JP2009263927A - 扉へのヒンジ取付構造 - Google Patents

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Noboru Nagaishi
昇 永石
Masashi Momoi
雅士 桃井
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Abstract

【課題】構造の簡単なヒンジを、扉のヒンジ取付部を補強しうるように、容易に取付ける。
【解決手段】扉の前面板3の周縁に、後方に向かって延出する後向片8と、この後向片8の後端より内向きに延出する内向片9とを、一体的に折曲形成し、前面板3と後向片8と内向片9とにより形成される空間部Sの上部の隅部に、上下方向を向く基材56と、その上端面に突設された上方を向くヒンジピン57とを有するヒンジ55を、ヒンジピン57が上側の後向片8より突出するようにして、嵌合し、かつ基材56と内向片9とを、ねじ64により固定する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、扉の隅部に、ヒンジを取付ける取付構造に関する。
扉の隅部に、ピン式のヒンジを取付けた構造としては、例えば特許文献1及び2に記載されているものがある。
特開平10−96363号公報 特開2001−32612号公報
上記特許文献1における図3に記載されているものにおいては、筐体の側端部前面に、上下方向を向く大径の第1ピンと、その上端より上向きに突設した小径の第2ピンとを有するヒンジを固着し、第1ピンと第2ピンとに、それぞれ、下部の扉と上部の扉における後方を向く折曲片の対向面の側端部に穿設した軸孔を挿通し、上下の扉を一つのヒンジにより回動可能に枢支しているのみであるため、扉の隅部におけるヒンジへの取付部が、片持ちの偏荷重により変形し、扉の開閉が不円滑となる恐れがある。
また、扉を着脱する際には、筐体にねじ止めしたヒンジを、その都度取外す必要があるため、その作業が面倒である。
さらに、特許文献1の図11に、従来技術として開示されているヒンジの取付構造においては、扉の隅部にヒンジ補強片を固着してあるので、その部分が変形する恐れは小さい。
しかし、別部材のヒンジ補強片を製作したり、それをスポット溶接等により固着したりしなければならないので、コスト高となり、かつ溶接痕が形成されて、見栄えも悪くなることがある。
特許文献2に記載されているものにおいては、ヒンジピンが、複雑な形状のブラケットに取付けられ、かつこのブラケットを、扉に固着しなければならないので、作業が面倒であるとともに、コスト高となる。
また、下側のヒンジピンは、単に扉の下端面に固着されているのみであるので、扉の隅部の補強作用は小さい。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、構造の簡単なヒンジを、扉のヒンジ取付部を補強しうるように、容易に、かつ扉の着脱作業を簡単に行いうるように取付けることができるとともに、扉を円滑に開閉しうるようにした、扉へのヒンジ取付構造を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)扉における前面板の周縁に、後方に向かって延出する後向片と、この後向片の後端より内向きに延出する内向片とを、一体的に折曲形成し、前記前面板と後向片と内向片とにより形成される空間部の隅部に、この隅部の空間部内に嵌合しうる基材と、この基材の上下または左右の端面に突設されたヒンジピンとを有するヒンジを、前記ヒンジピンが前記隅部の後向片を貫通して外方に突出するようにして、嵌合し、かつ前記基材と内向片とを、ねじにより固定する。
このような構成とすると、基材の上下または左右の端面に、隅部の後向片を貫通して外方に突出するヒンジピンを突設しただけの構造の簡単なヒンジを、扉における前面板と後向片と内向片とにより形成される空間部の隅部に嵌合して、基材と内向片とをねじにより固定することにより、扉のヒンジ取付部がヒンジ自体により補強される。これにより、扉のヒンジ取付部が変形するのが防止され、扉を円滑に開閉することができる。
また、ヒンジは、溶接等によることなく、ねじにより固定されているので、扉に溶接痕等が形成されることがない。
