JP2003239575A - 合成樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構造 - Google Patents
合成樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構造Info
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Abstract
る中空状の扉に、シリンダ錠を、簡単かつ容易に、しか
もキャビネットの収容空間を侵すことがないようにし
て、強固に取り付けることができるようにする。 【解決手段】 合成樹脂製の薄肉中空板状の扉7の裏面
板11における互いに隣接する2個のリブ12、12の
間の部分に挿入孔19を設けることにより、扉7の裏面
に凹入部20を形成するとともに、凹入部20に対応す
る表面板10の要所に、シリンダ錠22の前端面露呈用
の窓孔21を設け、両端部に取付フランジ25、26を
形成した支持プレート23の中間部に固定したシリンダ
錠22を、鍵孔が形成された前端が表面板10の窓孔2
1に露呈するようにして、凹入部20に嵌合し、かつ支
持プレート23の両取付フランジ25、26を、裏面板
11の裏面における凹入部20の対向縁に当接させて固
着する。
Description
ト本体の前面開口部を開閉する合成樹脂製の薄肉板から
なる中空状の扉に、シリンダ錠を後方から取り付ける構
造に関する。
端に、前面が開口する箱状のキャビネット本体を支持
し、その前面開口部を、はね上げ式の扉をもって開閉す
るようにした従来の吊り型キャビネットにおいては、扉
は通常木製または板金製のいずれかである。
錠の外形と補形をなす挿入孔を穿設し、そこにシリンダ
錠を嵌合したり、扉の裏面に、シリンダ錠を支持する台
座をねじ止めしたりして、シリンダ錠を扉に取り付けて
いる。
ンダ錠取付部位に、切欠きまたは挿入孔を形成するとと
もに、その縁部にシリンダ錠支持用の台座を溶接し、そ
の台座にシリンダ錠を取り付けている。
ャビネットの扉の軽量化を図るため、扉を、薄肉の合成
樹脂材料により中空板状に形成したものもある。しか
し、扉をそのような材質及び構造とすると、薄肉のため
に、ねじ止めがききにくく、またその薄肉部分に穿孔し
て、そこにシリンダ錠を嵌合しただけでは、十分なシリ
ンダ錠の支持強度が得られない。
扉の場合と同じ要領で、シリンダ錠を扉に取り付けるこ
とはできない。
樹脂製薄肉板からなる中空状の扉において、シリンダ錠
を、簡単かつ容易に、しかもキャビネットの収容空間を
侵すことがないようにして、強固に取り付けることがで
きるようにした、樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構造を
提供することを目的としている。
題は次のようにして解決される。 (1)表面板と裏面板との間に、互いに平行をなす複数
のリブを介在させた中空状の合成樹脂製扉へのシリンダ
錠の取付構造であって、前記裏面板における互いに隣接
する2個のリブの間の部分に挿入孔を設けることによ
り、扉の裏面に凹入部を形成するとともに、前記凹入部
と対応する表面板の要所に、シリンダ錠の前端面露呈用
の窓孔を設け、両端部に取付フランジを形成した支持プ
レートの中間部に固定したシリンダ錠を、鍵孔が形成さ
れた前端が、前記表面板の窓孔に露呈するようにして、
前記凹入部に嵌合し、かつ支持プレートの両取付フラン
ジを、裏面板の裏面における凹入部の対向縁に当接させ
て固着する。
の中間部に、凹入部内に嵌合する凸形折曲部を設け、そ
こにシリンダ錠を固定する。
持プレートの両取付フランジに、凹入部を後方より覆う
カバーを着脱自在に装着する。
て、裏面板における凹入部を挾む1対のリブの外側かつ
該リブに近接する位置に、支持プレートの両端の取付フ
ランジをねじ止めする。
て、シリンダ錠を、その前端面の鍵孔にキーを挿入して
回転させることにより、後端部に設けたキープレート
が、予め定めた施錠位置と解錠位置とに移動させられる
ようにした型式のものとし、前記キープレートの一端
が、キャビネット等の箱状の本体における底板の前部上
面に設けた係合孔に係脱しうるようにし、かつ前記底板
の前部下面に設けた係合孔に係脱しうるようにしたラッ
チ爪を備えるラッチレバーを、支持プレートの一方の取
付フランジに装着する。
