JPH09303841A - 空気調和機の運転制御装置 - Google Patents

空気調和機の運転制御装置

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JPH09303841A
JPH09303841A JP8117934A JP11793496A JPH09303841A JP H09303841 A JPH09303841 A JP H09303841A JP 8117934 A JP8117934 A JP 8117934A JP 11793496 A JP11793496 A JP 11793496A JP H09303841 A JPH09303841 A JP H09303841A
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Kazuyuki Yamaguchi
和行 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応急運転スイッチのみを設けて試運転スイッ
チを省略するとともに、電源スイッチをも含めた簡単な
操作で試運転モードと自動運転モードとを確実に使い分
けることのできる空気調和機の運転制御装置を提供す
る。 【解決手段】 応急運転スイッチ5を押圧操作しながら
電源スイッチ4をオンすることによって、制御部3が試
運転モードを実行するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源スイッチをオ
ンした状態で、室内機本体に設けられた応急運転スイッ
チを押圧操作することにより、自動運転を実行するよう
になった空気調和機に係り、より詳細には、空気調和機
の設置時又はサービス時の試運転を制御する運転制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】各家庭等に空気調和機を設置した場合、
サービスマンは、設置した空気調和機が正常に動作する
か否かを確かめるため、圧縮機を強制的に運転する試運
転モードを実行させる。また、空気調和機に異常が発生
したような場合にも、サービスマンが空気調和機を試運
転モードにして圧縮機を強制的に運転し、異常の確認を
行う。そのため、従来の空気調和機には、このような試
運転モードを実行させるための試運転スイッチが設けら
れている。
【0003】また、最近の空気調和機は、その動作制御
の全てをリモコン機器によって遠隔操作するようになっ
ており、機器本体(セパレートタイプのものでは室内機
本体)には、これらを操作するための操作スイッチが設
けられていないのが一般的である。しかしながら、リモ
コン機器は手軽に持ち運びできて便利である反面、どこ
かに置き忘れて肝心なときに空気調和機を運転できない
といったこともよくある。そのため、リモコン機器を無
くした場合でも、とりあえず空気調和機を運転できるよ
うに、従来の空気調和機には、自動運転モードのみを実
行できる応急運転スイッチが設けられている。
【0004】このように、従来の空気調和機には、電源
スイッチの他に、試運転スイッチや応急運転スイッチが
設けられているが、これら試運転スイッチや応急運転ス
イッチは日常使用するものではなく、特に試運転スイッ
チは使用者が操作するものではないことから、普段は使
用者から見えない所(例えば、取り外し可能なパネル内
側の機器本体)に設けられている。
【0005】ところで、最近の電化製品は低価格化が進
んでおり、これに対応するためには、製品の無駄を省
き、部品点数を削減して、製造コストの低減を図る必要
がある。この観点からすれば、通常ほとんど使用されな
い試運転スイッチや応急運転スイッチを個々に設けてお
くのは無駄であり、これを1個のスイッチで兼用できれ
ば、製造コストの低減にもつながることになる。
【0006】そこで、近時では、試運転スイッチと応急
運転スイッチとを1個のスイッチで兼用したタイプのも
のが提供されている。この空気調和機は、スイッチを1
回押すと応急運転スイッチの操作であると判断して前記
自動運転モードを実行し、一定時間の間に連続して2回
押すと試運転スイッチの操作であると判断して試運転モ
ードを実行するようになっている。又は、スイッチを1
回押すと応急運転スイッチの操作であると判断して前記
自動運転モードを実行し、一定時間(例えば数秒間)ス
イッチを押し続けると試運転スイッチの操作であると判
断して試運転モードを実行するようになっている。
【0007】このように、従来の空気調和機では、試運
転スイッチと応急運転スイッチとを1個のスイッチで兼
用することによって、部品点数の削減による製造コスト
の低減を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイッ
チを押す回数によって応急運転スイッチの操作と試運転
スイッチの操作とを区別するタイプのものでは、スイッ
チの押しミス等があった場合に、どちらのモードで運転
が開始されたかわからないといった問題があった。ま