(2)上記(1)項において、方形とした扉の上部または下部の隅部の空間部内に基材を嵌合し、この基材を、側部の上下方向を向く内向片と、上部または下部の左右方向を向く内向片とにねじにより固定する。
このような構成とすると、ヒンジの基材が、側部の上下方向を向く内向片と、上部または下部の左右方向を向く内向片とに固定されているので、扉の隅部の固定領域が増大し、その部分がより強固に補強される。特に、上下方向を向く内向片と左右方向を向く内向片とが、隅部において分離している際には、それらが基材により互いに結合されるので、隅部における内向片の強度が向上する。
(3)上記(2)項において、基材を、後面視倒立L字状またはL字状をなす形状とする。
このような構成とすると、基材を、側部の上下方向を向く空間部、及び上部または下部の左右方向を向く空間部より突出しない最小限の大きさとすることができるので、体裁がよくなる。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、ヒンジを、ねじを外すことにより、隅部の空間部内において、上下または左右方向に平行移動しうるようにする。
このような構成とすると、ねじを取外して、ヒンジを空間部内において上下または左右方向に平行移動させ、内向片より突出させたヒンジピンを空間部内に引き込むことにより、扉を被取付体より簡単に取外したり、取付けたりすることができる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、扉の前面板における内向片により囲まれた後面に、後面板を、ヒンジにおける基材後部の内側端が、後面板の後面よりも後方において内方に露出するように装着する。
このような構成とすると、ヒンジの基材の内側面の殆どが、後面板により覆われるので、扉を開いた際に、ヒンジが大きく露呈することがなく、体裁がよくなる。
また、基材後部の内側端が、後面板の後面よりも後方において内方に露出しているので、扉を取外す際等に、後面板を装着したまま、ヒンジを上下に移動させることができ、作業性がよくなる。
(6)上記(5)項において、基材における内側端の露出部に、外側方に凹入する切欠溝を設ける。
このような構成とすると、切欠溝に内側方より工具を差し込んで、ヒンジを容易に上下に移動させることができる。
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、扉の上部の隅部の空間部にヒンジを設けたものにおいて、ヒンジの収容部に、ヒンジピンが扉を取付ける被取付体の枢支孔より離脱する位置まで下方に移動したとき、基材の下端が当接するストッパを設ける。
このような構成とすると、ねじを外した状態でも、ヒンジが下方に落下することがないので、ヒンジの取付作業や扉の着脱作業を容易に行うことができる。
(8)上記(7)項において、内向片の内縁に、前方に向かって延出する前向片を連設し、側部側の前向片の上部を、ヒンジが内側方より挿入可能な大きさに切り欠くことにより、この切欠部における前向片の上端を、基材の下端が当接するストッパとする。
このような構成とすると、別部材としてのストッパを取付ける必要がないので、部品点数や取付工数が削減される。
(9)上記(1)〜(8)項のいずれかにおいて、扉における上下いずれか一方の隅部にヒンジを設け、他方の隅部における左右方向を向く後向片の側端部に、枢支孔を穿設する。
このような構成とすると、複数の扉を上下に隣接して被取付体に装着する際において、各扉のヒンジピンを、互いに隣接する上位または下位の扉の枢支孔に挿入するのみで、上下複数の扉を互いに回動可能に枢支することができる。
また、上下に隣接する扉のヒンジを、ねじを取外して上下方向に移動するだけで、上下の扉の任意のものを1枚単位で取り外すことができる
(10)上記(9)項において、他方の隅部の空間部内に補強部材を嵌合し、この補強部材を内向片に固着する。
このような構成とすると、ヒンジが取り付けられていない扉の隅部も、補強部材により補強されるので、扉の上下の枢着部が変形しにくくなり、扉をより円滑に開閉することができる。
