JPH09303007A - 扉におけるラッチ機構の取付構造 - Google Patents

扉におけるラッチ機構の取付構造

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JPH09303007A
JPH09303007A JP11795896A JP11795896A JPH09303007A JP H09303007 A JPH09303007 A JP H09303007A JP 11795896 A JP11795896 A JP 11795896A JP 11795896 A JP11795896 A JP 11795896A JP H09303007 A JPH09303007 A JP H09303007A
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latch
plate
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cover
box
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JP11795896A
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Masahiko Nakamuta
昌彦 中牟田
Masakatsu Seo
雅勝 瀬尾
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Itoki Crebio Corp
Itoki Co Ltd
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Itoki Crebio Corp
Itoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉へのラッチ機構の組付け作業を極めて簡略
化し、またメンテナンス時の作業も簡単である扉におけ
るラッチ機構の取付構造を提供する。 【解決手段】 キャビネットの前面開口部に開閉可能に
取付ける扉7であって、前記扉の背面側の召し合わせ部
34に沿って後方開放したラッチボックス35を形成
し、該ラッチボックスを閉止するラッチカバー42に、
把手及びラッチ機構を全て組付けた状態で、該ラッチカ
バーをラッチボックスに取付けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉におけるラッチ
機構の取付構造に係わり、更に詳しくはキャビネットの
前面開口部を扉で閉止した際に、その閉止状態を維持す
るためのラッチ機構を扉に組付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の扉におけるラッチ機構の取付構造
は、各種提供されており、例えば実公平5−19478
号公報にて開示されるものがある。
【0003】そのラッチ機構の取付構造は、扉の背面側
であって召し合わせ部に沿って縦溝を残して裏カバーを
取付け、該縦溝内に引手(把手)を回転可能に内装した
引手カバーを取付けるとともに、該引手カバー内に引手
の動作に連動して回転するように上下方向に設けた保持
管の上下端に、作動杆を連結し、更に前記作動杆の先端
部を、縦溝の終端部であって扉の表面板と該表面板から
後方へ折曲形成した折曲板部との間に固定したラッチ受
具で回動可能に支持して取付け、そして作動杆の先端に
固定したラッチを前記折曲板部の切欠部から後方へ突出
可能となした構造のものである。
【0004】しかし、従来のものは、ラッチ機構を扉の
表面板の背面に直接取付けていたので、ラッチ機構の扉
への組付け作業に手間がかかるとともに、メンテナンス
時に扉自体を分解しなければならないといった欠点があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が前述
の状況に鑑み、解決しようとするところは、扉へのラッ
チ機構の組付け作業を極めて簡略化し、またメンテナン
ス時の作業も簡単である扉におけるラッチ機構の取付構
造を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャビネット
の前面開口部に開閉可能に取付ける扉であって、前記扉
の背面側の召し合わせ部に沿って後方開放したラッチボ
ックスを形成し、該ラッチボックスを閉止するラッチカ