た、スイッチを押している時間の長さによって応急運転
スイッチの操作と試運転スイッチの操作とを区別するタ
イプのものでは、試運転モードを実行させるために数秒
間もスイッチを押し続けなければならず、煩わしい操作
となっていた。また、押している時間が中途半端なまま
運転が開始された場合には、どちらのモードで運転が開
始されたかわからないといった問題もあった。
【0009】本発明は係る問題点を解決すべく創案され
たもので、その目的は、応急運転スイッチのみを設けて
試運転スイッチを省略するとともに、電源スイッチをも
含めた簡単な操作で試運転モードと自動運転モードとを
確実に使い分けることのできる空気調和機の運転制御装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係わる空気調和機の運転制御装置は、電源
スイッチをオンした状態で、室内機本体に設けられた応
急運転スイッチを押圧操作することにより、自動運転を
実行するようになった空気調和機に適用し、前記応急運
転スイッチを押圧操作しながら前記電源スイッチをオン
することにより、強制的に圧縮機を運転させる試運転モ
ードを実行する試運転モード実行手段を備えたものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の運転制御
装置の電気的構成を示すブロック図である。この運転制
御装置は、リモコンスイッチ1からの各種制御信号を受
信する受信部2を備えており、この受信部2の出力は、
空気調和機全体の動作制御を行う制御部3に導かれてい
る。また、制御部3には、電源スイッチ4の出力と応急
運転スイッチ5の出力とが、キー入力部6を介して導か
れているとともに、室温検出部7の出力が、比較判定部
8を介して導かれている。
【0012】また、制御部3には、冷房運転モード、暖
房運転モード、応急運転モード(自動運転モード)、試
運転モード等の各種動作モードを制御するためのデータ
が格納されたデータ格納部9が双方向に接続されている
とともに、図示しない圧縮機や室内送風機、室外送風機
等を駆動する駆動制御部10が双方向に接続されてい
る。制御部3は、空気調和機の機器本体(セパレートタ
イプのものでは室内機本体)に内蔵されており、電源ス
イッチ4及び応急運転スイッチ5は、機器本体に取り付
けられている。
【0013】図2は、本発明の空気調和機の機器本体
(セパレートタイプのものでは室内機本体)20の外観
図を示している。この機器本体20は、前面パネル21
が前方へ旋回可能あるいは取り外し可能となっており、
フィルタ22の交換時等に機器本体20から前方へ旋回
するようになっている。また、応急運転スイッチ5は、
日常使用するものではないことから、前面パネル21の
内側の機器本体20に設けられており、通常は使用者か
ら見えないようになっている。また、電源スイッチ4
は、機器本体20の下端部に設けられており、前面パネ
ル21を装着したときにも、外部から見える位置に取り
付けられている。なお、応急運転スイッチ5も、電源ス
イッチ4の近傍に配置して、外部から見える位置に設け
てもよい。
【0014】上記構成において、制御部3はマイクロコ
ンピュータ上で動作するソフトウエアを含む構成となっ
ており、冷房運転モード、暖房運転モード、応急運転モ
ード(自動運転モード)、試運転モード等の各種動作モ
ードの制御は、リモコンスイッチ1からの各種制御信
号、電源スイッチ4からの操作信号、応急運転スイッチ
5からの操作信号、及び室温検出部7からの検出信号等
に基づいて、それぞれのモードにあった制御を行うよう
になっている。
【0015】また、制御部3は、電源スイッチ4の投入
時に応急運転スイッチ5のオン、オフを判別する処理を
行っており、応急運転スイッチ5のオン、オフによっ
て、その後の処理が異なるようになっている。
【0016】また、電源スイッチ4は、空気調和機を長
期間使用しないときにオフとし、夏場や冬場等、一定期
間継続して使用するような場合には、オン状態のままで
使用されるスイッチである。この場合、空気調和機の起
動、停止は専らリモコンスイッチ1に設けられた電源ス
イッチ(図示省略)によって行われる。すなわち、機器
本体20に取り付けられた電源スイッチ4は、空気調和
機を立ち上げるためのスイッチであり、リモコンスイッ
チ1に設けられた電源スイッチは、この電源スイッチ4
がオン状態であることを前提として操作されるスイッチ
である。なお、圧縮機、室外熱交換機、室内熱交換機等
の冷凍サイクル機器の構成については、従来より周知で
あるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0017】次に、上記構成の運転制御装置において、
応急運転モードと試運転モードの動作について、図3の
フローチャートを適宜参照して説明する。使用者が例え
ばリモコンスイッチ1を無くしたような場合に、機器本
体20に設けられている応急運転スイッチ5を押すこと
によって、とりあえず応急運転モード(自動運転モー
ド)で機器を動作させる場合がある。そして、この場合