本発明によれば、扉のヒンジ取付部が、ヒンジ自体により補強されることにより、扉のヒンジ取付部が変形するのが防止され、扉を円滑に開閉することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を備えるシューズロッカーの正面図、図2は、同じく一部の拡大正面図で、縦横に区画された多数の収納室1の前面には、窓付きの扉2が、右側端部のヒンジ(詳細は後述する)を中心として前方に開閉しうるように取付けられている。
図3の拡大横断平面図に示すように、各扉2は、化粧鋼板よりなる前面板3と、その後面に装着された金属板よりなる後面板4とを備え、前面板3の左側部には、上下方向を向く長方形の取付孔5が設けられている。この取付孔5の左右の縁部の後面には、対向する鉤形フランジ6、6が突設されている。
扉2の左側端部の後面には、ゴム等の緩衝材7が取付けられている。
前面板3の周縁には、後向片8と、その後端より内方を向く内向片9と、この内向片9の内端に連設された、後向片8よりも短寸の前向片10とが折曲形成されている。
前面板3における上記取付孔5には、縦長の方形をなす合成樹脂製の枠部材11が取付けられている。
枠部材11は、左右の側片12、13、上片14、底片15、及び後片16により、前面が開口する凹入部17が形成された縦長箱状の把手本体18と、左方の側片12の外側面のほぼ全高に亘って突設された外向片19とを備えている。
左方の側片12の前端部には、内向折曲部12aが形成され、この内向折曲部12aの後側は、外側方に凹入する上下方向に長い手掛け部20となっている。内向折曲部12aの内端、上片14と底片15、及び右方の側片13の前端には、外向きの枠状縁片21が、枠状をなすようにして形成されている。内向折曲部12aと、その部分における枠状縁片21との対向面間には、前面板3の板厚よりも若干大寸の外側方に開口する係合溝22が形成されている。
把手本体18の右方の側片13は、前方に向かって外方を向くように傾斜させられている。側片13の外側面のやや後部には、前方を向く上下2個の弾性係合片23、23が、側片13よりやや離間させて、かつ前端が枠状縁片21の後面と近接して対向するようにして連設されている。枠状縁片21と各弾性係合片23の前端との間に形成された隙間は、前面板3の板厚とほぼ等しい係合溝24となっている。
上片14と底片15には、多数の換気孔25が穿設されている。
後片16の左右の側端部を除くほぼ全面には、上下方向に長い長方形の窓孔26が穿設され、この窓孔26に、後片16と等しい厚さのアクリル等よりなる透明板27を嵌め込むことにより、収納室1内を前方より見通しうる窓Wが形成されている。
枠部材11を前面板3に取付けるには、図4に示すように、枠部材11全体を斜めにして、その外向片19側を、前面板3の取付孔5に前方より挿入し、把手本体18の左方の側片12の前端部に形成された係合溝22を、取付孔5における左側の側縁部に係合させる。
ついで、枠部材11の右方部分を後向きに回動させ、把手本体18の右端部側を、前面板3の取付孔5内に、右側部の枠状縁片21の後面が取付孔5の側縁部の前面と当接するまで嵌合する。すると、右側の側片13の外面に設けた弾性係合片23が、取付孔5の右方の開口縁に当接して、左方に弾性変形させられ、かつ弾性係合片23の前端が、開口縁を乗り越えて右方に弾性復元することにより、取付孔5の右方の側縁部が係合溝24と係合して、枠部材11が前方に抜け外れるのが防止される。
図5の後面図にも示すように、枠部材11における外向片19の上端部の後面には、ラッチ28が、垂直軸29まわりに回動しうるように、かつ捩りばね30により、常時外側方に付勢して取付けられている。このラッチ28は、扉2の開閉時において、縦仕切材31の側面に形成された係合孔32と自動的に係脱しうるようになっている。
外向片19の上下方向の中央部には、シリンダ錠33が、次のようにして取付けられている。
図5の後面図及び図6の拡大横断平面図に示すように、前面板3と枠部材11の外向片19との間には、錠取付金具34が挟入されている。この錠取付金具34は、平面視前向コ字状断面をなす基板35と、その外方の側片35aの前端に連設された外向片36と、この外向片36の側端より後向きに延出する後向片37とからなっている。
後向片37の前後寸法は、前面板3と内向片9との間の空間部S内にがたなく嵌合しうるように、それらの対向面間の寸法とほぼ等しい寸法としてある。