バーに、把手及びラッチ機構を全て組付けた状態で、該
ラッチカバーをラッチボックスに取付けてなる扉におけ
るラッチ機構の取付構造を構成することにより、前述の
課題の解決を図った。
【0007】ここで、前記ラッチボックスは、前記扉の
表面板の側縁を後方へ折曲して側面板を形成するととも
に、該側面板の後縁を内方へ折曲して補強片を形成し、
そして表面板の上下縁を後方へ折曲して縁板を形成し、
前記表面板の裏面側に、一側縁に取付縁を形成した裏カ
バーをラッチボックスとなる空間を残して固定した構造
であり、前記ラッチカバーは、カバー板の一側縁に前記
補強片を係合する段縁を形成するとともに、該段縁から
前記側面板の内側に当接する脚板を延設し、カバー板の
他側縁に前記取付縁に係合する取付板を形成し、前記カ
バー板の上下端縁に沿ってラッチが突出する挿通孔を形
成した構造である。
【0008】そして、前記ラッチカバーの前面側に操作
ボックスを取付け、該操作ボックスには、一部に把手を
突設した回転軸を回転可能に上下貫通し、該回転軸の上
下端に、先端部にラッチを固定したシャフトを連結し、
前記ラッチに近い部分のシャフトを軸受にてラッチカバ
ーに取付けるとともに、該ラッチを前記挿通孔から後方
へ突出してなるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に添付図面に示した実施形態に
基づき更に本発明の詳細を説明する。図1は本発明に係
る壁面収納型の扉付きキャビネットを示し、該キャビネ
ットAは、壁面を構成する間仕切パネル又は構造壁と一
体的に構成することもできるが、本実施形態では壁面と
は独立に構成した構造のものを示している。図2は、当
該キャビネットAの分解斜視図を示し、図中1は仕切板
を兼ねた側板、2はベース、3は天レール、4は背板、
5は構造棚板、6は普通棚板、7は扉をそれぞれ示して
いる。
【0010】前記キャビネットAは、両側板1,1を下
部アジャスター8,8を介して床面に設置したベース2
に立設するとともに、天井に固定した前後の天レール
3,3に上部アジャスター9,9を介して突っ張り固定
し、両側板1,1の後端間に背板4を係止し、両側板
1,1間の所定高さ位置に構造棚板5を取付けて内部収
納空間を上下に区画するとともに、ベース2と構造棚板
5間に複数の普通棚板6,…を着脱自在に取付け、そし
て前面開口部には両開き扉7,7を開閉自在に取付けた
構造のものである。
【0011】前記扉7は、上部を前記構造棚板5にヒン
ジ10にて開閉自在に取付けるとともに、下部を前記ベ
ース2に同様のヒンジ10にて開閉自在に取付けてい
る。この場合、前記構造棚板5は、普通棚板6と同様な
棚受金具11,…を用いて両側板1,1に取付けてあ
り、その上下方向の取付位置は変更可能となっている。
即ち、キャビネットAの利用勝手に応じて構造棚板5の
取付位置が決定され又は変更されると、それに応じた上
下高さを有する扉7が装着される。また、前記構造棚板
5よりも上方の上キャビネットA1にも同様に、扉7
C,7Cを該構造棚板5と、天井付近に取付けた天板1
2又は天レール3に同様なヒンジ10,…を用いて開閉
自在に装着されている。
【0012】次に、各部の具体的構造について説明す
る。前記側板1は、板体の前後端縁に断面四角形の支柱
部1A,1Bを一体形成し、前後の支柱部1A,1B間
は側面板1Cとなっている。そして、前方の支柱部1A
の後面と、後方の支柱部1Bの前面には、前記棚受金具
11を嵌合係止するための横長の係止孔13,…が等間
隔に対面して形成されている。そして、図3に示すよう
に、前記支柱部1Aの下端内部に固定した下部アジャス
ター8の固定板8Aに垂下したボルト8Bを、前記ベー
ス2の上面に固定した受台8Cの上面に挿通するととも
に、該ボルト8Bに螺合したナット8Dを前記受台8C
の上面に当止している。尚、前記支柱部1Bも同様に下
部アジャスター8で支持している。また、前記支柱部1
Aの上部は、前記天レール3に沿って一体形成した断面
コ字形の突台3Aに、上部アジャスター9の受部9Aを
外嵌し、該受部9Aから垂下したボルト9Bを支柱部1
Aの上端に固定した支持板9Cに挿通するとともに、ボ
ルト9Bに螺合したナット9Dを該支持板9Cの上面に
当止している。尚、前記支柱部1Bも同様に上部アジャ
スター9で支持している。
【0013】また、図3及び図4に示すように、前記側
板1の前面部であって、下部には係止片14がビス止め
