JPH0930397A - マスタシリンダ用リザーバ装置 - Google Patents

マスタシリンダ用リザーバ装置

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JPH0930397A
JPH0930397A JP20668995A JP20668995A JPH0930397A JP H0930397 A JPH0930397 A JP H0930397A JP 20668995 A JP20668995 A JP 20668995A JP 20668995 A JP20668995 A JP 20668995A JP H0930397 A JPH0930397 A JP H0930397A
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JP
Japan
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float
liquid
float guide
reservoir
guide
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JP20668995A
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English (en)
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Masahito Numata
正仁 沼田
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロートがフロートガイドの内周面に密着す
るのを防止し、液面検知器等の誤作動を防止する。 【解決手段】 リザーバ本体5内に設けたフロートガイ
ド17には、内,外を連通させるスリット18を軸方向
に形成し、フロートガイド17内の液体を矢示C方向に
流出させ、あるいはフロートガイド17内に流入させ
る。また、フロートガイド17の内周面17Aには、フ
ロートガイド17内でフロートが回転するのを規制する
ため、各ガイド突起17Bを形成する。そして、スリッ
ト18の近傍には、フロートガイド17とフロートとを
離間すべく線状突起19を形成し、スリット18から流
出する液体によりフロートが吸寄せられてスリット18
に密着するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のブ
レーキ用マスタシリンダやクラッチ用マスタシリンダ等
に液体を供給するのに好適に用いられるマスタシリンダ
用リザーバ装置に関し、特に、液面検知器を備えたマス
タシリンダ用リザーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、底面部、上面部および周壁部を
有する容器として形成されたリザーバ本体と、該リザー
バ本体の底面部から上面部に向けて上向きに突出し、液
面検知用のフロートを上下方向に案内する筒状のフロー
トガイドと、該フロートガイドに形成され、該フロート
ガイドの内,外を連通させるスリットとから構成してな
るマスタシリンダ用リザーバ装置は知られている。
【0003】この種の従来技術によるマスタシリンダ用
リザーバ装置では、例えばブレーキ用マスタシリンダに
ブレーキ液等の液体を供給する場合に、該マスタシリン
ダに接続したリザーバ本体から、該リザーバ本体内に収
容した液体をブレーキ操作等に応じてマスタシリンダ側
へと補給することによって、該マスタシリンダから車両
の各ブレーキシリンダ等にブレーキ液を給排させるよう
になっている。
【0004】また、リザーバ本体内に立設したフロート
ガイド内には、リザーバ本体内に収容した液体の液面変
位に追従する略円柱状のフロートが上下方向に移動可能
に設けられ、フロートガイドの底面側には該フロートを
介してリザーバ本体内の液面変位を検知する液面検知器
が配設されている。
【0005】一方、筒状のフローガイドの外周面には、
その内,外を連通するスリットが軸方向に延びて形成さ
れており、該スリットを介してリザーバ本体内の液体を
流入,出させることにより、フロート内の液面レベルと
リザーバ本体内の液面レベルとを等しくしている。そし
て、液面検知器は、リザーバ本体内の液面レベルが低下
してフロートが最接近(規定高さまで降下)したとき
に、リザーバ本体内の液体残量が少なくなったことを報
知すべく、例えば車両の運転室に設けられる警報ランプ
等を点灯させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、フロートガイドの内径に対してフロートを
やや小径に形成することにより、該フロートの周囲にフ
ロートガイドとの間で環状の隙間を設け、該フロートを
上下方向に移動可能にしている。また、この隙間により
フロートをフロートガイドの内周面に密着させないよう
にして、フロートの浮遊位置においてもスリットは塞が
れずにリザーバ本体内の液体がフロートガイド内に流
入,出できるようになっている。
【0007】ところが、マスタシリンダ側への液体の供