また、外向片36の左右寸法は、これを空間部S内に挿入した際、側片35aと後向片37の外側面(図6の右側面)が、それぞれ、前面板3における前向片10と後向片8の内側面(図6の左側面)に当接しうる寸法とされている。
図7の断面図にも示すように、外向片19と、基板35における後片35bの上下方向の中央部とには、それぞれ、シリンダ錠33の錠本体33aが後方より挿入可能な大きさの外側方に開口する切欠き38と、内側方に開口する切欠き39とが形成されている。
外向片19側の切欠き38の上下の端縁には、錠取付金具34の上下方向への移動を規制する上下1対の位置決め片40、40が、前向きに突設されている。
シリンダ錠33を取付けるには、枠部材11を前面板3に装着する前において、まず錠取付金具34における外向片36と前向片37を、前面板3の側端部に折曲して形成された、後向片8と内向片9と前向片10との間の空間部S内に、錠取付金具34全体を斜め前後方向に傾斜させて挿入する(図6参照)。
ついで、錠取付金具34の切欠き39に、上述した要領で前面板3の取付孔5に装着した枠部材11における外向片19の上下の位置決め片40、40を、後方より嵌合し、錠取付金具34が上下方向に移動するのを規制する(図7参照)。
ついで、シリンダ錠33の錠本体33aを、外向片19と錠取付金具34の切欠き38、39に後方より挿入し、キー差込み部33bを前面板3に穿設した通孔41より前方に突出させたのち、錠本体33aの後端面に固着された、側面視ハット形断面をなす固定金具42の上下の固定片42a、42aを、外向片19の後面に当接させる。この際、両固定片42aを、外向片19の後面に突設した上下1対の後向き突片43、43間に位置させることにより、シリンダ錠33を上下方向に位置決めすることができる。
ついで、図7に示すように、固定金具42の上下の固定片42aと外向片19とに穿設した取付孔44、44に、後方より止めねじ45、45を挿入し、これらを、錠取付金具34の基板35に穿設した上下のめねじ孔46、46に螺合して締め付ける。
これにより、扉2のシリンダ錠33の取付部付近と、枠部材11の把手本体18に連設された外向片19におけるシリンダ錠33の取付部とが、錠取付金具34により補強され、シリンダ錠33が枠部材11の外向片19に強固に取付けられる。
錠本体33aの後面にねじ止めされた、キーの操作により回動させられる鉤状の施解錠レバー47は、収納室1における左側の縦仕切材31の内側面に設けた施解錠孔(図示略)と係脱しうるようになっている。
図5の後面図及び図8、図9の拡大断面図に示すように、上述した後面板4の右側部(正面視では左側部)には、枠部材11における外向片19の後面を露出させうるとともに、把手本体18の後方への突出部と干渉しない大きさの、外側方が開放されたコ字状の開口48が形成されている。
また、後面板4の上下の端縁(下方は図示略)には、図8に示すように、前面板3の上下の端縁に形成された前向片10、10の対向面間に嵌合可能な前向片49が折曲形成されている。なお、前向片49の前後寸法は、前面板3の後向片8のそれよりも若干短寸としてある。
図9に示すように、後面板4の左端縁(正面視では右端縁)における上下の端部を除いた部分には、上記前向片49と等しい前後寸法の前向片50と、その前端より外側方に延出する外向片51と、この外向片51の側端より後向きに延出する後向片52とが折曲形成されている。後向片52の前後寸法は、前面板3と内向片9との間の空間部S内にがたなく嵌合しうるように、それらの対向面間の寸法とほぼ等しい寸法としてある。
また、外向片51の左右寸法は、これを空間部S内に挿入した際、前向片50と後向片52の外側面(図9の左側面)が、それぞれ、前面板3における前向片10と後向片8の内側面(図9の右側面)に当接しうる寸法とされている。
後面板4を前面板3に取付けるには、後面板4全体を斜め前後方向に傾斜させて、その外向片51と後向片52を、前面板3の側端部における後向片8と内向片9と前向片10との間の空間部S内に挿入する(図9参照)。
ついで、図5に示すように、枠部材11の外向片19の後面の上下両端部に、後面板4の開口48における外側端部の対向縁に突設された上下の突片53、53を、止めねじ54、54により固定することにより、後面板4は、前面板3の後面に、互いの対向面同士が離間するようにして取付けられている。