されており、該係止片14に巾木15の上部を係止する
とともに、該巾木15の下方へ延びた部分は前記ベース
2の前面に重合している。更に、前記側板1の前面部で
あって、上部には前記上部アジャスター9の支持板9C
とナット9Dの間に基板部分を挟み込む等によって保持
された笠木16が、前記天レール3の前面に重合するよ
うに取付けられている。更に、前記側板1の後面部にも
同様に巾木15及び笠木16を取付けている。また、前
記ベース2の上面部分は地板17によって覆われてい
る。この地板17の取付方法は、前記構造棚板5と同じ
であっても、またベース2に直接取付けても良い。
【0014】次に、図5〜図8に基づいて、前記構造棚
板5及び普通棚板6を両側板1,1に取付ける構造を説
明する。前記側板1の支柱部1A,1Bに形成した係止
孔13は、横長の長方形状の孔であり、中空の支柱部1
A,1Bの内部に連通したものである。また、前記棚受
金具11は、受板11Aの一端に、やや幅を狭めた首部
11Bを有し、該首部11Bから係止板11Cを前記受
板11Aとのなす角度が直角よりもやや小さい角度(鋭
角)になるように折曲形成したものである(図5及び図
8参照)。そして、この棚受金具11の係止板11C
を、所定の係止孔13に先端側から挿入して、受板11
Aを下方へ回転しながら係止板11Cの先端を支柱部1
Aの内面に当止するとともに、首部11Bの段部11D
を支柱部1Aの外面に当止し、受板11Aが水平になる
状態に取付ける。前後及び左右の4個を一対として、前
記両側板1,1の前後の各支柱部1A,1Bの同じ高さ
位置の係止孔13,…に、前述の如く棚受金具11,…
を取付けた状態で、各棚受金具11,…の受板11Aの
上面に構造棚板5又は普通棚板6を載置して取付けるの
である。
【0015】ここで、前記構造棚板5の奥行幅は、後端
が後方の支柱部1Bの前面に当止した状態で前端が前方
の支柱部1Aの前面と略面一になるように設定されてい
る。即ち、前記棚受金具11,…に構造棚板5を載置す
ると、構造棚板5の両側後端が支柱部1Bの前面に当止
し、両側前端部に設けた切欠部5Aが支柱部1Aの後面
に当止するとともに、側面にも当止するので、構造棚板
5は前後左右に移動することはない。一方、普通棚板6
の奥行幅は、前後の支柱部1A,1Bの間隔に略一致さ
せており、同様に棚受金具11,…に載置した状態では
前後左右に移動することはない。
【0016】また、前記背板4は、両側縁の前半部分を
段落ちさせて係合部4Aを形成するとともに、該係合部
4Aの後退面には縦長孔18を形成している。一方、前
記側板1の後方の支柱部1Bの背面にも前記縦長孔18
と同形の縦長孔19を並設し、該縦長孔19に側面視略
H字形のフック20を係止し、該フック20に背板4の
縦長孔18を係止するとともに、係合部4Aを支柱部1
Bの側部に係合させて背板4を取付けている。
【0017】ここで、前記構造棚板5は、前述のように
扉7をヒンジ10を介して取付けるため、扉7の開閉動
作によって構造棚板5がガタつくことは好ましくない。
そのため、更に好ましい実施形態では、図9に示すよう
に、棚受金具11と構造棚板5の支持部分の構造を工夫
している。
【0018】つまり、図9(a) に示すものは、棚受金具
11で載支する部分の構造棚板5の構造として、上面板
5Bの端部を下方へ折曲した端面板5Cの下端を、前記
上面板5Bと平行に内方へ折曲して載置板5Dを形成す
るとともに、該載置板5Dの内縁に立上片5Eを形成し
た構造とする。そして、前記棚受金具11の受板11A
の先端に係合片11Eを直角に折曲して立起させ、他の
構造は前記同様とするものである。そして、前記構造棚
板5の載置板5Dを棚受金具11の受板11Aに載置す
るとともに、立上片5Eを係合片11Eに沿わせて当止
する構造である。また、図9(b) に示したものは、図9
(a) の状態で一部を切り欠いた弾性リング21で、重合
した受板11Aと載置板5Dとを挾持したものである。
また、図9(c) に示したものは、図9(a) の構造に加
え、係合片11Eの先端に、立上片5Eの上端縁に係合
する爪部11Fを形成し、立上片5Eの上動を規制した
ものである。更に、図9(d) に示したものは、図9(a)
の状態で、重合した受板11Aと載置板5Dとに抜止め
ピン22を貫通させて重合状態を維持するものである。
特に、図9(b) 〜(d) に示した構造は、側板1の後方支
柱部1Bに対する構造棚板5の取付構造に適用すれば、