給等によりリザーバ本体内の液面が低下する場合、これ
に追従してフロートガイド内の液体はスリットからフロ
ートガイドの外部へ流出するが、このときにフロート
は、流出する液体によりスリットの近傍位置でフロート
ガイドの内周面に吸い寄せられて密着することがある。
【0008】このため、従来技術では、フロートガイド
内に液体が滞留してフロートガイド内の液面レベルがリ
ザーバ本体内の液面レベルより高い位置に止まってしま
う場合があり、この場合には、フロートガイド内の液面
レベルとリザーバ本体内の液面レベルが一致しないた
め、例えばリザーバ本体内の液面レベルが低下していて
も運転者に対して正確な報知が行われないという問題が
ある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はフロートがフロートガイドに密
着したりして、液体の流出を妨げる等の問題を解消で
き、リザーバ本体内の液面レベルを正確に検知できるよ
うにしたマスタシリンダ用リザーバ装置を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、底面部、上面部および周壁部を有する
容器として形成されたリザーバ本体と、該リザーバ本体
の底面部から上面部に向けて上向きに突出し、内部に収
容した液面検知用のフロートを上下方向に案内する筒状
のフロートガイドと、該フロートガイドに形成され、該
フロートガイドの内,外を連通させる連通路と、該連通
路の近傍に位置して前記フロートガイドとフロートとの
間に設けられ、該フロートをフロートガイドの内周面か
ら離間させる突起とからなる構成を採用している。
【0011】
【作用】上記構成により、フロートガイドの内周面とフ
ロートとを離間させる突起を連通路の近傍に設けたか
ら、フロートガイド内から液体が流出する場合に、この
液体によって連通路の近傍(フロートガイドの内周面
側)に吸い寄せられたフロートは、該連通路の近傍に設
けた突起に当接(衝突)することにより、フロートガイ
ドの内周面から離間した状態に保持される。これによ
り、フロートが連通路を閉塞するような事態を避けるこ
とができるから、フロートガイド内に液体を円滑に流
入,出させることができ、フロートガイド内の液面レベ
ルをリザーバ本体内の液面レベルに一致させることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例によるマス
タシリンダ用リザーバ装置を図1ないし図4に基づき説
明する。
【0013】図において、1はブレーキ用マスタシリン
ダのシリンダ本体を示し、該シリンダ本体1は略円筒状
に形成され、一端側が閉塞端1Aとなり、他端側が開口
端1Bとなっている。そして、該シリンダ本体1内に
は、開口端1B側からピストン(図示せず)が摺動可能
に挿嵌され、このピストンはブレーキ操作時にブレーキ
ペダル等によってシリンダ本体1内を軸方向に押動され
る。また、該シリンダ本体1はその軸線が車両の前,後
方向(車両の進行方向)に延びるように、車両のエンジ
ンルーム(図示せず)内等に配設される。
【0014】2,3はシリンダ本体1の軸方向に離間し
て、シリンダ本体1から径方向上向きに突設されたリザ
ーバ取付用のボス部を示し、該ボス部2,3には後述す
るリザーバ4の接続口10,11が着脱可能に嵌合され
ている。そして、該ボス部2,3はリザーバ4内から補
給されるブレーキ液等の液体をシリンダ本体1内に流
入,出させるものである。
【0015】4はブレーキ液等の液体を内部に収容する
リザーバ、5は該リザーバ4の本体部を構成するリザー
バ本体を示し、該リザーバ本体5は樹脂材料によりシリ
ンダ本体1の軸方向に延びるボトル状の容器として形成
され(図2参照)、底面部6と、該底面部6に上下方向
で対向する上面部7と、該上面部7と底面部6とを外周
側で一体的に連結した周壁部としての外周部8とから構
成されている。
【0016】ここで、該リザーバ本体5の底面部6に
は、シリンダ本体1のボス部2,3に対応する位置に一
対の凹部6A,6Bが一体形成され、該凹部6A,6B
の底部側には、リザーバ4をシリンダ本体1のボス部
2,3に段付き筒状のシール部材9,9を介して接続す
る一対の接続口10,11が一体形成されている。ま
た、リザーバ本体5の底面部6には、凹部6A,6Bと
の間に略三角形状をなす複数の補強用リブ6C,6C,
…が一体形成され、該各リブ6Cは接続口10,11等
をリザーバ本体5に対して高強度に連結している。
【0017】12はリザーバ本体5の上面部7に一体形
成された給液口を示し、該給液口12はリザーバ本体5
の一端側に位置し、該リザーバ本体5内にブレーキ液等
の液体を給液させる。13は給液口12に着脱可能に被
着されるキャップを示している。
【0018】14,15はリザーバ本体5内に液体通路
16を形成した隔壁部を示し、該隔壁部14,15はリ
ザーバ本体5の底面部6から上面部7に亘って上下方向
に延び、リザーバ本体5の周壁部を外周部8と共に構成
している。そして、該隔壁部14,15間に形成された
液体通路16は、給液口12からの液体を図2中の矢示
A方向に流通させ、後述のフロートガイド17内等に液
体を導くようになっている。
