JP2009185576A - シャッター扉付き筐体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体5内における巻取軸20の下方に、筐体5内の上部における巻取軸収容空間51の下面を閉塞する閉塞板52の後部を、左右方向を向く軸53をもって筐体5に枢着し、閉塞板52を、巻取軸収容空間51の下面を閉塞する閉止位置と、下方を向く開放位置とに回動可能とし、かつ閉塞板52の前端部に、閉止位置としたときに、シャッター扉6の下端部より後方に突出する下枠7に当接し、シャッター扉6のそれ以上の上昇を阻止するストッパである突片52eを設ける。
【選択図】 図2
Description
(1) 筐体の前面開口部を、上下方向に摺動するよろい戸式のシャッター扉により開閉しうるようにするとともに、筐体内の上部に設けた左右方向を向く巻取軸に、前記シャッター扉を巻取るようにしたシャッター扉付き筐体において、前記筐体内における巻取軸の下方に、筐体内の上部における巻取軸収容空間の下面を閉塞する閉塞板の後部を、左右方向を向く軸をもって筐体に枢着し、前記閉塞板を、巻取軸収容空間の下面を閉塞する閉止位置と、下方を向く開放位置とに回動可能とし、かつ前記閉塞板の前端部に、閉止位置としたときに、シャッター扉の下端部より後方に突出する凸部に当接し、シャッター扉のそれ以上の上昇を阻止するストッパを設ける。
請求項1記載の発明によると、閉塞板を、後部の軸を中心として、閉止位置から開放位置へ下向き回動させることにより、巻取軸収容空間の下面を開放しうるとともに、それと同時に、ストッパが、シャッター扉の凸部に当接しうる位置から後下方に外れて、シャッター扉の移動範囲の制限が解除されるので、シャッター扉等の点検や修理時、および筐体と他の筐体や壁面等との連結作業時等の作業性を向上することができる。
また、閉塞板を、開放位置から閉止位置へ回動すると、巻取軸収容空間の下面が閉塞され、巻取軸収容空間の内部が見えなくなり、体裁をよくすることができるとともに、ストッパが、シャッター扉の凸部に当接しうる位置に復帰し、シャッター扉の移動範囲を制限することができるようになる。
また、万一、固定手段が外れて、支持板が上昇位置から下降位置に移動しようとしても、支持板の下端が閉塞板の上面に当接して、支持板の下降を阻止することができるので、安全性を高めることができる。
図1は、本発明の一実施形態を備えるシャッター扉付きキャビネットの外観斜視図、図2は、図1のII−II線に沿う拡大縦断側面図である。
図1および図2に示すように、このキャビネットは、左右1対の側板1、1と、天板2と、底板3と、後面板4とを有し、かつ前面が開口する筐体5を備えている。
前方の補強杆11の前部には、外側方に向かって凹入し、シャッター扉6の側端部を上下方向に摺動自在に案内する上下方向を向くガイド溝13が設けられている。
膨出部11aの上縁における軸受溝14より前方の部分は、前下方を向く傾斜縁15としてある。
この例では、前方の補強杆11の上端部により、後述するガイド軸40を軸受溝14により軸受する軸受部材が形成されているが、このような軸受部材を、補強杆11と別体として、筐体5における両側板1の内面に固着してもよい。
このブラケット16は、天板2の下方において、筐体5の両側板1の内面より内方に位置し、その中間部から垂下する垂下部16aの後縁上部には、奥部が前下方に向かって傾斜する受け溝17が設けられている。
この受け溝17は、両側板1の内面より内方において、筐体5の天板2側より垂下するブラケット16の前縁に、後方好ましくは後下方を向く受け溝を設けることもある。
巻取装置19は、筐体5の前面開口部5aを開閉するシャッター扉6を、筐体5内の上部において巻き取るためのものであって、図3に示すように、両端部が筐体5における両側板1、1に固定された左右方向を向く巻取軸20と、この巻取軸20に回転自在に外嵌されるとともに、内面に付勢手段収容空間21が形成され、かつ外周にシャッター扉6を巻き取るようにした巻取筒22と、付勢手段収容空間21に配設され、かつ巻取筒22を、巻取軸20に対して、シャッター扉6の巻き取り方向に付勢する付勢手段23とを備えている。