扉7の重みで構造棚板5の後部が持ち上がることを規制
できるので好ましい。
【0019】そして、図10及び図11に示すように、
前記構造棚板5の前端部に、ヒンジ10を介して扉7が
開閉自在に取付けられる。その構造の一例を示せば、先
ず前記構造棚板5の前端部の側部であって、上面板5B
の下面に固定金具23を固着するとともに、該固定金具
23に対応する端面板5Cに切欠開口24を形成してい
る。前記固定金具23は、断面略コ字形の取付台23A
とその両側に前記上面板5Bに固着する固定板23B,
23Bを折曲形成したものである。そして、前記ヒンジ
10は、前記固定金具23に取付けるアーム25と、前
記扉7に取付ける軸受部材26と、アーム25と軸支部
材26とに両端を枢着する回動部材27とから構成され
ている。
【0020】前記アーム25は、その基板25Aを前記
構造棚板5の切欠開口24から挿入し、前記固定金具2
3の取付台23Aに重合してビス止めして当該構造棚板
5に取付け、前記基板25Aの先端部にクランク状に段
折り形成した支持板25Bを該構造棚板5から突出させ
る。また、前記軸受部材26は、断面略L字形の形状を
有し、その一片の取付板26Aを扉7の背面端部にビス
止めし、他片の軸支板26Bを扉7の背面に形成した横
長開口28の端部寄りから内方へ位置させている。そし
て、前記回動部材27は、前記横長開口28内から扉7
の内部に収容可能な寸法のやや長尺部材であり、一端を
前記軸受部材26の軸支板26Bに第1支軸29にて水
平回動可能に枢着するとともに、他端をその中央部に形
成した水平なスリット27A内に前記アーム25の支持
板25Bを挿入した状態で、該支持板25Bに第2支軸
30にて水平回動可能に枢着している。また、図示しな
いが、前記ヒンジ10と同じ構造のヒンジを用いて扉7
の下端部を前記ベース2又は地板17の前端部に取付け
ている。
【0021】本実施形態のヒンジ10によって構造棚板
5に取付けた扉7は、以下のような開閉動作を行う。先
ず、キャビネットAの前面開口部が扉7で閉止された場
合には、回動部材27が扉7と平行になり且つ横長開口
28内に収容された状態になる(図11参照)。そし
て、扉7の他端部の把手31を持って手前に引くと、ア
ーム25に対して回動部材27が第2支軸30を中心に
回転するとともに、回動部材27に対して軸受部材26
が第1支軸29を中心に回転し、もって扉7が構造棚板
5から離れながら回転開放する。この場合、扉7はキャ
ビネットAの前面開口部を全開するように構造棚板5と
略平行になるまで開くことが可能である。しかし、ヒン
ジ10の具体的構造については限定されず、支軸が一つ
のヒンジ構造であっても、単に蝶番であっても構わな
い。
【0022】また、図12に示すように、扉7の裏面上
縁には、構造棚板5の端面板5Cに吸着する磁石32を
内装したゴム製の戸当たり具33を設けている。
【0023】次に、扉7を開閉操作するための施錠機構
について図13〜図15に基づいて説明する。前記扉7
の裏面側には、召し合わせ部34に沿って後方へ開放し
たラッチボックス35を形成している。前記扉7は、表
面板36の側縁を後方へ折曲して側面板37を形成する
とともに、該側面板37の後縁を内方へ折曲して補強片
38を形成し、そして表面板36の上下縁を後方へ折曲
して縁板39を形成し、前記表面板36の裏面側に裏カ
バー40を前記ラッチボックス35を残して固定した構
造を有する。尚、前記裏カバー40の側縁後部であっ
て、前記ラッチボックス35に面した部分を段落ちさせ
て取付縁41を形成している。
【0024】そして、前記ラッチボックス35には、ラ
ッチカバー42が取付けられるようになっている。この
ラッチカバー42は、カバー板43の一側縁に前記補強
片38を係合する段縁44を形成するとともに、該段縁
44から前記側面板37の内側に当接する脚板45を延
設し、カバー板43の他側縁に前記取付縁41に係合す
る取付板46を形成したものであり、更に前記カバー板
43の上下中央部には長方形状の開口47を形成すると
ともに、上下端縁に沿って後述のラッチが突出する挿通
孔48を形成している。また、前記ラッチカバー42の
開口47には、後方へ突出するようにボックス状の小カ
バー49が嵌合状態で固着されている。この小カバー4
9を固着されたものを全体としてラッチカバー42とす
る。
【0025】前記把手31は、操作ボックス50の内部
であって、該操作ボックス50を回転可能に上下貫通し