図2及び図5の後面図に示すように、上下方向に並ぶ各扉2の右側端上部(図5においては左側端上部)の隅部には、ヒンジ55が、次のようにして取付けられている。
図10の後方斜視図に示すように、ヒンジ55は、金属製の基材56と、それと一体をなす上向きのヒンジピン57とからなっている。
基材56は、上下方向を向く側片56aと、その前縁に内向き折曲された前片56bと、同じく側片の後縁に内向き折曲された、前片56bの左右寸法よりも若干長寸の後片56cとを有し、平面形は、前面板3の上端部と側端部の空間部S内にがたなく挿入可能な概ね内向きコ字状をなしている。
後片56cは、上端部に内向突片56dを連設することにより、後面形が倒立L字状をなしている。後片56cの下端部の端縁部には、外側方に凹入する内向きコ字状の切欠溝58が形成されている。
上記ヒンジピン57は、側片56aと前片56bとの連設隅部の上面に突設されている。
後片56cの上下方向の中間部と内向突片56dの内側端部には、めねじ孔59、59が穿設されている。
図10の後面視において、前面板3の左側端上部の隅部における上部と側部の前向片10、10は、所要長さに切り欠いてあり、両切欠部60、60より、ヒンジ55を空間部S内に挿入しうるようになっている。
前面板3の上部の後向片8の側端部には、ヒンジピン57の挿通孔61が穿設されている。
ヒンジ55を空間部S内に挿入した際、基材56の後片56cの下端が、側部の切欠部60における前向片10の上端のストッパ面62に当接して、ヒンジ55が下方に落下するのが防止されるようになっている。なお、ヒンジ55が前向片10のストッパ面62と当接する位置まで下方に移動した際でも、ヒンジピン57が挿通孔61より抜け外れないようにしてある。
ヒンジ55を取付けるには、基材56の上端と側片56aの外側面が、それぞれ上部の後向片8の下面と側部の後向片8の内面に当接するまで、ヒンジ55を前面板3の上端隅部の空間部S内に挿入し、かつヒンジピン57を挿通孔61より上方に突出させたのち、前面板3の隅部における上部と側部の内向片9に穿設した取付孔63、63に、低頭ねじ64、64を挿入し、両低頭ねじ64を、後片56cと内向突片56dのめねじ孔59、59に螺合して締め付けると、ヒンジ55は、前面板3の上端隅部の空間部S内に固定される(図5参照)。
ヒンジ55の取付作業は、後面板4を装着する前に行われるが、図8及び図9に示すように、後面板4は、その後面が、内向片9の後面よりも若干前方に位置するように装着されるので、図5に示すように、基材56の後片56cの内方の端縁が、後面板4の後面よりも後方に位置し、内側方に露出するようになる。従って、前面板3の空間部S内に収容した、固定前のヒンジ55を、その切欠溝58に内側方より挿入した工具等により、後面板4を装着したままの状態で、上下に移動させることができる。
図10に示すように、前面板3の左側端下部(正面視においては右側端下部)の隅部における空間部S内には、平面視内向きコ字状をなす金属製の補強部材65が、次のようにして取付けられている。
前面板3の右側端下部の隅部における下部と側部の前向片10、10に形成された切欠部66、66より、補強部材65を、前面板3の右側端下部の隅部における空間部S内に挿入したのち、前面板3の隅部における下部と側部の内向片9と、補強部材65の後面視L字状をなす後片65aの下端部とに穿設した2個ずつの取付孔67、67に、リベット68、68を挿通し、両リベット68をかしめることにより、補強部材65は、前面板3の左側端下部の隅部における空間部S内に固定されている(図5参照)。
図2に示すように、最上位の扉2の右側端上部は、その部分に取付けたヒンジ55におけるヒンジピン57の上端部を、横材69の下面の枢支孔(図示略)に嵌合することにより、回動自在に枢支されている。
また、最上位の扉2の右側端下部は、図11の拡大縦断面図に示すように、下位の扉2のヒンジ55により、回動自在に枢支されている。すなわち、上下の扉2の対向面間において、縦仕切材31の前面に取付けられた扉支持具70により、上位の扉2の右側端下面を支持し、下位の扉2におけるヒンジ55のヒンジピン57を、扉支持具70を貫通して、上位の扉2の前面板3における下側の後向片8に穿設した枢支孔71に挿通することにより、上位の扉2の右側端下部が、下位の扉2のヒンジ55により回動自在に枢支されている。