には、電源スイッチ4は通常オン状態であるので、使用
者は応急運転スイッチ5のみを押すことになる。また、
電源スイッチ4がオン状態でない場合には、まず電源ス
イッチ4を押してから、次に応急運転スイッチ5を押す
ことになる。
【0018】制御部3は、電源スイッチ4の投入時に
(ステップS1)、スイッチの読み込みとともに初期化
を行って(ステップS2,S3)、応急運転スイッチ5
が押されているか否か(すなわち、応急運転スイッチ5
のオン状態を示すフラグがオンされているか否か)を判
断している(ステップS4)。そして、電源スイッチ4
の投入時に応急運転スイッチ5が押されていない場合に
は、ステップS4からステップS5へと動作を進めて、
その後のスイッチ操作に従った処理を開始する(ステッ
プS5,S6)。
【0019】すなわち、この場合には応急運転スイッチ
5が押されているので、制御部3は、その操作信号に基
づき、データ格納部9に格納された応急運転モード(自
動運転モード)の動作プログラムに従って、応急運転モ
ードを実行する。つまり、制御部3は、室温検出部7に
より検出された温度が冷房運転を開始すべき温度である
と比較判定部8によって判定された場合には、冷房運転
モードを実行し、室温検出部7により検出された温度が
暖房運転を開始すべき温度であると比較判定部8によっ
て判定された場合には、暖房運転モードを実行する。
【0020】一方、試運転モードを実行させたい場合に
は、まず応急運転スイッチ5を押した状態で、電源スイ
ッチ4を投入する。例えば、応急運転スイッチ5を右手
で押した状態で、左手で電源スイッチ4を投入する。
【0021】制御部3では、この電源スイッチ4の投入
時に、応急運転スイッチ5が押されているか否か(すな
わち、応急運転スイッチ5のオン状態を示すフラグがオ
ンされているか否か)の判断を行う(ステップS4)。
そして、この場合には、応急運転スイッチ5が押されて
いることから、制御部3は、ステップS4からステップ
S7へと動作を進め、データ格納部9に格納された試運
転モードの動作プログラムに従って、強制的に圧縮機を
運転させる試運転モードを実行する。そして、応急運転
スイッチ5を再び押して試運転モードを終了すると、応
急運転スイッチ5のオン状態を示すフラグをオフして
(ステップS8)、動作を終了する。
【0022】このように、本発明の運転制御装置によれ
ば、応急運転スイッチ5のみを押すといった通常のスイ
ッチ操作で応急運転モードを実行し、片方の手で応急運
転スイッチ5を押した状態としてもう片方の手で電源ス
イッチ4を押すといった通常操作とは全く異なる操作に
よって試運転モードを実行するものであるから、応急運
転モードと試運転モードとを確実に使い分けることがで
きるものである。
【0023】つまり、試運転スイッチを削除し応急運転
スイッチ5を試運転スイッチとして兼用することによ
り、従来のものと同様1個のスイッチとしたにも係わら
ず、そのスイッチ操作が従来のものとは全く異なること
から、操作ミスが無くなるとともに、操作時間の無駄も
無くなるものである。
【0024】
【発明の効果】本発明に係わる空気調和機の運転制御装
置は、片方の手で応急運転スイッチを押した状態とした
上でもう片方の手で電源スイッチを押すといった通常操
作とは全く異なる操作によって試運転モードを実行する
ように構成したので、応急運転スイッチを試運転スイッ
チとして兼用したにも係わらず、応急運転モードのスイ
ッチ操作と試運転モードのスイッチ操作とを明確に区別
することができる。つまり、スイッチを押す回数や押す
時間の長さで区別していた従来の空気調和機に比べて、
応急運転モードと試運転モードとを明確かつ確実に使い
分けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる空気調和機の運転制御装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の空気調和機の機器本体の外観図であ
る。
【図3】本発明に係わる空気調和機の運転制御装置の動
作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
3 制御部(試運転モード実行手段) 4 電源スイッチ 5 応急運転スイッチ 9 データ格納部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源スイッチをオンした状態で、室内機
    本体に設けられた応急運転スイッチを押圧操作すること
    により、自動運転を実行するようになった空気調和機に
    おいて、 前記応急運転スイッチを押圧操作しながら前記電源スイ
    ッチをオンすることにより、強制的に圧縮機を運転させ
    る試運転モードを実行する試運転モード実行手段を備え
    たことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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