た回転軸51の一部に一体突設している。そして、前記
回転軸51の上下端には四角柱状のシャフト52,52
を連結した状態で、前記操作ボックス50を小カバー4
9の内部に一部収容してビス止めしている。また、前記
シャフト52の先端部にはラッチ53を固定し、該ラッ
チ53に近い部分のシャフト52を軸受54にてラッチ
カバー42の適所、例えばカバー板43にビス止め等の
適宜な固定手段で取付けるとともに、該ラッチ53を前
記挿通孔48から後方へ突出した状態にする。
【0026】このように、前記ラッチカバー42に把手
31、回転軸51、シャフト52、ラッチ53及び軸受
54等のラッチ機構を全て組み込んだ状態で、当該ラッ
チカバー42を前記ラッチボックス35に取付けるので
ある。即ち、前記ラッチカバー42の脚板45を扉7の
表面板36と補強片38との間に嵌入して、脚板45を
側面板37の内側に当止するとともに、補強片38を段
縁44に係合させ且つ取付板46を裏カバー40の取付
縁41に係合させた後、該取付板46を取付縁41にビ
ス止めして取付けるのである。こうすることによって、
ラッチ機構は、簡単にラッチボックス35とラッチカバ
ー42で囲まれた空間に配設することができるのであ
る。
【0027】尚、前記把手31を臨む扉7の表面板36
には、予め指を挿入するための挿入開口55を形成し、
ラッチカバー42をラッチボックス35に取付けると同
時に、把手31が扉7の表面側から操作できるようにな
る。ここで、前記上方のラッチ53は、構造棚板5の端
面板5Cに開口した係合穴56に、下方のラッチ53
は、前記地板17の端面板に設けた図示しない同様の係
合穴に、扉7を閉止した際にそれぞれ係合し、把手31
を引いて回転軸51及びシャフト52を介してラッチ5
3を回転させることにより、係合を解除するのである。
また、前記回転軸51は、前記ラッチ53が係合穴56
に係合する方向に、コイルばね57等によって弾性付勢
されている。
【0028】次に、前記ラッチ53が係合穴56に係合
した状態でその回転を規制するための施錠装置58につ
いて、図15に基づき説明する。尚、図15には、扉7
は省略し、左右の操作ボックス50,50のみを示して
いる。先ず、本実施形態では、右側扉7Aにシリンダー
錠59を設け、該シリンダー錠59による右側扉7Aの
ラッチ53の施錠操作に従動して左側扉7Bのラッチ5
3の施錠操作が行われる基本構造である。
【0029】即ち、前記シリンダー錠59は、右側扉7
Aの操作ボックス50の内部に取付けられており、該シ
リンダー錠59には施錠、解錠操作に伴って左右にスラ
イド移動する長尺板状の閂杆60を有している。前記回
転軸51は、シリンダー錠59よりも召し合わせ部34
側に配設してある。そして、前記閂杆60は、回転軸5
1の後方に近接した制御板61と、該制御板61の先端
側に回転軸51の側方に沿って前方へ折曲した当止片6
2と、該当止片62の前端から召し合わせ部34側へ延
びた操作片63とから形成され、シリンダー錠59から
回転軸51を迂回するように操作ボックス50の端面の
貫通孔64から出没するのである。また、前記閂杆60
の制御板61には、当止片62に近接した位置に制御穴
65を形成している。そして、図15(a) に示した通常
のシリンダー錠59の解錠状態において、当止片62は
回転軸51の側面に近接又は当止した位置に設定されて
おり、回転軸51の一部であって該当止片62に近接し
た位置に突設した断面三角形状の突起66が、把手31
を矢印の方向へ引き、即ちラッチ53が係合穴56から
外れる方向に回転させると、前記制御穴65内を回転移
動することができるようになっている。即ち、把手31
を引くことよってラッチ53を係合穴56から外して、
自由に右側扉7Aを開放できるのである。
【0030】一方、左側扉7Bに設けた操作ボックス5
0内には、前述の如く回転軸51が縦設されており、そ
のラッチ53が対応する係合穴56に係合した状態にお
いて、回転軸51の一部であってその軸芯よりも召し合
わせ部34側の操作ボックス50の前壁面に近接した位
置に、前記同形の突起66を突設している(図15(a)
参照)。この状態で、該突起66は操作ボックス50の
前壁面、あるいは前壁面に突設したストッパー部67に
当止されている。また、前記突起66に対応し、該回転
軸51よりも召し合わせ部34側の操作ボックス50内
に取付けた保持部材68のスライド孔69に、可動部材