【0019】17は接続口10,11間に位置してリザ
ーバ本体5内に設けられた筒状のフロートガイドを示
し、該フロートガイド17は凹部6A,6B間に位置し
てリザーバ本体5の底面部6から上面部7に向けて上向
きに突出し、図2に示すように薄肉円筒状に形成されて
いる。また、フロートガイド17の内周面17Aには、
前後方向(矢示B1 ,B2 方向)で対向する位置に一対
のガイド突起17B,17Bが一体形成され、該各ガイ
ド突起17Bはフロートガイド17内を上端側から底面
17Cまで伸長している。そして、フロートガイド17
の内周面17Aには、後述のスリット18および線状突
起19が上下方向に伸長して形成されている。
【0020】また、フロートガイド17内には図3に示
すように、後述のフロート23が隙間Sをもって上,下
に移動可能に遊嵌され、該フロート23はガイド突起1
7Bにより回転するのを規制され、かつ線状突起19に
よりスリット18の近傍において内周面17Aに密着す
るのを規制された状態で、フロートガイド17に上,下
に案内されてリザーバ本体5内の液面に追従するように
なっている。なお、図2中ではフロート23を取外した
状態でフロートガイド17を明示するようにしている。
【0021】18はフロートガイド17に形成された連
通路としてのスリットを示し、該スリット18は図4に
示すように、フロートガイド17に軸方向に伸長する細
い切欠きにより形成され、フロートガイド17の内,外
を連通させるものである。そして、スリット18はリザ
ーバ本体5内の液体がフロートガイド17内に流入,出
するのを許し、これによりフロートガイド17内の液面
レベルとリザーバ本体5内の液面レベルとは一致するよ
うになっている。
【0022】また、該スリット18は図2中の矢示B1
,B2 方向(シリンダ本体1の軸方向)とは異なる方
向に形成され、フロートガイド17内の液体を図2中の
矢示C方向に流出または流入させる構成となっており、
例えば車両の急加速,急減速時等に矢示B1 ,B2 方向
の慣性力が発生した場合でも、フロートガイド17内の
液体がこのときの慣性力によって矢示B1 ,B2 方向に
流出,入するのを抑えることができるようになってい
る。
【0023】19はフロートガイド17の内周面17A
に設けられた突起としての線状突起を示し、該線状突起
19は図3および図4に示すように、スリット18の縁
部に沿って上下方向に伸長する線状の凸部として形成さ
れ、フロートガイドの上端側から底面17Cに亘って延
在している。そして、線状突起19は図3に示すよう
に、スリット18の近傍においてフロート23がフロー
トガイド17の内周面17Aに密着するのを規制し、両
者の間に隙間Sを確保している。
【0024】20はフロートガイド17内に位置して底
面部6に一体形成されたセンサ収容部を示し、該センサ
収容部20は図1に示すように断面逆U字形状をなし、
フロートガイド17内に一定高さをもって突出してい
る。そして、該センサ収容部20内には、フロート23
を介してリザーバ本体5内の液面レベルを検知する後述
の液面センサ25が配設されている。また、該センサ収
容部20は図2に示すようにシリンダ本体1の軸方向
(矢示B1 ,B2 方向)と直交する方向に延び、後述の
液室画成部21側からセンサ収容部20内に液面センサ
25を挿入させる構成となっている。
【0025】21,22はリザーバ本体5の外周部8,
隔壁部15とフロートガイド17との間に位置して底面
部6に一体形成された液室画成部を示し、該液室画成部
21,22はセンサ収容部20とほぼ同一高さをもって
形成され、該センサ収容部20と同一方向に延びてい
る。そして、該液室画成部21,22は少なくともリザ
ーバ本体5内の液体残量が少なくなって低液面となった
ときに、リザーバ本体5内を接続口10,11と個別に
連通する2つの液室D,Eに画成し、車両のブレーキの
2系統のうちの一方に異常等が発生した場合でも、他方
の液室DまたはE内に少なくとも最小限度量以上の液体
(残量)を確保するようになっている。
【0026】23はフロートガイド17内に上,下動可
能に遊嵌されたフロートを示し、該フロート23は合成
樹脂材料等によりリザーバ本体5内の液体に浮動するよ
うに形成され、リザーバ本体5内の液面変位に応じてフ
ロートガイド17内を上,下に変位する。そして、該フ
ロート23内には図1に示すように平板状のマグネット
24が埋設され、該マグネット24は液面センサ25の
検出対象物となっている。なお、図2中ではフロート2
3を取外した状態でフロートガイド17を明示するよう
にしている。
【0027】さらに、25はフロートガイド17の底部
側に位置してセンサ収容部20内に収容された液面検知
器としての液面センサを示し、該液面センサ25はリー
ドスイッチ等からなり、フロート23内のマグネット2
4を介してリザーバ本体5内の液体残量を検知するよう
になっている。そして、リザーバ本体5内の液体残量が
少なくなってフロートガイド17内の液面レベルが低下
したときには、フロート23が液面センサ25に接近す
る。
【0028】この結果、該液面センサ25はマグネット
24の接近を検知してスイッチが閉成状態となり、例え