なお、延出端部29bを、巻回部29aの一端から救心方向を向くように折曲し、それを、巻取軸20に設けた直径方向の孔(図示略)に嵌合してもよい。
図3〜図5に示す例においては、巻取筒20は正八角形断面(六角形その他の多角形としてもよい)としてあり、外周の平面部分において、互いに隣接する分割片31、32の接合片31a、32a同士を内外に重合して、複数のリベット(または小ねじもしくはクリップ)33をもって止着することにより形成されている。
図4および図5に示すように、巻取軸20に、付勢手段23、巻取筒22、および抜け止め板27を装着し、さらに、シャッター扉6の一端を連結部材34に係止して、シャッター扉6を巻取筒22の回りに巻き付けた状態で、巻取軸20の両端部を、図7に示すように、一旦両側板1の凹部18内に位置し、次いで、図8に示すように、巻取軸20の両端部を、下方を向く左右の抜け止め板27、27により支持して、両抜け止め板27、27を持ち上げつつ、前傾させることにより、巻取軸20の両端部を、ブラケット16における受け溝17に受支させる。
このガイドローラー39は、巻取筒22に巻き取られたシャッター扉6を、前方に向かって繰り出して掛け回すことにより、下方に向かうように案内するためのものであって、この例では、4個の単位ローラ39aを、左右方向を向くガイド軸40に、左右方向に互いに離間させて回転自在に枢支したものよりなっている。
また、各支持板42の下部には、ねじ挿通孔45が、同じく下端前縁には、凹入段部46が設けられている。
また、補強杆11の膨出部11aにおける大径孔48より所要の距離だけ下方に離れた部分には、ねじ孔49が設けられている。
図2に示すように、この閉塞板52は、水平の基板52aと、この基板52aの両側端より垂下する垂下片52bと、基板52aの後端より起立する後片52cと、基板52aの前端より起立する上向き片52dと、この上向き片52dの上端に連設された前方を向く突片52eとを備えており、この突片52eが、シャッター扉6の下端部より後方に突出する下枠7の後部上端に当接し、シャッター扉6のそれ以上の上昇を阻止するストッパをなしている。
また、万一、固定手段である蝶ねじ50が外れて、支持板42が上昇位置から下降位置に移動しようとしても、支持板42の下端が閉塞板52の上面に当接して、支持板42の下降を阻止することができるので、安全性を高めることができる。
この施錠装置9は、前方から挿入したキー(図示略)の回動操作により、作動杆56を左右方向に移動しうるようにしたシリンダ錠10と、シャッター扉6における下枠7の左右の側端より外側方に向かって進退することにより、筐体5の両側板1の内面におけるガイド溝13の溝底部に設けた係合孔57に係脱するようにした左右1対の係止杆58、59と、シリンダ錠10の作動杆56と左右の係止杆58、59とを、作動杆56の左右方向の移動に連動して、両係止杆58、59が互いに同期して外側方に進退するように連係する連係手段60とを備えている。
左右の係合孔57は、シャッター扉6の全閉時に、左右の係止杆58、59が係脱しうるように、筐体5の内面におけるガイド溝13の溝底部に設けられている。
また、係止杆58、59を短寸のものとし、それらと作動杆56、および移動方向反転機構62における反転リンク66とを、連結杆を介して連結するようにしてもよい。
このカバー7bを枠本体7aから外すことにより、施錠装置9の点検や修理を行うことができ、また枠本体7aに装着することにより、シャッター扉6の後面の体裁をよくすることができるとともに、筐体5内に収容した物品の当接等により、施錠装置9が不作動となったり、故障したりするのを防止することができる。
したがって、例えば、販売時間が制限されている商品を、上記棚板より上方に収容し、そのような制限のない商品をそれより下方に収容して、制限時間中は、シャッター扉を、上記中間位置において施錠しておくことにより、上方の商品を取り出すことができないようにすることができ、使い勝手がよい。
