート 〔試験例4〕茎葉処理による除草効果試験 縦33cm、横33cm、深さ8cmのプラスチック製
箱に殺菌した洪積土壌を入れ、ノビエ、エノコログサ、
カラスムギ、ブラックグラス、イチビ、オナモミ、アオ
ビユ、アサガオ、オオイヌノフグリ、ハコベ、イネ、ト
ウモロコシ、コムギ、ダイズ、ワタ、ビートの種子を混
播、約1.5cm覆土した後、25−30℃の温室に置
いて植物を14日間育成し、所定の薬量になるように、
配合例に準じて調製した本発明化合物を茎葉部へ均一に
散布した。薬液散布後4週間目に各種雑草に対する除草
効果及び作物に及ぼす影響について試験例1の判定基準
を用いて調査した。結果を第7表に示す。
化合物No.に対応し、記号は次の意味を示す。 G:ノビエ、H:エノコログサ、I:カラスムギ、J:
ブラックグラス、K:イチビ、L:オナモミ、M:アオ
ビユ、N:アサガオ、O:オオイヌノフグリ、P:ハコ
ベ、a:イネ、b:トウモロコシ、c:コムギ、d:ダ
イズ、e:ワタ、f:ビート〔表−4〕
ゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体は除草剤および
植物成長調節剤として優れた活性を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、Xは塩素原子、臭素原子または沃素原子を表
す。R1は、C1 −C8 アルキル基、C3 −C8 シクロ
アルキル基、C1 −C8 ハロアルキル基、C3 −C 8 ハ
ロシクロアルキル基、C3 −C8 アルケニル基、C3 −
C8 アルキニル基、フリル基、チエニル基、ピリジル
基、置換されていても良いフェニル基(但し、置換基
は、ハロゲン原子、C1 −C8 アルキル基、C1 −C8
アルコキシ基、C 1 −C8 ハロアルキル基、C1 −C8
ハロアルコキシ基、C3 −C8 アルケニル基、C3 −C
8 アルキニル基、フェノキシ基、ベンゾイル基、ベンジ
ル基、シアノ基、ニトロ基、メタンスルホニル基、メチ
ルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、カ
ルボキシル基、CO2 (C1 −C4 アルキル)基、N
(C1−C3 アルキル)2 基およびフェニル基から選択
される。)を表す。R2はハロゲン原子、アミノ基また
は−N(R11)R12基(但し、R11はC1 −C8
アルキル基、C3 −C8 アルケニル基、C3 −C8 アル
キニル基、C3 −C6 シクロアルキル基、C3 −C6 シ
クロアルキル(C1 −C2 )アルキル基、C1 −C8 ハ
ロアルキル基、C3 −C8 ハロアルケニル基、C3 −C
8 ハロアルキニル基、シアノ(C1 −C4 )アルキル
基、CO2 (C1 −C4 アルキル)基、CO(C1 −C
6 アルキル)基、カルボキシ(C1 −C4 )アルキル
基、−N(C1 −C4 アルキル)2 基、C1 −C4 アル
コキシ(C1 −C4 )アルキル基、−C(=O)NR2
1(R22)基(但し、R21およびR22は、それぞ
れ独立して水素原子、C1 −C4 アルキル基、C3 −C
8 アルケニル基またはC3 −C8 アルキニル基を表
す。)、−C(=S)NR21(R22)基(但し、R
21とR22は前記と同様の意味を表す。)、−SO2
N(C1 −C6 アルキル)2 基、置換されても良いフェ
ニル環(但し、置換基はハロゲン原子、C 1 −C8 アル
キル基、C1 −C8 アルコキシ基、C1 −C8 ハロアル
キル基、C 1 −C8 ハロアルコキシ基、C3 −C8 アル
ケニル基、C3 −C8 アルキニル基、フェノキシ基、ベ
ンゾイル基、ベンジル基、シアノ基、ニトロ基、メタン
スルホニル基、メチルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプ
ト基、アミノ基、カルボキシル基、CO2 (C1 −C4
アルキル)基、N(C1 −C3 アルキル)2 基およびフ
ェニル基から選択される。)、−SO2 Rs 基(但しR
s は置換されても良いフェニル基(但し、置換基はハロ
ゲン原子、C1 −C8 アルキル基、C1 −C8アルコキ
シ基、C1 −C8 ハロアルキル基、C1 −C8 ハロアル
コキシ基、C3−C8 アルケニル基、C3 −C8 アルキ
ニル基、フェノキシ基、ベンゾイル基、ベンジル基、シ
アノ基、ニトロ基、メタンスルホニル基、メチルチオ
基、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、カルボキ
シル基、CO2 (C1 −C4 アルキル)基、N(C1 −
C3 アルキル)2 基およびフェニル基から選択され
る。)を表す。) 、−CORs 基(但し、Rs は前記と
同様の意味を表す。)または−L−Rs 基(但し、Lは
C1 −C6 の分岐していても良い飽和または不飽和炭素
鎖を表し、Rs は前記と同様の意味を表す。)を表し、
R12は水素原子、C1 −C8 アルキル基、C3 −C8
アルケニル基、C3 −C8 アルキニル基、C3 −C 6 シ
クロアルキル基、フェニル基、ベンジル基、C3 −C6