ば車両の運転室に設けられる警報ランプ等を点灯させる
ことによって、リザーバ本体5内の液体残量が少なくな
ったことを報知する構成となっている。
【0029】本実施例によるマスタシリンダ用リザーバ
装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動に
ついて説明する。
【0030】まず、リザーバ本体5内にブレーキ液等の
液体を給液するときには、リザーバ本体5の給液口12
からキャップ13を取外し、給液口12からリザーバ本
体5内に液体を注液することにより行う。そして、車両
のブレーキ操作時には、ブレーキペダル等によってシリ
ンダ本体1内をピストンが軸方向に押動されることによ
り、リザーバ本体5内の液体が接続口10,11等を介
してシリンダ本体1内へと補給され、該シリンダ本体1
から各ブレーキシリンダ(車両の前,後、左,右の車輪
等に付設される)等にブレーキ液を給排させる。
【0031】また、リザーバ本体5内の液体が減少して
液面レベルが低液面となったときには、該リザーバ本体
5内に立設されたフロートガイド17内の液体も、スリ
ット18を介して液体を流出させることで低液面とな
り、フロートガイド17内に上,下動可能に設けたフロ
ート23が液面変位に追従して変位し、液面センサ25
に接近するようになる。この結果、該液面センサ25は
マグネット24の接近によってスイッチが閉成され、例
えば車両の運転室に設けられる警報ランプ等を点灯させ
ることによって、運転者等にリザーバ本体5内の液体残
量が少なくなったことを報知し、リザーバ本体5内に液
体を補充すべきことを促すことができる。
【0032】ところで、ブレーキ操作時等にリザーバ本
体5内の液体がマスタシリンダ側に供給されると、リザ
ーバ本体5(液室D,E)内の液面レベルが低下するか
ら、これに追従してフロートガイド17内の液体は、例
えば液室E側へとスリット18を介して流出するように
なる。しかし、このときにフロートガイド17から図2
(図6)中の矢示C方向に流出する液体は、フロート2
3をフロートガイド17の内周面17Aに吸寄せるよう
に、フロート23をスリット18の近傍に向けて押圧
し、最悪の場合には図6に例示するように、スリット1
8をフロート23によって閉塞させることがある。
【0033】そこで、本実施例では、フロートガイド1
7の内周面17Aにスリット18に隣接して上下方向に
伸長する線状突起19を設けるようにしている。この結
果、液体がフロートガイド17内から外部へ流出する場
合に、例えばフロート23がスリット18側に吸い寄せ
られても、該フロート23はスリット18に隣接する線
状突起19に当接することにより、スリット18の近傍
でフロートガイド17との隙間Sを確保することがで
き、図6に示すようにフロート23がスリット18に密
着して該スリット18を閉塞することを防止できる。
【0034】従って、本実施例によれば、線状突起19
によりフロート23がスリット18に密着するのを避け
ることができるから、例えばリザーバ本体5の液面が低
下した場合でも、フロートガイド17内の液体を外部
(液室E側)へ円滑に流出させることができる。これに
より、フロートガイド17内の液面レベルをリザーバ本
体5内の液面レベルに一致させることができるから、液
面センサ25等による正確な液面検知を実行でき、運転
者に液面の情報を正確に報知でき、マスタシリンダ用リ
ザーバ装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0035】なお、本発明による突起は、前述した実施
例に限ることはなく、図5の変形例に示すように線状突
起19に替えて、フロートガイド17の内周面17A
に、スリット18に隣接して高さ方向略中間部に略半球
状をなす半球状突起31を、突起として形成してもよ
い。
【0036】このように構成しても、前述の実施例とほ
ぼ同様の作用効果を得ることができるが、略半球状の凸
部をなす半球状突起31をフロートガイド17の内周面
17Aに形成したことにより、該半球状突起31の上
側,下側とにフロートガイド17とフロート23との間
で隙間Sを確保でき、該隙間Sを介してスリット18か
ら流入,出する液体の流れをさらに円滑にすることがで
きるから、リザーバ本体5内の液面変位に対するフロー
トガイド17内の液面変位の追従性を向上することがで
きる。
【0037】また、フロート23とフロートガイド17
との接触面積を小さくして、摩擦力を小さくできるか
ら、フロート23の液面変位に対する追従性を向上する
ことができる。さらに、半球状突起31を略半形状とす
ることによりフロートガイド17を形成する材料を節減
できる。
【0038】なお、前記実施例では、フロートガイド1
7の内周面17Aに線状突起19(半球状突起31)を
形成したが、本発明はこれに限らず、フロート23の外
周面に突起を設けてもよく、さらには突起として別部材
をフロートガイド17の内周面17Aあるいはフロート
23の外周面に配設してもよい。
【0039】また、前記実施例では、円筒状のフロート
ガイド17に上下方向に延びるスリット18を形成する