70を自由に水平スライド移動可能に内挿している。
尚、この状態では、前記可動部材70と突起66との間
には、前記把手31を矢印の方向に引いた場合に、該突
起66の自由な回転移動を妨げない程度の間隔を設けて
いる。即ち、前記把手31を手前へ引くと、回転軸51
を矢印の方向に自由に回転させことができ、もってラッ
チ53を係合穴56から外して左側扉7Bを開放するこ
とが可能である。尚、前記可動部材70は、適宜な抜け
落ち防止構造によって保持されており、一端が操作ボッ
クス50の召し合わせ部34側の端面の貫通孔71から
召し合わせ部34側に臨んでいる。当然ではあるが、前
記貫通孔64,71に対応して右側扉7Aと左側扉7B
の側面板37には開口が形成されている。
【0031】そして、右側扉7Aと左側扉7Bとを閉止
し、各ラッチ53が係合穴56に係合した状態で、図1
5(b) に示すように、前記シリンダー錠59を施錠操作
すると、前記閂杆60は、その先端の操作片63が右側
扉7Aの召し合わせ部34から突出するように左側へス
ライド移動する。そして、当該閂杆60の制御板61に
開けた制御穴65が、回転軸51の突起66の位置から
外れて、前記把手31を引いても該突起66が制御板6
1に当接するので、回転軸51の回転が規制され、もっ
てラッチ53が係合穴56に係合した状態を維持する。
一方、召し合わせ部34から突出した前記閂杆60の操
作片63は、左側扉7Bの貫通孔71から内部に進入し
て、前記可動部材70を内方へ押して移動させる。その
結果、前記可動部材70の端部は、前記突起66に近接
又は当接した状態となるので、左側扉7Bの把手31を
引いても、突起66がシリンダー錠59の閂杆60で押
された可動部材70に当止され、回転軸51の矢印方向
への回転が規制され、持ってラッチ53が係合穴56に
係合した状態を維持するのである。それから、シリンダ
ー錠59を解錠操作すれば、前記閂杆60は右側へ移動
して図15(a) に示した状態となるので、扉7の開閉操
作が自由にできるようになる。
【0032】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の扉におけるラッ
チ機構の取付構造によれば、以下の顕著な効果を奏す
る。
【0033】請求項1によれば、ラッチカバーに、把手
及びラッチ機構を全て組付けた状態で、扉の背面側の召
し合わせ部に沿って後方開放したラッチボックスに取付
けるので、扉へのラッチ機構の組付け作業を極めて簡略
化でき、またメンテナンス時の作業も簡単である。
【0034】請求項2によれば、ラッチカバーの脚板を
扉の表面板と補強片との間に嵌入して、脚板を側面板の
内側に当止するとともに、補強片を段縁に係合させ且つ
取付板を裏カバーの取付縁に係合させた後、該取付板を
取付縁にビス止め等によって取付けるので、ラッチカバ
ーのラッチボックスへの取付作業が簡単であり、しかも
ラッチ機構は、ラッチボックスとラッチカバーで囲まれ
た空間に配設することができるので、扉の背面に露出せ
ず、外観性にも優れている。
【0035】請求項3によれば、操作ボックス内に把手
を一体的に設けた回転軸を取付けるることにより、精度
が要求される回転部分が操作ボックス内に集約されて内
装されるので、該操作ボックスをラッチカバーに取付け
るだけで精度の高い組付けが簡単にでき、しかも操作ボ
ックスの上下に回転軸が貫通しているので、該回転軸の
上下端にシャフトを連結することが容易であり、更に先
端部に固定したラッチに近い部分のシャフトをラッチカ
バーに取付けた軸受にて支持するので、ラッチに対する
高い取付強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁面収納型の扉付きキャビネット
を示す簡略正面図である。
【図2】同じくキャビネットの分解簡略斜視図である。
【図3】側板の立設状態を示す要部の縦断面図である。
【図4】キャビネットの組立状態を示す簡略縦断面図で
ある。
【図5】側板への構造棚板と背板の取付構造を示す部分
斜視図である。
【図6】側板に棚受金具を取付けた状態の横断面図であ
る。
【図7】棚受金具によって普通棚板を載支した状態の縦
断面図である。
【図8】棚受金具の斜視図である。
【図9】構造棚板を載支する棚受金具の他の例を示す要
部の断面図である。
【図10】構造棚板に扉をヒンジにて取付ける構造を示
す要部の部分斜視図である。
【図11】同じく扉の取付状態を示す要部の縦断面図で