このように、上位の扉2の右側端下部を、下位の扉2の右側端上部に設けたヒンジ55により枢支することにより、上下方向に並ぶ各扉2の右側端部が回動可能に枢支されている。なお、扉2を円滑に開閉しうるように、扉支持具70の上面と当接する上位の扉2における後向片8の下面に、摩擦抵抗の小さな合成樹脂製のスペーサ72を取付けてある。
以上説明したように、上記実施形態のヒンジ取付構造においては、扉2の前面板3の周縁に、後向片8と内向片9と前向片10を折曲形成し、それらにより形成される右側端上部の隅部の空間部S内に、ヒンジ55を嵌合し、基材56を、上部の左右方向を向く内向片9と、側部の上下方向を向く内向片9とに、低頭ねじ64により固定しているので、隅部における上部と側部の内向片9、9が前後二重構造となり、扉2におけるヒンジ55の取付部が、基材56により補強される。
また、扉2の右側端下部の隅部も、その部分の空間部S内に嵌合した補強部材65の後片65aを、下部の左右方向を向く内向片9と、側部の上下方向を向く内向片9とに、リベット68により固定し、上部と側部の内向片9、9を前後二重構造としているので、下位の扉2に設けたヒンジ55の枢支部である右側端下部の隅部が、補強部材65により補強される。
従って、片持ち支持されている扉2の上部のヒンジ取付部や、下部の枢支部に偏荷重が加わっても、それらの部分が変形する恐れはなく、扉2を円滑に開閉することができる。
また、ヒンジ55は、概ね平面視内向きコ字状の基材56の隅部上端に、ヒンジピン57を一体的に突設しただけの簡単な構造のものであり、かつ溶接によることなく、ねじ64のみにより固定しているので、取付けが極めて容易であるとともに、体裁の悪い溶接痕等が形成されることもない。
さらに、上下に隣接する扉2のヒンジ55を、ねじ64を取外して下方に移動するだけで、上下方向に並ぶ扉2の任意のものを1枚単位で取り外すことができるとともに、ヒンジ55を上方に移動させてねじ止めすれば、再度取付けることができるので、扉2の着脱作業が容易である。
この際、ねじ64を取外しても、ヒンジ55は、側部における内向片10の切欠部60のストッパ面62と当接し、下方に落下するのが防止されるので、作業性がよい。しかも、上述したように、後面板4を装着したままで、ヒンジ55を上下に操作することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態においては、ヒンジ55のヒンジピン57を上下方向を向くようにし、扉2が左右方向に開閉するものに適用した例であるが、左右方向を向く基材56の側端に、ヒンジピン57を、左右方向を向くように突出すれば、本発明を、扉が上下方向に開閉するものにも適用することができる。
また、上記実施形態では、扉2の上部側にヒンジ55を設け、下部の後向片8に枢支孔71を設けているが、それらを上下反対として設けてもよい。
上記実施形態は、本発明を、シューズロッカーにおける上下複数に並ぶ扉2に適用した例を説明したが、例えばキャビネット等、単一の扉に適用する際には、扉2の右側端下部に設けた補強部材65に代えて、上記ヒンジ55と上下対称形をなすヒンジを取付ければよい。
上記実施形態では、扉2の前面板3が前向片10を有するものとし、その隅部に切欠部60を設けて、ヒンジ55を、内側方より空間部S内に挿入しうるようにしているが、前向片10を省略して、ヒンジ55を内側方より自由に挿入しうるようにしてもよい。この際、ヒンジ55が下方に落下しないように、内向片9におけるヒンジ55よりも下方の前面または内側縁等に、ストッパ片を突設すればよい。
低頭ねじ64が挿通する取付孔63、63を、上下方向を向く長孔としてもよく、このようにすれば、扉2を着脱する際に、ねじ64を取外す必要はなく、単に緩めるだけで、ヒンジ55を上下に移動することができるとともに、その落下を防止するストッパ等も省略することができる。