ことにより、該スリット18でフロートガイド17の
内,外を連通させるものとして述べたが、これに替え
て、フロートガイド17の径方向に連通路としての貫通
孔を穿設することにより、この貫通孔でフロートガイド
17の内,外を連通させるようにしてもよい。そして、
この場合でも、貫通孔をシリンダ本体1の軸方向(矢示
B1 ,B2 方向)とは異なる方向に形成し、該貫通孔の
近傍の内周面17Aに線状突起19(半球状突起31)
を設けるようにすればよい。
【0040】そして、前記実施例では、マスタシリンダ
のシリンダ本体1を、その軸線が車両の前,後方向に延
びるように、車両のエンジンルーム内等に配設するもの
として述べたが、本発明はこれに限らず、例えばマスタ
シリンダのシリンダ本体1を車両の左右方向等、適宜の
方向に延びるように車両に配設してもよい。
【0041】さらに、前記実施例では、ブレーキ用マス
タシリンダのリザーバ装置を例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限定されず、液面警報装置を有する各種の
マスタシリンダのリザーバ等に適用できる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、フロ
ートガイドとフロートとの間に連通路の近傍に位置して
突起を設け、該突起によりフロートガイドの内周面から
フロートを離間させるようにしたから、フロートが連通
路側に密着するのを防止でき、リザーバ本体内の液面レ
ベルに応じてフロートガイド内の液体を外部へ円滑に流
出させることができ、フロートガイド内の液面レベルを
リザーバ本体内の液面レベルに常時一致させることがで
きる。これにより、液面センサ等による液面検知を正確
に行うことができ、マスタシリンダ用リザーバ装置の信
頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるマスタシリンダ用リザー
バ装置を示す縦断面図である。
【図2】フロートを取外した状態で示す図1中の矢示II
−II方向拡大断面図である。
【図3】フロートを取付けた状態で示す図2中のフロー
トガイド付近の平面拡大図である。
【図4】フロートガイドの内周面に形成した突起等を拡
大して示す図3中のIV−IV方向矢示図である。
【図5】本発明の変形例を示す図4と同様の矢示図であ
る。
【図6】フロートガイドに突起を形成しない場合の不具
合状態を示す図3と同様の平面拡大図である。
【符号の説明】
1 シリンダ本体(マスタシリンダ) 4 リザーバ 5 リザーバ本体 6 底面部 7 上面部 8 外周部(周壁部) 14,15 隔壁部(周壁部) 17 フロートガイド 17A 内周面 18 スリット(連通路) 19 線状突起(突起) 23 フロート 25 液面センサ(液面検知器) 31 半球状突起(突起) D,E 液室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部、上面部および周壁部を有する容
    器として形成されたリザーバ本体と、該リザーバ本体の
    底面部から上面部に向けて上向きに突出し、内部に収容
    した液面検知用のフロートを上下方向に案内する筒状の
    フロートガイドと、該フロートガイドに形成され、該フ
    ロートガイドの内,外を連通させる連通路と、該連通路
    の近傍に位置して前記フロートガイドとフロートとの間
    に設けられ、該フロートをフロートガイドの内周面から
    離間させる突起とから構成してなるマスタシリンダ用リ
    ザーバ装置。
JP20668995A 1995-07-20 1995-07-20 マスタシリンダ用リザーバ装置 Pending JPH0930397A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4906620A (en) * 1984-12-13 1990-03-06 Centre D'etudes Experimentales Et Cliniques De Physio-Biologie De Pharmacologie Et D'eutonologie (Cepbepe) And Centre National De La Recherche Scientifique Medicament comprising as active ingredient N6 substituted adenosine
JP2004131053A (ja) * 2002-06-28 2004-04-30 Robert Bosch Gmbh ブレーキ液リザーバ、特に自動車用のブレーキ液リザーバ
JP2019108022A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 ヴィオニア日信ブレーキシステムジャパン株式会社 リザーバタンクおよび車両用ブレーキ装置
CN115095417A (zh) * 2022-05-19 2022-09-23 潍柴动力股份有限公司 一种用于尿素箱传感器的浮筒及尿素箱传感器

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