ある。
【図12】扉に設けた戸当たり具の例を示す部分断面図
である。
【図13】扉にラッチ機構を組付ける構造を示す要部の
分解斜視図である。
【図14】同じく扉のラッチ機構を組付けた状態を示す
扉の横断面図である。
【図15】扉の施錠装置を示し、(a) は解錠状態の要部
の横断面図、(b) は施錠状態の要部の横断面図である。
【符号の説明】
A キャビネット A1 上キャビネット 1 側板 2 ベース 3 天レール 4 背板 5 構造棚板 6 普通棚板 7 扉 7A 右側扉 7B 左側扉 8 下部アジャスター 9 上部アジャスター 10 ヒンジ 11 棚受金具 12 天板 13 係止孔 14 係止片 15 巾木 16 笠木 17 地板 18,19 縦長孔 20 フック 23 固定金具 24 切欠開口 25 アーム 26 軸受部材 27 回動部材 28 横長開口 31 把手 33 戸当たり具 34 召し合わせ部 35 ラッチボックス 36 表面板 37 側面板 38 補強片 39 縁板 40 裏カバー 41 取付縁 42 ラッチカバー 43 カバー板 44 段縁 45 脚板 46 取付板 47 開口 48 挿通孔 49 小カバー 50 操作ボックス 51 回転軸 52 シャフト 53 ラッチ 54 軸受 55 挿入開口 56 係合穴 57 コイルばね 58 施錠装置 59 シリンダー錠 60 閂杆 61 制御板 62 当止片 63 操作片 64 貫通孔 65 制御穴 66 突起 67 ストッパー部 68 保持部材 69 スライド孔 70 可動部材 71 貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットの前面開口部に開閉可能に
    取付ける扉であって、前記扉の背面側の召し合わせ部に
    沿って後方開放したラッチボックスを形成し、該ラッチ
    ボックスを閉止するラッチカバーに、把手及びラッチ機
    構を全て組付けた状態で、該ラッチカバーをラッチボッ
    クスに取付けてなることを特徴とする扉におけるラッチ
    機構の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ラッチボックスは、前記扉の表面板
    の側縁を後方へ折曲して側面板を形成するとともに、該
    側面板の後縁を内方へ折曲して補強片を形成し、そして
    表面板の上下縁を後方へ折曲して縁板を形成し、前記表
    面板の裏面側に、一側縁に取付縁を形成した裏カバーを
    ラッチボックスとなる空間を残して固定した構造であ
    り、前記ラッチカバーは、カバー板の一側縁に前記補強
    片を係合する段縁を形成するとともに、該段縁から前記
    側面板の内側に当接する脚板を延設し、カバー板の他側
    縁に前記取付縁に係合する取付板を形成し、前記カバー
    板の上下端縁に沿ってラッチが突出する挿通孔を形成し
    た構造である請求項1記載の扉におけるラッチ機構の取
    付構造。
  3. 【請求項3】 前記ラッチカバーの前面側に操作ボック
    スを取付け、該操作ボックスには、一部に把手を突設し
    た回転軸を回転可能に上下貫通し、該回転軸の上下端
    に、先端部にラッチを固定したシャフトを連結し、前記
    ラッチに近い部分のシャフトを軸受にてラッチカバーに
    取付けるとともに、該ラッチを前記挿通孔から後方へ突
    出してなる請求項1又は2記載の扉におけるラッチ機構
    の取付構造。
JP11795896A 1996-05-13 1996-05-13 扉におけるラッチ機構の取付構造 Pending JPH09303007A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000070528A (ja) * 1999-09-16 2000-03-07 Toyomaru Sangyo Kk 遊技機の制御基板ケ―ス
JP2001342764A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Itoki Crebio Corp ラッチ機構付き板体
CN111119577A (zh) * 2018-10-31 2020-05-08 云丁网络技术(北京)有限公司 电子锁及其面板结构

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