本発明の一実施形態を備えるシューズロッカーの正面図である。 同じく、一部の拡大正面図である。 図2のIII-III線拡大横断平面図である。 扉への枠部材の取付要領を示す拡大横断平面図である。 扉の拡大後面図である。 図5のVI-VI線拡大横断平面図である。 同じく、VII-VII線拡大縦断側図である。 同じく、VIII-VIII線拡大縦断側面図である。 同じく、IX-IX線拡大横断平面図である。 扉の右側端部の後方斜視図である。 図2のXI-XI線拡大縦断側面図である。
符号の説明
1 収納室
2 扉
3 前面板
4 後面板
5 取付孔
6 鉤形フランジ
7 緩衝材
8 後向片
9 内向片
10 前向片
11 枠部材
12 側片
12a 内向折曲部
13 側片
14 上片
15 底片
16 後片
17 凹入部
18 把手本体
19 外向片
20 手掛け部
21 枠状縁片
22 係合溝
23 弾性係合片
24 係合溝
25 換気孔
26 窓孔
27 透明板
28 ラッチ
29 垂直軸
30 捩りばね
31 縦仕切材
32 係合孔
33 シリンダ錠
33a 錠本体
33b キー差込み部
34 錠取付金具
35 基板
35a 側片
35b 後片
36 外向片
37 後向片
38 切欠き
39 切欠き
40 位置決め片
41 通孔
42 固定金具
42a 固定片
43 後向き突片
44 取付孔
45 止めねじ
46 めねじ孔
47 施解錠レバー
48 開口
49 前向片
50 前向片
51 外向片
52 後向片
53 突片
54 止めねじ
55 ヒンジ
56 基材
56a 側片
56b 前片
56c 後片
56d 内向突片
57 ヒンジピン
58 切欠溝
59 めねじ孔
60 切欠部
61 挿通孔
62 ストッパ面
63 取付孔
64 低頭ねじ
65 補強部材
65a 後片
66 切欠部
67 取付孔
68 リベット
69 横材
70 扉支持具
71 枢支孔
72 スペーサ
S 空間部
W 窓

Claims (10)

  1. 扉における前面板の周縁に、後方に向かって延出する後向片と、この後向片の後端より内向きに延出する内向片とを、一体的に折曲形成し、前記前面板と後向片と内向片とにより形成される空間部の隅部に、この隅部の空間部内に嵌合しうる基材と、この基材の上下または左右の端面に突設されたヒンジピンとを有するヒンジを、前記ヒンジピンが前記隅部の後向片に設けられた挿通孔を貫通して外方に突出するようにして、嵌合し、かつ前記基材と内向片とを、ねじにより固定したことを特徴とする扉へのヒンジ取付構造。
  2. 方形とした扉の上部または下部の隅部の空間部内に基材を嵌合し、この基材を、側部の上下方向を向く内向片と、上部または下部の左右方向を向く内向片とにねじにより固定してなる請求項1記載の扉へのヒンジ取付構造。
  3. 基材を、後面視倒立L字状またはL字状をなす形状としてなる請求項2記載の扉へのヒンジ取付構造。
  4. ヒンジを、ねじを外すことにより、隅部の空間部内において、上下または左右方向に平行移動しうるようにしてなる請求項1〜3のいずれかに記載の扉へのヒンジ取付構造。
  5. 扉の前面板における内向片により囲まれた後面に、後面板を、ヒンジにおける基材後部の内側端が、後面板の後面よりも後方において内方に露出するように装着してなる請求項1〜4のいずれかに記載の扉へのヒンジ取付構造。
  6. 基材における内側端の露出部に、外側方に凹入する切欠溝を設けてなる請求項5記載の扉へのヒンジ取付構造。
  7. 扉の上部の隅部の空間部にヒンジを設けたものにおいて、ヒンジの収容部に、ヒンジピンが扉を取付ける被取付体の枢支孔より離脱する位置まで下方に移動したとき、基材の下端が当接するストッパを設けてなる請求項1〜6のいずれかに記載の扉へのヒンジ取付構造。
  8. 内向片の内縁に、前方に向かって延出する前向片を連設し、側部側の前向片の上部を、ヒンジが内側方より挿入可能な大きさに切り欠くことにより、この切欠部における前向片の上端を、基材の下端が当接するストッパとしてなる請求項7記載の扉へのヒンジ取付構造。
  9. 扉における上下いずれか一方の隅部にヒンジを設け、他方の隅部における左右方向を向く後向片の側端部に、枢支孔を穿設してなる請求項1〜8のいずれかに記載の扉へのヒンジ取付構造。
  10. 他方の隅部の空間部内に補強部材を嵌合し、この補強部材を内向片に固着してなる請求項9記載の扉へのヒンジ取付構造。
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