面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した2個
のフラップ扉付キャビネット(1)(1)を、机(2)におけ
る天板(3)の後端部に立設した左右1対の支柱(4)(4)
の上端の支持板(5)上に、左右に並べて設けた例を示し
ている。
は、前面が開口する箱状のキャビネット本体(以下単に
本体という)(6)を備え、その前面の開口部には、開口
部全体を覆う扉(7)が、同図に実線で示すように、上下
方向を向いて開口部全体を完全に閉じる閉止位置から、
その下端部を前上方に持ち上げた後、または持ち上げつ
つ、後方に押し込むことにより、同図に想像線で示すよ
うに、本体(6)の上側において、前端部が本体(6)より
前方に僅かに突出して、ほぼ水平をなす全開位置まで開
くように、回動アーム(8)を含む扉案内手段(9)によ
り、開閉自在に装着されている。このような動きをする
扉(7)は、一般にフラップ扉と呼ばれている。
明に直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
成樹脂材料の押出し成形品よりなるもので、側面視にお
いて、中央部が緩やかな円弧状をなして前方に突出する
表面板(10)と、垂直の裏面板(11)との間に、上下方向に
適宜の間隔を保って互いに平行をなす複数の水平のリブ
(12)を介在させて、中空板状に形成されている。(13)は
上面板、(14)は底面板である。
形に突出する左右方向の突条(15)が、また裏面板(11)の
下端部には、前方に向かって凹入する左右方向の凹条(1
6)が、それぞれ設けられている。
(17)の差し込み部(18)が嵌合され、扉(7)の両側端はエ
ンドキャップ(17)により閉塞されている。
(11)の左右方向の中央における最下段のリブ(12)と、下
から2段目のリブ(12)との間の部分には、方形の挿入孔
(19)が穿設され、これによって、扉(7)の裏面中央下部
に、後方から表面板(11)に至る凹入部(20)が形成されて
いる。
1)の中央下部には、後述するシリンダ錠(22)の前端面が
露呈するようにした円形の窓孔(21)が穿設されている。
持する支持プレート(23)が、嵌合され、固定されてい
る。
する側面視コ字状の凸形折曲部(24)を有し、かつ後縁に
上下方向を向く取付フランジ(25)(26)を連設した金属板
よりなり、凸形折曲部(24)を凹入部(20)に嵌合し、上下
の取付フランジ(25)(26)を、裏面板(11)における下から
2段目のリブ(12)の上方及び最下段のリブ(12)の下方に
おける各リブ(12)に近接する位置において、止めねじ(2
7)をもって裏面板(11)に止着してある。
の長円形の錠取付孔(28)が突設されており、この錠取付
孔(28)に、シリンダ錠(22)の本体(22a)を前方より嵌合
し、かつ本体(22a)の前端に形成された拡径鍔部(29)を
前端面(24a)に当接させた状態で、拡径鍔部(29)より若
干後方の本体(22a)の上下部に形成された左右方向を向
く切込溝(30)(30)に、正面形がほぼコ字状をなし、かつ
平面形が波形をなす板ばねよりなる抜け止め部材(31)を
嵌合することにより、シリンダ錠(22)は、支持プレート
(23)の凸形折曲部(24)に装着されている。
た鍵孔(22b)(図6参照)にキー(32)(図4参照)を挿
入して、キー(32)とともに本体(22a)内のロータ(図示
略)を回動させることにより、本体(22a)の後部に上下
動可能として装着されたキープレート(33)を、図4に実
線で示す下限位置である施錠位置と、同じく想像線で示
す上限位置である解錠位置とに移動しうるようになって
いる。
3)を上述のようにして裏面板(11)にねじ止めしたとき、
その鍵孔(22b)のある前端面が表面板(10)の窓孔(21)内
に露出するようにして、支持プレート(23)の凸形折曲部
(24)とともに、凹入部(20)内に嵌合されるようになって
いる。
て段状に折曲されており、施錠位置のとき、下端部が本
体(6)における中空板状に形成された底板(34)の上壁(3
4a)の前部中央に穿設された横長の係合孔(35)に係合し
て、扉(7)の下端部が前方に移動するのを阻止し、解錠
位置のとき、下端が係合孔(35)の上方に外れて、扉(7)
の下端の前方への移動を許容するようになっている。
る上片(24b)には、解錠位置としたときのキープレート