シクロアルキル(C 1 またはC2 )アルキル基、C1 −
C6 アルコキシ基、ホルミル基、C1 −C6アシル基ま
たはC1 −C4 アルキルスルホニル基を表す。)を表
す。また、N(R11)R12は、R11とR12が一
緒になって、それらが結合している窒素原子と共に、3
−8員環の飽和、不飽和及び部分飽和のヘテロ環を形成
していても良く、このヘテロ環の構成要素は窒素原子、
酸素原子、硫黄原子および炭素原子から選択され、また
これらのヘテロ環は、ハロゲン原子、C1 −C8 アルキ
ル基、C1 −C8 アルコキシ基、C1 −C8 ハロアルキ
ル基、C1 −C8 ハロアルコキシ基、C1 −C8 アシル
基、C3 −C8 アルケニル基、C3 −C8 アルキニル
基、C1 −C8 アルキルアミノ基、ベンゾイル基および
フェニル基から選択される置換基により置換されていて
も良い。R3は水素原子、C1 −C8 アルキル基、C3
−C6 シクロアルキル基、C3−C8 アルケニル基、C
3 −C8 アルキニル基または置換されても良いフェニル
基(但し、置換基は、ハロゲン原子、C1 −C4 アルキ
ル基、C1 −C4 アルコキシ基、C1 −C4 ハロアルキ
ル基またはC1 −C4 ハロアルコキシ基から選択され
る。)を表す。また、R2とR3は酸素原子と結合して
カルボニル基(=O)を構成しても良い。さらに、R2
とR3が、それぞれ結合している炭素原子と共に炭素原
子、酸素原子、硫黄原子あるいは窒素原子から選択され
る原子を環構造の構成要素とする、置換されていても良
い5−6員環を形成しても良く、その置換基はハロゲン
原子、CH2 OH基、CH2 SH基、CH2 NH2 基、
C1 −C20アルキル基、C1 −C20ハロアルキル基、C
1 −C20アルコキシメチル基、C1 −C20アルキルチオ
メチル基、C1 −C20アルキルアミノメチル基、C3 −
C20アルケニル基、C3 −C20アルキニル基またはC1
−C20アルコキシ基から選択される。 但し、これらの
化合物に、光学異性体、ジアステレオマー、幾何学異性
体が存在する場合は、それぞれの混合物及び単離された
異性体の双方を包含する。〕で示される化合物。 - 【請求項2】 請求項1記載の化合物を含有することを
特徴とする除草剤。 - 【請求項3】 請求項1記載の化合物を含有することを
特徴とする植物成長調節剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7151998A JPH093046A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 4−ジフルオロハロゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7151998A JPH093046A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 4−ジフルオロハロゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093046A true JPH093046A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15530838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7151998A Pending JPH093046A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 4−ジフルオロハロゲノアルキル−3−置換ピリジン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH093046A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003044013A1 (en) * | 2001-11-21 | 2003-05-30 | Sankyo Agro Company, Limited | N-heteroarylnicotinamide derivatives |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP7151998A patent/JPH093046A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003044013A1 (en) * | 2001-11-21 | 2003-05-30 | Sankyo Agro Company, Limited | N-heteroarylnicotinamide derivatives |
US7015236B2 (en) | 2001-11-21 | 2006-03-21 | Sankyo Agro Company, Limited | N-heteroarylnicotinamide derivatives |
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