例えば、図示の筐体5を、側方に90°倒して、シャッター扉6を横開きとして使用することができる。
2 天板
2a上框
3 底板
4 後面板
5 筐体
5a前面開口部
6 シャッター扉
7 下枠
7a枠本体
7bカバー
8 取手
9 施錠装置
10 シリンダー錠
11、12 補強杆
11a膨出部
12 補強杆
13 ガイド溝
14 軸受溝
14a屈曲部
15 傾斜縁
16 ブラケット
16a垂下部
17 受け溝
18 凹部
19 巻取装置
20 巻取軸
20a縮径段部
20b雄ねじ部
21 付勢手段収容空間
22 巻取筒
23 付勢手段
24 端板
25 軸受
26 ナット
27 抜け止め板
28 ナット
29 ねじりコイルばね
29a巻回部
29b、29c 延出端部
30 止めねじ
31、32 分割片
31a、32a 接合片
33 リベット
34 連結部材
35、36 切欠き
37 突起
38 小ねじ
39 ガイドローラ
39a単位ローラ
40 ガイド軸
41 ピン
42 支持板
43 軸孔
44 段付きねじ
44a軸部
44b拡径頭部
44c雄ねじ部
45 ねじ挿通孔
46 凹入段部
47 長孔
48 大径孔
49 ねじ孔
50 蝶ねじ
51 巻取軸収容空間
52 閉塞板
52a基板
52b垂下片
52c後片
52d上向き片
52e突片(ストッパ)
53 軸
54 小ねじ(固着手段)
55 閉塞板
56 作動杆
57 係合孔
58 係止杆
58aクランク状折曲部
59 係止杆
59a折曲部
60 連係手段
61 第1連結手段
62 移動方向反転機構
63 第2連結手段
64 連結孔
65 軸
66 反転リンク
67 長孔
68 ピン
69 連結孔
Claims (6)
- 筐体の前面開口部を、上下方向に摺動するよろい戸式のシャッター扉により開閉しうるようにするとともに、筐体内の上部に設けた左右方向を向く巻取軸に、前記シャッター扉を巻取るようにしたシャッター扉付き筐体において、
前記筐体内における巻取軸の下方に、筐体内の上部における巻取軸収容空間の下面を閉塞する閉塞板の後部を、左右方向を向く軸をもって筐体に枢着し、前記閉塞板を、巻取軸収容空間の下面を閉塞する閉止位置と、下方を向く開放位置とに回動可能とし、かつ前記閉塞板の前端部に、閉止位置としたときに、シャッター扉の下端部より後方に突出する凸部に当接し、シャッター扉のそれ以上の上昇を阻止するストッパを設けたことを特徴とするシャッター扉付き筐体。 - シャッター扉の凸部を、シャッター扉の下端に設けられた下枠により形成した請求項1記載のシャッター扉付き筐体。
- 閉塞板が閉止位置に位置している状態で、閉塞板の両側部を、筐体における両側板の内面に固定する固定手段を設けた請求項1または2記載のシャッター扉付き筐体。
- 閉塞板の前端部に上向き片を連設し、この上向き片の上端に、前方を向く突片としたストッパを設けた請求項1〜3のいずれかに記載のシャッター扉付き筐体。
- 閉塞板を閉止位置としたとき、閉塞板の前部上面が当接するようにした当接部を、筐体における側板の内面に設けた請求項1〜4のいずれかに記載のシャッター扉付き筐体。
- 巻取軸より前方に向かって繰り出されたシャッター扉を掛け回すことにより、前記シャッター扉を筐体の前面において下方に向かって案内するガイドローラーを、左右方向を向くガイド軸により枢支し、このガイド軸の両端部近傍に、上下方向の長さをガイドローラーの半径より大とした支持板の上端部に設けた軸孔を外嵌し、前記支持板を、筐体における側板の内面に沿って上下動させることにより、前記ガイド軸を、前記ガイドローラと筐体における上框との間に、シャッター扉の下枠が通過しうる間隙を形成する下降位置と、前記ガイドローラと上框との間に、シャッター扉の下枠の通過を阻止する狭い間隙を形成する上昇位置とに移動可能とし、前記支持板を、上昇位置において筐体の側板に固定手段をもって固定しうるようにするとともに、前記支持板の下端に、閉塞板の前部上面が当接する当接部を設けた請求項5記載のシャッター扉付き筐体。
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