(33)の上端部が嵌合するようにした案内孔(36)が、また
凸形折曲部(24)における下片(24c)と下方の取付フラン
ジ(26)との角部には、施錠位置としたときのキープレー
ト(33)の中間段部が嵌合するようにした案内孔(37)が、
それぞれ穿設されている。
は、扉(7)の裏面下部における凹条(16)内に嵌合するよ
うに前方に向かって突出する左右1対の軸受片(38)(38)
が連設されており、両軸受片(38)(38)に枢支された左右
方向を向く枢軸(39)をもって、ラッチレバー(40)が支持
プレート(23)の下部に枢着されている。
る筒部(41)より下方に向かった後、後方を向き、かつ再
度下方を向く側面視S字状の手掛け部(42)を有してい
る。手掛け部(42)の後上部には、底板(34)におけ下壁(3
4b)の前端部中央であって、かつ上述の係合孔(35)の直
下に穿設された係合孔(43)に係脱する上向きのラッチ爪
(44)が、また手掛け部(4)の中間の段部の上面には、ラ
ッチ爪(44)が係合孔(43)に係合した状態で、支持プレー
ト(23)の下方の取付フランジ(26)の下端部前面に当接し
て、ラッチレバー(40)のそれ以上の図4における反時計
回りの回動を阻止するストッパ(45)がそれぞれ設けられ
ている。
設けられた付勢手段であるねじりコイルばね(46)によ
り、図4における反時計回りに付勢され、常時は、スト
ッパ(45)が取付フランジ(26)の下端部前面に当接し、か
つラッチ爪(44)が係合孔(43)に係合した図4に示す係止
位置に位置しているが、ねじりコイルばね(46)の付勢力
に抗して、手掛け部(42)を前方に引くことにより、ラッ
チ爪(44)が係合孔(43)から離脱した解除位置に回動させ
ることができる。
方に引くラッチ解除操作方向と、扉(7)の下端を前方に
回動させる開扉方向とは同一であるので、ラッチ解除と
開扉とを、片手による自然の動作で、連続して円滑に行
なうことができる。
ッチレバー(40)が係止位置に位置しているときは、底板
(34)における上下に整合する係止孔(35)(43)に、キープ
レート(33)の下端部とラッチ爪(44)とが上下から係合
し、扉(7)の下端部が前方に開くのを強力に阻止するこ
とができる。
る段部(47)が形成されており、この段部(47)に、ラッチ
レバー(40)のラッチ爪(44)と手掛け部(42)の一部とが嵌
合することにより、ラッチレバー(40)の大部分が扉(7)
の下端部後方に隠され、外観を向上することができる。
ンジ(25)の上端には、後方を向く突片(48)が連設されて
おり、この突片(48)には、横長の係止孔(49)が穿設され
ている。
は、横長の係止孔(50)が穿設されている。
持プレート(23)の下端部とキープレート(33)の下端部と
を除く支持プレート(23)の後面のほぼ全体を覆う前面が
開口する薄い箱状のカバー(51)は、その上壁(52)の下面
に突設した係止爪(53)を、係合孔(49)後縁に係合し、か
つ底壁(54)の前縁に連設した前方を向く左右1対の突片
(55)(55)を、係止孔(50)(50)より扉(7)の裏面における
凹条(16)内に突入させるとともに、各突片(55)の上面に
突設した係止爪(56)を、係止孔(50)の上縁前面に係合さ
せることにより、支持プレート(23)に着脱自在に装着さ
れている。
により形成するのが好ましい。
3)にシリンダ錠(22)とラッチレバー(40)とを予め装着し
ておき、その状態で、支持プレート(23)を扉(7)の裏面
にねじ止めすることにより、シリンダ錠(22)及びラッチ
レバー(40)を、合成樹脂製の薄肉中空板状の扉(7)に
も、簡単かつ強固に取り付けることができる。なお、上
記の実施形態においては、扉(7)内の複数のリブ(12)
を、すべて左右方向を向くものとしたが、これらを例え
ば上下方向もしくはその他の方向を向くものとしたり、
または格子状等とすることもできる。
接する2個のリブの間にシリンダ錠を配設してあるの
で、扉全体の強度が低下することがなく、しかも2個の
リブにより、シリンダ錠の支持強度を高めることができ
る。また、支持プレートの両端の取付フランジを、裏面
板に設けた凹入部の対向縁に当接させて固着したことに
より、裏面板に挿入孔を設けたことによる裏面板の強度
の低下を補うことができるとともに、支持プレートの中
間部でシリンダ錠を強固に支持することができる。さら
に、シリンダ錠を、支持プレートに予め固着しておき、
その状態で、それらを凹入部に嵌合して、支持プレート
の両端の取付フランジを、裏面板に固着すればよいの
で、取付作業を簡単かつ迅速に行なうことができる。し
かも、構造が簡単で、安価に製造できる。
と支持プレートの大部分とを、凹入部内、すなわち扉の
板厚内に収容することができ、扉の表裏に突出物を形成
しないようにすることができるので、キャビネットの収
容空間を侵すことがない。
トの両取付フランジを利用して、カバーを取り付けるよ
うにしたので、カバー取り付けのための金具等を別途設
ける必要がなく、しかもカバーを強固に支持することが
できる。
分がリブに近接しているので、裏面板のねじ止め部分の
撓みが少なく、ねじのききがよい。したがって、支持プ
レートを強固に裏面板に固定することができる。
を支持する支持プレートの一部に、ラッチ爪を備えるラ
ッチレバーを取り付けることができるので、取付作業が
簡単になるだけでなく、それらの相互の位置の狂いが少
なくなり、取付精度を高めることができる。
付キャビネットを、机の後上方に配設した状態を示す斜
視図である。
る。
面図である。
て、後斜め下方より見た斜視図である。
た支持プレートの正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 表面板と裏面板との間に、互いに平行を
なす複数のリブを介在させた中空状の合成樹脂製扉への
シリンダ錠の取付構造であって、 前記裏面板における互いに隣接する2個のリブの間の部
分に挿入孔を設けることにより、扉の裏面に凹入部を形
成するとともに、前記凹入部と対応する表面板の要所
に、シリンダ錠の前端面露呈用の窓孔を設け、両端部に
取付フランジを形成した支持プレートの中間部に固定し
たシリンダ錠を、鍵孔が形成された前端が、前記表面板
の窓孔に露呈するようにして、前記凹入部に嵌合し、か
つ支持プレートの両取付フランジを、裏面板の裏面にお
ける凹入部の対向縁に当接させて固着したことを特徴と
する合成樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構造。 - 【請求項2】 支持プレートの中間部に、凹入部内に嵌
合する凸形折曲部を設け、そこにシリンダ錠を固定した
請求項1記載の合成樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構
造。 - 【請求項3】 支持プレートの両取付フランジに、凹入
部を後方より覆うカバーを着脱自在に装着した請求項1
または2記載の合成樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構
造。 - 【請求項4】 裏面板における凹入部を挾む1対のリブ
の外側かつ該リブに近接する位置に、支持プレートの両
端の取付フランジをねじ止めした請求項1〜3のいずれ
かに記載の合成樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構造。 - 【請求項5】 シリンダ錠を、その前端面の鍵孔にキー
を挿入して回転させることにより、後端部に設けたキー
プレートが、予め定めた施錠位置と解錠位置とに移動さ
せられるようにした型式のものとし、前記キープレート
の一端が、キャビネット等の箱状の本体における底板の
前部上面に設けた係合孔に係脱しうるようにし、かつ前
記底板の前部下面に設けた係合孔に係脱しうるようにし
たラッチ爪を備えるラッチレバーを、支持プレートの一
方の取付フランジに装着した請求項1〜4のいずれかに
記載の合成樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構造。
Priority Applications (1)
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JP2002037334A JP3769511B2 (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 合成樹脂製扉へのシリンダ錠の取付構造 |
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Publications (2)
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